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JPH0152394B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0152394B2
JPH0152394B2 JP6935381A JP6935381A JPH0152394B2 JP H0152394 B2 JPH0152394 B2 JP H0152394B2 JP 6935381 A JP6935381 A JP 6935381A JP 6935381 A JP6935381 A JP 6935381A JP H0152394 B2 JPH0152394 B2 JP H0152394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carboxylic acid
reaction
formula
thiochromone
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6935381A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57185279A (en
Inventor
Hiroyuki Yamashita
Atsushi Kojima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP6935381A priority Critical patent/JPS57185279A/ja
Publication of JPS57185279A publication Critical patent/JPS57185279A/ja
Publication of JPH0152394B2 publication Critical patent/JPH0152394B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はチオクロモン−3−カルボン酸類の製
造法に関するものである。更に詳しくは、本発明
は次の(a)から(c)の三つの反応で構成されており、
この間の反応生成物を単離することなしに、製造
することを特徴とする。すなわち、 (a) 一般式(1) 〔式中、R1とR2は同じかまたは異なつてよく、
水素、ハロゲン原子、低級アルキル、低級アル
コキシ基を表わす〕で示され、メルカプト基の
オルト位のうち少なくとも一方が水素であるア
リールチオールと 一般式(2) 〔式中、R3とR4は同じかまたは異なつていて
よく低級アルキル基を表わす〕で示されるジア
ルキルアルコキシメチレンマロネートとをポリ
リン酸中で加熱すると 一般式(3) 〔式中、R1、R2、R4は上に定義した意味を表
わす〕で示されるジアルキルアリ−ルチオメチ
レンマロネートが生成し、 (b) ひきつづき加熱反応を続けると閉環して 一般式(4) 〔式中、R1、R2、R4は上に定義した意味を表
わす〕で示されるチオクロモン−3−カルボン
酸エステル類が生成し、 (c) さらに加えてポリリン酸をリン酸として加熱
すると加水分解がおこり、 一般式(3) 〔式中、R1、R2は上に定義した意味を表わす〕
で示されるチオクロモン−3−カルボン酸類が
結晶として析出する。
従来、ジアルキルアリ−ルチオメチレンマロネ
ート類(3)の合成法は、アリールチオール類(1)とジ
アルキルアルコキシメチレンマロネート類(2)を例
えば140℃に48時間加熱するように高温で長時間
の反応条件を必要とした。(特開昭54−109995、
(8頁))。
本発明者らはこの縮合反応の条件を種々検討し
た結果、ポリリン酸中で加熱反応させると短時間
でジアルキルアリ−ルチオメチレンマロネートが
高い反応率で生成することを見出した。
一方、ジアルキルアリ−ルチオメチレンマロネ
ート(3)をポリリン酸中で閉環してチオクロモン−
3−カルボン酸エステル類(4)とする反応は従来か
ら知られていた。したがつて本発明の方法によれ
ば一般式(1)で示されるアリールチオールと一般式
(2)で示されるジアルキルアルコキシメチレンマロ
ネートから実質的に一段階の反応でチオクロモン
−3−カルボン酸エステル類(4)が生成する。さら
に反応液に水を加えてポリリン酸をリン酸として
加熱することによりエステルの加水分解がおこ
り、一般式(3)で示されるチオクロモン−3−カル
ボン酸類を容易に得ることができる。
本発明の方法によるジアルキルアリ−ルチオメ
チレンマロネート(3)の合成、即ち(a)の反応は、ア
リールチオール(1)に対してジアルキルアルコキシ
メチレンマロネート(2)を1ないし1.5倍モル用い
て、(1)に対して10ないし30倍量のポリリン酸中で
混合して20℃ないし100℃好ましくは40℃ないし
80℃の比較的低温で2ないし5時間加熱すること
により好収率で行なわれる。比較的高温の条件で
は、一部閉環体を生じる。
チオクロモン−3−カルボン酸エステル類(4)
合成、即ち(b)の反応は、上記反応液をひきつづき
50℃以上、好ましくは80℃ないし150℃の温度で
0.5ないし5時間加熱反応すればよい。これら2
つの反応条件の境界は、はつきり区別せずに行な
つてもよい。
さらに加水分解によるチオクロモン−3−カル
ボン酸(3)の合成即ち(c)の反応は、上記の反応液中
に、使用したポリリン酸の0.5ないし3.0倍量の水
を加えて80℃から還流までの温度で2時間ないし
10時間加熱する。反応後は冷却したのち、さらに
水を加えてリン酸濃度をさげることにより生成物
が析出するので容易に単離することができる。
本発明の方法により得られるチオクロモン−3
−カルボン酸類(3)は、アリールチオール類(1)の置
換基によつては異性体混合物を与える場合がある
が、例えばエステル化したのちカラムクロマトグ
ラフイーなどで分離することができ、反応中間体
としてあるいは農園芸用殺菌剤として有用な化合
物である。
さらに具体的に説明するために実験例を示す。
実施例 1 6−メチルチオクロモン−3−カルボン酸の合
成: p−トルエンチオール5g(0.04モル)とジエ
チルエトキシメチレンマロネート10ml(0.05モ
ル)とを116%ポリリン酸50gに混ぜ、80℃で1
時間、続いて110℃で、40分間加熱撹拌した。反
応液に水25mlを少量づつ加え続いて100℃で3時
間反応した。反応後、水200mlを加えて析出物を
取し、水洗後にメタノールで洗浄して乾燥し
た。白色結晶5.2gを得た。収率59%、mp220−
222℃であつた。
実施例 2 8−メチルチオクロモン−3−カルボン酸の合
成: o−トルエンチオールを用いて実施例1と同様
にして8−メチルチオクロモン−3−カルボン酸
4.7gを得た。収率53%、mp230−232℃であつ
た。
実施例 3 (a) 5−および7−メチルチオクロモン−3−カ
ルボン酸の合成: m−トルエンチオール25g(0.2モル)とジ
エチルエトキシメチレンマロネート50ml(0.25
モル)を116%ポリリン酸500gと充分混合し
た。外温70℃ないし80℃で3時間撹拌した。さ
らに100℃ないし110℃にて1.5時間撹拌したの
ち、水250mlを注意して加え100℃で3時間反応
した。冷却後、水を加えて析出物を取し、メ
タノール、エーテルで洗浄して5−および7−
メチルチオクロモン−3−カルボン酸の混合物
31.2gを得た。収率70.4%であつた。
(b) 5−メチルチオクロモン−3−カルボン酸と
7−メチルチオクロモン−3−カルボン酸の分
離: 混合物43.5gをベンゼン150mlに懸濁させ、
塩化チオニール43.5mlを加え70℃ないし80℃で
1時間加熱した。反応液を減圧で濃縮し残渣を
ベンゼン50mlにとかし、メタノール30mlを加え
てエステル化した。シリカゲルカラムクロマト
グラフイーでベンゼン、酢酸エチル10対1の混
合溶媒で溶出した。5−メチルクロモン−3−
カルボン酸メチルエステル11g、収率24%、
mp79−81℃および7−メチルチオクロモン−
3−カルボン酸メチルエステル20g、収率43
%、mp128−131℃がえられた。
(c) チオクロモン−3−カルボン酸メチルエステ
ルは50%硫酸で80℃、2.5時間加熱すると80%
以上の収率で加水分解された。かくして5−メ
チルチオクロモン−3−カルボン酸、mp220−
222℃および7−メチルチオクロモン−3−カ
ルボン酸、mp261−262℃が得られた。
実施例 4 チオクロモン−3−カルボン酸の製造: チオフエノール22mlとジエチルエトキシメチレ
ンマロネート50mlとを116%ポリリン酸50.0gに
加え、100℃で1.5時間撹拌する。
次に水250mlを少しずつ加え、発熱がおさまつ
てから100℃に3時間加熱する。放冷後、さらに
水250mlを加え、析出晶を取する。これを十分
に水洗した後、メタノール100mlで洗浄し、さら
にエチルエーテル100mlで洗浄して風乾し、28g
の目的物を得た。融点235−237℃。
実施例 5〜8 実施例4と同様にして次の化合物を製造した。
6−クロルチオクロモン−3−カルボン酸 融点235−240℃ 6−メトキシチオクロモン−3−カルボン酸 融点203−205℃ 5−クロル−8−メトキシチオクロモン−3−
カルボン酸 融点262−264℃ 1−オキソ−1H−ナフト〔2,1−b〕チオ
ピラン−2−カルボン酸 融点295−297℃ 参考例 1 チオクロモン−3−カルボン酸エチルエステル
の製造: 方法(a) チオフエノール22mlとジエチルエトキシメチレ
ンマロネート50mlとを116%ポリリン酸500gに加
え、100℃で1.5時間撹拌する。
氷水1中に注ぎ、酢酸エチル200mlで抽出し、
5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗液がアルカリ
性となるまで洗浄する。次に、溶媒を留去し残渣
をカラムクロマトグラフイー(商品名、ワコーゲ
ルC−200、ベンゼン:酢酸エチル=10:1)で
精製した後、ベンゼン−ヘキサン混合溶媒で再結
晶し、25.6gの目的地を得た。融点67−69℃。
方法(b) 実施例1で得たチオクロモン−3−カルボン酸
5gを塩化チオニル5ml中で30分間還流させた
後、過剰の塩化チオニルを留去する。
残渣にエタノール5mlを加えて室温で10分間撹
拌した後、減圧乾固し、残渣をベンゼン・ヘキサ
ン混合溶媒から再結晶して目的物4.5gを得た。
融点67−69℃ 参考例 2〜4 方法(b)によつて次の化合物を得た。
5−メチルチオクロモン−3−カルボン酸メチ
ルエステル 融点79−81℃ 7−メチルチオクロモン−3−カルボン酸メチ
ルエステル 融点128−131℃ 1−オキソ−1H−ナフト〔2,1−b〕チオ
ピラン−2−カルボン酸エチルエステル 融点103−105℃ 参考例 5 ジエチルフエニルチオメチレンマロネートの製
造: チオフエノール22mlとジエチルエトキシメチレ
ンマロネート50mlとを116%ポリリン酸500gに加
え、60℃で3時間撹拌する。
氷水1中に注ぎ、酢酸エチル200mlで抽出し、
5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤を去し溶媒を
留去後、残渣を減圧蒸留し、40gの目的物を得
た。沸点180−190℃/2×10-4mmHg。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(1) 〔式中、R1とR2は同じかまたは異なつていてよ
    く、水素、ハロゲン原子、低級アルキル、低級ア
    ルコキシ基を表わす。〕 で示され、メルカプト基のオルト位のうち少なく
    とも一方が水素であるアリールチオールと 一般式(2) 〔式中、R3とR4は同じかまたは異なつていてよ
    く、低級アルキル基を表わす〕で示されるジアル
    キルアルコキシメチレンマロネートとをポリリン
    酸中で反応させた後、水を加えて加熱することか
    らなる一般式(3) 〔式中、R1とR2は上に定義した意味を持つ〕で
    示されるチオクロモン−3−カルボン酸類の製造
    法。
JP6935381A 1981-05-11 1981-05-11 Preparation of thiochromone-3-carboxylic acids Granted JPS57185279A (en)

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JP6935381A JPS57185279A (en) 1981-05-11 1981-05-11 Preparation of thiochromone-3-carboxylic acids

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JPS57185279A JPS57185279A (en) 1982-11-15
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JPS57185279A (en) 1982-11-15

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