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JPH01157491A - カルシウムの葉面吸収促進方法 - Google Patents

カルシウムの葉面吸収促進方法

Info

Publication number
JPH01157491A
JPH01157491A JP28830087A JP28830087A JPH01157491A JP H01157491 A JPH01157491 A JP H01157491A JP 28830087 A JP28830087 A JP 28830087A JP 28830087 A JP28830087 A JP 28830087A JP H01157491 A JPH01157491 A JP H01157491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium
salt
chlorhexidine
acid
absorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28830087A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Toyoda
豊田 春生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Priority to JP28830087A priority Critical patent/JPH01157491A/ja
Publication of JPH01157491A publication Critical patent/JPH01157491A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は作物のカルシウム欠乏による生理障害を軽減す
ることを目的にカルシウム塩を葉面散布するに際して、
その効采を増進する方法に関する。
〔従来の技術〕
カルシウムは植物体内でできる有機酸を中和しているの
でこれが作物体内に欠乏すると、体液が酸性になり、炭
水化物の合成や移動が阻害される。
たとえばトマトは尻ぐされになり、サラダ朶、主11ベ
ツ、ハクサイ、タマネギなどはふちぐされや心ぐされに
なり商品価値がなくなる。カルシウム欠乏は、生長中期
以後になって発生するので、欠乏症状がみられるころに
はすでに収穫直前て・、丁がつけられないことが多い。
またカルシウムが欠乏すると根の先端の細胞分裂が阻害
されるので、耐寒性が弱くなり、土壌乾燥や湿害の影響
が大きく現われる。
特に、近年の植物工場のように短時間に作物を生長させ
る場合には、カルシウムの吸収が作物の生長に追いつか
ず、カルシウム欠乏による生]IPi害が大きな問題と
なっている。
カルシウムの欠乏は土174を酸性にするので土壌の団
粒組織がこわれ、透水性や通気性が恕くなり、根の伸長
が害される。また土壌中の微生物は酸性で減少するので
、土II中の有機物の分解が悪くなり、硝酸化成菌の作
用も衰え、窒素を固定する細菌も少なくなる。従ってカ
ルシウムを補給することら重要ではあるが、土壌中にカ
ルシウムがあっても、雨が少なく乾燥した揚台にはトマ
トの尻ぐされが発生し易い、これは土壌水分が不足する
ため、土壌中の窒素やjn類の濃度が高まって、カルシ
ウムの吸収を悪くするためである。
カルシウム欠乏は生育の中期以後に発生するので、応急
的処置として、一般に塩化カルシウムの0.3〜0.5
%液か、りん酸第1カルシウムの0.3%水溶液を新し
い葉や花房を中心にW、面敗布することによって対処し
ている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
カルシウム欠乏が起った場合、土壌への肥料用石灰の追
肥や、土壌中にカルシウムがあっても、前記のように水
分が不足すると吸収が著しく阻害されるので、ハウス栽
培などでは水分の補給を充分に行うとともに、窒素やカ
リウムが多すぎるとカルシウム欠乏がでやすいから、そ
の後の窒素やカリウムの施用をひかえ、更に、時期的、
局部的にも土壌の塩類a瓜が高くなりすぎないようにす
ることも重要である。これらの土壌からのカルシウムの
吸収を高める処置ら重要ではあるがなんと云ってもカル
シウム塩の水溶液を葉面散布するような直接的処tが速
効性がある。
このようにカルシウム塩の水溶液の東面散布は応急的処
置であるので速効性が求められているが、従来の単なる
カルシウム塩水溶液の菓面敗イ[1だ(Jでは吸収が充
分でないという問題点があった。
本発明の目的は作物にカルシウム欠乏がJ3こった時ま
たはおこりそうな時に行う、カルシウム塩水溶液の葉面
散布において、カルシウムの吸収効率を高め、吸収を促
進する方法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは前記の問題点を解決するため種/(研究を
行った結果、クロルヘキシジンの有機M塩または無機酸
塩を葉面上でカルシウム塩と共存させることによって、
カルシウムの葉面吸収を促進し、カルシウム欠乏による
生理障害を茗しく軽減できることを見いだした。
ずなわち本発明はカルシウム塩とクロルヘキシジンの右
[1塩または無機酸塩とを葉面上で共存づるように散布
することを特徴とするカルシウムの葉面吸収促進方法で
ある。
クロルヘキシジンはC22H3oC12N1o(分子W
505)の分子式で表わされる強塩基性化合物であり、
英国lC1社で開発され、IC1社の商標名ヒビテンの
名称で販売されている、殺菌消毒剤として使用される医
薬品である。
これは強iX基性であるので、一般に有機酸または無t
1Mとの塩の形で用いられている。従来はこの塩類水溶
液として医用器具類、手指、皮膚手術部位の消毒に所定
濃度に希釈して使用されているので、植物体への施用の
例はない。
本発明に用いられるクロルヘキシジンはグルコン酸塩、
酢酸塩などの有機酸塩および塩酸塩、硝酸塩、りん酸塩
などの無機酸塩のいずれでもよいが、特にグルコンM塩
は水に対する溶解度が高いので好適である。また有機酸
塩と無機酸塩とを混用しても差しつかえない。カルシウ
ム塩としては、塩化カルシウム、りん酸第1カルシウム
が、水に対する溶解度が大きい点から一般的であるが、
水溶性のものであれば、これに限定されるしのではない
施用にあたっては、量的にはカルシウム塩の方が多いの
で、カルシウム塩の水溶液ヘタ1コルへ1シジンの塩を
溶解して葉面に散布するのが最も便宜であるが、要は葉
面上で両名の塩が水と共に存在すればよく、微粉末状で
カルシウム塩を葉面上に粉末散布して付着させるように
し、これにクロルヘキシジンの塩の水溶液を霧状に供給
するような任意の変形散布法が考えられる。
水溶液の場合のように葉面から流れおちるという欠点を
防ぐ効果もある。この場合にはカルシウム塩粉末が葉面
にとどまるよう展石剤のにうなものが必要である。
一般には前記の水溶液で敗イ0するが、一般にカルシウ
ム塩は0.5〜1.0重t%稈j哀のcJ度で用いられ
る。
添加するクロルヘキシジンの有機酸塩または無!1酸塩
のけは葉面散布液中の濃度としてクロルヘキシジン換算
で0.5〜50ppmが適当であり、その中でも5〜1
0DDm程度が好ましい。
濃度がこの下限より低いと効果が劣り、またこの上限よ
り大きい濃度でも、効果は飽和して、それぼど増大せず
、コスト的に不利となるからである。
葉面散布する植物体の部位は、カルシウム塩単独散布の
場合と同様であり、トマトでは果房と新葉を中心に開花
の終わり頃からが適当で、サラダ菜の場合は株の生長点
付近の新葉が適当であり、いずれも大きくなった果実や
古い葉には効果がない。
クロルヘキシジンは前記のように医薬品であり、動物体
に対し、ヒビテンの経皮吸収はラットの実験で、その吸
収は無視しうる程度であるとされており、安全性につい
ては問題がない。
〔作用〕
クロルヘキシジンのカルシウム吸収促進Il椙について
は明らかではないが、何らかの作用で植物細胞膜のカル
シウム浸透性が改善されるためであろうと推察される。
〔実施例〕
以下に実施例によって、本発明を具体的に説明するが、
本発明はこの実施例によっC細雪限定されるbのではな
い。
(実施例1,2、比較例1,2) 培養液として園試処方0.5濃度(EC1,2H8/c
m、 1)H6,5)の均衡培itを用い、)印制栽培
(6月下旬播種)でトマトの水↓j1栽培を1jった。
第3花房がビンポン工大に肥大した時、尻ぐされの発生
がみられたの−(・、塩化カルシウム0.5重量%水溶
液(比較例2)およびこれにグルコン酸クロルヘキシジ
ンをクロルヘキシジン換Ht−1ppm(実施例1)ま
たは1oppm(実施例2)になるように添加した水溶
液をそれぞれ1週間おきに2回、第4.5.6段花房と
新葉に対して葉面散布を行った。
第4.5.6段の尻ぐされ果発生率の比較を行うど次の
表の通りである。何らの葉面散布も行わliい場合を比
較例1どした。
*10株についての調査結果(尻ぐされ果敢/仝宋数X
100) 上表に明らかなように、グルコン酸クロルヘキシジンの
添加により、塩化カルシウム水溶液単独の葉面散布にく
らべて茗しく尻ぐされの発生が抑えられている。尻ぐさ
れの発生はカルシラ11の欠乏に起因するものであるこ
と(よ明らかになっ【いるので、クロルヘキシジン添加
により、カルシウムの葉面吸収が促進され、これが尻ぐ
され発生の軽減に役立ったものと判断される。
(実施例3.4、比較例3.4) 培養液として園試処方の0.5濃度(EC1、283/
cm、 1)H6,5>を用い、10月播きでサラダ菜
の水耕栽培を行った。播種後40日口から7日問、24
時間おきに株の生長点(=l近に小型噴霧器を用いて、
塩化カルシウム0.5重品%水溶液(比較例3)おにび
これに塩酸クロルヘキシジンをクロルヘキシジンとして
2ppm(実施例4)または10101)D実施例3)
になるように添加した水溶液をそれぞれ葉面散布し、播
種後50目で収穫した。
供試した20株について、心菓部の心ぐされ、心どまり
症の発生率および発生程度を比較すると第1図のように
なる。
第1図で明らかなように、塩酸クロルヘキシジンの添加
により、無処理の場合(比較例4)よりは勿論、塩化カ
ルシウム水溶液単独の葉面散布(比較例3)にくらべて
も茗しく心ぐされ・心どまり症の発生がおさえられてい
る。
(発明の効果〕 カルシウム塩にクロルヘ:1シジンの有a*塩または無
機酸塩を添加して葉面散布を行うことによって、カルシ
1クム塩単独の場合にくらべてカルシウムの吸収が促進
され、カルシウム欠乏に起因する生理障害である、1〜
マドの尻ぐされや、サラダ菜の心ぐされ、心どまり症の
発生が著しく軽減された。クロルヘキシジンは動物体に
ついてさえ経皮吸収は無視しうる稈庶とされ友仝竹に対
する問題もない。
a業上の利益は人なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図はサラダ菜に塩化カルシウム0.5%水溶液にり
Dルヘキシジンを(れぞれ21)pm、10pDm添加
して葉面散布した場合の心ぐされ・心どまり症発生率(
%)と発生程痘を塩化カルシウム0.5%水溶液甲独散
布の場合、無処理の場合と比較した棒グラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、カルシウム塩とクロルヘキシジンの有機酸塩または
    無機酸塩とを葉面上で共存するように散布することを特
    徴とするカルシウムの葉面吸収促進方法。 2、カルシウム塩の水溶液にクロルヘキシジンの有機酸
    塩または無機酸塩を添加して植物体の葉面に散布する特
    許請求の範囲第1項記載のカルシウムの葉面吸収促進方
    法。
JP28830087A 1987-12-14 1987-12-14 カルシウムの葉面吸収促進方法 Pending JPH01157491A (ja)

Priority Applications (1)

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JP28830087A JPH01157491A (ja) 1987-12-14 1987-12-14 カルシウムの葉面吸収促進方法

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JP28830087A JPH01157491A (ja) 1987-12-14 1987-12-14 カルシウムの葉面吸収促進方法

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JPH01157491A true JPH01157491A (ja) 1989-06-20

Family

ID=17728379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28830087A Pending JPH01157491A (ja) 1987-12-14 1987-12-14 カルシウムの葉面吸収促進方法

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JP (1) JPH01157491A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0397686A (ja) * 1989-09-08 1991-04-23 Daiichi Seimo Kk 肥料又は培養液
US5755278A (en) * 1993-12-08 1998-05-26 Fanuc, Ltd. Heat sink attached to a heat plate

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0397686A (ja) * 1989-09-08 1991-04-23 Daiichi Seimo Kk 肥料又は培養液
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