JPH01203940A - 光学顕微鏡観察用カバーフィルムおよびその製造法 - Google Patents
光学顕微鏡観察用カバーフィルムおよびその製造法Info
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- JPH01203940A JPH01203940A JP2975888A JP2975888A JPH01203940A JP H01203940 A JPH01203940 A JP H01203940A JP 2975888 A JP2975888 A JP 2975888A JP 2975888 A JP2975888 A JP 2975888A JP H01203940 A JPH01203940 A JP H01203940A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はとくに、自動封入に適した光学顕微鏡観察用カ
バーフィルムおよびその製造法に関する。
バーフィルムおよびその製造法に関する。
(従来の技術)
従来、光学顕微鏡観察は被検体をカバーガラスとスライ
ドガラスではさみ、カバーガラスが対物レンズ側になる
ように置いてなされている。しかしながら被検体を2枚
のガラス板で単にはさむだけでは、後日再び同一被検体
を観察することが困難なことが多い。この問題を解決す
るために2枚のガラス板の間にミクロン単位の被検体の
薄片をサンドウィッチにして、光学顕微鏡観察した時の
状態のままで長期間保存するための接着剤が考案され、
この接着剤は封入剤と称されている。
ドガラスではさみ、カバーガラスが対物レンズ側になる
ように置いてなされている。しかしながら被検体を2枚
のガラス板で単にはさむだけでは、後日再び同一被検体
を観察することが困難なことが多い。この問題を解決す
るために2枚のガラス板の間にミクロン単位の被検体の
薄片をサンドウィッチにして、光学顕微鏡観察した時の
状態のままで長期間保存するための接着剤が考案され、
この接着剤は封入剤と称されている。
封入剤としてよく知られているものとして、バルサム(
Balsam )が挙げられる。しかしながらこれは天
然物であるために産地、精製度、保存条件等によって材
質の不均一性は免れないという欠点がある。このため封
入剤としての合成ポリマー接着剤の検討が試みられてい
る(例えば、秋山太−部、上野部子、臨床検査・196
6年11月)。
Balsam )が挙げられる。しかしながらこれは天
然物であるために産地、精製度、保存条件等によって材
質の不均一性は免れないという欠点がある。このため封
入剤としての合成ポリマー接着剤の検討が試みられてい
る(例えば、秋山太−部、上野部子、臨床検査・196
6年11月)。
また最近では医学、薬学、生物学、農学および工学上の
要求から数多(の被検体を光学顕微鏡観察する頻度が高
くなってきている。2枚のガラス板の間を薄い封入剤層
で満して固定するための作業は従来殆んど人力で行なわ
れているが、この方式では上記要求に数量的にも時間的
にも対応できない状況になりつつある。この問題を解決
するために、例えば米国特許第4.146.414号、
同第4、203.797号等に記載せる如く、予め透明
支持体上に接着剤を塗布したフィルムを、数滴の有機溶
剤(該接着剤を膨潤あるいは溶解しうるちの)を既に滴
下され、且つ被検体が載せられているスライドガラスに
自動的に重ね合わせて接着させることにより、光学顕微
鏡観察用標本を自動的につくる方法が考案されている。
要求から数多(の被検体を光学顕微鏡観察する頻度が高
くなってきている。2枚のガラス板の間を薄い封入剤層
で満して固定するための作業は従来殆んど人力で行なわ
れているが、この方式では上記要求に数量的にも時間的
にも対応できない状況になりつつある。この問題を解決
するために、例えば米国特許第4.146.414号、
同第4、203.797号等に記載せる如く、予め透明
支持体上に接着剤を塗布したフィルムを、数滴の有機溶
剤(該接着剤を膨潤あるいは溶解しうるちの)を既に滴
下され、且つ被検体が載せられているスライドガラスに
自動的に重ね合わせて接着させることにより、光学顕微
鏡観察用標本を自動的につくる方法が考案されている。
即ち上記フィルムは従来のカバーガラスの機能と封入剤
の機能を兼ね備えており、以下このようなものをカバー
フィルムと呼ぶ。
の機能を兼ね備えており、以下このようなものをカバー
フィルムと呼ぶ。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、透明支持体上に予め接着剤を塗布したこ
のカバーフィルムはユーザーがいつでも、どこでも安心
して使用できるためには新たな工夫が必要である。即ち
カバーフィルムはロール状態で保存中に接着剤層とフィ
ルムの裏面(接着剤層と反対側の支持体表面)との間で
いわゆるブロッキングが生じやすい。−旦ブロッキング
が生じると接着剤層がフィルムの裏面に転移したり、接
着剤層表面が不均一になって、顕微鏡観察に必要な充分
な封入が達成できなくなる。
のカバーフィルムはユーザーがいつでも、どこでも安心
して使用できるためには新たな工夫が必要である。即ち
カバーフィルムはロール状態で保存中に接着剤層とフィ
ルムの裏面(接着剤層と反対側の支持体表面)との間で
いわゆるブロッキングが生じやすい。−旦ブロッキング
が生じると接着剤層がフィルムの裏面に転移したり、接
着剤層表面が不均一になって、顕微鏡観察に必要な充分
な封入が達成できなくなる。
このような問題点を解決するため、例えば特開昭62−
38408号にはガラス転移温度が50℃以上のポリマ
ー接着剤を使用することによりブロッキングを防止する
方法が提案されている。確かにこの方法によりある程度
までブロッキングを防止できるが充分とは言えない場合
がある。
38408号にはガラス転移温度が50℃以上のポリマ
ー接着剤を使用することによりブロッキングを防止する
方法が提案されている。確かにこの方法によりある程度
までブロッキングを防止できるが充分とは言えない場合
がある。
またカバーフィルムを長期間ロール状態で保存すると長
尺方向のカール(いわゆる巻きぐせ〉あるいは幅方向の
カールが生じ、このカーリングの程度が大きいと前記米
国特許第4.146.414号、同第4、203.79
7号等に記載されている自動封入機内でカバーフィルム
がつかえて正常に搬送されなくなったり、カバーフィル
ムとスライドガラスとの接触が不充分で被検体を封入で
きなくなる場合がある。
尺方向のカール(いわゆる巻きぐせ〉あるいは幅方向の
カールが生じ、このカーリングの程度が大きいと前記米
国特許第4.146.414号、同第4、203.79
7号等に記載されている自動封入機内でカバーフィルム
がつかえて正常に搬送されなくなったり、カバーフィル
ムとスライドガラスとの接触が不充分で被検体を封入で
きなくなる場合がある。
したがって本発明の目的の一つは保存中にブロッキング
することがなく、しかも少量の有機溶剤に接したときに
迅速に接着するカバーフィルムを提供することにある。
することがなく、しかも少量の有機溶剤に接したときに
迅速に接着するカバーフィルムを提供することにある。
さらに本発明の目的の一つはロール状態で保存された場
合にもカーリングの生じにくいカバーフィルムを提供す
ることにある。
合にもカーリングの生じにくいカバーフィルムを提供す
ることにある。
さらに本発明のもう一つの目的は、上記カバーフィルム
の製造法を提供することにある。
の製造法を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
上記目的はセルロース系透明支持体の一方の面に接着剤
層を設けてなる光学顕微鏡観察用カバーフィルムにおい
て、他方の面にシリコーンオイル層を3〜10mg/m
″の量で塗設したことを特徴とする光学顕微鏡観察用カ
バーフィルムにより達成できることが分った。上記カバ
ーフィルムは、たとえばセルロース系透明支持体の一方
の面に接着剤層を塗設する工程と、該セルロース系透明
支持体中に含まれる可塑剤を溶解することができ、かつ
シリコーンオイルを溶解することができる溶剤に該シリ
コーンオイルを溶解した溶液を、該シリコーンオイルの
塗布量が3〜Long/m2、該溶剤の塗布量が10〜
25rnl/m″となるように塗布する工程とを含む方
法により製造される。
層を設けてなる光学顕微鏡観察用カバーフィルムにおい
て、他方の面にシリコーンオイル層を3〜10mg/m
″の量で塗設したことを特徴とする光学顕微鏡観察用カ
バーフィルムにより達成できることが分った。上記カバ
ーフィルムは、たとえばセルロース系透明支持体の一方
の面に接着剤層を塗設する工程と、該セルロース系透明
支持体中に含まれる可塑剤を溶解することができ、かつ
シリコーンオイルを溶解することができる溶剤に該シリ
コーンオイルを溶解した溶液を、該シリコーンオイルの
塗布量が3〜Long/m2、該溶剤の塗布量が10〜
25rnl/m″となるように塗布する工程とを含む方
法により製造される。
シリコーンオイルとしては例えば特開昭62−2691
39号に記載されている如きオルガノポリシロキサン、
信越シリコーン■(7)product dataに記
載されている如きジメチルシロキサンに各種の有機基を
導入した変性シリコーンオイル等が挙げられる。これら
シリコーンオイルはアセトン、メチルエチルケトン、メ
タノールとアセトンあるいはメチルエチルケトンとの混
合溶剤、エタノールとアセトンあるいはメチルエチルケ
トンとの混合溶剤等比較的低沸点の有機溶剤に溶解する
ものが好ましい。これらシリコーンオイルの塗布量が少
なすぎるともう一方の面の接着剤層とのブロッキングを
防止する効果が発揮できなくなることがある。またシリ
コーンオイルの塗布量が多すぎるとカバーフィルムをロ
ール状態で保存中にシリコーンオイルがもう一方の面の
接着剤層に転移して、被検体をのせたスライドガラスと
充分に接着する(すなわち被検体を封入する)ことがで
きなくなることがある。シリコーンオイルの塗布量が3
mg/m′〜10mg/rn’であればロール状態で保
存中にブロッキングせず、且つ封入性がよいことが分っ
た。更に好ましいシリコーンオイルの塗布量は51T1
g/コ〜8mg/m′テアル。
39号に記載されている如きオルガノポリシロキサン、
信越シリコーン■(7)product dataに記
載されている如きジメチルシロキサンに各種の有機基を
導入した変性シリコーンオイル等が挙げられる。これら
シリコーンオイルはアセトン、メチルエチルケトン、メ
タノールとアセトンあるいはメチルエチルケトンとの混
合溶剤、エタノールとアセトンあるいはメチルエチルケ
トンとの混合溶剤等比較的低沸点の有機溶剤に溶解する
ものが好ましい。これらシリコーンオイルの塗布量が少
なすぎるともう一方の面の接着剤層とのブロッキングを
防止する効果が発揮できなくなることがある。またシリ
コーンオイルの塗布量が多すぎるとカバーフィルムをロ
ール状態で保存中にシリコーンオイルがもう一方の面の
接着剤層に転移して、被検体をのせたスライドガラスと
充分に接着する(すなわち被検体を封入する)ことがで
きなくなることがある。シリコーンオイルの塗布量が3
mg/m′〜10mg/rn’であればロール状態で保
存中にブロッキングせず、且つ封入性がよいことが分っ
た。更に好ましいシリコーンオイルの塗布量は51T1
g/コ〜8mg/m′テアル。
シリコーンオイルを溶かすための溶剤は、塗布した溶剤
の一部がセルロース系支持体中に浸透し支持体中の可塑
剤を溶解して支持体表面にこれを移動せしめる。このた
め、該溶剤を塗布しなかった時とはカーリングの程度お
よびカーリングの方向が変化する。通常、セルロース系
透明支持体の一方の面に接着剤が塗布されただけの系で
は接着剤層側が凹になるようにカールする。またセルロ
ース系透明支持体の一方の面に有機溶剤が塗布されただ
けの系では、有機溶剤が塗布された側が凹になるように
カールする。従ってセルロース系透明支持体の一方の面
に接着剤を塗布し、もう一方の面に有機溶剤を塗布する
ことによりカーリングバランスをとることが可能になる
。接着剤層の塗布量によってカーリングバランスをとる
のに必要な有機溶剤の塗布量の適正値は変るので、適宜
選択すればよい。すなわち、封入のために必要な接着剤
の塗布量は被検体の厚みに依存するが、一般に、接着剤
の塗布量は固形分換算で10g/m″〜30 g /
m2、好ましくは15 g/m’ 〜25 g/m”で
あるので、このようなばあい、カーリングバランスをと
るために必要な有機溶剤の塗布量は1〇−/m′〜25
m1/m”の範囲である。
の一部がセルロース系支持体中に浸透し支持体中の可塑
剤を溶解して支持体表面にこれを移動せしめる。このた
め、該溶剤を塗布しなかった時とはカーリングの程度お
よびカーリングの方向が変化する。通常、セルロース系
透明支持体の一方の面に接着剤が塗布されただけの系で
は接着剤層側が凹になるようにカールする。またセルロ
ース系透明支持体の一方の面に有機溶剤が塗布されただ
けの系では、有機溶剤が塗布された側が凹になるように
カールする。従ってセルロース系透明支持体の一方の面
に接着剤を塗布し、もう一方の面に有機溶剤を塗布する
ことによりカーリングバランスをとることが可能になる
。接着剤層の塗布量によってカーリングバランスをとる
のに必要な有機溶剤の塗布量の適正値は変るので、適宜
選択すればよい。すなわち、封入のために必要な接着剤
の塗布量は被検体の厚みに依存するが、一般に、接着剤
の塗布量は固形分換算で10g/m″〜30 g /
m2、好ましくは15 g/m’ 〜25 g/m”で
あるので、このようなばあい、カーリングバランスをと
るために必要な有機溶剤の塗布量は1〇−/m′〜25
m1/m”の範囲である。
カバーフィルムの支持体は原則的には透明な支持体であ
ればよいが、例えば通常入手できるポリエステル系透明
支持体を用いた場合には5〜10倍程度の低倍率光学顕
微鏡観察では問題ないが、それ以上の倍率での光学顕微
鏡観察ではピントが合わなくなる。その理由はよく分っ
てはいないが、二軸延伸による光学異方性のためと考え
られる。
ればよいが、例えば通常入手できるポリエステル系透明
支持体を用いた場合には5〜10倍程度の低倍率光学顕
微鏡観察では問題ないが、それ以上の倍率での光学顕微
鏡観察ではピントが合わなくなる。その理由はよく分っ
てはいないが、二軸延伸による光学異方性のためと考え
られる。
光学異方性のない透明支持体であればカバーフィルムの
支持体として有用であり、比較的容易に入手できる支持
体としてセルロース系透明支持体を用いた系では400
倍以上の高倍率光学顕微鏡観察が可能である。したがっ
て本発明ではセルロース系支持体を使用する。このよう
なセルロース系支持体の例としては、セルローストリア
セテート、セルロースジアセテートおよびセルロースア
セテートブチレート等が挙げられる。これら支持体の厚
さは一般に50μm〜250μm1好ましくは100μ
m〜150μmが適当である。これら支持体には写真感
光材料業界ではよく知られている下びき層が塗設されて
いたり紫外線照射、コロナ放電あるいはグロー放電等の
表面処理がなされていてもよい。
支持体として有用であり、比較的容易に入手できる支持
体としてセルロース系透明支持体を用いた系では400
倍以上の高倍率光学顕微鏡観察が可能である。したがっ
て本発明ではセルロース系支持体を使用する。このよう
なセルロース系支持体の例としては、セルローストリア
セテート、セルロースジアセテートおよびセルロースア
セテートブチレート等が挙げられる。これら支持体の厚
さは一般に50μm〜250μm1好ましくは100μ
m〜150μmが適当である。これら支持体には写真感
光材料業界ではよく知られている下びき層が塗設されて
いたり紫外線照射、コロナ放電あるいはグロー放電等の
表面処理がなされていてもよい。
本発明に使用される接着剤の例としては特開昭62−3
8408号に記載されている如きアクリル系ポリマー接
着剤あるいはポリエステル系接着剤が挙げられる。
8408号に記載されている如きアクリル系ポリマー接
着剤あるいはポリエステル系接着剤が挙げられる。
本発明のカバーフィルムを製造するばあい、接着剤層と
シリコーンオイル層は、いずれか一方を支持体上に塗設
してから他方を塗設してもよいし両者を同時に塗設して
もよい。
シリコーンオイル層は、いずれか一方を支持体上に塗設
してから他方を塗設してもよいし両者を同時に塗設して
もよい。
(発明の効果)
本発明の光学顕微鏡観察用カバーフィルムはロール状態
で保存してもブロッキングを生じることがなく、またカ
ーリングを生じにくい。したがって自動封入機内でつか
えることなく正常に搬送され、またカバーフィルムとス
ライドガラスとの接触が充分に行われるため、被検体の
封入不良を起こすことがほとんどない。
で保存してもブロッキングを生じることがなく、またカ
ーリングを生じにくい。したがって自動封入機内でつか
えることなく正常に搬送され、またカバーフィルムとス
ライドガラスとの接触が充分に行われるため、被検体の
封入不良を起こすことがほとんどない。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1
130μmの厚さの透明なセルローストリアセテート支
持体の一方の面に、酢酸エチルとトルエンが1=1(容
積比)の混合溶媒に溶かした接着剤アロンS−1017
(ガラス転移温度87℃、東亜合成化学工業株式会社、
日本)とアロンS−1030C(ガラス転移温度52℃
、同)を固型分重量比で4=6の割合でブレンドし、全
固形分塗布量が20g/m゛になるように塗布し試料(
a)を作成した。このときの溶媒塗布量はトルエン 30−/m2、酢酸エチル30m!/m″であった。こ
の試料(a)のもう一方の面に第1表に示されるように
アセトンまたはシリコーンオイル(KF−945(A)
)のアセトン溶液を塗布し、試料(b)、(C)およ
び(d)を作成した。
持体の一方の面に、酢酸エチルとトルエンが1=1(容
積比)の混合溶媒に溶かした接着剤アロンS−1017
(ガラス転移温度87℃、東亜合成化学工業株式会社、
日本)とアロンS−1030C(ガラス転移温度52℃
、同)を固型分重量比で4=6の割合でブレンドし、全
固形分塗布量が20g/m゛になるように塗布し試料(
a)を作成した。このときの溶媒塗布量はトルエン 30−/m2、酢酸エチル30m!/m″であった。こ
の試料(a)のもう一方の面に第1表に示されるように
アセトンまたはシリコーンオイル(KF−945(A)
)のアセトン溶液を塗布し、試料(b)、(C)およ
び(d)を作成した。
第 1 表
上記試料を幅24mmにスリットし、径が126mmの
巻芯に、封入剤層が巻芯側に向くように各々60mずつ
巻きつけた。この巻きつけた試料を3日間室温保存した
。この試料を、カバーエイド自動封入装置5CA−18
00(サクラ精機株式会社、日本)を用いてスライドガ
ラスと貼合わせた。全試料とも貼合せは良好であった。
巻芯に、封入剤層が巻芯側に向くように各々60mずつ
巻きつけた。この巻きつけた試料を3日間室温保存した
。この試料を、カバーエイド自動封入装置5CA−18
00(サクラ精機株式会社、日本)を用いてスライドガ
ラスと貼合わせた。全試料とも貼合せは良好であった。
また、上記試料をロール状態で40℃、80%RH(相
対湿度)で3日間保存した後、同様な操作でスライドガ
ラスとの貼合せを試みた。結果を第2表に示す。
対湿度)で3日間保存した後、同様な操作でスライドガ
ラスとの貼合せを試みた。結果を第2表に示す。
第 2 表 40℃、80%R)l 3日間保存後
の貼合せ結果 第2表から接着剤層と反対側に有機溶剤の塗布量が20
rn1/m’になるようシリコーンオイルの有機溶剤溶
液を塗設したカバーフィルムは高温高湿下で保存されて
もスライドガラスとの貼合せが可能であることが分る。
の貼合せ結果 第2表から接着剤層と反対側に有機溶剤の塗布量が20
rn1/m’になるようシリコーンオイルの有機溶剤溶
液を塗設したカバーフィルムは高温高湿下で保存されて
もスライドガラスとの貼合せが可能であることが分る。
シリコーンオイル層がないとブロッキングが生じ易く、
また有機溶媒を塗布しないばあい、ならびに多量の有機
溶媒を塗布したばあいにはいずれもカーリングのため貼
合せが不良になることが分る。
また有機溶媒を塗布しないばあい、ならびに多量の有機
溶媒を塗布したばあいにはいずれもカーリングのため貼
合せが不良になることが分る。
実施例2
150μmの厚さの透明なセルロースジアセテート支持
体の一方の面の上に、接着剤アロンS−1017とアロ
ンS−1030C(固形分重量比=1:1)を酢酸エチ
ルとトルエンが7:3(容積比)の混合溶媒に溶かした
溶液を、全固形分塗布量が25g/ゴになるように塗布
し試料(e)を作成した。このときトルエンの塗布量は
39mj!/m2、酢酸エチルの塗布量は70mA’/
m″であった。この試料(e)のもう一方の面の上に第
3表に示すように、有機溶媒のみ、またはシリコーンオ
イル(にF−353)の有機溶媒溶液を塗布し、試料(
f)および(母を作成した。
体の一方の面の上に、接着剤アロンS−1017とアロ
ンS−1030C(固形分重量比=1:1)を酢酸エチ
ルとトルエンが7:3(容積比)の混合溶媒に溶かした
溶液を、全固形分塗布量が25g/ゴになるように塗布
し試料(e)を作成した。このときトルエンの塗布量は
39mj!/m2、酢酸エチルの塗布量は70mA’/
m″であった。この試料(e)のもう一方の面の上に第
3表に示すように、有機溶媒のみ、またはシリコーンオ
イル(にF−353)の有機溶媒溶液を塗布し、試料(
f)および(母を作成した。
第 3 表
上記試料を作成後ロール状態で50℃、15%RHで2
日間保存した後、カバーエイド自動封入装置でスライド
ガラスとの貼合せを試みた。結果を第4表に示す。
日間保存した後、カバーエイド自動封入装置でスライド
ガラスとの貼合せを試みた。結果を第4表に示す。
第4表から接着剤層と反対側にシリコーンオイルの有機
溶剤溶液を塗設したカバーフィルムハ高温下で保存され
てもスライドガラスとの貼合せが可能であることが分る
。
溶剤溶液を塗設したカバーフィルムハ高温下で保存され
てもスライドガラスとの貼合せが可能であることが分る
。
実施例3
120μmの厚さの透明なセルロースアセテートブチレ
ート支持体の一方の面の上に酢酸エチルとトルエンが1
=1(容積比)の混合溶媒に溶かしたバイロン200(
東洋紡績株式会社、日本)を固形分塗布量が15g/r
n’になるように塗布した。このとき溶媒の塗布量は酢
酸エチル40m1!/m゛、トルエン40mA’/m’
であった。この支持体のもう一方の面の上に第5表に示
されるシリコーンオイルの有機溶媒溶液を塗布し、試料
(5)および(1)を作成した。
ート支持体の一方の面の上に酢酸エチルとトルエンが1
=1(容積比)の混合溶媒に溶かしたバイロン200(
東洋紡績株式会社、日本)を固形分塗布量が15g/r
n’になるように塗布した。このとき溶媒の塗布量は酢
酸エチル40m1!/m゛、トルエン40mA’/m’
であった。この支持体のもう一方の面の上に第5表に示
されるシリコーンオイルの有機溶媒溶液を塗布し、試料
(5)および(1)を作成した。
第 5 表
上記試料(社)および(1)をロール状態で、45℃、
20%RH17日間保存した後カバーエイド自動封入装
置でスライドガラスと貼り合せを試みた。結果を第6表
に示す。
20%RH17日間保存した後カバーエイド自動封入装
置でスライドガラスと貼り合せを試みた。結果を第6表
に示す。
第 6 表 45℃、20%RH7日間保存後の貼合
せ結果 第6表からシリコーンオイルが多すぎてもスライドガラ
スとの貼合せができないことが分る。
せ結果 第6表からシリコーンオイルが多すぎてもスライドガラ
スとの貼合せができないことが分る。
*
Claims (2)
- (1)セルロース系透明支持体の一方の面に接着剤層を
設けてなる光学顕微鏡観察用カバーフィルムにおいて、
他方の面にシリコーンオイル層を3〜10mg/m^2
の量で塗設したことを特徴とする光学顕微鏡観察用カバ
ーフィルム。 - (2)セルロース系透明支持体の一方の面に接着剤層を
塗設する工程と、該セルロース系透明支持体中に含まれ
る可塑剤を溶解することができ、かつシリコーンオイル
を溶解することができる溶剤に該シリコーンオイルを溶
解した溶液を、該シリコーンオイルの塗布量が3〜10
mg/m^2、該溶剤の塗布量が10〜25ml/m^
2となるように塗布する工程とを含む、請求項(1)記
載の光学顕微鏡観察用カバーフィルムの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2975888A JPH01203940A (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | 光学顕微鏡観察用カバーフィルムおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2975888A JPH01203940A (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | 光学顕微鏡観察用カバーフィルムおよびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01203940A true JPH01203940A (ja) | 1989-08-16 |
Family
ID=12284978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2975888A Pending JPH01203940A (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | 光学顕微鏡観察用カバーフィルムおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01203940A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH049009U (ja) * | 1990-05-11 | 1992-01-27 | ||
WO2021251424A1 (ja) * | 2020-06-12 | 2021-12-16 | 富士フイルム株式会社 | 封入方法 |
WO2023054048A1 (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | 富士フイルム株式会社 | カバーフィルム |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS53144761A (en) * | 1977-05-23 | 1978-12-16 | Saitorogisuka Sentoraruraborat | Method and equipment of fixing piece of cover on slide holding microscope specimen |
JPS60206842A (ja) * | 1984-03-30 | 1985-10-18 | Uchiyama Mfg Corp | 表面処理液 |
JPS6238408A (ja) * | 1985-08-13 | 1987-02-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 顕微鏡用カバ−フイルム |
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JPS62269139A (ja) * | 1986-05-16 | 1987-11-21 | Konika Corp | オルガノポリシロキサンの転写性が改良された写真感光材料 |
-
1988
- 1988-02-10 JP JP2975888A patent/JPH01203940A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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