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JPH01234663A - 磁性流体シール - Google Patents

磁性流体シール

Info

Publication number
JPH01234663A
JPH01234663A JP63060111A JP6011188A JPH01234663A JP H01234663 A JPH01234663 A JP H01234663A JP 63060111 A JP63060111 A JP 63060111A JP 6011188 A JP6011188 A JP 6011188A JP H01234663 A JPH01234663 A JP H01234663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic fluid
magnetic
magnets
housing
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63060111A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoki Takeda
武田 和時
Yoshinori Kubota
義則 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP63060111A priority Critical patent/JPH01234663A/ja
Publication of JPH01234663A publication Critical patent/JPH01234663A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野) 本発明は、磁性流体シールに関し、特に非磁性材料から
なる部材をシールするのに好適な磁性流体シールに関す
るものである。
(従来の技術) 磁性流体シールは、液体(磁性流体)と固体表面(被シ
ール面)の接触によるシールであることから、被シール
面に微小な凹凸か存在しても、また被シール面に塵埃等
かイ」着していても、漏れが生しない特徴がある。この
ため、シールの完全性か要求される磁気ディスク装置の
防塵シールや集積回路製造装置の真空用シールとして、
最近よく使用されている。
第17図は、これらの装置に使用されている従来の磁性
流体シールの基本構造を示す断面図である。回転軸1と
ハウジング2との間に、軸方向に−磁化された環状磁石
3および磁石3と結合されたポールピース4を設置し、
回転軸1とポールピース4の間隙に磁性流体5が充填さ
れている。6はハウジングとポールピース間をシールす
るガスケットである。この磁性流体シールては、回転軸
1とポールピース4に磁性羽村を用い、ハウジングに非
磁性材料を用いて、磁気回路を第17図の破線のように
構成し、回転軸1とポールピース4の間隙に強力な磁界
を発生させている。
磁性流体は、マグネタイトなどの磁性体微粒子を鉱油や
合成油中に多量に分散させたもので、強磁性を有する液
体として振舞う。このため、磁性流体は、磁界強度の大
きい回転軸1とポールピース4との間隙に吸引保持され
、間隙がシールされる。この磁性流体シールが最適設計
された場合、最大200 gf/cm2のシール耐圧(
以下、単に耐圧という)が得られる。
しかし、回転軸に非磁性材料を用いた場合には、ポール
ピース4と回転軸1との間隙の磁界強度が小さくなり、
耐圧が著しく低下し、実用に供し得ない。
第18図は、この場合に適用するため従来提案されてい
る磁性流体シールの基本構造を示す断面図である。区に
示すようにポールピース8の先端を曲げて近接させ、非
磁性材料からなる回転軸7とポールピース8との間隙の
磁界強度を増大させている。しかし、本構造を用いても
、まだ耐圧か小さく、実用に供されるに至っていない。
(発明か解決しようとする課題) 以上説明したように、従来、プラスデックなどの非rt
、i +1:羽村で構成される回転軸に適用できる実用
的な磁性流体シールは見受けられない。一方、これか可
能になれば、従来、ゴムバッキングや粘着性シール材な
どが用いられているシール分野にも、広く適用てぎるた
め、極めて有用である。
本発明は、非磁性材料を用いた被シール部材に適用でき
、かつ高耐圧を有する磁性流体シールを提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するために、本発明の磁性流体シ
ールは非磁性材料からなる円柱形の被シール軸と、同一
極性の磁極面を対向させ、微小距離をおいて被シール軸
の周囲に配列された複数の環状磁石と、非磁性材料から
なり複数の環状磁石を納める円筒形のハウジングが、同
心状に配設され、環状磁石の内面と被シール軸との間隙
、および環状磁石の外面とハウジングとの間隙に、磁性
流体が充填されて構成されることを特徴とする。
さらに本発明の磁性流体シールは非磁性材料からなる円
筒形のハウジング内に、同一極性の磁極面を対向させ、
微小距離をおいて配列された複数の円板状磁石が、同心
状に配設され、円板状磁石の外面とハウジングとの間隙
に、磁性流体が充填されて構成されることを特徴とする
〔作 用〕
本発明の磁性流体シールは、厚さ方向に磁化された複数
個の環状磁石または円板状磁石を、同一磁極面を対向さ
せ、微小距離をおいて配列することにより、環状磁石の
内外周面または円板状磁石の外周面に強力な磁界を生し
させ、この磁界に磁性流体を保持させてシールを構成し
ている。
さらに本発明においては、磁石内面と被シール軸との間
隙および磁石外面と被シール軸との間隙の両方を磁性流
体を用いてシールしており、永久磁石の磁束を被シール
軸まで導くポールピースを用いていない。
このような本発明の構成によってプラスデックを用いた
通信ケーブルや管なと、従来適用できなかった非磁性材
料を用いた広範な対象物に適用てきる。また、被シール
軸およびハウジングにプラスデック成形品か使用でき、
かつ磁気回路を構成するだめの金属製ポールピースか不
要であるため、安価であり、かつ軽量である。さらに、
断面か小さい環状磁石を適用しても、従来の磁性流体シ
ールに相当する高いシール耐圧が得られる。さらにまた
磁性流体シールを用いた流体用開閉バルブや流体注入・
取出口の閉塞栓を簡単に構成することかてぎる。
〔実施例) 以下に説明する本発明の磁性流体シールは、回転軸のシ
ールに適用できることは勿論であるが、むしろ静的ある
いは準静的なシールとして広く応用てきる。そこて、以
下、「回転軸」の代わりに「被シール軸」と称する。
はしめに、本発明の磁性流体シールの基本構造を図を用
いて説明する。第1図は、本発明の磁性流体シールの断
面図である。7は非磁性材料て構成される被シール軸、
3八、3Bは環状磁石(N極を対向させた例を示してい
る)で、同一極性の磁極面を対向させて設置している。
9は非磁性材料を用いたハウジング、9a、9bはハウ
ジング内面に設けた突起で、同一磁極面を対向させたた
めに生じる環状磁石3八、3Bの反発力により、相互か
離れないよう両側から押さえるものである。図中ghは
ハウジングと環状磁石間の間隙、g8は被シール軸と環
状磁石間の間隙、goは環状磁石相互間の間隙を、hは
環状磁石の高さを示す。
本発明の磁性流体シールにおいて、環状磁石は構造的に
支持しなくても、磁気的な力により、ハウジングと被シ
ール軸の中間に浮遊した状態にあり、環状磁石内外周の
間隙は、全周にわたり均一になる。
ただし、上記は、被シール軸とハウジングが同心状に配
置されていることか前提であり、ハウジングや被シール
軸に変心荷重か加わる恐れがある場合なとには、環状磁
石内外周面の間隙の大きさか不均一になり、耐圧か低下
する。従って、このような場合、環状磁石内外周面の間
隙にスペーサを設置して間隙を一定にすることか望まし
い。この場合、スペーサには、環状磁石の磁界分布に影
響を与えない非磁性オA料を使用する。
次に本発明の磁性流体シールの耐圧を測定した結果につ
いて説明する。
磁性流体シールの試験モデルは、第1図とほぼ同一であ
るため、図示していない。試験モデルに用いた被シール
軸、環状磁石、ハウジングおよび磁性流体の諸元を第1
表に示す。
磁性流体シールでは、ガス圧を増大させていくとき、漏
れが生しるガス圧と、ガス圧を減少さゼていくとぎ、茹
れが停止するカス圧が異なり、後者かかなり小さい。こ
こでは、試験が容易なガス漏れか停止するガス圧を耐圧
とした。
第2図は測定系を示しており、10は試験モデル、11
は水12を満たした容器である。窒素ガスホンへ13か
ら供給される圧縮ガスは、減圧弁14により減圧され、
バルブ15を通り、試験モデル10に供給される。16
はガス圧測定装置てあり、17は配管である。
ます、バルブ15を開き、減圧弁14を操作して、試験
モデルの磁性流体シール部から気泡発生(以下、ガス漏
れという)が認められるまでガス圧を増加していく。ガ
ス漏れが認められたら、バルブ15を閉してガス供給を
遮断する。この後、放置するとガス漏れが続き、ガス圧
が低下していくが、しばらくするとガス漏れが停止し、
ガス圧が一定になる。このときのガス圧を読み取り、耐
圧とした。
耐圧は、環状磁石相互の間V4g、を変えて測定した。
試験結果を第2表に示している〜gmか0.15mmの
とき、耐圧は約110 gf/cm’であり、0.5m
mのとき210 gf/cm2てあった。従って、本発
明の磁性流体シールの股引において高耐圧を得るには、
g mを適切に設定する必要かある。
一方、被シール軸に6R性体を用いた従来の磁性流体シ
ールの耐圧は、約200 gf/ cm2であるから、
本発明の磁性流体シールは、これとほぼ等しく、十分実
用に供し得る耐圧を有することかわかる。
なお、本試験モデルの被シール軸と環状磁石との間隙(
環状磁石内周の間隙)gsおよび環状6n石とハウジン
グとの間隙(環状磁石外周の間隙)g ++は、第2表
に示したように、それぞれ0.15mmと0.2511
mてあり、従来の磁性流体シールの間隙(通常、0.1
mm以下)より大きい。従って、実設計において、この
間隙はさらに小さくできるものてあり、その場合、耐圧
はさらに増大する。
第1表 試験モデルの諸元 第2表 試験結果 以上説明した試験モデルにおいて、環状磁石を1個にし
た場合の耐圧を測定した結果は、20gf/cm2以下
てあった。この値は、試験モデルの環状磁石を2個配列
した場合の1/10である。このことから、環状磁石を
複数個使用し、同一極性面を対向させて配列する本発明
の構成を採用することにより、耐圧が飛躍的に増大する
ことがわかる。
本試験では、高耐圧を得るため、最大エネルギー積の大
きい希土類鉄系の環状磁石を用いた。
しかし、この磁石は発錆し易く、使用期間が長い場合に
は、表面に防食処理を施す必要がある。この場合、希土
類コバルト系磁石を用いれば、最大エネルギー積は若干
小さいが、発錆の問題がなく、耐水性に優れた磁性流体
シールが構成てきる。
つぎに、′本発明の磁性流体シールの設計法について説
明する。
磁性流体シールの耐圧は、磁性流体が充填された間隙部
の磁界強度と、磁性流体自体の飽和磁化に比例し、間隙
の大きさに逆比例する傾向がある。このうち磁性流体の
飽和磁化は使用する磁性流体により決まっており、間隙
の寸法は構造膜5]により決められる。しかし、間隙部
の磁界強度は、間ド;が小さいため測定が困難であるな
との理由により、従来はとんど明らかになフていない。
そこで、本発明の磁性流体シールの磁石配列における磁
場解析を、有限要素法により行なった。
一方、間隙に磁性流体が充填された状態の解析は、磁性
流体の位置が磁界により穆動するため困難である。そこ
で、ここでは、磁性流体を充填しない場合について行な
った。この計算結果から、耐圧に関する定量的な数値を
直接導くことはできないが、磁性流体シールの設計に関
する定性的指針を得ることができる。
計算モデルは、前述の試験モデルと同一である。第3図
および第4図は計算結果であり、それぞれ第1図におい
て鎖線で示した領域における磁界強度分布(磁束強度絶
対値の等高線、数値の単位はエルステラ1〜)と磁束分
布を示している。ただし被シール軸とハウジングは図示
していない。
第3図から、環状磁石外周の磁界強度の最大点は、対向
している磁石側面の隅(図にAで示す)にあることがわ
かる。内周についても、やはり対向している磁石側面の
隅(図にBで示す)にある。従って、本発明の磁性流体
シールの耐圧は、このA、B領域の磁界強度に依存する
ことがわかる。一方、領域A、Bの磁界強度を比較する
と、領域Bの方がかなり小さく、環状磁石外側と内側の
間隙が同一の場合、環状磁石内側の耐圧の方が低くなる
。従って、本発明の磁性流体シールの構造設計において
、環状磁石外側より内側の間隙を極力小さくして、耐圧
の低下を補償し、環状磁石内外周の耐圧を同一にするこ
とが望ましい。
一方、空間の磁界強度は磁束密度に比例する。
そこで、次に磁束分布に着目する。第4図の磁束分布図
から、N極からS極に向かう磁束の様子がわかるが、こ
こで耐圧を決める領域A、Bにおける磁束に注目すると
、領域A、Bの磁束は、磁極面の狭い部分(第4図にハ
ツチングa、bて示した)からのものであり、磁極面の
中央部(第4図にハツチングCで示した)からの磁束は
、対向する環状磁石からの磁束と打消し合い、領域A、
Bの磁束密度にはあまり寄与しないことがわかる。
従って、本発明の磁性流体シールでは、環状磁石断面の
高さ(第3図および第5図にhで示す)を必要以上に大
きくしても耐圧の増加は小さいと結論てぎる。
第5図は、被シール軸の直径に比較して、ハウジング内
径が大きい場合に使用して効果的な環状磁石の断面図で
ある。3G、 3Dは断面高さhの小さい環状磁石であ
り、プラスチックなどの非磁性材料18を充填して一体
化されている。−株化された磁石3C,3Dは第1図に
おける環状磁石3Aまたは3Bと同等である。この−株
化された磁石を2組以上、同一極性面を対向させて配置
する。永久磁石材料は一般に高価であるが、この構造の
環状磁石を用いることにより、磁石材料費の削減が可能
になるとともに、組立時の環状磁石相互の反発力も小さ
くなる利点がある。木構造の環状磁石を使用しても、耐
圧の低下は小さい。環状磁石3Cおよび3Dの高さは異
なってもさし支えない。
第1図の磁性流体シールては、単独の環状磁石を並べて
使用している。このため、高耐圧が必要な場合には、多
数の環状磁石を磁石の反発力に逆らって配列する必要が
あり、煩さである。第6図は、この点を改良するため、
熱硬化性樹脂などの非磁性材料18を用いて環状磁石3
A、3B相互を予め接着し、−株化したものである。こ
れにより、環状磁石の取付けが容易となる。
第7図は、被シール軸の直径に比較してハウジング内径
が大ぎい場合に有利な環状磁石の断面図である。大径の
環状磁石3G、3Eおよび小径の環状磁石3D、3Fを
それぞれ軸方向に配列し、環状磁石相互の間隙に、非磁
性材料18を充填し、−株化したものである。環状磁石
3J3D、3E、3Fは、っは18a、18bにより固
定されている。
第、8図は、環状磁石を固定するため、直径の大きい環
状磁石3C,3Eおよび3Gのそれぞれの内面に突出部
3cJeおよび3gを、直径の小さい環状磁石3D、3
Fおよび旧1のそれぞれ外面に同様に突出部3d、3f
および3hを設けたものである。各磁石はその間隙に非
磁性材料18を充填した時、各突出部によって強固に固
定される。
以上説明した本発明の磁性流体シールは、広範な応用が
可能であるが、代表例について以下に説明する。
衷】1」工 第9図は、本発明の磁性流体シールの実施例を用いた通
信ケーブル接続用クロージャの一部破断部を含む断面図
である。第1O図は、第9図の八−A′線に沿った断面
図である。これらの図において、19は通信ケーブルで
あり、外被には通常プラスチック材料が使用されている
。20は通信ケーブルの心線接続部、21は上下2分割
型のプラスチック製接続ケース、21aは接続ケースの
フランジ、21bはフランジ面シール用のガスケット2
2を設置する溝、21cは接続ケース締結用ネジ23を
通す穴である。
このように本実施例ては、ケーブル外被と接続ケースと
の間隙を磁性流体シールを用いてシールしている。従来
のクロージャでは、この間隙に、粘着性を有するシール
材を充填してシールしている例か多い。しかし、ケーブ
ルの表面や接続ケースか手油なとて汚れた場合、ケーブ
ル外被とシール材の粘着界面や接続ケースとシール材の
粘着界面の粘着力が低下することがあり、クロージャの
組立に際しては細心の注意か必要であった。
一方、磁性流体シールを用いた場合、ケーブル表面や接
続ケース内面の汚れによらす、またこれらの表面の微小
な凹凸によらず、良好なシールを確保できるため、組立
に際して特別の注意を必要としない利点かある。従って
、本発明の磁性流体シールは、マンポール内や電柱上な
と清浄な作業環境が期待てぎない現場において組立を行
なう必要があり、かつ高い信頼性か要求される通信ケー
ブル接続用クロージャに最適である。
本発明のクロージャの組立を簡単に説明する。
まず、ケーブル19上に環状Iii:1石3八、313
を通し、心線の接続20を行ノよう。次に個々の環状磁
石3A、3Bの内外面に磁性流体5をイ」着させ、接続
ケース21の端面部に装着する。次に、接続ケース21
のフランジ部にガスケット22を装着して、ネジ締めを
行ない、クロージャ組立を完了する。
磁性流体を環状磁石に付着させる工程はあまり知られて
いないが、磁性流体を環状磁石の内周面および外周面に
滴下すると、磁性流体は、環状磁石内外周面の強力な磁
界に吸引されて、環状磁石の内外面を回り、環状磁石の
全周に一様に付着する。従って、作業は極めて容易であ
る。
実施例2 第11図に、本発明の磁性流体シールを用いた管の接続
部を示す。24はプラスチックなどの非磁性材料を用い
た管、25はプラスチック、ステンレス鋼その他の非磁
性材料を用いたハウジング、26は管24が通る穴を有
するねしである。環状磁石3A。
3Bはハウジング25とねじ26とによって固定される
。管24と環状磁石3A、311との間隙およびハウジ
ング25と環状磁石3A、3[1との間隙に磁性流体5
か充填され、管24はシールされる。本実施例は流体の
流路を構成する管、または真空側のように内部か真空に
保持される管のシールに有効である。
実施例3 第12図は、本発明による磁性流体シールを用いた流体
のバルブの断面図である。同図において、27はプラス
チックなとの非磁性材料を用いたハウジング、27a、
 27a′ は接続口である。28は環状磁石を固定す
る円弧状のバネ(以下、止め輪という)であり、ハウジ
ング27の内面の溝2’7bにはめ込まれている。29
はプラスデックなどの非磁性材料を用いた可動軸、29
aはつまみ、30は蓋である。それぞれ環状磁石3A、
3Bおよび磁性流体5を含む2組の磁性流体シール3J
および3Kが軸5とハウジング27とをシールし、実線
の状態では接続口27aから27a′ に到る流体径路
は遮断されている。可動軸2gを引き上げると破線の状
態になり、流体は、シール3にの環状磁石3八、3Ll
の中央穴を通って流通する。しかしシール3Jは1lI
ll129をシールしているのて、流体が蓋30から流
出することかない。
本発明のバルブは、可動軸29の摩擦力か作用しないた
め、小さい駆動力で開閉でき、しかも遮断時の流通方向
の茹れ、および外部への漏れがないバルブを簡単に構成
できる利点がある。この特徴は、次の実施例のバルブに
ついても同じである。
実施例4 第13図は、本発明による磁性流体シールを用いた流体
のバルブの断面図である。本実施例は環状磁石3A、3
Bを含むシール3Lを可動軸31に設けた溝31aに止
め輪32を用いて固定し、可動軸31と共に移動可能と
している。可動軸を下げた実線の位置では、接続口37
aから37a′ に至る流体の径路は遮断されいる。可
動軸31を引ぎ上げると、破線のように環状磁石3A、
3Bを含むシール3Lが接続口27aの上方に移動し、
?ん通状態になる。
実施例5 第14図は、流体容器や配管において、流体の注入口あ
るいは取出口に使用する閉塞栓に、本発明の磁性流体シ
ールを適用した実施例の断面図である。
同図において、33は非磁性の金属やプラスデックなど
を用いたハウジング、34は蓋である。環状磁石3A、
3Bは、蓋34の裏面のITq1134aに設けられた
溝311bに、止め輪32を用いて固定されてし)る。
磁性流体5かハウジング33と環状磁石3A、38問お
よび軸34aと環状磁石3A、3B間をシールし、ハウ
ジング内の流体の流出あるいは外気のハウジング内への
流入を防ぐことができる。
実施例6 第15図は、流体の注入口あるいは取出口に使用する閉
塞栓に、本発明の磁性流体シールを適用した実施例の断
面図である。同図において、35は非磁性の金属やプラ
スチックを用いたハウジング、36八、36Bは円板状
磁石で、qll1)方向に磁化され、同一磁極面を対向
させ配置されている。37は蓋である。
木実層側の閉塞栓では、円板状磁石を用いているため、
環状磁石を用いた場合における穴のシールが不要になり
、蓋の構造が単純化される利点がある。
なお、有限要素法による磁場解析によれば、円板状磁石
外周面の磁界強度分布は、環状磁石を用いたときと類似
しており、環状磁石を用いた場合と同様、高耐圧を得る
ことかできる。
人妻IIヱ 第16図は、蓋38の裏面に円板状磁石36Aを接着し
て構成した磁性流体シールを用いた閉塞栓の断面図であ
る。39は接着剤層である。円板状磁石を2個挿入する
必要のある実施例6の閉塞栓に比較して、円板状磁石3
6Bの挿入が1個でよいため、組立が容易である。
以上、本発明の説明において、主に環状磁石、または円
板状磁石を2個、配列した例について説明してきた。し
かし、環状または円板状磁石の配列数は、磁性流体シー
ルの所要耐圧に応して決めればよく、磁石の配列数を2
個に限定するものではない。
本発明のシールは、同一極性の磁極面を対向させて配置
した磁石が対向している間隙部に保持された磁性流体に
より行なわれるが、磁石の配列数を増した場合、印加さ
れた圧力は分圧され、個々の間隙部の受は持つ圧力が小
さくなる。従って、耐圧は、配列数に比例する。なお、
環状磁石を3個並べた構造について磁場解析を行なった
結果、間隙部の磁界強度は、環状磁石を2個並べた場合
とほぼ同一であり、若干低下するが無視できる程度であ
る。従って配列数を増しても個々の間隙の耐圧は低下し
ない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の磁性流体シールは、非磁
性材料を用いた被シール軸、同一極性の磁極面を対向さ
せて配置した環状または円板状磁石および非磁性材料を
用いたハウジングから構成されており、磁石内外の両間
隙を磁性流体によりシールしている。このため、次のよ
うな利点がある。
(a)  プラスチックを用いた通信ケーブルや管など
、従来適用できなかった非磁性材料を用いた広範な対象
物に適用できる。
(b)被シール軸およびハウジングにプラスチック成形
品が使用でき、かつ磁気回路を構成するための金属製ポ
ールピースが不要であるため、安価であり、かつ軽量で
ある。
(C)断面が小さい環状磁石を適用しても、従来の磁性
流体シールに相当する高いシール耐圧が得られる。
(d)磁性流体シールを用いた流体用開閉バルブや流体
注入・取出口の閉塞栓を簡単に構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の磁性流体シールの基本構造を示す断面
図、 第2図は耐圧の測定系の系統図、 第3図は磁界強度分布図、 第4図は磁束分布図、 第5図は被シール軸の直径とハウジング内径との間]死
;か大きい場合に使用する環状磁石の断面図、 第6図、第7図および第8図はそれぞれ一体構造の環状
磁石の断面図、 第9図は本発明の磁性流体シールを用いた通信ケーブル
接続用クロージャの断面図、 第10図は第9図のA−A′線に沿った断面図、第11
図は本発明の磁性流体シールを用いた管の接続部の断面
図、 第12図および第13図はそれぞれ本発明の磁性流体シ
ールを用いたバルブの断面図、 第14図、第15図、第16図はそれぞれ本発明の磁性
流体シールを用いた閉塞栓の断面図、第17図は、従来
の磁性流体シールの断面図、第18図は非磁性制料を用
いた回転軸を対象とする従来の磁性流体シールの断面図
である。 l・・・回転軸、 2・・・ハウジング、 3A、 3B・・・環状磁石、 4・・・ポールピース、 5・・・磁性流体、 6・・・ガスケット、 7・・・非磁性材料を用いた被シール軸(回転軸)、 8・・・ポールピース、 9・・・ハウジング、 10・・・試験モデル、 11・・・容器、 12・・・水、 13・・・ガスボンベ、 14・・・減圧弁、 15・・・バルブ、 16・・・ガス圧測定装置、 17・・・配管、 18・・・非磁性材料、 19・・・通イ言ケーブル、 20・・・心線接続部、 21・・・接糸売ケース、 22・・・ガスケット、 23・・・わし、 24・・・非磁性材料を用いた管、 25・・ハウジング、 26・・・ねし、 27・・・ハウジング、 28・・・止め輪、 29・・・可動軸、 30・・・蓋、 31・・・可動軸、 32・・・止め輪、 33・・・ハウジング、 34・・・蓋、 35・・・ハウジング、 36八、 3611・・円板状磁石、 37・・・蓋、 38・・・蓋、 39・・・接着剤。 特許出願人  日本電信電話株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)非磁性材料からなる円柱形の被シール軸と、同一極
    性の磁極面を対向させ、微小距離をおいて前記被シール
    軸の周囲に配列された複数の環状磁石と、非磁性材料か
    らなり該複数の環状磁石を納める円筒形のハウジングと
    が、同心状に配設され、前記環状磁石の内面と前記被シ
    ール軸との間隙、および前記環状磁石の外面と前記ハウ
    ジングとの間隙に、磁性流体が充填されて構成されるこ
    とを特徴とする磁性流体シール。 2)非磁性材料からなる円筒形のハウジング内に、同一
    極性の磁極面を対向させ、微小距離をおいて配列された
    複数の円板状磁石が、同心状に配設され、該円板状磁石
    の外面と前記ハウジングとの間隙に、磁性流体が充填さ
    れて構成されることを特徴とする磁性流体シール。
JP63060111A 1988-03-14 1988-03-14 磁性流体シール Pending JPH01234663A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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