JPH0131595Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、オートバイのチエンプロテクター
の改良に関する。

オートバイでは、エンジンのスプロケツトと後
輪のスプロケツトをチエンで連結して駆動するも
のが多い。後輪は、揺動してクツシヨンする後ホ
ークの後端に取付けられ、車体がジヤンプしたと
きのように、後輪が大きくクツシヨンすると、チ
エンもその反動で大きく揺れて、後ホークの前部
を叩いて摩耗させる。このため、後ホークの前部
に、ナイロン等の硬い合成樹脂製のチエンプロテ
クターを取付けて、このプロテクターにチエンを
当てるようにして、直線後ホークの前部に当らな
いようにしている。ところが、チエンがチエンプ
ロテクターに当るとき、甲高い打音を発生する。
特に後ホークを軽合金で筐形断面に作つたもので
は、後ホークに反響して打音を大きくして具合が
悪い。

この考案は、かかる点に鑑み、チエンがチエン
プロテクターに当つたとき発生する打音を少くす
るように改善したもので、以下本考案を図面に示
す実施例について説明する。

エンジンのスプロケツト１と後輪のスプロケツ
ト２をチエン３で連結して駆動する。後端に後車
軸４を取付ける後ホーク５は、前端を車体に軸着
し、クツシヨンユニツト６で、揺動してクツシヨ
ンできるようになつている。しかして本考案は、
ナイロン等の硬い合成樹脂で略Ｕ字状にチエンプ
ロテクター７を設け、またこれとは別にチエンプ
ロテクター７の大きさに合せて、ゴム板等の柔か
い弾性板８を作る。チエンプロテクター７には、
内側に上記弾性板８を添え、後ホーク５の前部に
Ｕ字状に覆うようにして合せ、ビス９で後ホーク
５に締着する。

しかして、後ホーク５が大きくクツシヨンした
ような場合、チエン３が大きく上下に振れてチエ
ンプロテクター７を叩くが、このとき発生する打
音は、柔かい弾性板８で減衰されるので、後ホー
ク５への音の伝達を少くし、後ホーク５の反響音
の発生が低減される。こうして、打音の反響音に
よる拡大を防止できる。

以上説明したように、この考案は、エンジンの
スプロケツトと後輪のスプロケツトをチエンで連
結して駆動するものに於て、後ホークを軽合金で
筐形断面形状とするとともに、チエーンラインに
沿う後ホークの前部に、硬い合成樹脂製で、中央
部を薄肉としたＵ字状チエーンプロテクターの内
側に柔らかい弾性板を添えて締着したので、チエ
ンプロテクターにチエンが当つて発生する打音
を、弾性板で減衰して、後ホークに打音が伝わる
のを少くでき、後ホークの反響音を少くして、騒
音を小さくできる。しかも、チエーンプロテクタ
ーは中央部を薄肉としたＵ字状としてあるので、
その内面に弾性板を添えた後簡単に後ホークの前
面に前方から装着することができ、その取付をき
わめて容易に行なうことができる。又、弾性板
は、ゴム板等を短冊状に切断すればよいので、簡
単に製作できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面
図、第２図は斜視図、第３図はチエンプロテクタ
ーと弾性板の拡大分解斜視図である。 １……エンジンのスプロケツト、２……後輪の
スプロケツト、３……チエン、５……後ホーク、
７……チエンプロテクター、８……弾性板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後端に後輪を軸着した後ホーク前端を車体に揺
   動可能に軸着し、エンジンスプロケツトと後輪ス
   プロケツトをチエーンで連結して駆動するオート
   バイにおいて、後ホークを軽合金で筐形断面形状
   とするとともに、チエーンラインに沿う後ホーク
   の前部に、硬い合成樹脂製で、中央部を薄肉とし
   たＵ字状チエーンプロテクターの内側に柔かい弾
   性板を添えて締着したことを特徴とする、オート
   バイのチエーンプロテクター。