JPH01306302A - スペアー専用タイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、スペア−専用タイヤに関するものである。

〔従来の技術〕

従来のスペア−専用タイヤとしては、大別して約２．０
　Ｋｇ／ｃｍ”以上の一般的な内圧で使用される折り畳
み式タイヤ（以下、折り畳み式タイヤという）とタイヤ
巾の狭い約４゜Ｑ　Ｋｇ／ｃｍ２以上の高圧で使用され
るタイヤ（以下、高圧式タイヤという）の２つが知られ
ている。

しかしながら、前者の折り畳み式タイヤは、使用時に内
圧を充填する必要があり、メインテナンスの点で不便で
あるため、スペア−専用タイヤとしては、通常、後者の
高圧式タイヤが一般に使用されている。この高圧式のス
ペア−専用タイヤには、ラジアル構造のものとバイアス
構造のものが知られているが、これらは両方ともに、ス
ペア−専用タイヤに求められるタイヤ特性の中で最も必
要な低圧時の特性、特に操縦安定性が不十分である。す
なわち、ラジアル構造のものは、高圧時のタイヤ特性は
優れているが低圧時の特性の低下が大きいし、他方、バ
イアス構造のものは、上記ラジアル構造のものに比べて
高圧時の特性が良くない上に、低圧時特性も同様に不十
分で、いずれも空気圧および荷重依存性が大きいという
欠点があった。

さらに、前記高圧式スペア−専用タイヤの構造決定時の
操縦安定性のテストは、通常、設定空気圧（約４．０　
Ｋｇ／ａｍ”以上）で行われているにもかかわらず、こ
のスペア−専用タイヤが一般のユーザーに渡った段階で
は、その空気圧が前記設定空気圧に管理されてことは極
めて＋ｉで、保管中に多（の場合内圧が約２．０　Ｋｇ
／ｃｍ２前後に低下している。そして、ユーザーサイド
で実際に使用される場合にも、空気圧が低下したままで
使用されるケースが多く、空気圧が調整されることは非
常に少ない。

本発明者らは、このような憂慮すべきスペア−専用タイ
ヤの現状に着目し、鋭意検討を進めて本発明を見出した
ものである。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、前記スペア−専用タイヤの高圧時およ
び低圧時におけるタイヤ特性の変化、すなわち空気圧お
よび荷重依存性を小さくし、使用時の安全性を確保した
スペア−専用タイヤを提供することである。

（発明の構成〕 このような本発明の目的は、タイヤ周方向に対するコー
ド角度が１５°〜２３°であるベルト層と前記タイヤ周
方向に対するコード角度が２５゜〜７０°であるカーカ
ス層からなる、ベルテンドバイアス構造を有するタイヤ
により達成することができる。

本発明のスペア−専用タイヤのベルト層を構成するコー
ドのタイヤ周方向に対する角度を１５″〜２３″とし、
カーカス層を構成するコードのタイヤ周方向に対する角
度を２５°〜７０°とすることにより、スペア−専用タ
イヤに求められる内圧および荷重依存性の小さい、コー
ナリング特性に優れたものにすることができる。

上記ベルトコード角度が１５°未満では、ベルト成形方
法の適用が困難であるし、また２３°を超えると、ベル
ト剛性の低下により操縦安定性が低下する。他方、カー
カスコード角度が２５゜未満では、加硫時の角度変化が
難しくなる。また、７０°を超えると、コーナリングパ
ワーの向上が期待できない。

本発明において、上記ベルト層のコード角度１５°〜２
３°は、通常のベルテッドバイアスタイヤのコード角度
（２５°〜３００）とは相違するが、ラジアルタイヤの
ベルト層のベルトコード角度（１５°〜２０°）に一致
し、他方、カーカス層のコード角度２５°〜７０°は、
ラジアルタイヤのカーカスコード角度（８０°〜９０°
）とは相違するが、ベルテッドバイアスタイヤのカーカ
スコード角度（２５°〜４０″）に一致する。

したがって、本発明のスペア−専用タイヤには、内圧お
よび荷重依存性の小さいバイアス構造とコーナリング性
能に優れたラジアルタイヤの双方の利点が反映されたも
のといえる。

本発明のスペア−専用タイヤにおいて、上記コード角度
を有するベルト層およびカーカス層はそれぞれ、前記コ
ード角度を満足する条件下に互いに交差して、少なくと
も２プライにすることが好ましい。また、ベルｈｉを構
成するコードとして、スチールコードを使用することが
望ましく、カーカスコードとしては、ナイロンや米国デ
ュポン社が製造、販売する“ケブラー”に代表される芳
香族ポリアミド繊維等のポリアミド系繊維を使用するの
がよい。

〔実施例〕

以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する
。

実施例 表１に示す、タイヤ構造の異なる６種類のタイヤ（タイ
ヤサイズはいずれもＴ１３５／７０Ｒ１６、）について
、それぞれ内圧を４．２Ｋｇ／ｃｍ”および２、１Ｋｇ
／ｃｍ２とした場合のコーナリングパワーを測定した。

表１に実測値とＮｏ、　１のバイアス構造のタイヤの測
定値を基準（１００）とする指数値（括弧内）で示した
。

なおコーナリングパワーの測定条件は次の通り。

荷重：　　３５０ＫＧ、速度７１０　Ｋｍ／時。

（以下、余白） 表１から、ベルト層およびカーカス層をそれぞれ構成す
るコードの角度が本発明に規定する条件を満足するスペ
ア−専用タイヤＮｏ、３．４．５および６ば、従来のバ
イアスタイヤ（Ｎｏ、１）やラジアルタイヤ（Ｎｏ、２
）に比較してコーナリングパワーの低下率が小さい。

また、表１のタイヤの中で、Ｎｏ、　１、Ｎ００２およ
びＮｏ、５の３種類のタイヤをそれぞれ、２０００　Ｃ
Ｃの国産スポーツ車の後輪布に装着してドライ路面を走
行し、その操縦安定性をフィーリング評価した。評価結
果は、内圧４．２Ｋｇ／ｃｍ２封入時のＮｏ、　２のラ
ジアル構造のタイヤの測定値を１００とする指数値（括
弧内）により、表２に示した。

（以下、余白） 表２ 表２から、本発明タイヤは、従来のバイアス構造または
ラジアル構造のスペア−専用タイヤに比べて、操縦安定
性の上でも優れていることがわかる。

〔発明の効果〕

本発明のスペア−専用タイヤは、空気圧および荷重依存
性が小さく、しかも良好な操縦安定性を有しており、緊
急時にメインテナンスフリーでそのまま使用することが
できるから、ユーザーにとって、極めて便利であるだけ
でなく、その安全性を確保することができる。

代理人　弁理士　小　川　信　−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. タイヤ周方向に対するコード角度が１５°〜２３°であ
   るベルト層と前記タイヤ周方向に対するコード角度が２
   ５°〜７０°であるカーカス層からなるベルテッドバイ
   アス構造を有するスペアー専用タイヤ。