JPH0211067Y2

JPH0211067Y2 -

Info

Publication number: JPH0211067Y2
Application number: JP1985019254U
Authority: JP
Priority date: 1985-02-14
Filing date: 1985-02-14
Publication date: 1990-03-19
Also published as: JPS61137607U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、乳幼児、病人、老人など自ら排泄便
を処理することのできない者が着用する使い捨て
おむつに関する。

（従来の技術）従来、腰バンドを有する使い捨ておむつにおい
て、該腰バンドを形成する表裏面シートの間に腰
回り方向に伸縮する帯状の弾性エレメントを断続
的に接着することにより、該腰バンドにおいて該
弾性エレメントと該表裏面シートとの間に通気性
を付与するためのチヤンネルを形成したものが、
特開昭59−144601号公報において知られている。

（考案が解決しようとする問題点）前記公知技術の前記チヤンネルは、おむつの内
部と連通し前記腰バンドの外端に開口しているの
で、前記チヤンネルからおむつの吸収体を構成す
る粉砕パルプの一部が脱落し、とくに該吸収体の
一部として高吸収性ポリマー粒子を用いる場合に
は、おむつの着用時に該粒子が多量脱落するとい
う重大な欠点がある。

（問題点を解決するための手段、実施例）本考案は、前記公知技術の問題点を解決し、さ
らに前記公知技術がなんら教示していない手段、
すなわち、前記腰バンドの外端へ向うにつれて伸
縮弾性を強くするように構成することにより、着
用者の腰回りに対する密着性を向上させるととも
に圧迫力を調節する手段を有するおむつを提供す
ることを目的とする。

前記目的を達成するための本考案を図示例に基
づいて説明すると、以下のとおりである。

第２図に示すように、おむつは、透液性表面シ
ート１と不透液性裏面シート２との間に吸収体３
を介在固定してある。吸収体３の幅方向両端から
外側へ延出する表裏面シート１，２の間にはおむ
つの長手方向に伸縮する弾性脚バンド４を、また
吸収体３の縦方向端から外側へ延出する表裏面シ
ート１，２の間には弾性腰バンド５をそれぞれ介
在固定し、後方腰回りの幅方向端にはこれらと前
方腰回りとを連結する締結テープ６を付設してあ
る。

さらに弾性腰バンド５についていえば、これ
は、第２図、第３図Ａ、第４図、第５図に示すよ
うに、断続的接着部７は、該バンドの長手方向に
長くて断続的に、しかもその幅方向に間隔をおい
て数列に並ぶとともにその幅方向外端へ向うにつ
れてその長手方向間隔が大きくなるように、また
連続的接着部８はその長手方向に連続線状になる
ように表裏面シート１，２にそれぞれ接着してあ
る。この接着手段は、弾性腰バンド５として熱溶
着性にして熱収縮性を有する合成樹脂フイルムを
採択してこれを加熱溶着（超音波溶着を含む）
することが好ましい。そして、弾性腰バンド５に
伸縮弾性を付与するには、表裏面シート１，２の
間に弾性腰バンド５を介在固定させたのち、これ
を熱風処理して収縮させればよく、かくすると、
収縮した弾性腰バンド５によつて後方腰回りに図
示のようなギヤザーが付与される。ちなみに、弾
性腰バンド５を熱風処理前に表裏面シート１，２
の間に仮接着することがその固定作業のうえで好
ましいが、そのためには吸収体３を表裏面シート
１，２の間に固定するためにそれらの内面に数列
の線状に塗布したホツトメルト型接着剤を利用す
るとよい。弾性腰バンド５の長さは表裏面シート
１，２と同幅であつても、表裏面シート１，２の
幅方向両端から適宜引込むようにそれらの幅より
も短かくてもよく、またその幅はとくに限定され
てないが、５mmから吸収体３が介在しない後方腰
回りを形成する表裏面シート１，２の延出長さ
（幅）まで、伸縮弾性度、デザイン、経済性を考
慮して決定されるが、好ましくは10〜40mmであ
る。熱溶着性にして熱収縮性を有する合成樹脂フ
イルムは既に公知であり、たとえば、米国特許第
3819401号、同第3912565号の明細書に記載されて
いるものを採択することができる。

弾性腰バンド５の接着固定形態は、第３図
（Ｂ）に示すように、その長手方向に点状に断続
してもよく、また、本考案の請求範囲に規定する
要件を充足する限り、その他の形態であつてもよ
い。

なお、たとえば、表面シート１は不織布など、
裏面シート２は合成樹脂フイルムなど、吸収体３
は粉砕パルプを主材とするものなど、弾性脚バン
ド４は単数本または複数本のゴムまたはポリウレ
タンテープないしリボン状のものなど、締結片６
は粘着テープなどの公知のものをそれぞれ採択す
ることができ、また、表裏面シート１，２および
これらと弾性脚バンド４とは、公知のおむつでな
されているように、その外周をホツトメルト型接
着剤により接合される。

（考案の作用・効果）本考案によれば、腰回りに弾性腰バンド５を固
定してあるので、該腰回りに伸縮ギヤザーが形成
され、該腰回りを着用者のそれに弾性的に密着さ
せてそこからの排泄便の漏れを防止することがで
きるという、弾性腰バンド５による一般的作用・
効果を奏することはもちろんのこと、とくに次の
作用・効果を奏する。すなわち、第１に、弾性腰バンド５と表裏面シート１，２
とが連続的接着剤部８でシールされているので、
吸収体３として粉砕パルプを採択し、さらに、そ
の吸収保持性を向上させるのに高吸収体ポリマー
粒子を併用しても、これらが腰回りから既述した
公知おむつのように脱落することが全くない。

第２に、弾性腰バンド５の断続的接着部７は、
その幅方向外端に向うにつれてその長手方向間隔
が大きくなつているので、換言すれば、該各接着
部の間に位置し自由に伸縮する各非接着部がその
幅方向外端に向うにつれて広くなつているので、
着用者の腰回りに対する密着性を向上させるとと
もに圧迫力を調節し、そのため比較的長い時間に
わたつておむつを着用しても腰回りに対する不快
な圧迫感を与えることがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案おむつの実施例を示すもので、第
１図は組立て斜視図、第２図は一部を切欠した展
開平面図、第３図Ａは第２図円形枠部分Ａの拡大
平面図、第３図Ｂは該部分の他の例を示す拡大平
面図、第４図は本考案要部におけるおむつ横方向
拡大断面図、第５図は本考案要部におけるおむつ
縦方向拡大断面図である。１……表面シート、２……裏面シート、３……
吸収体、５……弾性腰バンド、７……断続的接着
部、８……連続的接着部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、
該表裏面シートの間に介在させた吸収体と、該吸
収体の長手方向端から外側へ延出する該表裏面シ
ートの間にそれらの幅方向に断続的に接着して介
在させた弾性腰バンドとを含む使い捨ておむつに
おいて、前記腰バンドの断続的接着部の長手方向間隔が
該腰バンドの幅方向内端からその外端に向うにつ
れて大きくなつており、前記吸収体の長手方向端に近い前記腰バンドの
内端近傍と前記表裏面シートとを該腰バンドの長
手方向に沿つて連続的に接着してあることを特徴
とする前記おむつ。