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JPH0143830B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0143830B2
JPH0143830B2 JP5020481A JP5020481A JPH0143830B2 JP H0143830 B2 JPH0143830 B2 JP H0143830B2 JP 5020481 A JP5020481 A JP 5020481A JP 5020481 A JP5020481 A JP 5020481A JP H0143830 B2 JPH0143830 B2 JP H0143830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
corrosion cracking
stress corrosion
content
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5020481A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57164970A (en
Inventor
Kazuo Fujiwara
Kyoshi Sugie
Fujiko Kamya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP5020481A priority Critical patent/JPS57164970A/ja
Priority to GB8209670A priority patent/GB2099456B/en
Priority to US06/364,871 priority patent/US4481033A/en
Publication of JPS57164970A publication Critical patent/JPS57164970A/ja
Publication of JPH0143830B2 publication Critical patent/JPH0143830B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は高Mn−Cr系非磁性鋼に関し、さらに
詳しくは、耐応力腐蝕割れ性に優れた高Mn−Cr
系非磁性鋼に関する。 一般に非磁性鋼の代表的なものとしては、オー
ステナイト組織を示すCr−Ni系ステンレス鋼と
高Mn系鋼があり、後者は前者に比べて機械的強
度や透磁率の安定性が優れ、かつ、安価であるこ
とから発電工業、電子工業、化学工業、或いは、
運輸業などにおける構造部材や機器材料として幅
広く使用されている。 この高Mn系オーステナイト鋼の耐候性は、一
般鋼材と同等以上であり大気環境で使用される場
合には、特に、耐蝕性に問題はないが、厳しい腐
蝕還境、例えば、塩素イオンを含む水溶液環境に
おいて高い引張応力が負荷された状態で使用する
と、応力腐蝕割れが発生し易いという問題があ
る。例えば、発電用ローターの保持環として使用
されていた7Mn−8Ni−5Cr鋼や掘削用バケツト
に使用されていたFe−13Mn鋼などで応力腐蝕割
れの事例が報告されている。 この外、Cr−Ni系オーステナイト鋼が非磁性
で耐応力腐蝕割れ性であるということで、使用さ
れているが、強度の冷間加工を受けると加工誘起
マルテンサイトが生成して非磁性がなくなつた
り、機械的強度、特に、0.2%耐力が低く、さら
に高価なNiを含有するという不利益がある。 このため、非磁性が安定で機械的強度が高い18
−Mn−5Cr系鋼などが開発されたが、水溶液中
などの腐蝕性環境に曝すと、応力腐蝕割れが発生
し易く、また、錆が発生して非磁性でなくなると
いう問題がある。 本発明は上記に説明したようなCr−Ni系オー
ステナイトステンレス鋼や、18Mn−5Cr系鋼の
種々の問題点を解決したものであつて、即ち、水
溶液中において応力腐蝕割れが発生し難く、水溶
液中において錆が発生し難く、例えば、冷間加工
50%の強度の冷間加工状態においても非磁性を保
有しており、焼鈍状態での0.2%耐力が25Kgf/
mm2以上であり、さらに、高価なNiを使用してい
ないという耐応力腐蝕割れ性の極めて優れている
高Mn−Cr系非磁性鋼を提供するものである。 本発明に係る高Mn−Cr系非磁性鋼は、 C0.05〜0.18%、Si1%以下、 Mn16〜25%、Cr15〜17wt%、 N0.2〜0.6% を含有し、さらに、 Ti、Nb、Zrの内の1種或いは2種以上を合計
で0.05〜1% を含有し、残部Feおよび不純物からなるもので
ある。 本発明に係る高Mn−Cr系非磁性鋼について以
下詳細に説明する。 先づ、本発明に係る高Mn−Cr系非磁性鋼の含
有成分および成分割合について説明する。 Cは強度を付与する元素であり、含有量が0.05
%未満では非磁性が不安定であり、かつ、耐応力
腐蝕割れ性に劣り、また、0.18%を越えて含有さ
れると応力腐蝕割れ感受性が大する。よつて、C
含有量は0.05〜0.18%とする。 Siは脱酸剤として必要なものであり、含有量が
1%を越えると加工性が劣化する。よつて、Si%
は1%以下とする。 Mnは非磁性安定化のための元素であり、含有
量が16%未満ではこの効果は少なく、また、25%
を越えて含有されると熱間加工性が劣化する。よ
つて、Mn含有量は16〜25%とする。 CrはMnと同じく非磁性を安定させる元素であ
り、含有量が15%未満では非磁性が不安定とな
り、また、17%を越えて含有されるとこれも非磁
性を不安定にする。よつて、Cr含有量は15〜17
%とする。 Nは強度を高め、非磁性を安定化させる元素で
あるが、含有量が0.2未満ではこの効果が少なく、
また、含有量が0.6を越えて含有されると鋼塊に
気泡が生じ易くなり、かつ、熱加工性を著しく劣
化する。よつて、N含有量は0.2〜0.6%とし、好
適には0.3〜0.6%である。 Ti、Nb、Zrは結晶粒を微細化してさらに強度
を高めるために含有させる元素であり、これらの
内の1種或いは2種以上を合計で0.05〜1%の含
有量とするのがよい。 本発明に係る高Mn−Cr系非磁性鋼の実施例に
ついて比較鋼とともに説明する。 実施例 第1表に示す含有成分および成分割合となるよ
うに通常の方法により溶製し(50Kg)、常法に従
つて鋳造、造塊し、熱間鍛造、熱間圧延を行な
い、1100℃で30分間加熱してから空冷する熱処理
を行なつたものおよびその後50%以下の圧下率で
冷間圧延をしたものを機械加工を行なつて試験片
を作つた。 なお、第1表中P、S、Niは不可避不純物で
ある。 試験方法 (1) 応力腐蝕割れ試験 70℃、3%NaCl溶液、U曲げ試験片、1週
間浸漬 (2) 透磁率 平板試験片を上記溶液中に浸漬後に測定 (3) 引張試験 JIS1B号試験片を用いて室温にて測定 (4) 熱間加工性 熱間鍛造および熱間圧延時の割れの有無で判
定試験結果は第2表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 ○:応力腐蝕割れなし、×:応力腐蝕割れ有
−:熱間鍛造割れのため試験片採取不可
第2表から明らかであるが、本発明に係る高
Mn−Cr系非磁性鋼1〜16は、3%NaCl溶液に
浸漬することによつも応力腐蝕割れが全くなく、
この溶液に浸漬する前後においても透磁率は1.02
以下であり、0.2%耐力も良好なものである。 これに対して比較鋼17は応力腐蝕割れはないが
熱間圧延割れが発生し、かつ、透磁率は上記溶液
に浸漬前後共冷間加工率50%では大きいものであ
り、比較鋼18は応力腐蝕割れが発生し、溶液浸漬
後の透磁率が大きく、比較鋼19は応力腐蝕割れは
ないが溶液浸漬前後共透磁率が大きく、比較鋼20
は熱間鍛造割れで試験採取できなかつた。比較鋼
21、22、23は応力腐蝕割れがないが熱間圧延割れ
が発生し、比較鋼21、23は溶液に浸漬前後共に透
磁率が大きく、0.2耐力も小さく、比較鋼22は透
磁率は全べて大きく、比較鋼24は熱間端造割れで
試験片採取不可能である。比較鋼25、26は応力腐
蝕割れが生じ溶液浸漬後は透磁率が大きく、か
つ、0.2%耐力は極めて小さく、比較鋼27は応力
腐蝕割れの発生はないが、溶液浸漬の透磁率は大
きく、かつ、0.2耐力は最低である。 このことから、本発明に係る高Mn−Cr系非磁
性鋼は耐応力腐蝕割れ性、透磁率および0.2%耐
力において比較鋼に比して格段に優れている。 以上説明したように、本発明に係る高Mn−Cr
系非磁性鋼は上記の構成を有しているから、耐応
力腐蝕割れ性に優れ、加工性も良好で透磁率も良
好であるという優れた効果を有しているものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 C0.05〜0.18%、Si1%以下、 Mn16〜25%、Cr15〜17wt%、 N0.2〜0.6% を含有し、さらに、 Ti、Nb、Zrの内の1種或いは2種以上を合計
    で0.05〜1% を含有し、残部Feおよび不純物からなる高Mn−
    Cr系非磁性鋼。
JP5020481A 1981-04-03 1981-04-03 Nonmagnetic high mn-cr steel Granted JPS57164970A (en)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5020481A JPS57164970A (en) 1981-04-03 1981-04-03 Nonmagnetic high mn-cr steel
GB8209670A GB2099456B (en) 1981-04-03 1982-04-01 High mn-cr non-magnetic steel alloy
US06/364,871 US4481033A (en) 1981-04-03 1982-04-02 High Mn-Cr non-magnetic steel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5020481A JPS57164970A (en) 1981-04-03 1981-04-03 Nonmagnetic high mn-cr steel

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57164970A JPS57164970A (en) 1982-10-09
JPH0143830B2 true JPH0143830B2 (ja) 1989-09-22

Family

ID=12852578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5020481A Granted JPS57164970A (en) 1981-04-03 1981-04-03 Nonmagnetic high mn-cr steel

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57164970A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018105510A1 (ja) * 2016-12-08 2018-06-14 Jfeスチール株式会社 高Mn鋼板およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018105510A1 (ja) * 2016-12-08 2018-06-14 Jfeスチール株式会社 高Mn鋼板およびその製造方法
WO2018104984A1 (ja) * 2016-12-08 2018-06-14 Jfeスチール株式会社 高Mn鋼板およびその製造方法
JP6418358B1 (ja) * 2016-12-08 2018-11-07 Jfeスチール株式会社 高Mn鋼板およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57164970A (en) 1982-10-09

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