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JPH01320402A - 走査型トンネル顕微鏡 - Google Patents

走査型トンネル顕微鏡

Info

Publication number
JPH01320402A
JPH01320402A JP15348588A JP15348588A JPH01320402A JP H01320402 A JPH01320402 A JP H01320402A JP 15348588 A JP15348588 A JP 15348588A JP 15348588 A JP15348588 A JP 15348588A JP H01320402 A JPH01320402 A JP H01320402A
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JP
Japan
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sample
probe
movement mechanism
base
housing
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Granted
Application number
JP15348588A
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English (en)
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JP2595313B2 (ja
Inventor
Hiroshi Tokumoto
洋志 徳本
Kazuyoshi Sugihara
和佳 杉原
Yoshiaki Akama
赤間 善昭
Akira Sakai
明 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology, Toshiba Corp filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP63153485A priority Critical patent/JP2595313B2/ja
Publication of JPH01320402A publication Critical patent/JPH01320402A/ja
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Publication of JP2595313B2 publication Critical patent/JP2595313B2/ja
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、走査型トンネル顕微鏡に係わり、特にトンネ
ル電流検出の前段階として探針と試料表面とを微動機構
による検査可能範囲まで近接させるために用いられる粗
動機構を改良した走査型トンネル顕微鏡に関する。
(従来の技術) 近年、原子の一つ一つを直視観察できる走査型トンネル
顕微鏡(STM)が注目を集めている。
このSTMを使えば、半導体や金属の原子ステップ、清
浄な表面の原子配列から、原子スケールより少しマクロ
な表面の粗さや形状、スパッタ金属の表面や表面欠陥ま
で検査することができる。
このSTMの原理を簡単に説明する。導電性物質からな
る試料と金属の探針との間に電圧を加えて1r+m程度
の距離まで近付けると、これらの間にトンネル電流が流
れる。この電流は、両者の距離変化に敏感で、例えばO
,lnn+の距離変化に対してトンネル電流が1相変わ
る。STMでは、3次元的に微動・走査が可能な圧電素
子からなる微動機構を用い、前記探針を試料の表面に添
ってX−Y走査させながら、トンネル電流を一定に保つ
ように探針をZ方向に移動させる。即ち、探針が試料の
画部分にくるとトンネル電流が増えるので一定の電流に
なるように探針を上げ、凹部分では逆に探針を下げる。
従って、探針の上下の動きが試料表面の凹凸に対応する
。この操作を繰返し、微動機構を構成する圧電素子に加
えた電圧変化を取出して画像化すれば、被検査試料の表
面構造を原子のスケールで観測することができる。
一方、STMにおいては、上述した微動機構の他に、被
検査試料を保持した試料ホルダー又は探針を取着した微
動機構を、試料表面と探針とが数10nQ1以上離れた
位置から数n11離れた位置まで、原子のスケールに比
べて遥かに大きいマクロな距離で動かすための粗動機構
が必要となる。この粗動機構は、探針を原子尺度で3次
元的に微動・走査する微動機構との連続性が求められる
ので、1ステツプの精度は1nI11程度必要となる。
また、粗動機構で被検査試料を動かした後は、試料表面
と探針との間隔が原子スケールの精度で動かないように
保持・固定する必要がある。
第5図は従来のSTMの基本構成を模式的に示す図であ
る。防振機構2により上下方向に防振された基台2上に
ハウジング3が固定されており、このハウジング3内に
は上下方向に移動可能に移動台(粗動機構)4が配置さ
れている。移動台4の上には探針5を取付けた微動機構
6が固定されている。また、ハウジング7の一部には、
被検査試料7が取付けられている。そして、移動台4の
移動により探針5と試料7の表面とが対向近接され、こ
の状態で微動機構6により探針5を走査するものとなっ
ている。図中8はハウジング3に対する移動台4のスベ
リ接触部である。
しかしながら、この種のSTMにあっては次のような問
題があった。即ち、トンネル電流の検出は一般に10−
” Torr以下の真空中で行われるが、このような超
高真空下ではハウジング3と移動台4とのスベリ接触部
8でスティックが生じ、移動台4が動作不能になる虞れ
がある。また、スティックが起こる状況下では、接触部
8での弾性変形を招き、その応力緩和により移動台4が
ハウジング3に対して微小に変位し、これが探針・試料
間のドリフトとなり、観察の精度が低下する。
また、微動機構6を動かす移動台4は、その移動方向が
防振方向と同じ方向となっている。即ち、移動台4は縦
方向よりも横方向に強く結合されており、縦方向に振動
し易く試料・探針間の相対変位を生じ易い。ここで、防
振機構2によって床から伝わる外部振動は減衰されるが
、基台1を上下に変位させる振動振幅が極めて小さい振
動は残る。
残留振動の周波数成分の中に移動台4の質量と縦方向の
バネ定数で決まる固有振動周波数成分が含まれれば、共
振が起こり安定した像が得られなくなる。共振を起こり
難くするためには移動台4とハウジング2とをボニルプ
ランジャで強固に結合させればよいが、この場合移動台
2は益々動き難くなり、前記したスティックが生じ易く
なる。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来のSTMでは、粗動機構の移動方向と
防振機構の防振方向とが一致していることから、探針・
試料間に相対変位が起こり易く、安定した観察像が得ら
れない問題がある。また、これを防止するために移動台
と基台とを強固に結合すると、移動台が動き難くなり、
スティックの発生という問題を招く。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので1、その目
的とするところは、探針・試料間の相対変位をなくすこ
とができ、且つ移動台のスティック等の発生を防止する
ことができ、検査精度の向上等に寄与し得る走査型トン
ネル顕微鏡を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の骨子は、粗動機構による移動方向と防振機構に
よる防振方向とを直交させることにより、探針・試料間
の相対変位をなくすことにある。
即ち本発明は、防振機構により防振された基台と、この
基台上に設置され探針を3次元的に微小移動する微動機
構と、前記基台上に設置され被検査試料を保持する試料
ホルダーと、前記微動機構及び試料ホルダーの一方を移
動し、前記探針と試料表面を対向近接させる粗動機構と
を備え、前記探針と試料との間に所定の電圧を印加し、
両者間に流れるトンネル電流に基づいて試料表面を検査
する走査型トンネル顕微鏡において、前記粗動機構を、
前記基台上に一方向に移動自在に案内支持され前記微動
機構又は試料ホルダーを載置した移動台から構成し、且
つ該移動台の移動方向を前記防振機構の防振方向と直交
するように設定したものである。
(作 用) 本発明によれば、移動台の移動方向を防振機構の防振方
向と直交させているので、探針・試料間の剛性が比較的
低くても、外部振動の影響を受けないようにすることが
できる。このため、探針・試料間の相対変位をなくすこ
とができ、良好なSTM観察像を得ることが可能となる
。さらに、探針・試料間の剛性が低くてもよいことから
、スティックの発生を防止することが可能となる。
(実施例) 以下、本発明の詳細を図示の実施例によって説明する。
第1図は本発明の一実施例に係わるSTMの概略構成を
示す斜視図である。図中11は基台であり、この基台1
1は上下方向の外部振動を防振する防振機構12の上に
設けられている。基台11の上には外形が角柱状に形成
されたハウジング13が設置されている。ハウジング1
3内には、円柱状の穴14が軸心線に沿って形成されて
いる。
この軸心線は、防振機構12の防振方向と直交する方向
となっている。ハウジング13の一端は切欠されており
、この切欠部には金属製の探針15を保持し探針15を
X、Y、Z方向に走査する圧電素子16が設置されてい
る。この圧電素子16は、円筒状の圧電体の表面に所定
パターンに電極を形成し、3次元の移動を可能にしたも
のである。
ハウジング13の穴14内には、第2図に第1図の要部
断面を示す如く、試料17を保持する板バネ等からなる
試料ホルダー18を、探針15と対向する面に設けた移
動台(粗動機構)19が収納されている。移動台19は
、外周の2箇所(上下面)を平坦に加工されている。ハ
ウジング13の一部には、例えば玉軸受のような第1の
コロガリ軸受20が穴14内に突出しており、この軸受
20と移動台19の一方の平坦面21とが当接している
。なお、軸受20はバネ等の予圧機構22を介してハウ
ジング13に接続されている。また、移動台19の他の
平坦面21°には、ハウジング13に接続された第2の
コロガリ軸受20°が当接している。
これらの機構によって移動台19は、軸心線に沿って移
動自在に支持される。移動台19の他端には、メネジ2
3が切られている。24はウオームホイール機構で、ホ
イール軸の一端は長く突出しており、その先端にはオネ
ジ25が切られている。そして、このオネジ25が移動
台19に設けたメネジ23と噛合うようになっている。
その結果、ウオームホイール24を回転することにより
、移動台19が移動することになる。ウオームホイール
24と移動台19との間にはバネ26が挿入されており
、移動台19とホイール軸とのガタを抑え込むようにな
っている。なお、ウオームホイール24の回転は、例え
ば超高真空中で使用可能なステッピングモータ27を基
台11上に支持し、カップリング28で接続して行う。
次に、上記構成のSTMの動作について説明す、る。
まず、最初にモータ27を回転させ、ウオームホイール
24を回転させることにより、移動台19を後退させる
。この状態で、試料17の交換或いは表面処理を行う。
次に、モータ27を逆回転させ、移動台19を探針15
と試料17間にトンネル電流が流れるまで前進させる。
このとき、移動台19はコロガリ軸受20.20’で支
持されているためスムーズに移動し、スティックするこ
とはない。
探針15と試料17の表面とが十分に近接させたのちは
、従来と同様にトンネル電流の検出を行う。即ち、探針
・試料間に電圧を印加し、微動機構16により探針15
を試料表面と平行な方向に走査すると共に、トンネル電
流が一定となるように探針15を進退移動させる。そし
て、このときの探針15の進退移動の変化、つまり微動
機構16に加えた電圧変化を取出して画像化することに
より、試料17の表面構造を原子スケールで観測するこ
とが可能となる。
本実施例では、ハウジング13の穴14内に収納した移
動台19をコロガリ軸受20を介して支持している。こ
のような構成とすると、従来のスベり軸受タイプに比べ
て探針・試料間の剛性が低下するが、これは防振方向と
この移動台19の進行方向とを直交させることで対処す
る。第3図は、この効果を説明するための図である。防
振機構12によって床から伝わる外部振動は減衰されて
、基台11上には基台11を上下に変位させる振動振幅
が極めて小さい振動だけが残る(残留振動)。
従来形では、第3図(a)に示す如く移動台19は縦方
向よりも横方向に強く結合されている。従って、移動台
19は縦方向に振動し易い。即ち、探針・試料間に相対
変位が起こり易い。残留振動の周波数成分の中に移動台
19の質量と縦方向のバネ定数で決まる固有振動数成分
が含まれれば共振が起こり、安定したSTM像は得られ
なくなる。
共振が起こり難くするためには移動台19とハウジング
13とをボールプランジャ等で強固に結合させればよい
が、この場合益々移動台は動き難くなる。
これに対し本実施例では、第3図(b)に示す如く移動
台19は横方向よりも縦方向に強く結合されており、移
動台19は縦方向に振動し難い。従って、基台上11で
は横方向に移動台19を励振する振動成分は存在せず、
探針・試料間の剛性を従来よりもちいさくしても、探針
・試料間で相対変位は起こらない。また、移動台19は
上下方向にはハウジング13と強固に結合されているた
め、上下方向に共振した結果、横方向に変位が生じるこ
とをも極めて少ない。移動台19は、コロガリ軸受によ
り支持されているため、スムーズに動かすことができる
。さらに、探針15を含む微動機構16はハウジングに
固定されているため、微動機構16がハウジング13に
対して相対変位することもない。
第4図は本発明の他の実施例に係わるSTMの概略構成
を示す斜視図である。同図において111は基台であり
、この基台1■1は図示しない防振機構の上に設けられ
ている。基台111の上には外形が角柱状に形成された
ハウジング112が立設されている。ハウジング112
には円柱状の穴113が水平方向の軸心線に沿って形成
されている。ハウジング112の一側面には3箇所にわ
たって凸部114が設けられており、また上端面には上
方から内部を観察することを可能とする観察孔115が
形成されている。そして、ハウシング112の穴113
内には探針11Bを支持した微動機構117が探針11
6の先端を横方向に向けて収容されている。なお、微動
機構117は圧電素子で構成され探針11Bを3次元的
に走査できるようになっている。
上記微動機構117は、穴113の内面にガイドされて
移動自在に収容された円柱状の移動台118の一端に固
定されている。移動台118には横穴119が設けてあ
り、この横穴119にはハウジング118の壁を回転自
在に貫通した軸120の一端側が侵入している。そして
、軸120の横穴119内に位置する部分の外周には横
穴119の内面に摺接する偏心カム121が取付けられ
ている。軸120のハウジング112外に伸びた部分は
ウオームホイール機構・122のホイール123に接続
されており、このホイール123に歯合するウオーム1
24は図示しない回転伝達機構を介して真空雰囲気外に
設けられた回転駆動機構13連結されている。従って、
ウオーム124が回転すると、この回転がホイール12
3を介して軸120に伝えられる。この結果、偏心カム
121が回転して移動台118 、つまり探針11Gを
水平方向に移動させる。つまり、穴113と、この穴1
13の内面にガイドされて移動する移動台118と、軸
120と、偏心カム121と、ウオームホイール機構1
22とは探針11Bを移動させるための粗動機構Pを構
成している。なお、ハウジング112の側壁にはネジ孔
125が設けてあり、このネジ孔125の側壁には穴1
13の内面と移動台l18との間にガタが生じるのを防
止するために移動台11gに予圧を加えるボールプラン
ジャ128が装着されている。
一方、基台111の上にはコ字形の支持板131立設さ
れている。この支持板131には基台illの上面と垂
直に配置された軸133の両端が回転自在に支持されて
いる。軸133には支持座134とウオームホイール機
構135の一部切欠されたホイール13Gとが固定され
ている。そして、ホイール13Bに歯合するウオーム1
37は軸138及び図示しない回転力伝達機構を介して
真空雰囲気外に設けられた回転駆動機構に連結されてい
る。支持座134の両側面には支持部材139,140
  (支持部材140は図示せず)の一端側がそれぞれ
固定してあり、これら支持部材139.140の他端側
には軸141.142  (軸142は図示せず)を介
してセラミック製の試料ホルダー143が支持されてい
る。試料ホルダー143は、支持部材139.140が
図示位置まで回転したとき丁度前述したハウジング11
2の一側面に衝合する大きさに形成されている。試料ホ
ルダー143の中央部には被検査試料144を保持する
保持部145が形成されており、また前記凸部114に
対応する位置には凸部114を嵌入させて試料ホルダー
143をハウジング112の一側面に対して位置決めす
るための凹部146が設けられている。また、支持座1
34の側面には試料ホルダー143にハウジング112
方向への押圧力を付与するためのステンレス鋼製の抑圧
部材147が固定されており、この押圧部材147の押
圧力は凹部14Bに対向する部分に装着されたネジ14
8を介して与えられるようになっている。従って、軸1
38を回転させると、試料ホルダー143を図示のよう
にハウジング112の一側面に当接させた位置(検査セ
ット位置)と図中2点鎖線で示す位置(試料交換位置)
とに移動させることができる。つまり、軸133と、ウ
オームホイール機構135と、支持座143と、支持部
材139゜140と、押圧部材147と、ハウジング1
12とは試料ホルダー143を検査セット位置と試料交
換位置とに移動させる粗動機構Qを構成している。
次に、上記構成のSTMの動作について説明する。まず
、最初に軸138を回転させ、ウオーム137及びホイ
ール13Bを回転させることにより、試料ホルダー14
3を第4図中2点鎖線で示す位置まで回動させる。この
状態で被検査試料144の交換或いは表面処理を行う。
次に、軸138を逆方向に回転させて試料ホルダー14
3をハウジング112の一側面に当接させ、凹部14B
と凸部114を嵌合させてハウジング112に対して試
料ホルダー143を位置決めする。さらに、軸138を
回転させ、抑圧部材147の先端に装着されたネジ14
8で試料ホルダー143の3箇所を取付け、試料ホルダ
ー143をハウジング112の一側面に固定する。上記
説明から分かるように、ハウジング112は、その−側
面で試料ホルダー143を受止めて試料ホルダー143
を、検査セット位置に保持する受は部材としての機能を
発揮している。このため、試料ホルダー143は弾性変
形することなく、ハウジング112の一側面上に高い剛
性をもって固定されることになる。この場合、弾性変形
するのは押圧部材147だけで、試料ホルダー143と
ハウジング112には弾性変形が起こり難い。
次に、被検査試料144と探針11Bとの間に所定の電
圧を印加している状態でウオーム124を回転させるこ
とによって軸120の外周に装着された偏心カム121
を回転させ、これによって移動台11gを移動させて探
針11Bを被検査試料144に近付ける方向に移動させ
る。この場合、ウオームホイール機構122で減速して
いるので、探針11Gの移動速度を十分遅くできる。そ
して、所望のトンネル電流が流れる距離、つまり検査開
始位置まで探針116を接近させた時点でウオームホイ
ール機構122の駆動を停止する。その後に、微動機構
117を駆動し、探針116で被検査試料144の表面
近傍を3次元的に走査して、試料144の表面を検査す
る。
このように、試料ホルダー143を検査セット位置に移
動させてセットする粗動機構Qと、セット後に探針11
6を検査開始位置に移動させる粗動機構Pとを完全に独
立させている。従って、両機能を1つの粗動機構で行わ
せるようにした従来のものとは違って、試料ホルダー1
43を弾性変形する部材で支持する必要性をなくすこと
ができ、試料ホルダー143を含めて試料ホルダー14
3を検査セット位置へ固定しておくための要素のほとん
どを剛性の高い部材で構成することができる。このため
、これら要素の応力緩和を防止でき、試料ホルダー14
3を高い剛性を保って検査セット位置に固定することが
できるので、安定した再現性のあるSTM像を得ること
ができる。
また、本実施例においても移動台118の移動方向を防
振機構の防振方向と直交する方向としているので、外部
振動の影響を受けないようにすることができ、探針・試
料間の相対変位をなくすことができる。従って、良好な
STM観察像を得ることができる。
一方、試料ホルダー143を移動させるための粗動機構
Qは、試料ホルダー143を検査セット位置と試料交換
位置とへ移動できる機能を備えていればよく、試料交換
位置が検査セット位置から離れていても同等支障は生じ
ない。従って、探針116から十分離れた位置において
被検査試料の交換も可能化できる。また、探針11Bを
被検査開始位置へ移動させるための粗動機構Pは、上記
機能だけを行うものであるため、探針11Bの被検査試
料144への接近をスムーズに行わせることもできる。
なお、本発明は上述した各実施例に限定されるものでは
ない。例えば、移動台を支持するには必ずしもコロガリ
軸受を設ける必要はなく、滑り軸受であってもよい。こ
の場合、摺動部の潤滑には2硫化モリブデン等の固体潤
滑剤やAu等の軟質金属をスパッタリングしてやると、
超高真空中でスティック等を起こさずに作動する。また
、移動台はハウジング内に収容されたものに限らず、基
台上で防振機構の防振方向と直交する方向に移動自在に
支持されたものであればよい。その他、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、粗動機構による移
動方向を防振機構の防振方向と直交する方向に規定して
いるので、探針・試料間の相対変位をなくすことができ
、且つ移動台のスティック等の発生を防止することがで
き、検査精度の向上部に寄与することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係わるSTMの概略構成を
示す斜視図、第2図は上記STMの要部構成を示す断面
図、第3図は上記STMの効果を説明するための模式図
、第4図は本発明の他の実施例の概略構成を示す斜視図
、第5図は従来の問題点を説明するための模式図である
。 11・・・基台、12・・・防振機構、13・・・ハウ
ジング、14・・・穴、15・・・探針、16・・・微
動機構、17・・・被検査試料、18・・・試料ホルダ
ー、19・・・移動台、20・・・コロガリ軸受、21
・・・平坦面、22・・・予圧機構、23・・・メネジ
、24・・・ウオームホイール、25・・・オネジ、2
6・・・バネ、27・・・ステップモータ、28・・・
カップリング。 出願人復代理人 弁理士 鈴江武彦 第2図 (a)        (b)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)防振機構により防振された基台と、この基台上に
    設置され探針を3次元的に微小移動する微動機構と、前
    記基台上に設置され被検査試料を保持する試料ホルダー
    と、前記微動機構及び試料ホルダーの一方を移動し、前
    記探針と試料表面を所定の距離まで近付ける粗動機構と
    を備え、前記探針と試料との間に所定の電圧を印加し、
    両者間に流れるトンネル電流に基づいて試料表面を検査
    する走査型トンネル顕微鏡において、前記粗動機構は、
    前記基台上に一方向に移動自在に案内支持され前記微動
    機構又は試料ホルダーを載置する移動台からなり、該移
    動台の移動方向を前記防振機構の防振方向と直交するよ
    うに構成したことを特徴とする走査型トンネル顕微鏡。
  2. (2)前記移動台は、前記基台上にコロガリ軸受で支持
    されていることを特徴とする請求項1記載の走査型トン
    ネル顕微鏡。
JP63153485A 1988-06-23 1988-06-23 走査型トンネル顕微鏡 Expired - Lifetime JP2595313B2 (ja)

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JP63153485A JP2595313B2 (ja) 1988-06-23 1988-06-23 走査型トンネル顕微鏡

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JP63153485A JP2595313B2 (ja) 1988-06-23 1988-06-23 走査型トンネル顕微鏡

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ID=15563603

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63238405A (ja) * 1987-03-27 1988-10-04 Agency Of Ind Science & Technol 走査型トンネル顕微鏡の積層除振装置

Patent Citations (1)

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JPS63238405A (ja) * 1987-03-27 1988-10-04 Agency Of Ind Science & Technol 走査型トンネル顕微鏡の積層除振装置

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