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JPH01132793A - Zn−Ni合金めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

Zn−Ni合金めっき鋼板の製造方法

Info

Publication number
JPH01132793A
JPH01132793A JP63211330A JP21133088A JPH01132793A JP H01132793 A JPH01132793 A JP H01132793A JP 63211330 A JP63211330 A JP 63211330A JP 21133088 A JP21133088 A JP 21133088A JP H01132793 A JPH01132793 A JP H01132793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
plating solution
current density
ion
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63211330A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Mukai
亮一 向
Shigeru Kobayashi
繁 小林
Hajime Kimura
肇 木村
Kazuo Mochizuki
望月 一雄
Toshiro Ichida
市田 敏郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP63211330A priority Critical patent/JPH01132793A/ja
Publication of JPH01132793A publication Critical patent/JPH01132793A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、Zn−Niめっき鋼板を工業的に低ラインス
ピードから高ラインスピードまで安定的に製造する方法
に関するものである。
〈従来の技術〉 Zn−Ni合金めっきは、同一目付量のZnめっきと比
較して数倍から十数倍の耐食性を示すため、近年その使
用量が大幅に増加してきている。 ここでこの高耐食性
を発揮させるためにはめっき層中のNi含有率を10〜
15wt%の範囲に制御することが必要とされる。
これは、Zn−Niの合金相のうち N15Znz+という固溶型のγ相をとる領域での耐食
性が最も良好となるからである。この合金組成範囲を超
えると、腐食電位が責になりすぎて、かえって鋼板に対
する犠牲防食性が悪くなるので好ましくない。
Ni含有率10〜15wt%のZn−Niめっき鋼板を
高品質に安定的に製造するには、一般にめっき電流密度
を一定にすること、浴組成を一定にすること、液流速お
よび液温度を一定にすることなど様々なめっき条件を制
御する必要があるが、さらに工業的に大量に低コストで
製造するためは第1に高ラインスピードで製造でき、第
2にラインスピードの変化、電流密度の変化にかかわら
ず一定の品質が保持されるように製造できるようにする
ことが必要となる。 ここで高ラインスピードで所望の
Zn−Ni合金めっきをするには、電気めっきの付着量
が電流密度とめっき時間の積に依存することから、高電
流密度でめっきを行うことが必要とされる。 そして、
高電流密度操業になればなる程、極間抵抗(めっき液抵
抗)による電圧の全めっき電圧に対して占める割合が大
きくなるので、鋼板のめっきの運転コストを減少させる
ためにめっき液の電気伝導度を上昇させることが必要と
される。
現在高電流密度下での工業的Zn−Ni合金めっきを意
図とした技術としては、操業条件として特開昭55−1
52194号公報に記載のようにめっき液と鋼板の相対
速度を20 spm以上に維持する方法、めっき装置と
して特公昭61−21319号公報に記載のように電極
とめっき鋼板の距ll!(極間距!!I)を短かくした
水平電解装置を用いたもの、めっぎ液として特開昭61
−133394号公報に記載のように支持電解質を一定
量加えるもの等が開示されており、めっき液の電気伝導
度を上昇させる方法としては特公昭61−19719号
公報にZ n S 04とNiSO4をある一定量加え
るという方法が開示されている。 またラインスピード
あるいは電流密度等製造条件の変化にかかわらず一定の
品質が保持されるようにする技術に関しては特公昭60
−106992号公報に記載のように液中にアンモニウ
ムイオンを混入させることによって電流密度依存性を少
なくするようなめっき浴が開示されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、これらはいずれも100 mpm以上の
高ラインスピード、あるいは100〜250 A/da
”という高電流密度のめつと条件下では十分には実用に
供し得ない。 これは、めっきの電流密度が5〜10 
A/dm2を超える上記条件下では析出機構が電気化学
的に卑なZnが優先的に析出する異常型となるのでめっ
き層組成はめっき液の組成と異なるものになりめっき層
組成の制御が困難になること、めっき電圧上昇による電
力費の増加を抑制することが困難であること等による他
、特に高電流密度めっきに伴うめつき時に発生する酸素
ガスが組成に及ぼすの影響、めっき時のジュール発熱が
組成に及ぼす影響などの問題点が解決されていなかった
ことによる。
加えて、めっき層の組成は電流密度にも依存することか
ら、被めっき鋼板の板巾、めっき目付量等に応じて電流
密度を変化させる工場ラインでは、安定的に一定の品質
のめっきをすることが一層困難になるという問題点も解
決されていなかった。
ここで、めっき時にめっき液中に発生する酸素ガスの影
響とは電流密度の増加に伴い正比例的に発生する酸素ガ
スがめつき層中のNi含有率を上昇させ、所定のNi含
有率のZn−Ni合金を安定的に製造できなくさせてし
まう原因となることをいう。 実際、第5図に示したよ
うに、めっき液中に含まれる酸素ガス量とめっき層中の
Ni含有率上昇割合との関係かられかるように、めっき
液中の酸素ガスが10%を超えると極端にめっき層のN
i含有率が上昇する。 なお、この測定に使用しためっ
き液はZn+、Ni+、H”および304′−イオンの
総濃度が2 、9 mol/J!、N a ” 0 、
 2 mol/j!、K” 0.2mol/fL、 p
 H1、8である。
以下、まずこのような酸素ガスの影響について説明する
酸素ガスの影響はラインスピードによって変化する。 
従ってNi含有率10〜15wt%の範囲内のZn−N
i合金めっきをラインスピード10〜300 w+pm
の範囲で安定的に製造することを困難にするという問題
点を生じさせていた。
このことは、ラジアル型めっきセルを10セル並べて、
長さ2mのアノードを使用し、めっき液組成Zn+、N
i+、HoおよびSO42−の和が4 mol/41、
pH2,0,めっき温度60℃、液流速0 、 5 m
/secという条件下でめっきした場合のめっき電流密
度、ラインスピードおよびNi含有率の関係を示す第3
図のグラフから実証される。 第3図から分るようにラ
インスピードあるいはめっき電流密度が変化するとめっ
き層中のNi含有率も大幅に変化し、めっき層中のNi
含有率が好適範囲であるtoel 5wt%に入らない
場合のあることがわかる。
このような酸素ガスの影響は、100〜250 A/d
■2の高電流密度条件下でめっき電圧を低く押さえてめ
っきするため、特公昭61−21319号公報に記載の
ように極間距離を小さくしためっきセルを用いる場合に
特に問題となる。 極間距離を小さくしためっきセルの
アノードには一般に不溶性電極が用いられるので、めう
き時には必然的に酸素ガスが発生し、後述するように、
めっき表面に存在する酸素ガスの量が増加するからであ
る。
一方、前述した高電流密度めっきに伴うジュール発熱の
影響とは、高電流密度にした場合の大きなジュール発熱
量がめつき液温度を上昇させ、めつき液温度が極間内で
一定に維持されず、一定の組成のめっきを安定的に得ら
れなくなることをいう。
このことはアノード長1m1めっき液の電導塵100 
m57cm  (めっき液は前記第5図に係るめっき液
と同じ)、液流速0 、 5 m/sec 、極間路w
i10IIIIIlの場合のめっき電流密度とめっき液
の温度上昇幅(めっき液セル出側の液温とめっき液セル
入側の液温との差)の関係を表わす第6図により明らか
にされる。
第6図からめっき電流密度が100〜180A/dm”
の場合めっき液温度が4〜13℃上昇することがわかる
上記のように、工業的に安定的に高ラインスピードZn
−Ni合金めっきを行うには高電流密度めっきに伴う酸
素ガスの影響、ジュール発熱の影響による問題点を解決
することが必要とされるが、この他粘度の低いめっき液
を使用することも必要とされる。
これは粘度の高いめっき液を使用するとドラッグアウト
と称するめっき液の系外への持ち出しが必然的に起こり
、高価なNiが浪費され、めっきの製造コストが高くな
るからであり、また前述しためっき液中の酸素ガスの滞
留が促進されるからである。
従って液の粘度は低い方が好ましく、めっき液の粘度を
低くする点からめっき液の密度を低くすることが好まし
い。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであって、鋼板
のZn−Ni合金めっきが低ラインスピードから高ライ
ンスピードまで大量に低コストで工業的に安定的になさ
れるようにすることを特徴とする 特に本発明は安定的な高ラインスピードのめりきがなさ
れるようにするため、高電流密度めっきをするに当り、
発生する酸素およびジュール熱のめっき組成への影響が
抑制されるようにし、それによりラインスピードおよび
電流密度の変化にかかわらず一定の品質のめっきが施さ
れるようにすることを目的とする。
さらにまた、本発明は製造ラインをコンパクト化するた
め、!セル当りのアノード長を十分に長くしてめっきラ
インにおけるセル数を減少させることができるようにす
ることを目的とする。
〈課題を解決するため手段〉 本発明者らは従来の高電流密度に伴う種々の問題点、特
にアノードから発生する酸素の影響について鋭意研究し
た結果、アノードと鋼板間のめっき液中の気泡の存在状
態には第7図(a)〜(e)に示すように気泡浮上途中
、気泡完全分散、気泡部分浮上の3 fffi類あるこ
と、このうち気泡浮上途中状態はめっき層のNi含有率
に影響を与えないこと、気泡完全分散状態ではめつき液
中に酸素ガスが10%混入するとめっき層のNi含有率
が上昇すること、気泡部分浮上状態ではめっき液中に酸
素ガスが2%混入してもめっき層のNi含有率が上昇す
ることを見出した。 気泡完全分散状態と気泡部分浮上
の状態の差は、めっきされる鋼板表面近傍の酸素ガスの
量の差である。
また、この3 fffi類の状態は、液流速、アノード
長、めっき電流密度に応じて生じることを見出した。−
すなわち−船釣に液流速が大きくアノード長が短い(例
えば30c+n未満)場合には、発生した気泡は極間で
完全に分散する前にめっきセルを出てしまうため気泡浮
上途中状態となり、気泡完全分散状態あるいは気泡部分
浮上状態になることはない。
これに対して液流速がやや小さくアノード長が大きい場
合には、気泡完全分散状態となり、液流速がさらに小さ
い場合には気泡部分浮上状態となる。
このような状態の変化はラインスピードにも左右される
第8a図および第8b図に示すように、ラインスピード
が変化すると、めっき層中のNi含有率に影響を与える
濃度境界層5の厚みが変化する。 特に、高電流密度お
よび高ラインスピードで操業を行っている場合(第8a
図参照)から、ラインスピードが減少し、高電流密度お
よび低ラインスピードの操業となった場合(第8b図参
照)は、第8b図に示すように濃度境界層内また濃度境
界層近傍に酸素ガスが存在することになり、酸素ガスの
影響がより顕著になる。
上記のような3種のめっき液中の気泡の存在状態を実際
のラインに関してさらに検討した結果以下の知見を得た
。 すなわち、実際のラインでは、アノード長は太きく
 (50cm以上)、まためっき液の流動状態は乱流に
なっているのでアノードに生じた気泡は乱流拡散の影響
で分散され、従ってアノードと鋼板間のめっき液中には
気泡浮上途中状態が少なくなり大部分は気泡完全分散状
態か気泡部分浮上状態になっていることを見出した。 
そしてこのことを詳細に検討したところ、めっぎセルの
アノード長が1mを超える場合は、めっぎ液の進行方向
に気泡完全分散状態と気泡部分浮上状態の2種類の状態
が存在すること、また気泡部分浮上状態の領域はめっき
液のセルからの出側近傍に形成されるが、液流速を大き
くするほどまためっき液の粘度を小さくするほど乱流状
態が促進されるので、この気泡部分浮上状態の長さは短
くなることを見出した。
また、めっき液流速が大きくなって乱流状態が促進され
、めっき液の出側近傍付近が気泡部分浮上状態よりはめ
っき層組成への影響が小さい気泡完全分散状態になって
いたとしても、めっき液中のガス量が多いのでそれだけ
でめっき組成への影響を十分に少なくすることはできな
いこと、これに対してはめっき液出側のめっき電流密度
を減少させればよいことを見出した。
さらにまた、ジュール発熱の影響の問題はめっき液の伝
導度を上昇させめっき液流量を上昇させれば良いことも
見出した。
そして以上のような知見を総合することにより、めっき
時に発生する酸素ガスの影響とジュール発熱の影響を小
さくするには、粘度が小さく電気伝導度の高いめっき液
を使用し、アノードと鋼板間のめっき液が十分に乱流状
態になるようにめっき液流速を高くし、さらにアノード
と鋼板間のめっき液出側のめっき電流密度を減少させれ
ばよいことを見出し本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明はZnおよびNiイオンを含む硫酸酸
性めっき浴を用い、鋼板上にZn−Ni合金めっきを行
うのに際し、 めっき液のpHを1〜2.5、該めつき液中のZn+、
N i +、H+およびSO4”−イオンの総和を2〜
3 mol/1 、かつNa+、K”および、NH4”
イオンのうち一種類以上を0. 1mol/j!以上と
し、前記めっき液の流速を1 m/sec以上とし、ア
ノードと前記鋼板との間の前記めっき液出側の電流密度
を前記めっき液入側の電流密度よりも低くすることを特
徴とするZn−Ni合金めっき鋼板の製造方法を提供す
る。
さらに、本発明では、上記の発明において各めっき浴の
アノードを複数個のセグメントに分割し、アノードと前
記鋼板との間の前記めっき液出側のアノードセグメント
の電流密度を前記めっき液入側のアノードセグメントの
電流密度よりも5〜20%低くするのが好ましい。
上記発明において、Zn−Ni合金めつきはラジアル型
セルあるいは水平セルで行うのが好ましい。
以下本発明をさらに詳細に説明する。
本発明で使用するめっき液は、めつき液のpHが1〜2
.5、Zn+、Ni+、HoおよびSO42−イオンの
総和を2〜3 mol/fLかつNa+、K”およびN
H4+イオンのいずれか1種類以上を0.11QO1/
JZ以上含有するように調整した液とする。
めっき液のpHが1未満では、実際のラインでZn−N
i電気めっきを行った際に、鋼板から鉄が大量に溶は出
し、めっき液中に不純物イオンとして存在するため好ま
しくない、 また、pHが2.5を超えると、めっきラ
インの連続運転を行った場合、pHの変動が非常に大き
くなり、Zn−Niめっき層中のNi含有量が変化する
ため実用的でない。
めっき液中のZn+、H+、SO4”−イオンの総和が
2moJ2zξ未満では、Zn−Ni合金めつきを行っ
た場合めっきやけを起すため不適であり、3 m o 
fl / 11超では電導助剤による電気伝導度の向上
効果が少ないので好ましくない。
Na+、K”およびNH4”などの電導助剤の総量が0
.1moj!/J!未満であれば添加する意味がなくな
る。 また上限は特に限定する必要はないがその種類に
よって溶解限は決まっており、溶解限をこえる添加は無
意味である。
このようなめっき液は本発明者らが特願昭62−026
011号公報にすでに開示したように、めっき液の粘度
が低く、めっき液の伝導度が高いので好適である。 す
なわち、めっき液の粘度が低いので、めっき液の乱流状
態が促進され、めっき組成中のNi含有率に影響を及ぼ
しやすい気泡部分浮上状態の形成が抑制される。 従っ
て100〜250^/dad”の高電流密度でライン生
産する際に発生する酸素ガスの影響を小さくすることが
できる。  また、めっき液の電導塵が高いのでめっき
電圧を低くでき、ジュール発熱も低下させにとができる
ので好ましい。
めっきを行なう際のめっき液流速は1 m/sec以上
とする。
めっき液流速が1 m/sec未満であるとアノードと
鋼板間が十分に乱流状態にならず、めっき時に発生する
酸素ガスのめつき組成への影響が大きくなる。 そして
それによりめっき層中のNi含有率がラインスピードあ
るいは電流密度に大きく左右されるようになるので好ま
しくない、 めっき液流速の上限は特に定めないが、最
高で3 m / s e c程度が実操業上好ましい。
このことはラインスピード10mpmと300mpmと
におけるNi含有率の差をめっき液流速を変化させるこ
とにより測定して得られた第4図に示す結果に基づくも
のである。 第4図からめっき液流速が1 a+/se
c未満ではNi含有率変化が大きいが、1 a+/se
c以上ではNi含有率変化は5%未満であることがわか
る。 なお、この測定に使用しためりき液はZn+、N
 i +、Hoおよび5042−イオンの総濃度が2.
9mol/JZ、 Na”  0.2mol/fL。
K” 0. 2wol/j2、pH1,8であり、ラジ
アル型めつきセルを10セル用いた。
本発明ではアノードと鋼板との間のめっき液出側の電流
密度をめフき液入側よりも低くすることが重要である。
  これは前述のようにめっき液出側のめっき液中の酸
素ガス含有量が多いので、その影響を抑制するためであ
る。 めっき液出側の電流密度を減少させる程度および
態様はめっき液流速、アノードと鋼板との距離、アノー
ドの長さ、めっき液の粘度等積々のめつきラインの操業
条件にもよるが、一般にめっき液入側が100〜250
 A/dm2の電流密度の場合にはめっき液出側の電流
密度をめっき液入側に対して5%〜20%減少させるの
が好ましい。
減少させる態様は連続的でもめっき液出側において急に
減少させるステップ状でもよい。
めっき液出側の電流密度を減少させる方法としては、ア
ノードを長手方向に2分割以上して電流密度に差をつけ
ればよい。
5%未満では、ラインスピードの変化に対するめっきの
Ni含有率の変化がやや大きくなり、20%超では、各
アノードで異なったNi含有率のめっきとなワて深さ方
向に層構造のめっきとなり、好ましくない。
なお、めっき液入側の電流密度は通常高ラインスピード
めっきで必要とされる電流密度にすればよく、特に10
0〜250^/dad2の範囲では本発明の効果が顕著
に発揮される。
本発明で使用するめっきセルは特に制限されないがラジ
アル型セルまたは水平セルが好ましい、 ラジアル型セ
ルはパスラインが安定しているため、めっき液流速の変
動が少なく局所的な電流集中が少ない等、小さい極間距
離でめっきを行なう場合に大変好ましい特徴を備えてい
るからである。
水平セルにおいても本発明の改善効果は好ましく発揮さ
れる。
ここで、1セル内のアノードの長さも特に制限的ではな
いが、アノード長が1m以上であると本発明の効果が顕
著に発揮される。  in未満(特に30cm未満)で
はもともとアノードと鋼板間に気泡部分浮上状態が生じ
にくく、めっき液出側のめっき液中の酸素ガス含有量が
高くなることもないからである。
〈実施例〉 以下に、本発明を実施例により具体的に説明する。
(実施例 1) 第1図に示すようなラジアル型めっきセル10セルから
なるめっきラインにおいて、そのアノードを長手方向に
2分割して(各in)めっき液の進行方向に電流密度1
.0510.95(電流密度差約10%)の差異をつけ
、めっき液として、Zn+、N i ”H”およびso
4’−の総和が2.9mol/JZ、K2 SO40,
2mol/jZ、 N at SO40,2mol/u
% pH1,8という組成のめっき液を用い、めっき液
流速2 、0 m/sec 、めっき液温度60℃で、
ラインスピードおよび電流密度を変化させて鋼板のZn
−Ni合金めっきを行い、形成されためっき層のNi含
有率を測定した。
結果を第2図に示す。
(実施例 2〜9) めっき液組成、電流密度配分、めりき液流速を表1に示
すように変化させ、実施例1と同様にめっきを行なった
。結果を表1に示す。
(比較例 1.2) アノードの長手方向に電流密度の差をつけず、表1に示
すような条件で実施例1と同様にめっきを行なった。 
結果を表1にあわせて示す。
表1に示した結果、および第2図を第3図と対比するこ
とにより、本発明の実施例は比較例に比べて電流密度あ
るいはラインスピードの変化に対するめっき中のNi含
有率の変化が著しく小さいこと、また電流密度あるいは
ラインスピードの変化にかかわらずめっき中のNi含有
率が10〜15wt%に維持されていることがわかる。
なお、上記実施例はラジアル型セルにおける例を示した
が、水平セルにおいても同様の効果が確認された。
〈発明の効果〉 本発明によれば高電流密度めっきを行っても、めっき時
に発生する酸素ガスの影響およびジュール発熱の影響を
抑制できるので、めっき組成が電流密度、ラインスピー
ド等のめっきラインの操業条件の変化にかかわらず一定
に維持される。 従って、高品質のZn−Ni合金めっ
きを工業的に安定的に低ラインスピードから高ラインス
ピードまで製造することができるようになる。
また、本発明によれば1セル当りのアノード長が長くて
も、アノードと鋼板間の電流密度をめっき液の進行方向
に減少させることによりめっき液中の酸素ガスの影響を
抑制できるので高品質に安定したZn−Ni合金めっき
鋼板が製造される。 従って、1セル当りのアノード長
を十分に長くとり、めっきラインにおけるセル数を減少
させることができるので、めっきラインをコンパクト化
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のめつきラインの概略図である
。 第2図は本発明の実施例のラインスピードおよび電流密
度とNi含有率の関係を表わすグラフである。 第3図は従来のラインスピードおよび電流密度とNi含
有率の関係を表わすグラフである。 第4図はラインスピード10mpmと300mpmとに
おけるNi含有率の変化とめっき液流速との関係を表わ
すグラフである。 第5図はめっき液中のガス分率とNi含有率の上昇割合
の関係を表わすグラフである。 第6図はめっき電流密度とジュール発熱によるめっき液
温度上昇度幅(めっき液セル出側の液温とめっき液セル
入側の液温との差)の関係を表わすグラフである。 第7図(a)〜(C)はアノードとめっき鋼板との間の
気泡の存在状態を表わす。 第8a図および第8b図はラインスピードが変化した場
合の鋼板表面の状態を表わす線図である。 符号の説明 1・・・・めっき鋼板、 2・・・・・アノード、 3・・・・気泡、 3a・・・・鋼板に引きずられためっき液中の気泡、 4・・・・めっき液、 5・・・・濃度境界層、 50・・・・めっ台セル、 51・・・・脱脂、酸洗 52・・・・ストリップ、 53・・・・デフレクタロール、 54・・・・コンダクタロール、 55・・・・アノード FIG、I FIG、2 ラインスピード(mpm) NjA−f十変寵(%) Ni4′■% cy、> ffi、″%rj夜中のオス分率(%)電iえ密度(A
/dm”)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ZnおよびNiイオンを含む硫酸酸性めっき浴を
    用い、鋼板上にZn−Ni合金めっきを行うのに際し、 めっき液のpHを1〜2.5、該めっき液中のZn^2
    ^+、Ni^2^+、H^+およびSO_4^2^−イ
    オンの総和を2〜3mol/l、かつNa^+、K^+
    および、NH_4^+イオンのうち一種類以上を0.1
    mol/l以上とし、前記めっき液の流速を1m/se
    c以上とし、アノードと前記鋼板との間の前記めっき液
    出側の電流密度を前記めっき液入側の電流密度よりも低
    くすることを特徴とするZn−Ni合金めっき鋼板の製
    造方法。
  2. (2)ZnおよびNiイオンを含む少なくとも1個の硫
    酸酸性めっき浴を用い、鋼板上にZn−Ni合金めっき
    を行うのに際し、 めっき液のpHを1〜2.5、該めっき液中のZn^2
    ^+、Ni^2^+、H^+およびSO_4^2^−イ
    オンの総和を2〜3mol/l、かつNa^+、K^+
    および、NH_4^+イオンのうち一種類以上を0.1
    mol/l以上とし、前記めっき液の流速を1m/se
    c以上とし、各めっき浴のアノードを複数個のセグメン
    トに分割し、アノードと前記鋼板との間の前記めっき液
    出側のアノードセグメントの電流密度を前記めっき液入
    側のアノードセグメントの電流密度よりも5〜20%低
    くすることを特徴とするZn−Ni合金めっき鋼板の製
    造方法。
  3. (3)前記Zn−Ni合金めっきをラジアル型セル(め
    っき浴)で行う請求項1または2に記載のZn−Ni合
    金めっき鋼板の製造方法。
  4. (4)前記Zn−Ni合金めっきを水平セル(めっき浴
    )で行う請求項1または2に記載のZn−Ni合金めっ
    き鋼板の製造方法。
JP63211330A 1987-08-28 1988-08-25 Zn−Ni合金めっき鋼板の製造方法 Pending JPH01132793A (ja)

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JP63211330A JPH01132793A (ja) 1987-08-28 1988-08-25 Zn−Ni合金めっき鋼板の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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