JPH0128051Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、箱内部に収納されている煙草を防
湿、防水のために包装した内包紙のフラツプを、
煙草の外包紙の接着部を切開する時、同時に切開
できるようにして喫煙時、煙草の引出しを容易に
することを目的とした煙草内包紙のフラツプ切取
装置に関するものである。

従来、煙草の箱は、外部を包んである透明なセ
ロフアン紙等の外包紙の上端部を切取用テープで
切開した後、内包紙上端部に折畳まれているフラ
ツプを人為的に切取るか、あるいはフラツプ表面
の煙草の箱上端面に固着されている印紙・票紙等
を切り取り、煙草を箱から取り出すなどしてい
た。

しかるに、煙草の箱を開封するための切開動作
が不便であり、煙草を包装してある外包紙の上端
部を切開用テープで手軽に切取られたとしても、
内包紙が折畳まれたフラツプが印紙、票紙により
密着してあるため、この印紙、票紙を他方の指先
で押え、フラツプを把持するとしても、フラツプ
に隙間がないから、止むなく爪を利用してフラツ
プをひき起して把持する等の動作をしなければな
らず煩らわしかつた。

本考案は、上述した従来の欠点を解消するため
になされたもので、煙草の箱を包装してある外包
紙を切開する切開テープの一端を内包紙のフラツ
プ裏面にまで延長して接着し、上記内包紙のフラ
ツプが折畳んである切取部に切取線を形成し、上
記切開テープにより外包紙の上端部周囲を切開す
ると同時に、内包紙のフラツプの片側を容易に切
開することができるように形成してなる煙草内包
紙のフラツプ切取装置を提供するものである。

以下、本考案をその実施例を示した添付図面に
基づいて具体的に説明する。

第１図は本考案による全体の斜視図であり、煙
草の箱１は、透明なセロフアン紙等の外包紙２に
より包装され、上端部内側の所定位置には切開テ
ープ３が接着されている。上記切開テープ３の把
持部３ａは外包紙２の端面よりわずかに露出して
いる。

第２図は、本考案による実施例で煙草外包紙２
の上端部周囲を切開テープ３で切取つた状態を示
す斜視図であり、切開テープ３の把持部３ａを把
持して引張れば、外包紙２の上段部２ａを切取る
ことができるものであり、上記切開テープ３の後
方に延長されたフラツプ切開部３ｂは内包紙４の
フラツプ裏面部に接着固定されている。

ここで上記内包紙４は、第４図の展開図に示す
ように、煙草を包装したとき、煙草の上端面にて
折畳まれるフラツプ５の上部に位置して切取り線
６ａ，６ｂが形成されている。

上記フラツプ５は、煙草の上端面にて折畳まれ
る前後のフラツプ５ａ，５ｂと、左右のフラツプ
５ｃ，５ｄとからなり、煙草を包装する場合、底
面部のフラツプは封じられ、上方を開口させた状
態で煙草を包装した後フラツプ５を折畳んで閉じ
る。

上記フラツプ５の折畳み順序は、まず、幅の狭
い左右フラツプ５ｃ，５ｄを折畳み、つぎに前後
のフラツプ５ａ，５ｂを折畳むが、前方フラツプ
５ａ上に後方フラツプ５ｂを完全に折畳む前に、
切開テープ３の後方に延長されたフラツプ切開部
３ｂを後方フラツプ５ｂの裏面に接着固定されて
折畳まれる。

つづいて、上記前後フラツプ５ａ，５ｂの中央
部上面には印紙、票紙７が重ねて接着されるとと
もに煙草の箱１に封着され、最後に外包紙２にて
包装されている。

従つて、上述したように包装された煙草の外包
紙２の上端部を切開すると同時に内包紙４のフラ
ツプ５を切除する場合は、第２図ないし第３図に
示すように、切開テープ３の把持部３ａを把持し
て引張れば、まず外包紙２の上段部２ａが、従来
構造と同様に切開されて切取られ、同時に、切開
テープ３の後方に延長されたフラツプ切開部３ｂ
により、内包紙４のフラツプ５が、最上段に折畳
まれた後方フラツプ５ｂから切開される。このと
き、内包紙４のフラツプ５には切取り線６ａ，６
ｂが多数の穿孔により形成されており、印紙・票
紙７等により加圧されている前後のフラツプ５
ａ，５ｂの近傍より容易に切開されるものである
から、内包紙４が切除された後から煙草８の取出
しが可能になる。

また、切開テープ３のフラツプ切開部３ｂによ
り、内包紙４のフラツプ５に形成した切取り線６
ａ部分だけ切取られたとしても、後方フラツプ５
ｂは起立することになるから、爪などでひき起す
手間が不要になり容易に把持することができ、未
切取りフラツプ部分は手で把持して切取れば容易
に開封が可能になる。

以上詳細に説明したように、本考案による煙草
内包紙のフラツプ切取装置は、煙草の箱を包装し
た外包紙の上端部裏面に切開テープを接着してな
るものにおいて、上記切開テープの後方に、内包
紙のフラツプ裏面に接着可能なフラツプ切開部を
延長して設け、上記内包紙のフラツプに所定の切
取り線を形成して折畳んだ時、最上段に折畳まれ
るフラツプの裏面に、上記切開テープのフラツプ
切開部を接着固定してなることを特徴とするもの
である。したがつて、従来の煙草箱を変形した
り、包装方法を変更することなく、単に切開テー
プの後方を延長して、内包紙のフラツプ裏面に接
着固定した簡単な構造で、手軽に煙草箱の上方を
切開することができるので、煙草の取り出しが簡
略化される等実用上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による実施例を示す全体の斜
視図、第２図は、本考案による煙草箱外包紙の上
段部を切開した状態を示す斜視図、第３図は、本
考案による煙草内包紙のフラツプを切開した状態
を示す斜視図、第４図は、本考案による煙草の内
包紙を示す展開図である。 １……煙草の箱、２……外包紙、２ａ……上段
部、３……切開テープ、３ａ……把持部、３ｂ…
…フラツプ切開部、４……内包紙、５……フラツ
プ、５ａ，５ｂ……前後のフラツプ、５ｃ，５ｄ
……左右のフラツプ、６ａ，６ｂ……切取り線、
７……印紙・票紙、８……煙草。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 煙草の箱を包装した外包紙の上端部裏面に切開
   テープを接着してなるものにおいて、上記切開テ
   ープの後方に、内包紙のフラツプ裏面に接着可能
   なフラツプ切開部を延長して設け、上記内包紙の
   フラツプに所定の切取り線を形成して折畳んだ
   時、最上段に折畳まれるフラツプの裏面に、上記
   切開テープのフラツプ切開部を接着固定してなる
   ことを特徴とする煙草内包紙のフラツプ切取装
   置。