JPH01224042A - リポソーム調製法 - Google Patents
リポソーム調製法Info
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- JPH01224042A JPH01224042A JP63048541A JP4854188A JPH01224042A JP H01224042 A JPH01224042 A JP H01224042A JP 63048541 A JP63048541 A JP 63048541A JP 4854188 A JP4854188 A JP 4854188A JP H01224042 A JPH01224042 A JP H01224042A
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- Japan
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- organic solvent
- lipid
- liposomes
- liposome
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/10—Dispersions; Emulsions
- A61K9/127—Synthetic bilayered vehicles, e.g. liposomes or liposomes with cholesterol as the only non-phosphatidyl surfactant
- A61K9/1277—Preparation processes; Proliposomes
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- Health & Medical Sciences (AREA)
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- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はリポソームの調製法に関し、また本発明は薬物
を効率良(内包したリポソームの調製法に関する。詳細
には、本発明は特定有機溶媒に脂質を溶解し、透析膜を
介して該溶液を水と置換させる簡易な方法に基づくリポ
ソームの調製法に関する。
を効率良(内包したリポソームの調製法に関する。詳細
には、本発明は特定有機溶媒に脂質を溶解し、透析膜を
介して該溶液を水と置換させる簡易な方法に基づくリポ
ソームの調製法に関する。
(従来の技術とその問題点)
天然由来の脂質を水中に再分散させたときに形成される
リポソームは、細胞膜構造を有する人工細胞モデルとし
て極めて近似度が高(、組織指向薬物運搬体(ドラッグ
キャリヤー)、人工赤血球、細胞修飾剤および酵素固定
化基剤等の医薬材料として生体適合性がよく、これまで
にも医学、薬学の巾広い分野での利用の可能性が提案さ
れてきている。たとえば、診断薬へのリポソームの応用
もその1つであるといえる。したがって、薬物あるいは
標的物質を内包させたリポソームの調製法が種々提案さ
れている。
リポソームは、細胞膜構造を有する人工細胞モデルとし
て極めて近似度が高(、組織指向薬物運搬体(ドラッグ
キャリヤー)、人工赤血球、細胞修飾剤および酵素固定
化基剤等の医薬材料として生体適合性がよく、これまで
にも医学、薬学の巾広い分野での利用の可能性が提案さ
れてきている。たとえば、診断薬へのリポソームの応用
もその1つであるといえる。したがって、薬物あるいは
標的物質を内包させたリポソームの調製法が種々提案さ
れている。
これまでのリポソームの調製法としては、たとえば以下
の方法が代表的なものとして挙げられているが、これら
方法にあっては、それぞれ利点ならびに欠点を持ってい
る。すなわち、 (1)、脂質を適当な有機溶媒(たとえば、クロロホル
ム、エーテル等)に溶解させ、減圧下にこれらの溶媒を
留去し、−旦脂質薄膜を形成させた後、該脂質薄膜を機
械的撹拌手段により水または緩衝液により水利(あるい
は膨潤)させる方法;(2)、脂質をエーテルあるいは
アルコール等の有機溶媒に溶解させ、この溶液を高温に
暖めた水または緩衝液中に一定速度で注入し、注入とと
もに有機溶媒が留去あるいは希釈されることにより脂質
が二重層を形成し、リポソームが調製される方法; (3)、脂質をコール酸あるいはデオキシコール酸など
の界面活性剤とともに水溶液中で混合ミセルを形成させ
、該ミセル溶液を透析あるいはゲル口過等の操作により
コール酸あるいはデオキシコール酸などの界面活性剤を
除去し、リポソームを調製する方法;ならびに (4)、脂質を溶解した有機溶媒を水相に加え超音波処
理し、−旦W10型エマルジョンを形成し、ついで有機
溶媒を除去することによりゲル化させ、このゲルを機械
的撹拌により転相を起させリポソームを調製する方法: 等である。
の方法が代表的なものとして挙げられているが、これら
方法にあっては、それぞれ利点ならびに欠点を持ってい
る。すなわち、 (1)、脂質を適当な有機溶媒(たとえば、クロロホル
ム、エーテル等)に溶解させ、減圧下にこれらの溶媒を
留去し、−旦脂質薄膜を形成させた後、該脂質薄膜を機
械的撹拌手段により水または緩衝液により水利(あるい
は膨潤)させる方法;(2)、脂質をエーテルあるいは
アルコール等の有機溶媒に溶解させ、この溶液を高温に
暖めた水または緩衝液中に一定速度で注入し、注入とと
もに有機溶媒が留去あるいは希釈されることにより脂質
が二重層を形成し、リポソームが調製される方法; (3)、脂質をコール酸あるいはデオキシコール酸など
の界面活性剤とともに水溶液中で混合ミセルを形成させ
、該ミセル溶液を透析あるいはゲル口過等の操作により
コール酸あるいはデオキシコール酸などの界面活性剤を
除去し、リポソームを調製する方法;ならびに (4)、脂質を溶解した有機溶媒を水相に加え超音波処
理し、−旦W10型エマルジョンを形成し、ついで有機
溶媒を除去することによりゲル化させ、このゲルを機械
的撹拌により転相を起させリポソームを調製する方法: 等である。
しかしながら、これらリポソームの調製法にあってはリ
ポソームを所望の粒径とするコントロールが困難であり
、また調製手段としても必ずしも優れた方法とは言切れ
ないものである。
ポソームを所望の粒径とするコントロールが困難であり
、また調製手段としても必ずしも優れた方法とは言切れ
ないものである。
たとえば、上記(1)方法にあっては、均一な薄膜を形
成させるのが困難であるため、粒度分布が不均一で再現
性に乏しい問題点がある。また(2)の方法にあっては
、調製されるリポソームサスペンションが極めて稀薄で
あり、薬物保持効率が低い等の問題点がある。さらに(
3)の方法にあっては、界面活性剤が残留する問題点が
あり、(4)の方法にあっては、超音波下に処理される
ため、脂質の自動酸化を誘発し易(、また超音波により
不活性化してしまう薬物の内包化には適さず、粒径が不
均一であるなどの欠点を有する。
成させるのが困難であるため、粒度分布が不均一で再現
性に乏しい問題点がある。また(2)の方法にあっては
、調製されるリポソームサスペンションが極めて稀薄で
あり、薬物保持効率が低い等の問題点がある。さらに(
3)の方法にあっては、界面活性剤が残留する問題点が
あり、(4)の方法にあっては、超音波下に処理される
ため、脂質の自動酸化を誘発し易(、また超音波により
不活性化してしまう薬物の内包化には適さず、粒径が不
均一であるなどの欠点を有する。
特に、リポソームを薬物運搬体(ドラッグキャリヤー)
として利用する場合には、該リポソーム内に薬物を内包
させているが、内包手段によっては、内包させる薬物が
水易溶解性のものに限られており、水難溶解性の薬物は
内包できないといった問題点があった。
として利用する場合には、該リポソーム内に薬物を内包
させているが、内包手段によっては、内包させる薬物が
水易溶解性のものに限られており、水難溶解性の薬物は
内包できないといった問題点があった。
そこで本発明者は、これらの問題点を解決すべく鋭意検
討を加え、その結果、脂質を特定の有機溶媒に溶解させ
、該有機溶媒を透析膜を用い水と置換させるという極め
て簡便な方法でリポソームが調製し得ることを新規に見
出し、本発明を完成させたのである。
討を加え、その結果、脂質を特定の有機溶媒に溶解させ
、該有機溶媒を透析膜を用い水と置換させるという極め
て簡便な方法でリポソームが調製し得ることを新規に見
出し、本発明を完成させたのである。
(発明の構成)
すなわち本発明は;
脂質を、該脂質を溶解しかつ水と相溶する有機溶媒に溶
解し: 得られた脂質含有有機溶媒を、透析膜を介して水と置換
させる; ことを特徴とするリポソームの調製法に関する。
解し: 得られた脂質含有有機溶媒を、透析膜を介して水と置換
させる; ことを特徴とするリポソームの調製法に関する。
さらに本発明は、上記リポソームの調製法において、脂
質とともに薬物を有機溶媒に溶解し、薬物をリポソーム
内に内包させたリポソームの調製法にも関する。
質とともに薬物を有機溶媒に溶解し、薬物をリポソーム
内に内包させたリポソームの調製法にも関する。
上記の本発明にあっては、特に用いる有機溶媒ならびに
透析条件、たとえば使用する透析膜の孔径サイズ、透析
温度などによりリポソームの粒径を自由にコントロール
し得る点に特徴を有するものである。
透析条件、たとえば使用する透析膜の孔径サイズ、透析
温度などによりリポソームの粒径を自由にコントロール
し得る点に特徴を有するものである。
(作用)
本発明リポソームの調製法において使用される脂質とし
てはリン脂質が挙げられ、たとえば大豆レシチン、水添
大豆レシチン、卵黄レシチン、水添卵黄レシチン、ホス
ファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、
ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、
ホスファスフィンゴミエリン、ホスファチジルグリセロ
ール、ホスファチジン酸等のリン脂質が挙げられる。
てはリン脂質が挙げられ、たとえば大豆レシチン、水添
大豆レシチン、卵黄レシチン、水添卵黄レシチン、ホス
ファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、
ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、
ホスファスフィンゴミエリン、ホスファチジルグリセロ
ール、ホスファチジン酸等のリン脂質が挙げられる。
本発明の調製法にあっては上記のリン脂質を有機溶媒に
溶解し該有機溶媒を透析膜を介して水と置換させるので
あるが、用いる有機溶媒としては、たとえばメタノール
゛、エタノール、プロパノール、tert−ブタノール
、3−ペンタノール、アセトン、ジオキサン等の溶媒が
挙げられる。
溶解し該有機溶媒を透析膜を介して水と置換させるので
あるが、用いる有機溶媒としては、たとえばメタノール
゛、エタノール、プロパノール、tert−ブタノール
、3−ペンタノール、アセトン、ジオキサン等の溶媒が
挙げられる。
この有機溶媒は、脂質を溶解しかつ水と相溶するいわゆ
る「良溶媒」でなければならない。その理由とするとこ
ろは、本発明のリポソームの調製法にあっては、脂質含
有溶媒を水と置換させるため、脂質を溶解しかつ水と相
溶する性質を有するものでなければならないからである
。したがって、このような「良溶媒」としては上記のよ
うな溶媒が挙げられるのである。
る「良溶媒」でなければならない。その理由とするとこ
ろは、本発明のリポソームの調製法にあっては、脂質含
有溶媒を水と置換させるため、脂質を溶解しかつ水と相
溶する性質を有するものでなければならないからである
。したがって、このような「良溶媒」としては上記のよ
うな溶媒が挙げられるのである。
本発明で提供されるリポソームにあっては、リポソーム
内部に薬物を含有したものも提供される。リポソーム内
に内包される薬物としては、水易溶解性の薬物ならびに
水難溶解性(脂溶性)の薬物の両方を挙げることができ
る。このような薬物の例示は、たとえばステロール(た
とえばコレステロール、シトステロール)、エストロゲ
ン(たとえばエストロン、エストラジオールおよびその
エステル、エチニルエストラジオール等)、コルチコイ
ドおよびそれらのエステル、カルシトニンのようなペプ
チドホルモン、抗生物質(たとえばゲンタマイシン、ア
ミカシン、カナマイシン、ストレプトマイシン、ミノサ
イクリン、テトラサイクリン等)、クロラムフェニコー
ル、マクロライド抗生物質(たとえばエリスロマイシン
およびその誘導体、特にそのパルミテートおよびステア
レート、またはスピラマイシン等)、抗寄生菌剤および
皮膚用薬剤(たとえばクロトリマゾール、ミコナゾール
、ジスラノール等)、消炎鎮痛剤(たとえばインドメタ
シン、ジクロフェナック、フルルビプロフェン、ケトプ
ロフェン、4−ビフェニル酢酸およびそのエチルエステ
ル等)、ジアノコバラミンのようなビタミン類、ウロキ
ナーゼのような酵素剤、フルオロウラシル、アラシチジ
ンのような制癌剤などが挙げられる。
内部に薬物を含有したものも提供される。リポソーム内
に内包される薬物としては、水易溶解性の薬物ならびに
水難溶解性(脂溶性)の薬物の両方を挙げることができ
る。このような薬物の例示は、たとえばステロール(た
とえばコレステロール、シトステロール)、エストロゲ
ン(たとえばエストロン、エストラジオールおよびその
エステル、エチニルエストラジオール等)、コルチコイ
ドおよびそれらのエステル、カルシトニンのようなペプ
チドホルモン、抗生物質(たとえばゲンタマイシン、ア
ミカシン、カナマイシン、ストレプトマイシン、ミノサ
イクリン、テトラサイクリン等)、クロラムフェニコー
ル、マクロライド抗生物質(たとえばエリスロマイシン
およびその誘導体、特にそのパルミテートおよびステア
レート、またはスピラマイシン等)、抗寄生菌剤および
皮膚用薬剤(たとえばクロトリマゾール、ミコナゾール
、ジスラノール等)、消炎鎮痛剤(たとえばインドメタ
シン、ジクロフェナック、フルルビプロフェン、ケトプ
ロフェン、4−ビフェニル酢酸およびそのエチルエステ
ル等)、ジアノコバラミンのようなビタミン類、ウロキ
ナーゼのような酵素剤、フルオロウラシル、アラシチジ
ンのような制癌剤などが挙げられる。
なお本発明のリポソームにあっては、脂質溶解液中には
脂質膜の強化、酸化防止、電荷附与等のために、たとえ
ばコレステロール、α−トコフェロール、ジセチルフォ
スフエート、ステアリルアミン等を脂質1重量部にたい
して0.1ないし0.3重量部程度添加してもよい。
脂質膜の強化、酸化防止、電荷附与等のために、たとえ
ばコレステロール、α−トコフェロール、ジセチルフォ
スフエート、ステアリルアミン等を脂質1重量部にたい
して0.1ないし0.3重量部程度添加してもよい。
上記の薬物のなかで水易溶解性の薬物(水溶性)ならび
に水難溶解性(脂溶性)の薬物の両方が内包できる点は
、特に本発明の特徴とするところである。
に水難溶解性(脂溶性)の薬物の両方が内包できる点は
、特に本発明の特徴とするところである。
また、本発明にあっては、特に用いる有機溶媒ならびに
透析に際して使用する透析膜の孔径サイズおよび透析温
度などにより透析速度を調整し、リポソームの粒径を自
由にコントロールし得る点に特徴を有するものである。
透析に際して使用する透析膜の孔径サイズおよび透析温
度などにより透析速度を調整し、リポソームの粒径を自
由にコントロールし得る点に特徴を有するものである。
使用可能な透析膜の孔径サイズは、所望の粒径を有する
リポソームを得る状態により異なるが、たとえば分画分
子量500ないし200.000程度の半透膜のものを
使用することができる。
リポソームを得る状態により異なるが、たとえば分画分
子量500ないし200.000程度の半透膜のものを
使用することができる。
実際のリポソームの粒径のコントロールにあたっては、
たとえば上記した有機溶媒(メタノール、エタノール、
プロパノール、アセトン、ジオキサン)を適宜選択し、
これに脂質を溶解させ、種々の分画分子量を異にする透
析膜を用い、有機溶媒と水との置換速度をコントロール
してやれば所望の粒径を有するリポソームを調製するこ
とができる。
たとえば上記した有機溶媒(メタノール、エタノール、
プロパノール、アセトン、ジオキサン)を適宜選択し、
これに脂質を溶解させ、種々の分画分子量を異にする透
析膜を用い、有機溶媒と水との置換速度をコントロール
してやれば所望の粒径を有するリポソームを調製するこ
とができる。
すなわち、後記する実施例からも明確に理解される如く
、たとえばイソプロパノールの如き有機溶媒を使用すれ
ば、粒径の小さなリポソームが調製され、またエタノー
ルのような溶媒を使用すれば粒径の大きなリポソームが
調製される。そしてその調製条件にもよるが、概してい
えば透析条件がそのまま粒径コントロールにつながり、
それぞれの目的に応じた条件を適宜選択し所望の粒径サ
イズを有するリポソームを調製することが可能であるこ
とが判明した。
、たとえばイソプロパノールの如き有機溶媒を使用すれ
ば、粒径の小さなリポソームが調製され、またエタノー
ルのような溶媒を使用すれば粒径の大きなリポソームが
調製される。そしてその調製条件にもよるが、概してい
えば透析条件がそのまま粒径コントロールにつながり、
それぞれの目的に応じた条件を適宜選択し所望の粒径サ
イズを有するリポソームを調製することが可能であるこ
とが判明した。
なお、実際の調製にあっては、透析条件として撹拌手段
を付加することも可能である。
を付加することも可能である。
(実施例)
以下に、本発明のリポソームの調製法について実施例に
てより詳細に説明する。
てより詳細に説明する。
実施例1:
精製卵黄レシチン0.3gをエタノール30m1に溶解
後、半透性セルロースチューブ(スペクトロポア/分画
分子量50.000)に入れ、500m1の蒸留水中で
マグネチックスクーラーにより30rpmにて連続的に
撹拌することにより透析操作(25℃ニ一定)を行なっ
た。さらに、この蒸留水を1.5時間毎に6回(計30
00ml)交換するこ−とにより乳白色のリポソーム懸
濁液が得られた。
後、半透性セルロースチューブ(スペクトロポア/分画
分子量50.000)に入れ、500m1の蒸留水中で
マグネチックスクーラーにより30rpmにて連続的に
撹拌することにより透析操作(25℃ニ一定)を行なっ
た。さらに、この蒸留水を1.5時間毎に6回(計30
00ml)交換するこ−とにより乳白色のリポソーム懸
濁液が得られた。
このリポソーム懸濁液の一粒径を、コールタ−N−4S
Dで測定すると2630nmであった。
Dで測定すると2630nmであった。
実施例2:
精製卵黄レシチン1.5gをエタノール30m1に溶解
後、半透性セルロースチューブ(スペクトロポア/分画
分子量50.000)に入れ、500m1の蒸留水中で
マグネチックスターラーにより30rpmにて連続的に
撹拌することにより透析操作(25℃ニ一定)を行なっ
た。さらに、この蒸留水を1.5時間毎に6回(計3,
000 ml)交換することにより乳白色のリポソーム
懸濁液が得られた。
後、半透性セルロースチューブ(スペクトロポア/分画
分子量50.000)に入れ、500m1の蒸留水中で
マグネチックスターラーにより30rpmにて連続的に
撹拌することにより透析操作(25℃ニ一定)を行なっ
た。さらに、この蒸留水を1.5時間毎に6回(計3,
000 ml)交換することにより乳白色のリポソーム
懸濁液が得られた。
このリポソーム懸濁液の粒径を、コールタ−N−4SD
で測定すると860nmであった。
で測定すると860nmであった。
実施例3:
精製卵黄レシチン1.5gを用い、溶媒を種々変えてそ
の30m1に精製卵黄レシチンを溶解後、半透性セルロ
ースチューブ(スペクトロポア/分画分子量1.000
あるいは50.000)に入れ、500m1の蒸留水中
でマグネチックスクーラーにより30rpmにて連続的
に撹拌することにより前記と同様の透析操作を行ない、
乳白色のリポソーム懸濁液を得た。
の30m1に精製卵黄レシチンを溶解後、半透性セルロ
ースチューブ(スペクトロポア/分画分子量1.000
あるいは50.000)に入れ、500m1の蒸留水中
でマグネチックスクーラーにより30rpmにて連続的
に撹拌することにより前記と同様の透析操作を行ない、
乳白色のリポソーム懸濁液を得た。
これらのリポソーム懸濁液の粒径を、コールタ−N−4
SDで測定した。
SDで測定した。
これらの結果を表にまとめると、以下のようになる。
表1
以上の結果から明白な如く、本発明のリポソームの調製
法にあっては、用いる溶媒ならびに半透膜の種類によっ
て、得られるリポソームの粒径がそれぞれコントロール
されていることが判明する。
法にあっては、用いる溶媒ならびに半透膜の種類によっ
て、得られるリポソームの粒径がそれぞれコントロール
されていることが判明する。
つぎに、脂質とともに薬物を有機溶媒に溶解し透析した
実施例を記す。
実施例を記す。
用いた薬物としては、優れた消炎鎮痛作用を有する薬物
として、臨床的に使用されている4−ビフェニリル酢酸
エチルエステル(以下BPAA−Etと記す。)を使用
した。
として、臨床的に使用されている4−ビフェニリル酢酸
エチルエステル(以下BPAA−Etと記す。)を使用
した。
実施例4:
精製卵黄レシチン0.3g5BPAA−Et 0.9g
を各種溶媒30m1に溶解後、半透性セルロースチュー
ブ(スペクトロポア/分画分子量1.000あるいは5
0、000)に入れ、500m1の蒸留水中でマグネチ
ックスターラーにより30rpmにて連続的に撹拌する
ことにより透析操作(25°Cニ一定)を行なった。
を各種溶媒30m1に溶解後、半透性セルロースチュー
ブ(スペクトロポア/分画分子量1.000あるいは5
0、000)に入れ、500m1の蒸留水中でマグネチ
ックスターラーにより30rpmにて連続的に撹拌する
ことにより透析操作(25°Cニ一定)を行なった。
さらに、この蒸留水を1.5時間毎に6回(計3000
ml)交換することにより乳白色のリポソーム懸濁液が
得られた。
ml)交換することにより乳白色のリポソーム懸濁液が
得られた。
このリポソーム懸濁液の粒径を、コールタ−N−43D
で測定した。
で測定した。
それらの結果をまとめると表2にまとめられる。
表2
表2(つづき)
以上の結果からも明白な如く、本発明のリポソームの調
製法にあっては、薬物が効率良(リポソーム内に内包さ
れており、かつ得られたリポソームの粒径は用いた溶媒
ならびに半透膜の種類によって、それぞれコントロール
されていることが判明する。
製法にあっては、薬物が効率良(リポソーム内に内包さ
れており、かつ得られたリポソームの粒径は用いた溶媒
ならびに半透膜の種類によって、それぞれコントロール
されていることが判明する。
実施例5:
精製卵黄レシチン0.3g、コレステロール0.076
gをイソプロパノール30m1に溶解後、半透性セルロ
ースチューブ(スペクトロポア/分画分子量50、00
0)に入れ、500m1の蒸留水中でマグネチックスタ
ーラーにより30rpmにて連続的に撹拌することによ
り透析操作(25℃ニ一定)を行なった。
gをイソプロパノール30m1に溶解後、半透性セルロ
ースチューブ(スペクトロポア/分画分子量50、00
0)に入れ、500m1の蒸留水中でマグネチックスタ
ーラーにより30rpmにて連続的に撹拌することによ
り透析操作(25℃ニ一定)を行なった。
さらに、この蒸留水を1.5時間毎に6回(計3000
ml)交換することにより乳白色のリポソーム懸濁液が
得られた。
ml)交換することにより乳白色のリポソーム懸濁液が
得られた。
このリポソーム懸濁液の粒径を、コールタ−N−4SD
で測定すると11030nであった。
で測定すると11030nであった。
上記実施例においてイソプロパノールに代えn−プロパ
ノールを用い同様に処理しリポソームを調製した。この
リポソーム懸濁液の粒径を、コールタ−N−45Dで測
定すると443nmであった。
ノールを用い同様に処理しリポソームを調製した。この
リポソーム懸濁液の粒径を、コールタ−N−45Dで測
定すると443nmであった。
つぎに、本発明で得られたリポソームの安定性について
検討した。
検討した。
検討に使用したリポソームは前記実施例1で得られたも
のであり、これを室温下に放置し、その外観変化ならび
に粒径変化を観察した。
のであり、これを室温下に放置し、その外観変化ならび
に粒径変化を観察した。
その結果を表3にまとめる。
表3
以上の結果から明らかなとおり、本発明で調製されるリ
ポソームは経時的にも安定であることがわかる。
ポソームは経時的にも安定であることがわかる。
(発明の効果)
以上、本発明のリポソームの調製法にあっては、これま
での方法と異なり非常に簡便な方法でリポソームを調製
し得るとともに、その調製手段には以下に記すような利
点があるものである。
での方法と異なり非常に簡便な方法でリポソームを調製
し得るとともに、その調製手段には以下に記すような利
点があるものである。
(1)、脂質濃度を自由に選択でき、所望の含有リポソ
ームを調製できる。
ームを調製できる。
(2)0粒径および水保持量などの物理化学的パラメー
ターが均一であり、再現性に優れている。
ターが均一であり、再現性に優れている。
(3)、特別な装置や職人的な技術力なしで簡単に調製
可能である。
可能である。
(4)、熱や超音波などによる薬物の失活がない。
したがって、本発明のリポソームの調製法は特に優れた
ものであることが理解される。
ものであることが理解される。
Claims (5)
- (1)、脂質を、該脂質を溶解しかつ水と相溶する有機
溶媒に溶解し; 得られた脂質含有有機溶媒を、透析膜を介して水と置換
させる; ことを特徴とするリポソームの調製法。 - (2)、脂質とともに薬物を有機溶媒に溶解し、薬物を
リポソーム内に内包させた請求項1記載のリポソームの
調製法。 - (3)、脂質とともに、膜添加剤を更に有機溶媒に溶解
させた請求項1または請求項2記載のリポソームの調製
法。 - (4)、脂質が、大豆レシチン、水添大豆レシチン、卵
黄レシチン、水添卵黄レシチン、ホスファチジルコリン
、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセ
リン、ホスファチジルイノシトール、ホスファスフィン
ゴミエリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチ
ジン酸等のリン脂質である請求項1または請求項2記載
のリポソームの調製法。 - (5)、有機溶媒が、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、tert−ブタノール、3−ペンタノール、ア
セトン、ジオキサンから選択される少なくとも1種であ
る請求項1または請求項2記載のリポソームの調製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63048541A JP2713718B2 (ja) | 1988-03-03 | 1988-03-03 | リポソーム調製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63048541A JP2713718B2 (ja) | 1988-03-03 | 1988-03-03 | リポソーム調製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01224042A true JPH01224042A (ja) | 1989-09-07 |
JP2713718B2 JP2713718B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=12806228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63048541A Expired - Lifetime JP2713718B2 (ja) | 1988-03-03 | 1988-03-03 | リポソーム調製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2713718B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GR900100751A (el) * | 1989-10-13 | 1992-03-20 | Berlin Und Bergkamen Schering | Μέ?οδος για την παρασκευή υδατικών αιωρημάτων. |
CN114010801A (zh) * | 2021-11-16 | 2022-02-08 | 上海理工大学 | 一种l-抗坏血酸棕榈酸酯修饰的小分子肽脂质体及其制备与应用 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57136514A (en) * | 1981-01-07 | 1982-08-23 | Georugu Bueederu Hansu | Manufacture of liposome-like drug |
-
1988
- 1988-03-03 JP JP63048541A patent/JP2713718B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57136514A (en) * | 1981-01-07 | 1982-08-23 | Georugu Bueederu Hansu | Manufacture of liposome-like drug |
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
GR900100751A (el) * | 1989-10-13 | 1992-03-20 | Berlin Und Bergkamen Schering | Μέ?οδος για την παρασκευή υδατικών αιωρημάτων. |
CN114010801A (zh) * | 2021-11-16 | 2022-02-08 | 上海理工大学 | 一种l-抗坏血酸棕榈酸酯修饰的小分子肽脂质体及其制备与应用 |
CN114010801B (zh) * | 2021-11-16 | 2023-09-26 | 上海理工大学 | 一种l-抗坏血酸棕榈酸酯修饰的小分子肽脂质体及其制备与应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2713718B2 (ja) | 1998-02-16 |
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