[go: up one dir, main page]

JPH01192709A - 超電導酸化物セラミクスの原料粉体、粉体および焼結体の製造方法 - Google Patents

超電導酸化物セラミクスの原料粉体、粉体および焼結体の製造方法

Info

Publication number
JPH01192709A
JPH01192709A JP63017584A JP1758488A JPH01192709A JP H01192709 A JPH01192709 A JP H01192709A JP 63017584 A JP63017584 A JP 63017584A JP 1758488 A JP1758488 A JP 1758488A JP H01192709 A JPH01192709 A JP H01192709A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
superconducting
superconducting oxide
oxygen
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63017584A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Uematsu
上松 敬禧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP63017584A priority Critical patent/JPH01192709A/ja
Publication of JPH01192709A publication Critical patent/JPH01192709A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、超電導酸化物セラミクスの原料粉体、粉体お
よび焼結体の製造方法に関する。
〈従来の技術〉 従来、Nb等の合金系で実用化が進め られて来た超電導材料も、La2−xBax(:uo4
゜Bao、aYo4(:u103等(Z、phys、B
、−CondensedMatter 64 189−
193 (1986))の40に級、90に級の材料が
発見されるにおよび特に冷媒として安価な液体窒素の利
用が可能となる90に級酸化物セラミクス材料の実用化
を目指し、世界的な研究開発が進められている。
その中で酸化物セラミクス材料用原料粉体の製造方法と
しては、 ■ 粉末冶金法 ■ 共沈法 ■ ゾルゲル法 等の検討が進められている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、これらの方法で得られる粉体は、純度や、組成
、結晶性、粒径等の均質性や、生産性や、粉体の焼結性
等のいずれかの点で実用上不十分である。
本発明の目的は、純度、均質性、焼結性にすぐれた粉体
を生産性よく得ることのできる超電導酸化物セラミクス
の原料粉体の製造方法と、その製造方法を用いた超電導
酸化物セラミクスの粉体および焼結体の製造方法を提供
することにある。
く課題を解決するための手段〉 本発明における超電導酸化物セラミクスの原料粉体の製
造方法は、超電導酸化物を構成する元素の熱分解可能な
塩の溶液を霧化し、キャリヤガスにて熱分解装置内に導
入して酸素含有雰囲気下熱分解を行って超電導酸化物セ
ラミクスの原料粉体を得る超電導酸化物セラミクスの原
料粉体の製造方法を得るものである。
本発明における超電導酸化物セラミクスの粉体の製造方
法は、上記の製造方法により超電導酸化物セラミクスの
原料粉体を得、これを酸素含有雰囲気下、600℃以下
の温度で熱処理するものである。
本発明における超電導酸化物セラミクスの焼結体の製造
方法は、上記の製造方法により超電導酸化物セラミクス
の原料粉体を得、これを焼結するものである。
以下、本発明の具体的構成を詳細に説明する。
本発明の製造方法は、一般に超電導性を有する酸化物セ
ラミクスの製造に適用でき、その場合に本発明法の効果
は実現するものであるが、得られる超電導酸化物セラミ
クスの組成は、臨界温度の高さ等の点で下記のような複
合酸化物であることが好ましい。
M、R,Cub。
この場合、Mはアルカリ土類金属元素の1種または2種
以上であり、これらのうちBa。
SrおよびCaのうちから選ばれる1種または2種以上
、特にBaおよびSrから選ばれる1種または2種であ
ることが好ましい。
なお、MがBaおよび/またはSrとCaとである場合
、Caに対し、Baおよび/またはSrが50%以上で
あることが好ましい。
Rは希土類金属元素(Sc、Y、ランタノイド元素およ
びアクチノイド元素)の1種または2種以上であり、こ
れらのうちYおよびランタノイド元素(La〜Lu)か
ら選ばれる1 fiまたは2種以上、特にY%La%N
d%Eu。
Er%Ho、DyおよびYbから選ばれる1種または2
種以上であることが好ましいが、これらが他のランタノ
イド元素(Ce、Pr。
Pm%Sm、Gd、Tb、7m%Lu)のうちの1種以
上で置換されていてもよい。 これらのうちでは、Ce
、Pr、Sm%Tbの1種以上が好ましい。
このようなランタノイド元素の1種以上が置換される場
合、置換量はR中の80 at%以下、特に50at%
以下であることが好ましい。
この他、Cuに対し、50at%以下の範囲でAg、H
g%Ni、Zn等が置換されていてもよい。
x+yは0.7〜3.0種度であることが好ましく、x
 / x + yは0.3〜0.9、より好ましくは0
.4〜O,aである。
Zは、Rが3価(Ceにおいては4価)、Mが2価、C
uが2価として計算される値の近傍の値である。
このような組成とすると、40K、特に90に以上の臨
界温度Tcが得られる。
なお、MにおけるBa、Sr、Rにおける上記土類元素
は、それぞれ単独で含有されても組み合せて含有されて
もよい。 複合添加される場合、それぞれの量比は任意
である。
このような複合酸化物は、ペロブスカイトないしペロプ
スカイト類似構造をもつ。
以上の組成に対し、本発明では、原料として、各構成金
属元素の熱分解可能な塩類を使用し、これを溶解し、均
一な溶液とする。
塩類としては次段の熱分解温度850℃以上で熱分解可
能なものである必要があるが、−膜内に、塩化物、硝酸
塩、有機酸塩が適当であり、陰イオンは全構成金属元素
に対し一種であっても、二種以上であっても良い。 こ
の場合、特に硝酸塩は反応を制御しやすいので好適であ
る。
塩類を溶解する溶媒は必要濃度まで塩類を溶解可能なも
のであればどのような溶媒も使用可能であるが、一般に
は水あるいは特に親水性の有機溶媒が適当である。
なお、塩類の総濃度は、通常1ミリモル/1〜10モル
/fl程度とする。
次にこの様にして得られた溶液を霧化し微細な液滴を作
るが、霧化の方法は一般にノズル法、アトマイズ法等が
適用可能である。
ただ液滴のサイズおよび量の制御性の面で、超音波法が
好適である。
特に、超音波霧化器による液滴は、サイズの揃った粒度
分布が均質で、粒径の小さい微細な液滴である。 この
ため得られる粉体は、粒径が小さく、しかも粒度分布、
結晶性、組成等の点できわめて均質で、さらにほぼ球状
をなし、形状も揃っており、中空粒子が存在せず、この
結果焼結性もきわめて高い。
そして、液滴径や量の制御をきわめて正確かつ安定にで
きるので、生産性が高く、量産性も高い。
さらに霧化条件をかなり自由な範囲で変更することか可
能であり粉体の平均粒径、粒度分布の制御性も高く、結
果として単にセラミクス焼結体用原料のみならず、印刷
用ペースト、各ff!溶射法等の原料粉にも適用可能な
種々のグレードの粉体が生産可能である。
超音波法による霧化器を用いる場合、超音波周波数、投
入パワー、振動板形状等を設定することにより、液滴の
サイズや量を制御することができる。 また、霧化時の
温度や、溶液の蒸気圧や、溶液の粘度によってもこれら
を制御することができる。
一般に、用いる超音波周波数は数10kHz〜10bL
Hz程度とすればよい。 また没入パワーは数10W〜
数100W程度とすればよいが、周波数、投入パワー共
に目的とする粒径や生産量に応じ、任意に変えることは
かまわない。
また、温度は一般に室温〜沸点程度とするが、比較的任
意に変更し、粒径の制御も行なえる。
なお、液滴の粒径は溶液粘度にもよるが、必要に応じ、
界面活性剤等を溶液に添加して、その表面張力をかえて
粒径をかえることもできる。
このようにして霧化器、より好ましくは超音波霧化器に
て発生する液滴は、一般に0.5〜100μmであるこ
とが好ましい。
なお、容器や振動子等の形状や寸法等は公知の種々のも
のであってよい。
このようにして霧化した液滴は次段の熱分解装置に導入
されるが、本発明では液滴をキャリヤガスにて移送する
キャリヤガスは特にその種類に制限はないが、熱分解装
置内にて酸化物化するために酸素含有キャリヤガスが好
ましく、通常空気あるいは酸素ガスが使用される。 こ
の他、不活性ガスをキャリヤとし、熱分解装置内もしく
は熱分解装置までの流路中にて、酸素や酸素含有ガスを
混合することも可能である。
液滴をキャリヤガスにて移送するには、霧化器内にキャ
リヤガスを導入する。キャリャガスを導入するには、通
常流路出口側を排気し、この流路の人口側にキャリヤガ
スが導入されるような構造とすればよい。
なお、キャリヤガス流速は、熱分解装置の設定温度の均
熱域を通過し、必要な程度の熱分解反応を持続するのに
必要な0.1〜数10秒程度の滞留時間が得ら−れる程
度であることが好ましい。
第1図には、本発明の製造方法を実施するための装置の
1例が示される。
第1図に示される製造装置1の超音波霧化器4には、前
記の塩類を含有する溶液2が充填されており、その容器
41の底部には振動子45が設けられ、振動子45によ
る超音波によって溶液2から液滴3が発生している。
なお、振動子45は容器41の内側にあってもかまわな
い。
一方、容器41の上部には流路5の入口部51が連結さ
れており、また容器41の側部にはキャリヤガス導入口
43が設けられている。
そして、流路5の出口部56には排気ポンプ8が設けら
れ、排気ポンプ8の排気により、キャリヤガスが図示矢
印方向に流入し、このキャリヤガス流により、液滴3は
流路5内を移送される。
なお、流路5の入口部51は、図示例では、霧化器4の
容器41から上方に延設されているが、この他水平に延
設する等、種々の構造が可能である。 また、キャリヤ
ガス導入口43も流路5の入口部51の配設の仕方に応
じ種々の配置とすることができる。 さらに、流路5全
体の形状も種々のものであってよい。
入口部51から流路5内をキャリヤガスによって移送さ
れる液滴3は、熱分解装置6内に到達する。
熱分解装置6への流路5中では、移送に伴い液滴3の凝
集ないし会合が生じる。 そこで、霧化装置4と熱分解
装置6との間の流路5中には、この会合粗大液滴を分離
するためのドレイン部53を形成することが好ましい。
このドレイン部53は、好ましくは、流路5の一部を水
平ないし傾斜して延設された流路として、この下方面を
拡径して構成され、この下方面に設けた拡径部であるド
レイン部53に粗大液滴が落下凝集できるようにしたも
のである。 そして、このドレイン部53には凝集溶液
を霧化器4に還流するためのバイパス部54が設けられ
ている。
このようなドレイン部53を存する霧化器4、熱分解装
置6間の流路の温度は、通常、室温〜沸点程度とすれば
よく、温度は主に得ようとする粉体の粒径の制御に利用
できる。
加温により液滴の水分除去ないし乾燥が促進する。
また、このドレイン部53ないしその近傍の流路5中に
は、さらに超音波振動子(図示せず)を設けることが好
ましい。 この振動子のパワーは、霧化器のパワーより
小さくてよいが、これにより液滴の微小化が促進される
という利点が生じる。
なお、流路5の径や寸法等は製造スケールに応じ任意で
ある。
このようにして、液滴3は熱分解装置6に到達する。
熱分解装置6は移送されて来た液滴や液滴が乾燥して生
成された塩類の微粉体の熱分解を行うものであり、反応
部分の温度を好ましくは800℃以上に保つ為の熱源と
、ガスの流路5とを有する。
熱源と加熱方式について特に制限は無いが、反応部温度
の制御性の点で一般に電熱ヒーターや赤外ヒーター等の
外部加熱方式が適当である。 また、塩類の溶媒として
その一部または全部に有機溶媒を用いたり、可燃性のキ
ャリヤガスを用いることで熱分解装置6内での燃焼熱を
利用する内部加熱方式、さらにまたこれら外部、内部加
熱方式の併用も可能である。
図示例では、流路5の加熱部55に加熱用コイル61を
設けた外部加熱方式の例が示される。 なお、図示例の
流路5の加熱部55およびこれに連接する出口部56は
、それぞれ垂直および水平に配置されるが、これらの配
置は任意である。
このような熱分解装置6における加熱温度は、用いる塩
の種類にもよるが、通常の塩類では800℃以上、より
好ましくは850℃以上、1100℃以下が好ましい。
加熱時間、すなわち熱分解装置6内での滞留時間を長く
したり、短かくしたりすることによって、場合によって
はこの温度以外の温度で加熱することもできるが、80
0℃未満では、熱分解は生じるものの、目的の酸化物格
子の生成が不十分であり、この粉体を焼結しても十分な
焼結密度かえられない。
また、1100℃をこえると粒子表面が溶融し、粒子が
付着し、粗大化する。 この結果、この粉体を焼結した
とき十分な焼結密度かえられない。
なお、熱分解装置6内における加熱時間は、一般に0.
1〜数10秒程度とする。
熱分解装置6を出た粉体含有ガスは固気分離装置7に導
入され、ここで粉体微粒子を分離する。 固気分離装置
7については従来より実用化されている手法が使用可能
であり、例えばフィルター、電気集じん器等が使用可能
である。
このようにして分離された粉体は、はぼ球形形状である
。 また、平均粒径は一般に0.1〜50μの程度であ
る。
特に超音波霧化を行ったときには、形状の均質性にすぐ
れ、中空粒子の存在はきわめて少ないものとなる。 ま
た、平均粒径は0.1〜5μm1特に0.1〜1μm程
度となり、焼結時に問題となる粗大な凝集粒子の存在は
きわめて少ないものとなる。 また、粒度分布も狭いも
のとなる。
また、組成、結晶性も均質で、例えば90に級のBaz
L’nCtlsO7−x (L n ’ランタノイド元
素)では、正方晶のBa2 LnCu3酸化物のほぼ単
相の粉体を得ることができる。 また、この正方晶には
一部斜方晶を含むこともある。
そして、多孔質粒子の存在もきわめて少なくなることが
特徴である。
このような原料粉体は、そのままでは実質的に超電導性
、すなわちマイスナー効果はほとんど示さないが、酸素
雰囲気下で熱処理することによって、超電導性を示す酸
化物セラミクス粉体とすることができる。
熱処理温度は600℃以下、特に200〜550℃であ
ることが超電導性発現の上で好ましい。 また、熱処理
時間は0,5〜40時間程度が好ましく、これら条件は
使用したランタノイド元素により比較的巾広く変化する
用いる酸素雰囲気としては、酸素分圧02以上とし、通
常は酸素気流中とすればよい。
なお、昇温速度、冷却速度は通常400℃以下程度とす
る。
このような熱処理により、粉体は超電導性を有するもの
となる。 すなわち、例えば3a2LnCu307−y
では斜方晶の単相となり、90に程度で超電導転移を開
始することになる。
なお、このような熱処理により、通常粉体寸法等は変わ
らない。
このような場合、このような熱処理は、前述の固気分離
装置7で分離した後、別途施せばよい。
あるいは、熱分解炉6の後段の流路に例えば加熱用コイ
ル等の加熱手段を設け、上記の熱処理を行ったのち、粉
体を分離してもよい。
このような超電導酸化物セラミクスの粉体は、粉体をそ
のまま用いたり、これを各種バインダ中に分散して、磁
気シールド、電磁シールド材等としたりして用いること
ができる。
また、超電導酸化物セラミクスの原料粉体や超電導酸化
物セラミクスの粉体は、これを成型して焼結体としたり
、これに適当な溶剤およびバインダを加えてペースト化
して印刷したり、グリーンシート化してこれを焼結して
焼結体としたりすることができる。
あるいは、これらを用いて各種溶射膜を作製したり、こ
れらやその成型体ないし焼結体を用いてスパッタ膜を作
製することもできる。
このような場合、焼結は、好ましくは酸素分圧0.2以
上の雰囲気下で、好ましくは850〜1000℃の温度
で1〜10時間程度行う。
また、これら焼結体や膜等には、前記した600℃以下
の熱処理を施すことが好ましい。
〈実施例〉 以下本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに詳細
に説明する。
(実施例1) Ba (NOs) 2. Y (NOり s 、 Cu
 (NO3) 2を原料とし、Ba:Y:Cuの比率を
2:1:3となる様に秤量後、水に溶解しメタル換算濃
度o、oialol/fLの溶液を作成した。
この溶液2を、第1図に示される超音波霧化装置4 (
1,65M Hz 、30W)に充填し、室温にて霧化
し、空気をキャリヤガスとして41/分の流量で熱分解
装置6に供給した。
熱分解装置6前方の流路5にはドレイン部53を設けた
。 熱分解装置6としては断面積9.6oIfの炉芯管
を加熱コイル61で加熱するものとし、炉芯管内部温度
を950℃に設定した。
室温での流量4jQ/分は、熱分解装置6の炉芯管中の
平均線速度で950℃設定時約28am/secとなる
炉芯管の均熱部は5CI11であり、導入されたガスの
設定温度での滞留時間は約0.2秒である。
熱分解装置6を通したガスは冷却後0. 1μ謹のメン
ブランフィルタ−の固気分離装置7を通し、粉体を分離
した。
得られた粉体をSEM観察した結果、平均粒径0.38
μ11最大粒径1.2μm、最小粒径0.1μlと粒度
分布は比較的狭く、また焼結時間列となる粗大な凝集粒
子はgめられなかった。 さらに各粒子はほぼ球形をな
し、かつ中空粒子も認められなかった。
この粉体を15mmφ、1mmtのベレットに成形し、
950℃4時間酸素気流中で焼結し、さらに450℃酸
素気流中でアニールを行い焼結体サンプルとし、超電導
転移温度を四端子直流法で測定した。 その結果Tc 
onset96に%Tcm1d94.5に、 Tcof
fset 94にの極めてシャープな転移を示した。
熱分解装置6の設定温度を変えた以外は実施例1と同様
にして作成したサンプルの結果を表1に示す。
粒度分布については850〜1050℃でほぼ一定であ
るが、最大粒子径は800℃と1100℃で増大してい
る。
X線回折の結果も併せて考慮すると、800℃ではBY
GO相(Ba2Y+Cu307−6相、正方晶と斜方晶
を含む)の生成が少なく、NO3−イオンは熱分解して
いるものの、目的のBYGOの格子が十分束じていない
。 この結果焼結時も十分な焼結密度を得るに至ってい
ない。
一方、超電導転移温度は主として焼結条件で決まり、お
おむね90Kを示しているが、焼結密度の高い熱分解装
置設定温度850〜1050℃で高めとなった。
また、同設定温度1100℃では粒子表面の溶融が進み
、粒子間の付着が進行し、粒度分布の最大径が2.6μ
mと粗大化している。
その結果焼結体密度が低めの値となったものと思われる
。 従って本発明法で作成する場合の熱分解装置の温度
設定は850〜1050℃が好適であると考えられる。
X線的には本製法で得られるBYCO粉末は表1の範囲
では正方晶であった。 さらに、実施例1と同様にして
キャリヤガスを酸素100%としても得られるBYGO
は正方晶であった。 これは熱分解後粉体が直ちに低温
に冷却されるため、雰囲気中の酸素を十分に結晶構造中
にとり入れることが難しい為と考えられる。
しかしながら、これは実施例で使用した実験装置のサイ
ズに起因するものと考えられ、量産規模の装置で粉体の
中温での滞留時間が長くなる場合は斜方晶の生成も考え
られる。
実施例2 実施例1と同様にして粉体を作製した後、この粉体を0
2気流中450℃にて4時間アニールし、200℃/ 
h rで室温まで冷却した。 得られた粉体はX線回折
では斜方晶を示し、磁化率測定の結果96にで超電導転
移を開始し、86にで、一定値に達した。
この粉体の粉体特性は実施例1と実質的に同等であった
実施例3 実施例1の粉体ioo重量部に対し、エチルセルロース
10wt%含有したラッカー20重量部を加え、混練し
てペーストを作製した。
スクリーン印刷にてこのペーストを巾inmのパターン
でアルミナ基板上に印刷後、雰囲気炉中空気を送り昇温
速度200℃/ h r、950℃4時間焼成した。 
冷却は雰囲気を酸素に切り換え、200℃/ h rで
冷却し、途中450℃で4時間温度を保った後、室温ま
で冷却した。 得られた試料を直流四端子法で測定した
結果、Tc onset94 K 、 Tc ll1i
d92、 5に%Tc offset 91. 5にと
、はぼバルク材料に匹適する値を示した。
〈発明の効果〉 以上本発明法では原料溶液の噴霧反応法により基本的に
は一段の反応工程で、直接超電導セラミック原料粉体を
作成でき、純度や粒子形状と化学組成の均質性にすぐれ
た微粉体を低コストで生産することが可能となる。
また、微細かつ粒度分布がシャープなため、バルクの焼
結体やスクリーン印刷等の焼成厚膜用や、溶射用等の原
料粉体としても好適である。
特に、従来からの粉末冶金プロセスにおける固相混合法
のように、仮焼後に粉砕プロセスを経る必要がなく、特
に環境からの影響を受は易い超電導酸化物セラミクス用
原料粉体の製法としては非常に優れた手法である。
また、得られた原料粉体の焼結性もきわめて良好である
。 これは本発明によって得られた原料粉体の形状、粒
径、組成、結晶性等がきわめて均質で、また微細である
からであり、固相混合法による粉体と比較して、焼結性
は格段と高いものとなる。
さらに、本発明によれば、上記の特徴を活かして、高い
生産性で超電導セラミクス粉体を得ることができる。 
そして、得られた粉体は均質かつ微細であり、良好かつ
安定な超電導特性を示す。
また、本発明による一原料粉体ないし超電導粉体を用い
て作成した焼結体は、焼結密度が高く、良好かつ安定な
超電導特性を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の超電導酸化物セラミクスの原料粉体の
製造方法を実施するための装置を示す概略図である。 符号の説明 1・・・製造装置、 2・・・溶液、 3・・・液滴、 4・・・超音波霧化装置、 5・・・流路、 6・・・熱分解装置、 7・・・固気分離装置、 8・・・排気ボンブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超電導酸化物を構成する元素の熱分解可能な塩の
    溶液を霧化し、キャリヤガスにて熱分解装置内に導入し
    て酸素含有雰囲気下熱分解を行って超電導酸化物セラミ
    クスの原料粉体を得る超電導酸化物セラミクスの原料粉
    体の製造方法。
  2. (2)請求項1に記載の製造方法により超電導酸化物セ
    ラミクスの原料粉体を得、これを酸素含有雰囲気下、6
    00℃以下の温度で熱処理する超電導酸化物セラミクス
    の粉体の製造方法。
  3. (3)請求項1に記載の製造方法により超電導酸化物セ
    ラミクスの原料粉体を得、これを焼結する超電導セラミ
    クス焼結体の製造方法。
JP63017584A 1988-01-28 1988-01-28 超電導酸化物セラミクスの原料粉体、粉体および焼結体の製造方法 Pending JPH01192709A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63017584A JPH01192709A (ja) 1988-01-28 1988-01-28 超電導酸化物セラミクスの原料粉体、粉体および焼結体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63017584A JPH01192709A (ja) 1988-01-28 1988-01-28 超電導酸化物セラミクスの原料粉体、粉体および焼結体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01192709A true JPH01192709A (ja) 1989-08-02

Family

ID=11947954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63017584A Pending JPH01192709A (ja) 1988-01-28 1988-01-28 超電導酸化物セラミクスの原料粉体、粉体および焼結体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01192709A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0337105A (ja) * 1989-07-03 1991-02-18 Chiyoudendou Hatsuden Kanren Kiki Zairyo Gijutsu Kenkyu Kumiai 酸化物超電導体の製造方法
EP0462617A2 (en) * 1990-06-21 1991-12-27 Matsushita Electric Works, Ltd. Silver base electrical contact material and method of making the same
CN1056328C (zh) * 1992-10-05 2000-09-13 E·I·内穆尔杜邦公司 制备钯粉和氧化钯粉的气溶胶分解法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0337105A (ja) * 1989-07-03 1991-02-18 Chiyoudendou Hatsuden Kanren Kiki Zairyo Gijutsu Kenkyu Kumiai 酸化物超電導体の製造方法
EP0462617A2 (en) * 1990-06-21 1991-12-27 Matsushita Electric Works, Ltd. Silver base electrical contact material and method of making the same
US5198015A (en) * 1990-06-21 1993-03-30 Matsushita Electric Works, Ltd. Silver base electrical contact material and method of making the same
CN1056328C (zh) * 1992-10-05 2000-09-13 E·I·内穆尔杜邦公司 制备钯粉和氧化钯粉的气溶胶分解法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liu et al. Preparation of spherical fine ZnO particles by the spray pyrolysis method using ultrasonic atomization techniques
US5034372A (en) Plasma based method for production of superconductive oxide layers
US5081102A (en) Preparation of precursor superconductor metal oxide powders by spray calcination from atomized nitrate solution
EP1370486A2 (de) Verfahren zur herstellung von multinären metalloxidpulvern in einem pulsationsreaktor
JPH08198605A (ja) 混合酸化金属粉末の製造方法及びこの方法に従って製造される混合酸化金属粉末
US6872251B2 (en) Method for manufacturing single crystal ceramic powder, and single crystal ceramic powder, composite material, and electronic element
JPH02501477A (ja) 金属酸化物粉末の製造方法
KR100981413B1 (ko) 구형의 고순도 니켈 금속분말 제조방법
JPH01192709A (ja) 超電導酸化物セラミクスの原料粉体、粉体および焼結体の製造方法
Park et al. Control of size and morphology in Ni particles prepared by spray pyrolysis.
Milošević et al. Synthesis of ZnO-based varistor precursor powders by means of the reaction spray process
JPH0574530B2 (ja)
JPH0259405A (ja) 噴霧焙焼装置
JPH03109207A (ja) 酸素又はオゾンガスを包含した酸化物超電導粉体の製造方法
JPH01282107A (ja) 超電導性材料の製造方法及びこれより得られる生成物
JPH01179724A (ja) 酸化物系超電導粉体の製造方法
JPH02137709A (ja) 酸化物超電導体粉末の製造方法
JP3017777B2 (ja) 超伝導材料の粒子を製造する装置および方法
JP2635677B2 (ja) 酸化物超電導体前駆物質の製造方法
JPH01320223A (ja) 酸化物系超電導体の合成方法
JPH01226724A (ja) 酸化物微粒子原料の合成法
JPH03131560A (ja) 混合粉体の製造方法
JPH02196023A (ja) 酸化物系超電導体の製造方法
JPH01252508A (ja) 酸化物超電導体の製造方法
JPH01197318A (ja) 酸化物系超電導粉体の製造方法