JPH02102034A - 車両用内装成形品 - Google Patents
車両用内装成形品Info
- Publication number
- JPH02102034A JPH02102034A JP63254534A JP25453488A JPH02102034A JP H02102034 A JPH02102034 A JP H02102034A JP 63254534 A JP63254534 A JP 63254534A JP 25453488 A JP25453488 A JP 25453488A JP H02102034 A JPH02102034 A JP H02102034A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foam
- aggregate
- resin
- molded
- surface layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、自動車などの車両用内装成形品に係り、特に
、ポリプロピレン系樹脂発泡体に表皮材を貼り合わせた
複合体に溶融状態の熱可塑性樹脂を骨材として一体成形
した成形品に関する。
、ポリプロピレン系樹脂発泡体に表皮材を貼り合わせた
複合体に溶融状態の熱可塑性樹脂を骨材として一体成形
した成形品に関する。
[従来の技術]
従来、この種の車両用内装成形品は、例えばポリプロピ
レン系樹脂発泡体の表面に、布、軟質塩化ビニルシート
などの表皮材を貼り合わせた複合材を形成し、この複合
体を成形金型にセットし、適宜の加熱・加圧条件下にお
いて、骨材となる溶融状態の熱可塑性樹脂を前記複合体
の発泡体側に供給して、複合体と骨材とを一体成形する
ことによって得られている。
レン系樹脂発泡体の表面に、布、軟質塩化ビニルシート
などの表皮材を貼り合わせた複合材を形成し、この複合
体を成形金型にセットし、適宜の加熱・加圧条件下にお
いて、骨材となる溶融状態の熱可塑性樹脂を前記複合体
の発泡体側に供給して、複合体と骨材とを一体成形する
ことによって得られている。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来の車両用内装成形品には、次のよう
な問題点が指摘される。
な問題点が指摘される。
すなわち、骨材用の溶融樹脂を複合材の発泡体側に供給
して成形する際に、溶融樹脂の温度・圧力により、発泡
体が押しつぶされて薄く偏肉化され、また部分的に発泡
体の厚みが変化しく薄りなり)、表皮材表面に凹凸が生
じやすいという問題点があった。
して成形する際に、溶融樹脂の温度・圧力により、発泡
体が押しつぶされて薄く偏肉化され、また部分的に発泡
体の厚みが変化しく薄りなり)、表皮材表面に凹凸が生
じやすいという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するものであって、
表皮材を貼り合わせた発泡体に、溶融した熱可塑性樹脂
によって骨材を一体成形する際に、発泡体が押しつぶさ
れたり、表皮材表面に凹凸が発生したりすることのない
車両用内装成形品を提供することを目的としている。
表皮材を貼り合わせた発泡体に、溶融した熱可塑性樹脂
によって骨材を一体成形する際に、発泡体が押しつぶさ
れたり、表皮材表面に凹凸が発生したりすることのない
車両用内装成形品を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段]
本発明は、このような問題点を解決するために次のよう
な手段を採用するものである。
な手段を採用するものである。
すなわち、本発明に係る車両用内装成形品は、ゲル分率
が35%以上で少なくとも一方の表面から1mm深さま
での表層部分の平均気泡径が200μm以下であるポリ
プロピレン系樹脂発泡体に表皮材を貼り合わせてなる複
合体の前記表層部分の面に、溶融した熱可塑性樹脂を骨
材として一体に成形してなることを特徴としている。
が35%以上で少なくとも一方の表面から1mm深さま
での表層部分の平均気泡径が200μm以下であるポリ
プロピレン系樹脂発泡体に表皮材を貼り合わせてなる複
合体の前記表層部分の面に、溶融した熱可塑性樹脂を骨
材として一体に成形してなることを特徴としている。
本発明において、ポリプロピレン系樹脂発泡体は、ゲル
分率が35%以上であり、骨材が一体成形される発泡体
表面から少なくとも1mm深さの表層部分における平均
気泡径が200μm以下になっている。
分率が35%以上であり、骨材が一体成形される発泡体
表面から少なくとも1mm深さの表層部分における平均
気泡径が200μm以下になっている。
発泡体を構成するポリプロピレン系樹脂としては、プロ
ピレンホモポリマー、エチレン、ブテン−1などのα−
オレフィンを1〜30重量%含有し、ランダム、ランダ
ム−ブロックまたはブロック状に共重合されたポリプロ
ピレン系樹脂が好ましい。
ピレンホモポリマー、エチレン、ブテン−1などのα−
オレフィンを1〜30重量%含有し、ランダム、ランダ
ム−ブロックまたはブロック状に共重合されたポリプロ
ピレン系樹脂が好ましい。
これらの樹脂に、発泡体に悪影響を与えない範囲で、更
に他の樹脂を混合してもよい。例えば、低密度、中密度
もしくは高密度ポリエチレン、α−オレフィンを共重合
したポリエチレン系共重合体、またはエチレンを主成分
とする酢酸ビニルもしくはアクリル酸エステルとの共重
合体を混合してもよい。
に他の樹脂を混合してもよい。例えば、低密度、中密度
もしくは高密度ポリエチレン、α−オレフィンを共重合
したポリエチレン系共重合体、またはエチレンを主成分
とする酢酸ビニルもしくはアクリル酸エステルとの共重
合体を混合してもよい。
発泡剤としては、常温において液体または固体の化合物
であり、ポリプロピレン系樹脂の溶融点以上に加熱され
たときに分解または気化する化合物であり、シート化や
架橋反応を実質的に妨害しないものであることが必要で
あり、分解温度が180〜240 ’Cのものが好まし
い。このような熱分解発泡剤として、アゾジカルボンア
ミド、アゾジカルボン酸金属塩、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミンなどが例示される。これらの発泡剤は、
ポリプロピレン系樹脂に対して0.1〜40重量%の範
囲で使用され、それぞれの種類や見掛密度によって任意
に混合量を変えることができる。
であり、ポリプロピレン系樹脂の溶融点以上に加熱され
たときに分解または気化する化合物であり、シート化や
架橋反応を実質的に妨害しないものであることが必要で
あり、分解温度が180〜240 ’Cのものが好まし
い。このような熱分解発泡剤として、アゾジカルボンア
ミド、アゾジカルボン酸金属塩、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミンなどが例示される。これらの発泡剤は、
ポリプロピレン系樹脂に対して0.1〜40重量%の範
囲で使用され、それぞれの種類や見掛密度によって任意
に混合量を変えることができる。
また、架橋方法としては、公知の放射線架橋法や有機パ
ーオキサイドを用いた化学架橋法が適用できる。この架
橋を促進するために、多官能性モノマー、例えばジビニ
ルベンゼン、ジアリルフタレートなどを添加することも
できる。
ーオキサイドを用いた化学架橋法が適用できる。この架
橋を促進するために、多官能性モノマー、例えばジビニ
ルベンゼン、ジアリルフタレートなどを添加することも
できる。
ポリプロピレン樹脂と発泡剤や架橋促進剤などの混合は
、例えば、ヘンシェルミキサ、パンバリミキサ、ミキシ
ングロールなどによる混合、あるいは混練押出機による
混合方法などがある。特に樹脂が粉末状の場合は、ヘン
シェルミキサによる粉末混合が便利である。粉末混合は
通常室温から樹脂の軟化温度の間で行われ、溶融混合は
、通常、樹脂の溶融温度から195°Cの範囲で行われ
る。連続シート状の発泡体を製造する場合は、発泡剤の
分解温度以下で押出成形によりシート状に成形しておく
ことが望ましい。
、例えば、ヘンシェルミキサ、パンバリミキサ、ミキシ
ングロールなどによる混合、あるいは混練押出機による
混合方法などがある。特に樹脂が粉末状の場合は、ヘン
シェルミキサによる粉末混合が便利である。粉末混合は
通常室温から樹脂の軟化温度の間で行われ、溶融混合は
、通常、樹脂の溶融温度から195°Cの範囲で行われ
る。連続シート状の発泡体を製造する場合は、発泡剤の
分解温度以下で押出成形によりシート状に成形しておく
ことが望ましい。
本発明に用いるポリプロピレン系樹脂発泡体のゲル分率
は、35%以上であり、好ましくは45〜60%である
。ゲル分率が35%未満になると、骨材の一体成形時の
温度・圧力によって発泡体が押しつぶされて薄く偏肉化
してしまう。
は、35%以上であり、好ましくは45〜60%である
。ゲル分率が35%未満になると、骨材の一体成形時の
温度・圧力によって発泡体が押しつぶされて薄く偏肉化
してしまう。
なお、ポリプロピレン系樹脂発泡体のゲル分率は、次の
ように測定される。
ように測定される。
まず、発泡体を約1mm角に切断し、0.1g程度を採
取し、これを試料として精秤して、その重量をA (g
)とする。
取し、これを試料として精秤して、その重量をA (g
)とする。
この試料を130 ”Cの温度で3時間テトラリン中で
加熱したのち冷却し、さらにアセトンで洗浄したのち水
洗して溶出骨を除去したあと乾燥する。
加熱したのち冷却し、さらにアセトンで洗浄したのち水
洗して溶出骨を除去したあと乾燥する。
この乾燥後の試料を精秤して、その重量をB (g)と
する。
する。
ゲル分率(%)は次式で算出する。
ゲル分率(%) = (B/A) xlOO本発明に用
いるポリプロピレン系樹脂発泡体は、少なくとも骨材が
一体成形される側の表面から1mm深さまでの平均気泡
径が200μm以下であるが、好ましくは150μm以
下である。200μm以上になると成形加工時に気泡破
壊が起こりやすく、表皮側に凹凸が発生しやすい。
いるポリプロピレン系樹脂発泡体は、少なくとも骨材が
一体成形される側の表面から1mm深さまでの平均気泡
径が200μm以下であるが、好ましくは150μm以
下である。200μm以上になると成形加工時に気泡破
壊が起こりやすく、表皮側に凹凸が発生しやすい。
平均気泡径は次のように測定されたものをいう。
電子顕微鏡で発泡体の表層部分を20〜30倍に拡太し
、最も気泡径の大きい長手方向の気泡断面を写真撮影し
た後、一定の長さ範囲り内に存在する気泡数Nを数え、 一定長さL/気泡数N=平均気泡径 とした。
、最も気泡径の大きい長手方向の気泡断面を写真撮影し
た後、一定の長さ範囲り内に存在する気泡数Nを数え、 一定長さL/気泡数N=平均気泡径 とした。
このような平均気泡径の発泡体を得るには、次のような
手法が例示される。
手法が例示される。
(1) 使用する樹脂/発泡剤が同一の場合、橋カケ
反応度(ゲル分率表示)が高いほど発泡体の気泡径を小
さくすることができる。例えば、α線β線、γ線、X線
、紫外線等の電離性放射線で橋カケを付与する場合、発
泡性シートの厚み方向の照射エネルギー分布を変化させ
、表層部分の照射エネルギーを大きくすると、その部分
のゲル化率を大きくすることにより、該部分の気泡径を
小さくすることができる。
反応度(ゲル分率表示)が高いほど発泡体の気泡径を小
さくすることができる。例えば、α線β線、γ線、X線
、紫外線等の電離性放射線で橋カケを付与する場合、発
泡性シートの厚み方向の照射エネルギー分布を変化させ
、表層部分の照射エネルギーを大きくすると、その部分
のゲル化率を大きくすることにより、該部分の気泡径を
小さくすることができる。
(2)橋カケ反応を付与した発泡性シートを加熱して発
泡させる場合、その発泡性シートを高温状態で象、速に
加熱すると、気泡の核となる構造を発泡体の表層部分に
短時間に多数発生させることができるので、表層部分の
気泡径を小さくすることができる。
泡させる場合、その発泡性シートを高温状態で象、速に
加熱すると、気泡の核となる構造を発泡体の表層部分に
短時間に多数発生させることができるので、表層部分の
気泡径を小さくすることができる。
なお、このような手法(1)および(2)は、それぞれ
単独で使用することも、あるいは組み合わせて使用する
こともできる。
単独で使用することも、あるいは組み合わせて使用する
こともできる。
本発明のポリプロピレン系樹脂発泡体に貼り合わされる
表皮材としては、天然、人造の繊維を用いた布帛状物、
ポリ塩化ビニル樹脂からなるシート、熱可塑性エラスト
マーシート、レザー、ポリ塩化ビニル樹脂とABS樹脂
との混合シート等の公知のものを用いることができる。
表皮材としては、天然、人造の繊維を用いた布帛状物、
ポリ塩化ビニル樹脂からなるシート、熱可塑性エラスト
マーシート、レザー、ポリ塩化ビニル樹脂とABS樹脂
との混合シート等の公知のものを用いることができる。
また、本発明の骨材用樹脂としては、ポリオレフィン系
の熱可塑性樹脂が例示される。これらの樹脂は比重が小
さく、かつ強度も適度のものであり、従来のファイバー
からなるハードボードや、ABSインジヱクション品な
どに比し軽量である。
の熱可塑性樹脂が例示される。これらの樹脂は比重が小
さく、かつ強度も適度のものであり、従来のファイバー
からなるハードボードや、ABSインジヱクション品な
どに比し軽量である。
発泡体に使用されるポリプロピレン系樹脂よりも融点が
相当高い、例えば、ポリアミド、ポリブチレンテレフタ
レート系樹脂などを骨材用樹脂として使用すると、成形
時の高温度によって発泡体の気泡が破壊され易い。
相当高い、例えば、ポリアミド、ポリブチレンテレフタ
レート系樹脂などを骨材用樹脂として使用すると、成形
時の高温度によって発泡体の気泡が破壊され易い。
骨材として使用されるポリオレフィン系樹脂としては、
ポリプロピレン樹脂、または、プロピレンと「−オレフ
ィンがランダム、ランダム−ブロック、ブロック状に共
重合されたポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂また
はエチレンとα−オレフィンとの共重合樹脂、酢酸ビニ
ルやアクリル酸エステルとの共重合樹脂およびこれらが
任意に混合された樹脂などが適用できる。さらに、これ
らの樹脂にタルク、硅酸、炭酸カルシューム等の無機化
合物を骨材用樹脂としての特性を損なわない範囲で充填
材として混合してもよい。また、骨材用樹脂に対して、
公知の熱安定剤、酸化防止剤、造核剤、着色剤等を必要
に応じて添加してもよい。
ポリプロピレン樹脂、または、プロピレンと「−オレフ
ィンがランダム、ランダム−ブロック、ブロック状に共
重合されたポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂また
はエチレンとα−オレフィンとの共重合樹脂、酢酸ビニ
ルやアクリル酸エステルとの共重合樹脂およびこれらが
任意に混合された樹脂などが適用できる。さらに、これ
らの樹脂にタルク、硅酸、炭酸カルシューム等の無機化
合物を骨材用樹脂としての特性を損なわない範囲で充填
材として混合してもよい。また、骨材用樹脂に対して、
公知の熱安定剤、酸化防止剤、造核剤、着色剤等を必要
に応じて添加してもよい。
また、成形性を損なわれない範囲で、ABS樹脂、ポリ
スチレン樹脂、石油樹脂等のオレフィン系以外の樹脂を
添加してもよい。
スチレン樹脂、石油樹脂等のオレフィン系以外の樹脂を
添加してもよい。
次に、本発明に係る車両用内装成形品の成形方法につい
て説明する。成形方法は特に限定されないが、発泡体の
偏肉化や気泡破壊を軽減する上で、射出成形よりも成形
圧力を小さく設定できるいわゆるホントスクンピングモ
ールド法が好ましい。
て説明する。成形方法は特に限定されないが、発泡体の
偏肉化や気泡破壊を軽減する上で、射出成形よりも成形
圧力を小さく設定できるいわゆるホントスクンピングモ
ールド法が好ましい。
第1図は、ホントスクンピングモールド法の一例を示し
た説明図である。
た説明図である。
第1図(a)に示すように、ポリプロピレン系樹脂発泡
体lに表皮材2を貼り合わせた複合材3を−h上下−の
成形型4.5の所定位置に配置し、発泡体1側の成形面
(この例では、下型5の成形面)に、骨材用の溶融した
適量の熱可塑性樹脂6を供給する。そして、第1図(b
)に示すように成形型45によって所定の温度条件下で
加圧成形することにより、第1図(C)に示すように複
合材3の発泡1に骨材6が一体成形された車両用内装成
形品7が得られる。
体lに表皮材2を貼り合わせた複合材3を−h上下−の
成形型4.5の所定位置に配置し、発泡体1側の成形面
(この例では、下型5の成形面)に、骨材用の溶融した
適量の熱可塑性樹脂6を供給する。そして、第1図(b
)に示すように成形型45によって所定の温度条件下で
加圧成形することにより、第1図(C)に示すように複
合材3の発泡1に骨材6が一体成形された車両用内装成
形品7が得られる。
第2回は、ホントスクンピングモールド法のその他の例
を示した説明図である。
を示した説明図である。
この例では、第1図(a)に示すように、予め成形され
た複合材3を、発泡体1が上側になるように成形型5の
所定位置に配置し、前記発泡体1上に骨材用の溶融した
熱可塑性樹脂6を供給する。そして、第2図ら)に示す
ように加圧成形することにより、第2図(C)に示すよ
うな車両用内装成形品7が得られる。
た複合材3を、発泡体1が上側になるように成形型5の
所定位置に配置し、前記発泡体1上に骨材用の溶融した
熱可塑性樹脂6を供給する。そして、第2図ら)に示す
ように加圧成形することにより、第2図(C)に示すよ
うな車両用内装成形品7が得られる。
[実施例コ
以下、本発明の詳細な説明する。
実崖桝土−I
エチレンが4重量%共重合されているポリプロピレン樹
脂80%と、メルトインデックス(Ml)7.0、密度
0.930g/ccの直鎖状ポリエチレン樹脂20%と
の混合樹脂系100重量部に、発泡剤としてアゾジカル
ボンアミドを6重量部(実施例1)、15重量部(実施
例2)、橋カケ助剤としてジビニルベンゼンを3重量部
およびフェノール系/燐系安定剤を各々0.3重量部混
合した発泡性組成物を押出機によりT−ダイ法でシート
厚み1 、55mmに成形し、一方のシート表面の照射
エネルギーと他面の照射エネルギー比が1.3になり、
平均ゲル分率が50%の値が得られるように電離性放射
線を照射した後、230°Cの塩浴上で急速発泡して発
泡体とした。得られた発泡体の表層部の平均気泡径は6
0〜1801Imで、この発泡体の平均気泡径の粗い面
にポリエステル系の接着剤を用いて表皮剤として軟質塩
化ビニール樹脂シートを貼り合わせし、複合材とした。
脂80%と、メルトインデックス(Ml)7.0、密度
0.930g/ccの直鎖状ポリエチレン樹脂20%と
の混合樹脂系100重量部に、発泡剤としてアゾジカル
ボンアミドを6重量部(実施例1)、15重量部(実施
例2)、橋カケ助剤としてジビニルベンゼンを3重量部
およびフェノール系/燐系安定剤を各々0.3重量部混
合した発泡性組成物を押出機によりT−ダイ法でシート
厚み1 、55mmに成形し、一方のシート表面の照射
エネルギーと他面の照射エネルギー比が1.3になり、
平均ゲル分率が50%の値が得られるように電離性放射
線を照射した後、230°Cの塩浴上で急速発泡して発
泡体とした。得られた発泡体の表層部の平均気泡径は6
0〜1801Imで、この発泡体の平均気泡径の粗い面
にポリエステル系の接着剤を用いて表皮剤として軟質塩
化ビニール樹脂シートを貼り合わせし、複合材とした。
この複合材の反対面(平均気泡径の細かい面)に樹脂温
度175°Cの溶融した骨材用のポリプロピレン樹脂を
置き、圧力60kg/cm”で−体成形した。
度175°Cの溶融した骨材用のポリプロピレン樹脂を
置き、圧力60kg/cm”で−体成形した。
得られた成形品は、次表に示すとおり、表皮材面の凹凸
がなく、発泡体のへクリの少ないものであった。
がなく、発泡体のへクリの少ないものであった。
且1〜2
実施例と同様に、発泡剤としてアゾジカルボンアミドを
6重量部(比較例1)、15重量部(比較例2)を含む
シートを、ゲル分率30%にし、緩慢発泡方法で発泡体
をつくり、実施例と同じ構成条件下で成形品を作成した
。
6重量部(比較例1)、15重量部(比較例2)を含む
シートを、ゲル分率30%にし、緩慢発泡方法で発泡体
をつくり、実施例と同じ構成条件下で成形品を作成した
。
次表に示すとおり、この成形品の表皮材面に凹凸が生じ
、発泡体が成形時に破壊を起こしていた。
、発泡体が成形時に破壊を起こしていた。
上述の実施例1,2および比較例1.2の評価結果を次
表に示す。
表に示す。
前記表において、表面凹凸の各評価記号は、◎:表皮材
表面に凹凸が全くなし O:表皮材表面の凹凸は軽度で実用的に問題のない範囲 ×:表皮材表面に凹凸があり、実用的でない××:表皮
材表面の凹凸が著しく、成形品としての実用的価値がな
い を表す。
表面に凹凸が全くなし O:表皮材表面の凹凸は軽度で実用的に問題のない範囲 ×:表皮材表面に凹凸があり、実用的でない××:表皮
材表面の凹凸が著しく、成形品としての実用的価値がな
い を表す。
また、発泡体のへクリ率は次式によって求められたもの
である。
である。
ヘタリ率=((一体成形前の発泡体の厚み一成形後の厚
み)/一体成形前の発泡体の厚みlX100[発明の効
果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、骨材
用の熱可塑性樹脂が一体成形される発泡体の表層部分に
、平均気泡径が200μm以下の小さな気泡を形成した
から、骨材を一体成形する際の圧力によって、発泡体が
押しつぶされたり、表面に凹凸が発生したりすることが
なく、高品質の車両用内装成形品を得ることができる。
み)/一体成形前の発泡体の厚みlX100[発明の効
果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、骨材
用の熱可塑性樹脂が一体成形される発泡体の表層部分に
、平均気泡径が200μm以下の小さな気泡を形成した
から、骨材を一体成形する際の圧力によって、発泡体が
押しつぶされたり、表面に凹凸が発生したりすることが
なく、高品質の車両用内装成形品を得ることができる。
第1図は本発明に係る車両用内装成形品の成形方法の一
例の説明図、第2図は本発明に係る車両用内装成形品の
成形方法のその他の例の説明図である。 1・・・ポリプロピレン系樹脂発泡体 2・・・表皮材 3・・・複合材4・・・上型
5・・・下型6・・・骨材用熱可塑性樹脂 7・・・車両用内装成形品 出願人 東 し 株 式 会 社代理人 弁
理士 杉 谷 勉 第1図(a) 第2図(a) 第 1 図(b) 第 2 図(b) 第 1 図(C) 第 2図(C)
例の説明図、第2図は本発明に係る車両用内装成形品の
成形方法のその他の例の説明図である。 1・・・ポリプロピレン系樹脂発泡体 2・・・表皮材 3・・・複合材4・・・上型
5・・・下型6・・・骨材用熱可塑性樹脂 7・・・車両用内装成形品 出願人 東 し 株 式 会 社代理人 弁
理士 杉 谷 勉 第1図(a) 第2図(a) 第 1 図(b) 第 2 図(b) 第 1 図(C) 第 2図(C)
Claims (1)
- (1)ゲル分率が35%以上で少なくとも一方の表面か
ら1mm深さまでの表層部分の平均気泡径が200μm
以下であるポリプロピレン系樹脂発泡体に表皮材を貼り
合わせてなる複合体の前記表層部分の面に、溶融した熱
可塑性樹脂を骨材として一体に成形してなる車両用内装
成形品。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63254534A JPH0696273B2 (ja) | 1988-10-07 | 1988-10-07 | 車両用内装成形品 |
KR1019890002369A KR960000727B1 (ko) | 1988-03-01 | 1989-02-28 | 성형 적층물의 제조방법 |
DE68915817T DE68915817T2 (de) | 1988-03-01 | 1989-02-28 | Verfahren zunm Herstellen eines geformten laminierten Gegenstandes. |
EP19890302005 EP0331447B1 (en) | 1988-03-01 | 1989-02-28 | Process for preparation of molded laminated article |
US07/630,442 US5075162A (en) | 1988-03-01 | 1990-12-20 | Molded laminated article of cross-linked polyolifine foam |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63254534A JPH0696273B2 (ja) | 1988-10-07 | 1988-10-07 | 車両用内装成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02102034A true JPH02102034A (ja) | 1990-04-13 |
JPH0696273B2 JPH0696273B2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=17266382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63254534A Expired - Lifetime JPH0696273B2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-10-07 | 車両用内装成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0696273B2 (ja) |
Cited By (3)
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JPH0416060U (ja) * | 1990-06-01 | 1992-02-10 | ||
JPH0473142A (ja) * | 1990-07-13 | 1992-03-09 | Sumitomo Chem Co Ltd | 積層成形体およびその製造方法 |
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1988
- 1988-10-07 JP JP63254534A patent/JPH0696273B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0696273B2 (ja) | 1994-11-30 |
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