JPH01293906A - 塗装鮮映性の優れた鋼板 - Google Patents
塗装鮮映性の優れた鋼板Info
- Publication number
- JPH01293906A JPH01293906A JP12323788A JP12323788A JPH01293906A JP H01293906 A JPH01293906 A JP H01293906A JP 12323788 A JP12323788 A JP 12323788A JP 12323788 A JP12323788 A JP 12323788A JP H01293906 A JPH01293906 A JP H01293906A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dull
- rolling
- steel sheet
- steel plate
- roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 51
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 51
- 238000010422 painting Methods 0.000 title description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims abstract description 32
- 239000003973 paint Substances 0.000 claims description 9
- 239000011295 pitch Substances 0.000 abstract description 20
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 abstract description 11
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 3
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 abstract description 3
- 239000000843 powder Substances 0.000 abstract description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 8
- 238000005097 cold rolling Methods 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 7
- 238000005422 blasting Methods 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 239000010960 cold rolled steel Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 3
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000004070 electrodeposition Methods 0.000 description 2
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 2
- RQMIWLMVTCKXAQ-UHFFFAOYSA-N [AlH3].[C] Chemical compound [AlH3].[C] RQMIWLMVTCKXAQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 1
- 230000001046 anti-mould Effects 0.000 description 1
- 239000002546 antimould Substances 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 238000005034 decoration Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005238 degreasing Methods 0.000 description 1
- 238000009760 electrical discharge machining Methods 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 238000011835 investigation Methods 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 230000002393 scratching effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は自動車、トラック、電車等の各種車輌用外板あ
るいは家庭用電気製品用外板の如く、成形加工後塗装し
て使用される鋼板に関し、殊に成形加工時に型かじりを
起こし難く且つ塗装鮮映性が改善された鋼板に関するも
のである。
るいは家庭用電気製品用外板の如く、成形加工後塗装し
て使用される鋼板に関し、殊に成形加工時に型かじりを
起こし難く且つ塗装鮮映性が改善された鋼板に関するも
のである。
[従来の技術]
前述の様な外板用として使用される鋼板においては、プ
レス加工等の成形加工時に生じる型かしり(鋼板の金型
への焼付きをともなったむしれ状の損傷)を防止するた
め、ダル仕上げロールで調質圧延して表面粗さを調整す
るのか通例である。
レス加工等の成形加工時に生じる型かしり(鋼板の金型
への焼付きをともなったむしれ状の損傷)を防止するた
め、ダル仕上げロールで調質圧延して表面粗さを調整す
るのか通例である。
このダル仕上げには従来よりショツトブラスト法あるい
は放電加工法が採用されており、これらの方法て仕上げ
たロールを用いて圧延した鋼板の表面は、たとえば第2
図に示す如き不規則な山と谷で構成されるプロフィルを
呈している。そして成形加工においては、該プロフィル
における谷部か潤滑油の油溜め部として作用すると共に
生成した金属粉を捕捉し、焼付きを防いて型かじりを抑
止する作用を発揮する。従って型かしり防止という観点
からすれば表面粗さは大きいものほど好まし他方、前述
の如き外板用鋼板においては、美的装飾感を高めるうえ
で塗装仕上りの良否は重要な評価項目であり、その中で
も特に塗膜表面に物体を写した時の像の鮮明度が重要視
されており、この特性を一般に鮮映性と称している。と
ころで塗装面の鮮映性は、塗料の種類や塗装方法等の影
響もさることなから、鋼板自体の表面粗さによって大き
く左右される。即ち鋼板表面の細かな凹凸は塗料により
埋めつくされてレベリングされるため悪影響は殆んど現
われないが、ある程度大きな凹凸(うねり)になると該
凹凸に沿りて塗膜が形成されるため反射光が散乱し、光
沢が低下すると共に鮮映性も悪化してくる。
は放電加工法が採用されており、これらの方法て仕上げ
たロールを用いて圧延した鋼板の表面は、たとえば第2
図に示す如き不規則な山と谷で構成されるプロフィルを
呈している。そして成形加工においては、該プロフィル
における谷部か潤滑油の油溜め部として作用すると共に
生成した金属粉を捕捉し、焼付きを防いて型かじりを抑
止する作用を発揮する。従って型かしり防止という観点
からすれば表面粗さは大きいものほど好まし他方、前述
の如き外板用鋼板においては、美的装飾感を高めるうえ
で塗装仕上りの良否は重要な評価項目であり、その中で
も特に塗膜表面に物体を写した時の像の鮮明度が重要視
されており、この特性を一般に鮮映性と称している。と
ころで塗装面の鮮映性は、塗料の種類や塗装方法等の影
響もさることなから、鋼板自体の表面粗さによって大き
く左右される。即ち鋼板表面の細かな凹凸は塗料により
埋めつくされてレベリングされるため悪影響は殆んど現
われないが、ある程度大きな凹凸(うねり)になると該
凹凸に沿りて塗膜が形成されるため反射光が散乱し、光
沢が低下すると共に鮮映性も悪化してくる。
従来から採用されているショツトブラスト法や放電加工
法によるロールのダル仕上げではロール表面の粗さを正
確に制御することができず、細かい粗さを与えると同時
にうねりが形成される。
法によるロールのダル仕上げではロール表面の粗さを正
確に制御することができず、細かい粗さを与えると同時
にうねりが形成される。
従ってこのロールで圧延した鋼板の表面にも細かい粗さ
とうねりが共に与えられることになり、このうねりに起
因して塗装鮮映性が悪化してくる。
とうねりが共に与えられることになり、このうねりに起
因して塗装鮮映性が悪化してくる。
たとえば第3図は、ショツトブラスト処理ロールで調質
圧延された鋼板の表面粗さRa(中心線表面粗さ)と塗
装鮮映性の関係を例示するグラフであり、表面粗さの小
さいものほど鮮映性はほぼ一次関数的に向上している。
圧延された鋼板の表面粗さRa(中心線表面粗さ)と塗
装鮮映性の関係を例示するグラフであり、表面粗さの小
さいものほど鮮映性はほぼ一次関数的に向上している。
即ち対型かじり性を高めるために表面粗さRaを犬きく
すると塗装鮮映性が悪化し、表面粗さRaを小さくして
塗装鮮映性を高めると対型かじり性が低下するという傾
向があり、そのため従来は表面粗さRaを適当な範囲に
調整することにより対型かじり性と鮮映性の両立を図っ
ているが、あくまでも折衷的措置であるため両要求性能
を十分に満たすものとは言えない。
すると塗装鮮映性が悪化し、表面粗さRaを小さくして
塗装鮮映性を高めると対型かじり性が低下するという傾
向があり、そのため従来は表面粗さRaを適当な範囲に
調整することにより対型かじり性と鮮映性の両立を図っ
ているが、あくまでも折衷的措置であるため両要求性能
を十分に満たすものとは言えない。
こうした状況に対処するための方策としてレーザビーム
の如ぎ高密度エネルギービームでダル仕上げされた調質
圧延ロールを使用して鋼板表面に特異な形状の凹凸を形
成する様な技術が提案されており、概要は下記の通りで
ある。
の如ぎ高密度エネルギービームでダル仕上げされた調質
圧延ロールを使用して鋼板表面に特異な形状の凹凸を形
成する様な技術が提案されており、概要は下記の通りで
ある。
即ちロールを回転させながら該ロール表面に向けてたと
えばレーザパルスを照射すると、第4図(A) 、 (
B)に示す様にレーザ照射部の金属が溶融してクレータ
1が形成され、その周りには溶融した金属が盛り上って
環状の凸部2が形成される。該クレータ1や凸部2のロ
ール円周方向形成ピッチは、ダル仕上げ時におけるロー
ルの回転速度とレーザパルスの照射周期を変えることに
よって任意に調整することができ、またロール軸方向の
形成ピッチはロール1回転毎のレーザ照射装置の穆動距
離によって自由に調整することができる。
えばレーザパルスを照射すると、第4図(A) 、 (
B)に示す様にレーザ照射部の金属が溶融してクレータ
1が形成され、その周りには溶融した金属が盛り上って
環状の凸部2が形成される。該クレータ1や凸部2のロ
ール円周方向形成ピッチは、ダル仕上げ時におけるロー
ルの回転速度とレーザパルスの照射周期を変えることに
よって任意に調整することができ、またロール軸方向の
形成ピッチはロール1回転毎のレーザ照射装置の穆動距
離によって自由に調整することができる。
またクレータ1の直径や深さ、凸部2の幅や高さは、レ
ーザパルスのエネルギーや照射時間によって変えること
ができる。そしてこの様な方法で表面にクレータ1や凸
部2を無数に形成したダル仕上げロール(以下、これを
レーザダル仕上げロールと呼ぶこともある)によって鋼
板を調質圧延すると、第5図(A) 、 (B)に示す
如くロールRの凸部2は鋼板Pの表面に食い込んで環状
凹部2aが形成されると共に、この部分の金属はクレー
タ1方向へ盛り上る様に流れ込み、略円形状の台地部1
aが形成され、凸部2より外側における未加工(即ちレ
ーザエネルギーが与えられなかった部分)の平坦部3で
押し付けられた鋼板Pの面は平坦な平地部3aとなる。
ーザパルスのエネルギーや照射時間によって変えること
ができる。そしてこの様な方法で表面にクレータ1や凸
部2を無数に形成したダル仕上げロール(以下、これを
レーザダル仕上げロールと呼ぶこともある)によって鋼
板を調質圧延すると、第5図(A) 、 (B)に示す
如くロールRの凸部2は鋼板Pの表面に食い込んで環状
凹部2aが形成されると共に、この部分の金属はクレー
タ1方向へ盛り上る様に流れ込み、略円形状の台地部1
aが形成され、凸部2より外側における未加工(即ちレ
ーザエネルギーが与えられなかった部分)の平坦部3で
押し付けられた鋼板Pの面は平坦な平地部3aとなる。
かくして得られる鋼板Pの表面は、略円形の台地部1a
とこれをとり囲む環状凹部2a、および台地部1aより
若干低めの平地部3aを有するものとなる。
とこれをとり囲む環状凹部2a、および台地部1aより
若干低めの平地部3aを有するものとなる。
そしてこの様な表面形状の鋼板においては、鮮映性に悪
影響を及ぼすうねりとは独立して表面粗さを与えること
ができ、又環状凹部2aが成形加工時の潤滑油溜めおよ
び削粉捕捉部としての機能を果たすため、鮮映性、対型
かじり性が共に優れたものとなる。
影響を及ぼすうねりとは独立して表面粗さを与えること
ができ、又環状凹部2aが成形加工時の潤滑油溜めおよ
び削粉捕捉部としての機能を果たすため、鮮映性、対型
かじり性が共に優れたものとなる。
一方タンデム冷間圧延で発生した鋼板表面のうねりは調
質圧延では全党に消失せず、これが塗装鮮映性を悪化さ
せるという観点から、レーザダル仕上げロールで調質圧
延する前処理としてタンデム冷間圧延機での最終スタン
ドのワークロールの粗度を規制するという技術が特開昭
62−224405号公報に提案されている。この技術
の概要は下記の通りである。
質圧延では全党に消失せず、これが塗装鮮映性を悪化さ
せるという観点から、レーザダル仕上げロールで調質圧
延する前処理としてタンデム冷間圧延機での最終スタン
ドのワークロールの粗度を規制するという技術が特開昭
62−224405号公報に提案されている。この技術
の概要は下記の通りである。
即ちタンデム冷間圧延の最終スタンドのワークロールと
して、ブライドロール、レーザダル仕上げロール、放電
ダル仕上げロールあるいは中心線平f’]fflさRa
が1,0 μm以下のショツトブラストロールから選択
されるいずれか1種のロールを用いて冷間圧延した後、
レーザダル仕上げロールを調質圧延用のワークロールと
して調質圧延を行なうというものである。
して、ブライドロール、レーザダル仕上げロール、放電
ダル仕上げロールあるいは中心線平f’]fflさRa
が1,0 μm以下のショツトブラストロールから選択
されるいずれか1種のロールを用いて冷間圧延した後、
レーザダル仕上げロールを調質圧延用のワークロールと
して調質圧延を行なうというものである。
[発明が解決しようとする課題]
本発明者らか上記公開公報に開示された技術を更に検討
した結果、次のことか判明した。例えば、タンデム冷間
圧延機の最終スタンドのワークロールとしてレーザダル
仕上げロールを用いて冷間圧延した後、調質圧延用ワー
クロールとしてレーザダル仕上げロールを用いて調質圧
延する如く、レーザダル仕上げロールて2回圧延した鋼
板においては、第1回目に転写されたタルパターン列と
第2回目に転写されたダルパターン列か板幅方向で干渉
して干渉縞が現る。そしてこの干渉縞は鋼板母材の外観
を損なうばかりか、塗装膜厚によっては該干渉縞か浮き
出て塗装外観をも損ねることになる。
した結果、次のことか判明した。例えば、タンデム冷間
圧延機の最終スタンドのワークロールとしてレーザダル
仕上げロールを用いて冷間圧延した後、調質圧延用ワー
クロールとしてレーザダル仕上げロールを用いて調質圧
延する如く、レーザダル仕上げロールて2回圧延した鋼
板においては、第1回目に転写されたタルパターン列と
第2回目に転写されたダルパターン列か板幅方向で干渉
して干渉縞が現る。そしてこの干渉縞は鋼板母材の外観
を損なうばかりか、塗装膜厚によっては該干渉縞か浮き
出て塗装外観をも損ねることになる。
本発明はこうした技術的課題を解決する為になされたも
のであって、上記の様な公開発明の特徴を生かしつつ、
且つ前記干渉縞発生という不都合を解消することを目的
とするものである。
のであって、上記の様な公開発明の特徴を生かしつつ、
且つ前記干渉縞発生という不都合を解消することを目的
とするものである。
[課題を解決する為の手段]
上記の目的を達成することのできた本発明鋼板の構成は
、高密度エネルギービームによるダル仕上げロールによ
って2回圧延を施して得られる鋼板であって、第1回目
の圧延の際に鋼板表面に転写されるダルパターン列の板
幅方向におけるピッチP、(μm)と、2回目の圧延の
際に鋼板表面に転写されるダルパターン列の板幅方向に
おけるピッチPz(μm)か、下記[13式又は[I]
3式のいずれかを満足する点に要旨を有するものである
。
、高密度エネルギービームによるダル仕上げロールによ
って2回圧延を施して得られる鋼板であって、第1回目
の圧延の際に鋼板表面に転写されるダルパターン列の板
幅方向におけるピッチP、(μm)と、2回目の圧延の
際に鋼板表面に転写されるダルパターン列の板幅方向に
おけるピッチPz(μm)か、下記[13式又は[I]
3式のいずれかを満足する点に要旨を有するものである
。
p、=p2 ・・・[I
][作用] レーザダル仕上げロールにおいては、クレータ1とそれ
を取り囲む環状の凸部から成るタルパターンはロール回
転方向には規則的な列をなし、ロール軸方向には不規則
に形成されている。従って、レーザダル仕上げロールで
圧延された鋼板表面においては、前記台地部1a及びそ
れを取り囲む環状凹部2aから成るダルパターンは、第
1図(A)に示す様に圧延方向には規則的な列(これか
前記のダルパターン列である)をなし、板幅方向には不
規則に配列する。
][作用] レーザダル仕上げロールにおいては、クレータ1とそれ
を取り囲む環状の凸部から成るタルパターンはロール回
転方向には規則的な列をなし、ロール軸方向には不規則
に形成されている。従って、レーザダル仕上げロールで
圧延された鋼板表面においては、前記台地部1a及びそ
れを取り囲む環状凹部2aから成るダルパターンは、第
1図(A)に示す様に圧延方向には規則的な列(これか
前記のダルパターン列である)をなし、板幅方向には不
規則に配列する。
一方レーザダル仕上げロールで2回圧延される鋼板では
、第1回目の圧延で転写されたパターンは、調質圧延の
様な転圧下での第2回目の圧延では完全には消失せず、
第1回目と第2回目の圧延による表面形状が合成される
ことになる。
、第1回目の圧延で転写されたパターンは、調質圧延の
様な転圧下での第2回目の圧延では完全には消失せず、
第1回目と第2回目の圧延による表面形状が合成される
ことになる。
ここで第1回目に鋼板表面に転写されるレーザダルパタ
ーン列の板幅方向のピッチP、(μm)と、第2回目に
鋼板表面に転写されるレーザダルパターン列の板幅方向
のピッチP2 (μm)が等しいとき、即ち下記[I
]式を満足するときには干渉縞は現れない[P+ 、P
2については後記第1図(B)参照]。
ーン列の板幅方向のピッチP、(μm)と、第2回目に
鋼板表面に転写されるレーザダルパターン列の板幅方向
のピッチP2 (μm)が等しいとき、即ち下記[I
]式を満足するときには干渉縞は現れない[P+ 、P
2については後記第1図(B)参照]。
p、=p2 ・・・[I]
これに対しピッチP1とP2が異なる場合には板幅方向
に干渉縞が現れることかある。
に干渉縞が現れることかある。
この干渉縞が発生ずる機構は次の通りである。
レーザダル仕上げロールで2回の圧延を施した鋼板にお
いては、板幅方向のレーザダルパターン列のピッチp、
、p2か異なるときには、第1図(B)に示す様に、第
1回目及び第2回目で転写される相互のレーザダルパタ
ーン列A、Bは板幅方向に周期的に重なり合う。換言す
れは、2回の圧延でなお残存する平地部3aの割合(平
地部面積率)が板幅方向で周期的に増減を繰り返す。し
かしながら台地部1a及び環状凹部2aから成るタルパ
ターンの配列は板幅方向には不規則であるので、圧延方
向においては前記平地部面積率の周期的な変化は起こら
ない。
いては、板幅方向のレーザダルパターン列のピッチp、
、p2か異なるときには、第1図(B)に示す様に、第
1回目及び第2回目で転写される相互のレーザダルパタ
ーン列A、Bは板幅方向に周期的に重なり合う。換言す
れは、2回の圧延でなお残存する平地部3aの割合(平
地部面積率)が板幅方向で周期的に増減を繰り返す。し
かしながら台地部1a及び環状凹部2aから成るタルパ
ターンの配列は板幅方向には不規則であるので、圧延方
向においては前記平地部面積率の周期的な変化は起こら
ない。
板幅方向における平地部面積率の増減の周期は以下の通
りになる。レーザダルパターン列A、 Bが完全に重
なる位置を基準にとると、レーザダルパターン列がこの
基準から離れていくに従いパターン列AとBの間隔はピ
ッチの差によって広がっていき、n木目のパターン列で
はlp+−P21Xn(μm)だけ離れることになる。
りになる。レーザダルパターン列A、 Bが完全に重
なる位置を基準にとると、レーザダルパターン列がこの
基準から離れていくに従いパターン列AとBの間隔はピ
ッチの差によって広がっていき、n木目のパターン列で
はlp+−P21Xn(μm)だけ離れることになる。
しかしこの間隔がパターン列AのピッチP、(あるいは
パターン列BのピッチP2)と等しくなるとき、すなわ
ちIP、−P2 1xn=P、(あるいはl p、−p
21 Xn=P2 )のとき、n木目のパターン列Bと
n+1木目のパターン列A(あるいはn木目のパターン
列Aとn+1木目のパターン列B)が再度重なる。従っ
て再度重なるまでのパターン列Bの本数はn=p+−/
I P、−P2 1(パターン列Aの本数はn−P 2
/ l P +−P21)で表わすことができる。こ
こでnが整数となるときはパターン列が完全に重なる場
合を、nが整数でないときはパターン列は完全には重な
らないが、その近傍で平地部面積率が極大になる場合を
意味する。この間隔はパターン列BのピッチP2に再度
重なるまでのパターン列Bの本数n=P+ / I P
I P2 1 (あるいはパターン列AのピッチP
1にn=p2 / I PI P21 )を乗じるこ
とによって求めることができ(P1×P2 )/I P
、 −P2 1 (μm)となる。すなわち平地部面
積率の増減の周期は(p+ XP2 )/IPI
P2+(μm)で表わせる。そして平地部面積率の高い
部分と低い部分が干渉縞となって現れる。
パターン列BのピッチP2)と等しくなるとき、すなわ
ちIP、−P2 1xn=P、(あるいはl p、−p
21 Xn=P2 )のとき、n木目のパターン列Bと
n+1木目のパターン列A(あるいはn木目のパターン
列Aとn+1木目のパターン列B)が再度重なる。従っ
て再度重なるまでのパターン列Bの本数はn=p+−/
I P、−P2 1(パターン列Aの本数はn−P 2
/ l P +−P21)で表わすことができる。こ
こでnが整数となるときはパターン列が完全に重なる場
合を、nが整数でないときはパターン列は完全には重な
らないが、その近傍で平地部面積率が極大になる場合を
意味する。この間隔はパターン列BのピッチP2に再度
重なるまでのパターン列Bの本数n=P+ / I P
I P2 1 (あるいはパターン列AのピッチP
1にn=p2 / I PI P21 )を乗じるこ
とによって求めることができ(P1×P2 )/I P
、 −P2 1 (μm)となる。すなわち平地部面
積率の増減の周期は(p+ XP2 )/IPI
P2+(μm)で表わせる。そして平地部面積率の高い
部分と低い部分が干渉縞となって現れる。
しかしながら本発明者らが更に検討を重ねたところ、平
地部面積率の増減の周期が小さくなるに従い、干渉N4
は人間の視覚では識別できなくなることが判明した。そ
こで前記ピッチP、、P2の異なるレーザダル仕上げロ
ールで2回の圧延をした数種の鋼板サンプルについて表
面を観察した結果、平地部面積率の増減の周期が200
0um以下のとき即ち下記[TI ]式を満足するとき
、干渉縞は識別できなくなることが明らかとなった。
地部面積率の増減の周期が小さくなるに従い、干渉N4
は人間の視覚では識別できなくなることが判明した。そ
こで前記ピッチP、、P2の異なるレーザダル仕上げロ
ールで2回の圧延をした数種の鋼板サンプルについて表
面を観察した結果、平地部面積率の増減の周期が200
0um以下のとき即ち下記[TI ]式を満足するとき
、干渉縞は識別できなくなることが明らかとなった。
以上のことから、[71式または[II ]式の関係を
満足する様にレーザダル仕上げロールで2回の圧延を施
せば、鋼板表面には外観を損ねる干渉縞は現れない。
満足する様にレーザダル仕上げロールで2回の圧延を施
せば、鋼板表面には外観を損ねる干渉縞は現れない。
尚ここでレーザダル仕上げロールでの2回の圧延とは、
前記公開公報の技術に沿う場合即ちレーザダル仕上げロ
ールで冷間圧延した後更に別のレーザダル仕上げロール
で調質圧延をする場合は勿論のこと、2回の調質圧延を
レーザダル仕上げロールで行なう場合をも含んだ意味で
ある。
前記公開公報の技術に沿う場合即ちレーザダル仕上げロ
ールで冷間圧延した後更に別のレーザダル仕上げロール
で調質圧延をする場合は勿論のこと、2回の調質圧延を
レーザダル仕上げロールで行なう場合をも含んだ意味で
ある。
[実施例]
低炭素アルミキルト鋼板を素材とし、タンデム冷間圧延
機最終スタンドのワークロールとしてレーザダル仕上げ
ロールを用いて前記素材鋼板を圧延した後、脱脂、洗浄
、焼鈍を行ない、その後レーザダル仕上げロールをワー
クロールとして用い調質圧延を行なった。このときタン
デム玲間圧延機最終スタンド用ワークロールと調質圧延
用のワークロールにおけるダルパターンピッチP1゜P
2を下記21表に示す様に変え、種々の表面形状の冷間
圧延鋼板(板厚0.8mm )を得た。得られた冷間圧
延鋼板に膜厚20μmの電着塗装を施した。
機最終スタンドのワークロールとしてレーザダル仕上げ
ロールを用いて前記素材鋼板を圧延した後、脱脂、洗浄
、焼鈍を行ない、その後レーザダル仕上げロールをワー
クロールとして用い調質圧延を行なった。このときタン
デム玲間圧延機最終スタンド用ワークロールと調質圧延
用のワークロールにおけるダルパターンピッチP1゜P
2を下記21表に示す様に変え、種々の表面形状の冷間
圧延鋼板(板厚0.8mm )を得た。得られた冷間圧
延鋼板に膜厚20μmの電着塗装を施した。
冷間圧延鋼板(原板)と電着塗装後の鋼板について、干
渉縞の有無を目視で調査した。その結果を第1表に併記
する。この第1表の結果からも明らかな様に本発明で規
定する要件を満足するもの(実施例)は、干渉縞は現れ
ず、鋼板の外観には何ら問題のないことが理解される。
渉縞の有無を目視で調査した。その結果を第1表に併記
する。この第1表の結果からも明らかな様に本発明で規
定する要件を満足するもの(実施例)は、干渉縞は現れ
ず、鋼板の外観には何ら問題のないことが理解される。
第 1 表
○・干渉縞無
△4〃小
× 〃犬
[発明の効果]
本発明は以上の様に構成されており、高密度エネルギー
ビームによるタル仕上げロールで2回圧延する鋼板にお
いて、ダルパターン列の各ピッチを前記[I]式又は[
I]]式を満足する様に規定することによって、素材鋼
板の外観又は塗装後の外観に悪影響を及ぼす干渉縞の出
現を防止することかできた。
ビームによるタル仕上げロールで2回圧延する鋼板にお
いて、ダルパターン列の各ピッチを前記[I]式又は[
I]]式を満足する様に規定することによって、素材鋼
板の外観又は塗装後の外観に悪影響を及ぼす干渉縞の出
現を防止することかできた。
第1図(A)はレーザダル仕上げロールで圧延した鋼板
表面におけるダルパターンを示す説明図、第1図(B)
はピッチの異なるレーザダル仕上げロールで2回の圧延
を施した鋼板のタルパターンを示す説明図、第2図はシ
ョツトブラストてダル仕上げされたロールを用いた粗面
化鋼板の表面プロフィルを例示する拡大断面図、第3図
は粗面化鋼板の表面粗さRaと鮮映性の関係を示すグラ
フ、第4図は高密度エネルギービームを用いたタル仕上
げロールの表面形状を示す説明図、第5図は第4図のダ
ル仕上げロールを用いて粗面化した鋼板の表面形状を示
す説明図である。 1・・・クレータ 1a・・・台地部2・・
・環状凸部 2a・・・環状凹部3・・・平坦
部 3a・・・平地部第1図(A) 髭 患 但 O r) く ■ ぐ 味
表面におけるダルパターンを示す説明図、第1図(B)
はピッチの異なるレーザダル仕上げロールで2回の圧延
を施した鋼板のタルパターンを示す説明図、第2図はシ
ョツトブラストてダル仕上げされたロールを用いた粗面
化鋼板の表面プロフィルを例示する拡大断面図、第3図
は粗面化鋼板の表面粗さRaと鮮映性の関係を示すグラ
フ、第4図は高密度エネルギービームを用いたタル仕上
げロールの表面形状を示す説明図、第5図は第4図のダ
ル仕上げロールを用いて粗面化した鋼板の表面形状を示
す説明図である。 1・・・クレータ 1a・・・台地部2・・
・環状凸部 2a・・・環状凹部3・・・平坦
部 3a・・・平地部第1図(A) 髭 患 但 O r) く ■ ぐ 味
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 高密度エネルギービームによるダル仕上げロールによっ
て2回圧延を施して得られる鋼板であって、第1回目の
圧延の際に鋼板表面に転写されるダルパターン列の板幅
方向におけるピッチP_1(μm)と、2回目の圧延の
際に鋼板表面に転写されるダルパターン列の板幅方向に
おけるピッチP_2(μm)が、下記[ I ]式又は[
II]式のいずれかを満足するものであることを特徴とす
る塗装鮮映性の優れた鋼板。 P_1=P_2…[ I ] (P_1×P_2)/|P_1−P_2|≦2000μ
m(但し、P_1≠P_2)…[II]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12323788A JPH082445B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 塗装鮮映性の優れた鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12323788A JPH082445B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 塗装鮮映性の優れた鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01293906A true JPH01293906A (ja) | 1989-11-27 |
JPH082445B2 JPH082445B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=14855595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12323788A Expired - Fee Related JPH082445B2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 塗装鮮映性の優れた鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082445B2 (ja) |
-
1988
- 1988-05-19 JP JP12323788A patent/JPH082445B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH082445B2 (ja) | 1996-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR900006496B1 (ko) | 도장용 강판 및 그 제조방법 | |
JP6334536B2 (ja) | 金属材料、特に鋼材からなる平板製品、このような平板製品の使用、およびこのような平板製品を製造するためのロールと方法。 | |
JPH0342961B2 (ja) | ||
JPH09502661A (ja) | 冷間圧延金属薄板またはストリップを製造するための方法と装置および得られた金属薄板またはストリップ | |
JPH01293906A (ja) | 塗装鮮映性の優れた鋼板 | |
JPH0347925B2 (ja) | ||
JPS63299802A (ja) | 塗装鮮映性及びプレス加工性の優れた冷延鋼板の製造方法 | |
EP4003621A1 (en) | Metal substrate provided with surface texture and method for applying such textures on metal substrates | |
JP2514693B2 (ja) | 塗装鮮映性の優れた鋼板 | |
KR102281203B1 (ko) | 프레스 성형성 및 도장 선영성이 우수한 도금강판용 조질압연 롤 및 이를 이용한 도금강판의 제조방법 | |
JP2724213B2 (ja) | 耐パウダリング性および塗装鮮映性の優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板 | |
JP2855392B2 (ja) | 冷間圧延板 | |
JPH0237902A (ja) | 部分的に表面粗度の異なる鋼板 | |
JPS63132702A (ja) | 塗装用鋼板及びその製造方法 | |
JP2530974B2 (ja) | 塗装鮮映性及びプレス成形性の優れた鋼帯 | |
JP2514692B2 (ja) | 塗装鮮映性の優れた鋼板及びその製造方法 | |
JPH02224802A (ja) | 塗装鮮映性の優れた鋼板 | |
JPH0241702A (ja) | 表裏面の性状の異なる金属板およびその製造方法 | |
JPH03170694A (ja) | 自動車用防錆鋼板およびその製造方法 | |
JPH04200902A (ja) | 塗膜鮮映性とプレス成形性に優れた金属板およびその製造方法 | |
JPH05337511A (ja) | 塗装鮮映性に優れた加工用アルミニウム合金圧延板の製造方法 | |
JPH04253503A (ja) | 塗装鮮映性に優れた加工用鋼板及びその製造方法 | |
JPH02145757A (ja) | 合金化亜鉛めっき鋼板 | |
JPH02179302A (ja) | 鮮映性とプレス成形性に優れた鋼板およびその製造方法 | |
JPH0491802A (ja) | 塗装鮮映性及びプレス加工性の優れた鋼板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |