JPH02126922A - 分離膜の逆洗方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は分離膜の逆洗方法、より詳しくは、油水分離や
各種化学品製造プロセスにおける濃縮精製等に用いられ
る膜分離装置の分離膜の逆洗方法に関するものである。

〔従来技術〕

一般に膜を利用して原液から特定物質を除去する方法に
は、電位差を利用する方法、濃度差を利用する方法や圧
力差を利用する方法などがあるが、この内圧力差を利用
する方法が多く採られている。

この圧力差を利用した分離装置は、原液タンクから分離
膜を内装する分離膜モジュールの一次側へ供給ポンプに
より原液を圧送し、二次側との圧力差により特定分質が
分離膜の微小孔から二次側へ濾過するものである。

ところで前記分離装置においては、分離膜の一次側に原
液中の固体粒子等が付着しで透過流量を減少させるので
、これを除去する必要があるが、この除去の一手法とし
て逆洗方法がある。

この分離膜の逆洗方法は、−船釣に分離膜モジュールの
一時側と二次側の圧力水車を逆転させることにより行う
。これを実現するための方法として例えば、二次側に圧
力供給手段を設け、−次側の供給ポンプを停止し、前記
圧力供給手段により分離膜の二次側を高圧とすることが
行なわれている。

しかしながら、かかる手段によると、−旦供給ポンプを
停止する必要があり、その操作は面倒なものとなってい
る。このような事情で供給ポンプと分離膜モジュールを
連結する管路より分離膜モジュールの二次側へバイパス
ラインを連結し、逆洗時には供給ポンプから送られる原
液をこのバイパスラインに流し、分離膜の二次側へ原液
を供給し、さらに外部圧力により分離膜の二次側を高圧
にすることが提案されている（例えば特開昭６３−１２
６５１３）。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで前記したような、バイハスラインを設けた分離
装置においては、二次側への圧力供給手段を特別に設け
る必要があり、そのため装置全体の製作費が高くなると
云う問題があった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は前記したような問題点を解決するためになされ
たものであって、原液を供給ポンプより原液タンクから
分離膜モジュールに導き、該分離膜モジュールにより分
離された濾液を濾液タンクに導くようにした分離膜装置
において、供給ポンプから分離膜モジュールに至る供給
管路に第１のバルブを有するリサイクル管を連結すると
ともに分離膜モジュールから濾液タンクに至る排出管路
に蓄圧器と第２のバルブとを配置し、前記第２のバルブ
を閉鎖して供給管路内圧と排出管路内圧とをほぼ均圧と
なした後、第１のバルブを開放して供給管路内圧を低下
させるようにした分離膜の逆洗方法である。

〔作　用〕

かかる分離装置において、通常運転時にはリサイクル管
に設けられた第１のバルブを閉鎖し、排出管に設けられ
た第２のバルブを開放して供給ポンプを作動させて、原
液タンクから原液を分離膜モジュールに供給する。この
ときの供給管内圧は５　ｋｇ　／　ｃｉ程度である。分
離膜モジュール内に供給された原液は分離膜の一次側か
ら圧力差により特定物質が二次側に濾過される。このと
き二次側の排出管内圧はほぼ大気圧である。

前記装置において逆洗するときは、供給ポンプは作動さ
せた状態で、先ず第２のバルブを閉鎖すると供給管内圧
、即ち、分離膜の一次側圧力と排出管内圧、即ち、分離
膜の二次側圧力がほぼ均一となる。その後、第２のバル
ブを開放すると分離膜の一次側圧力は低下し、二次側の
濾液が逆流する。この逆流によって分離膜の一次側に付
着している固体粒子等が除去される。

〔実施例〕

以下本発明による分離膜の逆洗方法の実施例を図に基づ
き説明する。

図は、分離装置の系統図であって、１は原液タンクで、
この原液タンク１と分離膜を内装する分離膜モジュール
２の一次側とは、供給ポンプ３を有する供給管４とで連
結されている。そしてこの供給ポンプ３と分離膜モジュ
ール２間の供給管４ａにはリサイクル管５の一端が連結
され、このリサイクル管５の他端は第１のバルブ６を介
して供給ポンプ３の入口側供給管４ｂに連結されている
。

分離膜モジュール２の二次側には蓄圧器７と第２のバル
ブ８を有する排出管９の一端が連結され、この排出管９
の他端は濾液タンク１０に連通している。１２は分離膜
モジュール２で濃縮された原液を濃縮タンク１３に導く
導管であって、途中に一次側の圧力を調整するための第
３のバルブ１４が設けられている。

前記構成において、前記したように通常運転時から分離
膜を逆洗する場合は、 （１）供給ポンプ３を作動させた状態で第２のバルブ８
を閉鎖する。

すると排出管９及び蓄圧器７内の圧力（二次側の圧力）
は上昇し、その圧力が供給管４、具体的には供給ポンプ
３と分離膜モジュール２間の供給管４ａ内の圧力（−次
側の圧力）とほぼバランスする。

（２）前記のように二次側の圧力が一次側の圧力とほぼ
バランスした時にリサイクル管５に設けられた第１のバ
ルブ６を開放する。

すると供給管４ａ内、即ち、分離膜モジュール２の一次
側圧力が低下する。

このとき、リサイクル管５の径は供給管４の径より大と
することにより、供給管４ａの圧力を急速に低下させる
ことができる。

そしてこの状態になると排出管９、即ち、分離膜モジュ
ール２の二次側圧力が一次側の圧力よりも高いため濾液
は分離膜を隔てて逆流することになる。

蓄圧器７には第２のバルブ８を閉止した際にほぼ一次側
の圧力に見合う圧力に昇圧されているので、この蓄圧作
用により、分離膜モジュール３を洗浄するのに十分な逆
流時間を保持することができ、その結果、分離膜の一次
側へ付着した固体粒子等を除去することができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明による分離膜の
逆洗方法によれば、分離膜モジュール２の二次側に特別
な圧力供給手段を設ける必要なく、しかも供給ポンプ３
を停止させることもなく、単に第２のバルブ８を閉鎖し
、第１のバルブ６を開放すると云う極めて簡単な操作に
より分離膜を逆洗することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明による分離膜の逆洗方法を実施するための分
離装置の系統図である。 ■・・・原液タンク　　２・・・分離膜モジュール３・
・・供給ポンプ　　４・・・供給管５・・・リサイクル
管　６・・・第１のバルブ７・・・蓄圧器　　　　８・
・・第２のバルブ９・・・　排出管　　　１０・・・濾
液タンク１２・・・導管　　　　　１３・・・濃縮タン
ク１４・・・第３のバルブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 原液を供給ポンプにより原液タンクから分離膜モジュー
   ルに導き、該分離膜モジュールにより分離された濾液を
   濾液タンクに導くようにした分離膜装置において、前記
   供給ポンプから分離膜モジュールに至る供給管路に、第
   １のバルブを有するリサイクル管を連結するとともに、
   前記分離膜モジュールから濾液タンクに至る排出管路に
   蓄圧器と第２のバルブとを配置し、前記第２のバルブを
   閉鎖して、前記供給管路内圧と排出管路内圧とをほぼ均
   圧となした後、前記第１のバルブを開放して前記供給管
   路内圧を低下させるようにしたことを特徴とする分離膜
   の逆洗方法。