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JPH0142800Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0142800Y2
JPH0142800Y2 JP1139686U JP1139686U JPH0142800Y2 JP H0142800 Y2 JPH0142800 Y2 JP H0142800Y2 JP 1139686 U JP1139686 U JP 1139686U JP 1139686 U JP1139686 U JP 1139686U JP H0142800 Y2 JPH0142800 Y2 JP H0142800Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
firing
tool
irregularly shaped
tile
heat
Prior art date
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Expired
Application number
JP1139686U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62122300U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1139686U priority Critical patent/JPH0142800Y2/ja
Publication of JPS62122300U publication Critical patent/JPS62122300U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0142800Y2 publication Critical patent/JPH0142800Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、出隅、入隅等に用いられるコーナー
用タイルや巾木等の特殊形状をした異形タイルを
載せて焼成する治具に関するものである。
〔従来の技術〕
ローラーハースキルン(以下、RHKという)
等で迅速焼成によりタイルを焼成する場合、平物
タイルはそのまま直にローラーの上に載せて搬送
し、焼成することが可可能である。ところが、出
隅、入隅等に用いられるコーナー用タイルや巾木
等の特殊形状をした異形タイル1(第5図及び第
6図参照)にあつては、そのままローラーの上に
載せて搬送したのでは、特殊形状部分2がローラ
ーと接触して焼成軟化時に変形したり、欠損した
りすることがある。そのため、第7図に示すよう
な焼成具3に載置してRHK内を通過させ、焼成
していた。この焼成具3は、通常、炭化珪素と窒
化珪素及びアルミナ等の1種又は2種以上の混合
物を主成分とする耐熱原料の粉末を、板状に成形
して高温で焼成することにより製造している。ま
た特殊なものとしてコーデイライト、ムライト質
の材料を板状に成形して高温で焼成するか、或い
は耐熱性無機繊維を主体とする混合物を単に板状
に成形するだけのものもある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、炭化珪素と窒化珪素及びアルミナ等
の1種又は2種以上の混合物を主成分とする焼成
具3は、耐熱性が優れているとはいえず、焼成時
に亀裂を発生したり、表面がボロボロに崩れるこ
とがあり、寿命が短いという欠点があつた。すな
わち、焼成具3として好ましくなかつた。
またコーデイライト、ムライト質の材料で製造
した焼成具3は、その熱容量が異形タイル1より
も大きく、焼成時に異形タイル1の熱を吸収する
ので、その分だけ最高温度保持時間を長くする等
の焼成条件を変更する必要があつた。これは、焼
成具3の上面3aの全部分がフラツトであるた
め、異形タイル裏面1bの全部分と密着し、焼成
熱が該タイル裏面1bへ伝達され難いということ
にも起因している。然しながら、平物タイルと異
形タイル1とが連続して搬送されることのある
RHKでは、焼成条件をその都度変更することは
困難であり、しかも焼成条件を変更した後の焼成
温度を安定さてる(平衝状態を得る)ためには膨
大な時間を要するので、平物タイルと同一の焼成
条件で焼成しているのが現実であつた。このた
め、異形タイル1にあつては、焼成エネルギーの
不足となり、釉薬の色が予定するものと異なると
いう製品上の欠陥があつた。いわいる、焼けムラ
を発生させるという欠点があつた。
更に、耐熱性無機繊維を主体とする混合物で製
造した焼成具3は、該焼成具3の上面3aはガラ
ス化されるが、下面3bはガラス化の程度が小さ
く、焼成時にその上面3a側と下面3b側との熱
膨張収縮する度合が大きく異なり、反り等の大き
な変形を生じ、これが軟化状態の異形タイル1へ
影響を及ぼして該役物タイル1に反り等の面状変
形を発生させるという欠点があつた。
要するに、従来の焼成具3は、それ自身の熱容
量の問題及びタイル焼成雰囲気における強度上の
問題と、更には焼成熱を異形タイル1の裏面1b
へうまく伝達できないという問題があり、異形タ
イル1に焼けムラ及び反り等の面状変形を発生さ
せるという欠点があつた。
〔考案の目的〕
本考案は従来の焼成具の前記問題点に鑑みてこ
れを改良除去したものであつて、平物タイルと同
一の焼成条件で迅速焼成をも成し得る焼成具を提
供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
前記問題点を解決するための本考案の手段は、
コーナー用タイルや巾木等の異形タイルを載せて
焼成するための焼成具であつて、焼成具本体をセ
ラミツクフアイバー成形体等の軽量断熱材で成形
すると共に、該焼成具本体の上下面に数の貫通孔
を穿設し、前記焼成具本体の表面にアルミナ等の
コーテイング層を形成している。
〔作用〕
第1図及至第4図の実施例で明らかな如く、セ
ラミツクフアイバー成形体等の軽量断熱材で成形
された焼成具13は、後述する貫通孔14との相
乗効果によりその熱容量が小さく、焼成時に異形
タイル1から熱を吸収することが少ない。そのた
め、この異形タイル1を、平物タイルと同一の焼
成条件で迅速焼成したた場合であつても、充分な
焼成エネルギーを得ることができ、タイル表面1
aの釉薬は所定の発色作用を行い、予定する色の
製品が得られる。また焼成具13は、その上下面
13a,13bに貫通孔14が設けられており、
該貫通孔14を通じて焼成熱がタイル裏面1bへ
伝達され、タイル表裏面1a,1bの焼成温度を
略々均一に保つことができる。すなわち、焼けム
ラを防止することができる。しかも、この貫通孔
14は、焼成具13の質量を小さくするので該焼
成具13の前記熱容量を小さくすることにも大き
く貢献している。更に焼成具13の表面(全の表
面)には、アルミナ等のコーテイング層15が形
成されており、その強度アツプが図れ、焼成時に
亀裂が発生したり、表面がボロボロになつたりす
ることがない。
以下に本考案の構成を図面に示す実施例に基づ
いて説明すると次の通りである。
〔実施例〕
第1図及至第4図は本考案の一実施例を示すも
のである。第1図は異形タイル1を載置した状態
の焼成具13の貫通孔14を通る部分での縦断面
図、第2図は同貫通孔14のない部分での縦断面
図、第3図は焼成具の斜視図、第4図は異形タイ
ル1を載置した状態の焼成具13の斜視図であ
る。同図に示す如く、焼成具13はその上下面1
3a,13bにわたつて穿設された貫通孔14を
有し、その全表面にはアルミナ等の耐熱材料によ
るコーテイング層15が形成されている。コーテ
イング層15の材料は、他にはジルコニア等の耐
熱無機質材が可能である。而して、焼成具13の
本体部分はアルミナ、ムライト等の比熱の小さい
セラミツクフアイバー成形体等の軽量断熱材で成
形されている。比熱の小さい軽量断熱材で成形す
ることと、貫通孔14を設けることにより、焼成
具13の熱容量を極めて小さくすることが可能で
ある。
このような焼成具13で異形タイル1を焼成す
ると、異形タイル1の裏面1bには焼成具13の
貫通孔14を介して炉内の焼成熱が直接伝達さ
れ、異形タイル1の表裏面1a,1bの焼成温度
をほぼ均一にすることが価能である。きあも、焼
成具13前述の如く、その熱容量が小さく、タイ
ル裏面1bから奪う熱量が非常に少ないので充分
な焼成エネルギーでもつて異形タイル1の焼成が
でき、いわいる焼けムラが生じない。また焼成具
13の全表面には耐熱材料よりなるコーテイング
層15が形成されており、焼成雰囲気に繰り返し
てさらされる温度履歴があつても充分な強度を維
持することができ、焼成雰囲気中において反り等
の変形をすることがない。従つて、焼成時に軟化
状態となる異形タイル1に反り等の面状変形を与
えることがない。しかも、長寿命化が可能であ
る。このように、本実施例の焼成具13にあつて
は、焼成具13自体の強度に優れ、しかも異形タ
イル1に充分な焼成エネルギーを付与すすること
ができる構造であるので、平物タイルと同一の焼
成条件で迅速焼成することが可能である。
次に本実施例による焼成具13と、第7図乃至
第9図に示す従来の焼成具3とを比較した実験結
果について説明する。
先ず、本考案に係る実施例の技術について説明
すると、高純度のアルミナ、シリカを主成分とす
るセラミツクフアイバー成形体の表面に、アルミ
ナコーテイングを施して嵩密度0.3g/cm3、開口
率40%の焼成具13を製造した場合の熱伝導率
は、0.83×10-3Ca1/cms℃であつた。そして該
焼成具13で200mm角の異形タイル1を、RHK
(焼成温度1200℃、通過時間45分)で焼成した製
品の吸水率(24h水中浸潰による)は、2.5%であ
つた。また前記焼成具13は、およそ8〜10回の
繰り返し使用に耐えることが明らかであつた。
これに対して、アルミナ、シリカ、酸化マグネ
シウムを主成分とする単なる多孔質のセラミツク
材料で、従来の焼成具3を製造した場合の嵩密度
は2.0g/cm3であり、開口率は当然のことながら
0%で、熱伝導率1.3×10-3Ca1/cms℃であつ
た。なお、このセラミツク材料は、本実施例にお
けるセラミツクフアイバー成形体とは、性状、熱
的性質などが異なるものである。ところで、従来
技術に関する前記焼成具3により前記本実施例の
場合と同じ200mm角の異形タイル1を同一の焼成
条件で焼成した製品の吸水率(24h水中浸潰によ
る)は、2.7%であり、また該焼成具3の繰り返
し使用に耐え得る回数は、およそ1〜2回であつ
た。
これらの実験結果からも明らかな如く、本実施
例の焼成具13は、従来の焼成具3に比較して熱
伝導率が0.47×10-3Ca1/cms℃も小さく、焼成
品の吸水率等の品質において優れており、また焼
成具13の繰り返し使用回数も優れている。
このように、本実施例の焼成具13が、前記従
来の焼成具3に比較して、焼成具自体の繰り返し
使用回数に優れ、また焼成品の品質においとも優
れているのは、前記焼成具本体の材料の選択にも
よるが、貫通孔14を穿設することで焼成具13
の質量を大幅に削減したこと(結果的には熱容量
の大幅低下となる)の効果、すなわし、焼成時に
異形タイル裏面1bから奪う熱量が非常に少ない
というとによるものである。従つて、焼成具13
の熱容量を変更したい場合は、貫通孔14の数を
増減する等して開口率を変えればよい。
ところで、本考案は上述の実施例に限定される
ものではなく、適宣の変更が可能べある。例え
ば、貫通孔14の形状、数及び開口率等は異形タ
イル1の種類、形状等に対応させて決定すればよ
い。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の焼成具にあつて
は、軽量断熱材よりなる焼成具本体に貫通孔を形
成しているので、その熱容量が非常に小さく、焼
成時に異形タイルの裏面側から奪う焼成熱を極端
に低減することができる。そのため、異形タイル
の釉薬の色の発現性が損なわれる等の焼けムラが
発生したりすることがなく、また平物タイルと同
一の焼成条件で迅速焼成することが可能である。
更に焼成具の全表面にはアルミナ等のコーテイン
グ層が形成されており、その強度が向上している
ので、焼成時に該焼成具がボロボロに崩れたり、
反り返る等のことがなく、焼成軟化時の異形タイ
ルに反り等の面状変形を与えることがない。つま
り、製品的に優れた異形タイルを焼成するとが可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示すも
のであり、第1図は異形タイルを載置した状態の
焼成具の貫通孔を通る部分での縦断面図、第2図
は同貫通孔のない部分での縦断面図、第3図は焼
成具の斜視図、第4図は異形タイルを載置した状
態の焼成具の斜視図、第5図は異形タイルの一例
を示す斜視図、第6図は同タイルを裏面から見た
斜視図、第7図乃至第9図は従来技術を示すもの
であり、第7図は焼成具の斜視図、第8図は異形
タイルを載置した状態の焼成具の斜視図、第9図
は同縦断面図である。 1……異形タイル、13……焼成具、14……
貫通孔、15……コーテング層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コーナー用タイルや巾木等の異形タイルを載せ
    て焼成するための焼成具であつて、焼成具本体を
    セラミツクフイバー成形体等の軽量断熱材で成形
    すると共に、該焼成具本体の上下面に複数の貫通
    孔を穿設し、前記焼成具本体の表面にアルミナ等
    のコーテイング層を形成したことを特徴とする異
    形タイル用焼成具。
JP1139686U 1986-01-28 1986-01-28 Expired JPH0142800Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1139686U JPH0142800Y2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1139686U JPH0142800Y2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62122300U JPS62122300U (ja) 1987-08-03
JPH0142800Y2 true JPH0142800Y2 (ja) 1989-12-13

Family

ID=30798573

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JP1139686U Expired JPH0142800Y2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28

Country Status (1)

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JP (1) JPH0142800Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0636475Y2 (ja) * 1989-03-10 1994-09-21 株式会社イナックス 役物タイル焼成用の敷台

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62122300U (ja) 1987-08-03

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