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JPH01134717A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH01134717A
JPH01134717A JP29285287A JP29285287A JPH01134717A JP H01134717 A JPH01134717 A JP H01134717A JP 29285287 A JP29285287 A JP 29285287A JP 29285287 A JP29285287 A JP 29285287A JP H01134717 A JPH01134717 A JP H01134717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon black
back coat
coat layer
magnetic
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29285287A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Nishiguchi
西口 強志
Masaaki Yasui
安井 正昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP29285287A priority Critical patent/JPH01134717A/ja
Publication of JPH01134717A publication Critical patent/JPH01134717A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、非磁性支持体の表面側に磁性層、背面側に
バックコート層を備えた磁気テープなどの磁気記録媒体
に関する。
〔従来の技術〕
一般に、磁気テープの如き磁気記録媒体はポリエステル
フィルムなどの非磁性支持体の表面に磁性粉とバインダ
とを含む磁性層が形成されたものであるが、近年の磁気
記録の高密度化に伴って、使用する磁性粉の粒子径を小
さくして磁性層の表面平滑性を高めることにより、残留
磁束密度の増大、出力の向上、ノイズ低減などを図る傾
向にある。
ところが、このように磁性層の表面平滑性を高めるほど
磁性層の走行安定性が悪化するという問題があるため、
これに対処しかつ帯電による塵埃付着を防止する手段と
して従来より、非磁性支持体の磁性層とは反対側の背面
側にバックコート層を設けることがよく行われている。
このバックコート層は、通常、A lz O’s 、C
r z O3、T s Oz 、αF e 203 、
B a S 04 、Ca CO3、B a CO3−
、M g COz 、S ICなどの非磁性の無機化合
物粉末と、平均粒子径0.01〜0.03μm程度の微
粒子状のカーボンブラックとを適当なバインダーで結着
したものであり、上記無機化合物粉末にて層表面に適度
の表面粗さを付与する一方、カーボンブラックの導電性
によって帯電防止を図っている。また、バックコート層
中には、摩擦係数を低下させるために、ステアリン酸、
ミリスチン酸などの脂肪酸あるいはこれらのエステルの
如き液状ないし半固形状の潤滑剤が配合されることもあ
る(文献不詳)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、近年においては、バックコート層表面の
凹凸が巻回時に磁性層へ転写してノイズを生じることを
防止するために、バックコート層の表面も平滑化される
傾向にあり、この平滑化によって記録再生機器のガイド
部に対するバックコート層表面の摩擦係数が大きくなり
、充分な走行安定性が達成されないという問題が生起し
ている。
また、バックコート層中に潤滑剤を配合する場合におい
ても、その配合量が多くなると層表面が粘着性を帯び記
録再生機器のガイド部に付着して汚れを生じることにな
るため、配合量に限界があり、ガイド部に対する摩擦係
数を充分に低下させることができなかった。さらに、バ
ックコート層が摺接する記録再生機器のガイド部のガイ
ドピンにはステンレススチールなどの金属製ガイドピン
とポリアセタールなどからなるプラスチック製ガイドピ
ンがあり、この画材質のガイドピンのいずれに対しても
低摩擦係数とすることは至難であり、従来からの課題と
なっている。
この発明は、上述の情況に鑑みてなされたもので、バッ
クコート層の表面平滑性が良好であってその凹凸の転写
に起因するノイズを生じにくく、しかも記録再生機器の
ガイド部に対する摩擦係数、とくに金属製とプラスチッ
ク類の画材質のガイドピンに対する摩擦係数がともに低
く、走行安定性に優れた磁気記録媒体を提供することを
目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ね
た結果、バックコート層中に特定の2種のカーボンブラ
ックを併用配合した場合、このバックコート層の表面平
滑性と表面電気特性がともに良好で、しかも金属製とプ
ラスチック類の画材質のガイドピンに対する摩擦係数が
ともに低くなり、上記各材質のガイドピンを備えた記録
再生機器ならびに画材質のガイドピンを併有する同機器
のいずれを使用しても低ノイズですぐれた走行安定性を
発揮しうる磁気記録媒体となることを見い出し、この発
明をなすに至った。
すなわち、この発明は、非磁性支持体の表面側に磁性層
、背面側にバックコート層を備えた磁気記録媒体におい
て、上記バックコート層中に、平均粒子径0.01〜0
.035μmの微粒子状カーボンブラックと、平均粒子
径0.1〜0.5μmのグラファイト化カーボンブラッ
クとを含有することを特徴とする磁気記録媒体に係る。
〔発明の構成・作用〕
この発明の磁気記録媒体は、前記の如くバックコート層
中に、それぞれ特定の平均粒子径を有する微粒子状カー
ボンブラックとグラファイト化カーボンブラックとの2
種のカーボンブラックを配合したことを特徴としている
そして、これら配合成分のうち、微粒子状のカーボンブ
ラックは、従来バックコート層に配合されていたカーボ
ンブラックと同様にその導電性によって帯電防止作用を
果たすとともに、後述する実施例1の性能試験結果を示
す第1表における両力−ボンブラックの配合比変化と表
面粗度およびビデオS/N比との関係から明らかなよう
に、バックコート層表面を適度に平滑化する作用を示す
したがって、この発明の磁気記録媒体は、前記の帯電防
止作用により塵埃付着による記録信号のドロップアウト
やノイズ発生が防止され、かつバックコート層の凹凸の
磁性層への転写に起因するノイズ発生も少ないものとな
る。
このような微粒子状、カーボンブラックの平均粒子径は
0.01−0.035.crmの範囲であり、0.03
5μmよりも大きくなるとバックコート層表面の平滑化
が不充分となり、また0、01μmより小さいものは入
手困難である。
一方、グラファイト化カーボンブラックは、粒子表面に
沿ってグラファイト化された層を有するカーボンブラッ
クであり、一般に、天然ガス、石油などの不完全燃焼ま
たは熱分解によって得られる微粒子炭素からなるカーボ
ンブラックを通常2゜700〜3,000℃の高温で熱
処理することによって製造される。
上記原料のカーボンブラック粒子は、通常、約90個程
度の炭素原子が六角網状に配列してなる炭素層平面が数
層相互に約3.5人の間隙を保ってほぼ平行に積み重な
ってできた結晶子の集合体である・このカーボンブラッ
ク粒子の微細構造としては、粒子の表面付近では結晶子
が表面に平行にあるいはほぼ平行に配列しており、粒子
の内部では結晶子の方向が不規則となっていると考えら
れている。結晶子内の各炭素層平面の間の炭素原子の配
列は規則的でなくいわゆる乱層構造をとっている。そし
て、この原料のカーボンブラックを上記温度で熱処理す
ると、各炭素層平面間の距離が減少するとともに結晶子
が成長し、カーボンブラックの粒子表面は炭素層平面が
平行にならんだ殻のようなグラファイト層構造に変化す
る。
このようにグラファイト化カーボンブラックは、粒子表
面が同心円状にグラファイトの結晶構造に類似したグラ
ファイト層構造となっており、−粒子があらゆる方向に
対して潤滑能を有し摩擦係数の非常に大きな低減効果を
有しているため、後述する実施例1〜3の性能試験結果
を示す第1〜3表に示されるように、これを含有するバ
ックコート層のポリアセタセールなどのプラスチック製
ならびにステンレススチールなどの金属製の画材質のガ
イドピンに対する摩擦係数をともに著しく低減する作用
を示す。
この発明において用いるグラファイト化カーボンブラッ
クの平均粒子径は0.1〜0.5μmであり、この平均
粒子径が0.1μmより小さいものでは上記画材質のガ
イドピンに対するバックコート層の摩擦係数の低減効果
が不充分となり、逆に0.5μmより大きいものではバ
ックコート層の表面平滑性が悪くなる。また、このグラ
ファイト化カーボンブラックとしては、粒子表面側に粒
子半径の平均5〜30%程度を占める厚みとなるグラフ
ァイト層構造を有するものが好ましい。
微粒子状カーボンブラックとグラファイト化カーボンブ
ラックの配合比としては、前者/後者の重量比で951
5〜70/30種度の範囲が好ましく、前者の比率が少
なすぎるとバックコート層の表面が粗くなり、かつ帯電
防止効果が不充分になり、逆に後者の比率が少なすぎる
とプラスチック製および金属製の画材質のガイドピンに
対する摩擦係数の低減効果が良好に発揮されなくなる。
なお、両力−ボンブラックのバックコート層中への配合
量は、バインダー100重量部に対して両者の合計量で
40〜200重量部程度とするのが好ましい。この配合
量が少なすぎると前記効果が充分に発揮されず、逆に多
すぎるとバインダーによる結着力が不足してバックコー
ト自体の耐摩耗性低下による粉落ちを生じやすくなる。
なお、両力−ボンブラックの好適な市販品としては、微
粒子状カーボンブラックではコロンビャン社製の商品名
RAVEN3500.同RAVEN2000.同RAV
ENI 250.同RAVEN1035.同RAVEN
890.同C0NDUCTEX−3C,キヤボツト社製
の商品名MONARCH800,同MOGUL−L、同
VULCAN−XC−72R,同VULCAN−Pなど
が挙げられ、またグラファイト化カーボンブラックでは
三菱化成社製の商品名#4040などが挙げられる。
なお、この発明においては、バックコート層中に上記の
2種のカーボンブラックとともに必要に応じて補強用と
しての非磁性の無機化合物粉末や潤滑剤を配合すること
ができる。
上記の無機化合物粉末としては、従来より磁気記録媒体
のバックコート層に配合されている種々の非磁性粉末を
いずれ□も使用可能であり、その具体例としてAIZ 
O:l 、Crz 03 、Ti1t、(X  F e
z o3、BaSO4、CaC0= 、BaCO3、M
gCO3、SiCなどが挙げられ、これらは2種以上を
併用してもよい。また、これら粉末の平均粒子径は0.
05〜0.5μmとするのがよい。さらにこれら粉末の
配合量は前記2種のカーボンブラックの合計量に対して
10〜60重量%程度とするのがよい。
上記潤滑剤としては、やはり従来より磁気記録媒体のバ
ックコート層に使用されているものをいずれも使用可能
であるが、とくに好適なものとして炭素数12〜18程
度の一塩基性脂肪酸、これら脂肪酸と炭素数3〜12程
度の一価アルコールとからなる脂肪酸エステル類、ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルシロキサンなどが
挙げられる。またその配合量は、前記2種のカーボンブ
ラックの合計量に対して2〜10重量%程度とするのが
よい。
この発明の磁気記録媒体におけるバックコート層の形成
は、常法に準じて行えばよく、前記各成分とバインダー
と有機溶剤とからなるバックコート用塗料を調製し、こ
の塗料を表面側に磁性層を形成したのちのまたは形成す
る前の非磁性支持体の背面側に塗布して乾燥させればよ
い。なお、このバックコート層の厚みは0.5〜2μm
程度とするのがよい。
上記バインダーとしては、ニトロセルロースの如き繊維
素系樹脂、水酸基やカルボキシル基の如き官能基を含有
もしくは含有しない塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体
、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、アミノ樹脂
などの従来からバックコート層用バインダーとして知ら
れる種々の熱可塑性ないし熱硬化性の樹脂、ならびに電
子線などの放射線で架橋硬化する不飽和二重結合を有す
る放射線感応性樹脂を単独でまたは2種以上を混合して
使用でき、さらに官能基含有樹脂の該官能基と反応して
架橋硬化させるイソシアネート化合物の如き架橋剤成分
を加えてもよい。
上記有機溶剤としては、メチルエチルケトン、シクロヘ
キサノンの如きケトン系溶剤、酢酸エチルの如きエステ
ル系溶剤、イソプロピルアルコールの如きアルコール系
溶剤、トルエンの如き芳香族炭化水素系溶剤などを使用
でき、これらは2種以上を併用してもよい。
また、非磁性支持体としては、ポリエチレンテレフタレ
ートやポリアミド系などの合成樹脂材料からなるものの
ほか、非磁性金属材料からなるものも使用できる。
この発明の磁気記録媒体の磁性層はとくに限定されず、
磁性粉とバインダーとを含む塗布型磁性層のほか、強磁
性金属薄膜からなる磁性層も包含する。そして上記の磁
性粉としては、T  FezO3+  F e 30s
 、CO含有7−Fe2O,、CrO□の如き針状酸化
物系磁性粉、Ba、Sr。
P−bフェライトの如き板状フェライト磁性粉、Fe、
Ni、Coまたはこれらの合金の如き金属磁性粉が挙げ
られる。また上記バインダーとしては前記したバックコ
ート層用のものと同様のものを使用できる。なお、上記
塗布型の磁性層中には、磁性粉とバインダー以外に必要
に応じて研磨剤、充填剤、帯電防止剤、潤滑剤などの種
々の添加剤を配合してもよい。
〔発明の効果〕
この発明の磁気記録媒体は、バックコート層中にそれぞ
れ特定の平均粒子径を有する微粒子状カーボンブラック
とグラファイト化カーボンブラックを含有するものであ
ることから、バックコート層の表面平滑性が良好であっ
てその凹凸の磁性層への転写に起因するノイズを生じに
くく、また帯電による塵埃付着に起因するドロップアウ
トやノイズの発生も防止され、しかも記録再生機器のガ
イド部に対するバックコート層の摩擦係数、とくに金属
製とプラスチック製の両材質のガイドピンに対する摩擦
係数がともに低く、使用する記録再生機器の機種に関わ
りなく良好な走行安定性を示すという優れた特徴を備え
ている。
〔実施例〕
以下、この発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
なお、以下において部とあるは重量部を意味する。また
各実施例でバックコート層に使用した微粒子状カーボン
ブラックAとグラファイト化カーボンブラックBを下記
に示す。
く微粒子状カーボンブラックA〉 〈グラファイト化カーボンブラックB〉B4・・・平均
粒子径0.075μm グラファイト層構造の平均厚さ0.01μmなお、A4
.B3,84はこの発明で規定する平均粒子径範囲から
外れたカーボンブラックである。
実施例I CO含有T  FeZO3磁性粉  100部ミリスチ
ン酸            3部ステアリン酸n−ブ
チル       3部シクロへキサノン      
  1)5部トルエン            1)5
部上記組成物をサンドグラインダーミルにより充分に混
線分散させたのち、ポリイソシアネート化合物(日本ポ
リウレタン社製の商品名コロネートL)5部を加えて磁
性塗料を調製し、この塗料を厚さ13μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの一面側に乾燥厚みが3.0
μmとなるように塗布、乾燥し、カレンダー処理を行っ
て磁性層を形成した。
つぎに、下記組成; カーボンブラックAl+81   100部シクロへキ
サノン        500部トルエン      
      500部においてカーボンブラックAtと
B1とを後記第1表で示す比率とした組成物をサンドグ
ラインダーミルにて充分に混線分散させたのち、ポリイ
ソシアネート化合物(前出のコロネートし)15部を加
えてバックコート用塗料を調製した。そして、この塗料
を上記の磁性層を形成したポリエチレンテレフタレート
フィルムの磁性層とは反対側の面に乾燥厚みが1.0μ
mとなるように塗布、乾燥してバックコート層を形成し
、1部2インチ幅に裁断してビデオテープを作製した。
この実施例1でカーボンブラックAIとBlの配合比を
種々変化させて得られた試料テープ隘1〜7について、
金属製およびプラスチック製ガイドビンに対するバンク
コート層の摩擦係数、同層の表面粗度、ビデオS/N比
を測定した。その結果を下記第1表に示す。なお、各項
目の測定方法はつぎのとおりである。
〈摩擦係数〉 表面粗度が0.28に仕上げられた直径4Rの5US3
04製円筒と表面粗度が0.53に仕上げられた直径4
fiのポリアセタール製円筒をそれぞれ水平に支持し、
これにビデオテープのバックコート層側を接触面として
90度の角度をなすようにかけ、テープの一端に30g
の荷重を加えながら他端を水平にして14鰭/秒の速さ
で引張った時の応力(T)を求め、この応力(T)を下
記式に当てはめて摩擦係数(μ)を求めた。
2        T π       30 そして、5US304製円筒によるものを金属製ガイド
ピンに対する摩擦係数μ〔M〕、ポリアセタール製円筒
によるものをプラスチック製ガイドピンに対する摩擦係
数μ(P)として示した。
く表面粗度〉 触針弐粗さ計を使用し、触針速度0.06m/秒、カッ
トオフ0.08 urの条件で表面平均粗さ(CLA値
)を測定した。
くビデオS/N) ビデオカラーノイズメーターにより再生時の信号と雑音
との比を測定し、実施例1におけるバックコート層を設
けていない基準テープ(他の構成は実施例1のテープと
同じもの)の値をOdBとしたときの相対値にて示した
第1表の結果から、バックコート層中に微粒子状カーボ
ンブラックとグラファイト化カーボンブラックとを配合
した試料テープNo、2〜6、とくに隘2〜4は、バッ
クコート層の表面平滑性が良好でビデオS/N比が高く
、しかも金属製とプラスチック製の両材質のガイドピン
に対するバックコート層の摩擦係数が小さく、良好な走
行安定性を示すことが判る。これに対しグラファイト化
カーボンブラックを配合していないバックコート層を有
する試料テープr+h1は、バックコート層の表面平滑
性に優れるが、金属製およびプラスチック製  iの両
ガイドピンに対して高摩擦係数で走行安定性  とに支
障があることが判る。また微粒子状カーボンブラックを
配合していないバックコート層を有す  j。
る試料テープ寛7は、両材質のガイドピンに対して低摩
擦係数であるが、バックコート層の表面平滑性に劣り、
ビデオS/N比が著しく悪いことが  1判る。なお、
第1表の結果から、微粒子状カーボンブラックAとグラ
ファイト化カーボンブラックBとの配合比は、A/Hの
重量比で9515〜7O/30程度が好適であることが
判る。
実施例2 繊維索系樹脂(実施例1と同じ)  50部ポリウレタ
ン樹脂(実施例1と同じ)35部シクロヘキサノン  
      500部トルエン           
 500部上記組成物をサンドグラインダーミルにて充
分に混線分散させたのち、ポリイソシアネート化合吻(
実施例1と同じ)を15部加えてバックコート用塗料を
調製した。この塗料を、実施例1と同法にして表面側に
磁性層を形成したポリエチレンテレフタレートフィルム
の背面側に乾燥厚さ力筒。
08mとなるように塗布、乾燥してバックコート層を形
成し、172インチ幅に裁断してビデオテープを作製し
た。
この実施例2でカーポンプ・ラックAとBの種類を種々
変えて得られた試料テープIVkL8〜14について、
実施例1と同様にして摩擦係数μ〔M〕。
μ(P)と表面粗度を測定した。その結果を第2表に示
す。
第    2    表 第2表の結果から、バックコート層中に微粒子状カーボ
ンブラックとグラファイト化カーボンブラックとを併用
配合したものであっても、試料テープN1)lO,1)
のようにグラファイト化カーボンブラックの平均粒子径
が小さすぎる場合は金属製およびプラスチック製の両ガ
イドピンに対する摩擦係数が高くなり、また試料テープ
ff1)4のように微粒子状カーボンブラックの平均粒
子径が大きすぎる場合はバックコート層の表面平滑性が
不充分となり、いずれも好ましくないことが明らかであ
る。
実施例3 微粒子状カーボンブラックA1  50部グラファイト
化カーボンブラック  10部繊維素系樹脂(実施例1
と同じ)    50部シクロへキサノン      
  500部トルエン            500
部上記組成物とポリイソシアネート化合物(実施例1と
同じ)15部とを用いて実施例1と同様にしてバックコ
ート用塗料を調製し、この塗料を使用して実施例1と同
様にしてビデオテープを作製した。
実施例4 バックコート用塗料のCaC0z粉末に代えて13as
o、粉末(平均粒子径0.1μm)40部を使用した以
外は、実施例3と同様にしてビデオテープを作製した。
実施例5 微粒子状カーボンブラックA1  82部繊維素系樹脂
(実施例1と同じ)   50部シクロへキサノン  
      500部トルエン           
 500部上記組成物とポリイソシアネート化合物(実
施例1と同じ)15部とを用いて実施例1と同様にして
バックコート用塗料を調製し、この塗料を使用して実施
例1と同様にして磁気テープを作製した。
実施例6 バックコート用塗料のα−A l z O3粉末に代え
てCrzO,、粉末(平均粒子径0.3.crm)5部
を使用した以外は、実施例5と同様にしてビデオテープ
を作製した。
実施例7 バックコート用塗料の繊維素系樹脂に”代えて塩化ビニ
ル−酢酸ビニル系共重合体(積木化学社製の商品名工ス
レツクA)50部を使用した以外は、実施例5と同様に
してビデオテープを作製した。
比較例 バックコート用塗料のグラファイト化カーボンブラック
B1に代えてグラファイト化されていない粗粒子状カー
ボンブラック(コロンビャン社製の商品名セパカルブM
TC−1.平均粒子径0.35μm)を使用した以外は
、実施例1の試料テープ隘3と同様にしてビデオテープ
を作製した。
上記実施例3〜7と比較例で得られた各ビデオテープに
ついて、実施例1と同様にして摩擦係数μ〔M〕、μ[
P)と表面粗度を測定した。その結果を第3表に示す。
第   3   表 第3表の結果から、この発明のビデオテープ(実施例3
〜7)は、バックコート層に微粒子状カーボンブラック
およびグラファイト化カーボンブラックに加えて種々の
非磁性の無機化合物粉末を配合した場合でも、核層の表
面平滑性が良好でかつ金属製およびプラスチック製のガ
イドピンに対して低摩擦係数であることが判る。一方、
グラファイト化カーボンブラックの代わりにグラファイ
ト化されていない粗粒子状カーボンブラックを使用した
ビデオテープ(比較例)では、バックコート層の表面平
滑性に優れ、かつ金属製ガイドピンに対する摩擦係数が
小さいが、プラスチック製ガイドピンに対しては非常に
高い摩擦係数となることが明らかである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体の表面側に磁性層、背面側にバック
    コート層を備えてなる磁気記録媒体において、上記バッ
    クコート層中に、平均粒子径0.01〜0.035μm
    の微粒子状カーボンブラックと、平均粒子径0.1〜0
    .5μmのグラファイト化カーボンブラックとを含有す
    ることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)微粒子状カーボンブラック/グラファイト化カー
    ボンブラックの重量比が95/5〜70/30の範囲に
    ある特許請求の範囲第(1)項記載の磁気記録媒体。
  3. (3)グラファイト化カーボンブラックが、粒子表面側
    に粒子半径の平均5〜30%を占める厚みとなるグラフ
    ァイト層構造部を有するものである特許請求の範囲第(
    1)項または第(2)項記載の磁気記録媒体。
  4. (4)微粒子状カーボンブラックとグラファイト化カー
    ボンブラックとが両者の合計量でバックコート層中にバ
    インダー100重量部に対して40〜200重量部含有
    されてなる特許請求の範囲第(1)〜(3)項のいずれ
    かに記載の磁気記録媒体。
JP29285287A 1987-11-19 1987-11-19 磁気記録媒体 Pending JPH01134717A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0620120B1 (en) * 1988-06-06 1999-03-17 Oki Electric Industry Co., Ltd. Ink ribbon
US6127030A (en) * 1997-03-31 2000-10-03 Tdk Corporation Magnetic recording medium

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