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JPH01170854A - 生理活性物質固定化用担体粒子の製造方法 - Google Patents

生理活性物質固定化用担体粒子の製造方法

Info

Publication number
JPH01170854A
JPH01170854A JP62331024A JP33102487A JPH01170854A JP H01170854 A JPH01170854 A JP H01170854A JP 62331024 A JP62331024 A JP 62331024A JP 33102487 A JP33102487 A JP 33102487A JP H01170854 A JPH01170854 A JP H01170854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic acid
weight
latex
monomer mixture
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62331024A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Watanabe
哲男 渡辺
Kenjiro Mori
健二郎 森
Yasuo Kihara
木原 康夫
Takashi Tsuji
孝 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP62331024A priority Critical patent/JPH01170854A/ja
Publication of JPH01170854A publication Critical patent/JPH01170854A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、生理活性物質固定化用担体粒子としての重合
体粒子の製造方法に関し、詳しくは、その製造時には重
合安定性にすぐれると共に、酵素、抗体等のような生理
活性物質を例えば共有結合にて固定化し、これを緩衝液
、生理食塩水、血清、尿、その他高分子溶質を含む水溶
液等に分散させた場合にも、分散安定性にすぐれるアク
リル酸誘導体−アクリル酸フルオロアルキルエステル誘
導体共重合体粒子からなる生理活性物質固定化用担体粒
子の製造方法に関する。
従来の技術 生理活性物質、例えば、酵素を水不溶性のラテックス粒
子に固定化してなる固定化酵素は、その回収が容易であ
ると共に、酵素の変性や失活が起こり難いために、近年
、工業的な酵素反応に広く用いられている。また、生理
活性物質としてレクチンをラテックス粒子に固定化した
ものは、レクチンの糖類との結合能力を利用して、糖類
の分離や精製に用いられる。更に、生理活性物質として
抗原若しくはハプテン、又は抗体をラテックス粒子に結
合したものは、対応する抗体、又は抗原若しくはハプテ
ンをラテックス凝集反応として検出するための免疫学的
診断試薬として広く実用化されている。
このような生理活性物質固定化用担体粒子は、従来、種
々の単量体を用い、これを乳化共重合させることによっ
て製造されている。
例えば、従来の代表的なラテックスは、乳化剤及び水溶
性ラジカル重合開始剤の存在下に、例えばスチレンのよ
うな水難溶性ラジカル重合性単量体を乳化共重合させて
製造されている。ここに、上記乳化剤は、水難溶性の単
量体をミセル状態にすることによって水に可溶化せしめ
、ミセル内にて単量体をラジカル重合させるものであり
、また、得られる重合体粒子の表面に付着することによ
って、それを水性媒体中で沈降させず、安定に分散させ
ることができるという効果を有するものである。
このような重合体粒子の分散安定化作用については、必
ずしも明らかではないが、一般には、乳化剤の一部が重
合体粒子に吸着されており、残余はラテックス中に遊離
の状態で存在し、このようにラテックス中において、こ
れら重合体粒子に吸着された乳化剤と遊離の乳化剤との
間に吸着脱着平衡が存在し、かかる平衡の結果として、
ラテックスの安定化が達成されるとされている。従って
、このように乳化剤を含むラテックスは、これを緩衝液
や生理食塩水中に分散させたとき、ラテツク −ス中の
乳化剤の前記したような吸着脱着平衡がくずれる結果、
ラテックスの安定性が損なわれて、重合体粒子間での融
着、凝集が起こり、沈降しやすくなる。また、融着によ
る上記粒子の凝集を防止するために、多官能性の単量体
を乳化剤の存在下に共重合させて、内部凝集力を高める
方法も行なわれているが、若干の改善はみられるものの
、安定性を前記乳化剤の吸着肌着平衡によっているため
に、上記緩衝液等に分散させた場合、粒子の凝集、沈降
を生じることがある。
そこで、近年、上記のような悪影響を示す乳化剤も用い
ずに、乳化剤の不存在下に乳化重合を行なう所謂無乳化
剤重合が注目されているが、乳化剤が存在しないために
、安定に重合反応が進行せずに、重合体粒子の製造時に
凝集を起こすことが多く、重合体粒子を再現性よく安定
に製造することが困難である。
また、このような無乳化剤重合によるラテックスとして
も、ポリスチレンラテックスが最もよく知られているが
、生理食塩水、血清、尿等中でタンパク質等の生体高分
子のラテックスへの非特異吸着が起こり、非特異凝集が
生じて、分散安定性に劣る。特に、この分散の不安定性
は、粒子表面にスベーザ基を結合したり、粒子に生理活
性物質を固定化したとき等に著しい。
更に、マイクロタイター法を用いる免疫学的診断薬にお
いては、抗体若しくは抗原を付けたラテックスの凝集沈
降反応像の大きさを観測することによって、診断がなさ
れる。従って、僅かな自然凝集によっても、その沈降像
が著しく崩れる。
発明が解決しようとする問題点 本発明は上記した問題を解決するためになされたもので
あって、その製造において、乳化剤を用いずとも、乳化
重合時の重合安定性にすぐれると共に、酵素、抗体等の
ような生理活性物質を例えば共有結合にて固定化し、こ
れを緩衝液、生理食塩水、血清、尿、その他高分子溶質
を含む水溶液等に分散させた場合にも、非特異凝集が少
なく、分散安定性にすぐれるアクリル酸誘導体−アクリ
ル酸フルオロアルキルエステル誘導体共重合体粒子から
なり、所要の粒径を有せしめることができる生理活性物
質固定化用担体粒子の製造方法を提供することを目的と
する。
ュ、占をpンするための 本発明による生理活性物質固定化用担体粒子の製造方法
は、 (a)一般式 %式% (但し、R1は水素、低級アルキル基又はカルボキシル
基を示し、R2は水素又は低級アルキル基を示し、R1
が水素又は低級アルキル基のときは、R2はカルボ低級
アルコキシ基であってもよい。)で表わされるアクリル
酸誘導体0.1〜20重量%と、 (bl一般式 %式% (但し、R3は水素又は低級アルキル基を示し、R4は −(CHz)□−又は−(CH2)XCH(CH□)y
−OR’ (但し、mば0〜12の整数を示し、X + y −m
−1であり、R5は水素又はアセチル基を示す。)を示
し、Aはそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF3を示し
、nは0〜12の整数を示す。)で表わされるアクリル
酸フルオロアルキルエステル誘導体99.1〜80重量
%とを水性媒体中で乳化共重合させて、生理活性物質固
定化用担体粒子を製造する方法において、 第1段として、アクリル酸誘導体とアクリル酸フルオロ
アルキルエステル誘導体との単量体混合物の合計量にお
いて、アクリル酸誘導体を0〜10重量%の範囲として
共重合させ、後続段においては、前段よりも単量体混合
物の合計量におけるアクリル酸誘導体の量を少なくとも
0.5重量%増加させて、最終的に平均粒径0.2〜2
μm、表面にカルボキシル基を0.5〜20μモル/r
rlの密度にて有する水分散型高分子重合体粒子を得る
ことを特徴とする。
本発明において、生理活性物質とは、前述した酵素、補
酵素や、抗体若しくはハプテン、抗原、ホルモン等のよ
うに、生物学的又は生化学的な反応活性を有する有機物
質、通常、高分子量タンパク質を意味する。
本発明においては、水分散型高分子重合体粒子を構成す
る単量体成分の一つであるアクリル酸誘導体は、一般式 %式% (但し、R1は水素、低級アルキル基又はカルボキシル
基を示し、R2は水素又は低級アルキル基を示し、R1
が水素又は低級アルキル基のときは、R2はカルボ低級
アルコキシ基であってもよい。)で表わされる。
上記アクリル酸誘導体としては、例えば、アクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマル酸、モノアルキルマレイン酸、モノアルキルフマ
ル酸、モノアルキルイタコン酸等を好ましい例として挙
げることができるが、特に、アクリル酸、メタクリル酸
及びイタコン酸の1種又は2種以上の混合物が好ましく
用いられる。
これらアクリル酸誘導体は、乳化共重合時の重合安定性
にすぐれ、また、水性媒体中での分散安定性にすぐれる
水分散型高分子重合体粒子を得るために必要な単量体成
分であり、更に、例えば、カルボジイミドやN−ヒドロ
キシスクシンイミドにて活性化し、或いはスペーサ基を
結合するためのカルボキシル基を担体粒子に付与するた
めに必要な単量体成分である。
そのために、本発明においては、アクリル酸誘導体は、
反応に用いる全単量体のうち、少なくとも0.1重量%
を必要とする。しかし、過多に共重合単量体成分として
用いるときは、却って重合安定性と、得られる重合体粒
子の分散安定性を損なうので、反応に用いる全単量体に
おいて、20重量%以下の範囲で用いられる。特に好ま
しい範囲は、0.5〜10重量%である。
また、水分散型高分子重合体粒子を構成する単量体成分
の他の一つであるアクリル酸フルオロアルキルエステル
誘導体は、一般式 %式% (但し、R3は水素又は低級アルキル基を示し、R4は
、 −(CH2)。−又は−(CH2) XCH(CH2)
 y=R5 (但し、mは0〜12の整数を示し、X + y = 
m−1であり、R5は水素又はアセチル基を示す。)を
示し、Aはそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF3を示
し、nは0〜12の整数を示す。)で表わされる。
かかるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体は、
好ましくは、一般式 %式%(1) (但し、R3、R5、m及びnは前記と同じである。)
で表わされ、従って、特に、好ましく用いることができ
るアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体の具体例
として、例えば、 CH2=C(CH3)C00CH2CF3      
    (51CH□=C(CI+3)COOCH2(
CFZ) 2H(61CHz=C(CL)COOCHz
(CFz)J        (7)CHz=C(CH
3) Coo (C1lz) z (CF、) eF 
      (8)等を例示することができる。
これらアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体は、
本発明による生理活性物質固定化用担体粒子において、
長期間にわたる保存安定性や、水性媒体中ですぐれた分
散性を有するために必要であるのみならす、その活性化
時や、或いは活性化担体粒子への生理活性物質の固定化
時の水性分散系において、粒子に安定な分散性を保たし
める効果を有する。
このような効果を有効に得るためには、アクリル酸フル
オロアルキルエステル誘導体は、用いる全単量体におい
て99.9〜80重量%、好ましくは99.5〜90重
量%の範囲で用いられる。
本発明の方法においては、アクリル酸誘導体とアクリル
酸フルオロアルキルエステル誘導体との共重合体からな
る担体粒子を製造するに際して、アクリル酸誘導体とア
クリル酸フルオロアルキルエステル誘導体とのそれぞれ
の仕込み量を変化させつつ、乳化剤の不存在下で段階的
に水性媒体中で乳化共重合させる。
1’1 第1段の共重合においては、アクリル酸誘導体とアクリ
ル酸フルオロアルキルエステル誘導体との単量体混合物
の合計量において、アクリル酸誘導体は0〜10重量%
の範囲で仕込み、第2段以降の後続段においては、前段
よりも単量体混合物の合計量におけるアクリル酸誘導体
量を少なくとも0.5重量%増加し、このようにして、
複数段にて段階的に共重合を行なって、最終的には、粒
子径o、2〜2μm、表面にカルボキシル基を0.5〜
20μモル/イの密度にて有する水分散型高分子重合体
粒子を得る。それぞれの段階で仕込む単量体の比率及び
量を調整することによって、最終的に得られる水分散型
高分子重合体粒子の平均粒径及び粒子表面のカルボキシ
ル基量を所要の範囲にすることができる。
特に、本発明の方法においては、アクリル酸誘導体とア
クリル酸フルオロアルキルエステル誘導体の単量体混合
物は、第1段の重合においては、アクリル酸誘導体を0
〜10重量%の範囲で含む単量体混合物を用い、第2段
の重合では、アクリル酸誘導体を1〜20重量%の範囲
で含む単量体混合物を用い、第3段の重合では、アクリ
ル酸誘導体を2重量%以上含む単量体混合物を用い、且
つ、後続段では、前段よりもアクリル酸誘導体量の比率
の多い単量体混合物を用いるのが有利である。最終段で
は、単量体混合物におけるアクリル酸量を50〜100
重量%とすることもできる。
本発明の方法においては、各段階にて、単量体混合物は
、−括して反応容器内に加えて、所定時間反応させた後
、後続段の重合を行なってもよく、また、単量体混合物
をある時間にわたって反応容器内に滴下し、滴下終了後
、適宜時間反応混合物を攪拌して熟成し、この後、後続
段の重合のために、単量体混合物を反応容器内に滴下、
共重合させてもよい。
また、本発明においては、予め調製したシード・ラテッ
クスの存在下に上記したような段階的な共重合を行なう
ことによって、重合安定性を一層高めることができると
共に、得られる粒子の最終的な粒径を、より正確に制御
することができる。
上記シード・ラテックスは、通常、アクリル酸誘導体1
〜10重量%とアクリル酸フルオロアルキルエステル9
9〜90重量%からなる単量体混合物を乳化共重合させ
ることによって得ることができる。
各段階及びシード・ラテックスの調製のためのアクリル
酸誘導体とアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体
との共重合は、乳化剤の不存在下に重合開始剤を用いて
行なわれる。重合開始剤としては、水溶性ラジカル重合
開始剤が用いられる。
通常、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アン
モニウム等の過硫酸塩や、これら過硫酸塩とチオ硫酸ナ
トリウム、チオ硫酸カリウム、千オ硫酸水素ナトリウム
等のようなチオ硫酸塩、又は亜硫酸ナトリウム、亜硫酸
カリウム、亜硫酸水素ナトリウム等のような亜硫酸塩と
のレドックス系重合開始剤が好ましく用いられるが、こ
れらに限定されるものではない。これら重合開始剤の使
用量は、単量体混合物に対して0.01〜1重量%の範
囲が好適である。重合の雰囲気も、特に制限されないが
、好ましくは酸素を除いた不活性ガス雰囲気が用いられ
る。また、重合温度は、特に制限されないが、通常、2
0〜100°C1好ましくは40〜90°Cの範囲であ
る。
本発明において、最終的に得られる水分散型高分子重合
体粒子は、その平均粒径が0.2〜2μmの範囲にある
と共に、その比重は0.9〜1.5の範囲にあることが
好ましい。。
更に、重合体粒子は、水性媒体中で安定した分散状態を
確保し得るように、その表面に0.5〜20μモル/イ
の密度にてカルボキシル基を有する。
重合体粒子の有するカルボキシル基数が余りに少ないと
きは、粒子が水性媒体中での分散性に劣り、凝集を起こ
しやすいと共に、例えばその活性化に際して、十分な量
のカルボジイミドやN−ヒドロキシスクシンイミドを結
合させることができず、延いては、得られる活性化担体
粒子に十分な量の生理活性物質を固定化することができ
ない。他方、重合体粒子の有するカルボキシル基数が余
りに多いときも、水性媒体中にて凝集することがあり、
或いは生理活性物質を固定化したときに、その生化学的
反応を阻害するおそれがある。
両所■四果 以上のように、本発明の方法によれば、アクリル酸誘導
体のアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導体に対す
る割合を増やしながら、複数段にわたって段階的に乳化
共重合を行なって、共重合体粒子を得るので、例えば、
診断用ラテックスとして、粒子径が均一であり、更に、
タンパク質の非特異吸着が少なく、且つ、抗体等の固定
化後も、分散安定性にすぐれるラテックス粒子を高い重
合安定性の下で製造することができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例によって何ら制限されるものではない。
実施例1 (シード・ラテックスの調製) アクリル酸5重量%及びメタクリル酸トリフルオロエチ
ル95重量%からなる単量体混合物120gを蒸留水3
40gに加え、窒素気流下に65°Cに昇温した後、6
0分間攪拌した。
硫酸銅5水和物12■を水5mlに溶解させた水溶液と
チオ硫酸ナトリウム5水和物60■を水5mlに溶解さ
せた水溶液を上記単量体混合物に加え、これに直ちに重
合開始剤として、過硫酸カリウム0.6gを蒸留水10
m1に溶解させた水溶液を窒素気流下に加えた後、20
Orpmにて攪拌しつつ、4時間重合させて、重合率9
9%にて平均粒子径0、24.0μmのラテックスを得
た。重合反応後の凝集物は皆無であった。
このラテックスを遠心分離し、蒸留水にて洗浄した後、
再度、蒸留水に固形分濃度5重量%に分散させて、シー
ド・ラテックスとした。
(第1段の重合) 上記ラテックス43.9 gを蒸留水300gに加えた
後、メタクリル酸トリフルオロエチル37.8g(10
,0重量%)を加え、70”Cに昇温し、窒素気流下に
40分間、22Orpmにて攪拌した。
次いで、過硫酸アンモニウム0.2gを蒸留水1Orn
lに溶解させた水溶液を窒素気流下に加えた後、220
 rpmにて攪拌しつつ、6時間重合させて、重合率9
9%にて平均粒子径0.65μmのラテックスを得た。
重合反応後の凝集物は、固形分に対して0.08重量%
であった。
このラテックスを遠心分離し、蒸留水にて洗浄した後、
再度、蒸留水に固形分濃度5重量%に分散させた。
比較例1 (第1段の重合) 実施例1にて得たシード・ラテックス28.5 gを蒸
留水342gに加えた後、これにアクリル酸7.1g(
12,0重量%)とメタクリル酸トリフルオロエチル5
2.1g(88,0重量%)とを加え、70°Cに昇温
し、窒素気流下に60分間、220rpmにて攪拌した
次いで、過硫酸アンモニウム0.30 gを蒸留水10
m1に溶解させた水溶液を窒素気流下に加えた後、22
Orpmにて攪拌しつつ、8時間重合させて、重合率9
2%にて平均粒子径0.88μm、表面カルボキシル基
量12.0μモル/、(のラテックスを得た。しかし、
このラテックスにおいて、は、粒子の粒径分布が広く、
1.1〜1.5μmの粒径を有する粒子が個数にて5.
0%、0.38〜0.56μmの粒径を有する粒子が3
.2%生成していることが確認された。
比較例2 (第2段の重合) 実施例1にて第1段で得たラテックス187gを蒸留水
120gに加えた後、これにアクリル酸0.047 g
  (0,30重量%)とメタクリル酸トリフルオロエ
チル15.8g(99,7重量%)とを加え、70℃に
昇温し、窒素気流下に60分間、220rpmにて攪拌
した。
次いで、過硫酸アンモニウム0.08 gを蒸留水10
m】に溶解させた水溶液を窒素気流下に加えた後、22
0rpmにて攪拌しつつ、5時間重合させて、重合率9
5%にて粒径分布が0.60〜2.8μmにわたるラテ
ックスを得た。重合反応後の凝集物は約46%であった
。また、ラテックス粒子の表面カルボキシル基量は0.
38gモル/Mであった。
実施例− (第2段の重合) 前記実施例の第1段で得たラテックス187gを蒸留水
120gに加えた後、これにアクリル酸0.52g(3
,3重量%)とメタクリル酸トリフルオロエチル15.
3g(96,7重量%)とを加え、70℃に昇温し、窒
素気流下に60分間、220rpmにて攪拌した。
次いで、過硫酸アンモニウム0.08 gを蒸留水10
m1に溶解させた水溶液を窒素気流下に加えた後、22
0rpmにて攪拌しつつ、5時間重合させて、重合率9
6%にて平均粒子径0.89μm、表面カルボキシル基
量5.8μモル/Mの粒径の均一なラテックスを得た。
重合反応後の凝集物は、固形分に対して0.98重量%
であった。
このラテックスを遠心分離し、蒸留水にて洗浄した後、
再度、蒸留水に固形分濃度5重量%に分散させた。
実施例3 実施例2において得たラテックス240gを蒸留水62
.0 gに加え、これに更にアクリル酸5.0g(38
,2重量%)とメタクリル酸トリフルオロエチル8.1
g(61,8重量%)とを加え、70℃に昇温し、窒素
気流下に60分間、22Orpmにて攪拌した。
次いで、過硫酸アンモニウム0.065 gを蒸留水1
0m1に溶解させた水溶液を窒素気流下に加えた後、2
20rpmにて攪拌しつつ、6時間重合させて、重合率
97%にて平均粒子径1.20μm、表面カルボキシル
基量18.5μモル/Mの粒径の均一なラテックスを得
た。
比較例3 実施例2にて得たラテックス240gを蒸留水62、0
 g、アクリル酸0.33g(2,5重量%)及びメタ
クリル酸トリフルオロエチル12.8g(97,5重量
%)と混合し、60°Cに昇温し、窒素気流下に70分
間、220rpmにて攪拌した。
次いで、過硫酸アンモニウム0.065 gを蒸留水1
0m1に溶解させた水溶液を窒素気流下に加えた後、2
20rpmにて攪拌しつつ、6時間重合させて、重合率
88%にてラテックスを得た。このラテックスにおいて
は、粒径分布は0.2〜2.1μmにわたり、また、凝
集物も、固形分に対して3゜2%であった。表面カルボ
キシル基量27μモル/Mであった。
実施例4 (シード・ラテックスの調製) アクリル酸2重量%及びメタクリル酸トリフルオロエチ
ル98重量%からなる単量体混合物126gを蒸留水2
94gに加え、70°Cに昇温した後、45分間攪拌し
た。この後、過硫酸アンモニウム0.61 gを蒸留水
10m1に薄解させた水溶液を窒素気流下に加えた後、
200rpmにて攪拌しつつ、6時間重合させて、重合
率99.8%にて平均粒子径0.374μmのラテック
スを得た。重合反応後の凝集物は皆無であった。
このラテックスにその30m1当りについてIN水酸化
ナトリウム水溶液0.5mlを加え、十分に攪拌した後
、蒸留水にて3回洗浄した。これを蒸留水に固形分濃度
16.1重量%に分散させて、シード・ラテックスとし
た。
(第1段の重合) 上記シード・ラテックス18.3 gを蒸留水335g
に加えた後、70°Cに昇温した。過硫酸アンモニウム
0.44 gを蒸留水10m1に溶解させた水溶液を窒
素気流下に加え、22Orpmにて攪拌しつつ、直ちに
アクリル酸0.87g(1,3重量%)とメタクリル酸
トリフルオロエチル64.4g(98,7重量%)との
混合物を滴下速度18g/時にて加え、滴下終了後、2
0分間攪拌熟成した。
(第2段の重合) 次いで、上記反応混合物にアクリル酸3.5g(16,
1重量%)とメタクリル酸トリフルオロエチル18.3
g(83,9重量%)との混合物を18g/時にて滴下
し、滴下終了後、直ちに80°Cに昇温しで、2時間熟
成した。
その結果、重合率98%にて平均粒子径1.21μm、
表面カルボキシル基量16.9μモル/Mの均一なラテ
ックスを得た。重合反応後の凝集物は、固形分に対して
0.46重量%であった。
このラテックス粒子の内部をTEMにて観察した結果、
粒子表面から表層部は、均一な構造をもたず、ミクロド
メイン構造といわれる相分離構造を有していた。
比較例4 実施例4において得たシード・ラテックス21゜3gを
蒸留水334gに加えた後、70°Cに昇温し、窒素気
流下に70分間、220rpmにて攪拌した。
次いで、過硫酸アンモニウム0.43 gを蒸留水10
m1に溶解させた水溶液を窒素気流下に加えた後、直ち
にアクリル酸9.8g(11,3重量%)とメタクリル
酸トリフルオロエチル76.8g(88゜7重量%)と
の混合物を滴下速度18g/時にて加えた。滴下終了後
、直ちに80℃に昇温し、2時間熟成した。
この結果、重合率97%にて平均粒子径1.2071 
m 、表面カルボキシル基量16.9 ttモル/♂の
ラテックスを得た。重合反応後の凝集物は、固形分に対
して0.54重量%であった。
このラテックス粒子の内部をTEMにて観察した結果、
実施例4で得たラテックス粒子のような相分離構造は認
められなかった。
参考例 上記実施例及び比較例で得た固形分濃度5重量%ラテッ
クスのそれぞれ3.0ml、5■/ml濃度の水溶性カ
ルボジイミド水溶液0.3ml、4■/ m I ta
度のウサギIgG 1. Oml及びホウ酸ナトリウム
緩衝液(0,01M、 pH8,2) 1.8mlを混
合し、攪拌しながら、10℃で17時間反応させた後、
10%リジン水溶液2.5tnlを加えて、10℃で1
時間攪拌して、反応を停止させた。次いで、遠心洗浄を
3回繰り返して、それぞれのラテックス粒子にウサギI
gGを固定化した。
それぞれのラテックスを固形分濃度0.25%に調整し
、その20μβをホウ酸ナトリウム緩衝液(0,01M
、pH8,2)  100μβに加え、撹拌した後、1
0分間静置して、光学顕微鏡にてラテックス粒子の凝集
を調べたところ、比較例2を除いて、いずれのラテック
スも非特異凝集反応は認められなかった。比較例2にお
いては、多数の凝集塊の生成が認められた。
次に、それぞれのラテックスを固形分濃度0.25%に
調整し、その20μβをホウ酸ナトリウム緩衝液(0,
OI M、 pH8,2)にて所定の倍率で希釈したヒ
ト血清100μρに加え、攪拌した後、10分間静置し
て、光学顕微鏡にてラテックス粒子の凝集を調べた。結
果を第1表に示す。
尚、本参考例においては、相互に凝集している粒子の割
合が個数にて10%を越えるとき、有意な非特異凝集反
応が生じたとし、表中には十で表示し、相互に凝集して
いる粒子の割合が個数にて10%以下のとき、非特異凝
集が生じないとして、−で表示した。
更に、それぞれのラテックスをマイクロタイター板のウ
ェル中でその沈降凝集像を肉眼で観察したところ、本発
明の実施例1〜4によるラテックスでは、いずれも非特
異な沈降凝集像は、ヒト血清希釈倍数10以下であった
のに対して、比較例1〜4によるラテックス粒子では、
いずれも40倍以上まで認められた。
特許出願人 日東電気工業株式会社 代理人 弁理士  牧 野 逸 部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)一般式 R^1CH=CR^2COOH (但し、R^1は水素、低級アルキル基又はカルボキシ
    ル基を示し、R^2は水素又は低級アルキル基を示し、
    R^1が水素又は低級アルキル基のときは、R^2はカ
    ルボ低級アルコキシ基であつてもよい。) で表わされるアクリル酸誘導体0.1〜20重量%と、 (b)一般式 CH_2=CR^3COOR^4(CF_2)_nCF
    A_2(但し、R^3は水素又は低級アルキル基を示し
    、R^4は ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、mは0〜12の整数を示し、x+y=m−1で
    あり、R^5は水素又はアセチル基を示す。)を示し、
    Aはそれぞれ独立に水素、フッ素又はCF_3を示し、
    nは0〜12の整数を示す。) で表わされるアクリル酸フルオロアルキルエステル誘導
    体99.1〜80重量%とを水性媒体中で乳化剤の不存
    在下に乳化共重合させて、生理活性物質固定化用担体粒
    子を製造する方法において、 第1段として、アクリル酸誘導体とアクリル酸フルオロ
    アルキルエステル誘導体との単量体混合物の合計量にお
    いて、アクリル酸誘導体を0〜10重量%の範囲として
    共重合させ、後続段においては、前段よりも単量体混合
    物の合計量におけるアクリル酸誘導体の量を少なくとも
    0.5重量%増加させて、最終的に平均粒径0.2〜2
    μm、表面にカルボキシル基を0.5〜20μモル/m
    ^2の密度にて有する水分散型高分子重合体粒子を得る
    ことを特徴とする生理活性物質固定化用担体粒子の製造
    方法。
  2. (2)アクリル酸誘導体1〜10重量%とアクリル酸フ
    ルオロアルキルエステル誘導体99〜90重量%からな
    る単量体混合物を水性媒体中で乳化共重合させてなるシ
    ード・ラテックスの存在下に、第1段の重合を行なうこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の生理活性物
    質固定化用担体粒子の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0517538A (ja) * 1991-07-11 1993-01-26 Hoechst Gosei Kk 含フツ素アクリル系共重合体水性エマルジヨンの製造方法及びその組成物
EP0708120A1 (fr) 1994-10-18 1996-04-24 Elf Atochem S.A. Latex et mélanges de latex acryliques et méthacryliques fluorés
AU2012202761B2 (en) * 2011-05-17 2013-04-18 Rohm And Haas Company Latex particles imbibed with a thermoplastic polymer
JPWO2013027849A1 (ja) * 2011-08-25 2015-03-23 積水化成品工業株式会社 異形樹脂粒子およびその製造方法並びにその用途
JP2020083905A (ja) * 2018-11-15 2020-06-04 花王株式会社 ポリマーエマルションの製造方法

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