以下、添付図面に従って本発明に係る画像処理装置、撮像装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの好ましい実施形態について説明する。
<撮像装置の外観>
図1は、本発明に係る画像処理装置を含む撮像装置を斜め前方から見た斜視図であり、図2は図1に示した撮像装置の背面図である。
図1に示すように撮像装置10は、交換レンズ100と、交換レンズ100が着脱可能なカメラ本体200とから構成されたミラーレスのデジタル一眼カメラである。
図1において、カメラ本体200の前面には、交換レンズ100が装着される本体マウント260と、光学ファインダのファインダ窓20等が設けられ、カメラ本体200の上面には、主としてシャッタレリーズスイッチ22、シャッタスピードダイヤル23、露出補正ダイヤル24、電源レバー25、及び内蔵フラッシュ30が設けられている。
また、図2に示すようにカメラ本体200の背面には、主として液晶モニタ216、光学ファインダの接眼部26、MENU/OKキー27、十字キー28、再生ボタン29等が設けられている。
液晶モニタ216は、撮像モード時にライブビュー画像を表示し、再生モード時に撮像した画像を再生表示する他、各種のメニュー画面を表示する表示部として機能し、またユーザに対して各種の情報を通知する通知部として機能する。
MENU/OKキー27は、液晶モニタ216の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。
十字キー28は、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択し、各メニューから各種設定項目の選択を指示するマルチファンクションキーとして機能する。また、十字キー28の上キー及び下キーは撮像時のズームスイッチあるいは再生モード時の再生ズームスイッチとして機能し、左キー及び右キーは再生モード時のコマ送り(順方向及び逆方向送り)ボタンとして機能する。また、液晶モニタ216に表示された複数の被写体から焦点調節あるいは色補正する所望の被写体を指定する操作部としても機能する。
また、MENU/OKキー27、十字キー28、及び液晶モニタ216に表示されるメニュー画面を使用することで、1枚の静止画像を撮像する静止画像撮像モードの他に、通常の動画像を撮像する動画像撮像モード(第1動画像撮像モード)、動画像撮像モードの一種であって、静止画像抽出用の動画像を撮像する動画像撮像モード(第2動画像撮像モード)を含む各種の撮像モードの設定を行うことができる。
尚、第2動画像撮像モードは、静止画像の抽出に適した撮像条件を設定し、動画像から高画質の静止画像を抽出するためのモードであり、例えば、動画像のフレーム間隔よりも1フレーム当りの露光時間が短く設定される。
再生ボタン29は、撮像記録した静止画像又は動画像を液晶モニタ216に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。
<撮像装置の内部構成>
[交換レンズ]
図3は、撮像装置10の内部構成の実施形態を示すブロック図である。
撮像装置10を構成する撮像光学系として機能する交換レンズ100は、カメラ本体200の通信規格に沿って製造されたものであり、後述するようにカメラ本体200との間で通信を行うことができる交換レンズである。この交換レンズ100は、撮像光学系102、フォーカスレンズ制御部116、絞り制御部118、レンズ側CPU(Central Processing Unit)120、フラッシュROM(Read Only M
emory)126、レンズ側通信部150、及びレンズマウント160を備える。
交換レンズ100の撮像光学系102は、フォーカスレンズを含むレンズ群104及び絞り108を含む。
フォーカスレンズ制御部116は、レンズ側CPU120からの指令にしたがってフォーカスレンズを移動させ、フォーカスレンズの位置(合焦位置)を制御する。絞り制御部118は、レンズ側CPU120からの指令にしたがって絞り108を制御する。
レンズ側CPU120は、交換レンズ100を統括制御するもので、ROM124及びRAM(Random Access Memory)122を内蔵している。
フラッシュROM126は、カメラ本体200からダウンロードされたプログラム等を格納する不揮発性のメモリである。
レンズ側CPU120は、ROM124又はフラッシュROM126に格納された制御プログラムに従い、RAM122を作業領域として、交換レンズ100の各部を統括制御する。
レンズ側通信部150は、レンズマウント160がカメラ本体200の本体マウント260に装着されている状態で、レンズマウント160に設けられた複数の信号端子を介してカメラ本体200との通信を行う。即ち、レンズ側通信部150は、レンズ側CPU120の指令にしたがって、レンズマウント160及び本体マウント260を介して接続されたカメラ本体200の本体側通信部250との間で、リクエスト信号、回答信号の送受信(双方向通信)を行い、撮像光学系102の各光学部材のレンズ情報(フォーカスレンズの位置情報及び絞り情報等)を、カメラ本体200に通知する。
また、交換レンズ100は、フォーカスレンズの位置情報、及び絞り情報を検出する検出部(図示せず)を備えている。ここで、絞り情報とは、絞り108の絞り値(F値)、絞り108の開口径等を示す情報である。
レンズ側CPU120は、カメラ本体200からのレンズ情報のリクエストに応えるために、検出されたフォーカスレンズの位置情報及び絞り情報を含む各種のレンズ情報をRAM122に保持することが好ましい。また、レンズ情報は、カメラ本体200からのレンズ情報の要求があると検出され、又は光学部材が駆動されるときに検出され、又は一定の周期(動画像のフレーム周期よりも十分に短い周期)で検出され、検出結果を保持することができる。
[カメラ本体]
図3に示す撮像装置10を構成するカメラ本体200は、撮像素子201、撮像素子制御部202、アナログ信号処理部203、A/D(Analog to Digital)変換器204、画像入力コントローラ205、デジタル信号処理部206、RAM207、圧縮伸張処理部208、メディア制御部210、メモリカード212、表示制御部214、液晶モニタ216、本体側CPU220、操作部222、フラッシュROM226、ROM228、AF(Autofocus)制御部230、AE(Auto Exposure)制御部232、ホワイトバランス補正部234、無線通信部236、GPS(Global Positioning System)受信部238、電源制御部240、バッテリ242、本体側通信部250、本体マウント260、内蔵フラッシュ30(図1)を構成するフラッシュ発光部270、フラッシュ制御部272、フォーカルプレーンシャッタ(FPS:focal-plane shutter)280、及びFPS制御部296を備える。
撮像部として機能する撮像素子201は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型のカラーイメージセンサにより構成されている。尚、撮像素子201は、CMOS型に限らず、CCD(Charge Coupled Device)型の撮像素子でもよい。
撮像素子201は、x方向(水平方向)及びy方向(垂直方向)に二次元的に配列された光電変換素子(フォトダイオード)で構成される複数の画素上に、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の3原色のカラーフィルタ(Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタ)のうちのいずれか1色のカラーフィルタが、所定のカラーフィルタ配列にしたがって配置され、RGBの各色の画素が構成される。カラーフィルタ配列は、一般的なベイヤー配列とすることできるが、これに限定されるものではなく、例えば、Trans(登録商標)配列等の他のカラーフィルタ配列でもよい。
交換レンズ100の撮像光学系102によって撮像素子201の受光面に結像された被写体の光学像は、撮像素子201によって電気信号に変換される。撮像素子201上に形成された各画素には、入射する光量に応じた電荷が蓄積され、撮像素子201からは各画素に蓄積された電荷量(信号電荷)に応じた電気信号が画像信号として読み出される。
撮像素子制御部202は、本体側CPU220の指令にしたがって撮像素子201から画像信号の読み出し制御を行う。
また、撮像素子制御部202は、本体側CPU220からのシャッタ制御信号により、撮像素子201をいわゆるグローバルシャッタ方式又はローリングシャッタ方式で駆動する。
ここで、グローバルシャッタ方式とは、CMOS型の撮像素子201において、1画面内の全画素に対し一斉にリセットし露光動作を開始する(即ち、1画面内の全画素に対し電荷の蓄積を開始する)方式をいい、ローリングシャッタ方式とは、CMOS型の撮像素子201において、少なくとも1つ以上の走査ラインや画素毎に順次露光動作を行う方式(即ち、走査ラインや画素毎に順次リセットを行い電荷の蓄積を開始し蓄積した電荷を読み出す方式であり、フォーカルプレーンシャッタ方式とも言われる。
アナログ信号処理部203は、撮像素子201で被写体を撮像して得られたアナログの画像信号に対して、各種のアナログ信号処理を施す。アナログ信号処理部203は、サンプリングホールド回路、色分離回路、AGC(Automatic Gain Control)回路等を含んで構成されている。AGC回路は、撮像時の感度(ISO感度(ISO:International Organization for Standardization))を調整する感度調整部として機能し、入力する画像信号を増幅する増幅器のゲインを調整し、画像信号の信号レベルが適切な範囲に入るようにする。A/D変換器204は、アナログ信号処理部203から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
静止画像又は動画像の撮像時に撮像素子201、アナログ信号処理部203、及びA/D変換器204を介して出力されるRGBの画素毎の画像データ(画素毎にRGBの濃度値を持つRAWデータ)は、画像入力コントローラ205からRAM207に入力され、一時的に記憶される。尚、撮像素子201がCMOS型撮像素子である場合、アナログ信号処理部203及びA/D変換器204は、撮像素子201内に内蔵されていることが多い。
デジタル信号処理部206は、RAM207に格納されているRAWデータに対して、各種のデジタル信号処理を施す。デジタル信号処理部206は、RAM207に記憶されているRAWデータを適宜読み出し、読み出したRAWデータに対してオフセット処理、RGBのRAWデータを正確な色再現性のある新たなRGB信号に色補正するリニアマトリックス処理、感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、デモザイク処理(デモザイキング処理、同時化処理とも言う)、RGB/YCrCb変換処理等のデジタル信号処理を行い、デジタル信号処理後の画像データを再びRAM207に記憶させる。
尚、デモザイク処理とは、例えば、RGBの3原色のカラーフィルタを有する撮像素子の場合、RGBからなるモザイク画像から画素毎にRGB全ての色情報を算出する処理であり、モザイクデータ(点順次のRGBデータ)から同時化されたRGBの3面の画像データを生成する。また、RGB/YCrCb変換処理は、同時化されたRGBデータを輝度データ(Y)及び色差データ(Cr、Cb)に変換する処理である。
圧縮伸張処理部208は、静止画像又は動画像の記録時に、一旦RAM207に格納された非圧縮の輝度データY及び色差データCb,Crに対して圧縮処理を施す。静止画像の場合には、例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)形式で圧縮し、動画像の場合には、例えばH.264形式で圧縮する。圧縮伸張処理部208により圧縮された画像データは、メディア制御部210を介してメモリカード212に記録される。また、圧縮伸張処理部208は、再生モード時にメディア制御部210を介してメモリカード212から得た圧縮された画像データに対して伸張処理を施し、非圧縮の画像データを生成する。
メディア制御部210は、圧縮伸張処理部208で圧縮された画像データを、メモリカード212に記録する制御を行う。また、メディア制御部210は、メモリカード212から、圧縮された画像データを読み出す制御を行う。
表示制御部214は、RAM207に格納されている非圧縮の画像データを、液晶モニタ216に表示させる制御を行う。液晶モニタ216は、液晶表示デバイスにより構成されているが、液晶モニタ216の代わりに有機エレクトロルミネッセンスなどの表示デバイスによって構成してもよい。
液晶モニタ216にライブビュー画像を表示させる場合には、デジタル信号処理部206で連続的に生成されたデジタルの画像信号が、RAM207に一時的に記憶される。表示制御部214は、このRAM207に一時記憶されたデジタルの画像信号を表示用の信号形式に変換して、液晶モニタ216に順次出力する。これにより、液晶モニタ216に撮像画像がリアルタイムに表示され、液晶モニタ216を電子ビューファインダとして使用することができる。
シャッタレリーズスイッチ22は、静止画像や動画像の撮像指示を入力するための撮像指示部であり、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。
静止画像撮像モードの場合、シャッタレリーズスイッチ22が半押しされることによってS1オンの信号、半押しから更に押し込む全押しがされることによってS2オンの信号が出力され、S1オン信号が出力されると、本体側CPU220は、AF制御(自動焦点調節)及びAE制御(自動露出制御)などの撮影準備処理を実行し、S2オン信号が出力されると、静止画像の撮像処理及び記録処理を実行する。
尚、AF制御及びAE制御は、それぞれ操作部222によりオートモードが設定されている場合に自動的に行われ、マニュアルモードが設定されている場合には、AF制御及びAE制御が行われないことは言うまでもない。
また、動画像撮像モードの場合、シャッタレリーズスイッチ22が全押しされることによってS2オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、動画像の記録を開始する動画像記録モードになり、動画像の画像処理及び記録処理を実行し、その後、シャッタレリーズスイッチ22が再び全押しされることによってS2オンの信号が出力されると、カメラ本体200は、スタンバイ状態になり、動画像の記録処理を一時停止する。
尚、シャッタレリーズスイッチ22は半押しと全押しとからなる2段ストローク式のスイッチの形態に限られず、1回の操作でS1オンの信号、S2オンの信号を出力しても良く、それぞれ個別のスイッチを設けてS1オンの信号、S2オンの信号を出力しても良い。
また、タッチパネル等により操作指示を行う形態では、これら操作手段としてタッチパネルの画面に表示される操作指示に対応する領域をタッチすることで操作指示を出力するようにしても良く、撮影準備処理や撮像処理を指示するものであれば操作手段の形態はこれらに限られない。
撮像により取得された静止画像又は動画像は、圧縮伸張処理部208により圧縮され、圧縮された画像データは、撮像日時、GPS情報、撮像条件(F値、シャッタスピード、ISO感度等)の所要の付属情報が、ヘッダに付加された画像ファイルとされた後、メディア制御部210を介してメモリカード212に記録される。
本体側CPU220は、カメラ本体200全体の動作及び交換レンズ100の光学部材の駆動等を統括制御するもので、シャッタレリーズスイッチ22を含む操作部222等からの入力に基づき、カメラ本体200の各部及び交換レンズ100を制御する。
フラッシュROM226は、読み取り及び書き込みが可能な不揮発性メモリであり、設定情報を記憶する。
ROM228には、本体側CPU220が実行するカメラ制御プログラム、本発明に係る画像処理プログラム、撮像素子201の欠陥情報、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブルが記憶されている。本体側CPU220は、ROM228に格納されたカメラ制御プログラムにしたがい、RAM207を作業領域としながらカメラ本体200の各部、及び交換レンズ100を制御する。
AF検出部230は、デジタルの画像信号に基づいて、AF制御に必要な数値を算出する。いわゆるコントラストAFの場合、例えば所定のAFエリア内におけるG信号の高周波成分の積算値(焦点評価値)を算出する。本体側CPU220は、AF制御時に焦点評価値が最大となる位置(即ち、コントラストが最大になる位置)に交換レンズ100のレンズ群104に含まれるフォーカスレンズを移動させる。尚、AFは、コントラストAFには限定されず、例えば、撮像素子に設けられた位相差検出用画素の画素データに基づいてデフォーカス量を検出し、このデフォーカス量がゼロになるようにフォーカスレンズを移動させる位相差AFを行うものでもよい。
AE制御部232は、被写体の明るさ(被写体輝度)を検出する部分であり、被写体輝度に対応するAE制御及びAWB(Auto White Balance)制御に必要な数値(露出値(EV値(exposure value)))を算出する。AE制御部232は、撮像素子201を介して取得した画像の輝度、画像の輝度の取得時のシャッタスピード及びF値によりEV値を算出する。
本体側CPU220は、AE制御部232から得たEV値に基づいて所定のプログラム線図からF値、シャッタスピード及びISO感度を決定し、AE制御を行うことができる。
ホワイトバランス補正部234は、RGBデータ(Rデータ、Gデータ及びBデータ)の色データ毎のホワイトバランスゲイン(WB(White Balance)ゲイン)Gr,Gg,Gbを算出し、Rデータ、Gデータ及びBデータに、それぞれ算出したWBゲインGr,Gg,Gbを乗算することによりホワイトバランス補正を行う。ここで、WBゲインGr,Gg,Gbの算出方法としては、被写体の明るさ(EV値)によるシーン認識(室外、室内の判定等)及び周囲光の色温度等に基づいて被写体を照明している光源種を特定し、予め光源種毎に適切なWBゲインが記憶されている記憶部から特定した光源種に対応するWBゲインを読み出す方法が考えられるが、少なくともEV値を使用してWBゲインGr,Gg,Gbを求める他の公知の方法が考えられる。
無線通信部236は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の規格の近距離無線通信を行う部分であり、周辺のデジタル機器(スマートフォン、等の携帯端末)との間で必要な情報の送受信を行う。
GPS受信部238は、本体側CPU220の指示にしたがって、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、カメラ本体200の緯度、経度、及び高度からなるGPS情報を取得する。取得されたGPS情報は、撮像された画像の撮像位置を示す付属情報として画像ファイルのヘッダに記録することができる。
電源制御部240は、本体側CPU220の指令にしたがって、バッテリ242から供給される電源電圧をカメラ本体200の各部に与える。また、電源制御部240は、本体側CPU220の指令にしたがって、本体マウント248及びレンズマウント160を介して、バッテリ242から供給される電源電圧を交換レンズ100の各部に与える。
レンズ電源スイッチ244は、本体側CPU220の指令にしたがって、本体マウント248及びレンズマウント160を介して交換レンズ100に与える電源電圧のオン及びオフの切り替えとレベルの切り替えを行う。
本体側通信部246は、本体側CPU220の指令にしたがって、本体マウント248及びレンズマウント160を介して接続された交換レンズ100のレンズ側通信部150との間で、リクエスト信号、回答信号の送受信(双方向通信)を行う。尚、本体マウント260には、図1に示すように複数の端子260Aが設けられており、交換レンズ100がカメラ本体200に装着(レンズマウント160と本体マウント260とが接続)されると、本体マウント260に設けられた複数の端子260A(図1)と、レンズマウント160に設けられた複数の端子(図示せず)とが電気的に接続され、本体側通信部250とレンズ側通信部150との間で双方向通信が可能になる。
内蔵フラッシュ30(図1)は、例えば、TTL(Through The Lens)自動調光方式のフラッシュであり、フラッシュ発光部270と、フラッシュ制御部272とから構成されている。
フラッシュ制御部272は、フラッシュ発光部270から発光するフラッシュ光の発光量(ガイドナンバー)を調整する機能を有する。即ち、フラッシュ制御部272は、本体側CPU220からのフラッシュ撮像指示に同期してフラッシュ発光部270を発光させ、交換レンズ100の撮像光学系102を介して入射する反射光(周囲光を含む)の測光を開始し、測光値が標準露出値に達すると、フラッシュ発光部270からのフラッシュ光の発光を停止させる。
フォーカルプレーンシャッタ280は、撮像装置10のメカシャッタを構成し、撮像素子201の直前に配置される。
FPS制御部296は、本体側CPU220からの指示入力に基づいてFPS駆動部(図示しないチャージモータ、先幕用電磁石及び後幕用電磁石)に制御信号を出力する部分である。
チャージモータによりフォーカルプレーンシャッタ280の先幕及び後幕がチャージ位置に駆動され、先幕用電磁石及び後幕用電磁石により固定されている状態で、シャッタレリーズスイッチ22がONされると、FPS制御部296は、先幕をチャージ位置で保持している先幕用電磁石をOFFにし、先幕走行用バネにより先幕を開方向に走行させ、露光用開口部を開く。その後、FPS制御部296は、シャッタスピードに対応する時間の経過後に後幕をチャージ位置で保持している後幕用電磁石をOFFにし、後幕走行用バネにより後幕を閉方向に走行させ、露光用開口部を閉じる。これにより、シャッタスピードに対応する時間だけ撮像素子201を露光させる。
[画像処理装置の第1実施形態]
カメラ本体200には、本発明に係る画像処理装置が設けられている。
本発明に係る画像処理装置は、デジタル信号処理部206、又はデジタル信号処理部206及び本体側CPU220に設けられ、あるいは図示しない専用のハードウェアとして設けられる。
図4は、本発明に係る画像処理装置の第1実施形態を示すブロック図である。
図4に示す画像処理装置は、動画像撮像モード(特に静止画像抽出用の第2動画像撮像モード)による動画像を撮像する場合に、光源の変化に伴って動画像のフレーム間で異なる色補正を行う装置であり、主として動画像取得部302、フレーム特定部310、第1画像領域決定部320、第1色信号取得部330、第1補正係数算出部340、及び第1色補正部350から構成されている。
尚、本例の動画像撮像モードは、撮像素子201の走査ライン毎に順次リセットを行い、走査ライン毎に順次露光動作(電荷の蓄積開始)を行い、露光時間経過後に走査ライン毎に順次蓄積した電荷に対応するデータを読み出すローリングシャッタ方式による動画像の撮像を行うものとする。
動画像取得部302は、第2動画像撮像モードが設定され、交換レンズ100及び撮像素子201等により撮像された動画像データを取得する部分であり、本例では動画像データとしてRAM207に一時記憶されたRAWデータ300を取得する。動画像取得部302により取得されたRAWデータ300は、第1色補正部350及びフレーム特定部310に出力される。
フレーム特定部310は、動画像取得部302が取得した動画像を構成する複数のフレームより基準フレームと、その基準フレームに対する補正フレームとを特定する。本例のフレーム特定部310は、フリッカ位相検出部312を有し、フリッカ位相検出部312は、光源のフリッカ位相を検出する。
室内の光源下で動画像の撮像を行う場合、蛍光灯、LED(light emitting diode)等の人工光源は、商用電源の周波数(50Hz又は60Hz)の影響を受け、商用電源の周波数に対応する周波数のフリッカを発生する。
したがって、人工光源下で動画像の撮像を行うと、人工光源のフリッカにより動画像のフレーム間で色味が変化し、特にフレーム間隔よりも1フレーム当りの露光時間が短い(フリッカ周期よりも短い)第2動画像撮像モードでは、フレーム間での色味の変化が顕著である。
フリッカ位相検出部312は、動画像取得部302が取得した1フレーム分のRAWデータ300の各走査ラインの明暗の変化等により光源のフリッカ周波数、フリッカ位相を検出する。フリッカ位相は、例えば、各フレームの1ライン目の露光開始時点を基準にし、その露光開始時点から光源の輝度が最大になる時間として検出することができる。
いま、光源のフリッカ周波数と動画像のフレームレート(fps:frames per second)とが一致している場合、フレーム間ではフリッカの影響はないが、不一致の場合、フレーム間で色味が変化する。
光源のフリッカ周波数と動画像のフレームレートとが異なる場合でも、一定の周期毎に同一のフリッカ位相又はほぼ同一のフリッカ位相が現われる。
フレーム特定部310は、フリッカ位相検出部312により検出されるフリッカ位相に基づいて、一定の周期毎に現われる特定のフリッカ位相のフレームを基準フレームとし、他のフレームを補正フレームとして決定する。一定の周期毎の基準フレームは、一定の周期内で最も明るいフレームが好ましい。
第1画像領域決定部320は、フレーム特定部310により特定された基準フレームと補正フレームとから、それぞれフレーム内の第1補正係数の算出に用いる画像領域を決定する部分であり、基準フレームと補正フレームの各演算領域内における基準フレームより第1基準画像領域を決定し、補正フレームより第1基準画像領域に対応する第1補正画像領域を決定する。
基準フレーム及び補正フレームの各演算領域は、フレームの全領域でもよいし、フレームのフォーカス領域、あるいはフレームの中央領域でもよい。
第1基準画像領域は、例えば、基準フレームの演算領域内の予め設定された複数の画素位置における特定画素又は特定画素を含む周辺画素の画像領域とすることができる。尚、本例では、特定位置の1画素の領域も第1基準画像領域を構成する領域とすることができる。
第1補正画像領域は、補正フレームの演算領域内の領域であり、第1基準画像領域に対応する領域である。本例の第1基準画像領域と第1補正画像領域とは、撮像素子201の露光開始と露光終了のタイミングが同じ走査ライン上の画像領域であり、それぞれ同じ位置の領域である。
第1色信号取得部330は、第1画像領域決定部320により決定された第1基準画像領域の色画像データ(本例では、RGBのRAWデータ)より、RAWデータの第1基準画像領域のR画素の画素データの代表値、G画素の画素データの代表値、及びB画素の画素データの代表値を、複数の第1基準画像領域毎に第1基準色信号(Rref、Gref、Bref)として取得する。
ここで、第1基準画像領域におけるRAWデータが、R画素、G画素、B画素のうちのいずれか1つの場合、その画素の画素データが代表値である。また、第1基準画像領域にR画素が複数存在する場合には、複数のR画素の画素データの平均値、又は複数のR画素の画素データを、第1基準画像領域の中心からの距離に応じて重み付け平均した値を代表値とすることができる。第1基準画像領域にG画素、B画素がそれぞれ複数存在する場合もG画素、B画素の代表値も上記と同様にして求めることができる。
第1色信号取得部330は、同様にして第1画像領域決定部320により決定された第1補正画像領域のRGBのRAWデータより、RAWデータの第1補正画像領域のR画素の画素データの代表値、G画素の画素データの代表値、及びB画素の画素データの代表値を、複数の第1補正画像領域毎に第1補正色信号(R、G、B)として取得する。
第1補正係数算出部340は、第1補正色信号(R、G、B)を、第1基準色信号(Rref、Gref、Bref)に合わせる第1補正係数を算出する。
具体的には、第1補正係数算出部340は、複数の画像領域(第1基準画像領域と第1補正画像領域の複数ペアの画像領域)において、次式
[数1]
Rref=α1・R+β1・G+γ1・B+Δ1
[数2]
Gref=α2・R+β2・G+γ2・B+Δ2
[数3]
Bref=α3・R+β3・G+γ3・B+Δ3
を成立させる第1補正係数であるα1、α2、α3、β1、β2、β3、γ1、γ2、γ3、Δ1、Δ2、Δ3を算出する。
第1補正係数算出部340は、[数1]式から[数3]式を成立させる第1補正係数(α1、α2、α3、β1、β2、β3、γ1、γ2、γ3、Δ1、Δ2、Δ3)を算出する場合に、複数の画像領域において、最小自乗法によりRrefとR、GrefとG、及びBrefとBの差がそれぞれ最小になるα1、α2、α3、β1、β2、β3、γ1、γ2、γ3、Δ1、Δ2、Δ3を算出する。
[数1]式から[数3]式に示す第1補正係数(α1、α2、α3、β1、β2、β3、γ1、γ2、γ3)は、補正フレームのRGBのRAWデータに対する乗数であり、第1補正係数(Δ1、Δ2、Δ3)は、補正フレームのRGBのRAWデータのオフセット値である。
オフセット値は、補正フレームの露光時間における光源が、単色光などスペクトルに偏りがある場合、あるいは基準フレームの露光時間における光源には、RGBの全ての波長帯域が含まれるが、補正フレームの露光時間における光源には、RGBの波長帯域のうちのいずれか1以上の波長帯域が不足する場合に、後述する色補正において、補正フレームの色の再現性を上げるために必要な補正係数である。したがって、光源の波長帯域によっては、第1補正係数(Δ1、Δ2、Δ3)はゼロにし、またはオフセット用の第1補正係数(Δ1、Δ2、Δ3)は設けないようにしてもよい。
第1色補正部350は、第1補正係数算出部340により算出された第1補正係数(α1、α2、α3、β1、β2、β3、γ1、γ2、γ3、Δ1、Δ2、Δ3)を補正フレームに適用し、補正フレームの色補正を行う。
即ち、第1色補正部350は、動画像取得部302から入力するRAWデータ300のフレームが補正フレームであって、その補正フレームのRAWデータのR画素の画素データを補正する場合、[数1]式に示したようにR画素の画素データ(R)と、R画素の周辺のG画素の画素データ(G)と、R画素の周辺のB画素の画素データ(B)にそれぞれ第1補正係数(α1、β1、γ1)を乗算するとともに、オフセット値Δ1を加算して、色補正したR画素の画素データを取得する。
第1色補正部350は、補正フレームのRAWデータのG画素の画素データを補正する場合、[数2]式に示したようにG画素の周辺のR画素の画素データ(R)と、G画素の画素データ(G)と、G画素の周辺のB画素の画素データ(B)にそれぞれ第1補正係数(α2、β2、γ2)を乗算するとともに、オフセット値Δ2を加算して、色補正したG画素の画素データを取得し、補正フレームのRAWデータのB画素の画素データを補正する場合、[数3]式に示したようにB画素の周辺のR画素の画素データ(R)と、B画素の周辺のG画素の画素データ(G)と、B画素の画素データ(B)にそれぞれ第1補正係数(α3、β3、γ3)を乗算するとともに、オフセット値Δ3を加算して、色補正したG画素の画素データを取得する。
上記構成の画像処理装置によれば、補正フレームのRAWデータの色味を基準フレームの色味に合わせ、又は近づけることができる。
また、この画像処理装置は、Rデータ、Gデータ及びBデータに、光源種や色温度等に応じたWBゲインGr,Gg,Gbを乗算することにより、ホワイトバランス補正を行うホワイトバランス補正部234とは異なり、光源種や色温度等に依存しない画像処理であり、光源のフリッカに関わらず補正フレームの色味を基準フレームの色味に合わせることができる。
尚、デジタル信号処理部206のリニアマトリックス処理部は、RGBの色画像データに対して3×3の固定係数による行列演算を行うが、この固定係数に第1補正係数(α1、α2、α3、β1、β2、β3、γ1、γ2、γ3)を乗算した値を適用することができる。また、デジタル信号処理部206のオフセット処理部は、撮像素子201のオプティカルブラック領域に発生する信号成分(オフセット値)を減算することで暗電流の影響を補正する部分であるが、オフセット処理部のオフセット値に第1補正係数(Δ1、Δ2、Δ3)を加算した値を適用することができる。これにより、リニアマトリックス処理部及びオフセット処理部を第1色補正部350として機能させることができる。
図5は、画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す積層型CMOSの実施形態を示す図である。尚、図5において、図4に示した画像処理装置と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5において、基準フレーム記憶領域314に基準フレーム、補正フレーム記憶領域316に補正フレームの画素データを一時記憶させる。基準フレーム記憶領域314及び補正フレーム記憶領域316からは、第1補正係数の演算に使用する第1画像領域322毎に、それぞれ第1基準画像領域の画素データ(第1基準色信号(Rref、Gref、Bref))及び第1補正画像領域の画素データ(第1補正色信号(R、G、B))が並列に読み出され、第1補正係数算出部340に加えられる。
第1補正係数算出部340は、並列に読み出された同一の第1画像領域である第1基準画像領域の第1基準色信号(Rref、Gref、Bref)と、第1補正画像領域の第1補正色信号(R、G、B)とに基づいて、第1補正画像領域の第1補正色信号を、第1基準画像領域の第1基準色信号に合わせる第1補正係数を算出する。
第1色補正部350は、補正フレーム記憶領域316から読み出される補正フレームの画素データに対して第1補正係数算出部340により算出された第1補正係数を使用した補正処理を行い出力する。
このようにして基準フレームと補正フレームの対応する第1画像領域毎の演算を並列に行うことで第1補正係数の算出時間を短縮し、補正フレームの色補正をリアルタイムで実行可能にしている。
[画像処理装置の第2実施形態]
図6は、本発明に係る画像処理装置の第2実施形態を示すブロック図である。
図6に示すフレーム特定部311は、第1実施形態のように光源のフリッカ位相に対応して基準フレームと補正フレームとを特定するものではなく、例えば、動画像撮像時の最初のフレームを基準フレームとして特定し、それ以降のフレームを補正フレームとして特定し、あるいは操作部222を使用してユーザが指定したフレームを基準フレームとして特定し、それ以外のフレームを補正フレームとして特定することができる。基準フレームと補正フレームの特定方法はこれに限定されず、例えば、人物等の主要被写体が最初に検出されたフレームを基準フレームとし、それ以降のフレームであって、主要被写体が撮像されているフレームを補正フレームとすることができる。
第1画像領域決定部321は、オブジェクト検出部324を有し、オブジェクト検出部324により検出されたフレーム内のオブジェクトに対応する演算領域を決定する。オブジェクト検出部324は、画像の特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいてフレーム内の人物、建物、空、地面などの1以上のオブジェクトを検出するもので、オブジェクト検出用に機械学習させた学習器などを使用することができる。
第1画像領域決定部321は、オブジェクト検出部324により検出されたフレーム内のオブジェクトを基準にして演算領域を決定する。複数のオブジェクトが検出された場合には、画面中心に近いオブジェクト、あるいは優先順位の高いオブジェクトを選択することができる。
図7は室外で撮像された動画像の基準フレームFrefと屋内で撮像された動画像の補正フレームFの一例を示す図である。
図7に示す例では、基準フレームFref及び補正フレームF内のオブジェクトとして人物が検出されており、第1画像領域決定部321は、検出された人物を基準にして基準フレームFrefにおける演算領域A、及び補正フレームFにおける演算領域Cを決定することができる。
第1画像領域決定部321は、基準フレームFrefの演算領域A内のn個の第1基準画像領域B1~Bnを決定し、補正フレームFの演算領域C内のn個の第1補正画像領域D1~Dnを決定する。尚、図7に示す例では、第1基準画像領域B1~Bnと第1補正画像領域D1~Dnとはそれぞれ同じ位置の領域である。また、図7では、それぞれ1つの第1基準画像領域B1及び第1補正画像領域D1のみが図示されている。
図6に戻って、第1色信号取得部330は、第1画像領域決定部321により決定された第1基準画像領域B1~Bnの色画像データより第1基準画像領域B1~Bn毎に第1基準色信号(Rref、Gref、Bref)を取得し、同様に第1画像領域決定部321により決定された第1補正画像領域D1~Dnの色画像データより第1補正画像領域D1~Dn毎に第1補正色信号(R、G、B)を取得する。
第1補正係数算出部340は、複数ペアの第1基準色信号(Rref、Gref、Bref)と第1補正色信号(R、G、B)に基づいて、第1補正色信号(R、G、B)を、第1基準色信号(Rref、Gref、Bref)に合わせるための第1補正係数([数1]式~[数3]式のα1~α3、β1~β3、γ1~γ3、Δ1~Δ3)を算出する。
第1色補正部350は、第1補正係数算出部340により算出された第1補正係数(α1、α2、α3、β1、β2、β3、γ1、γ2、γ3、Δ1、Δ2、Δ3)を補正フレームに適用し、補正フレームの色補正を行う。
室外の自然光から室内の単色照明に光源が切り替わる場合、これらの光源に応じたWBゲインGr,Gg,Gbを、Rデータ、Gデータ及びBデータに乗算するホワイトバランス補正を行っても被写体の色味は大きく異なるが、第2実施形態によれば、室内で撮像される動画像(演算領域Cの被写体)を、室外で撮像された演算領域Aの被写体の色味に近づけることができる。
尚、補正フレームFの演算領域C以外の背景領域の色味は、基準フレームFrefの演算領域A以外の背景領域の色味に必ずしも近づかないが、少なくとも補正フレームFの被写体(主要被写体)を含む演算領域Cの色味を、基準フレームFrefの演算領域Aの色味に近づけることができる。
図8は事前に準備した基準フレームFrefと補正フレームFの一例を示す図である。
図8に示す基準フレームFrefは、色味を合わせたいオブジェクト画像として顔画像を含み、この顔画像を含む顔領域を演算領域Aとしている。
オブジェクト検出部324(図6)は補正フレームFから顔画像を検出し、第1画像領域決定部321は、オブジェクト検出部324により検出された顔画像を含む顔領域を演算領域Cとする。
図8に示すように基準フレームFrefの演算領域Aと補正フレームFの演算領域Cの位置及び大きさが異なる場合、オブジェクト検出部324は、基準フレームFrefの演算領域Aに含まれる顔領域から顔パーツ(例えば、目、鼻、口、頬、額、顎、眉毛、頭髪等)を検出し、同様に補正フレームFの演算領域Cに含まれる顔領域から顔パーツを検出する。
第1画像領域決定部321は、オブジェクト検出部324により検出された基準フレームFrefの演算領域Aに含まれる各顔パーツの領域を第1基準画像領域とし、補正フレームFの演算領域Cに含まれる各顔パーツの領域を第1補正画像領域とすることができる。
このようにして第1補正係数を算出するための第1基準画像領域及び第1補正画像領域を決定することで、事前に決めた特定の被写体の好ましい色味に、補正フレーム内の特定の被写体の色味を近づけることができる。
[画像処理装置の第3実施形態]
図9は、光源のフリッカと撮像素子の露光動作と動画像データとの関係を模式的に示した図である。
図9に示す光源は、商用電源の周波数に応じて明滅を繰り返す。また、撮像素子201は、動画像を撮像する場合にローリングシャッタ方式で駆動されており、1フレームの走査ライン毎に露光開始のタイミングがずれている。
したがって、光源のフリッカにより、同一フレーム内であっても走査ラインの位置に応じて露光時間中の光源からの入射光量やRGBの分光比が異なり、同一フレーム内でも色味が走査ラインに応じて変化する。
図10は、本発明に係る画像処理装置の第3実施形態を示すブロック図である。
図10に示す第3実施形態の画像処理装置は、同一フレーム内の色味の変化を補正するものであり、主として動画像取得部303、ライン画像特定部410、第2画像領域決定部420、第2色信号取得部430、第2補正係数算出部440、及び第2色補正部450から構成されている。
RAWデータ301は、図9に示したようにフリッカを有する光源下で、ローリングシャッタ方式で撮像素子201が駆動される場合に、撮像素子201から得られる動画像データである。動画像取得部303はRAWデータ301を取得し、取得したRAWデータ301をライン画像特定部410及び第2色補正部450に出力する。
ライン画像特定部410は、RAWデータ301の各フレームにおいて、基準走査ライン上の画像を基準ライン画像として特定し、基準走査ライン画像に隣接する走査ライン上の画像を補正ライン画像として特定する。
各フレームの最初の基準走査ラインは、例えば、1フレーム内の先頭の走査ラインとすることができる。また、各フレームの最初の基準走査ラインは、フリッカの影響が少ない走査ラインとすることができる。フリッカの影響が少ない走査ラインとは、走査ラインの露光時間における光源の輝度変化が少ない走査ラインである。
また、ライン画像特定部410は、後述の第2色補正部450により色補正された補正ライン画像を、隣接する次の補正ライン画像に対する基準ライン画像として特定する。
第2画像領域決定部420は、ライン画像特定部410により特定された基準ライン画像と補正ライン画像とから、それぞれライン画像内の第2補正係数の算出に用いる画像領域を決定する部分であり、基準ライン画像と補正ライン画像の各演算領域内における基準ライン画像より第2基準画像領域を決定し、補正ライン画像より第2基準画像領域に対応する第2補正画像領域を決定する。
本例の第2基準画像領域と第2補正画像領域とは、それぞれライン画像内の同じ位置の領域とすることができる。
第2基準画像領域は、例えば、基準ライン画像の演算領域内の予め設定された複数の画素位置における特定画素又は特定画素を含む周辺画素の画像領域とすることができる。特定画素は、ライン画像の全領域の画素が含まれるように複数選択することが望ましい。
第2補正画像領域は、補正ライン画像の演算領域内の領域であり、第2基準画像領域に対応する領域である。
本例の基準ライン画像と補正ライン画像とは、互いに隣接する走査ライン上のライン画像であり、露光時間が近似し、かつ被写体の相関が高いため、色の変化を抽出し易い。
第2色信号取得部430は、第2画像領域決定部420により決定された第2基準画像領域の色画像データ(本例では、RGBのRAWデータ)より、RAWデータの第2基準画像領域のR画素の画素データの代表値、G画素の画素データの代表値、及びB画素の画素データの代表値を、複数の第2基準画像領域毎に第2基準色信号(Rref、Gref、Bref)として取得する。
第2色信号取得部430は、同様にして第2画像領域決定部420により決定された第2補正画像領域のRGBのRAWデータより、RAWデータの第2補正画像領域のR画素の画素データの代表値、G画素の画素データの代表値、及びB画素の画素データの代表値を、複数の第2補正画像領域毎に第2補正色信号(R、G、B)として取得する。
尚、比較する第2基準色信号と第2補正色信号のペアを多くすることが望ましい。演算に使用する第2基準色信号と第2補正色信号のペアを多くすることで、局所的なライン間の被写体の相関性の低さに起因する、第2補正係数の誤差を減らすためである。
第2補正係数算出部440は、第2補正色信号(R、G、B)を、第2基準色信号(Rref、Gref、Bref)に合わせる第2補正係数を算出する。尚、第2補正係数の演算は、フレーム間の第1補正係数の演算と同様に行うことができる。
第2色補正部450は、第2補正係数算出部440により算出された第2補正係数(α1~α3、β1~β3、γ1~γ3、Δ1~Δ3)を補正ライン画像に適用し、補正ライン画像の色補正を行う。尚、第2補正係数のうちのオフセット値(Δ1~Δ3)は省略することができる。
第2色補正部450は、動画像取得部303から入力するRAWデータ300の1ライン毎の補正ライン画像に、ライン毎に算出された第2補正係数を適用して色補正し、色補正した補正ライン画像を出力する。ライン画像特定部410は、第2色補正部450により色補正された補正ライン画像を、次の補正ライン画像に対する基準ライン画像として取得する。
このようにして補正ライン画像を順次色補正することにより、同一フレーム内の色味の変化(色ムラ、輝度ムラ)を補正することができる。
図11は、本発明に係る画像処理装置の第4実施形態を示すブロック図である。尚、図11において、図10に示した第3実施形態の画像処理装置と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11に示す第4実施形態の画像処理装置は、第3実施形態と同様に同一フレーム内の色味の変化を補正するものであるが、主としてライン画像特定部411による基準ライン画像と補正ライン画像の特定方法、及び第2画像領域決定部421による比較する画像領域の決定方法が異なる。
ライン画像特定部411は、動画像データを構成する各フレームにおいて、基準走査ライン上のライン画像を基準ライン画像として特定し、基準走査ライン以外の走査ライン上のライン画像を補正ライン画像として特定する。ここで、基準走査ラインは、フリッカの影響が少ない走査ラインとすることができる。
第2画像領域決定部421は、ライン画像特定部411により特定された基準ライン画像と補正ライン画像とから、それぞれライン画像内の第2補正係数の算出に用いる画像領域を決定する部分であり、基準ライン画像と補正ライン画像の各演算領域内における基準ライン画像より第2基準画像領域を決定し、補正ライン画像毎に第2基準画像領域に対応する第2補正画像領域を決定する。
ここで、基準ライン画像と補正ライン画像は、フレーム内で離れていることが想定されるため、第2画像領域決定部421は、基準ライン画像と補正ライン画像から色が似通った走査ライン方向(水平方向)の画素同士を含む複数の画像領域を決定する。色が似通っているかどうかの判断は、例えば、画素データ(R、G、B)から、(R-G)/(B-G)を算出し、その算出結果の差が基準値以下になるか否かにより行うことができる。尚、本例では、RAWデータを入力データとするため、例えば、比較する特定画素がR画素の画素データの場合、そのR画素の近傍のG画素、B画素の画素データを使用して、色が似通っているか否かの判断を行う。
また、第2画像領域決定部421は、フレームから顔画像等のオブジェクトを検出するオブジェクト検出部424を備えている。第2画像領域決定部421は、オブジェクト検出部424により検出された、基準ライン画像の第2基準画像領域に含まれるオブジェクトと同じオブジェクトを含み、かつ色が似通った画素を含む補正ライン画像の画像領域を第2補正画像領域として決定することが望ましい。
第4実施形態によれば、フレーム内で基準ライン画像と補正ライン画像が離れていても、色補正に使用する特定画素を決定することができる。
フリッカを有する光源下で、ローリングシャッタ方式で撮像素子を駆動して取得した動画像データの場合、第1実施形態又は第2実施形態の画像処理装置によりフレーム間の色味の変化を補正するとともに、第3実施形態又は第4実施形態の画像処理装置により同一フレーム内の色味の変化を補正することが望ましい。この場合、最初に同一フレーム内の色味の変化を補正し、その後、フレーム間の色味の変化を補正することが望ましい。
また、本例では、補正対象の動画像データとしてRAWデータを使用する場合について説明したが、これに限らず、例えば、リニアマトリックス処理後の動画像データ、デモザイク処理後の同時化されたRGBデータ、RGB/YCrCb変換処理により同時化されたRGBデータを輝度データ(Y)及び色差データ(Cr、Cb)に変換したYCrCbデータを、補正対象の動画像データとしてもよい。
尚、YCrCbデータを、補正対象の動画像データとする場合、[数1]式から[数3]式において、RGBデータの代わりにYCrCbデータが適用されることは言うまでもない。また、撮像素子は、RGBのカラーフィルタを備えているものに限らず、イエロー、エメラルドなどの他の色を含むものでもよい。
[画像処理方法]
図12は、本発明に係る画像処理方法の実施形態を示すフローチャートである。尚、図12に示す画像処理方法は、図4に示した第1実施形態の画像処理装置に対応するものである。
図12において、本体側CPU220は、静止画像抽出用の動画像を撮像する第2動画像撮像モードが設定され、動画像撮像のスタンバイ中にシャッタレリーズスイッチ22から動画像の撮像開始の指示入力があるか否かを判別する(ステップS10)。本体側CPU220は、動画像の撮像開始の指示入力を受け付けると、撮像素子制御部202を介して撮像素子201を駆動し、静止画像抽出用の動画像の撮像を行わせ、撮像された動画像データであるRAWデータに対して、画像処理装置として機能するデジタル信号処理部206により画像処理を行わせる。
図4に示した画像処理装置の動画像取得部302は、1フレーム分のRAWデータ300を取得する(ステップS12)。フレーム特定部310は、動画像取得部302により取得された1フレームが、動画像を構成する複数のフレームのうちの基準フレームであるか補正フレームであるかを特定し、特定した基準フレーム又は補正フレームを取得する(ステップS14)。基準フレーム又は補正フレームの特定は、フリッカ位相検出部312により検出されるフリッカ位相に基づいて行うことができる。
第1画像領域決定部320は、フレーム特定部310により特定された基準フレームから第1補正係数の算出に用いる複数の第1基準画像領域を決定し、フレーム特定部310により特定された補正フレームから複数の第1基準画像領域にそれぞれ対応する複数の第1補正画像領域を決定する(ステップS16)。
第1色信号取得部330は、第1画像領域決定部320により決定された複数の第1基準画像領域のRAWデータより、第1基準画像領域毎に第1基準色信号(Rref、Gref、Bref)を取得し、複数の第1補正画像領域のRAWデータより、第1補正画像領域毎に第1補正色信号(R、G、B)を取得する(ステップS18)。
第1補正係数算出部340は、第1色信号取得部330により取得された複数ペアの第1基準色信号(Rref、Gref、Bref)と第1補正色信号(R、G、B)に基づいて、第1補正色信号(R、G、B)を、第1基準色信号(Rref、Gref、Bref)に合わせるための第1補正係数([数1]式~[数3]式のα1~α3、β1~β3、γ1~γ3、Δ1~Δ3)を算出する(ステップS20)。
第1色補正部350は、動画像取得部302から入力する補正フレームに対して第1補正係数算出部340により算出された第1補正係数を適用し、補正フレームの色補正を行う(ステップS22)。この補正フレームに対する色補正により、補正フレームの色味を基準フレームの色味に近づけることができる。
続いて、本体側CPU220は、シャッタレリーズスイッチ22から動画像の撮像終了の指示入力があるか否かを判別する(ステップS24)。本体側CPU220は、動画像の撮像終了の指示入力がない場合には、ステップS12に遷移させる。これにより、次のフレームに対してステップS12からステップS24の処理を実行させる。一方、動画像の撮像終了の指示入力を受け付けると、第2動画像撮像モードによる動画像の撮像及び画像処理等を終了させる。
尚、上記実施形態の画像処理方法では、動画像の撮像により取得したRAWデータをリアルタイムに補正処理しているが、例えば、RAWデータを一旦、記憶媒体(メモリカード212やフラッシュROM226)に一旦記録した後、記憶媒体からRAWデータを読み出して補正処理を行うようにしてもよい。
本実施形態の撮像装置10は、ミラーレスのデジタル一眼カメラであるが、これに限らず、一眼レフカメラ、レンズ一体型の撮像装置、デジタルビデオカメラ等でもよく、また、撮像機能に加えて撮像以外の他の機能(通話機能、通信機能、その他のコンピュータ機能)を備えるモバイル機器に対しても適用可能である。本発明を適用可能な他の態様としては、例えば、カメラ機能を有する携帯電話機やスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型ゲーム機が挙げられる。以下、本発明を適用可能なスマートフォンの一例について説明する。
<スマートフォンの構成>
図13は、本発明の撮像装置の一実施形態であるスマートフォン500の外観を示すものである。図13に示すスマートフォン500は、平板状の筐体502を有し、筐体502の一方の面に表示部としての表示パネル521と、入力部としての操作パネル522とが一体となった表示入力部520を備えている。また、筐体502は、スピーカ531と、マイクロフォン532、操作部540と、カメラ部541とを備えている。尚、筐体502の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用すること、あるいは折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用することもできる。
図14は、図13に示すスマートフォン500の構成を示すブロック図である。図14に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部510と、表示入力部520と、通話部530と、操作部540と、カメラ部541と、記憶部550と、外部入出力部560と、GPS受信部570(GPS:Global Positioning System)と、モーションセンサ部580と、電源部590と、主制御部501とを備える。主制御部501は、動画像取得部、フレーム特定部、第1画像領域決定部、第1色信号取得部、第1補正係数算出部、及び第1色補正部として機能する。
無線通信部510は、主制御部501の指示にしたがって、移動通信網に収容された基地局に対し無線通信を行う。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信、Webデータ及びストリーミングデータなどの受信を行う。
表示入力部520は、主制御部501の制御により、画像(静止画像及び動画像)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達し、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル521と、操作パネル522とを備える。
表示パネル521としては、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro-Luminescence Display)などが表示デバイスとして用いられる。操作パネル522は、表示パネル521の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指やペン等によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。かかるデバイスをユーザの指やペン等によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部501に出力する。次いで、主制御部501は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル521上の操作位置(座標)を検出する。
図13に示すように、本発明の撮像装置の一実施形態として例示しているスマートフォン500の表示パネル521と操作パネル522とは一体となって表示入力部520を構成しているが、操作パネル522が表示パネル521を完全に覆うような配置となっている。かかる配置を採用した場合、操作パネル522は、表示パネル521外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル522は、表示パネル521に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル521に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
通話部530は、スピーカ531やマイクロフォン532を備え、マイクロフォン532を通じて入力されたユーザの音声を主制御部501にて処理可能な音声データに変換して主制御部501に出力すること、無線通信部510あるいは外部入出力部560により受信された音声データを復号してスピーカ531から出力することができる。また、図13に示すように、例えばスピーカ531を表示入力部520が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロフォン532を筐体502の側面に搭載することができる。
操作部540は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるデバイスである。例えば図13に示すように、操作部540は、スマートフォン500の筐体502の側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部550は、主制御部501の制御プログラム、制御データ、アプリケーションソフト(本発明に係る画像処理方法を実現するプログラムを含む)、通信相手の名称及び電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータ、及びダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶する。また、記憶部550は、スマートフォン内蔵の内部記憶部551と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部562により構成される。尚、記憶部550を構成するそれぞれの内部記憶部551と外部記憶部552は、公知の記憶媒体を用いて実現される。
外部入出力部560は、スマートフォン500に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たす。スマートフォン500は、外部入出力部560を介して他の外部機器に通信等により直接的又は間接的に接続される。通信等の手段としては、例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)、IEEE1394、ネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN(Local Area Network)を挙げることができる。その他、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)なども通信等の手段として挙げることができる。
スマートフォン500に連結される外部機器としては、例えば、有線/無線ヘッドセット、有線/無線外部充電器、有線/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)、やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カードが挙げられる。また、オーディオ及びビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ及びビデオ機器、無線接続される外部オーディオ及びビデオ機器、有線/無線接続されるスマートフォン、有線/無線接続されるPDA、有線/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホンなどの外部機器も連結することができる。外部入出力部560は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン500の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン500の内部のデータを外部機器に伝送することができる。
モーションセンサ部580は、例えば、3軸の加速度センサや傾斜センサなどを備え、主制御部501の指示にしたがって、スマートフォン500の物理的な動きを検出すことにより、スマートフォン500の動く方向や加速度、姿勢が検出される。かかる検出結果は、主制御部501に出力されるものである。電源部590は、主制御部501の指示にしたがって、スマートフォン500の各部に、バッテリ(不図示)に蓄えられる電力を供給する。
主制御部501は、マイクロプロセッサを備え、記憶部550が記憶する制御プログラム及び制御データにしたがって動作し、スマートフォン500の各部を統括して制御する。また、主制御部501は、無線通信部510を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
また、主制御部501は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部520に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部501が、上記画像データを復号し、かかる復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部520に表示する機能のことをいう。
カメラ部541は、CMOSやCCDなどの撮像素子を用いて電子撮影するデジタルカメラであり、図1に示した撮像装置10に相当する。また、カメラ部541は、主制御部501の制御により、撮像によって得た画像データ(動画像、静止画像)を例えばMPEGやJPEGなどの圧縮した画像データに変換し、記憶部550に記録することや、外部入出力部560や無線通信部510を通じて出力することができる。
また、カメラ部541はスマートフォン500の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル521にカメラ部541で取得した画像を表示することや、操作パネル522の操作入力のひとつとして、カメラ部541の画像を利用することができる。また、GPS受信部570が位置を検出する際に、カメラ部541からの画像を参照して位置を検出することもできる。さらには、カメラ部541からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、あるいは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン500のカメラ部541の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部541からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画像又は動画像の画像データにGPS受信部570により取得した位置情報、マイクロフォン532により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部580により取得した姿勢情報等を付加して記憶部550に記録することや、外部入出力部560や無線通信部510を通じて出力することもできる。
図13に示すようにスマートフォン500において、カメラ部541は表示入力部520と同じ面に搭載されているが、カメラ部541の搭載位置はこれに限らず、表示入力部520の背面に搭載されてもよいし、或いは、複数のカメラ部541が搭載されてもよい。尚、複数のカメラ部541が搭載されている場合、撮影に供するカメラ部541を切り替えて単独にて撮影すること、或いは、複数のカメラ部541を同時に使用して撮影することができる。
[その他]
本実施形態の画像処理装置は、撮像装置10に内蔵されているが、外部のコンピュータ等により構成される画像処理装置でもよい。
また、本発明は、撮像装置内のコンピュータ、又は外部のコンピュータにインストールされることにより、これらのコンピュータを本発明に係る画像処理装置として機能させる画像処理プログラム、及びこの画像処理プログラムが記録された記憶媒体を含む。
更に、本実施形態では、撮像装置内で第1補正係数、第2補正係数を算出し、算出した第1補正係数、第2補正係数を補正フレームに適用してフレーム間の色味、あるいは同一フレーム内の色味をリアルタイムに補正するが、これに限らず、例えば、撮像装置では、動画像データ(RAWデータ)の取得と、補正係数(第1補正係数,又は第1補正係数と第2補正係数)の算出を行い、動画像データと補正係数とを関連付けて保存し、補正モード等で撮像装置が動画像データと補正係数とを取得し、又はコンピュータ等の外部機器が動画像データと補正係数とを取得して、動画像データのフレーム間の色味、あるいは同一フレーム内の色味を補正するようにしてもよい。この場合、補正係数は、動画ファイルのヘッダに記録してもよいし、動画ファイルと関連付けられた別のファイルに記録してもよい。
また、撮像素子がグローバルシャッタ方式で駆動される場合には、同一フレーム内のライン画像間の色補正は不要であり、基準フレームと補正フレームとのフレーム間で色補正を行う。この場合、基準フレームと補正フレームとの同一エリア間で色補正、或いは、オブジェクト検出によって検出された基準フレームと補正フレームの同一被写体の間で色補正を行うことができる。
また、本実施形態において、例えば、本体側CPU220、レンズ側CPU120等の各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路などが含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントやサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System on Chip:SoC)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。