JPH02115036A - リポソーム形成剤 - Google Patents
リポソーム形成剤Info
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- JPH02115036A JPH02115036A JP26411388A JP26411388A JPH02115036A JP H02115036 A JPH02115036 A JP H02115036A JP 26411388 A JP26411388 A JP 26411388A JP 26411388 A JP26411388 A JP 26411388A JP H02115036 A JPH02115036 A JP H02115036A
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- Japan
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- acid
- lysine
- riposome
- water
- liposome
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/10—Dispersions; Emulsions
- A61K9/127—Synthetic bilayered vehicles, e.g. liposomes or liposomes with cholesterol as the only non-phosphatidyl surfactant
- A61K9/1271—Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes or liposomes coated or grafted with polymers
- A61K9/1272—Non-conventional liposomes, e.g. PEGylated liposomes or liposomes coated or grafted with polymers comprising non-phosphatidyl surfactants as bilayer-forming substances, e.g. cationic lipids or non-phosphatidyl liposomes coated or grafted with polymers
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、安定性の優れたリポソームを形成でき、医薬
品、化粧品及び農薬に関わる用途に適したリポソーム形
成剤に関するものである。
品、化粧品及び農薬に関わる用途に適したリポソーム形
成剤に関するものである。
(従来の技術)
天然のホスファチジルコリン−水系では、水の量が45
%を越すと相分離が起こり、過剰の水の中に最大限水和
したラメラ層が分離してくる。この状態では軽く機械的
な振動を与えるだけでラメラ層が閉じて小胞体ができ、
これをリポソームと呼んでいる。リポソームを、水溶性
と油溶性の各種の物質を封入したマイクロカプセル材料
として、利用する研究がなされてきた。現在、リポソー
ムはリン脂質や生体膜中に含まれる各種脂質の混合物に
よって形成されるが、コレステロールのような疎水性の
強いものは単独では二重膜構造を形成しない。
%を越すと相分離が起こり、過剰の水の中に最大限水和
したラメラ層が分離してくる。この状態では軽く機械的
な振動を与えるだけでラメラ層が閉じて小胞体ができ、
これをリポソームと呼んでいる。リポソームを、水溶性
と油溶性の各種の物質を封入したマイクロカプセル材料
として、利用する研究がなされてきた。現在、リポソー
ムはリン脂質や生体膜中に含まれる各種脂質の混合物に
よって形成されるが、コレステロールのような疎水性の
強いものは単独では二重膜構造を形成しない。
(発明が解決しようとする課題)
リン脂質や生体膜中に含まれる各種脂質の混合物によっ
て形成されるリポソームは、熱や光に対して著しく敏感
に反応し、その脂質二分子膜は容易に分解されやすいと
いう欠点を有している。また、合成界面活性剤の一部が
生体膜に類似した会合構造をとり、二重膜構造を形成す
ることが見出されれているが、これらにより形成される
二分子膜は、溶血等の安全性や皮膚に対する刺激性の面
から問題点が多く、医薬品や化粧品等の身体に直接触れ
る目的には使用できない。
て形成されるリポソームは、熱や光に対して著しく敏感
に反応し、その脂質二分子膜は容易に分解されやすいと
いう欠点を有している。また、合成界面活性剤の一部が
生体膜に類似した会合構造をとり、二重膜構造を形成す
ることが見出されれているが、これらにより形成される
二分子膜は、溶血等の安全性や皮膚に対する刺激性の面
から問題点が多く、医薬品や化粧品等の身体に直接触れ
る目的には使用できない。
本発明者らは、安定性の良い二重膜構造を有する閉鎖小
胞体(リポソーム)を作り、身体に直接触れる目的に使
用出来るリポソーム形成剤を開発するため検討を進めた
。その結果、一定の構造を有するN、N′−ジアシル−
リシン塩化合物を用いることにより、安全性や刺激性に
問題がなく、構造的に安定なリポソームが得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。従って本発明の
目的は、下記一般式で示されるN、N’−ジアシル−リ
シン塩から成るリポソーム形成剤を提供することにある
。
胞体(リポソーム)を作り、身体に直接触れる目的に使
用出来るリポソーム形成剤を開発するため検討を進めた
。その結果、一定の構造を有するN、N′−ジアシル−
リシン塩化合物を用いることにより、安全性や刺激性に
問題がなく、構造的に安定なリポソームが得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。従って本発明の
目的は、下記一般式で示されるN、N’−ジアシル−リ
シン塩から成るリポソーム形成剤を提供することにある
。
(課題を解決するための手段)
即ち本発明は、下記一般式(1):
(上記式中、Rは炭素数7〜23の飽和又は不飽和のア
ルキル基、Mはナトリウム、カリウム、アンモニウム基
、またはトリエタノールアミン基である。)で表される
N、N′−ジアシル−リシン塩から成るリポソーム形成
剤である。
ルキル基、Mはナトリウム、カリウム、アンモニウム基
、またはトリエタノールアミン基である。)で表される
N、N′−ジアシル−リシン塩から成るリポソーム形成
剤である。
本発明の前記一般式(11中でRCOと表されるアルキ
ルカルボニルは飽和又は不飽和の脂肪酸由来のアシルを
意味する。例えば飽和脂肪酸は炭素数8のカプリル酸か
ら炭素数24のリグノセリン酸に至る直鎖および分枝鎖
の偶数又は奇数のものが含まれ、具体的には、カプリル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリ
ン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、
パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、イソステ
アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸等が
挙げられ、不飽和脂肪酸は二重結合数1のモノエン酸か
ら二重結合数6のへキサエン酸が含まれ、具体的には、
ラウロオレイン酸、ミリストオレイン酸、パルミトオレ
イン酸、オレイン酸、イソオレイン酸、ガドレイン酸、
エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、α−リルン酸、γ
−リルン酸、エレオステアリン酸、ジホモ−γ−リルン
酸、アラキドン酸、エイコサペンクエン酸、アドレン酸
、ドコサペンクエン酸、ドコサヘキサエン酸等が挙げら
れる。
ルカルボニルは飽和又は不飽和の脂肪酸由来のアシルを
意味する。例えば飽和脂肪酸は炭素数8のカプリル酸か
ら炭素数24のリグノセリン酸に至る直鎖および分枝鎖
の偶数又は奇数のものが含まれ、具体的には、カプリル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリ
ン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、
パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、イソステ
アリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸等が
挙げられ、不飽和脂肪酸は二重結合数1のモノエン酸か
ら二重結合数6のへキサエン酸が含まれ、具体的には、
ラウロオレイン酸、ミリストオレイン酸、パルミトオレ
イン酸、オレイン酸、イソオレイン酸、ガドレイン酸、
エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、α−リルン酸、γ
−リルン酸、エレオステアリン酸、ジホモ−γ−リルン
酸、アラキドン酸、エイコサペンクエン酸、アドレン酸
、ドコサペンクエン酸、ドコサヘキサエン酸等が挙げら
れる。
また本発明の前記一般式(1)中でRCOと表されるア
ルキルカルボニルは天然油脂、合成脂肪酸又はそれらを
原料として加工された油脂から得られた脂肪酸由来のア
シルも意味する。例えば、天然油脂には植物油、陸産動
物油、海産動物油、微生物油脂、天然脂質の構成脂肪酸
等が挙げられる。
ルキルカルボニルは天然油脂、合成脂肪酸又はそれらを
原料として加工された油脂から得られた脂肪酸由来のア
シルも意味する。例えば、天然油脂には植物油、陸産動
物油、海産動物油、微生物油脂、天然脂質の構成脂肪酸
等が挙げられる。
さらに、それらを原料として加工された油脂には、水素
添加油、溶剤分別油、分別蒸留油、油脂を加水分解後、
水素添加・分別蒸留等が施された脂肪酸又は重合性の合
成脂肪酸等が挙げられる。
添加油、溶剤分別油、分別蒸留油、油脂を加水分解後、
水素添加・分別蒸留等が施された脂肪酸又は重合性の合
成脂肪酸等が挙げられる。
本発明の一般式(1)の中で下記の構造式(2):に相
当する部分は二塩基性のアミノ酸であるリジンに由来す
る。リジンは2,6−ジアミツヘキサノイツク酸又はα
、ε−ジアミノカプロン酸と呼ばれ、ヒトの身体で生合
成できず、ラットに成長効果が認められている点から、
必須アミノ酸に分類されている。リシンはα位炭素が不
斉炭素であるため光学活性異性体の0体とL体が存在す
る。
当する部分は二塩基性のアミノ酸であるリジンに由来す
る。リジンは2,6−ジアミツヘキサノイツク酸又はα
、ε−ジアミノカプロン酸と呼ばれ、ヒトの身体で生合
成できず、ラットに成長効果が認められている点から、
必須アミノ酸に分類されている。リシンはα位炭素が不
斉炭素であるため光学活性異性体の0体とL体が存在す
る。
リジンはカゼイン、フィブリン、血球糊等の蛋白質の酸
による加水分解でピクリン酸塩として単離され、マロン
酸エステルとT−クロロブチロニトリル及びベンゾイル
ピペリジンから合成できる。
による加水分解でピクリン酸塩として単離され、マロン
酸エステルとT−クロロブチロニトリル及びベンゾイル
ピペリジンから合成できる。
また、リシンは酵母を用いて、α−アミノアジピン酸か
ら、DL−α−アミノ−ε−カプロラクタムから、微生
物転換によって製造する事も出来る。
ら、DL−α−アミノ−ε−カプロラクタムから、微生
物転換によって製造する事も出来る。
さらに、リシンはL体、0体、モノ又はジ塩酸塩、ピク
リン酸塩、カルシウム塩等が市販されており、これらを
利用することも出来る。
リン酸塩、カルシウム塩等が市販されており、これらを
利用することも出来る。
本発明の一般式(1)の中で−COOMの構造式に相当
する部分は二塩基性のアミノ酸であるリシンのカルボキ
シル基に由来する。Mはナトリウム、カリウム、アンモ
ニウム基、又はトリエタノールアミン基である。
する部分は二塩基性のアミノ酸であるリシンのカルボキ
シル基に由来する。Mはナトリウム、カリウム、アンモ
ニウム基、又はトリエタノールアミン基である。
これらの塩生成はジアシル化リジンのカルボキシル残基
において行われる。ナトリウム塩はジアシルリシンの水
酸化ナトリウム水溶液やナトリウムメトキサイドメタノ
ール溶液により、カリウム塩は水酸化カリウム水溶液に
より、トリエタノールアミン塩はトリエタノールアミン
水溶液により、アンモニウム塩はアンモニア水により反
応させ、その後に反応溶液を留去することによって製造
される。
において行われる。ナトリウム塩はジアシルリシンの水
酸化ナトリウム水溶液やナトリウムメトキサイドメタノ
ール溶液により、カリウム塩は水酸化カリウム水溶液に
より、トリエタノールアミン塩はトリエタノールアミン
水溶液により、アンモニウム塩はアンモニア水により反
応させ、その後に反応溶液を留去することによって製造
される。
N、N′−ジアシル−リシン塩は、例えば次のようにし
て製造される。
て製造される。
下記一般式(3)
で表されるリシンと水酸化ナトリウムをアセトン/水の
等量混合溶媒(各々の濃度は0゜001モル〜0.1モ
ル)に溶解した溶液に、製造目的の脂肪酸クロライドを
アセトンに溶かしたもの及び水酸化ナトリウム水溶液を
同時に滴下する。この際、反応溶液のpHを10になる
よう滴下速度を調節し、滴下終了後、塩酸でpHを3に
調節し、得られたジアシルリシン体を取り出すために、
クロロホルムで抽出する。クロロホルム層を水で洗浄後
、乾燥し、溶媒を留去し、更にヘキサン洗浄し、溶媒を
除去すると、ジアシルリシンが得られる。このジアシル
リシンに塩基としてナトリウムメトキサイド、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、トリエタノ
ールアミン等の処理により目的とするN、N”−ジアシ
ル−リシン塩が得られる。
等量混合溶媒(各々の濃度は0゜001モル〜0.1モ
ル)に溶解した溶液に、製造目的の脂肪酸クロライドを
アセトンに溶かしたもの及び水酸化ナトリウム水溶液を
同時に滴下する。この際、反応溶液のpHを10になる
よう滴下速度を調節し、滴下終了後、塩酸でpHを3に
調節し、得られたジアシルリシン体を取り出すために、
クロロホルムで抽出する。クロロホルム層を水で洗浄後
、乾燥し、溶媒を留去し、更にヘキサン洗浄し、溶媒を
除去すると、ジアシルリシンが得られる。このジアシル
リシンに塩基としてナトリウムメトキサイド、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、トリエタノ
ールアミン等の処理により目的とするN、N”−ジアシ
ル−リシン塩が得られる。
従って、本発明の一般式(1)はこれらの具体的なアシ
ル基と塩基の種類により種々の組み合わせによって構成
される全ての化合物を含むが、代表的化合物としては以
下のものが例示される。
ル基と塩基の種類により種々の組み合わせによって構成
される全ての化合物を含むが、代表的化合物としては以
下のものが例示される。
N、N′−シトコサへキサエノイル−リシンナトリウム
塩、 N、N′−シリルオイル−リシンカリウム塩、N、N′
−ジオレイル−リシンアンモニウム塩、N、N′−ジパ
ルミトイル−トリエタノールアミン塩、 N、N’−ジラウリル−リシンナトリウム塩、N、N′
−ジアラキドニルーリシンカリウム塩、N、N’−シミ
リストイル−リシンアンモニウム塩、 N、N′〜ジステアロイル−リシンエタノールアミン塩
。
塩、 N、N′−シリルオイル−リシンカリウム塩、N、N′
−ジオレイル−リシンアンモニウム塩、N、N′−ジパ
ルミトイル−トリエタノールアミン塩、 N、N’−ジラウリル−リシンナトリウム塩、N、N′
−ジアラキドニルーリシンカリウム塩、N、N’−シミ
リストイル−リシンアンモニウム塩、 N、N′〜ジステアロイル−リシンエタノールアミン塩
。
リジンには立体異性体が存するため、例示された化合物
にも立体異性体を有するものがあり、本発明の一般式(
1)の化合物は、立体異性体の分割されたものとその混
合物が含まれているが、特に本発明の化合物としては天
然型の立体異性体が好ましい。
にも立体異性体を有するものがあり、本発明の一般式(
1)の化合物は、立体異性体の分割されたものとその混
合物が含まれているが、特に本発明の化合物としては天
然型の立体異性体が好ましい。
本発明のリポソーム形成剤を使用してリポソームを形成
する方法は、注入法、逆相エバポレーション法、界面活
性剤処理法、超音波処理法等を採用出来る。リポソーム
は、その構造より多重層小胞、小単層小胞、大単層小胞
に大別されるが、本発明の一般式(1)の化合物を構成
物とすると、いずれの構造にすることも可能である。
する方法は、注入法、逆相エバポレーション法、界面活
性剤処理法、超音波処理法等を採用出来る。リポソーム
は、その構造より多重層小胞、小単層小胞、大単層小胞
に大別されるが、本発明の一般式(1)の化合物を構成
物とすると、いずれの構造にすることも可能である。
本発明のリポソーム形成剤は、一般式(1)の物質を基
剤の一成分として30%(−八)以上、好ましくは60
〜100%用いるのが有利である。リポソーム形成時に
混合される一般式(1)の物質以外の膜形成剤は天然又
は合成のリン脂質、糖脂質、合成界面活性剤等が挙げら
れ、膜安定剤はコレステロールやコレスタン等のステロ
ール類が挙げられ、荷電物質としてステアリルアミン、
ジセチルホスフェート、ホスファチジン酸等が挙げられ
、抗酸化剤はトコフェロール等が挙げられる。ステロー
ル類は、一般式(1〕の物質1部に対して0〜2部、好
ましくは0〜065部、荷電物質は、一般式(1)の物
質1部に対して0〜0.5部好ましくは0〜0.25部
添加する。
剤の一成分として30%(−八)以上、好ましくは60
〜100%用いるのが有利である。リポソーム形成時に
混合される一般式(1)の物質以外の膜形成剤は天然又
は合成のリン脂質、糖脂質、合成界面活性剤等が挙げら
れ、膜安定剤はコレステロールやコレスタン等のステロ
ール類が挙げられ、荷電物質としてステアリルアミン、
ジセチルホスフェート、ホスファチジン酸等が挙げられ
、抗酸化剤はトコフェロール等が挙げられる。ステロー
ル類は、一般式(1〕の物質1部に対して0〜2部、好
ましくは0〜065部、荷電物質は、一般式(1)の物
質1部に対して0〜0.5部好ましくは0〜0.25部
添加する。
本発明のリポソーム調製法には特に制限はないが、例え
ば、−この中で主に用いられる超音波処理法は次の通り
である。即ち、ナスフラスコの内壁に一般式(1)の物
質、必要によりその他の膜形成剤、膜安定剤、荷電物質
、抗酸化剤、及びもし脂質二分子膜に包埋される脂溶性
薬剤の場合は、この時点でヘキサン、クロロホルム、エ
タノール等の脂質系物質を溶解させる溶媒に溶解し、そ
の後に溶媒を留去し薄膜を形成させ、もし内包水に溶解
される水溶性薬剤の場合は、この時点で精製水又は緩衝
液をこのナスフラスコに加え、得られた混合液を70℃
に保持しながら振盪、好ましくは超音波振盪し、薬物封
入リポソームの分散液を得る。得られた分散液をエクス
トルーダーを用いて0.05〜0.2−のフィルターを
通してリポソームの粒径を整え、この分散液をそのまま
の状態で利用することも出来るし、又、この分散液を凍
結乾燥により粉末化して利用することもできる。
ば、−この中で主に用いられる超音波処理法は次の通り
である。即ち、ナスフラスコの内壁に一般式(1)の物
質、必要によりその他の膜形成剤、膜安定剤、荷電物質
、抗酸化剤、及びもし脂質二分子膜に包埋される脂溶性
薬剤の場合は、この時点でヘキサン、クロロホルム、エ
タノール等の脂質系物質を溶解させる溶媒に溶解し、そ
の後に溶媒を留去し薄膜を形成させ、もし内包水に溶解
される水溶性薬剤の場合は、この時点で精製水又は緩衝
液をこのナスフラスコに加え、得られた混合液を70℃
に保持しながら振盪、好ましくは超音波振盪し、薬物封
入リポソームの分散液を得る。得られた分散液をエクス
トルーダーを用いて0.05〜0.2−のフィルターを
通してリポソームの粒径を整え、この分散液をそのまま
の状態で利用することも出来るし、又、この分散液を凍
結乾燥により粉末化して利用することもできる。
(発明の効果)
本発明のN、N”−ジアシル−リシン塩は新規なリポソ
ーム形成剤として優れたリポソーム形成能を有し、生体
に対する安全性が高く、生体との適合性も良いので、生
体への用途に適している。
ーム形成剤として優れたリポソーム形成能を有し、生体
に対する安全性が高く、生体との適合性も良いので、生
体への用途に適している。
また、本発明のリポソーム形成剤は脂溶性又は油溶性に
拘らず、各種の薬剤をトラップしたドラッグキャリアー
として用いることが出来るので、医薬品、農薬、化粧品
用基剤、軟膏剤に応用される。
拘らず、各種の薬剤をトラップしたドラッグキャリアー
として用いることが出来るので、医薬品、農薬、化粧品
用基剤、軟膏剤に応用される。
(実施例)
以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明する。
実施例1
マグネテックスクーラー、pi(メーター及び滴下ロー
トを装着した300−の四つロフラスコに、L−リジン
1.4619g (0,01モル)および水酸化ナトリ
ウム0.4g (0,01モル)をアセトン/水等量混
合溶媒50−に溶かし、反応溶液を攪拌しながら滴下ロ
ートを用いてリルオイルクロライド9.97g(0,0
3モル)をアセトン15−に溶かしたもの及び水酸化ナ
トリウム0.8gを水15−に溶かしたものを同時に滴
下した。この際、反応溶液のp f(が10になるよう
に滴下速度を調整した。
トを装着した300−の四つロフラスコに、L−リジン
1.4619g (0,01モル)および水酸化ナトリ
ウム0.4g (0,01モル)をアセトン/水等量混
合溶媒50−に溶かし、反応溶液を攪拌しながら滴下ロ
ートを用いてリルオイルクロライド9.97g(0,0
3モル)をアセトン15−に溶かしたもの及び水酸化ナ
トリウム0.8gを水15−に溶かしたものを同時に滴
下した。この際、反応溶液のp f(が10になるよう
に滴下速度を調整した。
滴下終了後、更に10分間攪拌した後に、10%塩酸で
pHを約3に調節し、クロロホルムで抽出した。クロロ
ホルム層を飽和食塩水及び蒸留水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させて、溶媒を減圧留去した。残留物を
ヘキサン洗浄し、精製した沈澱を吸引濾過して、N、N
”−シリルオイル−L−リジンの白色粉末2.09g
(収率31.2%)を得た。N、N’−シリルオイル−
L−リジン670mg (1,0ミリモル)を10−の
無水メタノールに溶かし、水冷下、28%ナトリウムメ
チラートメタノール溶液193.0mg (1,0ミリ
モル)を加えた。約10分間攪拌後、溶媒を減圧留去す
ると、淡黄色油状物690 mgを得た。得られた油状
物は、FAB/M S (Pos、)で(M+H)”
693、(M十Na)”715が検出されたことから目
的化合物のN、N′−ジリルオイルーL−リシン−ナト
リウム塩であることを確認した。
pHを約3に調節し、クロロホルムで抽出した。クロロ
ホルム層を飽和食塩水及び蒸留水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させて、溶媒を減圧留去した。残留物を
ヘキサン洗浄し、精製した沈澱を吸引濾過して、N、N
”−シリルオイル−L−リジンの白色粉末2.09g
(収率31.2%)を得た。N、N’−シリルオイル−
L−リジン670mg (1,0ミリモル)を10−の
無水メタノールに溶かし、水冷下、28%ナトリウムメ
チラートメタノール溶液193.0mg (1,0ミリ
モル)を加えた。約10分間攪拌後、溶媒を減圧留去す
ると、淡黄色油状物690 mgを得た。得られた油状
物は、FAB/M S (Pos、)で(M+H)”
693、(M十Na)”715が検出されたことから目
的化合物のN、N′−ジリルオイルーL−リシン−ナト
リウム塩であることを確認した。
本化合物は油溶性であるが、水への可溶化能を有するこ
とから水中でリポソーム様小胞を形成することが予想さ
れた。そこで2Mのナスフラスコに本化合物20mg及
び8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸アンモニウ
ム0.32mgを各々量り、クロロホルムで溶解した後
、エバポレーターで溶媒を留去した。この残留物に精製
水2−を加え、ポルテックスミキサー(20分間、70
℃)を用いて充分振盪し、得られたサスペンションを0
.2 nのポアサイズのフィルターを装着したエクスト
ルーダーを用いて粒径を整えた。
とから水中でリポソーム様小胞を形成することが予想さ
れた。そこで2Mのナスフラスコに本化合物20mg及
び8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸アンモニウ
ム0.32mgを各々量り、クロロホルムで溶解した後
、エバポレーターで溶媒を留去した。この残留物に精製
水2−を加え、ポルテックスミキサー(20分間、70
℃)を用いて充分振盪し、得られたサスペンションを0
.2 nのポアサイズのフィルターを装着したエクスト
ルーダーを用いて粒径を整えた。
同様に、20m1のナスフラスコに本化合物20mg、
コレステロール10mg及び8−アニリノ−1−ナフタ
レンスルホン酸アンモニウム0.32mgを各々量り、
以下、上記に従って調整した。
コレステロール10mg及び8−アニリノ−1−ナフタ
レンスルホン酸アンモニウム0.32mgを各々量り、
以下、上記に従って調整した。
これらのサスペンションを試料とした蛍光顕微鏡観察に
より粒径0.2−前後の形状を有する閉鎖小胞体を確認
した。
より粒径0.2−前後の形状を有する閉鎖小胞体を確認
した。
実施例2
マグネテックスクーラー、pHメーター及び滴下ロート
を装着した300艷の四つ目フラスコに、L−リシン1
.4619g (0,01モル)および水酸化ナトリウ
ム0.4g (0,01モル)をアセトン/水等量混合
溶媒50rldlに溶かし、反応溶液を攪拌しながら滴
下ロートを用いてドコサヘキサエノイルクロライド10
.38g (0,03モル)をアセトン15 mlに?
容かしたもの及び水酸化ナトリウム0.8gを水15
mlに溶かしたものを同時に滴下した。この際、反応溶
液のpHが10になるように滴下速度を調整した。
を装着した300艷の四つ目フラスコに、L−リシン1
.4619g (0,01モル)および水酸化ナトリウ
ム0.4g (0,01モル)をアセトン/水等量混合
溶媒50rldlに溶かし、反応溶液を攪拌しながら滴
下ロートを用いてドコサヘキサエノイルクロライド10
.38g (0,03モル)をアセトン15 mlに?
容かしたもの及び水酸化ナトリウム0.8gを水15
mlに溶かしたものを同時に滴下した。この際、反応溶
液のpHが10になるように滴下速度を調整した。
滴下終了後、更に10分間攪拌した後に、10%塩酸で
pHを約3に調節し、クロロホルムで抽出した。クロロ
ホルム層を飽和食塩水及び蒸留水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させて、溶媒を減圧留去した。残留物を
ヘキサン洗浄し、精製した沈澱を吸引濾過して、N、N
′−シトコサへキサエノイル−し−リシンの淡黄色半固
体状2.22 g(収率29.0%)を得た。N、N′
−シトコサヘキサエノイル−し−リジン766mg (
1,0ミリモル)をエタノールに溶かし、これを放冷し
室温になった溶液に、IN水酸化カリウムエタノール溶
液4 ml(4,2ミリモル)を攪拌下、滴下した。生
じた沈澱を30−のクロロホルムで抽出し、溶媒をエバ
ポレーションにより留去すると、淡黄色油状物792
mgを得た。得られた油状物はF A B / M S
(Pos、)でCM+H)”805、(M+N a
) ’ 827が検出されたことから目的化合物のN、
N′−シトコサへキサエノイル−し−リシン−カリウム
塩であることを確認した。
pHを約3に調節し、クロロホルムで抽出した。クロロ
ホルム層を飽和食塩水及び蒸留水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させて、溶媒を減圧留去した。残留物を
ヘキサン洗浄し、精製した沈澱を吸引濾過して、N、N
′−シトコサへキサエノイル−し−リシンの淡黄色半固
体状2.22 g(収率29.0%)を得た。N、N′
−シトコサヘキサエノイル−し−リジン766mg (
1,0ミリモル)をエタノールに溶かし、これを放冷し
室温になった溶液に、IN水酸化カリウムエタノール溶
液4 ml(4,2ミリモル)を攪拌下、滴下した。生
じた沈澱を30−のクロロホルムで抽出し、溶媒をエバ
ポレーションにより留去すると、淡黄色油状物792
mgを得た。得られた油状物はF A B / M S
(Pos、)でCM+H)”805、(M+N a
) ’ 827が検出されたことから目的化合物のN、
N′−シトコサへキサエノイル−し−リシン−カリウム
塩であることを確認した。
本化合物は油溶性であるが、水への可溶化能を有するこ
とから水中でリポソーム様小胞を形成することが予想さ
れた。そこで20−のナスフラスコに本化合物20mg
及び8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸アンモニ
ウム0.32mgを各々量り、クロロホルムで溶解した
後、エバポレーターで溶媒を留去した。この残留物に精
製水2−を加え、ポルテックスミキサー(20分間、7
0℃)を用い十分振盪し、得られたサスペンションを0
.2 trmのポアサイズのフィルターを装着したエク
ストルーダーを用いて粒径を整えた。
とから水中でリポソーム様小胞を形成することが予想さ
れた。そこで20−のナスフラスコに本化合物20mg
及び8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸アンモニ
ウム0.32mgを各々量り、クロロホルムで溶解した
後、エバポレーターで溶媒を留去した。この残留物に精
製水2−を加え、ポルテックスミキサー(20分間、7
0℃)を用い十分振盪し、得られたサスペンションを0
.2 trmのポアサイズのフィルターを装着したエク
ストルーダーを用いて粒径を整えた。
同様に、201n1のナスフラスコに本化合物20mg
、コレステロール10mg及び8−アニリノ−1−ナフ
タレンスルホン酸アンモニウム0.32mgヲ各々量す
、以下、上記に従って調製した。
、コレステロール10mg及び8−アニリノ−1−ナフ
タレンスルホン酸アンモニウム0.32mgヲ各々量す
、以下、上記に従って調製した。
これらのサスペンションを試料とした蛍光顕微鏡観察に
より粒径0.2−前後の形状を有する閉鎖小胞体を確認
した。
より粒径0.2−前後の形状を有する閉鎖小胞体を確認
した。
実施例3
マグネテックスクーラー、pHメーター及び滴下ロート
を装着した300−の四つロフラスコに、L−リシン1
.4619 g (0,01モル)および水酸化ナトリ
ウム0−4g (0,01モル)をアセトン/水等量混
合溶媒50−に溶かし、反応溶液を攪拌しながら滴下ロ
ートを用いてラウリルクロライド6.54g(0,03
モル)をアセトン15−に溶かしたもの及び水酸化ナト
リウム0.8gを水15−に溶かしたものを同時に滴下
した。この際、反応溶液のpHが10になるように滴下
速度を調整した。
を装着した300−の四つロフラスコに、L−リシン1
.4619 g (0,01モル)および水酸化ナトリ
ウム0−4g (0,01モル)をアセトン/水等量混
合溶媒50−に溶かし、反応溶液を攪拌しながら滴下ロ
ートを用いてラウリルクロライド6.54g(0,03
モル)をアセトン15−に溶かしたもの及び水酸化ナト
リウム0.8gを水15−に溶かしたものを同時に滴下
した。この際、反応溶液のpHが10になるように滴下
速度を調整した。
滴下終了後、更に10分間攪拌した後に、10%塩酸で
p Hを約3に調節し、クロロホルムで抽出した。クロ
ロホルム層を飽和食塩水及び蒸留水で洗浄後、無水硫酸
すトリウムで乾燥させて溶媒を減圧留去した。残留物を
ヘキサン洗浄し、精製した沈澱を吸引濾過して、N、N
’−ジラウロイルL−リジンの白色粉末1.68g (
収率33.0%)を得た。N、N′−ジラウロイル−し
−リジン510 mg(1、Oミリモル)を加熱しなが
ら水に溶かし、これを放冷し室温になった溶液に、25
%アンモニア水290 mg (4,2ミリモル)を攪
拌下、滴下した。
p Hを約3に調節し、クロロホルムで抽出した。クロ
ロホルム層を飽和食塩水及び蒸留水で洗浄後、無水硫酸
すトリウムで乾燥させて溶媒を減圧留去した。残留物を
ヘキサン洗浄し、精製した沈澱を吸引濾過して、N、N
’−ジラウロイルL−リジンの白色粉末1.68g (
収率33.0%)を得た。N、N′−ジラウロイル−し
−リジン510 mg(1、Oミリモル)を加熱しなが
ら水に溶かし、これを放冷し室温になった溶液に、25
%アンモニア水290 mg (4,2ミリモル)を攪
拌下、滴下した。
生じた沈澱を30dのクロロホルムで抽出し、溶媒をエ
バポレーションにより留去すると、白色粉末515mg
を得た。得られた白色粉末は、FAB/MS (Pos
、)で〔M+H)+528、(M+Nal”550が検
出されたことから目的化合物のN、N”−ジラウロイル
−し−リシン−アンモニウム塩であることを確認した。
バポレーションにより留去すると、白色粉末515mg
を得た。得られた白色粉末は、FAB/MS (Pos
、)で〔M+H)+528、(M+Nal”550が検
出されたことから目的化合物のN、N”−ジラウロイル
−し−リシン−アンモニウム塩であることを確認した。
本化合物は油溶性であるが、水への可溶化能を有するこ
とから水中でリポソーム様小胞を形成することが予想さ
れた。そこで20m1のナスフラスコに本化合物20m
g及び8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸アンモ
ニウム0.32Bを各々量り、クロロホルムで溶解した
後、エバポレーターで溶媒を留去した。この残留物に精
製水2 mlを加え、ポルテックスミキサー(20分間
、70℃)を用い十分振盪し、得られたサスペンション
を0.2 tlrnのポアサイズのフィルターを装着し
たエクストルーダーを用いて粒径を整えた。
とから水中でリポソーム様小胞を形成することが予想さ
れた。そこで20m1のナスフラスコに本化合物20m
g及び8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸アンモ
ニウム0.32Bを各々量り、クロロホルムで溶解した
後、エバポレーターで溶媒を留去した。この残留物に精
製水2 mlを加え、ポルテックスミキサー(20分間
、70℃)を用い十分振盪し、得られたサスペンション
を0.2 tlrnのポアサイズのフィルターを装着し
たエクストルーダーを用いて粒径を整えた。
同様に、20−のナスフラスコに本化合物20mg 。
コレステロール10mg及び8−アニリノ−1−ナフタ
レンスルホン酸アンモニウム0.32mgヲ各々量す、
以下、上記に従って調製した。
レンスルホン酸アンモニウム0.32mgヲ各々量す、
以下、上記に従って調製した。
これらのサスペンションを試料とした蛍光顕微鏡観察に
より粒径0.2岬前後の形状を有する閉鎖小胞体を確認
した。
より粒径0.2岬前後の形状を有する閉鎖小胞体を確認
した。
実施例4
マグネテックスクーラー、pHメーター及び滴下ロート
を装着した300 mlの四つ目フラスコに、L−リジ
ン1.4619g (0,01モル)および水酸化ナト
リウム0.4g (0,01モル)をアセトン/水等量
混合溶媒50rn1に熔かし、反応溶液を攪拌しながら
滴下ロートを用いてオレオイルクロライド9.03g(
0,03モル)をアセトン15−に溶かしたもの及び水
酸化ナトリウム0.8gを水15m1に溶かしたものを
同時に滴下した。この際、反応溶液のpHが10になる
ように滴下速度を調整した。
を装着した300 mlの四つ目フラスコに、L−リジ
ン1.4619g (0,01モル)および水酸化ナト
リウム0.4g (0,01モル)をアセトン/水等量
混合溶媒50rn1に熔かし、反応溶液を攪拌しながら
滴下ロートを用いてオレオイルクロライド9.03g(
0,03モル)をアセトン15−に溶かしたもの及び水
酸化ナトリウム0.8gを水15m1に溶かしたものを
同時に滴下した。この際、反応溶液のpHが10になる
ように滴下速度を調整した。
滴下終了後、更に10分間攪拌した後に、10%塩酸で
pHを約3に調節し、クロロホルムで抽出した。クロロ
ホルム層を飽和食塩水及び蒸留水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させて、溶媒を減圧留去した。残留物を
ヘキサン洗浄し、精製した沈澱を吸引濾過して、N、N
′−ジオレオイルL−リシンの白色粉末2.3g (収
率34.0%)を得た。N、N′−ジオレオイル−L−
リシン674 mg(1,0ミリモル)を加熱しながら
水に溶かし、これを放冷し、室温になった溶液にトリエ
タノールアミン630mg (4,2ミリモル)を1−
の水に溶解し、撹拌下、滴下した。生じる沈澱物を30
mfのクロロホルムで抽出し、溶媒をエバポレーション
により留去すると淡黄色油状物が809 mgを得た。
pHを約3に調節し、クロロホルムで抽出した。クロロ
ホルム層を飽和食塩水及び蒸留水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させて、溶媒を減圧留去した。残留物を
ヘキサン洗浄し、精製した沈澱を吸引濾過して、N、N
′−ジオレオイルL−リシンの白色粉末2.3g (収
率34.0%)を得た。N、N′−ジオレオイル−L−
リシン674 mg(1,0ミリモル)を加熱しながら
水に溶かし、これを放冷し、室温になった溶液にトリエ
タノールアミン630mg (4,2ミリモル)を1−
の水に溶解し、撹拌下、滴下した。生じる沈澱物を30
mfのクロロホルムで抽出し、溶媒をエバポレーション
により留去すると淡黄色油状物が809 mgを得た。
得られた油状物はF A B / M S (Pos、
)でCM+H)”823、(M+Na)” 845が検
出されたことから目的化合物のN、N’−ジオレオイル
−L−リシン−トリエタノールアミン塩であることを確
認した。
)でCM+H)”823、(M+Na)” 845が検
出されたことから目的化合物のN、N’−ジオレオイル
−L−リシン−トリエタノールアミン塩であることを確
認した。
本化合物は油溶性であるが、水への可溶化能を有するこ
とから水中でリポソーム様小胞を形成することが予想さ
れた。そこで2Qmlのナスフラスコに本化合物20m
g及び8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸アンモ
ニウム0.32mgを各々量り、クロロホルムで溶解し
た後、エバポレーターで溶媒を留去した。この残留物に
精製水2−を加え、ポルテックスミキサー(20分間、
70℃)を用い十分振盪し、得られたサスペンションを
0.2−のポアサイズのフィルターを装着したエクスト
ルーダーを用いて粒径を整えた。
とから水中でリポソーム様小胞を形成することが予想さ
れた。そこで2Qmlのナスフラスコに本化合物20m
g及び8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸アンモ
ニウム0.32mgを各々量り、クロロホルムで溶解し
た後、エバポレーターで溶媒を留去した。この残留物に
精製水2−を加え、ポルテックスミキサー(20分間、
70℃)を用い十分振盪し、得られたサスペンションを
0.2−のポアサイズのフィルターを装着したエクスト
ルーダーを用いて粒径を整えた。
同様に、20艷のナスフラスコに本化合物20mg 。
コレステロール10mg及び8−アニリノ−1−ナフタ
レンスルホン酸アンモニウム0.32mgヲ各々量す、
以下、上記に従って調製した。
レンスルホン酸アンモニウム0.32mgヲ各々量す、
以下、上記に従って調製した。
これらのサスペンションを試料とした蛍光顕微鏡観察に
より粒径0.2−前後の形状を有する閉鎖小胞体を確認
した。
より粒径0.2−前後の形状を有する閉鎖小胞体を確認
した。
比較例
実施例1の目的化合物の合成過程で得られたNN′−シ
リルオイル−L−リジン20mg単独及び本化合物20
mgとコレステロール10mgの配合物を別々に20m
ff1のナスフラスコに入れ、クロロホルムで溶解した
後、エバポレーターで溶媒を留去した。
リルオイル−L−リジン20mg単独及び本化合物20
mgとコレステロール10mgの配合物を別々に20m
ff1のナスフラスコに入れ、クロロホルムで溶解した
後、エバポレーターで溶媒を留去した。
この残留物に精製水2−を加え、ポルテックスミキサー
(20分間、70℃)を用い十分振盪したが、いずれの
場合もフラスコの壁面から残留物のはがれが悪く、得ら
れたサスペンションは白濁しておりリポソーム様小胞体
を形成する場合に特徴的に観察される蛍光性を帯びた透
明溶液を呈しなかった。
(20分間、70℃)を用い十分振盪したが、いずれの
場合もフラスコの壁面から残留物のはがれが悪く、得ら
れたサスペンションは白濁しておりリポソーム様小胞体
を形成する場合に特徴的に観察される蛍光性を帯びた透
明溶液を呈しなかった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 下記一般式(1): ▲数式、化学式、表等があります▼(1) (上記式中、Rは炭素数7〜23の飽和又は不飽和のア
ルキル基、Mはナトリウム、カリウム、アンモニウム基
、又はトリエタノールアミン基である。) で表されるN,N′−ジアシル−リシン塩から成るリボ
ソーム形成剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26411388A JPH02115036A (ja) | 1988-10-21 | 1988-10-21 | リポソーム形成剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26411388A JPH02115036A (ja) | 1988-10-21 | 1988-10-21 | リポソーム形成剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02115036A true JPH02115036A (ja) | 1990-04-27 |
Family
ID=17398678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26411388A Pending JPH02115036A (ja) | 1988-10-21 | 1988-10-21 | リポソーム形成剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02115036A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004528387A (ja) * | 2001-05-21 | 2004-09-16 | クロダ・インターナショナル・パブリック・リミテッド・カンパニー | 抗炎症性及び免疫調整アミノ酸誘導体、その調製及び使用 |
JPWO2013118896A1 (ja) * | 2012-02-09 | 2015-05-11 | 味の素株式会社 | 塩基性アミノ酸誘導体 |
-
1988
- 1988-10-21 JP JP26411388A patent/JPH02115036A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004528387A (ja) * | 2001-05-21 | 2004-09-16 | クロダ・インターナショナル・パブリック・リミテッド・カンパニー | 抗炎症性及び免疫調整アミノ酸誘導体、その調製及び使用 |
JP4845332B2 (ja) * | 2001-05-21 | 2011-12-28 | クロダ・インターナショナル・パブリック・リミテッド・カンパニー | 抗炎症性及び免疫調整アミノ酸誘導体、その調製及び使用 |
JPWO2013118896A1 (ja) * | 2012-02-09 | 2015-05-11 | 味の素株式会社 | 塩基性アミノ酸誘導体 |
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