JPH01140510A - 内燃機関点火用電線 - Google Patents
内燃機関点火用電線Info
- Publication number
- JPH01140510A JPH01140510A JP29932087A JP29932087A JPH01140510A JP H01140510 A JPH01140510 A JP H01140510A JP 29932087 A JP29932087 A JP 29932087A JP 29932087 A JP29932087 A JP 29932087A JP H01140510 A JPH01140510 A JP H01140510A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- combustion engine
- internal combustion
- resistance value
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B7/00—Insulated conductors or cables characterised by their form
- H01B7/0063—Ignition cables
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、内燃機関の電気点火装置に於いて点火プラグ
に高電圧を印加するのに使用する点火用電線に関し、詳
細には導体として細径のものを具備する新規な電線に関
するものである。
に高電圧を印加するのに使用する点火用電線に関し、詳
細には導体として細径のものを具備する新規な電線に関
するものである。
内燃機関、たとえば自動車のガソリンエンジンの電気点
火装置は、周知の如く、イグニションコイルの一次側の
電流を切り、二次側に高電圧を発生させ、このイグニシ
ョンコイルに生じた高電圧をディストリビュータを介し
てエンジンの各気筒に取付けた点火プラグに供給し、点
火プラグの電極間で放電させて混合気に点火するもので
ある。
火装置は、周知の如く、イグニションコイルの一次側の
電流を切り、二次側に高電圧を発生させ、このイグニシ
ョンコイルに生じた高電圧をディストリビュータを介し
てエンジンの各気筒に取付けた点火プラグに供給し、点
火プラグの電極間で放電させて混合気に点火するもので
ある。
上記イグニションコイルとデ・イストリピユータとの間
及びディストリビュータと複数の点火プラグとの間には
、各系統に応じて高電圧に耐える絶縁を施した電線が配
設されている。
及びディストリビュータと複数の点火プラグとの間には
、各系統に応じて高電圧に耐える絶縁を施した電線が配
設されている。
ところで周知のとおり、寒冷地に於いては道路の凍結防
止のために電解質の凍結防止剤が路面に散布されるが、
この凍結防止剤が走行中の自動車の点火用電線に付着し
て当該電線のアース電位に対するインピーダンスを低下
させる問題がある。
止のために電解質の凍結防止剤が路面に散布されるが、
この凍結防止剤が走行中の自動車の点火用電線に付着し
て当該電線のアース電位に対するインピーダンスを低下
させる問題がある。
電線のインピーダンスが低下すると電線の静電容量に応
じて洩れ電流が大きくなり、エンジン始動が困難となる
傾向がある。
じて洩れ電流が大きくなり、エンジン始動が困難となる
傾向がある。
この解決策として点火用電線の低静電容量化が考えられ
、本発明者の経験によれば100PF/lPl程度以下
とすることが望ましい、その対策として絶縁体やシース
等の被覆層あるいは導体部の静電容量を低減することが
考えられる。ところで絶縁体やシース等の被覆層の静電
容量を低減するには、その構成材料として一層低誘電率
の材料を使用するか又は被覆層の厚みを厚くする必要が
あるが、現用の材料は極限に近い程に低誘電率であり、
−方被覆層の厚みを厚くすることは電線の外径が大とな
るのでこの提案は実現困難である。
、本発明者の経験によれば100PF/lPl程度以下
とすることが望ましい、その対策として絶縁体やシース
等の被覆層あるいは導体部の静電容量を低減することが
考えられる。ところで絶縁体やシース等の被覆層の静電
容量を低減するには、その構成材料として一層低誘電率
の材料を使用するか又は被覆層の厚みを厚くする必要が
あるが、現用の材料は極限に近い程に低誘電率であり、
−方被覆層の厚みを厚くすることは電線の外径が大とな
るのでこの提案は実現困難である。
ii線の静電容量を低減するには、その導体部を細径化
することがことが考えられる。従来、点火用電線の導体
として、有機高分子繊維束を複数本撚り合わせて半導電
性塗料を塗布含浸したもの(実公昭61−11853号
公報)、導電性の金属線を絶縁性芯体に螺旋巻回して所
定の高抵抗値を具備せしめたもの(巻線型)、或いは高
導電性カーボンブラックを配合した導電ゴム紐を導体と
して用いたもの(実公昭55−22659号公報)等が
知られている。
することがことが考えられる。従来、点火用電線の導体
として、有機高分子繊維束を複数本撚り合わせて半導電
性塗料を塗布含浸したもの(実公昭61−11853号
公報)、導電性の金属線を絶縁性芯体に螺旋巻回して所
定の高抵抗値を具備せしめたもの(巻線型)、或いは高
導電性カーボンブラックを配合した導電ゴム紐を導体と
して用いたもの(実公昭55−22659号公報)等が
知られている。
しかしながら、上記の半導電性塗料含浸の有機高分子繊
維束や導電ゴム紐を導体として用いたものは、基本的に
粉末状の導電性物質の集合により導電部分が形成されて
いるために、電線を折り曲げた場合に粉末状の導電性物
質同士の間隔が変化して抵抗値が変化するという不都合
な性質を有している。内燃機関の点火装置を正常に作動
させる意味からも抵抗値の変化は好ましくない。この点
上記の導電性の金属線を用いた巻線型は、電線の折り曲
げに対しても安定した抵抗値を示す長所を有するものの
、導電性の細い金属線を絶縁性芯体に高度に且つ緻密に
螺旋巻回して製造されるので高価である大きな欠点があ
る。
維束や導電ゴム紐を導体として用いたものは、基本的に
粉末状の導電性物質の集合により導電部分が形成されて
いるために、電線を折り曲げた場合に粉末状の導電性物
質同士の間隔が変化して抵抗値が変化するという不都合
な性質を有している。内燃機関の点火装置を正常に作動
させる意味からも抵抗値の変化は好ましくない。この点
上記の導電性の金属線を用いた巻線型は、電線の折り曲
げに対しても安定した抵抗値を示す長所を有するものの
、導電性の細い金属線を絶縁性芯体に高度に且つ緻密に
螺旋巻回して製造されるので高価である大きな欠点があ
る。
従って本発明の目的は、以上の点を鑑みて、低静電容量
であり、曲げに対しても抵抗値の変化が少なく、しかも
安価な内燃機関点火用電線を提供することである。
であり、曲げに対しても抵抗値の変化が少なく、しかも
安価な内燃機関点火用電線を提供することである。
前記目的は、イグニションコイルに発生させた高電圧を
ディストリビュータを介して内燃機関の複数気筒の点火
プラグに伝える点火用電線に於いて、補強繊維と太さが
10〜300デニール、抵抗値が1〜500kΩ/mの
導電繊維との集合体からなり且つ抵抗値がlθ〜200
kΩ/mの範囲の細径導体、該細径導体の上に有機高
分子フィルムを縦添または横巻してなる有機高分子フィ
ルム層、及び更にその上に設けられたゴム絶縁層とから
なることを特徴とする内燃機関点火用電線により達成さ
れる。
ディストリビュータを介して内燃機関の複数気筒の点火
プラグに伝える点火用電線に於いて、補強繊維と太さが
10〜300デニール、抵抗値が1〜500kΩ/mの
導電繊維との集合体からなり且つ抵抗値がlθ〜200
kΩ/mの範囲の細径導体、該細径導体の上に有機高
分子フィルムを縦添または横巻してなる有機高分子フィ
ルム層、及び更にその上に設けられたゴム絶縁層とから
なることを特徴とする内燃機関点火用電線により達成さ
れる。
〔実施例]
本発明の点火用電線は、第1図に実施例の断面図を第2
図にその一部破断側面図を示すが、導電繊維1!と補強
繊維12とからなる細径導体lの上に半導電性有機高分
子塗料の塗布を塗布し乾燥して形成した薄い半導電性層
2が施されており、この薄い半導電性層2により繊維質
の細径導体lが一体的に纏められている0本発明におい
ては半導電性層2は必ずしも必要でないが、繊維質の細
径導体1のケバ立ちを防止して電線の端末加工を容易に
する長所がある。しかも該半導電性層2は細径導体1直
上の電位傾度を低く保持し、T1線稼働時の後記ゴム絶
縁層4のコロナ破壊を防止する作用がある。該薄層半導
電性層2の上には、を機高分子フィルムを縦添して形成
した有機高分子フィルムN3、およびさらにその上に押
出成形し加熱加゛硫して形成したゴム絶縁層4とが設け
られている。
図にその一部破断側面図を示すが、導電繊維1!と補強
繊維12とからなる細径導体lの上に半導電性有機高分
子塗料の塗布を塗布し乾燥して形成した薄い半導電性層
2が施されており、この薄い半導電性層2により繊維質
の細径導体lが一体的に纏められている0本発明におい
ては半導電性層2は必ずしも必要でないが、繊維質の細
径導体1のケバ立ちを防止して電線の端末加工を容易に
する長所がある。しかも該半導電性層2は細径導体1直
上の電位傾度を低く保持し、T1線稼働時の後記ゴム絶
縁層4のコロナ破壊を防止する作用がある。該薄層半導
電性層2の上には、を機高分子フィルムを縦添して形成
した有機高分子フィルムN3、およびさらにその上に押
出成形し加熱加゛硫して形成したゴム絶縁層4とが設け
られている。
第3図に他の実施例の断面図を第4図にその一部破断側
面図を示す、この実施例においては、ゴム絶縁層4の上
に補強編組Ji5、および更にその上にシース層6が設
けられている。
面図を示す、この実施例においては、ゴム絶縁層4の上
に補強編組Ji5、および更にその上にシース層6が設
けられている。
導電繊維11としては、太さがlθ〜300デニール、
抵抗値が1〜500kΩ/mの、好ましくは太さが50
〜200デニール、抵抗値が10〜300 kΩ/mの
、カーボン繊維、金属繊維、あるいはその他の化学種の
繊維の1本または2本以上が後記する補強繊維と撚合せ
あるいはその他の方法で集合されて使用される。上記導
電繊維のうち、特に太さが50〜200デニール、抵抗
値が10〜300kΩ/mの導電繊維、たとえばアクリ
ロニトリル−硫化銅複合物から得た導電繊維が好ましい
。
抵抗値が1〜500kΩ/mの、好ましくは太さが50
〜200デニール、抵抗値が10〜300 kΩ/mの
、カーボン繊維、金属繊維、あるいはその他の化学種の
繊維の1本または2本以上が後記する補強繊維と撚合せ
あるいはその他の方法で集合されて使用される。上記導
電繊維のうち、特に太さが50〜200デニール、抵抗
値が10〜300kΩ/mの導電繊維、たとえばアクリ
ロニトリル−硫化銅複合物から得た導電繊維が好ましい
。
補強繊維としては、本発明の目的を達成しうる限り特に
制限はなく、従来この分野で既知のものを使用すればよ
いが、本発明の主たる目的である導体の細径化の観点か
ら、可及的゛に高機械的強度を有する細径のものが好適
に使用される。かかる観点から、ポリアミド、特に芳香
族ポリアミド、ポリエステル等の有機高分子の繊維が好
ましく、太さも50〜5000デニール、好ましくは1
00〜3000デニールのものを1〜数本使用すること
が好ましい。
制限はなく、従来この分野で既知のものを使用すればよ
いが、本発明の主たる目的である導体の細径化の観点か
ら、可及的゛に高機械的強度を有する細径のものが好適
に使用される。かかる観点から、ポリアミド、特に芳香
族ポリアミド、ポリエステル等の有機高分子の繊維が好
ましく、太さも50〜5000デニール、好ましくは1
00〜3000デニールのものを1〜数本使用すること
が好ましい。
本発明において使用する細径導体lは、抵抗値が10〜
200 kΩ/mの範囲であることを必要とするが、そ
れは上記した導電繊維を所望本数使用することによって
達成される。10にΩ/m未満のものは、発生ノイズが
過大であるため各種電子式制御回路へのノイズ侵入を防
止するために種々の゛ノイズ対策を施す必要があり、一
方200kΩ/mより大のものは内燃機関作動に必要な
点火エネルギーを供給し難い、しかして抵抗値が20〜
150kΩ/mの範囲のものが特に好ましい、また本発
明において使用する細径導体1は、外径が0.5〜2■
の範囲のもの、特に外径が0.8〜1.5閣の範囲のも
のが好ましい。
200 kΩ/mの範囲であることを必要とするが、そ
れは上記した導電繊維を所望本数使用することによって
達成される。10にΩ/m未満のものは、発生ノイズが
過大であるため各種電子式制御回路へのノイズ侵入を防
止するために種々の゛ノイズ対策を施す必要があり、一
方200kΩ/mより大のものは内燃機関作動に必要な
点火エネルギーを供給し難い、しかして抵抗値が20〜
150kΩ/mの範囲のものが特に好ましい、また本発
明において使用する細径導体1は、外径が0.5〜2■
の範囲のもの、特に外径が0.8〜1.5閣の範囲のも
のが好ましい。
半導電性層2の形成に用いられる半導電性有機高分子の
塗料としては、クロロブレンゴム、ブチルゴム、アクリ
ルゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ゴムあるいはそ
の他のゴムあるいはプラスチックスをベースとする半導
電性組成物を適当な有機溶媒に溶解したもの等が用いら
れる。塗布乾燥後の半導電性層2の体積抵抗率について
はさほど注意する必要はないが、104Ω・cm以下、
特に10’Ω・m以下であることが好ましい、半導電性
層2の厚さは細径導体lのケバ立ちを防止して、好まし
くは繊維質の細径導体lを一体的に纏める程度の薄層で
充分である。
塗料としては、クロロブレンゴム、ブチルゴム、アクリ
ルゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ゴムあるいはそ
の他のゴムあるいはプラスチックスをベースとする半導
電性組成物を適当な有機溶媒に溶解したもの等が用いら
れる。塗布乾燥後の半導電性層2の体積抵抗率について
はさほど注意する必要はないが、104Ω・cm以下、
特に10’Ω・m以下であることが好ましい、半導電性
層2の厚さは細径導体lのケバ立ちを防止して、好まし
くは繊維質の細径導体lを一体的に纏める程度の薄層で
充分である。
ゴム絶縁層4は、後記するようにゴム材料を押出成形し
、ついで加熱加硫して形成されるが、この加熱加硫を行
うことにより上記の導電繊維11が加硫の際に生じる分
解ガスのためと思われる異状な電気抵抗の上昇が生じる
場合がある。これに対して有機高分子フィルム層3を設
けることにより、たとえ加熱加硫を経由しても導電繊維
11における電気抵抗の異状な上昇が防止される。
、ついで加熱加硫して形成されるが、この加熱加硫を行
うことにより上記の導電繊維11が加硫の際に生じる分
解ガスのためと思われる異状な電気抵抗の上昇が生じる
場合がある。これに対して有機高分子フィルム層3を設
けることにより、たとえ加熱加硫を経由しても導電繊維
11における電気抵抗の異状な上昇が防止される。
而して有機高分子フィルム層3を形成に用いられる有機
高分子フィルムとしては、ゴム絶縁層4の加硫温度に耐
える耐熱性を備えた有機高分子性のものであれは特に制
限がなく、たとえばポリエステル、ポリアミド、ポリオ
レフィン等のフィルム等が用いられる。フィルムの厚さ
は5〜50μ転特に10〜30μmが適当である。
高分子フィルムとしては、ゴム絶縁層4の加硫温度に耐
える耐熱性を備えた有機高分子性のものであれは特に制
限がなく、たとえばポリエステル、ポリアミド、ポリオ
レフィン等のフィルム等が用いられる。フィルムの厚さ
は5〜50μ転特に10〜30μmが適当である。
絶縁層4の形成に使用する材料としては、低誘電率、特
に誘電率が3以下のゴムが用いられる。
に誘電率が3以下のゴムが用いられる。
第1図に示す実施例のようにシース兼用の場合には、更
に耐油性や機械的特性の優れたものが好ましい、たとえ
ば、シリコンゴム、シリコンゴムとエチレン−プロピレ
ンゴムとの共重合体、硬質相がポリプロピレン、ポリエ
チレン等のポリオレフィン系プラスチックであり、軟質
相がエチレンープロヒレン共重合ゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジエン三元共重合ゴム、ブチルゴム等のポリオ
レフィン系ゴムからなり、且つ機械的にブレンドされて
且つ部分架橋されてなるオレフィン系エラストマー類、
硬質相がポリスチレンまたはその誘導体であり、軟質相
がポリブタジェン、水添ポリブタジェン、ポリイソプレ
ン等による物理的架橋を有するスチレン−ブタジェン−
スチレン、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン等
のブロック構造を有するスチレン系エラストマー類等が
例示される。
に耐油性や機械的特性の優れたものが好ましい、たとえ
ば、シリコンゴム、シリコンゴムとエチレン−プロピレ
ンゴムとの共重合体、硬質相がポリプロピレン、ポリエ
チレン等のポリオレフィン系プラスチックであり、軟質
相がエチレンープロヒレン共重合ゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジエン三元共重合ゴム、ブチルゴム等のポリオ
レフィン系ゴムからなり、且つ機械的にブレンドされて
且つ部分架橋されてなるオレフィン系エラストマー類、
硬質相がポリスチレンまたはその誘導体であり、軟質相
がポリブタジェン、水添ポリブタジェン、ポリイソプレ
ン等による物理的架橋を有するスチレン−ブタジェン−
スチレン、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン等
のブロック構造を有するスチレン系エラストマー類等が
例示される。
絶縁層4は、上記のゴムをベースとする組成物を押出成
形し、ついで加熱加硫して形成することができる。絶縁
層4の厚さは、通常1.5〜3.0鴫、好ましくは1.
8〜2.8 mである。
形し、ついで加熱加硫して形成することができる。絶縁
層4の厚さは、通常1.5〜3.0鴫、好ましくは1.
8〜2.8 mである。
本発明においては、絶縁層4の上に別途ポリ塩化ビニル
等の耐油性の良好なシースを設けてもよくあるいは絶縁
層、シース、またはシース兼用絶縁層の上に難燃塗料処
理を施してもよく、あるいはポリオレフィン系熱可望性
エラストマーをベースに難燃化した組成物の薄膜層を必
要に応じて設けてもよい。
等の耐油性の良好なシースを設けてもよくあるいは絶縁
層、シース、またはシース兼用絶縁層の上に難燃塗料処
理を施してもよく、あるいはポリオレフィン系熱可望性
エラストマーをベースに難燃化した組成物の薄膜層を必
要に応じて設けてもよい。
本発明の内燃機関点火用電線は、自体既知の手段によっ
て製造することができる。
て製造することができる。
実施例1
太さ100デニール、抵抗値100kΩ/mの導電繊維
(日本蚕毛染色社製、商品名サンダーロン5S−N)3
本と太さ1500デニールの芳香族ポリアミド繊維(デ
ュポン社製、商品名ケブラー)1本とを撚り合わせた細
径導体1の上に半導電性クロロブレンゴム組成物の塗料
を塗布し乾燥して薄い半導電性層を形成した。ついでこ
の上に厚さ16μm、幅6.5 rmのポリエステルフ
ィルムチーブを縦添し、その上に60Hzにおける誘電
率が2.5の加硫性のゴム絶縁層を施し、最後に上記ゴ
ム絶縁層を加熱加硫して外径7. OrInの内燃機関
点火用電線を得た。この電線の抵抗値および静電容量は
、それぞれ30にΩ/m、 79 P F/mであった
。本実施例の場合、ゴム絶縁層の加熱加硫を経た後にお
いても上記導電繊維の抵抗値は実質変化せず、掻く安定
していた。
(日本蚕毛染色社製、商品名サンダーロン5S−N)3
本と太さ1500デニールの芳香族ポリアミド繊維(デ
ュポン社製、商品名ケブラー)1本とを撚り合わせた細
径導体1の上に半導電性クロロブレンゴム組成物の塗料
を塗布し乾燥して薄い半導電性層を形成した。ついでこ
の上に厚さ16μm、幅6.5 rmのポリエステルフ
ィルムチーブを縦添し、その上に60Hzにおける誘電
率が2.5の加硫性のゴム絶縁層を施し、最後に上記ゴ
ム絶縁層を加熱加硫して外径7. OrInの内燃機関
点火用電線を得た。この電線の抵抗値および静電容量は
、それぞれ30にΩ/m、 79 P F/mであった
。本実施例の場合、ゴム絶縁層の加熱加硫を経た後にお
いても上記導電繊維の抵抗値は実質変化せず、掻く安定
していた。
比較例1
実施例1で用いたポリエステルフィルムテープの縦添層
を省略した、但しその他の面では実施例工と全く同じ構
造の内燃機関点火用電線を得た。
を省略した、但しその他の面では実施例工と全く同じ構
造の内燃機関点火用電線を得た。
この内燃機関点火用電線の導電繊維は、時として無限大
の抵抗値を示すことが屡あった。
の抵抗値を示すことが屡あった。
本発明の点火用電線は、導体として補強繊維と太さが1
0〜300デニール、抵抗値が1〜500kΩ/mの導
電繊維との集合体からなる簡単な構造のもの用いるので
、導電性の細い金属線を絶縁性芯体に螺旋巻回してなる
従来品と比較して頗る安価であり、しかも細くて曲げに
対しても抵抗値の変化が少くないので常に安定した低静
電容量を有する。従って、凍結防止剤等の電解質が付着
しても当該電線のアース電位に対するインピーダンスの
低下および洩れ電流も少なく、エンジン始動が円滑とな
る大きな効果がある。また、有機高分子フィルム層3を
設けることにより、たとえゴム絶縁層などの加熱加硫を
行っても従来見られた導電繊維11における電気抵抗の
異状な上昇が防止される顕著な効果がある。
0〜300デニール、抵抗値が1〜500kΩ/mの導
電繊維との集合体からなる簡単な構造のもの用いるので
、導電性の細い金属線を絶縁性芯体に螺旋巻回してなる
従来品と比較して頗る安価であり、しかも細くて曲げに
対しても抵抗値の変化が少くないので常に安定した低静
電容量を有する。従って、凍結防止剤等の電解質が付着
しても当該電線のアース電位に対するインピーダンスの
低下および洩れ電流も少なく、エンジン始動が円滑とな
る大きな効果がある。また、有機高分子フィルム層3を
設けることにより、たとえゴム絶縁層などの加熱加硫を
行っても従来見られた導電繊維11における電気抵抗の
異状な上昇が防止される顕著な効果がある。
第1図は本発明の点火用電線の一実施例の断面図、第2
図は第1回に示した電線の一部破断側面図を示す、第3
図は本発明の他の実施例の断面図、第4図は第3図に示
した電線の一部破断側面図を示す。 1 :細径導体 11 :導電繊維 12 :補強繊維 2 :半導電性層 3 :有機高分子フィルム層 4 :ゴム絶縁層 第1図 1 第2図 第3図 第キ図
図は第1回に示した電線の一部破断側面図を示す、第3
図は本発明の他の実施例の断面図、第4図は第3図に示
した電線の一部破断側面図を示す。 1 :細径導体 11 :導電繊維 12 :補強繊維 2 :半導電性層 3 :有機高分子フィルム層 4 :ゴム絶縁層 第1図 1 第2図 第3図 第キ図
Claims (5)
- (1)補強繊維と太さが10〜300デニール、抵抗値
が1〜500kΩ/mの導電繊維との集合体からなり且
つ抵抗値が10〜200kΩ/mの範囲の細径導体、該
細径導体の上に有機高分子フィルムを縦添または横巻し
てなる有機高分子フィルム層、及び更にその上に設けら
れたゴム絶縁層とからなることを特徴とする内燃機関点
火用電線。 - (2)細径導体が乾燥塗膜の体積抵抗率が 10^4Ω・cm以下の半導電性有機高分子塗料の塗布
によりケバ立ちが防止されてなる特許請求の範囲第(1
)項に記載の内燃機関点火用電線。 - (3)細径導体が補強繊維と1本以上の導電繊維との撚
合せ構造のものである特許請求の範囲第(1)項に記載
の内燃機関点火用電線。 - (4)細径導体の外径が0.5〜2mmである特許請求
の範囲第(1)項に記載の内燃機関点火用電線。 - (5)有機高分子フィルムがポリエステルフィルム、ポ
リアミドフィルム、またはポリオレフィンフィルムであ
る特許請求の範囲第(1)項乃至第(4)項のいずれか
に記載の内燃機関点火用電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29932087A JPH01140510A (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 内燃機関点火用電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29932087A JPH01140510A (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 内燃機関点火用電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01140510A true JPH01140510A (ja) | 1989-06-01 |
Family
ID=17871013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29932087A Pending JPH01140510A (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 内燃機関点火用電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01140510A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006202641A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 同軸ケーブル及び多心同軸ケーブル |
-
1987
- 1987-11-26 JP JP29932087A patent/JPH01140510A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006202641A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 同軸ケーブル及び多心同軸ケーブル |
JP4591094B2 (ja) * | 2005-01-21 | 2010-12-01 | 住友電気工業株式会社 | 同軸ケーブル及び多心同軸ケーブル |
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