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JPH02118024A - 缶用鋼板の製造方法 - Google Patents

缶用鋼板の製造方法

Info

Publication number
JPH02118024A
JPH02118024A JP27208388A JP27208388A JPH02118024A JP H02118024 A JPH02118024 A JP H02118024A JP 27208388 A JP27208388 A JP 27208388A JP 27208388 A JP27208388 A JP 27208388A JP H02118024 A JPH02118024 A JP H02118024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
less
hardness
steel
rolling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27208388A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kukuminato
久々湊 英雄
Hisakatsu Kato
寿勝 加藤
Toshiaki Shiraishi
白石 利明
Yuji Shimoyama
下山 雄二
Chikako Fujinaga
千香子 藤長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP27208388A priority Critical patent/JPH02118024A/ja
Publication of JPH02118024A publication Critical patent/JPH02118024A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、食缶や飲料缶に使用されるふりき。
ティンフリースチール(TFS)及び1錫めっきぶりき
(LTS)等用の原板について、その表面清浄性を改善
することによって上記用途での適合性を図った缶用鋼板
の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
ぶりきの機械的性質は調質度で表示される。JTS G
 3303−1975には、−船釣なぶりきの調質度が
規定されており、製造の際の目標値としてロックウェル
硬さ(HR−307)で表示され、軟質なものから硬質
なものへ順にT−1(49±3)、T−2(53±3)
、T−3(57±3)、T−4−(61±3)、T−5
(65±3)及びT−6(69±3)に区分されている
このうち、T−1〜T−3のいわゆる軟質板は箱焼鈍法
により、T−4〜T=6の硬質板は連続焼鈍法により、
通常製造されている。
ところで、従来の連続焼鈍炉では2、冷帯及び過時効処
理帯を備えていないため、T−4以上の硬質板しか製造
されていなかったが、最近になって急冷帯及び過時効処
理帯を備えた連続焼鈍炉が稼動するようになり、T−3
以下の軟質板を製造する技術についても特許公開がなさ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記のような連続焼鈍炉によれば、−般に使わ
れているA2キルド鋼、あるいはA2含有量の少ない弱
脱酸鋼を使ってもT−2相当の硬さのものしか得られて
いない。従ってT−1相当材は依然として箱焼鈍法に拠
らざるを得なかった。
しかしながら、箱焼鈍法には以下に述べるような種々の
問題があったことから、連続焼鈍法によるT−1〜T−
3材を製造する方法の開発が望まれていた。
すなわち、箱焼鈍法には、下記(1)〜(3)に示すよ
うな欠点のあることが知られていた。(1)タイトコイ
ル状態で焼鈍が施されるために、焼鈍温度を高くすると
焼付き欠陥(Sticking Break)が生じて
歩留まりが低下する。(2)均熱には数時間以上が必要
であるため、焼鈍中に鋼板表面の結晶粒界へのC,Mn
等が富化mk’?iされ、また、Cをグラファイトとし
て析出する等の表面汚れを生じたりして、その結果ぶり
きの耐蝕性が劣化することがあった。
(3)コイル温度は、その形状から外巻部と内巻部は高
温になり、中間部は温度が上がりにくいため、コイル内
で硬さのバラツキが大きくなって均質な原板を得ること
は困難であり、その結果、平坦度も劣化していた。
以上のように箱焼鈍法では良質なT−1〜T−3級の軟
質ふりき原板の製造は困難であった。
この発明は、このような従来の問題点にかんがみてなさ
れたものであって、原板の成分組成を限定するとともに
、連続焼鈍後に調質圧延を施すことにより、上記課題を
解決することを目的としている。
〔課題を解決するための手段] この発明は、重量比で、C: 0.004%以下。
Si:0.04%以下、 Mn : 0.05〜0.3
%。
S : 0.02%以下、P:0.02%以下、AX:
O。
02〜0.15%、N:0.004%以下の成分を含有
し、残部は実質的にFeよりなる連続鋳造鋼片を用い、
常法で熱間圧延、酸洗、冷間圧延を施してから連続焼鈍
を施してロックウェル硬度(HR−30T)で50以下
にした後、引続き施される調質圧延の圧延率を変化させ
て所望の調質度を有する缶用鋼板を得ることを特徴とす
るものである。
〔作用〕
この発明は上記のような構成としたので、箱焼鈍法によ
る際に生じた前記欠点を回避することができる。すなわ
ち、連続焼鈍法によるため板の温度のバラツキや焼付き
を発生させず、材料歩留まりは向上し、また成分組成を
限定したことと相俟って表面汚れは生じない。更に、調
質圧延における圧延率を変えることによりT−1〜T−
3の軟質材ばかりでなく、T−4以上の硬質材も得るこ
とができる。
以下、本発明に到る過程、及び成分組成の限度理由につ
き述べる。
本発明者らは、製鋼時に真空脱ガス処理を有効に駆使し
て、clを極微量にしたAI!、キルド鋼スラブを使用
することにより、連続焼鈍法によっても調質度T−1の
原板を製造できることにより、従来の箱焼鈍法で得られ
ていたものと同等以上の機械的性質を有する原板を製造
することが可能であることに着目して本発明を完成した
即ち本発明者らは、ふりきの硬さに及ぼす固溶C,N及
び結晶粒径との関係を系統的に調べた結果、固溶c、N
が少な(且つ結晶粒径が大きくなると軟質になることを
知見し、この知見に基づいて焼鈍後に固99 Cを少な
くするため、出発材である連鋳鋼片製造用溶鋼中のCを
極端に少なくすればよく、またNはAINとして析出さ
せれば軟質になると推測した。以上の観点から、同一の
素材を使用し、連続焼鈍でT−1相当にまで軟質な原板
を製造して、この原板に調質圧延の圧延率を変えること
によりT−1〜T−6の原板にそれぞれ作り分ける知見
をさらに得たものである。
次に成分組成を限定する理由について説明する。
Cは、第1図に示すように、clがO,OO4%以下の
極微量となると軟質化し、一方、clが増加すると約0
.01%において最も硬さが高(なる。
従って連続焼鈍炉により調質度T−3以下の軟質ぶりき
原板を製造するためには、Cは0.004%以下にする
必要がある。
Siは、ぶりきの耐蝕性を劣化させるほか、さらに材質
を極端に硬質化する元素であるので、Siを過剰に含有
させることは避けるべきである。
従ってSiは0.04%以下にする必要がある。
Mnは、熱延コイルの耳割れ発生を防止するために添加
することが必要であるが、0.05%より少ないと耳割
れ発生を防止できず、一方、0.3%より多いと硬質化
するので、その含有範囲は0.05〜0.3%である必
要がある。
Sは、Mn量との関係において過剰に含有すると熱延コ
イルの耳割れを生じさせ、またS系介在物となってプレ
ス欠陥を生じるので、Sは0.02%以下とする必要が
ある。
Pは、材質を硬化させ、且つぶりきの耐蝕性を劣化させ
る元素なので過剰の含有は好ましくなく、Pは0.02
%以下にする必要がある。
Alは、過剰の添加は経済的にも好ましくないので、0
.15%以下とし、且つ下限は0.02%より少ないと
鋼中の固溶Nitが/INとならない分だけ残存するの
で、Alは0.02%以上とする必要があり、従ってA
lは0,02〜0.15%の範囲に限定する。
Nは、鋼中に固溶していると軟質な鋼板が得られにくく
なる不必要な元素であるが、製鋼時に溶鋼中に空気が混
入することにより増加する。従って空気混入防止を図れ
ば少ない量で仕上げることができる。しかしそれを実施
すると製造原価が大きくなり好ましくない。そこで採算
上の範囲で材質を維持できる量として、Nは0.004
%以下にする必要がある。
上記のごとく連続鋳造鋼片を用いて、常法で熱間圧延、
酸洗、冷間圧延を行った後、連続焼鈍をは施すに際し、
第3図に示すように極低炭素鋼としては低温で焼鈍を行
う。一般に極低炭素鋼を使うに際し、Nbを添加した鋼
板が用いられるが、第3図に示すように再結晶温度が高
温となり、特に缶用鋼板のように極薄材ではCAL通板
コストが大きくなる。本発明の目的の一つには経済性が
あり、CALを低温度で通板できることは重要な条件の
一つとなる。従って組成中にNbを含まないことが望ま
しい。
よって、上記連続焼鈍を施し、ロックウェル硬さ(HR
−307)で50以下とした後、調質圧延の圧延率で調
質度T−1〜T−6に作り分けることを本発明は特徴と
している。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を第1表及び第1図〜第3図を
参照して説明する。先ず鋼を270を底吹き転炉により
溶製し、C: 0.03%となして出鋼した。続いてR
−H真空脱ガス処理を施した後、A1を添加して第1表
に示すような成分組成とした。これらを連続鋳造機で鋼
片となし、この鋼片を熱間圧延温度860’C,熱間巻
取り温度620°Cでそれぞれ2.8 mm厚の熱延コ
イルとなした後、酸洗により脱スケールした0次に6ス
タンドタンデム冷間圧延機にて0.3 tmの板厚に圧
延した後、第1表に示す熱サイクルで連続焼鈍を施した
。続いて調質圧延機にて圧延率1%及び実施例5〜9に
ついては焼鈍までは同一条件で行ったものを、圧延率の
みを1.3,5.15%の4水準となし、加工硬化によ
る高11質度を求めた。
iA質圧延を施した後、ハロゲンタイプの電気錫めっき
工程にて# 25 (2,8g / nOの錫めっき及
びリフロー処理(溶湯化処理)を連続して゛施し、光沢
のあるぶりきに仕上げた。これらのぶりきから供試材を
採取してロックウェル硬さ(HR−307)を測定し、
さらに乾湿繰返し試験にて耐錆性評価を行った。耐錆性
試験では錆の発生しなかったものを良(O印で表示)、
錆の発生したもの(×印で表示)で判定した。
第1表より明らかなように、連続焼鈍法でも軟質原板は
得られているし、調質圧延率をより高くすることにより
T−2,T−3,T−4,T−5゜T−6と作り分ける
こともできる。又、耐錆性試験も良好であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、従来、連続焼鈍で
は製造が不可能であるといわれていた調質度T−1〜T
−3級のいわゆる軟質ふりき原板をCALで製造できる
結果、表面清浄性に(Zれ、硬さのバラツキも小さく、
平1u度にも優れた原板が高歩留まりで得られる。また
調質圧延の圧延率の変化により、調質度T−1〜T”−
6と作り分けることができるので素材の統合が可能とな
り大きなメリットが得られる。
なお、上記圧延率をさらに高くすることによりDR−8
,DR−9,DR−10も得られる。またこの筒板は表
面清浄性に優れているので、Znめっき、Niめっき等
、広く表面処理鋼板に使っても、上記の特徴が発揮でき
る優れた鋼片を提供できる、等多大の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、gA板のC含有1(wt%)と硬さ(HR−
30T)との関係を示すグラフ、第2図は調質圧延の圧
延率(%)と硬さ(HR−30T)との関係を示すグラ
フ、第3図はNbiと再結晶温度との関係を示すグラフ
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量比で、C:0.004%以下、Si:0.0
    4%以下、Mn:0.05〜0.3%、S:0.02%
    以下、P:0.02%以下、Al:0.02〜0.15
    %、N:0.004%以下の成分を含有し、残部は実質
    的にFeよりなる連続鋳造鋼片を用い、常法で熱間圧延
    、酸洗、冷間圧延を施してから連続焼鈍を施してロック
    ウェル硬度(HR−30T)で50以下にした後、引続
    き施される調質圧延の圧延率を変化させて所望の調質度
    を有する缶用鋼板を得ることを特徴とする缶用鋼板の製
    造方法。
JP27208388A 1988-10-28 1988-10-28 缶用鋼板の製造方法 Pending JPH02118024A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008102899A1 (ja) * 2007-02-21 2008-08-28 Jfe Steel Corporation 缶用鋼板の製造方法
JP2013119649A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Jfe Steel Corp 缶用鋼板用原板と缶用鋼板およびそれらの製造方法

Cited By (3)

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WO2008102899A1 (ja) * 2007-02-21 2008-08-28 Jfe Steel Corporation 缶用鋼板の製造方法
JP2008202113A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Jfe Steel Kk 缶用鋼板の製造方法
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