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JP7778696B2 - S-アレスチンペプチドを含む組成物 - Google Patents

S-アレスチンペプチドを含む組成物

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JP7778696B2 JP2022538722A JP2022538722A JP7778696B2 JP 7778696 B2 JP7778696 B2 JP 7778696B2 JP 2022538722 A JP2022538722 A JP 2022538722A JP 2022538722 A JP2022538722 A JP 2022538722A JP 7778696 B2 JP7778696 B2 JP 7778696B2
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Description

本発明は、S-アレスチン(網膜型アレスチン、S-抗原、S-Ag)由来のペプチドを含む組成物に関する。その組成物またはペプチドは、S-Ag自己免疫の阻止および/または抑制に有用であり得、それは、ブドウ膜炎の治療および/または予防に有用である。
ブドウ膜炎とは、ブドウ膜の炎症を伴う一群の疾患を表す。ブドウ膜は、強膜と網膜との間に位置する目の領域であり、虹彩、毛様体および脈絡膜を含む。ブドウ膜は、網膜への血液供給の大部分を提供する。関連する疾患は、直接的にブドウ膜に影響を及ぼすものに限られず、網膜、視神経、水晶体、硝子体および強膜などの近接する構造が、ブドウ膜炎の発症により影響され得る。
ブドウ膜炎のすべての形態が、一般的に顕微鏡を用いて可視化される炎症性細胞浸潤により特徴付けられる。2010年に、2億8500万人が視覚障害を有し、そのうち、3900万人が盲目であると推定され、その原因のうちの10%がブドウ膜炎によるものであると概算された(Global data on visual impairments, The World Health Report, WHO (2010) http://www.who.int/blindness/GLOBALDATAFINALforweb.pdf)。
ブドウ膜炎に対する現行の治療は、グルココルチコイドステロイドおよびメトトレキセートなどの他の免疫抑制剤の使用を含む。
しかしながら、当該技術分野では、ブドウ膜炎に対する代替的な治療に対する必要性がある。本発明は、この必要性に対処する。
本発明者らは、3種類のS-Agペプチドの「カクテル」が、ex vivoでのS-Ag特異的T細胞活性化の抑制または予防で特に有効であることを見出した。
つまり、第1の態様では、本発明は、以下のS-Agペプチドを含む組成物を提供する:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド。
KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)はまた、本明細書中では9K1Kとも称される。KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)はまた、本明細書中では17JKとも称される。KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)はまた、本明細書中では15N3Kとも称される。
本発明に従う組成物は、本明細書中に記載される本発明の治療態様で用いることができる。
第2の態様では、本発明は、被験体でのブドウ膜炎の治療および/または予防での使用のための本明細書中に記載される通りの本発明の組成物を提供する。
第3の態様では、本発明は、ブドウ膜炎を治療および/または予防するための医薬の製造での本明細書中に記載される通りの本発明の組成物の使用に関する。
第4の態様では、本発明は、配列番号1のペプチドもしくはそれに対して少なくとも60%の配列同一性を有するペプチドの全部または一部、および/または配列番号2のペプチドもしくはそれに対して少なくとも60%の配列同一性を有するペプチドの全部または一部、および/または配列番号3のペプチドもしくはそれに対して少なくとも60%の配列同一性を有するペプチドの全部または一部の、被験体への投与のステップを含む、被験体でのブドウ膜炎を治療するための方法に関する。
一態様では、本発明は、配列番号1のペプチドもしくはそれに対して少なくとも60%の配列同一性を有するペプチドの全部または一部、および/配列番号2のペプチドもしくはそれに対して少なくとも60%の配列同一性を有するペプチドの全部または一部、の組み合わせに関する。
一態様では、本発明は、配列番号2のペプチドもしくはそれに対して少なくとも60%の配列同一性を有するペプチドの全部または一部、および/配列番号3のペプチドもしくはそれに対して少なくとも60%の配列同一性を有するペプチドの全部または一部、の組み合わせに関する。
一態様では、本発明は、配列番号1のペプチドもしくはそれに対して少なくとも60%の配列同一性を有するペプチドの全部または一部、および/配列番号3のペプチドもしくはそれに対して少なくとも60%の配列同一性を有するペプチドの全部または一部、の組み合わせに関する。
本発明に従うペプチド組成物は、本明細書中に記載される通りの本発明に従うアミノ酸配列を含むことができる。一態様では、ペプチド組成物は、本明細書中に記載される通りの本発明に従うアミノ酸配列のみを含む。
被験体は、HLA-DR3であり得る。被験体は、HLA-DR2であり得る。
本明細書中で規定される通りの本発明のペプチド、または本発明の組成物は、用量漸増プロトコールに従って投与することができる。
第5の態様では、本発明は、以下のS-Agペプチドを含む、同時投与、分離投与または連続的投与のためのキットに関する:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)、もしくはその一部、または配列番号1に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)、もしくはその一部、または配列番号2に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)、もしくはその一部、または配列番号3に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部。
キットは、ブドウ膜炎の治療のために用いることができる。
ペプチド9K1Kがin vivoでMHCクラスIIに適正に積載されることを示す図である。樹状細胞上にin vivoで積載されたペプチドに対するペプチド特異的CD4+T細胞の応答が示される。HLA-DR2トランスジェニックマウスに、100μgの9K1Kペプチドを皮下注入した。注入2時間後、脾臓を解剖し、CD11c+細胞(樹状細胞)を単離した。これらのCD11c+細胞を、ペプチド特異的CD4+細胞と共に37℃で72時間共培養した。CD4+T細胞によるペプチドに対する応答を評価するために、これらの培養物の上清中でIFNγを測定した(*p<0.05 マンホイットニーU検定)。 ペプチド17JKがin vivoでMHCクラスIIに適正に積載されることを示す図である。樹状細胞上にin vivoで積載されたペプチドに対するペプチド特異的CD4+T細胞の応答が示される。HLA-DR3トランスジェニックマウスに、100μgの17JKペプチドを皮下注入した。注入2時間後、脾臓を解剖し、CD11c+細胞(樹状細胞)を単離した。これらのCD11c+細胞を、ペプチド特異的CD4+細胞と共に37℃で72時間共培養した。CD4+T細胞によるペプチドに対する応答を評価するために、これらの培養物の上清中でIFNγを測定した(***p<0.001 マンホイットニーU検定)。 ペプチド15N3Kがin vivoでMHCクラスIIに適正に積載されることを示す図である。樹状細胞上にin vivoで積載されたペプチドに対するペプチド特異的CD4+T細胞の応答が示される。HLA-DR3トランスジェニックマウスに、100μgの15N3Kペプチドを皮下注入した。注入2時間後、脾臓を解剖し、CD11c+細胞(樹状細胞)を単離した。これらのCD11c+細胞を、ペプチド特異的CD4+細胞と共に37℃で72時間共培養した。CD4+T細胞によるペプチドに対する応答を評価するために、これらの培養物の上清中でIFNγを測定した(***p<0.001 マンホイットニーU検定)。 9K1Kが単独でDR2tgマウスでのS-Agタンパク質に対する寛容性を誘導することを示す図である。-15日目、-13日目および-11日目に、0.1μg/mL、1μg/mLおよび10μg/mLの9K1Kをマウスの側腹に皮下注入し、続いて-8日目、-6日目および-4日目に100μg/mLを3回注入した(漸増用量レジメン)。0日目に、抗原/CFAを用いて尾の基部でマウスを皮下的に免疫化した。免疫化の10日後にマウスを屠殺し、S-Ag再刺激に対するLN細胞および脾細胞の活性化を測定した。IFNγ濃度を、細胞活性化の指標として培養上清中で測定した。データは、PBS処理マウス(黒色線)および9K1K処理マウス(灰色線)についてのIFNγの濃度の平均±SEMを表わす。T細胞活性化に対する全体的な処理の作用を測定するために、二元配置分散分析を用いた。ダネットの多重比較検定を用い、有意差をグラフ中に示す(**p<0.01;****p<0.0001)。対照群と比較したIFNγ産生の阻害%をグラフ中に示す。(A) LNでのS-Agに対する寛容化。IFNγ濃度(pg/mL)として表わされるIFNγ産生。(B) 脾臓でのS-Agに対する寛容化。IFNγ濃度(pg/mL)として表わされるIFNγ産生。LN、リンパ節。3回の独立した実験を代表するデータ。 17JKが単独でDR3tgマウスでのS-Agタンパク質に対する寛容性を誘導することを示す図である。-15日目、-13日目および-11日目に、0.1μg/mL、1μg/mLおよび10μg/mLの17JKをマウスの側腹に皮下注入し、続いて-8日目、-6日目および-4日目に100μg/mLを3回注入した(漸増用量レジメン)。0日目に、抗原/CFAを用いて尾の基部でマウスを皮下的に免疫化した。免疫化の10日後にマウスを屠殺し、S-Ag再刺激に対するLN細胞および脾細胞の活性化を測定した。IFNγ濃度を、細胞活性化の指標として培養上清中で測定した。データは、PBS処理マウス(黒色線)および17JK処理マウス(灰色線)についてのIFNγの濃度の平均±SEMを表わす。T細胞活性化に対する全体的な処理の作用を測定するために、二元配置分散分析を用いた。ダネットの多重比較検定を用い、有意差をグラフ中に示す(**p<0.01;***p<0.001)。対照群と比較したIFNγ産生の阻害%をグラフ中に示す。(A) LNでのS-Agに対する寛容化。IFNγ濃度(pg/mL)として表わされるIFNγ産生。(B) 脾臓でのS-Agに対する寛容化。IFNγ濃度(pg/mL)として表わされるIFNγ産生。LN、リンパ節。3回の独立した実験を代表するデータ。 15N3Kが単独でDR3tgマウスでのS-Agタンパク質に対する寛容性を誘導することを示す図である。-15日目、-13日目および-11日目に、0.1μg/mL、1μg/mLおよび10μg/mLの15N3Kをマウスの側腹に皮下注入し、続いて-8日目、-6日目および-4日目に100μg/mLを3回注入した(漸増用量レジメン)。0日目に、抗原/CFAを用いて尾の基部でマウスを皮下的に免疫化した。免疫化の10日後にマウスを屠殺し、S-Ag再刺激に対するLN細胞および脾細胞の活性化を測定した。IFNγ濃度を、細胞活性化の指標として培養上清中で測定した。データは、PBS処理マウス(黒色線)および15N3K処理マウス(灰色線)についてのIFNγの濃度の平均±SEMを表わす。T細胞活性化に対する全体的な処理の作用を測定するために、二元配置分散分析を用いた。ダネットの多重比較検定を用い、有意差をグラフ中に示す(*p<0.05;****p<0.0001)。対照群と比較したIFNγ産生の阻害%をグラフ中に示す。(A) LNでのS-Agに対する寛容化。IFNγ濃度(pg/mL)として表わされるIFNγ産生。(B) 脾臓でのS-Agに対する寛容化。IFNγ濃度(pg/mL)として表わされるIFNγ産生。LN、リンパ節。3回の独立した実験を代表するデータ。 ペプチドカクテルATX975を用いる処理が、17JKまたは15N3K単独を用いる処理よりも効率的にDR3tgマウスでのS-Ag誘導型免疫細胞活性化を低減させることを示す図である。それぞれ-15日目、-13日目および-11日目に0.015nmol、0.15nmolおよび1.5nmolのペプチドをマウスの側腹に皮下注入し、続いて-8日目、-6日目および-4日目に15nmolペプチドを3回注入した(用量漸増スケジュール)。3種類のペプチドを含有するカクテル(ATX975)を用いる処理に関して、これらの用量がペプチド毎に与えられた(45nmolペプチドの合計最大用量に達した)。0日目に、抗原/CFAを用いて尾の基部でマウスを皮下的に免疫化した。免疫化の10日後にマウスを屠殺し、S-Ag再刺激に対する脾細胞の活性化を測定した。データは、対照処理マウス(黒色線)およびペプチド処理マウス(灰色線)についてのIFNγの濃度の平均±SEMを表わす。T細胞活性化に対する全体的な処理の作用を測定するために、二元配置分散分析を用いた。ダネットの多重比較検定を用い、有意差をグラフ中に示す(対照群と比較した場合、*p<0.05;**p<0.01;***p<0.001;****p<0.0001;ATX975群と比較した場合、#p<0.05、####p<0.0001)。対照群と比較したIFNγ産生の阻害%をグラフ中に示す。(A) 脾臓でのS-Agに対する寛容化。IFNγ濃度(pg/mL)として表わされるIFNγ産生。(B) 脾臓でのS-Agに対する寛容化。IFNγ濃度(pg/mL)として表わされるIFNγ産生。 ペプチドカクテルATX975を用いる処理が、9K1K単独を用いる処理よりも効率的にDR2tgマウスでのS-Ag誘導型免疫細胞活性化を低減させることを示す図である。それぞれ-15日目、-13日目および-11日目に0.015nmol、0.15nmolおよび1.5nmolのペプチドをマウスの側腹に皮下注入し、続いて-8日目、-6日目および-4日目に15nmolペプチドを3回注入した(用量漸増スケジュール)。3種類のペプチドを含有するカクテル(ATX975)を用いる処理に関して、これらの用量がペプチド毎に与えられた(45nmolペプチドの合計最大用量に達した)。0日目に、抗原/CFAを用いて尾の基部でマウスを皮下的に免疫化した。免疫化の10日後にマウスを屠殺し、S-Ag再刺激に対する脾細胞の活性化を測定した。データは、対照処理マウス(黒色線)およびペプチド処理マウス(灰色線)についてのIFNγの濃度の平均±SEMを表わす。T細胞活性化に対する全体的な処理の作用を測定するために、二元配置分散分析を用いた。ダネットの多重比較検定を用い、有意差をグラフ中に示す(*p<0.05;**p<0.01)。対照群と比較したIFNγ産生の阻害%をグラフ中に示す。脾臓でのS-Agに対する寛容化。IFNγ濃度(pg/mL)として表わされるIFNγ産生。 ペプチド9K1、17JKおよび15N3Kに対するin vitroペプチド-MHC II結合性の多様なパターンを示す図である。組み換えHLA-DRA1*0101、DRB1*0101(DR1)、DRB1*1501(DR2)、DRB1*0301(DR3)、DRB1*0401(DR4)、DRB1*1101(DR11)、DRB1*0405(DR4*05)およびDRB1*0901(DR9)に対するペプチド9K1、17JKおよび15N3Kの結合性を、in vitroで評価した。IC50値(μM)が提示され、HLA-DR分子毎に色分けされている。低値(緑色)は強い結合性を示し、高値(赤色)は(比較的)低い結合性を示す。 ペプチド15N3Kの変異体がアピトープであることを示す図である。アピトープとして振る舞う(すなわち、抗原プロセシングを受けることなく、MHC II分子に結合し、かつ抗原提示細胞によりT細胞に対して提示される)15N3Kペプチドの変異体の能力を、APIPSアッセイを用いて試験した。SAgを用いてDR3tgマウスを免疫化し、ハイブリドーマを生成させた。5×104個のSAg特異的ハイブリドーマ細胞を、5×104個の新鮮または固定された市販APC(VAVY)細胞と共に培養した。グラフ中に示される通り、10または25μg/mLのペプチドを用いて培養物を刺激した。48時間後に回収された上清に対するIL-2 ELISAにより、T細胞活性化を測定した。グラフは2回反復測定の平均±SEMを表わす。
本発明は、ブドウ膜炎の治療および/または予防のための新規かつ代替的な治療オプションを提供する。本出願で実証される通り、配列番号1、2および3のペプチドの組み合わせは、HLA-DRトランスジェニックマウスでの寛容性モデルにおいてS-Agに対する寛容性を誘導する。
したがって、本発明の第1の態様は、S-Ag由来の複数のペプチド、すなわち、本明細書中に規定される通りの本発明のペプチド、好ましくは配列番号1、2および/または3のペプチドを含む組成物に関する。
S-アレスチン
S-アレスチン(網膜型アレスチン、S-抗原またはS-Agとしても知られる)は、網膜および松果体で発現される可溶性光受容体タンパク質である。この分子は、光活性化された伝達カスケードの脱感作に関与することが知られ、活性化型ロドプシンに対するその結合性から最初に単離された。結晶構造から、ヒンジ領域により連結された逆平行β-シートの2種類のドメインならびにアミノ末端フォールディングの背面の短いα-ヘリックスが示される。
光活性化形態の視覚色素ロドプシン(Rh*)は、網膜Gタンパク質であるトランスデューシンと相互作用し、それにより、トランスデューシンのαサブユニットでのGDP分子のGTPへの変換を起動する。そのGTP結合型ではトランスデューシンは、Rh*から解離し、その2個の阻害サブユニットPDEγに結合することにより、環状GMPホスホジエステラーゼ(PDE)を活性化する。結果として、内部伝達物質である環状GMPの濃度の迅速な低下が生じる。Rh*とトランスデューシンとの相互作用には約1msしかかからないので、1個のRh*が、引き続いて、数百個のトランスデューシン分子と相互作用することができる。PDEのターンオーバー数は、1秒当たり、1個のPDE当たり数千個の桁の加水分解型cGMPであり得る。つまり、光応答の制限ならびに迅速な回復のためには、多すぎるPDE分子をRh*が活性化できる前に、迅速かつ有効なRh*の除去が必須である。このRh*の不活性化は、以下の2つのステップにより完遂される:Rh*のリン酸化がトランスデューシンのヌクレオチド変換を触媒するその能力を減少させ、引き続くアレスチンのP-Rh*への結合が、トランスデューシンとのそのさらなる相互作用を完全に遮断する。
成熟型ヒトS-Agのアミノ酸配列を、以下に示す(配列番号4)。
UniProt database P10523 (https://www.uniprot.org/)
ブドウ膜炎
臨床的には、ブドウ膜炎は一般的に、主に罹患する目の部分に基づいて、以下のうちの1種として分類される:前部ブドウ膜炎、中間部ブドウ膜炎、後部ブドウ膜炎または汎ブドウ膜炎(panuveitis uveitis)。
前部ブドウ膜炎は最も一般的な形態のブドウ膜炎であり、虹彩毛様体炎および虹彩炎を含む。虹彩炎は、前房および虹彩の炎症であり、虹彩毛様体炎は、毛様体内の炎症を含む。
中間部ブドウ膜炎(扁平部炎)とは一般的に硝子体炎を意味し、硝子体腔内の細胞の炎症であり、毛様体扁平部上の炎症性物質の沈着を伴う。
後部ブドウ膜炎(脈絡網膜炎)は、網膜および脈絡膜領域の炎症である。
汎ブドウ膜炎(panuveitis uveitis)は、ブドウ膜のすべての層を侵す炎症を意味する一般的用語である。
ブドウ膜炎はまた、感染性または非感染性のいずれかとして、また、先進国ではより一般的である自己免疫疾患に関連するブドウ膜炎(すなわち、主に非感染性である)として分類することもできる。ブドウ膜炎を研究するために用いられる一般的な動物モデルはまた、自己免疫によっても駆動され、二者の間の明らかな相関を示す。ブドウ膜炎のうちの25~30%が全身性自己免疫または自己炎症性疾患に関連すると予測される。
本発明の一態様では、ブドウ膜炎は、非感染性ブドウ膜炎である。
寛容(Tolerance)
T細胞エピトープは、自己であれまたは外来性であれ、任意の抗原に対する適応免疫応答において中心的役割を果たす。過敏性疾患(アレルギーおよび移植拒絶を含む)におけるT細胞エピトープによって果たされる中心的役割は、実験モデルの使用によって実証されている。アジュバントと組み合わせた合成ペプチド(T細胞エピトープの構造に基づく)の注射によって、自己免疫疾患またはアレルギー疾患を誘発することが可能である。
対照的に、可溶性形態のペプチドエピトープを投与することにより、特定の抗原に対する免疫原性寛容を誘導することが可能であることが示されている。可溶性ペプチドの投与は、実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE-多発性硬化症(MS)のためのモデル)(Metzler and Wraith (1993) Int. Immunol. 5:1159-1165;Liu and Wraith (1995) Int. Immunol. 7:1255-1263;Anderton and Wraith (1998) Eur. J. Immunol. 28:1251-1261)および関節炎、糖尿病、およびブドウ膜網膜炎の実験モデル(上記のAnderton and Wraith (1998)に概説される)において疾患を阻害する有効な手段として実証されている。これはまた、EAEにおける進行中の疾患を治療する手段として実証されている(上記のAnderton and Wraith (1998))。
寛容とは、抗原に応答しないことである。自己抗原に対する寛容は、免疫系の重要な特徴であり、これが失われると、自己免疫疾患が生じ得る。適応免疫系は、それ自身の組織内に含まれる自己抗原の自己免疫攻撃を回避しながら、莫大な種類の感染性物質に応答する能力を維持しなければならない。これは、胸腺における高親和性Tリンパ球の負の選択によってかなりの程度まで制御される(中枢性寛容)。しかし、すべての自己抗原が胸腺で発現されるわけではなく、そのため自己応答性胸腺細胞の死は不完全なままである。したがって、寛容が末梢組織における成熟自己応答性Tリンパ球によって獲得され得るメカニズムもある(末梢性寛容)。中枢性および末梢性寛容のメカニズムの概説は、Anderton et al (1999)(Immunological Reviews 169: 123-137)に与えられる。Wraith (2016) Nature 530:422-423もまた参照されたい。
入手可能なデータによれば、ブドウ膜炎は、S-Agをはじめとする網膜タンパク質により生成され、炎症を駆動し、かつ慢性疾患を生じさせる、自己反応性T細胞から生じ得ることが示唆される。本発明の組成物は、S-Agなどの自己抗原に対する寛容を誘導することが可能であり、それにより、被験体に投与される場合に、S-Agタンパク質に対する寛容を回復させ、かつ病原性免疫応答を縮小させることができる。
アピトープ
適応免疫応答では、Tリンパ球は、タンパク質抗原のエピトープを認識することが可能である。APCはタンパク質抗原を取り込み、それを短いペプチド断片へと分解する。ペプチドは、細胞内部の主要組織適合性複合体(MHC)に結合し、細胞表面に運搬されることができる。MHC分子と共に細胞表面に提示されると、ペプチドはT細胞に認識されることができ(T細胞受容体(TCR)を介して)、この場合、ペプチドはT細胞エピトープである。
つまり、エピトープは、MHC分子のペプチド結合溝に結合し、かつT細胞により認識されることが可能である、抗原から誘導できるペプチドである。
最小エピトープは、MHCクラスIまたはII分子のペプチド結合溝に結合し、かつT細胞により認識されることが可能である、エピトープから誘導できる最も短い断片である。所定の免疫原性領域に関して、典型的にはエピトープとして作用する重複ペプチドの「入れ子セット」を生成することができ、それらのペプチドの全部が最小エピトープを含むが、それらの隣接領域が異なっている。
同様に、切断型ペプチドに対する応答を測定することにより、特定のMHC分子:T細胞の組み合わせに対する最小エピトープを特定することが可能である。例えば、重複ライブラリー中の残基1~15を含むペプチドに対して応答が得られる場合、両端で切断されているセット(すなわち、1~14、1~13、1~12などおよび2~15、3~15、4~15など)を、最小エピトープを特定するために用いることができる。
本発明者らは、以前に、さらなるプロセシングなしに、MHC分子に結合し、かつT細胞に対して提示されるペプチドの能力と、in vivoでの寛容性を誘導するペプチドの能力との間に関連があることを見出した(国際公開第02/16410号)。あるペプチドが、さらなるプロセシング(例えば、トリミング)なしでMHC分子のペプチド結合溝に結合するには長過ぎるか、または不適切なコンホメーションで結合する場合、in vivoでは寛容原性でないであろう。一方で、ペプチドが、MHCペプチド結合溝に直接結合し、かつT細胞に対して提示されるのに適切なサイズおよびコンホメーションである場合、このペプチドは、寛容誘導のために有用であると予測することができる。
つまり、in vitroで、さらなる抗原プロセシングなしに、MHC分子に結合し、T細胞に対して提示され得るか否かを調べることにより、ペプチドの寛容原性能力を調べることができる。
S-Agアピトープ(抗原プロセシング非依存的エピトープ)は、さらなる抗原プロセシングなしに、MHCクラスII分子に結合し、S-Ag特異的T細胞からの応答を刺激することが可能である。そのようなアピトープは、国際公開第02/16410号に記載される規則ベースの方法に従って、S-Agに対する寛容性を引き起こすと予測することができる。
MHCクラスI分子に結合するペプチドは、典型的には7~13アミノ酸長、さらに通常は8~10アミノ酸長である。ペプチドの結合性は、ペプチドの主鎖およびすべてのMHCクラスI分子のペプチド結合溝中の不変部位の原子同士の接触により、その2つの末端で安定化される。ペプチドのアミノ末端およびカルボキシ末端に結合する溝の両端に、不変部位がある。ペプチド長の変動は、しばしば、可撓性を可能にするプロリンまたはグリシン残基での、ペプチド骨格のねじれにより調整される。
MHCクラスII分子に結合するペプチドは、典型的には8~20アミノ酸長、より通常は10~17アミノ酸長であり、より長いものであり得る(例えば、最大40アミノ酸)。これらのペプチドは、(MHCクラスIペプチド結合溝とは異なり)両端が遊離であるMHC IIペプチド結合溝に沿った細長いコンホメーションで存在する。ペプチドは、主にペプチド結合溝に並ぶ保存された残基との主鎖原子の接触により、所定の位置に保持される。
好ましい実施形態では、S-Agから誘導されるペプチドは、さらなるプロセシングなしにMHCクラスII分子に結合することが可能である。
ペプチド
用語「ペプチド」は、典型的には隣接するアミノ酸のa-アミノ基とカルボキシル基との間のペプチド結合により互いに連結された、一連の残基(典型的にはL-アミノ酸)を意味する通常の意味で用いられる。この用語は、修飾型ペプチドおよび合成ペプチドアナログを含む。
本発明のペプチドは、化学的方法を用いて作製することができる(Peptide Chemistry, A practical Textbook. Mikos Bodansky, Springer-Verlag, Berlin.)。例えば、ペプチドは、固相技術により合成し(Roberge JY et al (1995) Science 269: 202-204)、樹脂から切断し、かつ調製的高速液体クロマトグラフィーにより精製することができる(例えば、Creighton (1983) Proteins Structures And Molecular Principles, WH Freeman and Co, New York NY)。自動化合成は、例えば、製造業者により提供される説明書に従って、ABI 43 1 Aペプチド合成機(Perkin Elmer社)を用いて達成できる。
あるいは、ペプチドは、組み換え的手段により、またはより長いポリペプチドからの切断により、作製することができる。例えば、ペプチドは、S-抗原タンパク質からの切断により取得することができ、これに一方または両方の末端の修飾が続くことができる。ペプチドの組成は、アミノ酸分析または配列決定(例えば、エドマン分解手順)により確認することができる。
実用目的のために、ペプチドが示し得る様々な他の特徴がある。例えば、ペプチドが、治療的に有用であるために十分にin vivoで安定であることが重要である。in vivoでのペプチドの半減期は、少なくとも10分間、30分間、4時間、または24時間であり得る。
本発明で用いられるペプチドは、以下の通りである:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド。
本発明に従うペプチドは、配列番号1、2もしくは3のペプチドとの少なくとも60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の同一性を有するアミノ酸配列を含むかまたはそれからなることができる。一態様では、ペプチドは、配列番号1、2もしくは3に対して少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、または100%の配列同一性を有する。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
一部の実施形態では、組成物は、以下のS-Agペプチドを含む:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)を含むペプチド;および/または
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも80%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
好ましい態様では、ペプチドは、配列番号1、2および/または3を含む。さらなる態様では、ペプチドは、配列番号1、2および/または3からなる。
配列同一性は、いずれかの簡便な方法により評価することができる。しかしながら、配列間の配列同一性の程度を決定するために、配列の多重アライメントを行なうコンピュータープログラム、例えば、Clustal W(Thompson et al., (1994) Nucleic Acids Res., 22: 4673-4680)が有用である。ALIGN(Myers et al., (1988) CABIOS, 4: 1-17)、FASTA(Pearson et al., (1988) PNAS, 85:2444-2448;Pearson (1990), Methods Enzymol., 183: 63-98)およびギャップありBLAST(Altschul et al., (1997) Nucleic Acids Res., 25: 3389-3402)などの、配列のペアを比較およびアライメントするプログラムもまた、この目的のために有用である。さらに、欧州バイオインフォマティクス研究所のDaliサーバーは、タンパク質配列の構造に基づくアライメントを提供する(Holm (1993) J. Mol. Biol., 233: 123-38; Holm (1995) Trends Biochem. Sci., 20: 478-480;Holm (1998) Nucleic Acid Res., 26: 316-9)。
多重配列アライメントおよび同一性パーセント計算は、標準的BLASTパラメーター(利用可能なすべての生物由来の配列、マトリックスBlosum 62、ギャップコスト:存在11、伸長1を用いる)を用いて決定することができる。
あるいは、以下のプログラムおよびパラメーターを用いることができる:プログラム:Align Plus 4、バージョン4.10(Sci Ed Central Clone Manager Professional Suite)。DNA比較:包括的比較、標準的線形スコアリングマトリックス、ミスマッチペナルティー=2、オープンギャップペナルティー=4、伸長ギャップペナルティー=1。アミノ酸比較:包括的比較、BLOSUM 62スコアリングマトリックス。
つまり、変異体が親の機能的活性を保持する限り、すなわち、変異体が機能的等価体である限り、換言すれば、それらが本明細書中に規定される通りの親ペプチドの活性を有するかまたは示す限り、明記されるかまたは所与の配列の変異体が、本発明の範囲に含められる。そのような変異体は、例えば、1箇所以上の、例えば、1~14アミノ酸の、親配列のアミノ酸置換、付加または欠失(一方または両方の末端での切断を含む)を含むことができる。
アミノ酸のうちの1つ以上が化学的に誘導体化されている、例えば、化学基を用いて置換されている、機能的に等価な誘導体もまた含められる。
つまり、本発明のペプチドは、ペプチドが要求される活性を保持することを条件として、配列番号1~3の一部、一部分または断片を含むことができる。配列番号1~3の一部、一部分または断片は、例えば、6~14残基長、例えば、6、7、8、9、10、11、12または13残基長であり得る。
本発明のペプチドは、8~30個のアミノ酸、例えば、8~25個のアミノ酸、8~20個のアミノ酸、8~15個のアミノ酸または8~12個のアミノ酸を含むことができる。つまり、一態様では、本発明のペプチドは、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30アミノ酸長であり得る。
一部
本発明のペプチドは、配列番号1、2および/または3として示されるS-Ag由来ペプチドの全部または一部を含むことができる。
用語「一部」とは、配列番号1~3から誘導され、かつ少なくともペプチドの最小エピトープを含むペプチドを意味する。
そのようなペプチドは、S-Ag由来配列内に、1箇所以上の突然変異、典型的にはアミノ酸置換を含むことができる。アミノ酸は、グリシン、リジンまたはグルタミン酸などのアミノ酸が置換されていることができる。ペプチドは、最大3箇所、最大2箇所または1箇所の、S-Ag由来配列からのアミノ酸置換を含むことができる。
そのようなペプチドは、一方または両方の末端にS-Ag配列由来でないアミノ酸を含むことができる。例えば、ペプチドは、一方または両方の末端に、1個以上のグリシンおよび/またはリジンおよび/またはグルタミン酸残基を有することができる。
非S-Ag由来アミノ酸を含むペプチドは、アピトープであり、すなわち、抗原プロセシングなしに、in vitroおよびin vivoでMHC分子に結合し、かつT細胞に対して提示されることが可能である。
溶解度
溶解度は、ペプチド媒介寛容誘導での重要な考慮事項であり得る。
溶解度は、N末端およびC末端の両方での、グリシン(G)、リジン(K)および/またはグルタミン酸(E)であり得る追加のアミノ酸の組み込みにより改善することができる。
一態様では、本発明に従うペプチドは、例えば、N末端および/またはC末端に1個、2個または3個の追加のアミノ酸を有することができる。追加のアミノ酸は、グリシン(G)、リジン(K)および/またはグルタミン酸(E)から選択することができる。これらのアミノ酸の様々な組み合わせを、本発明に従うペプチドに付加することができる。
例えば、本発明に従うペプチドは、N末端およびC末端の両方に1個、2個または3個のリジン(K)残基を有することができる。
本発明に従うペプチドは、N末端およびC末端の両方に1個、2個または3個のグリシン(G)残基を有することができる。
本発明に従うペプチドは、N末端およびC末端の両方に1個、2個または3個のグルタミン酸(E)残基を有することができる。
一態様では、本発明に従うペプチドは、N末端およびC末端の両方に1個のグリシンおよび1個のリジン残基を有することができる。
一態様では、本発明に従うペプチドは、N末端およびC末端の両方に1個のグリシンおよび2個のリジン残基を有することができる。
一態様では、本発明に従うペプチドは、N末端およびC末端の両方に1個のグルタミン酸および1個のリジン残基を有することができる。
一態様では、本発明に従うペプチドは、N末端およびC末端の両方に1個のグルタミン酸および2個のリジン残基を有することができる。
例えば、追加のアミノ酸は、一方または両方の末端に、グリシンまたはリジンスペーサー、およびそれに続くアミノ酸ペアKK、KE、EKまたはEEを含むことができる。
一態様では、ペプチドは、両端にグリシンスペーサー、およびそれに続くリジン(K)および/またはグルタミン酸(E)であり得る2個の追加のアミノ酸の組み合わせを、N末端およびC末端の両方に有することができる。所与の末端での考えられる組み合わせは、したがって、GKK、GKE、GEKまたはGEEであり得る。
ペプチドは、以下の一般式を有することができる:
XXG-親ペプチド-GXX。
一態様では、本発明に従うペプチドは、N末端およびC末端の両方に3個の追加のリジン(K)残基を有することができる。
本発明に従う改変型ペプチドは、したがって、親ペプチドに対して6個の追加のアミノ酸(各末端に3個)を有することができる。
あるいは、本発明のペプチドは、以下の一般式を有することができる:
KKK-親ペプチド-KKK
KK-親ペプチド-KK
K-親ペプチド-K
GK-親ペプチド-KG
GKK-親ペプチド-KKG
KKG-親ペプチド-GKK
EK-親ペプチド-KE
EKK-親ペプチド-KKE
GKE-親ペプチド-EKG
GEK-親ペプチド-KEG。
改変型ペプチドは、親(未改変型)ペプチドよりも可溶性であり得る。改変型ペプチドは、親ペプチドよりも2倍、3倍、4倍、または5倍高い溶解度を有することができる。ペプチドは、最大0.5mg/mL、1mg/mL、または5mg/mLの濃度で可溶性であり得る。
本明細書中で議論される通り、本発明の改変型ペプチドは、親ペプチドに対して2個、4個または6個の追加のアミノ酸(各末端に1個、2個または3個)を有し得る。
最も好ましい態様では、改変は、N末端およびC末端の両方でのKKKの包含である。
改変型ペプチドは、親(未改変型)ペプチドよりも可溶性であり得る。改変型ペプチドは、親ペプチドよりも2倍、3倍、4倍、または5倍高い溶解度を有し得る。ペプチドは、最大0.5mg/mL、1mg/mL、または5mg/mLまたはそれ以上の濃度、例えば、8mg/mLで、可溶性であり得る。一態様では、改変型ペプチドは、4mg/mLの濃度で可溶性であり得る。
組成物
S-Agペプチドは、組成物、好ましくは、医薬組成物の形態であり得る。
本発明に従うペプチド組成物は、本明細書中に記載される通りの本発明に従うアミノ酸配列を含むことができる。一態様では、ペプチド組成物は、本明細書中に記載される通りの本発明に従うアミノ酸配列のみを含み、すなわち、本発明に従うもの以外の追加のペプチドを含まない。
本明細書中に議論される本発明の一態様では、第1ステップとして、ブドウ膜炎を有するかまたはブドウ膜炎を発症するリスクを有する被験体が特定される。
本発明に従うペプチドまたは組成物は、予防的または治療的使用のためのものであり得る。
予防的使用のために投与される場合、ペプチドまたは組成物は、S-Agに対する免疫応答の発生を低減または阻止し得る。免疫応答のレベルは、被験体が組成物で治療されていなかった場合に得られるであろうよりも小さい。用語「低減する」は、免疫応答における部分的低減、例えば、被験体が組成物で治療されていなかった場合に観察されたであろう応答における(または同じ期間にわたって未治療の被験体で観察される応答における)50%、60%、70%、80%または90%の低減が観察されることを示す。用語「阻止する」は、S-Agに対する感知できるほどの免疫応答が観察されないことを示す。
治療的使用のために投与される場合、ペプチドまたは組成物は、S-Agに対するすでに進行中の免疫応答を抑制し得る。用語「抑制する」は、ペプチド治療前のレベル、または治療が与えられていなかった場合に同じ時点で観察されたであろうレベルと比較した、進行中の免疫応答のレベルにおける低減を示す。
本発明の組成物を用いる治療は、以下のいずれかまたはすべてのレベルの低減を引き起こし得る:
(i) S-Ag自己抗体
(ii) S-Agに特異的な炎症性CD4+ T細胞
(iii) S-Ag自己抗体を分泌するB細胞。
これら要素のすべての検出は、ELISA、フローサイトメトリーなどの当技術分野で公知の技術によって実施することができる。
本発明のペプチドまたは組成物での治療は、さらに、または代わりに、S-Agに特異的なCD4+ T細胞においてアネルギーを引き起こし得る。アネルギーは、例えば、その後のin vitroでのS-Ag投与によって検出することができる。
製剤
組成物は、薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤をさらに含む医薬組成物であり得る。医薬組成物は、任意により1種以上の更なる薬学的活性化合物を含有し得る。そのような製剤は、例えば皮内または皮下投与に好適な形態であり得る。
組成物は、液体溶液または懸濁液のいずれかとして、注射剤として調製することができ;注射前の液体における溶液または懸濁液に好適な固体形態も調製され得る。ペプチドは、あるいは、担体(例えば、ナノ粒子)中にカプセル化されるか、または担体の表面に結合されることができる。活性成分は、薬学的に許容され、かつ活性成分と相溶性のある添加剤と混合されることができる。好適な添加剤は、例えば、水、生理食塩水(例えば、リン酸緩衝生理食塩水)、デキストロース、グリセロール、エタノールなど、およびそれらの組み合わせである。
加えて、所望の場合、組成物は、湿潤剤または乳化剤および/またはpH緩衝剤などの少量の補助物質を含有することができる。緩衝塩としては、リン酸塩、クエン酸塩、酢酸塩が挙げられる。塩酸および/または水酸化ナトリウムを、pH調整のために使用することができる。安定化のために、スクロースまたはトレハロースなどの二糖類を使用することができる。
組成物中では、ペプチド同士の相対的比率は約1:1:1であり得る。あるいは、各ペプチドの相対的比率は、例えば、一方のペプチドが特定のHLA型では他方よりも良好に機能することが見出される場合には、変化し得る。
製剤化後、組成物は、滅菌容器に組み込むことができ、次いで、密封され、低温、例えば4℃で保存されるか、またはそれは凍結乾燥されることができる。
好都合に、組成物は、凍結乾燥(フリーズドライ)粉末として調製される。凍結乾燥は、安定化形態での長期保存を可能にする。凍結乾燥手順は、当技術分野において周知であり、例えばhttp://www.devicelink.com/ivdt/archive/97/01/006.htmlを参照されたい。マンニトール、デキストランまたはグリシンなどの充填剤が、一般に、凍結乾燥前に使用される。
組成物は、経口、静脈内、筋内、皮下、舌下、鼻内、皮内もしくは坐剤経路、または埋め込み(例えば、徐放性分子を用いて)によってなどの都合の良い方法で投与することができる。
組成物は、有利には、鼻内、皮下または皮内経路を介して投与され得る。一態様では、投与は経皮パッチを介したものであり得る。
本明細書中に記載される通りのペプチドまたは組成物は、典型的に、「有効量」で投与され;すなわち、とりわけ、治療的効果または予防的効果のうちのいずれか1種以上を生起するために有効な量で投与される。当業者は、慣用の実験手法により、医薬組成物に含められるべき、または所望の帰結のために投与すべき、有効な無毒の量を決定することができるであろう。一般的に、本明細書中に開示されるペプチドまたは組成物は、投与経路および受容者の身体的特性(健康状態を含む)に適合する様式で、かつ所望の作用を生起する(すなわち、治療的に有効および/または予防的)様式で、投与することができる。例えば、組成物の適切な投与量は、限定するものではないが、被験体の身体的特性(例えば、年齢、体重、性別)、および当業者により認識することができる他の因子をはじめとする様々な因子に依存し得る。例えば、組成物の適切な投与量を決定する際に考慮することができる一般的な検討事項の他の例示的な例は、Gennaro(2000, "Remington: The Science and Practice of Pharmacy", 20th edition, Lippincott, Williams, & Wilkins;およびGilman et al., (Eds), (1990), "Goodman And Gilman's: The Pharmacological Bases of Therapeutics", Pergamon Press)により議論されている。
本発明のペプチドおよび組成物は、ヒト被験体を治療するために用いることができる。被験体は、ブドウ膜炎を有することができる。被験体は、S-Ag自己反応性T細胞を有し得る。
被験体は、S-Agに対して特異的なT細胞を過剰に生成する傾向を伴うHLAハプロタイプを発現し得る。個体のHLAハプロタイプを決定するための方法は、当技術分野で公知である。一態様では、被験体は、以下の遺伝子から選択されるHLA遺伝子を有する:A29、B51、B27、DR8、DR4、DP5、DR4、DQA3、DR3、DR2、DR51、およびDR17(Mattapallil et al. J Immunol 2011, 187:1977-1985を参照されたい)。
用量漸増プロトコール
好ましい実施形態では、本発明のペプチドまたは組成物は、複数の用量が上昇濃度で被験体に与えられる、「用量漸増」プロトコールを用いて被験体に投与することができる。そのようなアプローチは、例えば、ハチ毒アレルギーに対する免疫療法用途でのホスホリパーゼA2ペプチドに対して用いられてきた(Muller et al (1998) J. Allergy Clin Immunol. 101:747-754およびAkdis et al (1998) J. Clin. Invest. 102:98-106)。
一態様では、用量漸増プロトコールは、以下の用量で寛容原性ペプチドを被験体に投与するステップを含むことができる:
1日目:約15~約40μgの第1用量;
14±7日目:約35~65μgの第2用量;
28±7日目:約80~120μgの第3用量;
42±7日目:約300~500μgの第4用量;
56±7日目:約300~1800μgの第5用量;
70±7日目:約300~1800μgの第6用量;
84±7日目:約300~1800μgの第7用量;
98±7日目:約300~1800μgの第8用量;
112±7日目:約300~1800μgの第9用量;および
126±7日目:約300~1800μgの第10用量。
本明細書中に記載される通りの本発明の一態様では、第5~第10用量は、約600~1500μgであり得る。
「±7日」に対する言及は、明記された日の最大かつ包摂的に7日前、または最大かつ包摂的に7日後のいずれかに投与することができる、明記された日(すなわち、1日目と解釈されるペプチドの最初の投与後の明記された日)を意味することが意図される。したがって、投与は、明記された日の7、6、5、4、3、2、もしくは1日前、または1、2、3、4、5、6もしくは7日後に行なうことができる。
本明細書中に記載される本発明の一態様では、「±7日」に対する言及は、好ましくは±3日である。すなわち、明記された日の最大かつ包摂的に3日前、または最大かつ包摂的に3日後のいずれかに投与を行なうことができる。したがって、投与は、明記された日の3、2、もしくは1日前、または1、2、もしくは3日後に行なわれ得る。
ペプチドは、以下の用量で投与することができる:
1日目:約25μgの第1用量;
14日目:約50μgの第2用量;
28日目:約100μgの第3用量;
42日目:約400μgの第4用量;
56日目:約800μgの第5用量;
70日目:約800μgの第6用量;
84日目:約800μgの第7用量;
98日目:約800μgの第8用量;
112日目:約800μgの第9用量;および
126日目:約800μgの第10用量。
一態様では、あるいは、第5~第10用量は、約400μgであり得る。
代替的な態様では、あるいは、第5~第10用量は、約1600μgであり得る。
したがって、ペプチドは、以下の用量で投与されるペプチドであり得る:
1日目:約25μgの第1用量;
14日目:約50μgの第2用量;
28日目:約100μgの第3用量;
42日目:約400μgの第4用量;
56日目:約400μgの第5用量;
70日目:約400μgの第6用量;
84日目:約400μgの第7用量;
98日目:約400μgの第8用量;
112日目:約400μgの第9用量;および
126日目:約400μgの第10用量。
あるいは、ペプチドは、以下の用量で投与することができる。
1日目:約25μgの第1用量;
14日目:約50μgの第2用量;
28日目:約100μgの第3用量;
42日目:約400μgの第4用量;
56日目:約1600μgの第5用量;
70日目:約1600μgの第6用量;
84日目:約1600μgの第7用量;
98日目:約1600μgの第8用量;
112日目:約1600μgの第9用量;および
126日目:約1600μgの第10用量。
本明細書中に記載される通りの本発明のさらなる態様では、約300~1800μg、好ましくは約600~1500μg、好ましくは約1200μg、より好ましくは約400、800または1600μgの第11用量が、140±7日目に、好ましくは140±3日目に、より好ましくは140日目に投与される。好ましい態様では、用量は約800μgである。
さらにより好ましい態様では、約300~1800μg、好ましくは約600~1500μg、好ましくは約1200μg、より好ましくは約400、800または1600μgの第12用量が、154±7日目に、好ましくは154±3日目に、より好ましくは154日目に投与される。好ましい態様では、用量は約800μgである。
さらなる好ましい態様では、約300~1800μg、好ましくは約600~1500μg、好ましくは約1200μg、より好ましくは約400、800または1600μgの第13用量が、168±7日目に、好ましくは168±3日目に、より好ましくは168日目に投与される。好ましい態様では、用量は約800μgである。
さらなる好ましい態様では、約300~1800μg、好ましくは約600~1500μg、好ましくは約1200μg、より好ましくは約400、800または1600μgの第14用量が、182±7日目に、好ましくは182±3日目に、より好ましくは182日目に投与される。好ましい態様では、用量は約800μgである。
上記の通りの追加用量を、必要な場合に、例えば、1ヵ月間~20年間の期間にわたって、例えば、1ヵ月間、2ヵ月間、3ヵ月間、4ヵ月間、5ヵ月間、6ヵ月間、7ヵ月間、8ヵ月間、9ヵ月間、10ヵ月間、11ヵ月間、1年間、2年間、3年間、4年間、5年間、6年間、7年間、8年間、9年間、10年間、11年間、12年間、13年間、14年間、15年間、16年間、17年間、18年間、19年間または20年間の期間にわたって、投与することができる。
本発明の「方法」に関する本明細書中の教示のうちのいずれかを、本発明により包含される「使用」に対して等しく適用可能である。
キット
S-Agに由来するペプチドは、混合組成物またはカクテルの形態で、一緒に投与することができる。しかしながら、同時、別個、連続または併用投与のために、ペプチドをキットの形態で別個に提供することが好ましい状況があり得る。
例えば、キットは、別個の容器中に複数のペプチドを含むことができる。容器の内容物は、投与前に組み合わせることができ、または組み合わせないことができる。
キットはまた、混合および/または投与手段を含み得る(例えば、鼻内投与のための噴霧器(vapouriser)、または皮下/皮内投与のためのシリンジおよび針または他の医療用装置)。キットはまた、使用説明書を含み得る。
本発明の医薬組成物またはキットは、本明細書中で述べられるようなブドウ膜炎などの疾患を治療および/または予防するために用いることができる。
特に、組成物/キットは、in vivoでS-Ag特異的CD4+ T細胞(またはS-Ag自己抗体)の産生を抑制または阻止するために使用することができる。組成物/キットは、被験体のブドウ膜炎を治療および/または予防するために使用することができる。
実施例1:ペプチド9K1K、17JKおよび15N3Kは、in vivoで樹状細胞のMHC II分子上に適正に積載される
100μgのペプチド9K1KをDR2tgマウスに注入した場合またはペプチド17JKもしくは15N3KをDR3tgマウスに注入した場合、これらのペプチドは、注入の2時間後に、これらのマウスの脾臓で、樹状細胞(CD11c+細胞)上で検出することができた。単離されたCD11c+細胞によるペプチド特異的CD4+T細胞の活性化(IFNγ産生)を、読み出し値として用いた。
図1、図2および図3では、それぞれ9K1K、17JKまたは15N3Kを注入されたマウスの脾臓から単離されたCD11c+細胞が、PBS注入対照マウスの脾臓由来のCD11c+細胞と比較した場合に、顕著なCD4+T細胞活性化を誘導することが明確に理解できる。これらの結果は、ペプチド9K1K、17JKおよび15N3Kが、二次リンパ器官の樹状細胞に到達することを実証する。さらに、これらのペプチドは、適正なコンホメーションで、これらの樹状細胞上のMHC II分子に結合する。結果として、これらのペプチドは寛容性を誘導することができる。
実施例2:単一ペプチド処理はS-Ag特異的T細胞寛容性を誘導する
本発明者らは、単一ペプチド9K1K、17JKおよび15N3Kの寛容原性作用を以前に実証し、これらの結果は、これらの実験で確認された。HLA-DRトランスジェニックマウスを、ペプチドのうちの1種類を単独で用いて、用量漸増スケジュールに従って処理した。
第1の実験(図4)では、DR2tgマウスに、方法セクションに記載される通りに9K1KペプチドまたはPBSを投与した。この改変型アピトープを用いる前処理は、リンパ節(図4A)および脾臓(図4B)でそれぞれ77%および70%までS-Ag誘導型細胞活性化を低減させた。
17JKの寛容原性能力を確認するために、DR3tgマウスを、この改変型アピトープまたはPBSを用いて処理した。この実験は、17JKを用いる前処理は、リンパ節(図5A)および脾臓(図5B)でそれぞれ78%および84%までS-Ag誘導型細胞活性化を低減させることを実証した。
ペプチド15N3Kを用いるDR3tgマウスの前処理は、PBS処理対照マウスと比較した場合、リンパ節(図6A)および脾臓(図6B)でのそれぞれ61%および72%までのS-Ag誘導型細胞活性化の低減をもたらした。
実施例3:組み合わせペプチド処理はS-Ag特異的T細胞寛容性を誘導する
個々のペプチド9K1K、17JKまたは15N3Kを用いるペプチド処理がDRtgマウスでのS-AG特異的免疫活性化を低減するという知見は、カクテルとしてペプチドを投与する組み合わせ処理が同様にS-Ag特異的応答を低減させることができるか否かの調査につながった。DR3tgマウスおよびDR2tgマウスを、用量漸増スケジュールに従ってATX975を用いて処理し、CFA中に3種類すべての抗原を含有するエマルジョンを用いて免疫化した。DR3tgマウスおよびDR2tgマウスに関する結果をそれぞれ図7および図8に示す。
DR3tgマウスでのATX975処理に際して(図7)、S-Ag誘導型細胞活性化は、2回の独立した実験で、脾臓中で95%および89%まで低減した。ATX975による寛容誘導は、ペプチド17JK単独(2回の独立した実験で脾臓中でS-Ag誘導型細胞活性化の80%および52%の低減)またはペプチド15N3K単独(脾臓中でS-Ag誘導型細胞活性化の74%の低減)を用いる処理による寛容誘導と比較した場合に、はるかに顕著であった。
ATX975を用いてDR2tgマウスを処理した場合(図8)、S-Ag誘導型細胞活性化は、対照マウスと比較した場合に、処理マウスの脾臓で78%まで低減した。この寛容誘導は、9K1Kを単独で用いる処理後に見られる場合のS-Ag誘導型細胞活性化の51%の低減よりも、さらに顕著であった。
これらのデータは、DRtgマウスでのペプチドカクテル処理に組み合わせた場合での、単一ペプチドの相加効果を明らかに示す。
実施例4:in vitroペプチド-MHC II結合性アッセイでは、ペプチド9K1K、17JKおよび15N3Kは、多様な結合性パターンを実証する
図9は、示されるHLA-DR分子に対して結合し、公知の競合ペプチドと競合するペプチド9K1K、17JKおよび15N3KのIC50(μM)値を図示する。値は、各HLA-DR分子内でのみ比較されるべきである。低いIC50値(緑色)はHLA-DR分子毎の最も強い結合剤を示す。HLA-DR分子毎の最高値(赤色)は、そのHLA-DR分子に対する最も低い結合剤を示す。中間値は橙色で示す。これらの結果は、3種類のペプチド9K1K、17JKおよび15N3Kが、調査されたHLA-DR分子に対して異なる結合性プロフィールを有することを実証する。したがって、ペプチドをカクテル処理へと組み合わせることにより、処理が特定のHLA-DR型へと制限されることが少なくなる。
結論
本発明者らは、S-Agタンパク質由来の3種類のペプチドを含有することができ、かつHLA-DRトランスジェニックマウスでS-Agに対する寛容性を誘導できるペプチドカクテルATX975を特定した。
実施例5:ペプチド15N3Kの変異体はアピトープとして振る舞う
アピトープ(抗原プロセシング非依存的エピトープ)は、さらなる抗原プロセシングなしに、MHC II分子に結合し、かつSAg特異的T細胞からの応答を刺激することが可能である。ペプチド15N3K(配列番号3)の変異体を、in vitro抗原プロセシング非依存的提示システム(APIPS)アッセイで、さらなる抗原プロセシングなしに、MHC II分子に結合し、かつT細胞ハイブリドーマに対して提示されるそれらの能力に関して試験した。換言すれば、ペプチド15N3Kの一部からなるペプチドおよびペプチド15N3Kとの様々な程度の配列同一性を有するペプチドを、アピトープとして振る舞うそれらの能力に関して試験した。
試験したペプチドを、以下の表に提示する:
APIPSアッセイでのこれらのペプチドのそれぞれに対する、IL-2分泌により測定されるT細胞の応答を、図10に示す。ペプチドのうちの3種類を除いてすべてがアピトープである。
材料および方法
マウス
ペプチド特定およびアピトープ開発全体を通して、ペプチド-MHCクラスII結合性モチーフが実際にブドウ膜炎患者での寛容化治療に対して必要とされる通りであることを確認するために、HLA-DRトランスジェニックマウスを用いた。
DR3tgマウスは、Charles River社(UK)、またはInnoser社(Belgium)で外部的に特定病原体不存在条件下で飼育した。DR3tg系統は、元々は、Straussら(Strauss et al, 1994, Immunogenetics 3, 104-108)により作製された。簡潔には、用いたゲノム構築物は、pUC13中のHLA-DRAゲノムクローンの6kb NdeI断片およびDRB1*0301のB遺伝子を含むコスミド(pTCF)であるcos4.1の24kb ClaI×SalI断片であった。1~2μg/mLの各構築物を含有する溶液を、C57BL/6雄性マウスと交配された(C57BL/6×DBA/2)F1ドナー由来の受精卵への同時注入のために用いた。その後、子孫は、マウスMHCクラスII分子発現を欠損したIA-βノックアウトC57BL/6遺伝的バックグラウンド(AB0マウス)へと繁殖させてある。これらのDR3tgマウスは、HLA-DRB1*0301分子を発現するが、マウスMHC-II分子を発現しない。C57BL/6に対して、およびB10.Qに対して戻し交配することにより、マウスを維持した。トランスジェニックマウスを、EcoRIを用いて消化された尾部DNAのサザンブロット分析により特定し、DRA cDNAの1.35kb BamHI断片およびDRB1*0301 cDNAの1.25kb BamHI断片を用いてプローブ化した。
DR2tgマウスは、Charles River社(UK)、またはInnoser社(Belgium)で外部的に特定病原体不存在条件下で飼育した。HLA-DR2トランスジェニック(DR2tg)マウスは、元々はLars Fugger氏から入手した(Madsen et al., 1999)。簡潔には、DRαおよびDRβ鎖cDNA(DRA*0101およびDRB1*1501)を、マウスMHCIIプロモーターを含むpDOI-5発現ベクターを用いることにより発現させた。構築物を、(DBA/2×C57BL/6)F1交配由来の受精卵へと注入した。マウスを、マウスMHCクラスII分子発現を欠損したIA-βノックアウトC57BL/6遺伝的バックグラウンド(AB0マウス)へと戻し交配した。DR2tgマウスは、HLA-DRB1*1501分子を発現するが、マウスMHC分子を発現しない。
動物研究は、ハッセルト大学の「動物実験に関する倫理委員会」(ECD)により承認され、病原体不存在施設での最高標準のケアを用いて行なった。
抗原
すべての単一ペプチドは、Genscript社(Piscataway、USA)により合成され、DMSO(Sigma-Aldrich社)中20mg/mLまたはPBS(Lonza社)中4mg/mLのストック溶液として、-80℃で保存した。ペプチドは、N末端遊離アミンおよびC末端アミドを伴って合成した。ヒトS-Ag(S-アレスチン)をHEK293F細胞(QBiologicals社、Eurofins Amatsigroup、Ghent、Belgium)中で産生させた。
in vivo MHCクラスII積載アッセイ
DR3tgマウスまたはDR2tgマウスに、100μgのペプチドを100μLのPBS中で側腹へと皮下(s.c.)投与した。対照動物には、100μLのPBSをs.c.注入した。2時間後、脾臓を回収し、単一細胞懸濁物を調製した。CD11c+細胞を、製造業者の説明書に従ってCD11cマイクロビーズを用いて陽性選択した(Miltenyi Biotec社、Bergisch Gladbach、Germany)。92%超の平均純度に達した。1×105個のCD11c+細胞を、丸底96ウェルプレート中、X-vivo 15培地(2mM L-グルタミン、50U/mLペニシリンおよび50U/mLストレプトマイシン;Lonza社および50mMβ-メルカプトエタノール;Gibco社を添加)中で、1×105個のCD4+細胞と共に共培養した。これらのCD4+細胞は、CFA中に乳化された50μgペプチド(ペプチド/CFA)を用いて尾の基部で皮下的に免疫化したDR3tgマウスまたはDR2tgマウスから単離した。免疫化の10日後、流入リンパ節(LN)および脾臓を回収した。LN細胞および脾細胞を単離し、CD4+T細胞を、製造業者の説明書に従ってMagnisortマウスCD4単離キット(ThermoFisher Scientific社)を用いる陰性選択により単離した。72時間後、これらの共培養物の上清を回収し、CD4+T細胞活性化をIFNγELISA(R&D Systems社、Abingdon、UK)により分析した。並行実験で、T細胞がCD11c+細胞により提示されるペプチドを認識することを確認するために、in vitroで添加したペプチドに対するCD4+T細胞応答を評価した。
ex vivo寛容化実験
DR3tgマウスまたはDR2tgマウスの側腹領域に、それぞれ-15日目、-13日目および-11日目に、0.015nmol、0.15nmolおよび1.5nmolのペプチドを皮下注入し(用量漸増スケジュール)、続いて-8日目、-6日目および-4日目に15nmolペプチドを3回注入した。示された用量は単一ペプチド処理に対するものであり、ATX975中に含まれた3種類のペプチドを含有するカクテルを用いる処理については、これらの用量がペプチド毎に与えられた(45nmolペプチドの合計最大用量に達した)。対照マウスには、用いるマウス系統に応じて、HLA-DR2またはHLA-DR3に結合することができる同じ用量の無関係のペプチドを投与した。0日目に、マウスを、尾の基部で、CFA中に乳化した150μg抗原(それぞれのエピトープを含む各30merのペプチド50μg)(ペプチド/CFA)を用いて皮下的に免疫化した。免疫化の10日後、流入リンパ節(LN)および脾臓を回収した。LN細胞および脾細胞を単離し、96ウェル丸底プレート中、X-vivo 15培地(2mM L-グルタミン、50U/mLペニシリンおよび50U/mLストレプトマイシン;Lonza社および50mMβ-メルカプトエタノール;Gibco社を添加)中で培養した。抗原誘導型細胞活性化を調べるために、0.5×106細胞/ウェルを、異なる抗原濃度(0~25μg/mL)、または12.5μg/mLの精製タンパク質誘導体(PPD;プライミング対照;AJ Vaccines社、Copenhagen、Denmark)と共に、72時間培養した(200μL/ウェル)。72時間後、上清を回収し、さらなる分析まで-80℃で保存した。上清中IFN-γ濃度をサイトカインELISA(R&D Systems社、Abingdon、UK)により評価し、細胞活性化を測定した。
ペプチド配列
ペプチド-MHCクラスII結合性アッセイ
組み換えHLA-DRA1*0101、DRB1*0101(DR1)、DRB1*1501(DR2)、DRB1*0301(DR3)、DRB1*0401(DR4)、DRB1*1101(DR11)、DRB1*0405(DR4*05)およびDRB1*0901(DR9)に対するペプチド9K1、17JKおよび15N3Kの結合性は、無細胞MHCクラスII REVEAL結合性アッセイを用いて、ProImmune社(Oxford、UK)により行なった。
抗原プロセシング非依存的提示システム(APIPS)アッセイ
抗原特異的ハイブリドーマクローンを、固定または未固定(新鮮)細胞(APC)により提示されたペプチドに対するそれらの反応性に関して試験した。5×104個の細胞を、10μg/mLおよび25μg/mLペプチドならびに5×104個の固定または新鮮APCと共に培養した。APCを固定するために、細胞を、0.5%パラホルムアルデヒド(Merck社、Darmstadt、Germany)(pH7)と共に、室温(RT)で5分間インキュベートした。固定反応は、0.4Mグリシン(Sigma-Aldrich社)を添加し、RPMI-10%FCS中で細胞を洗浄することにより停止させた。48時間後、抗原誘導型IL-2産生を、ELISA(R&D Systems社、Abingdon、UK)により測定した。

本出願は、以下を提供する。
1. 以下のS-アレスチン(S-Ag)ペプチドを含む組成物:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド。
2. 以下のS-アレスチン(S-Ag)ペプチドを含む組成物:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)もしくは配列番号1に対して少なくとも70%、少なくとも80%もしくは少なくとも90%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)もしくは配列番号2に対して少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%もしくは少なくとも95%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド;および
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)もしくは配列番号3に対して少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%もしくは少なくとも95%の配列同一性を有する配列の全部または一部を含むペプチド。
3. 以下のS-アレスチン(S-Ag)ペプチドを含む、上記1に記載の組成物:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)または配列番号1に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)または配列番号2に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列を含むペプチド;および
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)または配列番号3に対して少なくとも60%の配列同一性を有する配列を含むペプチド。
4. 以下のS-アレスチン(S-Ag)ペプチドを含む、上記1~3のいずれかに記載の組成物:
アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)からなるペプチド;および
アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)からなるペプチド;および
アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)からなるペプチド。
5. 前記ペプチドが、抗原プロセシングなしに、in vitroでMHC分子に結合し、かつT細胞に対して提示されることが可能である、上記1~4のいずれかに記載の組成物。
6. 治療での使用のための、上記1~5のいずれかに記載の組成物。
7. 被験体でのブドウ膜炎の治療および/または予防での使用のための、上記1~5のいずれかに記載の組成物。
8. ブドウ膜炎を治療および/または予防するための医薬の製造での、上記1~5のいずれかに記載の組成物の使用。
9. 被験体への上記1~5のいずれかに記載の組成物の投与のステップを含む、被験体でのブドウ膜炎を治療するための方法。
10. 前記被験体が、限定するものではないが、HLA-DR3である、上記6もしくは7に記載の使用のための組成物、上記8に記載の使用または上記9に記載の方法。
11. 前記被験体が、限定するものではないが、HLA-DR2である、上記6もしくは7に記載の使用のための組成物、上記8に記載の使用または上記9に記載の方法。
12. 前記組成物が用量漸増プロトコールに従って投与される、上記6~11のいずれかに記載の使用のための組成物、使用または方法。
13. 前記用量漸増プロトコールが、以下の用量:
1日目:約15~約40μgの第1用量;
14±7日目:約35~65μgの第2用量;
28±7日目:約80~120μgの第3用量;
42±7日目:約300~500μgの第4用量;
56±7日目:約600~1500μgの第5用量;
70±7日目:約600~1500μgの第6用量;
84±7日目:約600~1500μgの第7用量;
98±7日目:約600~1500μgの第8用量;
112±7日目:約600~1500μgの第9用量;および
126±7日目:約600~1500μgの第10用量
を含む、上記12に記載の使用のための組成物、使用または方法。
14. 前記第1用量が約25μgであり;かつ/または
前記第2用量が約50μgであり;かつ/または
前記第3用量が約100μgであり;かつ/または
前記第4用量が約400μgである、
上記13に記載の使用のための組成物、使用または方法。
15. 約600~1500μgの第11用量が140±7日目に投与され;かつ/または
約600~1500μgの第12用量が154±7日目に投与され;かつ/または
約600~1500μgの第13用量が168±7日目に投与される、
上記13もしくは14に記載の使用のための組成物、使用または方法。
16. 第5、第6、第7、第8、第9および第10、ならびに任意により第11、第12および第13用量が、それぞれ約800μgである、上記13~15のいずれかに記載の使用のための組成物、使用または方法。
17. 前記組成物の投与が皮内的である、上記6~16のいずれかに記載の使用のための組成物、使用または方法。
18. 前記組成物がヒトに投与される、上記6~17のいずれかに記載の使用のための組成物、使用または方法。
19. 上記1~5のいずれかに規定されるS-Agペプチドを含むキット。
20. ブドウ膜炎の予防または治療での、同時投与、個別投与または連続的投与のための、上記19に記載のキット。

Claims (16)

  1. 以下のS-アレスチン(S-Ag)ペプチドからなる組成物:
    アミノ酸配列KKKAFVEQVANVVLKKK(配列番号1)からなるペプチド;および
    アミノ酸配列KKKLTFRRDLYFSRVQVYKKK(配列番号2)からなるペプチド;および
    アミノ酸配列KKKVIFKKISRDKSVTIYLGKKK(配列番号3)からなるペプチド。
  2. 前記ペプチドが、抗原プロセシングなしに、in vitroでMHC分子に結合し、かつT細胞に対して提示されることが可能である、請求項1に記載の組成物。
  3. 治療での使用のための、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 被験体でのブドウ膜炎の治療および/または予防での使用のための、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. ブドウ膜炎の治療における使用のための、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記被験体がHLA-DR3である、請求項4に記載の組成物。
  7. 前記被験体がHLA-DR2である、請求項4に記載の組成物。
  8. 前記組成物が用量漸増プロトコールに従って投与される、請求項3~7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 前記用量漸増プロトコールが、以下の用量:
    1日目:15~40μgの第1用量;
    14±7日目:35~65μgの第2用量;
    28±7日目:80~120μgの第3用量;
    42±7日目:300~500μgの第4用量;
    56±7日目:600~1500μgの第5用量;
    70±7日目:600~1500μgの第6用量;
    84±7日目:600~1500μgの第7用量;
    98±7日目:600~1500μgの第8用量;
    112±7日目:600~1500μgの第9用量;および
    126±7日目:600~1500μgの第10用量
    を含む、請求項8に記載の組成物。
  10. 前記第1用量が25μgであり;かつ/または
    前記第2用量が50μgであり;かつ/または
    前記第3用量が100μgであり;かつ/または
    前記第4用量が400μgである、
    請求項9に記載の組成物。
  11. 600~1500μgの第11用量が140±7日目に投与され;かつ/または
    600~1500μgの第12用量が154±7日目に投与され;かつ/または
    600~1500μgの第13用量が168±7日目に投与される、
    請求項9もしくは10に記載の組成物。
  12. 第5、第6、第7、第8、第9および第10、ならびに任意により第11、第12および第13用量が、それぞれ800μgである、請求項9~11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 前記組成物の投与が皮内的である、請求項3~12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 前記組成物がヒトに投与される、請求項3~13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 請求項1または2に規定されるS-Agペプチドを含むキット。
  16. ブドウ膜炎の予防または治療での、同時投与、個別投与または連続的投与のための、請求項15に記載のキット。
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