JPH0113462B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0113462B2 JPH0113462B2 JP10474781A JP10474781A JPH0113462B2 JP H0113462 B2 JPH0113462 B2 JP H0113462B2 JP 10474781 A JP10474781 A JP 10474781A JP 10474781 A JP10474781 A JP 10474781A JP H0113462 B2 JPH0113462 B2 JP H0113462B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- isoleucine
- alloisoleucine
- naphthalenedisulfonate
- salt
- acid
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はDL−アロイソロイシンからDL−イソ
ロイシンを製する新規方法に関する。
ロイシンを製する新規方法に関する。
イソロイシンは分子内に2個の不斎炭素原子を
有するため合成法で製した場合には、通常DL−
イソロイシンとDL−アロイソロイシンの混合物
として得られる。そのため医薬、栄養剤として有
用なL−イソロイシンを製するためにはこの様に
して得られた混合物から先ずDL−イソロイシン
を分離し、ついで光学分割する方法がとられてい
る。しかしこの方法によるときは副生するDL−
アロイソロイシンの再利用のためエピメリ化反応
を別途実施しなければならず、しかも当該エピメ
リ化反応ではDL−アロイソロイシンとDL−イソ
ロイシンのほぼ等量混合物しか得られず、しかも
これを更に分離するものであるから到底効率的で
あるとはいえないものであつた。
有するため合成法で製した場合には、通常DL−
イソロイシンとDL−アロイソロイシンの混合物
として得られる。そのため医薬、栄養剤として有
用なL−イソロイシンを製するためにはこの様に
して得られた混合物から先ずDL−イソロイシン
を分離し、ついで光学分割する方法がとられてい
る。しかしこの方法によるときは副生するDL−
アロイソロイシンの再利用のためエピメリ化反応
を別途実施しなければならず、しかも当該エピメ
リ化反応ではDL−アロイソロイシンとDL−イソ
ロイシンのほぼ等量混合物しか得られず、しかも
これを更に分離するものであるから到底効率的で
あるとはいえないものであつた。
本発明者らはかかる状況に鑑み種々研究を重ね
た結果、DL−アロイソロイシンを1.5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩の形でかつ特定の条件下にエピ
メリ化すればDL−アロイソロイシンが連続的に
順次DL−イソロイシンに転換され、そのためDL
−アロイソロイシンの該エピメリ化反応によつて
これを実質的にすべてDL−イソロイシンに転換
し得ることを見出し本発明を完成するに至つた。
た結果、DL−アロイソロイシンを1.5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩の形でかつ特定の条件下にエピ
メリ化すればDL−アロイソロイシンが連続的に
順次DL−イソロイシンに転換され、そのためDL
−アロイソロイシンの該エピメリ化反応によつて
これを実質的にすべてDL−イソロイシンに転換
し得ることを見出し本発明を完成するに至つた。
即ち、本発明によれば、DL−イソロイシン又
はその1,5−ナフタレンジスルホン酸塩はDL
−アロイソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩を低級脂肪酸と脂肪族もしくは芳香族ア
ルデヒドの存在化にエピメリ化させて析出する
DL−イソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩を採取し、ついで必要とあれば該塩につ
いて脱1,5−ナフタレンジスルホン酸処理する
ことによつて製造することができる。
はその1,5−ナフタレンジスルホン酸塩はDL
−アロイソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩を低級脂肪酸と脂肪族もしくは芳香族ア
ルデヒドの存在化にエピメリ化させて析出する
DL−イソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩を採取し、ついで必要とあれば該塩につ
いて脱1,5−ナフタレンジスルホン酸処理する
ことによつて製造することができる。
本発明に係るDL−アロイソロイシン・1,5
−ナフタレンジスルホン酸塩としては化学的に純
粋なものであつてもよく、又、DL−イソロイシ
ン・1,5−ナフタレンジスルホン酸塩(以下、
イソロイシン塩と称する)とDL−アロイソロイ
シン・1,5−ナフタレンジスルホン酸塩(以
下、アロイソロイシン塩と称する)とが任意の比
率で混合したものであつてもよい。かかるDL−
アロイソロイシン・1,5−ナフタレンジスルホ
ン酸塩は例えば合成法により得られるDL−アロ
イソロイシンとDL−イソロイシンのほぼ等量混
合物、又はこれらからDL−イソロイシンを公知
方法で分離したあとに得られるDL−アロイソロ
イシンと1,5−ナフタレンジスルホン酸とを水
性溶媒中で加熱下に反応させる如き通常の造塩方
法により容易に得ることができる。更には上記の
如きDL−アロイソロイシンと1,5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩を別々に用いてもよくこの場合
には本発明の条件下において造塩しつつ実施する
ことができるので好都合である。
−ナフタレンジスルホン酸塩としては化学的に純
粋なものであつてもよく、又、DL−イソロイシ
ン・1,5−ナフタレンジスルホン酸塩(以下、
イソロイシン塩と称する)とDL−アロイソロイ
シン・1,5−ナフタレンジスルホン酸塩(以
下、アロイソロイシン塩と称する)とが任意の比
率で混合したものであつてもよい。かかるDL−
アロイソロイシン・1,5−ナフタレンジスルホ
ン酸塩は例えば合成法により得られるDL−アロ
イソロイシンとDL−イソロイシンのほぼ等量混
合物、又はこれらからDL−イソロイシンを公知
方法で分離したあとに得られるDL−アロイソロ
イシンと1,5−ナフタレンジスルホン酸とを水
性溶媒中で加熱下に反応させる如き通常の造塩方
法により容易に得ることができる。更には上記の
如きDL−アロイソロイシンと1,5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩を別々に用いてもよくこの場合
には本発明の条件下において造塩しつつ実施する
ことができるので好都合である。
本発明によればこのようにして調製されるDL
−アロイソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩(以下、単に原料アロイソロイシン塩と
称する)は脂肪族もしくは芳香族アルデヒドの存
在下容易にエピメリ化され、しかも上記原料アロ
イソロイシン塩は本発明の条件下では脂肪酸もし
くは脂肪酸含有溶媒に対し易溶性の化合物である
のに対しDL−イソロイシンの1,5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩は脂肪酸もしくは脂肪酸含有溶
液に難溶性であることから、該エピメリ化反応の
結果生成するDL−イソロイシン・1,5−ナフ
タレンジスルホン酸塩はそのエピメリ化反応の進
行につれて順次結晶として析出する。即ち、DL
−アロイソロイシンを1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩の形で用いることにより生成するDL−
イソロイシンは1,5−ナフタレンジスルホン酸
塩との難溶性の塩として遂性反応系外にとり出さ
れ、そのためエピメリ化反応を継続的に実施して
もDL−アロイソロイシンのDL−イソロイシンへ
の転換がその化学平衡によつて阻害されず、供給
した原料アロイソロイシン塩を実質上すべて対応
するDL−イソロイシン塩に変換させることがで
きる。この様な本発明のエピメリ化反応は溶媒中
もしくは無溶媒で実施することができる。また当
該エピメリ化は原料アロイソロイシン塩、アルデ
ヒド、低級脂肪酸及び要すれば溶媒を任意の順序
で混合し、かく拌することにより好適に進行す
る。反応は室温乃至溶媒もしくは低級脂肪酸の還
流温度で実施できるが、とりわけ約50〜110℃で
実施することにより好適に進行する。
−アロイソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩(以下、単に原料アロイソロイシン塩と
称する)は脂肪族もしくは芳香族アルデヒドの存
在下容易にエピメリ化され、しかも上記原料アロ
イソロイシン塩は本発明の条件下では脂肪酸もし
くは脂肪酸含有溶媒に対し易溶性の化合物である
のに対しDL−イソロイシンの1,5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩は脂肪酸もしくは脂肪酸含有溶
液に難溶性であることから、該エピメリ化反応の
結果生成するDL−イソロイシン・1,5−ナフ
タレンジスルホン酸塩はそのエピメリ化反応の進
行につれて順次結晶として析出する。即ち、DL
−アロイソロイシンを1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩の形で用いることにより生成するDL−
イソロイシンは1,5−ナフタレンジスルホン酸
塩との難溶性の塩として遂性反応系外にとり出さ
れ、そのためエピメリ化反応を継続的に実施して
もDL−アロイソロイシンのDL−イソロイシンへ
の転換がその化学平衡によつて阻害されず、供給
した原料アロイソロイシン塩を実質上すべて対応
するDL−イソロイシン塩に変換させることがで
きる。この様な本発明のエピメリ化反応は溶媒中
もしくは無溶媒で実施することができる。また当
該エピメリ化は原料アロイソロイシン塩、アルデ
ヒド、低級脂肪酸及び要すれば溶媒を任意の順序
で混合し、かく拌することにより好適に進行す
る。反応は室温乃至溶媒もしくは低級脂肪酸の還
流温度で実施できるが、とりわけ約50〜110℃で
実施することにより好適に進行する。
この様に本発明方法に用いうる低級脂肪酸とし
ては例えばギ酸、プロピオン酸、酪酸又は吉草酸
の如き炭素数1〜5の脂肪酸をあげることがで
き、とりわけ氷酢酸が入手容易であり好ましい。
低級脂肪酸の濃度は特に限定されないが、通常は
約50W/V%以上、とりわけ約80W/V%以上の
濃度で用いるのが好ましく、また前記原料アロイ
ソロイシン塩に対し約2〜50倍量用いるのが適当
である。これに対しアルデヒドとしては例えばホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、n−ブチルアルデヒド、i−ブチル
アルデヒド、アクロレインの如き飽和もしくは不
飽和の脂肪族アルデヒド、或いかベンズアルデヒ
ド、サリチルアルデヒド、ヒドロキシベンズアル
デヒド、ニトロベンズアルデヒド、アニスアルデ
ヒド、フルフラール等の芳香族アルデヒドを用い
ることができ、とりわけサリチルアルデヒド、n
−ブチルアルデヒド等を用いるのが好ましい。こ
れらのアルデヒドは原料アロイソロイシン塩に対
し0.01〜0.2モル比用いるのが適当である。
ては例えばギ酸、プロピオン酸、酪酸又は吉草酸
の如き炭素数1〜5の脂肪酸をあげることがで
き、とりわけ氷酢酸が入手容易であり好ましい。
低級脂肪酸の濃度は特に限定されないが、通常は
約50W/V%以上、とりわけ約80W/V%以上の
濃度で用いるのが好ましく、また前記原料アロイ
ソロイシン塩に対し約2〜50倍量用いるのが適当
である。これに対しアルデヒドとしては例えばホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、n−ブチルアルデヒド、i−ブチル
アルデヒド、アクロレインの如き飽和もしくは不
飽和の脂肪族アルデヒド、或いかベンズアルデヒ
ド、サリチルアルデヒド、ヒドロキシベンズアル
デヒド、ニトロベンズアルデヒド、アニスアルデ
ヒド、フルフラール等の芳香族アルデヒドを用い
ることができ、とりわけサリチルアルデヒド、n
−ブチルアルデヒド等を用いるのが好ましい。こ
れらのアルデヒドは原料アロイソロイシン塩に対
し0.01〜0.2モル比用いるのが適当である。
エピメリ化において用い得る溶媒は前記の原料
アロイソロイシン塩、低級脂肪酸及びアルデヒド
に対し不活性であり、DL−イソロイシン・1,
5−ナフタレンジスルホン酸塩を難溶性塩として
析出させ得るものであればよく、かかる溶媒とし
ては例えば水、ベンゼン、トルエン等をあげるこ
とができる。
アロイソロイシン塩、低級脂肪酸及びアルデヒド
に対し不活性であり、DL−イソロイシン・1,
5−ナフタレンジスルホン酸塩を難溶性塩として
析出させ得るものであればよく、かかる溶媒とし
ては例えば水、ベンゼン、トルエン等をあげるこ
とができる。
更に、本発明においてはエピメリ化に際し原料
アロイソロイシンとともに遊離のアミノ酸を加え
て反応を促進させることができる。かかるアミノ
酸としてはアミノ酸であればいかなるものであつ
ても用いることができ、又、光学活性体である
と、ラセミ体であるとを問わず、更にはこれらア
ミノ酸の混合物であつてもよい。しかし一般的に
はDL−イソロイシン、DL−アロイソロイシン又
はこれらの混合物を用いれば析出するDL−イソ
ロイシンに異種アミノ酸が混入しないので好まし
い。
アロイソロイシンとともに遊離のアミノ酸を加え
て反応を促進させることができる。かかるアミノ
酸としてはアミノ酸であればいかなるものであつ
ても用いることができ、又、光学活性体である
と、ラセミ体であるとを問わず、更にはこれらア
ミノ酸の混合物であつてもよい。しかし一般的に
はDL−イソロイシン、DL−アロイソロイシン又
はこれらの混合物を用いれば析出するDL−イソ
ロイシンに異種アミノ酸が混入しないので好まし
い。
遊離アミノ酸は1,5−ナフタレンジスルホン
酸に対して約0.01〜0.6モル比となるよう用いる
のが適当である。
酸に対して約0.01〜0.6モル比となるよう用いる
のが適当である。
かくすることにより原料アロイソロイシン塩は
エピメリ化されイソロイシン塩とアロイソロイシ
ン塩の混合物に転換され、このうちイソロイシン
塩は晶出するため反応系は不均一となるが、その
まま更に室温乃至加温下にかく拌を続けることに
より反応は遂次進行する。反応終了後晶出するイ
ソロイシン塩はろ過、遠心分離等の常法により高
純度な結晶として採取することができる。また必
要とあれば得られるイソロイシン塩結晶について
洗浄、再結晶等の処理をすることもできる。かく
して得られたイソロイシン塩は更にアルカリ処理
或いは酸性又は塩基性イオン交換樹脂処理の如き
常法の脱酸処理をすることによつて遊離イソロイ
シンとすることができる。例えば上記塩の水溶液
をアルカリでDL−イソロイシンの等電点に調整
すると完全にDL−イソロイシンと1,5−ナフ
タレンジスルホン酸とに分離し、DL−イソロイ
シンのみが結晶として析出する。又、脱酸処理に
より回収される1,5−ナフタレンジスルホン酸
は再使用することができる。
エピメリ化されイソロイシン塩とアロイソロイシ
ン塩の混合物に転換され、このうちイソロイシン
塩は晶出するため反応系は不均一となるが、その
まま更に室温乃至加温下にかく拌を続けることに
より反応は遂次進行する。反応終了後晶出するイ
ソロイシン塩はろ過、遠心分離等の常法により高
純度な結晶として採取することができる。また必
要とあれば得られるイソロイシン塩結晶について
洗浄、再結晶等の処理をすることもできる。かく
して得られたイソロイシン塩は更にアルカリ処理
或いは酸性又は塩基性イオン交換樹脂処理の如き
常法の脱酸処理をすることによつて遊離イソロイ
シンとすることができる。例えば上記塩の水溶液
をアルカリでDL−イソロイシンの等電点に調整
すると完全にDL−イソロイシンと1,5−ナフ
タレンジスルホン酸とに分離し、DL−イソロイ
シンのみが結晶として析出する。又、脱酸処理に
より回収される1,5−ナフタレンジスルホン酸
は再使用することができる。
上記の如く本発明方法によれば従来十分に利用
されていなかつたDL−アロイソロイシンを簡単
な操作でDL−イソロイシンに転換できる上、生
成したDL−イソロイシンは1,5−ナフタレン
ジスルホン酸との難溶性塩として系外にとり出す
ので、DL−アロイソロイシンからDL−イソロイ
シンへの転換が実質的に100%の収率で進行する。
されていなかつたDL−アロイソロイシンを簡単
な操作でDL−イソロイシンに転換できる上、生
成したDL−イソロイシンは1,5−ナフタレン
ジスルホン酸との難溶性塩として系外にとり出す
ので、DL−アロイソロイシンからDL−イソロイ
シンへの転換が実質的に100%の収率で進行する。
従つてDL−アロイソロイシンを原料として用
いた場合はすべてDL−イソロイシンとすること
ができる。又、合成イソロイシンを用いる場合に
は、その約1/2を占めるDL−アロイソロイシ
ンをもDL−イソロイシンに転換してとり出すこ
とができるというすぐれた利点が得られる。
いた場合はすべてDL−イソロイシンとすること
ができる。又、合成イソロイシンを用いる場合に
は、その約1/2を占めるDL−アロイソロイシ
ンをもDL−イソロイシンに転換してとり出すこ
とができるというすぐれた利点が得られる。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
尚、実施例中、イソロイシンとアロイソロイシ
ンの比、アロイソロイシンの定量は日立アミノ酸
分析計モデルKLA−3Bにより行なつた。又、実
施した測定条件下におけるアロイソロイシンの定
量限界は約0.05%であつた。
ンの比、アロイソロイシンの定量は日立アミノ酸
分析計モデルKLA−3Bにより行なつた。又、実
施した測定条件下におけるアロイソロイシンの定
量限界は約0.05%であつた。
実施例 1
合成されたDL−イソロイシンとDL−アロイソ
ロイシンのほぼ等量混合物82gおよびサリチルア
ルデヒド1.2mlを氷酢酸150mlに溶解し100℃でか
く拌する。ついでこれに1,5−ナフタレンジス
ルホン酸(含水率19.3%)95g(イソロイシンと
アロイソロイシンの混合物に対して0.85当量)お
よび無水酢酸96ml(1,5−ナフタレンジスルホ
ン酸中に含まれる水と等モル)を加えた。間もな
く原料イソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩が析出するが、不均一系のままで100℃
で16時間かく拌した。析出晶をろ取し少量の酢酸
で洗浄する。ついで乾燥することによりDL−イ
ソロイシン・1,5−ナフタレンジスルホン酸塩
132.4gを結晶として得た。この結晶130gを水
1700mlから再結晶すればDL−イソロイシン・1,
5−ナフタレンジスルホン酸塩99gが得られた。
本品にはDL−アロイソロイシンの混入は全く認
められなかつた。
ロイシンのほぼ等量混合物82gおよびサリチルア
ルデヒド1.2mlを氷酢酸150mlに溶解し100℃でか
く拌する。ついでこれに1,5−ナフタレンジス
ルホン酸(含水率19.3%)95g(イソロイシンと
アロイソロイシンの混合物に対して0.85当量)お
よび無水酢酸96ml(1,5−ナフタレンジスルホ
ン酸中に含まれる水と等モル)を加えた。間もな
く原料イソロイシン・1,5−ナフタレンジスル
ホン酸塩が析出するが、不均一系のままで100℃
で16時間かく拌した。析出晶をろ取し少量の酢酸
で洗浄する。ついで乾燥することによりDL−イ
ソロイシン・1,5−ナフタレンジスルホン酸塩
132.4gを結晶として得た。この結晶130gを水
1700mlから再結晶すればDL−イソロイシン・1,
5−ナフタレンジスルホン酸塩99gが得られた。
本品にはDL−アロイソロイシンの混入は全く認
められなかつた。
本品99gを水5に溶解し、これをアンバーラ
イトIR−45(OH型)250mlを充填したカラムに導
通しついでカラムを水で洗浄す。カラムからの流
出液と洗液を合して濃縮しメタノール200mlを加
えて冷却する。析出晶をろ取し少量のメタノール
で洗浄後乾燥することによりDL−イソロイシン
44.1gを得た。
イトIR−45(OH型)250mlを充填したカラムに導
通しついでカラムを水で洗浄す。カラムからの流
出液と洗液を合して濃縮しメタノール200mlを加
えて冷却する。析出晶をろ取し少量のメタノール
で洗浄後乾燥することによりDL−イソロイシン
44.1gを得た。
実施例 2
DL−アロイソロイシン・1,5−ナフタレン
ジスルホン酸塩52.5g、DL−アロイソロイシン
6.0gおよびサリチルアルデヒド0.6mlを氷酢酸
150mlに加えけん濁状態のまま100℃で30時間かく
拌した。析出晶をろ取し少量の酢酸で洗浄する。
ついで乾燥することによりDL−イソロイシン・
1,5−ナフタレンジスルホン酸塩48.0gを得
た。
ジスルホン酸塩52.5g、DL−アロイソロイシン
6.0gおよびサリチルアルデヒド0.6mlを氷酢酸
150mlに加えけん濁状態のまま100℃で30時間かく
拌した。析出晶をろ取し少量の酢酸で洗浄する。
ついで乾燥することによりDL−イソロイシン・
1,5−ナフタレンジスルホン酸塩48.0gを得
た。
本品48.0gを実施例1と同様に処理することに
よりDL−アロイソロイシンを全く含まないDL−
イソロイシン16.0gを得た。
よりDL−アロイソロイシンを全く含まないDL−
イソロイシン16.0gを得た。
実施例 3
合成されたDL−イソロイシンとDL−アロイソ
ロイシンのほぼ等量混合物の1,5−ナフタレン
ジスルホン酸塩70g、DL−イソロイシンとDL−
アロイソロイシンのほぼ等量混合物8gおよびn
−ブチルアルデヒド0.8mlを氷酢酸100mlに加え固
液不均一のまま100℃で10時間かく拌した。析出
晶をろ取し少量の酢酸で洗浄する。ついで乾燥す
ることによりDL−イソロイシン・1,5−ナフ
タレンジスルホン酸塩64.5gを得た。
ロイシンのほぼ等量混合物の1,5−ナフタレン
ジスルホン酸塩70g、DL−イソロイシンとDL−
アロイソロイシンのほぼ等量混合物8gおよびn
−ブチルアルデヒド0.8mlを氷酢酸100mlに加え固
液不均一のまま100℃で10時間かく拌した。析出
晶をろ取し少量の酢酸で洗浄する。ついで乾燥す
ることによりDL−イソロイシン・1,5−ナフ
タレンジスルホン酸塩64.5gを得た。
本品64.5gを実施例1と同様に処理することに
よりDL−アロイソロイシンを全く認めないDL−
イソロイシン21.3gを得た。
よりDL−アロイソロイシンを全く認めないDL−
イソロイシン21.3gを得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 DL−アロイソロイシン・1.5−ナフタレンジ
スルホン酸塩を低級脂肪酸と脂肪族もしくは芳香
族アルデヒドの存在下にエピメリ化させ、析出す
るDL−イソロイシン・1.5−ナフタレンジスルホ
ン酸塩を採取することを特徴とするDL−イソロ
イシン・1.5−ナフタレンジスルホン酸塩の製法。 2 DL−アロイソロイシン・1.5−ナフタレンジ
スルホン酸塩を低級脂肪酸と脂肪族アルデヒドも
しくは芳香族アルデヒドの存在下にエピメリ化さ
せ、析出するDL−イソロイシン・1.5−ナフタレ
ンジスルホン酸塩を採取したのち、該塩について
脱1.5−ナフタレンジスルホン酸処理することを
特徴とするDL−イソロイシンの製法。 3 エピメリ化に際し、遊離アミノ酸を存在させ
る特許請求の範囲第1項又は第2項記載の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10474781A JPS588048A (ja) | 1981-07-03 | 1981-07-03 | Dl−イソロイシンの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10474781A JPS588048A (ja) | 1981-07-03 | 1981-07-03 | Dl−イソロイシンの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS588048A JPS588048A (ja) | 1983-01-18 |
JPH0113462B2 true JPH0113462B2 (ja) | 1989-03-06 |
Family
ID=14389080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10474781A Granted JPS588048A (ja) | 1981-07-03 | 1981-07-03 | Dl−イソロイシンの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS588048A (ja) |
-
1981
- 1981-07-03 JP JP10474781A patent/JPS588048A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS588048A (ja) | 1983-01-18 |
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