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JPH01239174A - 透湿性防水布帛の製造方法 - Google Patents

透湿性防水布帛の製造方法

Info

Publication number
JPH01239174A
JPH01239174A JP6270988A JP6270988A JPH01239174A JP H01239174 A JPH01239174 A JP H01239174A JP 6270988 A JP6270988 A JP 6270988A JP 6270988 A JP6270988 A JP 6270988A JP H01239174 A JPH01239174 A JP H01239174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
fabric
moisture
coating
organic solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6270988A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunekatsu Furuta
古田 常勝
Akira Ukita
彰 浮田
Kazutoshi Toya
一利 戸屋
Yoshiaki Kijima
由明 来島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP6270988A priority Critical patent/JPH01239174A/ja
Publication of JPH01239174A publication Critical patent/JPH01239174A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06NWALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06N3/00Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
    • D06N3/12Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins
    • D06N3/14Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins with polyurethanes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高度な透湿性能を有する透湿性防水布帛の製
造方法に関するものである。
(従来の技術) 繊維布帛にポリアミノ酸ウレタン樹脂液を塗布して無孔
の皮膜を形成したコーティング布帛は従来から公知であ
り、かなりの透湿性を有することも知られているが、こ
のような無孔のポリアミノ酸ウレタン樹脂のコーティン
グ布帛では、膜厚10μmクラスのもので、その透湿度
は高々3.000 g/ rd ・24hrs(J I
 S  Z  020B測定)程度のものしか得られず
、風合いも硬いものであった。
本発明者らは、これらの欠点を改善するために。
無孔のポリアミノ酸ウレタンコーティング布帛でありな
がら、従来め無孔の透湿限界をはるかに越える優れた透
湿性能を有し、しかも風合いの良好な透湿性防水布帛の
製造方法として、先に特願昭62−272163号にて
[繊維布帛上に2層の樹脂層を有する透湿性防水布帛で
あって、繊維布帛と接する第1樹脂層がポリウレタン樹
脂主体の合成重合体またはポリアミノ酸ウレタン樹脂主
体の合成重合体よりなる多孔質膜であり、該多孔質膜と
接する第2樹脂層がポリアミノ酸ウレタン樹脂主体の合
成重合体よりなる無孔質膜であることを特徴とする透湿
性防水布帛の製造方法」を提案した。
これは、透湿度4,000〜6.OOOg / g ・
24hrs(JIS Z−0208)程度にて 、耐水
圧2,000n水柱(JIS Li096低水圧法)以
上の性能を有する透湿性防水布帛であったが、近年、さ
らに高度な透湿性能を有する透湿性防水布帛に対する要
望が高まり、透湿度7,000 g / m ・24 
hrs以上の性能を有するものが求められるようになっ
た。
このような要望に対して、上述のごとき無孔膜コーティ
ング布帛では限界、があり、もはや対応することができ
なくなった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上述の現状に鑑みて行われたもので。
乾式多孔質コーティング加工にて透湿度7.000 g
/腎・24hrs以上の優れた透湿性能を有する透湿性
防水布帛を得ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述の目的を達成するもので3次の構成を有
するものである。
すなわち1本発明は「親水化されたポリアミノ酸ウレタ
ン樹脂、ポリウレタン樹脂、またはその両者の混合樹脂
と、イソシアネート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有
機溶剤および水とからなる樹脂溶液を繊維布帛に塗布し
た後、乾燥する第1工程、該塗布面に、親水化されたポ
リアミノ酸ウレタン樹脂、または該樹脂とポリウレタン
樹脂との混合重量比が10二〇〜2:8である混合樹脂
と、イソシアネート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有
機溶剤および水とからなる樹脂溶液を捨布した後、乾燥
熱処理する第2工程よりなることを特徴とする透湿性防
水布帛の製造方法」を要旨とするものである。
以下2本発明について詳細に説明を行う。
本発明では、コーティング樹脂として、ポリアミノ酸ウ
レタン樹脂、ポリウレタン樹脂、またはその両者の混合
樹脂が用いられる。
本発明で用いられるポリアミノ酸ウレタン樹脂(以下、
PAU樹脂という。)は、アミノ酸とポリウレタンとか
らなる共重合体で、水に対して親和性を有する程度にア
ミノ酸成分あるいはポリウレタン成分もしくはアミノ酸
成分とポリウレタン成分の両方が親水化処理されたもの
である。
構成成分のアミノ酸としては、D、L−アラニン、L−
アスパラギン酸、L−シスチン、L−グルタミン酸、グ
リシン、L−リジン、L−メチオニン、L−ロイシンお
よびそれらの誘導体が挙げられ、ポリアミノ酸を合成す
る場合には3アミノ酸とホスゲンから得られるアミノ酸
N−カルボン酸無水物(以下、N−カルボン酸無水物を
NCAという。)が一般に用いられるが、特に皮膜性能
面から、光学活性γ−アルキルーグルタメート−NCA
が好ましく用いられ、その中でも価格と皮膜物性の面か
ら、T−メチル−L−グルタメート−NCAまたはT−
メチル−D−グルタメート−NCAがPAU樹脂のアミ
ノ酸成分として有利に選択される場合が多い。
一方、ポリウレタンとしては、末端にイソシアネート基
を有するウレタンプレポリマーで、イソシアネートとポ
リオールを当量比NGO10H>1の条件で反応させて
得られるものが用いられる。
イソシアネート成分としては、芳香族ジイソシアネート
、脂肪族ジイソシアネートおよび指環族ジイソシアネー
トの単独またはこれらの混合物が用いられ1例えば、2
・4−トリレンジイソシアネート4−4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、■・6−ヘキサンジイツシア
ネートト4−シクロヘキサンジイソシアネート等が挙げ
られる。また、ポリオール成分としては、ポリエーテル
ポリオール、ポリエステルポリオール等が使用される。
ポリエーテルポリオールとしては2ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール。
ポリテトラメチレングリコール等が挙げられ、また、ポ
リエステルポリオールとしては、エチレングリコール、
プロピレングリコール等のジオールとアジピン酸、セハ
チン酸等の二塩基酸との反応生成物や、カプロラクトン
等の開環重合物が挙げられる。
なお、アミノ酸とポリウレタンとの共重合で使用される
アミン類としては、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジ
エチルアミン、トリエチルアミン。
エタノールアミン等が用いられる。
このように、PAU樹脂は、各種アミノ酸NCAと末端
にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーとの
反応系にアミン類を添加して得られるものである。
得られたポリアミノ酸ウレタン共重合体を親水化する方
法としては、ポリアミノ酸ウレタン共重合体のアミノ酸
成分、ポリウレタン成分あるいはアミノ酸、ポリウレタ
ン両成分に水酸基、第4級アンモニウム塩、カルボン酸
ソーダ、スルホン酸ソーダ等の現水性基を導入する方法
があり2例えば、γ〜メチルーL−グルタメー)−NC
Aを用いて合成したPAU樹脂の場合、γ−メチルーL
−グルタメート成分を2−アミノ−1−エタノール、3
−アミノ−1−プロパツール、5−アミノ−1−ペンタ
ノール等のアミノアルキルアルコールで処理し、N−ヒ
ドロキシアルキル−し−グルタメート成分に転換し、親
水化する方法が挙げられる。
PAU樹脂の合成時に用いられる重合溶媒としては、ア
ミノ酸NCAの重合溶媒で活性水素を含まないこと、お
よび末端イソシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ーを溶解することができることの2点を満足する溶媒が
選択され、かかる溶媒には1例えば、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等の環状エーテル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等の酢酸エステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドン等の極性アミド溶媒等を挙げることができ、こ
れらは単独溶媒として、あるいは混合溶媒として用いら
れる。これらの溶媒系のうち特に好ましいものは、生成
する重合体組成物を溶解または均一分散するもので9例
えば、ジメチルホルムアミド単独溶媒、ジメチルホルム
アミドとジオキサンの混合溶媒またはメチルエチルケト
ンとジメチルホルムアミドとの混合溶媒等を挙げること
ができる。
本発明でポリアミノ酸ウレタン樹脂と併用する場合に用
いられるポリウレタン樹脂は、容易にW10型エマルジ
ョン(油中水型エマルジョン)に調整でき、乾燥するだ
けで多孔質膜を形成することができる一般に公知のもの
でよく1例えば、ハイムレンX−3038(大目精化工
業株式会社製品)XOLTEX  PX−100(大日
本インキ化学工業株式会社製品)、X0LTEX  P
X−105(大日本インキ化学工業株式会社製品)など
を挙げることができる。
PAU樹脂とポリウレタン樹脂はそれぞれ単独で用いて
もよいが2両者を併用して用いる場合の混合比は、第1
工程においてはlO:o−0:10、第2工程において
は10:0〜2:8の範囲で用途に応じて適宜決定すれ
ばよい。
例えば2編物へのコーティングに際しては、伸縮性が必
要であるから、第1工程、第2工程ともにポリウレタン
樹脂の配合比率を高める方が望ましく、第1工程におけ
るPAU樹脂とポリウレタン樹脂の混合重量比は4:6
〜0:10程度、また第2工程における混合重量比は4
:6〜2:8程度が好ましい。特に、第2工程ではこの
混合重量比が2二8〜0:10になると耐摩耗性が悪く
なる。
PAU樹脂の混合比率が高いほど、得られる樹脂被膜の
耐摩耗性が良好となる。
本発明では樹脂皮膜と布帛との耐剥離性を向上する目的
で、樹脂溶液に繊維基布との親和性の高い化合物を併用
する。本発明ではその化合物としてイソシアネート化合
物を併用する。
イソシアネート化合物としては、2・4−トリレンジイ
ソシアネート 、4・4゛ −ジフェニルメタンジイソ
シアネート、イソフオロンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンイソシアネートまたはこれらのジイソシアネート
類3モルと活性水素を含有する化合物(例えば、トリメ
チロールプロパン、グリセリン等)1モルとの付加反応
によって得られるトリイソシアネートiが使用される。
上述のイソシアネート類は 、イソシアネート基が遊離
した形のものであっても、あるいはフェノール、メチル
エチルケトオキシム等を付加することにより安定させ、
その後の熱処理によりブロックを解離させる形のもので
あっても、いずれでも使用でき2作業性や用途等により
適宜使い分ければよい。
イソシアネート化合物の使用量としては、  PAU樹
脂に対して0.1〜10%、好ましくは0.5〜5%の
割合で使用することが望ましい。使用量が0.1%未満
であれば、布帛に対する樹脂の接着力が乏しく、逆に1
0%を越えると、風合いが硬化するので好ましくない。
本発明では、上述の親水化されたPAU樹脂。
ポリウレタン樹脂、またはその両者の混合樹脂とイソシ
アネート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤およ
び水とを混合して、W10型エマルジョンタイプの樹脂
溶液に調整し、これを繊維布帛上に塗布後乾燥し、その
塗布面に、PAU樹脂またはPAU樹脂とポリウレタン
樹脂との混合樹脂と、イソシアネート化合物、疎水性有
機溶剤。
親水性有機溶剤および水とからなる樹脂溶液を塗布後、
乾燥熱処理する。
ここで用いる疎水性有機溶剤には、ベンゼン。
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素やジエチルエー
テル、石油エーテル等のエーテル類等が挙げられ、親水
性有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の環状
エーテル類、エタノール、イソプロピルアルコール等の
アルコール類。
酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル類等を挙げる
ことができる。
本発明では、防水性向上の目的で、前述のPAU樹脂に
フッ素系↑8水剤を添加してもよ(、さらに、耐摩耗性
向上の目的で、シリコン系樹脂を添加してもよく、これ
らの使用量は、用途により適宜決定すればよい。
本発明で用いる繊維布帛としては、ナイロン6やナイロ
ン66で代表されるポリアミド系合成繊維、ポリエチレ
ンテレフタレートで代表されるポリエステル系合成繊維
、ポリアクリロニトリル系合成繊維、ポリビニルアルコ
ール系合成繊維、トリアセテート等の半合成繊維、ある
いはナイロン6/木綿、ポリエチレンテレフタレート/
木綿等の混紡繊維から構成された織物1編物、不織布等
を挙げることができる。
本発明では、これらの繊維布帛にiΩ水剤処理を施した
ものを用いてもよい。この場合、布帛の撥水性は、 J
IS L−1096スプレー法にて↑ΩΩ変度90以上
ることが望ましい。
用いる↑θ水剤は、パラフィン系1B水剤やポリ多ロキ
サン系1合水剤、フッ素系撥水剤等、公知のものでよく
、その処理は、一般に行われている公知の方法で行った
ものでよい。
特に良好な↑Ω水性を必要とする場合には、フッ素系撥
水剤を使用し2例えば、旭硝子株式会社製品のアサヒガ
ード730 (フッ素系撥水剤エマルジョン)を、5%
の水溶液でパディング(絞り率35%)後、160℃に
て1分間の熱処理を行う方法等によって行えばよい。
PAU樹脂、ポリウレタン樹脂、またはその両者の混合
樹脂をW10型エマルジョンに調整するには公知の方法
を用いればよく、樹脂粘度としては、コーティング時の
作業性を考え、2,000〜25、000cps (2
5”C)に調整し、さらに未乳化の樹脂粒を取り除くた
めに、20〜200メツシユの濾過布による濾過を行っ
ておくことが望ましい。
上述の樹脂溶液を、第1工程で繊維布帛に塗布したり、
その塗布面に第2工程で塗布したりするには2通常のコ
ーティング法2例えばナイフコータやコンマコータ、リ
バースコータ等を用いたコーティング法等により行えば
よい。
第1工程および第2工程で塗布する樹脂溶液の塗布量は
、いずれも、得ようとする樹゛脂膜の膜厚5〜100μ
mにあわせて適宜決定すればよい。
また、乾燥条件については、第1工程、第2工程とも溶
媒の沸点を考え、均一な多孔質層を形成するよう、温度
および時間を選定することが重要である。例えば、ジオ
キサン/メチルエチルケトン/トルエン/水混合溶媒か
らなるPAD樹脂溶液を乾燥する場合には、50〜10
0°Cにて0.5〜10分間の条件で乾燥する。さらに
、樹脂溶液中のイソシアネート化合物の架橋反応を完結
させるため、100〜140℃にて0.5〜5分間の条
件にて熱処理することが望ましい。
第2工程で樹脂皮膜を乾燥後、必要に応じて撥水処理を
行う。
ここで用いる撥水剤および(0水処理の方法については
、前述のごとく、あらかしめ繊維布帛を18水処理した
場合の方法に準じて、適宜パディング法、スプレー法、
コーティング法等により撥水処理を行えばよい。また、
撥水性の耐久性を高めるため、メラミン樹脂等の樹脂を
併用して撥水処理を行うこともできる。
本発明方法においては、1Ω水処理をコーティング加工
の前後の双方に行っても一層にさしつかえなく、この場
合には、より一層耐水圧の良好なものが得られる。また
、布帛の平滑性や柔軟性を高めるため、さらに布帛にポ
リウレタン樹脂付与を行ってもよい。付与するポリシロ
キサンとしては、ジメチルポリシロキサン、フェニル基
含有ポリシロキサン、アミノ変成やオレフィン変成等の
変成シリコンオイル、メチル水素ポリシロキサンあるい
はジメチルポリシロキサンとメチル水素ポリシロキサン
との混合物等が使用でき、用途により適宜選択すればよ
いが1本発明においては、ジメチルポリシロキサンの分
子量が5,000〜30.000のものが好ましく用い
られる。
このポリシロキサン処理は、まず第一に布帛に平滑性を
与え、生地間の摩擦による皮膜の摩擦損傷を低減させる
ことができる。また、この平滑効果により1M地を使用
しなくてもスムーズに着脱できるメリットもある。第二
に、シリコン樹脂が織物組織間に付着し、織物を構成す
る糸条間の摩擦を減少することにより、風合いが柔軟に
なるごとである。
このポリシロキサン処理は、水分散液、エマルジョン等
の形態で付与してもよいが、処理斑を発生させない目的
で、■・1・1−トリクロロエタン、トリクロロエチレ
ン、パークロルエチレン等の塩素化炭化水素やトルエン
、ヘキサン、ミネラルターペン等の溶剤溶液として付与
してもよい。
ポリシロキサン樹脂の付与方法は1通常行われているパ
ディング法、コーティング法またはスプレー法等で行え
ばよい。ポリシロキサンの付着量は、繊維重量に対して
固形分で0.1%以上が望ましい。
本発明は以上の構成を有するものである。
(作 用) 本発明方法は、第1工程で親水化されたPAU樹脂、ポ
リウレタン樹脂、またはその両者の混合樹脂とイソシア
ネート化合物、疎水性有機溶剤。
親水性有機溶剤および水とからなる樹脂溶液を繊維布帛
に塗布した後、乾燥熱処理し、続く第2工程で、その塗
布面に、親水化されたPALI樹脂。
または該樹脂とポリウレタン樹脂との混合樹脂とイソシ
アネート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤およ
び水とからなる樹脂溶液を塗布し。
乾燥熱処理することから構成されてなるものであり、か
かる構成によって高度の透湿性能を存する透湿性防水布
帛を製造するものである。
何故に本発明方法による透湿性防水布帛が高度の透湿性
能を有するのか1本発明者等はその理由について次のよ
うに推測している。
親水化されたPAU樹脂、ポリウレタン樹脂。
あるいはその両者の混合樹脂は、有機溶剤に溶解してい
ない粒子状の樹脂であり、さらに、水をこの中に分散さ
せてW10型エマルションニジ、コれを塗布後乾燥する
と1粒子状のまま皮膜が形成されて微多孔を有する樹脂
膜が得られ、一方、この皮膜を形成するPAU樹脂自身
は、アミノ酸とウレタンのブロック共重合により構成さ
れているもので、アミノ酸ブロックは主にα−ヘリック
ス構造を形成し、ウレタンブロックはランダムコイル構
造を形成しており、特に前者のアミノ酸ブロックは、α
−へワックス構造に起因して水蒸気の拡散を助長する傾
向を有し、このようなPAU樹脂に固有のα−ヘリック
ス構造と前述の樹脂の微多孔質性とが組み合わされた結
果7本発明の透湿性防水布帛が高度、の透湿性能を発揮
するようになるものと推測される。
(実施例) 次に1本発明を実施例によってさらに具体的に説明する
が、実施例における性能の測定、評価は。
次の方法で行った。
(1)透湿度: J I S  Z−0208による。
(2)耐水圧:JIS  L−1096(低水圧法)に
よる。
実施例1 まず初めに1本実施例で用いるPAU樹脂(ポリアミノ
酸ウレタン樹脂)の製造を次の方法で行った。
ポリテトラメチレングリコール(OH価56.9)19
70gと1・6−へキサメチレンジイソシアネート50
4gを、90°Cで5時間反応させて、末端にイソシア
ネート基を有するウレタンプレポリマー(NCO当ff
12340)を得た。このウレタンプレポリマー85g
とγ−メチルーL−グルタメートーNCA85 gを、
ジメチルホルムアミド/ジオキサン(重量比−7/3)
の混合溶媒666gに溶解し、かきまぜながら2%トリ
エチルアミン溶液50gを添加し、30℃で5時間反応
を行うと。
粘度32.0OOcps (25”C)の黄褐色乳濁状
の流動性の良好なPALI樹脂溶液(以下、PAU樹脂
Xという。)を得た。
次に、PAU樹脂Xを836g取り、これにトルエン/
メチルエチルケトン(、lff1比=515)の混合溶
媒524gを加え、かきまぜなから3−アミノ−1−プ
ロパツール34gを添加し、30℃で8時間反応を行う
と、粘度2.800cps (25°C)の乳白色スラ
リー状の親水化されたPAU樹脂溶液(以下、PAU樹
脂樹脂−う。)を得た。
上述の親水化されたPAU樹脂を用いて1次の方法によ
り1本発明の透湿性防水布帛を製造した。
まず1基布として経糸にナイロン70デニール/24フ
イラメント、緯糸にナイロン70デニール/34フイラ
メントを用いた経糸密度120木/インチ、緯糸密度9
0本/インチの平織物(タフタ)を用意し、これに通常
の方法で精練および酸性染料による染色を行った後、鏡
面ロールをもつカレンダー加工機を用いて、温度170
”C,圧力30kg/cm、速度20m/分の条件にて
カレンダー加工を行った。
ここで1本発明の第1工程として、下記第1表の処方1
に示す樹脂溶液を、ナイフオーバーロールコータを使用
し、乾燥被膜重量が8 g/mになるように塗布量を調
整して塗布した後、60℃。
5分間の乾燥を行い2次に第2工程として、その塗布面
に下記処方4に示す樹脂溶液を、ナイフオーバーロール
コータを使用して、乾燥被膜重量が8 g/mになるよ
うに塗布量を調整して塗布した後、60℃、5分間の条
件で乾燥を行い、120°C11分間の熱処理を行って
から、この布帛にフッ素系損水剤エマルジョンのアサヒ
ガード710(旭硝子株式会社製品)を5%水溶液にて
パディング(絞り率30%)処理を行い、160℃で1
分間の熱処理を行い、引き続き、信越シリコンオイルK
F−96(ジメチルポリシロキサン、信越化学工業株式
会社製品)の4%ミネラルターペン溶液をパディング(
絞り率30%)シ、乾燥後。
テンターにて130℃で3分間の熱処理を行って本発明
の透湿性防水布帛(本発明A)を得た。
第  1  表 (注1)ボ’J’)し”l :/樹脂(大日精化工業■
製晶)(注2) イソシアネート 化合物(同上)上記
本発明Aの透湿性防水布帛の製造に際してその第1工程
の処方1に代えて処方3を用いるほかは9本発明Aの透
湿性防水布帛の製造と全く同−の方法により1本発明B
の透湿性防水布帛を製造した。
さらに、上記本発明への透湿性防水布帛の製造に際して
その第1工程の処方1に代えて処方2を用い、第2工程
の処方4に代えて処方1を用いるほかは1本発明Aの透
湿性防水布帛の製造と全く同一の方法により1本発明C
の透湿性防水布帛を製造した。
本発明との比較のため、上記本発明Aの透湿性防水布帛
の製造に際して、その第2工程の処方4に代えて処方5
を用いるほかは1本発明Aの透湿性防水布帛の製造と全
く同一の方法により、比較用の透湿性防水布帛(比較例
1とする。)を製造した。
上述のごとくして得られた本発明A、 −Cの透湿性防
水性布帛および比較例1の透湿性防水布帛について性能
を測定、評価し、その結果を合わせて第2表に示した。
第   2   表 第2表における本発明A−Cの透湿性防水布帛の性能を
、比較例1の性能と比較すれば明らかな如く1本発明の
透湿性防水布帛は、第2工程で処方5により無孔膜を形
成せしめた比較例1の透湿性防水布帛と同レベルの防水
性能を保持しながら透湿性能が驚くほど向上しているこ
とがわかる。
(発明の効果) 本発明は、親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、ポ
リウレタン樹脂、又はその両者の混合樹脂と、イソシア
ネート化合物、疎水性有機溶剤。
親水性有機溶剤および水とからなる樹脂溶液を繊維布帛
に塗布した後、乾燥する第1工程、該塗布面に、親水化
されたポリアミノ酸ウレタン樹脂。
又は該樹脂とポリウレタン樹脂との混合重量比が10二
〇〜2:8である混合樹脂と、イソシアネート化合物、
疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水とからなる樹
脂溶液を塗布した後、乾燥熱処理する第2工程よりなる
構成を有し、かがる構成の本発明によれば、非常に優れ
た透湿性能と防水性能を有する透湿性防水布帛を製造す
ることができる。
本発明の透湿性防水布帛は、その優れた性能から、特に
スポーツ衣料に適した素材である。
特許出願人  ユニ亭力株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)親水化されたポリアミノ酸ウレタン樹脂、ポリウ
    レタン樹脂、またはその両者の混合樹脂と、イソシアネ
    ート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水
    とからなる樹脂溶液を繊維布帛に塗布した後、乾燥する
    第1工程、該塗布面に、親水化されたポリアミノ酸ウレ
    タン樹脂、または該樹脂とポリウレタン樹脂との混合重
    量比が10:0〜2:8である混合樹脂と、イソシアネ
    ート化合物、疎水性有機溶剤、親水性有機溶剤および水
    とからなる樹脂溶液を塗布した後、乾燥熱処理する第2
    工程よりなることを特徴とする透湿性防水布帛の製造方
    法。
JP6270988A 1988-03-15 1988-03-15 透湿性防水布帛の製造方法 Pending JPH01239174A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100424138B1 (ko) * 2001-01-11 2004-03-24 대한민국 온도 감응 투습 방수 재료

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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