JPH0153236B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0153236B2 JPH0153236B2 JP59075506A JP7550684A JPH0153236B2 JP H0153236 B2 JPH0153236 B2 JP H0153236B2 JP 59075506 A JP59075506 A JP 59075506A JP 7550684 A JP7550684 A JP 7550684A JP H0153236 B2 JPH0153236 B2 JP H0153236B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- foam
- present
- cao
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、火山噴出物を用いたセラミツク発泡
体の製造方法に関する。
体の製造方法に関する。
セラミツク発泡体については過去多くの研究が
なされているが、すべて一長一短があつた。例え
ば、特開昭56−109859号公報には高炉水砕スラグ
に珪砂等の珪酸含有物、粘結剤、更に発泡助剤と
して炭化珪素を加えて、加熱発泡させる方法が記
載されている。しかし、高炉水砕スラグがどこで
も入手できるものではなく、しかも品質が一定し
ない為に、品質一定の製品ができ難い欠点があつ
た。
なされているが、すべて一長一短があつた。例え
ば、特開昭56−109859号公報には高炉水砕スラグ
に珪砂等の珪酸含有物、粘結剤、更に発泡助剤と
して炭化珪素を加えて、加熱発泡させる方法が記
載されている。しかし、高炉水砕スラグがどこで
も入手できるものではなく、しかも品質が一定し
ない為に、品質一定の製品ができ難い欠点があつ
た。
又、特公昭56−14627号公報にはシラス等の火
山噴出物と高炉水滓と水ガラス系組成物を加熱発
泡させることが記載されている。しかし、この方
法でできた発泡体は均一に発泡したものが得難
く、又機械的強度も低い欠点があつた。
山噴出物と高炉水滓と水ガラス系組成物を加熱発
泡させることが記載されている。しかし、この方
法でできた発泡体は均一に発泡したものが得難
く、又機械的強度も低い欠点があつた。
本発明者等は、上記の原料入手が困難、品質が
一定しない、機械的強度が低いなどの欠点を解消
すべく研究した。その結果、本発明者等は、日本
全国に分布している火山噴出物や石灰石等のCaO
化合物を用いて発泡体ができること、特にCaO化
合物を入れることにより機械的強度の強い発泡体
が得られることを発見し、本発明を完成したもの
である。
一定しない、機械的強度が低いなどの欠点を解消
すべく研究した。その結果、本発明者等は、日本
全国に分布している火山噴出物や石灰石等のCaO
化合物を用いて発泡体ができること、特にCaO化
合物を入れることにより機械的強度の強い発泡体
が得られることを発見し、本発明を完成したもの
である。
即ち、本発明の要旨は、火山噴出物60〜90重量
部、CaO化合物40〜10重量部に、炭化珪素を添加
し、900〜1250℃に加熱して発泡させ、まだ熱い
軟化状態のうちに所望の形状に加圧成形すること
を特徴とするセラミツク発泡体の製造方法に存す
る。
部、CaO化合物40〜10重量部に、炭化珪素を添加
し、900〜1250℃に加熱して発泡させ、まだ熱い
軟化状態のうちに所望の形状に加圧成形すること
を特徴とするセラミツク発泡体の製造方法に存す
る。
本発明では上記の組成になつているから、比較
的低い温度において、品質の一定したセラミツク
発泡体が得られ、しかもこのセラミツク発泡体の
機械的強度が強いものとなる。
的低い温度において、品質の一定したセラミツク
発泡体が得られ、しかもこのセラミツク発泡体の
機械的強度が強いものとなる。
本発明に用いる火山噴出物としては、火山岩、
火山灰などであり、その化学組成において、
SiO2が45〜80%、A12O3が5〜25%が含まれてい
るものが好ましい。上記火山噴出物としては、例
えばシラス、黒曜石、真珠岩、松脂岩、軽石など
の火山灰、白土、ベントナイトなどの火山灰が変
質したもの、安山岩、玄武岩、坑火石、流紋岩、
御影石、長石、蝋石などの火山岩などが挙げられ
る。
火山灰などであり、その化学組成において、
SiO2が45〜80%、A12O3が5〜25%が含まれてい
るものが好ましい。上記火山噴出物としては、例
えばシラス、黒曜石、真珠岩、松脂岩、軽石など
の火山灰、白土、ベントナイトなどの火山灰が変
質したもの、安山岩、玄武岩、坑火石、流紋岩、
御影石、長石、蝋石などの火山岩などが挙げられ
る。
本発明に用いるCaO化合物としては、酸化カル
シウムの他、分解してCaOとなる水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、シユウ酸カルシウムなども
含むものであり、一般に天然に石灰石、石灰など
として多量に存在するものが使用できる。
シウムの他、分解してCaOとなる水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、シユウ酸カルシウムなども
含むものであり、一般に天然に石灰石、石灰など
として多量に存在するものが使用できる。
本発明に用いる炭化珪素は発泡剤として働くも
のであり、上記火山噴出物およびCaO化合物とと
もに加熱し、約900℃以上になると、SiC+2O2→
SiO2+CO2の如く分解し、炭酸ガスを発生するも
のである。
のであり、上記火山噴出物およびCaO化合物とと
もに加熱し、約900℃以上になると、SiC+2O2→
SiO2+CO2の如く分解し、炭酸ガスを発生するも
のである。
本発明においては、上記火山噴出物とCaO化合
物とをそれぞれ60〜90重量部、40〜10重量部の割
合で混合するのであるが、火山噴出物とCaO化合
物の溶融を助け発泡し易くする為に、助剤として
水ガラス、ガラス粉末、又は本発明の発泡体の破
片を粉砕したものなどを加えてもよい。加える量
は、水ガラス、ガラス粉末では20重量部以下が好
ましく、10重量部以下が更に好ましい。20重量部
以上加えると耐熱性が劣り、又均一に発泡し難く
なつてくる。本発明の発泡体の破片は、いくら加
えても物性には関係なかつた。発泡体の破片のよ
うに一旦溶融したものを加えると、混合物の溶融
が均一に行くので特に好ましい。炭化珪素は発泡
剤となるものであり、製品の所望する発泡倍率に
よつて使用量が異なるが、多くの場合1重量部以
下で充分である。
物とをそれぞれ60〜90重量部、40〜10重量部の割
合で混合するのであるが、火山噴出物とCaO化合
物の溶融を助け発泡し易くする為に、助剤として
水ガラス、ガラス粉末、又は本発明の発泡体の破
片を粉砕したものなどを加えてもよい。加える量
は、水ガラス、ガラス粉末では20重量部以下が好
ましく、10重量部以下が更に好ましい。20重量部
以上加えると耐熱性が劣り、又均一に発泡し難く
なつてくる。本発明の発泡体の破片は、いくら加
えても物性には関係なかつた。発泡体の破片のよ
うに一旦溶融したものを加えると、混合物の溶融
が均一に行くので特に好ましい。炭化珪素は発泡
剤となるものであり、製品の所望する発泡倍率に
よつて使用量が異なるが、多くの場合1重量部以
下で充分である。
本発明においては、それぞれの組成物を微粉末
状にし、所望の割合に混合し、必要な場合は水を
加え、混練し、成形するか、それぞれの微粉末状
混合物をプレス成形する。水を加えると粉末粒子
どうしの密着がよくなり、反応が均一に進む。こ
の成形する形状は、ペレツト状、うどん状或いは
最終製品の縮小した形状など任意の形状でよい。
このように成形したものを、電気炉、回転炉或い
はトンネル炉などを用いて加熱発泡させるのであ
る。
状にし、所望の割合に混合し、必要な場合は水を
加え、混練し、成形するか、それぞれの微粉末状
混合物をプレス成形する。水を加えると粉末粒子
どうしの密着がよくなり、反応が均一に進む。こ
の成形する形状は、ペレツト状、うどん状或いは
最終製品の縮小した形状など任意の形状でよい。
このように成形したものを、電気炉、回転炉或い
はトンネル炉などを用いて加熱発泡させるのであ
る。
加熱温度は900℃〜1250℃である。加熱し、混
合物を900℃〜1250℃に約10分間加熱し続けると
溶融し均一に発泡する。この発泡したものが、ま
だ900℃前後と熱い軟化状態のうちに、所望の形
状に加圧成形する。その後、徐冷し、取り出し、
必要により最終製品形状に切断、切削加工する。
合物を900℃〜1250℃に約10分間加熱し続けると
溶融し均一に発泡する。この発泡したものが、ま
だ900℃前後と熱い軟化状態のうちに、所望の形
状に加圧成形する。その後、徐冷し、取り出し、
必要により最終製品形状に切断、切削加工する。
本発明においては、日本全国いたる所に産出す
る火山噴出物と石灰石などのCaO化合物を用いる
ものであるから、原料の入手に困難がなく、また
CaO化合物を加えてあるから、機械的強度の強い
ものが得られる。又、同一地域から産出するもの
はほぼ同じ組成のものであり、従つて製品の品質
のバラツキが少なく、良好なセラミツク発泡体が
得られる。又、発泡温度が低く、製造に際してエ
ネルギーコストが低いものになつている。
る火山噴出物と石灰石などのCaO化合物を用いる
ものであるから、原料の入手に困難がなく、また
CaO化合物を加えてあるから、機械的強度の強い
ものが得られる。又、同一地域から産出するもの
はほぼ同じ組成のものであり、従つて製品の品質
のバラツキが少なく、良好なセラミツク発泡体が
得られる。又、発泡温度が低く、製造に際してエ
ネルギーコストが低いものになつている。
本発明のセラミツク発泡体は、断熱材、耐火材
として、或いは建築物の外壁、屋根材などの建
材、その他種々の用途に好適に用い得るものであ
る。ちなみにガラス繊維からなる断熱材の耐熱性
は400℃前後であるのに対し、本発明のセラミツ
ク発泡体は900℃前後の耐熱性を有する。
として、或いは建築物の外壁、屋根材などの建
材、その他種々の用途に好適に用い得るものであ
る。ちなみにガラス繊維からなる断熱材の耐熱性
は400℃前後であるのに対し、本発明のセラミツ
ク発泡体は900℃前後の耐熱性を有する。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1
微粉末状にしたシラス(鹿児島県垂水市産、
SiO2を71%、Al2O3を14%含有)67重量部、炭酸
カルシウム33重量部、炭化珪素0.2重量部に、水
30重量部を加え、充分混合混練した後、真空押出
機を用い、うどん状に成形し、これをコンベアー
上に並べ乾燥炉を通し乾燥させた後、トンネル炉
で1200℃に加熱したところ、うどん状組成物が発
泡しお互いに融着し板状になつた。更に900℃以
上の熱い軟化状態のうちにロールで上を押さえ平
らにし、徐冷したところ、板状発泡体が得られ
た。これを適当な長さに切断し製品となした。こ
の発泡体の比重は0.5であり、曲げ強度は50Kg/
cm2であつた。
SiO2を71%、Al2O3を14%含有)67重量部、炭酸
カルシウム33重量部、炭化珪素0.2重量部に、水
30重量部を加え、充分混合混練した後、真空押出
機を用い、うどん状に成形し、これをコンベアー
上に並べ乾燥炉を通し乾燥させた後、トンネル炉
で1200℃に加熱したところ、うどん状組成物が発
泡しお互いに融着し板状になつた。更に900℃以
上の熱い軟化状態のうちにロールで上を押さえ平
らにし、徐冷したところ、板状発泡体が得られ
た。これを適当な長さに切断し製品となした。こ
の発泡体の比重は0.5であり、曲げ強度は50Kg/
cm2であつた。
実施例 2
微粉末状にした安山岩(群馬県渋川市産、
SiO2を60.5%、Al2O3を17.3%含有)76重量部、
石灰石24重量部、炭化珪素0.15重量部に、水30重
量部を加え、充分に混合混練し、ペレツト状に成
形した。これを30分間回転炉に入れ、最高温度
1200℃に加熱したところ、回転炉から発泡したヘ
レツトがでてきた。まだ熱い(約1000℃)軟化状
態のうちに、ステンレス性の箱型の容器に入れ、
上から押さえ、各々の発泡したペレツトをお互い
に密着させた。この箱型の容器に入つている発泡
体を徐冷した後、取り出したところ矩形のブロツ
クができた。これを板状に切断し、板状のセラミ
ツク発泡体を得た。この発泡体は比重0.6、曲げ
強度70Kg/cm2であつた。
SiO2を60.5%、Al2O3を17.3%含有)76重量部、
石灰石24重量部、炭化珪素0.15重量部に、水30重
量部を加え、充分に混合混練し、ペレツト状に成
形した。これを30分間回転炉に入れ、最高温度
1200℃に加熱したところ、回転炉から発泡したヘ
レツトがでてきた。まだ熱い(約1000℃)軟化状
態のうちに、ステンレス性の箱型の容器に入れ、
上から押さえ、各々の発泡したペレツトをお互い
に密着させた。この箱型の容器に入つている発泡
体を徐冷した後、取り出したところ矩形のブロツ
クができた。これを板状に切断し、板状のセラミ
ツク発泡体を得た。この発泡体は比重0.6、曲げ
強度70Kg/cm2であつた。
Claims (1)
- 1 火山噴出物60〜90重量部、CaO化合物40〜10
重量部に、炭化珪素を添加し、900〜1250℃に加
熱して発泡させ、まだ熱い軟化状態のうちに所望
の形状に加圧成形することを特徴とするセラミツ
ク発泡体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7550684A JPS60221371A (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | セラミツク発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7550684A JPS60221371A (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | セラミツク発泡体の製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8825789A Division JPH01301569A (ja) | 1989-04-07 | 1989-04-07 | セラミック発泡体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60221371A JPS60221371A (ja) | 1985-11-06 |
JPH0153236B2 true JPH0153236B2 (ja) | 1989-11-13 |
Family
ID=13578191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7550684A Granted JPS60221371A (ja) | 1984-04-13 | 1984-04-13 | セラミツク発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60221371A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62223073A (ja) * | 1986-03-20 | 1987-10-01 | 積水化学工業株式会社 | セラミツク発泡体の製造方法 |
JPS62223074A (ja) * | 1986-03-20 | 1987-10-01 | 積水化学工業株式会社 | セラミツク発泡体の製造方法 |
US5976454A (en) * | 1996-04-01 | 1999-11-02 | Basf Aktiengesellschaft | Process for producing open-celled, inorganic sintered foam products |
DE19619986A1 (de) | 1996-05-17 | 1997-11-20 | Basf Ag | Verfahren zur Stabiblisierung von Sinterschaum und zur Herstellung von offenzelligen Sinterschaumteilen |
JP6387481B2 (ja) * | 2013-08-23 | 2018-09-05 | 利夫 永見 | 高物性発泡セラミックスの製造法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5019286A (ja) * | 1973-06-22 | 1975-02-28 | ||
JPS51146505A (en) * | 1975-06-11 | 1976-12-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Manufacture of foamed ceramics |
-
1984
- 1984-04-13 JP JP7550684A patent/JPS60221371A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60221371A (ja) | 1985-11-06 |
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