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JPH01199593A - 抗ウイルス剤 - Google Patents

抗ウイルス剤

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Publication number
JPH01199593A
JPH01199593A JP63022998A JP2299888A JPH01199593A JP H01199593 A JPH01199593 A JP H01199593A JP 63022998 A JP63022998 A JP 63022998A JP 2299888 A JP2299888 A JP 2299888A JP H01199593 A JPH01199593 A JP H01199593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protein
sulfuric acid
reaction
substance
precipitate
Prior art date
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Granted
Application number
JP63022998A
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English (en)
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JPH0816118B2 (ja
Inventor
Shigeaki Muto
武藤 成明
Minoru Ohara
稔 大原
Jiyunji Kadochi
淳二 角地
Chikao Yoshikumi
吉汲 親雄
Masaaki Takahashi
正明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Corp filed Critical Kureha Corp
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Priority to CA000559728A priority patent/CA1339111C/en
Priority to DE8888301602T priority patent/DE3881198T2/de
Priority to EP88301602A priority patent/EP0331821B1/en
Publication of JPH01199593A publication Critical patent/JPH01199593A/ja
Publication of JPH0816118B2 publication Critical patent/JPH0816118B2/ja
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/37Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from fungi
    • C07K14/375Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from fungi from Basidiomycetes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
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    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B37/00Preparation of polysaccharides not provided for in groups C08B1/00 - C08B35/00; Derivatives thereof
    • C08B37/006Heteroglycans, i.e. polysaccharides having more than one sugar residue in the main chain in either alternating or less regular sequence; Gellans; Succinoglycans; Arabinogalactans; Tragacanth or gum tragacanth or traganth from Astragalus; Gum Karaya from Sterculia urens; Gum Ghatti from Anogeissus latifolia; Derivatives thereof

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  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業の利用分野] 本発明は、カワラタケ属に属する担子菌由来の特定の蛋
白多糖体及び該蛋白多糖体を有効成分とする抗ウィルス
剤に係り、特に抗し1〜
【]ウィルス剤、就中抗エイズ
ウィルス剤に係る。 更に詳しくは、ゲル濾過クロマトグラフィーによる分子
量が50□000〜3.000.000を示し、α−ナ
フ1〜−ル硫硫酸反応ゼインドール硫酸反応アンスロン
硫酸反応、フェノール硫酸反応、1ヘリブトファン硫酸
反応、ローリイフAリン法及び塩酸加水分解後のニンヒ
ドリン反応において呈色反応を示し、ローリイフAリン
法で定mした蛋白質部重量/フェノール硫酸法で定量し
た糖質部重量が40/60乃至70/ 30であり、水
にと(プ、ピリジン、り[10ホルム、ベンゼン、ヘギ
ザン、メタノールに不溶で、比旋光度[α]。が−10
°乃至30°を示し、赤外線吸収スペク1〜ルにおいて
890cm−’に特性吸収を示し、蛋白質部のアミノ酸
の70%以上がアスパラギン酸、スレオニン、セリン、
グルタミン酸。 グリシン、アラニン、バリン及びロイシンよりなり、糖
質部の75重量%以上がグルコースとマンノースでその
比の値が2乃至4であることを特徴とする蛋白多糖体、
及び該蛋白多糖体(以下、本物質と略称する)を有効成
分として含有する抗ウィルス剤に関】る。 [従来の技術] 抗エイズウィルス剤どじですでに使用されているアジド
−3°−デオキシチミジン(AZT)があげられるが、
この場合、正常細胞に対しても分裂阻害作用を示す副作
用がみられる。更に抗ウィルス剤としてのワクチンが用
いられていたが抗エイズウィルス剤としては有効でない
。 一方、担子菌類から得られる蛋白多糖体及び蛋白多糖体
の製造方法としては以上のものが提案されている。 超遠心法による測定で分子fi 5000〜30000
0を示し、α−ナフトール硫酸反応、インドール硫酸反
応、アンス[1ン硫酸反応、フェノール硫酸反応、トリ
プトファン硫酸反応について糖類の呈色反応を示し、ロ
ーリィフォリン法ならびに塩酸加水分解後のニンヒドリ
ン反応についてペプチド結合ならびにアミノ酸の呈色反
応をそれぞれ示し、プロ]〜ン核磁気共鳴スペクトル測
定による吸収位置が0.9±0.1 ppm 、  1
.2±0.1 ppm 、  2.0±O,ippm。 4.5±0.11)l)m 、  4.7±0.1 p
pHlであり、30〜4.4 ppmにブロードな吸収
を有するものであり、05〜2.5 ppmを蛋白部分
のプロトン強度とし、2.5〜6.0 ppmを糖質部
分のプロトン強度とした場合の糖質部分/蛋白部分の割
合が55/45〜9515の範囲であり、49〜6.0
 ppmのα−グルカンに基く吸収を示さないβ−グル
カンより糖質部分が構成されてd5す、蛋白部分はアス
パラギン酸、スレオニン、セリン、グルタミン酸、プロ
リン、グリシン、アラニン、シスデイン、バリン、メチ
オニン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、トリブI
〜ファン、フェニルアラニン、リジン、ヒスヂヂン、ア
ルギニンより構成されていることを特徴とする蛋白多糖
体、及び担子菌の種菌を11r、 I@養して培地表面
に発育した菌苔を生理的食塩水と共にホモジナイズして
生産培養の種菌とし、この種菌を静置又は深部培養して
菌糸体を生成せしめ、これを熱水、希アルカリ溶液のよ
うな水性溶媒を用いて抽出し、この抽出物から抽出残渣
を除去した後に濃縮し、これに硫安などによる塩析或は
限外e過などの操作を施して低分子物質を除去し、Ir
i製して濃縮液とし、か、」;うにして得られた濃縮液
に、硫安をその飽和度の25%に相当する量添加して生
成でる沈澱を除去し、次に得られる液に、硫安をその飽
和度の40%に相当する吊添加して生成する沈澱を採取
し、透析説塩後DFAEセルロースカラムに吸着せしめ
、ついで1モルの塩化ナトリウム水溶液で溶出せしめで
得られる溶出液に、硫安をその飽和値の40%に相当す
るけ添加し、生成した沈澱を採取し、透析脱塩すること
による該蛋白多糖体を得る方法(特公昭55−2327
1) ;超遠心法による分子量測定で5000乃至30
0000の分子量を示し;α−ナフ1〜−ル硫酸反応、
インドール硫酸反応、アンスロン硫酸反応、フェノール
硫酸反応およびトリプトファン硫酸反応で糖類の呈色反
応を示し:元素分析値が炭素43.5−45.3%、水
素57〜67%および残余が酸素であり;化皮光度[α
]。が70〜180°を示し;赤外線吸収スペクトルに
おいて840cm”に特性吸収を示し;核磁気共鳴スペ
クトルの測定による吸収位置が37±0.1  ppm
  、 3.8−!T0.1  ppm  、  5.
0±0.lppm。 54±0.1 ppmであり;水に可溶性でピリジン、
り[」ロボルムならびにヘキサンに不溶であって、D−
グルコースを主要な構成糖とすることを特徴とする多糖
体く特公昭56−46481) :超遠心法による測定
で5000〜300000の分子量を示し、α−プフ1
〜−ル硫酸反応、インドール硫酸反応、アンスロン硫酸
反応、フェノール硫酸反応おにびトリプトファン硫酸反
応について糖類の呈色反応を示し、ローリィフォリン法
ならびに塩酸加水分解後のニンヒドリン反応についてペ
プチド結合とアミノ酸の呈色反応をそれぞれ示し、プロ
1〜ン核磁気共鳴スペクI〜ル測定による吸収位置が0
9±0.1 ppm 、  1.21−0.1 ppm
 、  2.0±0. lppm。 45±0.1 ppm、41±0.1 ppm、50±
0. lppm。 54±0.1 ppmであり、3.0〜.4.4ppm
にブロードな吸収を有づ−るものであり、05・〜2.
5 ppmを蛋−〇 − 白部分のブ[11−ン強度、2.5〜6.0 ppmを
糖質部分のプロ1〜ン強度とした場合の糖質部分/蛋白
部分の割合が54+;/45〜9515の範囲であり、
49〜6.0 ppmのα−グルカンに基く吸収と4.
4〜49ppmのβ−グルカンに基く吸収の強度比によ
るα/βが50150〜10/90の範囲であるような
糖質部分がβ−D−グルカンとα−D−グルカンから形
成されており、かつ蛋白部分がアスパラギン酸、スレオ
ニン、セリン、グルタミン酸、プロリン、グリシン、ア
ラニン、システィン、バリン、メチオニン、イソロイシ
ン、ロイシン、チロシン、1〜リプトフ7ン、フェニル
アラニン、リジン、ヒスヂヂンおよびアルギニンから構
成されていることを特徴とする蛋白多糖体、及び担子菌
の種菌を前培養して培地表面に発育した菌苔を生理的食
塩水と共にホモジナイズして生産培養の種菌とし、この
種菌を静置又は深部培養して菌糸体を生成ゼしめ、これ
を熱水、希アルカリ溶液のような水性溶媒を用いて抽出
し、この抽出物から抽出残渣を除去した後に濃縮し、こ
れに硫安などにょる塩析或は限外濾過などの操作を施し
て低分子物質を除去し、f7 ’JJして濃縮液どじ、
かようにして得られた濃縮液に硫安を40%飽和せしめ
、生成する沈澱を除去し、次に硫安を60%飽和せしめ
て生成する沈澱を採取し、透析脱塩後DEAFセルロー
スカラムに吸着Uしめ、ついで1モルの塩化プトリウム
水溶液で溶出けじめ−で得られる溶出液に硫安を60%
飽和せしめ、生成した沈澱を採取し、透析脱塩すること
による該蛋白多糖体を得る方法(特公昭57−401り
9) : カワラタケ属に属する菌の人口培養によって得た菌糸体
を、水又はこれに可溶性の少量の酸、塩基又は有機溶媒
を含む水系溶媒にて抽出することにより、その加水分解
物がモーリッシュ反応、アンスロン硫酸反応、トリプト
ファン硫酸反応、システィン硫酸反応、アミノグアニジ
ン硫酸反応、クロモトロープ酸硫酸反応、カルバゾール
・システィン硫酸反応、セリバッフ反応、ビアール反応
、アニリン塩酸反応、1〜レンス反応及びチオグリコー
ル酸硫酸反応については陽性、ニンヒドリン反応につい
ては弱陽性を示す特性を有する制癌性を有づる多糖類を
得る方法(特公昭5l−36322);及びカワラタケ
属に属する担子菌を001N乃至2Nのアルカリ水溶液
を用いて抽出し、得られる抽出液を限外濾過及び又は逆
滲透圧法により処理して、該抽出液中に含有される分子
量5000以]・の低分子物を除去することを特徴とす
る含窒素多糖体の製造方法(特公昭56−14274)
。 [発明が解決しようとする問題点] 最近B型肝炎、成人工細胞白血病更にはAIDSと近年
法々にウィルス病が話題の焦点となって−12= いる。 特に、AIDS(八cquired immunode
ficiencySl/ndromQ)といわれる一連
の後天性免疫不全症候群は患者を死に至らしめる重篤な
病気として注目されている。この病気の原因はレトロウ
ィルスの一種であるH I V (lluman Im
munodeficiencyVirus)がヒトのT
4リンパ球細胞に吸着することによって感染が始まり、
他のリンパ系細胞に次々に感染して免疫系を破壊するこ
とによって起こることが既に研究されている。ウィルス
病に対してはこれまでワクチンによる予防接種で対応し
、天然痘根絶をはじめ、黄熱、ポリオの制圧がなされて
ぎた。 しかし、AIDSなどのように持続感染や潜伏感染が問
題となる病気に対してはワクチンだけでは対抗できず、
またHIVの膜の竹買上有効なワクチンの開発は難しい
と考えられており、安全で=  13 − 優れた効果を示す抗エイズウィルス剤の開発が期待され
ている。 そしてすでに抗エイズウィルス剤としてAZTが使用さ
れているが、正常細胞に対しても分裂阻害作用を示す副
作用がみられる。そこで副作用の少ない安全な抗エイズ
・フィルス剤の開発が待たれている。 本発明者らは、前述の通りづ−でに免疫系に対してB 
RM (Biological Re5ponse M
odifier)の働きをする多くの蛋白多糖体を見出
している。特にサルノコシカケ利に属するカワラタケ属
の担子菌より抽出された蛋白多糖体の中の一種であるク
レスチン(登録商標)は、抗腫瘍剤として既に市販され
てd3す、極めて低毒性で、且つ腸内菌叢撹乱などの心
配がなく、長期投与が可能である。また、変異原性やア
レルギー反応などにも影響を与えず、従って健康な人に
対する催奇形性や、アレルギー反応の危険もなく、極め
て安全な物質である。このJ、うな4ノルノコシカケ科
に屈するカワラタケ属の担子にjより抽出された蛋白多
糖体は、天然物質である担子菌から1qられるものであ
って、多数の蛋白多糖体から成る複利す化合物を含有し
ている!こめ、該抽出物の抗Jイス′作用[1−11V
のヒ1〜山来すンパ系細胞への吸着阻害活性、及び+」
I Vの増殖過程に必須の酵素である1Tase (逆
転写酵素)K’r +1阻害1の有効成分物質の性格に
ついては未だ充分に解明がなされていない。 本発明習等は、この有効物質の解明について鋭意検詞を
重ねた結果、カワラタケ属に属する1!1子菌を培養し
C得られる菌糸体又は子実体を熱水又はアルカリ性水溶
液で抽出し、飽和硫安塩析後彎られる沈澱物を脱塩し、
再溶解し、飽和度25%硫安で塩析し再沈澱した沈澱物
を透析により脱塩し、1qられた分画物をD[へEイオ
ン交換セルロースカラムにて吸着させ、吸着画分を塩化
ツートリウム水溶液で溶出し、溶出液を透析、脱塩する
ことににって得られた本物質が抗ウィルス活性を有する
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を成すに至っ
た。 [問題点を解決する為の手段] 本物質は、ゲル波過クロマ1〜グラフィーによる分子量
が50.000〜3,000,000を示し、α−ナフ
トールiJ Flt反応、インドール硫酸反応、アンス
ロン硫酸反応、フェノール硫酸反応、トリプトファン硫
酸反応、ローリイフAリン法及び塩酸加水分解後のニン
ヒドリン反応において呈色反応を示し、ローリイフオリ
ン法で定量した蛋白質部重量/フェノール硫酸法で定量
した糖質部重量が40/ 60乃至70/ 30であり
、水にとけ、ピリジン、クロロホルム、ベンゼン、ヘキ
サン、メタノールに不溶で、比旋光度[α]、が一10
°乃至30°を示し、赤外線吸収スペクトルにおいてg
9ocm−1に特性吸収を示し、蛋白質部のアミノ酸の
70%以上がアスパラギン酸、スレオニン、セリン、グ
ルタミン酸、グリシン、アラニン、バリン及びロイシン
よりなり、糖質部の75ffi 18%以上がグルコー
スとマンノースであり、該グルコース及びマンノースの
比の値が2乃至4であることを特徴とするものである。 (1)本物質の調製 カワラタケ属に属する担子菌を培養して得られる菌糸体
よ1〔は子実体を熱水またはアルカリ性水溶液によって
抽出し、飽和硫安塩析後彎られる沈澱物をj脱塩し、再
溶解し、(1)飽和度25%の硫安で塩析し再沈澱した
沈澱物を透析により脱塩し、次に得られた分画物をDE
AEイオン交換セルロースカラムに吸着させ、吸着画分
について塩化ナトリウム水溶液で溶出し、溶出液を限外
濾過により脱塩する、又は(ii)D E A Eイオ
ン交換セルロ一スカラムで処理し、吸着画分について塩
化す1〜リウム水溶液で溶出しに溶出液を限外濾過によ
り脱塩し、次に飽和度25%の硫安で塩析し、再沈澱し
た沈澱物を透析にまり脱塩することにより本物質を得る
。 以下に本物質の物理的ならびに化学的性質について)ホ
ベる。 (2)物理的ならびに化学的性質 ■ 分子量 ゲル濾過クロマトグラフィーによる分子量が50、00
0〜3.000.000で、平均分子量は110,00
0〜300、000である。 ■ 呈色反応 本物質を水に溶解させ呈色反応を行った試験結果につい
て下表に示す。 第1表 呈   色   反   応   呈  色   結 
 果α −ナフ 1〜−ル硫酸     紫  色  
  糖  質反応(Holisch反応) インドール硫酸反応   褐 色  糖 質アンスロン
硫酸反応   緑 色  糖 質フェノール硫酸反応 
  褐 色  糖 質1−リブトファン硫酸反応 紫 
色  糖 質1−]−リイフオリン法   青 色 ペ
プヂド結合チロシン、1− リブ1へファン。 シスチン 塩酸加水分解後の    紫青色 α−アミノ酸ニンヒ
ドリン反応 (6NIICI、  110℃、 20hr)以上の早
色試験結果より本物質が糖質および蛋白質を含有してい
ることが明らかである。 ■溶解性 本物質は、水に溶解するがメタノール、ピリジン、クロ
ロホルム、ベンゼン、ヘキサノにはほとんど不溶である
。 ■ 吐値 本物質1gを100dの水に溶解し、pl−1を測定し
たところ6.0〜1.5であり、はぼ中性である。 ■ 比旋光度 本物質の010%水溶液で旋光度を測定し化皮光度[α
]。を求めたところ一10°〜→−30°の範囲であり
、β−グリカンが主体であることが推定される。 ■ 元素分析値 本物質の元素分析を行ったところ、窒素値は5〜10%
、炭素値は35−50%及び水素値は5へ・7%を示す
。 = 20− ■ フェノール硫酸法で定量した糖質部とローリイフA
リン法で定量した蛋白質部は、糖質部重量/蛋白質部重
量比が60/ 40〜30/ 70で、好ましくは54
/ 46〜.35/65である。 (3)構造的特徴 本物質は蛋白多糖体であり、ざらに分析を行い蛋白質部
の特徴、′l!J質部の特徴について以下に示1゜ ■蛋白質部の特徴 本物質の蛋白質部分のアミノ酸組成を常法に従い加水分
解した後、アミノ酸分析装置を用いて分析した結果を表
−2に示す。 表−2 アミノ酸の1    千 吊(%) アスパラギン酸     10〜19 スレオニン       4〜10 セ  リ  ン                 3
〜11グルタミン酸      10〜18 グリシン         6へ・9 アラニン         6・〜・13バ リ  ン
                5〜110イシン 
        6・〜8 プロリン       traceへ8シスブン   
      traceメチオニン     trac
e〜4 イソロイシン      3〜5 チロシン      trace〜3 フ1ニルアラニン    3へ・6 1ヘリブトフアン    trace〜2リジン   
      1〜4 ヒスデシン     trace〜2 アルギニン       1〜4 (アンモニア)       1〜6 上表−;す、本物質の有効成分の蛋白質部分はアミノ酸
18種を含有し、量的には酸性アミノ酸、中性アミノ酸
が主で、塩基性アミノ酸は少量である。 また、これ等アミノ酸のうちでアスパラギン酸、スレオ
ニン、セリン、グルタミン酸、グリシン、アラニン、バ
リンならびにロイシンで70%以上を占める。 ■糖質部の構成 本物質の糖質部の構成糖に関しては試別10m3に3%
塩酸メタノールを加え100℃で16時間メタツリシス
を行った後、常法により1〜リメヂルシリル化を行って
ガスクロマド分析を行った結果によると、グルコース/
マンノースの比の値は2〜4で主構成糖を示し、糖質部
の75%以上を占める。ガラクトース、キシロース、フ
コース、グルコサミンなどの糖も認められる。また、本
物質の糖質部の主要な構成糖の一種であるグルコースの
り、L区別を確認するため本物質の加水分解物よりグル
コースの結晶を分離して測定したところ、その融点は1
43〜145℃であって該グルコースの結晶はD−グル
コースの標品との融点降下を示さなかったためD−グル
コースである。 ■糖質部における構成糖の結合的特徴 グリコシドの結合位置の決定は次の様にして行った。過
ヨウ素酸酸化法、スミス分解法により得結合を確認し、
ハウオ−−ス法によるメチル化加水分解で構成比率を求
める。なお同定は次の様にして行う。メチル化物の加水
分解によって生成した糖はアルデイトールアセテート、
およびメチルグリコシトどしてガスクロマ1−グラフィ
ーを行って同定し、さらにカラム液体り1]マドグラフ
イーにより個々の加水分解物を単離しそれらを直接結晶
化させるか、あるいは結晶状誘導体に導くことによって
確認する。なおモル比はアルデイ1〜−ルアセデ−1〜
のガスクロマトグラフ上の面積比より求めたものである
。 表  −3 メチル化糖の加水分解   結 合  モル比2.3.
6−t−ジ−0−メチル−G →4 G1→ 0〜10
2、3.4−1−ツー0−メヂルーG →6G1  、
   o〜12.4.6−ト1ル0−メヂルーG →3
G1→ 0〜5上表より明らかなように、本物質の糖質
部はβ−1,4結合が主体となっているものと解される
が、この糖質部にはβ−1,3結合も存在し、さらに分
校が極めて多い構造を示す。 即ち一般式(I)で示される構造が認められる。 (ただしGは単糖をpは0−10、qは0〜5、mはO
〜2、nは3又は4、pはO〜1を示す。)本物質の糖
質部と蛋白質部の結合はグルコサミンを介しての結合を
主に含む。即ちグルコサミンの03 、C4、C6の炭
素に結合する水酸基のいずれかが糖鎖部分と結合し、C
1位の水酸基と蛋白質部分がN−グリコシド結合により
結合した構造である。 = 26− ■赤外線スペクトル 次に、本物質のKBr錠剤法による赤外線吸収スペク1
〜ルは添付図面の第1図に示す如くである。 第1図においで3600〜3200Cm−1のブロード
な吸収は種々の度合に水素結合したνOl−1に由来す
るものど考えられる。この吸収は試料の糖質部の水酸基
を0−メチル化すると減少或いは消失することなどから
推定できる。1700〜1600cm−1の吸収は− 
N H2の、1530 cm  の吸収は−NHのそれ
ぞれの変角振動と考えられ、いずれも試料中の蛋白質部
に起因するものと思われる。また1200〜10010
0O’のブロードな吸収は糖質部のピラノース環C−0
−C結合の非対称伸縮振動によると考えられる。また8
90cm−1に糖質部のβ−配向による時宜吸収が児ら
れるが、840Cm−1にみられるα−配向による特異
吸収は殆ど認められない。なお、上記赤外線吸収スペク
[・ルは、本物質に関しては、いずれも有意な差は認め
られない。 ■プロトン核磁気共鳴吸収(N、M、R)本物質につい
て、溶剤として重水を用い2,2ジメチル−2シラノペ
ンタン−3スルフオン酸ソーダ(1)、S、S)を内部
標準として 100 MHzで測定する。第2図におい
て4.5 ppmの吸収は1位のメチンプロトンの内β
−(1−4)、β−(1−6)に関与するものであり、
4.7ppmの吸収は1位のメチンプロトンの内β−(
1−3)、β−(1−2)に関与するものの吸収である
ことが知られていることから、β−(1−4>、β−(
1−6)/β−(1−3>の比が測定できるが、分岐構
造をも含むが故に詳細な構造解明にはメチル化法にJ:
らなければならない。又5. Oppmの吸収はα−(
1→6)の、5.4 ppmの吸収はα−(1→4)、
α−(1→3)に基づく。 本物質は、D、S、S、W準で0.9±0.1 ppm
。 12±O,i  ppm、  2.0±0.1  pp
m、  4.5±0.1  ppm  。 4.7±o、i ppmに吸収を有し、4.9〜6.0
 ppmに吸収を示さず、30〜4.4 ppmにブロ
ードな吸収を荷重るものである。05・−2,5ppm
は蛋白部分の側鎖プロ1〜ンに、25〜4.7 ppm
は糖質部分のプロ1〜ンに起因している。 以上説明した如く、本物質はカワラタケ属の担子菌に由
来り−る蛋白多糖体より得られたα−グリカンを(N、
M、R,測定ににす)含まない新規なβ−糖ペブヂドで
ある。尚、核酸の存在は認められない。 (4)急性lj性 本物質は、いずれもその毒性が極めて低く且つ副作用も
はどんと生起しないなど、生体に対して非常に安全な物
質である。 本物質の急性毒性値は、下記試験法により調べたもので
ある。 マウスはT CR−J CL系、4−5週令、体重21
〜249のものを、ラッ1〜は容量系、4−5i令、体
重100〜150qのものを用いた。本物質の投与経路
は、静脈内、皮下、腹こう内および#¥[1の四経路の
投与を実施する。本物質を生理食塩水に溶解して投与し
、7日間にわたり、一般症状、死亡ならびに体重につい
て観察し、観察期間終了後に屠殺剖検する。 表−4に示されるように、ラツ1へ、マウスとも投与可
能な最大投与量においてもまったく死亡例は認められず
、LD50値の算定が事実上不可能な程に、本物質は生
体に対して極めて安全である。 すなわち、本物質は急性毒性も極めて低く、安全な物質
である。 = 30− 表−4 (5)抗ウイルス活性試験 一般にウィルスは、標的細胞に吸着し、ウィルスの核酸
が、細胞内に注入され、さらに細胞のゲノムにインチグ
レー1〜される過程を経てウィルス−31−= が複製されることが知られている。また、特にレトロウ
ィルスについては、細胞のゲノムにインチグレートされ
る前に、ウィルス由来の核酸であるRNAから、逆転写
酵素の作用によってDNAに転写される過程が必要であ
る。 本発明者等は、本物質がHIVのヒト由来リンパ系細胞
への吸着およびそれに引き続く感染を阻害すること、お
よび、逆転写酵素活性を阻害することを見出した。すな
わち、HIVを50119/mAの濃度の本物質(実施
例1〜4の本物質)で0℃にて2時間処理した後HT 
Vを洗浄し、MT−4細胞に加えて、3日間培養後のI
」I V抗原陽性細胞を測定する方法にて、本物質の効
果を検84したところ、本物質による前処理により、い
ずれもl−I T V抗原陽性細胞がほとんど消失し、
l−I I Vのに1〜由来リンパ系細胞に対する強い
吸着阻害効果が認められた。一方、本物質の逆転写酵素
活性に及ぼず影響をラット肝臓全メツセンジャーRNA
を鋳型として測定したところ、本物質5 n1Irtl
の濃度で強い逆転写酵素活性の阻害がみられた。 本物質は抗ウィルス剤として用いる場合、任意の剤型に
することができる。又投与も各経路で行なわれる。 経口(Q与の場合には、それに適用される錠剤、顆粒剤
、散剤、カプセル剤などは、それらの組成物中に製剤上
一般に使用される結合剤、包含剤、賦形剤、潤滑剤、崩
壊剤、湿潤剤のような添加物を含有していてもよく、又
経日用液体製剤として用いる場合は、内用水剤、振盪合
剤、懸濁液剤、乳剤、シロップ剤の形態であってもよく
、又使用する前に再溶解させる乾燥生成物の形態であっ
てもよい。さらに、このような液体製剤は普通用いられ
る添加剤、保存剤のいずれを含有してもよい。 注射用の場合には、その組成物は安定剤、緩衝剤、保存
剤、等張化剤などの添加剤を含んでいてもよく、単位投
与量ザンプル、又は多投4量容器中で提供される。なお
、上記組成物は水溶液、懸濁液、溶液、油性または水性
ビヒクル中の乳液のような形態であってもよく、一方活
性成分は使用する前に適当なビヒクルたとえば発熱物質
不含の滅菌した水で再FR解さ一υる粉末であってもよ
い。 本物質は人間及び動物に経口的または非経口的に投与さ
れる。経口的投与は舌下投与を包含する。 非経口的投与は注射例えば皮下、筋肉、静脈注射、点滴
などを含む。本発明の抗ウィルス剤の投与量は動物か人
間かにより、また年齢、個人差、病状などに影響される
ので、場合によっては下記範囲外の吊を投与する場合も
生ずるが、一般に人間を対象とする場合、本物質の経口
投与量は体重1 Kg、1日当り o、i〜1ooo4
、好ましくは I〜100mgを1回から3回に分(〕
て投与する。 1発明の効果] 本物質の特徴はウィルスの感染を阻害する作用をもつこ
と、特に逆転写酵素をもつレトロウィルスの感染を阻害
覆ること、就中、l−11V感染によって引き起こされ
るAIDSに有効であることを示づどころにある。 更に本物質が1−11 Vのヒト由来リンパ系細胞への
吸着、それに引き続く感染を阻害J−ること、及び逆転
写酵素活性を阻害づる両件用を示すことば本物質の特徴
である。 抗エイズウィルス剤どしてづでに使用されているA7T
の場合、正常細胞に対しても分裂阻害作用を示す副作用
がみられるが、本物質は急性毒性も極めて低く、正常細
胞に対Jる副作用がほとんどみられず、安全な物質であ
り、ウィルス感染、特にし1〜ロウイルス感染を阻害す
る作用を示J”ことJ、り抗ウィルス剤として有用であ
る。即ちライルス感染症、特にし1〜ロウイルス感染症
、就中AIDSに有効である。更に本発明の薬剤は、抗
ウィルス剤として用いる場合A7Tなどの他剤との併用
においても効力を減することがなく、これらのことから
他の薬剤との供用は有効な手段どして使用し得る。 以下実施例を示して本発明を具体的に説明づるが本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。 実施例1〜4 カワラタケ属に属するCM 101株く微工研受託番号
PNo、2412 、実施例1及び2)、0M102株
(同PNo、2413、実施例3)、0M103株(同
PN。 2414、実施例4)の各菌株を、グルコース5%、ペ
ア1〜ン02%、M母エキス0.3%、K112PO4
0,1%、H(ISO4・ 71120 0.1%から
成る培地組成30誦入りの200d三角フラスコに接種
し、25〜27℃で10日間静置培養し、培地表面に発
育してきた菌苔を生理食1n水と共にホモシナイスして
種菌とした。 次いで前記培地200rRp、ずつ入っている1、01
培養瓶に前記種菌を接種し、25〜27℃で25日間培
養し各菌糸体を得た。菌体収量はCMlolで4〜4.
3g/瓶1本当り、0M102で20〜2.59及び0
M103で27・〜3,2gであった。 次に、上記各菌体100gに対して3βの蒸留水を加え
、98℃−3時間攪拌抽出をfjい抽出終了後、抽出液
と抽出残渣に分(プ抽出残渣は同様の抽出処理を更に繰
り返して抽出液を集め、遠心分離して抽出残渣を除いた
後濾液を濃縮した。 本濾液を100%硫安飽和溶液で沈澱せしめて沈澱物を
得、次いで沈澱物を水に再溶解してセルローズ膜を用い
て透析し、脱塩して得られた溶液を25%硫安溶液で処
理して得た沈澱物を前記同様に透析脱塩後D「へF−イ
オン交換セルローズカラー   97   = ムに吸着けじめ、1モルの塩化す1〜リウム水溶液にて
溶出せしめた。限外e過により脱塩した後、濃縮噴霧乾
燥して本物質を得た。なお、実施例2〜4のアルカリ抽
出法とは残渣の再抽出において1/ION苛性ソーダ液
を水の代りに用い且つ抽出終了後pHを調節したことを
除りば前記と同一操作である。 表−5においてKBr錠剤法で測定した本物質の赤外線
吸収スペクトルは第1図の如くであり、2600〜32
00cm−1のνOHの吸収、1700〜1600cm
−1のN](2の変角振動、1530(:III  の
N Hの変角振動、1200〜1000cm−1のブロ
ードな吸収はc−o−C環の糖質部ピラノース環の振動
、890cm”は糖質部のβ配向による特異吸収は夫々
見られたが、840cm−1の吸収(α配向)は認めに
くかった。 なお、赤外線吸収スペクトルは各試料とも大差ないため
実施例1を代表として示した。 NMR測定はDSSを内部基準とし、溶剤として重水を
用いて測定した。尚、NMRスペク1〜ルは各試料とも
大差ないため実施例1を代表として示した。 分子量はセファロースカラムを用いたゲル濾過クロマト
グラフィー測定により50.000〜3、000. O
Hで平均分子量は110.000〜300.000であ
った。 アミノ酸分析は常法に従い10mgの試料に6N塩酸4
dを加え、ドライアイスア廿トンで凍結後、減圧封管し
、110℃で24時間加水分解後、乾燥して30〜40
m1のpH値2.2のクエン酸緩衝液に溶解しアミノ酸
分析装置を用いた。 比旋光度は試料の010%水溶液、5 cmのセルを用
いナトリウムのD線(589mμ)で旋光度を測定、旋
光度αから比旋光度[α]。を算出した。 糖質の構成単糖は試料3 mgを5 mmのガラスアン
プルにとり、10dの3%塩化水素メタノールを加え1
00°C16時間メタツリシスを行った後、室へ、1に
て塩酸を炭酸銀にて中和濾過し、濾液を濃縮乾固したの
ち乾燥ピリジン05dに溶解し、これに0.2 dのへ
キザメチルジシラザンと0.3dのトリメチルクロルシ
ランを加えて30分間室温にて放置し、1〜リメヂルシ
リル化を行い、その終了後クロロホルムに溶解し、過剰
の試薬を水洗により除去し、脱水後、濾液を蒸発乾固し
た。これを四塩化炭素にどかしガスクロマ1〜グラフで
測定した。 糖の結合様式の決定はハウオース法に従って行った。即
ち試料2gを1NNa叶溶液107にとかし、窒素気流
中で40〜50℃に保ち、激しく攪拌しながらジメヂル
硫酸207と30%水酸化す1〜す【クム溶液40dを
数時間かかって滴下−夜放M後、同量のメチル化試薬で
同様処理した。反応液を中和後流水透析し、透析内液を
減圧濃縮した後、上記メチル化を3回反復した。再び中
和透析した後減圧乾固しlこ1.残留物をクロロポルl
\−メタノール(10:1)混液20dにどかし、これ
に石油エーテル−エーテル(1:1)aN液を加えてメ
チル化物を沈澱させた。次に、本メチル化物の約20m
gをIN硫酸で100°C16hr加水分解し、加水分
解物を常法によりアルデイト−ルアセテートに導いてガ
スクロ71〜グラフ」ニのピーク面積よりモル比を求め
た。 −[−記名分解物は標準品を用いてガスクロマミルグラ
フトで同定づ−ると共に、カラム液体クロマトグラフィ
ーを用いて各々の加水分解物を中離し、結晶化させるか
結晶状誘導体を導くことにより確認したものである。 更に♀色反応、元素分析値、急性毒性りLD5o)、p
H値、溶解性は常法により求めた。本文中に測定手順を
具体的に示したものについてはその手順に従って測定し
た。 上述のようにして得られる本物質の性質、構造的特徴を
総括して表示する。 本物質について、しI−ロウイルスが特異的に保持する
逆転写酵素の阻害度を以下の方法にJ:り測定した。 本物質の凍結乾燥品100Nを滅菌蒸留水10..12
に溶解したく濃度:、10i/d>。 1成の20mg D、T、T、  (ジヂオ、スレイト
−ル:シグマ社製)、5成の5倍濶度1’i?索反応液
(250mHTriS−HCf)  (+)118.3
>−250m)l KCi! −40mg H(JCJ
Q2)、1成の3d NTP溶液(1mHdATpim
HGTP−1mHdTTP:シグマ社製)、2成の10
0埒/dオリゴ(dT)12〜18(PI−bioch
emicals社製)、1パのメツl=ンジャーR,N
Δ(1富うッl〜肝臓由来:1p9/μQ)、0.5成
のRNasc Inhibitor  (16unit
/7/I2:宝酒造社製)と1p1の[α−”2P 3
.dC,TP (約800Ci /mmo l 。 10μCi/、c踵:アマシャ1ムジセパン礼製)を1
5誦容量のエツペンドルフヂューブに加え、37℃ウォ
ーターバス中にd5いた。 5分後、先に調製した10p!I/ d濃度の本物質1
2.5gを反応デユープに添加し、更に1成の逆転写酵
素(7ユニツト/μe:宝酒造社製、Rousasso
ciated virus由来)を加え、最終反応液量
を25p1として、37℃で反応させた。 1時間後、5ρの反応液を2 cm X 2 cmのD
EAE紙(東洋濾紙社製)にしみこませ、風乾後、濾紙
1まいあたりioyの0.5H−N a  HP O4
水溶液に浸し振盪しながら、濾紙上のDNA合成に使用
されなかった[α−32P]dCTPを洗浄したくこの
操作を5分間おきに5回実施した)。 その後10威の液体シンチレーションカクテル(アマジ
ャムシレパン社製)の入っているガラスバイヤル瓶に上
記1) E A E紙を入れ、シンチレーションカウン
ター(アロカ社製)にて1分間放射活性(c、p、m、
)をカラン1〜した。 逆転写酵素活性阻害率(%)は以下の式により求めた。 CO:本物質非添加の放射活性 C5二本物質添加の放射活性 結果を表−5に示した。 本物質によるトI I V (AIDSウィルス)のヒ
トリンパ球への吸着阻害は以下の方法により実施した(
尚、すべての操作は無菌条件下で(jなった)。 HIV浮遊液1dと本物質溶液(100埒/d)1dを
試験管に入れ、水中に静置した。2時間後試験管から1
mのウィルス浮遊液をとり、ヒトリンパ球由来細胞株M
 丁−4[Jpn、 J、 Cancer Re5(G
ann)、 28.219−229 (1982)]に
多重感染度(H。 0.1.)#2でウィルスを吸着させた。遠心分離(毎
分2,000回転、10分間)後、上澄液をすて、沈澱
したMT−4細胞を20%FC3を含むRPMI 16
40 (Gibco Laboratories、 N
Y)中に細胞濃度2x10”/meになるように浮遊さ
せた。 96穴プレートに上記M T−41111胞浮遊液をi
 oopiずつ分注して、5%CO2,37℃の条件下
で培養した。培養3口重に間接蛍光抗体法によりHIV
感染吸着と非吸着細胞を算出した。 すなわち、MT−4細胞をメタノール処理により固定化
し、抗1−I I V感染思召血清と37℃で反応させ
た。30分後PBSで細胞を洗浄し、フルオレツセイン
イソヂオシアネート結合ウサギ抗ヒトIgG(免疫グロ
ブリン)と37℃で反応させた。 蛍光顕微鏡下で500個のMT−4細胞を観察し、蛍光
陽性細胞をHIV吸着細胞として、蛍光陰性細胞をHI
’V非吸着細胞として次式で算出した。 pH6,6 NMR7ベクトル吸■V位麿(onm)7.2    
  7.4      7.00.9±0.1有 1.2±0. 1 2.0±0. 1 4.5±0. 1 4.7±0.1 5.0±0.1     ナシ 5.4±0.4     ナシ 3.0〜4.4有 1600cm” 有 1530cm−1有 1200−1000clI+有 890cm−1有 840cm”      ナシ 糖   質(重量%)        52.5蛋白質
(重量%)      47.5−4了 有        有        有ナシ  ナシ
  ナシ ナシ  ナシ  ナシ 有        有        有有     
   有        有ナシ  ナシ  ナシ 42.7  48.0  51.0 57.3  52.0  49.0 アミノ酸 アスパラギン酸        14.0スレオニン 
       8,0 セ  リ  ン              7.6グ
ルタミン酸         12.7プロリン   
   trace グリシン      7.3 アラニン     10.0 システィン        traceバ  リ  ン
              8.5メチオニン   
     2.3 イソロイシン          4.80イシン  
    6.5 チロシン      0.3 フェニルアラニン        4.4トリプトフア
ン         1.7リ  ジ  ン     
         3.015.5     14.9
     15.57.0      8.4    
  7.06.5      9.7      7.
816.8     15.5     16.92、
Otrace       1. 07.1     
 8.5      7.710.3     10.
4     11.0t race        t
 race        t race6.9   
   7.8   ・    6.01.6     
 1.6      1.94.1      3.1
      4.26.9      7.0    
  6.61.1       trace     
  1. 53.6     3.3      3.
01、0      2. Otrace2.2   
   2.0      2.8ト       匝 V− 唖 趨      +十 凝  歓  ζ  ζ  ミ  ミ  な  +  +
巨                 + +訳 に △ 十 臣                    十  十
詔 卵        穴上 比較例1 クレスチンについて逆転写酵素活性阻害率、I」IV吸
着阻害率を実施例1〜4と同じ条件で測定してそれぞれ
10%以下の値であった。 実施例5 圧力式自動充填機を用い、0号硬カプセルに実施例1の
物質を3301ftg充填しカプセルを作成した。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた本物質の赤外線吸収スペク
I〜ル図を示し、第2図は同物質のNMRスペクトル図
を示す。 代理人弁理士 船  山   武

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゲル濾過クロマトグラフィーによる分子量が50
    ,000〜3,000,000を示し、α−ナフトール
    硫酸反応、インドール硫酸反応、アンスロン硫酸反応、
    フェノール硫酸反応、トリプトファン硫酸反応、ローリ
    ィフォリン法及び塩酸加水分解後のニンヒドリン反応に
    おいて呈色反応を示し、ローリィフォリン法で定量した
    蛋白質部重量/フェノール硫酸法で定量した糖質部重量
    が40/60乃至70/30であり、水にとけ、ピリジ
    ン、クロロホルム、ベンゼン、ヘキサン、メタノールに
    不溶で、比旋光度[α]^2^5_Dが−10°乃至3
    0°を示し、赤外線吸収スペクトルにおいて890cm
    ^−^1に特性吸収を示し、蛋白質部のアミノ酸の70
    %以上がアスパラギン酸、スレオニン、セリン、グルタ
    ミン酸、グリシン、アラニン、バリン及びロイシンより
    なり、糖質部の75%重量以上がグルコースとマンノー
    スでその比の値が2乃至4であることを特徴とする蛋白
    多糖体。
  2. (2)平均分子量が110,000〜300,000で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の蛋
    白多糖体。
  3. (3)糖質部の構造が次式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただしGは単糖をpは0〜10、qは0〜5、mは0
    〜2、nは3又は4、lは0〜1を示す。)で表わされ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の蛋白多
    糖体。
  4. (4)糖質部がグルコサミンを介して蛋白質部分と結合
    していることを特徴とする特許第1項記載の蛋白多糖休
  5. (5)カワラタケ属に属する担子菌の抽出物の飽和硫安
    により沈澱物を脱塩し、再溶解し、硫安飽和度が25%
    で生成する沈澱を脱塩後、DEAE−イオン交換セルロ
    ーズカラムに吸着せしめ、次いで塩化ナトリウム水溶液
    で溶出し、脱塩して得られることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の蛋白多糖体。
  6. (6)特許請求の範囲第1項記載の蛋白多糖体を有効成
    分として含有することを特徴とする抗ウィルス剤。
  7. (7)抗レトロウィルス剤であることを特徴とする特許
    請求の範囲第6項記載の抗ウィルス剤。
  8. (8)抗エイズウィルス剤であることを特徴とする特許
    請求の範囲第7項記載の抗レトロウィルス剤。
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