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JPH0113462B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0113462B2
JPH0113462B2 JP10474781A JP10474781A JPH0113462B2 JP H0113462 B2 JPH0113462 B2 JP H0113462B2 JP 10474781 A JP10474781 A JP 10474781A JP 10474781 A JP10474781 A JP 10474781A JP H0113462 B2 JPH0113462 B2 JP H0113462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isoleucine
alloisoleucine
naphthalenedisulfonate
salt
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10474781A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS588048A (ja
Inventor
Ichiro Senhata
Shigeki Yamada
Chikara Ppongo
Ryuzo Yoshioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP10474781A priority Critical patent/JPS588048A/ja
Publication of JPS588048A publication Critical patent/JPS588048A/ja
Publication of JPH0113462B2 publication Critical patent/JPH0113462B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はDL−アロイソロイシンからDL−イソ
ロイシンを製する新規方法に関する。
イソロイシンは分子内に2個の不斎炭素原子を
有するため合成法で製した場合には、通常DL−
イソロイシンとDL−アロイソロイシンの混合物
として得られる。そのため医薬、栄養剤として有
用なL−イソロイシンを製するためにはこの様に
して得られた混合物から先ずDL−イソロイシン
を分離し、ついで光学分割する方法がとられてい
る。しかしこの方法によるときは副生するDL−
アロイソロイシンの再利用のためエピメリ化反応
を別途実施しなければならず、しかも当該エピメ
リ化反応ではDL−アロイソロイシンとDL−イソ
ロイシンのほぼ等量混合物しか得られず、しかも
これを更に分離するものであるから到底効率的で
あるとはいえないものであつた。
本発明者らはかかる状況に鑑み種々研究を重ね
た結果、DL−アロイソロイシンを1.5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩の形でかつ特定の条件下にエピ
メリ化すればDL−アロイソロイシンが連続的に
順次DL−イソロイシンに転換され、そのためDL
−アロイソロイシンの該エピメリ化反応によつて
これを実質的にすべてDL−イソロイシンに転換
し得ることを見出し本発明を完成するに至つた。
即ち、本発明によれば、DL−イソロイシン又
はその1,5−ナフタレンジスルホン酸塩はDL
−アロイソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩を低級脂肪酸と脂肪族もしくは芳香族ア
ルデヒドの存在化にエピメリ化させて析出する
DL−イソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩を採取し、ついで必要とあれば該塩につ
いて脱1,5−ナフタレンジスルホン酸処理する
ことによつて製造することができる。
本発明に係るDL−アロイソロイシン・1,5
−ナフタレンジスルホン酸塩としては化学的に純
粋なものであつてもよく、又、DL−イソロイシ
ン・1,5−ナフタレンジスルホン酸塩(以下、
イソロイシン塩と称する)とDL−アロイソロイ
シン・1,5−ナフタレンジスルホン酸塩(以
下、アロイソロイシン塩と称する)とが任意の比
率で混合したものであつてもよい。かかるDL−
アロイソロイシン・1,5−ナフタレンジスルホ
ン酸塩は例えば合成法により得られるDL−アロ
イソロイシンとDL−イソロイシンのほぼ等量混
合物、又はこれらからDL−イソロイシンを公知
方法で分離したあとに得られるDL−アロイソロ
イシンと1,5−ナフタレンジスルホン酸とを水
性溶媒中で加熱下に反応させる如き通常の造塩方
法により容易に得ることができる。更には上記の
如きDL−アロイソロイシンと1,5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩を別々に用いてもよくこの場合
には本発明の条件下において造塩しつつ実施する
ことができるので好都合である。
本発明によればこのようにして調製されるDL
−アロイソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩(以下、単に原料アロイソロイシン塩と
称する)は脂肪族もしくは芳香族アルデヒドの存
在下容易にエピメリ化され、しかも上記原料アロ
イソロイシン塩は本発明の条件下では脂肪酸もし
くは脂肪酸含有溶媒に対し易溶性の化合物である
のに対しDL−イソロイシンの1,5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩は脂肪酸もしくは脂肪酸含有溶
液に難溶性であることから、該エピメリ化反応の
結果生成するDL−イソロイシン・1,5−ナフ
タレンジスルホン酸塩はそのエピメリ化反応の進
行につれて順次結晶として析出する。即ち、DL
−アロイソロイシンを1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩の形で用いることにより生成するDL−
イソロイシンは1,5−ナフタレンジスルホン酸
塩との難溶性の塩として遂性反応系外にとり出さ
れ、そのためエピメリ化反応を継続的に実施して
もDL−アロイソロイシンのDL−イソロイシンへ
の転換がその化学平衡によつて阻害されず、供給
した原料アロイソロイシン塩を実質上すべて対応
するDL−イソロイシン塩に変換させることがで
きる。この様な本発明のエピメリ化反応は溶媒中
もしくは無溶媒で実施することができる。また当
該エピメリ化は原料アロイソロイシン塩、アルデ
ヒド、低級脂肪酸及び要すれば溶媒を任意の順序
で混合し、かく拌することにより好適に進行す
る。反応は室温乃至溶媒もしくは低級脂肪酸の還
流温度で実施できるが、とりわけ約50〜110℃で
実施することにより好適に進行する。
この様に本発明方法に用いうる低級脂肪酸とし
ては例えばギ酸、プロピオン酸、酪酸又は吉草酸
の如き炭素数1〜5の脂肪酸をあげることがで
き、とりわけ氷酢酸が入手容易であり好ましい。
低級脂肪酸の濃度は特に限定されないが、通常は
約50W/V%以上、とりわけ約80W/V%以上の
濃度で用いるのが好ましく、また前記原料アロイ
ソロイシン塩に対し約2〜50倍量用いるのが適当
である。これに対しアルデヒドとしては例えばホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、n−ブチルアルデヒド、i−ブチル
アルデヒド、アクロレインの如き飽和もしくは不
飽和の脂肪族アルデヒド、或いかベンズアルデヒ
ド、サリチルアルデヒド、ヒドロキシベンズアル
デヒド、ニトロベンズアルデヒド、アニスアルデ
ヒド、フルフラール等の芳香族アルデヒドを用い
ることができ、とりわけサリチルアルデヒド、n
−ブチルアルデヒド等を用いるのが好ましい。こ
れらのアルデヒドは原料アロイソロイシン塩に対
し0.01〜0.2モル比用いるのが適当である。
エピメリ化において用い得る溶媒は前記の原料
アロイソロイシン塩、低級脂肪酸及びアルデヒド
に対し不活性であり、DL−イソロイシン・1,
5−ナフタレンジスルホン酸塩を難溶性塩として
析出させ得るものであればよく、かかる溶媒とし
ては例えば水、ベンゼン、トルエン等をあげるこ
とができる。
更に、本発明においてはエピメリ化に際し原料
アロイソロイシンとともに遊離のアミノ酸を加え
て反応を促進させることができる。かかるアミノ
酸としてはアミノ酸であればいかなるものであつ
ても用いることができ、又、光学活性体である
と、ラセミ体であるとを問わず、更にはこれらア
ミノ酸の混合物であつてもよい。しかし一般的に
はDL−イソロイシン、DL−アロイソロイシン又
はこれらの混合物を用いれば析出するDL−イソ
ロイシンに異種アミノ酸が混入しないので好まし
い。
遊離アミノ酸は1,5−ナフタレンジスルホン
酸に対して約0.01〜0.6モル比となるよう用いる
のが適当である。
かくすることにより原料アロイソロイシン塩は
エピメリ化されイソロイシン塩とアロイソロイシ
ン塩の混合物に転換され、このうちイソロイシン
塩は晶出するため反応系は不均一となるが、その
まま更に室温乃至加温下にかく拌を続けることに
より反応は遂次進行する。反応終了後晶出するイ
ソロイシン塩はろ過、遠心分離等の常法により高
純度な結晶として採取することができる。また必
要とあれば得られるイソロイシン塩結晶について
洗浄、再結晶等の処理をすることもできる。かく
して得られたイソロイシン塩は更にアルカリ処理
或いは酸性又は塩基性イオン交換樹脂処理の如き
常法の脱酸処理をすることによつて遊離イソロイ
シンとすることができる。例えば上記塩の水溶液
をアルカリでDL−イソロイシンの等電点に調整
すると完全にDL−イソロイシンと1,5−ナフ
タレンジスルホン酸とに分離し、DL−イソロイ
シンのみが結晶として析出する。又、脱酸処理に
より回収される1,5−ナフタレンジスルホン酸
は再使用することができる。
上記の如く本発明方法によれば従来十分に利用
されていなかつたDL−アロイソロイシンを簡単
な操作でDL−イソロイシンに転換できる上、生
成したDL−イソロイシンは1,5−ナフタレン
ジスルホン酸との難溶性塩として系外にとり出す
ので、DL−アロイソロイシンからDL−イソロイ
シンへの転換が実質的に100%の収率で進行する。
従つてDL−アロイソロイシンを原料として用
いた場合はすべてDL−イソロイシンとすること
ができる。又、合成イソロイシンを用いる場合に
は、その約1/2を占めるDL−アロイソロイシ
ンをもDL−イソロイシンに転換してとり出すこ
とができるというすぐれた利点が得られる。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。
尚、実施例中、イソロイシンとアロイソロイシ
ンの比、アロイソロイシンの定量は日立アミノ酸
分析計モデルKLA−3Bにより行なつた。又、実
施した測定条件下におけるアロイソロイシンの定
量限界は約0.05%であつた。
実施例 1 合成されたDL−イソロイシンとDL−アロイソ
ロイシンのほぼ等量混合物82gおよびサリチルア
ルデヒド1.2mlを氷酢酸150mlに溶解し100℃でか
く拌する。ついでこれに1,5−ナフタレンジス
ルホン酸(含水率19.3%)95g(イソロイシンと
アロイソロイシンの混合物に対して0.85当量)お
よび無水酢酸96ml(1,5−ナフタレンジスルホ
ン酸中に含まれる水と等モル)を加えた。間もな
く原料イソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩が析出するが、不均一系のままで100℃
で16時間かく拌した。析出晶をろ取し少量の酢酸
で洗浄する。ついで乾燥することによりDL−イ
ソロイシン・1,5−ナフタレンジスルホン酸塩
132.4gを結晶として得た。この結晶130gを水
1700mlから再結晶すればDL−イソロイシン・1,
5−ナフタレンジスルホン酸塩99gが得られた。
本品にはDL−アロイソロイシンの混入は全く認
められなかつた。
本品99gを水5に溶解し、これをアンバーラ
イトIR−45(OH型)250mlを充填したカラムに導
通しついでカラムを水で洗浄す。カラムからの流
出液と洗液を合して濃縮しメタノール200mlを加
えて冷却する。析出晶をろ取し少量のメタノール
で洗浄後乾燥することによりDL−イソロイシン
44.1gを得た。
実施例 2 DL−アロイソロイシン・1,5−ナフタレン
ジスルホン酸塩52.5g、DL−アロイソロイシン
6.0gおよびサリチルアルデヒド0.6mlを氷酢酸
150mlに加えけん濁状態のまま100℃で30時間かく
拌した。析出晶をろ取し少量の酢酸で洗浄する。
ついで乾燥することによりDL−イソロイシン・
1,5−ナフタレンジスルホン酸塩48.0gを得
た。
本品48.0gを実施例1と同様に処理することに
よりDL−アロイソロイシンを全く含まないDL−
イソロイシン16.0gを得た。
実施例 3 合成されたDL−イソロイシンとDL−アロイソ
ロイシンのほぼ等量混合物の1,5−ナフタレン
ジスルホン酸塩70g、DL−イソロイシンとDL−
アロイソロイシンのほぼ等量混合物8gおよびn
−ブチルアルデヒド0.8mlを氷酢酸100mlに加え固
液不均一のまま100℃で10時間かく拌した。析出
晶をろ取し少量の酢酸で洗浄する。ついで乾燥す
ることによりDL−イソロイシン・1,5−ナフ
タレンジスルホン酸塩64.5gを得た。
本品64.5gを実施例1と同様に処理することに
よりDL−アロイソロイシンを全く認めないDL−
イソロイシン21.3gを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 DL−アロイソロイシン・1.5−ナフタレンジ
    スルホン酸塩を低級脂肪酸と脂肪族もしくは芳香
    族アルデヒドの存在下にエピメリ化させ、析出す
    るDL−イソロイシン・1.5−ナフタレンジスルホ
    ン酸塩を採取することを特徴とするDL−イソロ
    イシン・1.5−ナフタレンジスルホン酸塩の製法。 2 DL−アロイソロイシン・1.5−ナフタレンジ
    スルホン酸塩を低級脂肪酸と脂肪族アルデヒドも
    しくは芳香族アルデヒドの存在下にエピメリ化さ
    せ、析出するDL−イソロイシン・1.5−ナフタレ
    ンジスルホン酸塩を採取したのち、該塩について
    脱1.5−ナフタレンジスルホン酸処理することを
    特徴とするDL−イソロイシンの製法。 3 エピメリ化に際し、遊離アミノ酸を存在させ
    る特許請求の範囲第1項又は第2項記載の製法。
JP10474781A 1981-07-03 1981-07-03 Dl−イソロイシンの製法 Granted JPS588048A (ja)

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JP10474781A JPS588048A (ja) 1981-07-03 1981-07-03 Dl−イソロイシンの製法

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Publication Number Publication Date
JPS588048A JPS588048A (ja) 1983-01-18
JPH0113462B2 true JPH0113462B2 (ja) 1989-03-06

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JPS588048A (ja) 1983-01-18

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