本発明は、トランスサイレチン(TTR)遺伝子のエクソン1またはエクソン3中の認識配列(例えば、マウス、ヒトおよび非ヒト霊長類のTTR遺伝子において保存されているTTR 15-16認識配列(配列番号7)またはTTR 5-6認識配列(配列番号9))に結合しそれを切断する、操作されたメガヌクレアーゼを提供する。本明細書で開示される操作されたメガヌクレアーゼによる認識配列における切断は、切断部位における非相同末端結合(NHEJ)に起因してTTRの発現を改変することができる。NHEJは、遺伝子発現に干渉し得る挿入、欠失またはフレームシフト突然変異をもたらし得る。あるいは、目的の配列を、相同組換えによってTTR遺伝子に導入することができる。したがって、正常な遺伝子発現を中断することによって、内因性TTRポリペプチドの発現を本明細書に開示される方法に従って低減することができる。したがって、そのようなメガヌクレアーゼは、トランスサイレチンアミロイドーシス(ATTR)または他のTTR関連疾患、例えば老年性全身性アミロイドーシス(SSA)、家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)または家族性アミロイド心疾患(FAC)を有する個体におけるTTRポリペプチドレベルを低減するのに有用である。したがって、本発明はまた、ATTRまたは他のTTR関連疾患を有する対象を処置するための医薬組成物および方法であって、TTR遺伝子内に配列番号7または9を含む認識配列に対する特異性を有する操作されたメガヌクレアーゼを利用する医薬組成物および方法を提供する。
したがって、一態様において、本発明は、トランスサイレチン(TTR)遺伝子内の認識配列を認識してそれを切断する操作されたメガヌクレアーゼであって、第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを含み、上記第1のサブユニットは、上記認識配列の第1の認識半部位に結合し、第1の超可変(HVR1)領域を含み、上記第2のサブユニットは、上記認識配列の第2の認識半部位に結合し、第2の超可変(HVR2)領域を含む、操作されたメガヌクレアーゼを提供する。いくつかの実施形態において、認識配列は、配列番号7を含む。
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基24~79に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態において、HVR1領域は、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11個のアミノ酸置換を有する配列番号11~14のいずれか1つの残基24~79に対応するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する残基を含む。
ある特定の実施形態において、HVR1領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基66に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基48,50、および71~73に対応する1つまたは複数の残基を含む。
ある特定の実施形態において、HVR1領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基24~79を含む。
特定の実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基7~153に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、第1のサブユニットは、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30個のアミノ酸置換を有する配列番号11~14のいずれか1つの残基7~153に対応するアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基19に対応する残基にG、SまたはAを含む。
いくつかの実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基19および139に対応する残基を含む。
ある特定の実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基80に対応する残基にE、QまたはKを含む。
いくつかの実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか一つの残基80に対応する残基を含む。特定の実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基7~153を含む。
いくつかの実施形態において、HVR2領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基215~270に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態において、HVR2領域は、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11個のアミノ酸置換を有する配列番号11~14のいずれか1つの残基215~270に対応するアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態において、HVR2領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266および268に対応する1つまたは複数の残基を含む。ある特定の実施形態において、HVR2領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266および268に対応する残基を含む。
ある特定の実施形態において、HVR2領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基257に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。
特定の実施形態において、HVR2領域は、配列番号11~14のいずれか1つのいずれか1つの残基215~270を含む。
いくつかの実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基198~344に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、第2のサブユニットは、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30個のアミノ酸置換を有する配列番号11~14のいずれか1つの残基198~344に対応するアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基210に対応する残基にG、SまたはAを含む。
ある特定の実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基271に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかの実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号11のいずれか1つの残基271に対応する残基を含む。
特定の実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基198~344を含む。
いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼの第1のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基7~153に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有し、第2のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つの残基198~344に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態において、第1のサブユニットおよび/または第2のサブユニットは、配列番号11~14のいずれか1つのそれぞれ残基7~153および残基198~344に対する最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30個のアミノ酸置換を含み得る。
ある特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、リンカーを含む一本鎖メガヌクレアーゼであり、リンカーは第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを共有結合する。
特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号11~14のいずれか1つと少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号11~14のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号66~69のいずれか1つと少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有する核酸配列によってコードされる。
特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号66~69のいずれか1つの核酸配列によってコードされる。
いくつかの実施形態において、認識配列は、配列番号9を含む。
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基24~79に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、第1のサブユニットは、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30個のアミノ酸置換を有する配列番号15の残基7~153に対応するアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する残基を含む。
ある特定の実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基66に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基24~79を含む。
特定の実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号15の残基7~153に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、第1のサブユニットは、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30個のアミノ酸置換を有する配列番号15の残基7~153に対応するアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号15の残基19に対応する残基にG、SまたはAを含む。
ある特定の実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号15の残基80に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかの実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号15の残基80に対応する残基を含む。
特定の実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号15の残基7~153を含む。いくつかの実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基215~270に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、第2のサブユニットは、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30個のアミノ酸置換を有する配列番号15の残基215~270に対応するアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266および268に対応する1つまたは複数の残基を含む。ある特定の実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266および268に対応する残基を含む。
ある特定の実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基257に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。
特定の実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基239、241および263~265に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかの実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基239、241および263~265に対応する残基を含む。
特定の実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基215~270を含む。
いくつかの実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号15の残基198~344に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、第2のサブユニットは、最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30個のアミノ酸置換を有する配列番号15の残基198~344に対応するアミノ酸配列を含む。
ある特定の実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号15の残基210に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかの実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号15の残基210に対応する残基を含む。
ある特定の実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号15の残基271に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかの実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号15の残基271に対応する残基を含む。
特定の実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号15の残基198~344を含む。
いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼの第1のサブユニットは、配列番号15の残基7~153に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有し、第2のサブユニットは、配列番号15の残基198~344に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。ある特定の実施形態において、第1のサブユニットおよび/または第2のサブユニットは、配列番号15のそれぞれ残基7~153および残基198~344に対する最大1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29または30個のアミノ酸置換を含み得る。
ある特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、リンカーを含む一本鎖メガヌクレアーゼであり、リンカーは第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを共有結合する。
いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号15のアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号15のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号70の核酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有する核酸配列によってコードされる。
いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号70の核酸配列によってコードされる。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを提供する。
ある特定の実施形態において、ポリヌクレオチドは、mRNAである。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む組換えDNAコンストラクトを提供する。
ある特定の実施形態において、組換えDNAコンストラクトは、本明細書に開示される操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む組換えウイルスをコードする。いくつかの態様において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えアデノ随伴ウイルス(AAV)である。特定の態様において、組換えウイルスは、組換えAAVである。いくつかの実施形態において、組換えDNAコンストラクトによってコードされる組換えAAVは、AAV8血清型を有する。いくつかの実施形態において、上記核酸配列は、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列に動作可能に連結されたプロモータ配列を含む。いくつかの実施形態において、プロモータは、肝臓特異的プロモータである。いくつかの実施形態において、肝臓特異的プロモータは、ヒトチロキシン結合グロブリン(TBG)プロモータ、ヒトアルファ-1アンチトリプシンプロモータ、ハイブリッド肝臓特異的プロモータ、またはアポリポタンパク質A-IIプロモータを含む。
別の態様において、本発明は、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む組換えウイルスを提供する。いくつかの実施形態において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えAAVである。特定の実施形態において、組換えウイルスは、組換えAAVである。いくつかの実施形態において、組換えAAVは、AAV8血清型を有する。
別の態様において、本発明は、遺伝子改変真核細胞の染色体中に妨害された標的配列を有する遺伝子改変真核細胞を生成するための方法であって、本発明の任意の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを真核細胞に導入するステップであって、操作されたメガヌクレアーゼは真核細胞において発現されるステップを含み;操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号7または9を含む認識配列で染色体に切断部位を生成し、標的配列は、上記切断部位での非相同末端結合によって改変される、方法を提供する。
いくつかの実施形態において、方法は、完全長内因性TTRポリペプチドをコードしない改変されたTTR遺伝子を生成する。いくつかの実施形態において、方法は、細胞における内因性TTRポリペプチドのレベルを、参照レベルに対して少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、または少なくとも約80%低減するのに有効である。いくつかの実施形態において、TTRポリペプチドレベルは、参照レベルに対して約1~5%、5%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%または70%~80%低減される。
いくつかの実施形態において、真核細胞は、哺乳動物細胞である。1つのそのような実施形態において、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、非ヒト霊長類細胞、またはマウス細胞から選択される。一実施形態において、哺乳動物細胞は、肝細胞である。ある特定の実施形態において、肝細胞は、ヒト、非ヒト霊長類、またはマウスの肝臓内にある。
いくつかの実施形態において、核酸は、mRNAまたは組換えウイルスによって真核細胞に導入される。1つのそのような実施形態において、mRNAは、脂質ナノ粒子内にパッケージングされる。別のそのような実施形態において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えAAVである。特定の実施形態において、組換えウイルスは、組換えAAVである。
別の態様において、本発明は、遺伝子改変真核細胞の染色体中に妨害された標的配列を有する遺伝子改変真核細胞を生成するための方法であって、本発明の任意の操作されたメガヌクレアーゼを真核細胞に導入するステップを含み;操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号7または9を含む認識配列で染色体に切断部位を生成し、標的配列は、切断部位での非相同末端結合によって改変される、方法を提供する。
1つの実施形態において、方法は、完全長内因性TTRポリペプチドをコードしない改変されたTTR遺伝子を生成する。いくつかの実施形態において、方法は、細胞における内因性TTRポリペプチドの発現を低減し、それにより、TTRポリペプチドレベルを、参照レベルに対して少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、または少なくとも約80%低減するのに有効である。いくつかの実施形態において、TTRポリペプチドレベルは、参照レベルに対して約1~5%、5%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%または70%~80%低減される。
いくつかの実施形態において、真核細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態において、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、非ヒト霊長類細胞、またはマウス細胞から選択される。特定の実施形態において、哺乳動物細胞は、肝細胞である。いくつかの実施形態において、肝細胞は、ヒト、非ヒト霊長類、またはマウスの肝臓内にある。
別の態様において、本発明は、遺伝子改変真核細胞の染色体に挿入された目的の外因性配列を含む上記遺伝子改変真核細胞を生成する方法であって、(a)本発明の任意の操作されたメガヌクレアーゼをコードする第1の核酸配列であって、操作されたメガヌクレアーゼは真核細胞において発現される、第1の核酸配列と;(b)上記目的の配列を含む第2の核酸配列とを含む1つまたは複数のポリヌクレオチドを真核細胞に導入するステップを含み;操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号7または9を含む認識配列で染色体に切断部位を生成し;目的の配列は、上記切断部位で上記染色体に挿入される、方法を提供する。
いくつかの実施形態において、第2の核酸配列は、上記切断部位に隣接する核酸配列に相同な核酸配列をさらに含み、上記目的の配列は、相同組換えによって上記切断部位に挿入される。
いくつかの実施形態において、方法は、完全長内因性TTRポリペプチドをコードしない改変されたTTR遺伝子を生成する。いくつかの実施形態において、いくつかの実施形態において、方法は、細胞における内因性TTRポリペプチドの発現を低減し、それにより、TTRポリペプチドレベルを、参照レベルに対して少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、またはそれ以上低減するのに有効である。いくつかの実施形態において、TTRポリペプチドレベルは、参照レベルに対して約1%~5%、5%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%、または70%~80%、またはそれ以上低減される。
いくつかの実施形態において、真核細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態において、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、非ヒト霊長類細胞、またはマウス細胞から選択される。特定の実施形態において、哺乳動物細胞は、肝細胞である。いくつかの実施形態において、肝細胞は、ヒト、非ヒト霊長類、またはマウスの肝臓内にある。いくつかの実施形態において、第1の核酸配列を含むポリヌクレオチドは、mRNAまたは組換えウイルスによって真核細胞に導入される。1つのそのような実施形態において、mRNAは、脂質ナノ粒子内にパッケージングされる。別のそのような実施形態において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えAAVである。特定の実施形態において、組換えウイルスは、組換えAAVである。
いくつかの実施形態において、第2の核酸配列を含むポリヌクレオチドは、組換えウイルスによって真核細胞に導入される。1つのそのような実施形態において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えAAVである。特定の実施形態において、組換えウイルスは、組換えAAVである。
別の態様において、本発明は、遺伝子改変真核細胞の染色体に挿入された目的の外因性配列を含む上記遺伝子改変真核細胞を生成する方法であって、(a)本発明の任意の操作されたメガヌクレアーゼ真核細胞に導入するステップと、(b)目的の配列を含む核酸配列を含むポリヌクレオチドを真核細胞に導入するステップとを含み、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号7または9を含む認識配列で染色体に切断部位を生成し目的の配列は、切断部位で染色体に挿入される、方法を提供する。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、切断部位に隣接する核酸配列に相同な核酸配列をさらに含み、目的の配列は、相同組換えによって切断部位に挿入される。いくつかの実施形態において、方法は、完全長内因性TTRポリペプチドをコードしない改変されたTTR遺伝子を生成する。いくつかの実施形態において、方法は、細胞におけるTTRポリペプチドレベルを、参照レベルに対して少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、またはそれ以上低減するのに有効である。いくつかの実施形態において、TTRポリペプチドレベルは、参照レベルに対して約1%~5%、5%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%、70%~80%、またはそれ以上低減される。
いくつかの実施形態において、真核細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態において、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、非ヒト霊長類細胞、またはマウス細胞から選択される。特定の実施形態において、哺乳動物細胞は、肝細胞である。いくつかの実施形態において、肝細胞は、ヒト、非ヒト霊長類、またはマウスの肝臓内にある。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、mRNAまたは組換えウイルスによって真核細胞に導入される。1つのそのような実施形態において、mRNAは、脂質ナノ粒子内にパッケージングされる。別のそのような実施形態において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えAAVである。特定の実施形態において、組換えウイルスは、組換えAAVである。
別の態様において、本発明は、改変TTR遺伝子を含む遺伝子改変真核細胞を生成するための方法であって、真核細胞に、(a)TTR遺伝子内の認識配列に対する特異性を有する操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドであって、上記操作されたヌクレアーゼは真核細胞において発現される、ポリヌクレオチド;または(b)TTR遺伝子内の認識配列に対する特異性を有する操作されたヌクレアーゼを導入するステップを含み、操作されたヌクレアーゼは、認識配列内に切断部位を生成し、完全長内因性TTRポリペプチドをコードしない改変TTR遺伝子を生じさせる、方法を提供する。
いくつかの実施形態において、改変TTR遺伝子は、エクソン1またはエクソン3内に挿入または欠失を含む。
いくつかの実施形態において、挿入または欠失は、操作されたヌクレアーゼ切断部位に導入される。
いくつかの態様において、操作されたヌクレアーゼは、配列番号7または9を含む認識配列に対する特異性を有する操作されたヌクレアーゼである。ある特定の実施形態において、操作されたヌクレアーゼは、配列番号7を含む認識配列に対する特異性を有する。他の実施形態において、操作されたヌクレアーゼは、配列番号9を含む認識配列に対する特異性を有する。
いくつかの実施形態において、操作されたヌクレアーゼは、本発明の任意の操作されたメガヌクレアーゼである。
いくつかの実施形態において、方法は、細胞におけるTTRポリペプチドレベルを、参照レベルに対して少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、またはそれ以上低減するのに有効である。いくつかの実施形態において、TTRポリペプチドレベルは、参照レベルに対して約1%~5%、5%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%、70%~80%、またはそれ以上低減される。
いくつかの実施形態において、真核細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態において、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、非ヒト霊長類細胞、またはマウス細胞から選択される。特定の実施形態において、哺乳動物細胞は、肝細胞等の肝臓細胞である。いくつかの実施形態において、肝臓細胞または肝細胞は、ヒト、非ヒト霊長類、またはマウスの肝臓内にある。いくつかの実施形態において、肝臓細胞は、肝前駆細胞または幹細胞である。
いくつかの実施形態において、方法は、インビトロで実行される。いくつかの実施形態において、方法は、インビボで実行される。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、組換えDNAコンストラクトである。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、脂質ナノ粒子によって上記真核細胞に導入される。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、mRNAまたは組換えウイルスによって真核細胞に導入される。1つのそのような実施形態において、mRNAは、脂質ナノ粒子内にパッケージングされる。別のそのような実施形態において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えAAVである。特定の実施形態において、組換えウイルスは、組換えAAVである。
別の態様において、本発明は、本発明の任意の方法によって調製された遺伝子改変真核細胞を提供する。
別の態様において、本発明は、改変TTR遺伝子を含む遺伝子改変真核細胞であって、上記改変TTR遺伝子は、配列番号7または配列番号9内の操作されたメガヌクレアーゼ切断部位における挿入または欠失を含み、上記改変TTR遺伝子は、完全長内因性TTRポリペプチドをコードしない、遺伝子改変真核細胞を提供する。
いくつかの実施形態において、遺伝子改変真核細胞は、参照レベルに対して少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、またはそれ以上のTTRポリペプチドレベルの低減を有する。いくつかの実施形態において、TTRポリペプチドレベルは、参照レベルに対して約1%~5%、5%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%、70%~80%、またはそれ以上低減される。
いくつかの実施形態において、真核細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態において、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、非ヒト霊長類細胞、またはマウス細胞から選択される。特定の実施形態において、哺乳動物細胞は、肝細胞等の肝臓細胞である。いくつかの実施形態において、肝臓細胞または肝細胞は、ヒト、非ヒト霊長類、またはマウスの肝臓内にある。いくつかの実施形態において、肝臓細胞は、肝前駆細胞または幹細胞である。
別の態様において、本発明は、改変TTR遺伝子を含む霊長類の肝臓内の遺伝子改変真核細胞であって、改変TTR遺伝子は、エクソン1またはエクソン3内に挿入または欠失を含み、上記改変TTR遺伝子は、完全長内因性TTRポリペプチドをコードしない、遺伝子改変真核細胞を提供する。
いくつかの実施形態において、挿入または欠失は、操作されたヌクレアーゼ切断部位に位置する。いくつかの実施形態において、挿入または欠失は、エクソン3内にある。ある特定の実施形態において、操作されたヌクレアーゼ切断部位は、配列番号7を含む操作されたメガヌクレアーゼ認識配列内にある。
いくつかの実施形態において、挿入または欠失は、エクソン1内にある。ある特定の実施形態において、操作されたヌクレアーゼ切断部位は、配列番号9を含む操作されたメガヌクレアーゼ認識配列内にある。
いくつかの実施形態において、遺伝子改変真核細胞は、参照レベルに対して少なくとも約1%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、またはそれ以上のTTRポリペプチドレベルの低減を有する。いくつかの実施形態において、TTRポリペプチドレベルは、参照レベルに対して約1~5%、5%~10%、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%、70%~80%、またはそれ以上低減される。
いくつかの実施形態において、遺伝子改変真核細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態において、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、非ヒト霊長類細胞、またはマウス細胞から選択される。特定の実施形態において、哺乳動物細胞は、肝細胞等の肝臓細胞である。いくつかの実施形態において、肝臓細胞または肝細胞は、ヒト、非ヒト霊長類、またはマウスの肝臓内にある。いくつかの実施形態において、肝臓細胞は、肝前駆細胞または幹細胞である。
いくつかの実施形態において、遺伝子改変真核細胞は、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む。
別の態様において、本発明は、薬学的に許容される担体と、本発明の任意の操作されたメガヌクレアーゼ、または任意のそのような操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドとを含む医薬組成物を提供する。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、mRNAである。1つのそのような実施形態において、mRNAは、脂質ナノ粒子内にパッケージングされる。
医薬組成物のいくつかの実施形態において、医薬組成物は、ポリヌクレオチドを含む組換えDNAコンストラクトを含む。
いくつかの実施形態において、医薬組成物は、ポリヌクレオチドを含む組換えウイルスを含む。いくつかのそのような実施形態において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えAAVである。特定の実施形態において、組換えウイルスは、組換えAAVである。
いくつかの実施形態において、医薬組成物は、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む脂質ナノ粒子を含む脂質ナノ粒子組成物を含む。いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、mRNAである。
いくつかの実施形態において、医薬組成物は、約1×1010gc/kg~約1×1014gc/kg(例えば、1×1010gc/kg、1×1011gc/kg、1×1012gc/kg、1×1013gc/kg、または1×1014gc/kg)の、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、少なくとも約1×1010gc/kg、少なくとも約1×1011gc/kg、少なくとも約1×1012gc/kg、少なくとも約1×1013gc/kg、または少なくとも約1×1014gc/kgの、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、約1×1010gc/kg~約1×1011gc/kg、約1×1011gc/kg~約1×1012gc/kg、約1×1012gc/kg~約1×1013gc/kg、または約1×1013gc/kg~約1×1014gc/kgの、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態において、医薬組成物は、約1×1012gc/kg~約9×1013gc/kg(例えば、約1×1012gc/kg、約2×1012gc/kg、約3×1012gc/kg、約4×1012gc/kg、約5×1012gc/kg、約6×1012gc/kg、約7×1012gc/kg、約8×1012gc/kg、約9×1012gc/kg、約1×1013gc/kg、約2×1013gc/kg、約3×1013gc/kg、約4×1013gc/kg、約5×1013gc/kg、約6×1013gc/kg、約7×1013gc/kg、約8×1013gc/kg、または約9×1013gc/kg)の、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む。
医薬組成物のいくつかの実施形態において、医薬組成物は、トランスサイレチンアミロイドーシス(ATTR)を有する対象を処置するためのものである。
別の態様において、本発明は、対象におけるTTRレベルを低減するための方法であって、本発明の任意の操作されたメガヌクレアーゼ、または操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを対象における標的細胞に送達するステップを含み、参照レベルに対して対象におけるTTRレベルを低減するのに有効である方法を提供する。
方法のいくつかの実施形態において、標的細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態において、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、非ヒト霊長類細胞、またはマウス細胞から選択される。特定の実施形態において、哺乳動物細胞は、肝細胞である。いくつかの実施形態において、肝細胞は、ヒト、非ヒト霊長類、またはマウスの肝臓内にある。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、mRNAである。いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドはDNAである。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、脂質ナノ粒子に封入され、脂質ナノ粒子は、対象の標的細胞に送達される。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドを含む組換えウイルスを使用して標的細胞に送達される。いくつかのそのような実施形態において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えAAVである。特定の実施形態において、組換えウイルスは、組換えAAVである。
いくつかの実施形態において、約1×1010gc/kg~約1×1014gc/kg(例えば、1×1010gc/kg、1×1011gc/kg、1×1012gc/kg、1×1013gc/kg、または1×1014gc/kg)の、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドが、対象に投与される。いくつかの実施形態において、少なくとも約1×1010gc/kg、少なくとも約1×1011gc/kg、少なくとも約1×1012gc/kg、少なくとも約1×1013gc/kg、または少なくとも約1×1014gc/kgの、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドが、対象に投与される。いくつかの実施形態において、約1×1010gc/kg~約1×1011gc/kg、約1×1011gc/kg~約1×1012gc/kg、約1×1012gc/kg~約1×1013gc/kg、または約1×1013gc/kg~約1×1014gc/kgの、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドが、対象に投与される。ある特定の実施形態において、約1×1012gc/kg~約9×1013gc/kg(例えば、約1×1012gc/kg、約2×1012gc/kg、約3×1012gc/kg、約4×1012gc/kg、約5×1012gc/kg、約6×1012gc/kg、約7×1012gc/kg、約8×1012gc/kg、約9×1012gc/kg、約1×1013gc/kg、約2×1013gc/kg、約3×1013gc/kg、約4×1013gc/kg、約5×1013gc/kg、約6×1013gc/kg、約7×1013gc/kg、約8×1013gc/kg、または約9×1013gc/kg)の、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドが、対象に投与される。
いくつかの実施形態において、循環TTRレベルが、参照対照に対して対象において低減される。
いくつかの実施形態において、対象の1つまたは複数の器官におけるレベルが低減される。いくつかの実施形態において、器官は、脳、心臓、腎臓、眼、大腸、小腸、肝臓、またはそれらの組み合わせを含む。
いくつかの実施形態において、TTRレベルが、参照対照に対して対象の1つまたは複数の組織において低減される。いくつかの実施形態において、組織は、神経組織、筋肉組織、結合組織、または髄膜の組織、またはそれらの組み合わせを含む。
いくつかのそのような実施形態において、TTRのレベルは、参照対照に対して約10%~約80%低減される。いくつかの実施形態において、TTRのレベルは、参照レベルに対して約10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%、70%~80%、またはそれ以上低減される。いくつかのそのような実施形態において、TTRのレベルは、参照レベルに対して少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、またはそれ以上低減される。
いくつかの実施形態において、TTRアミロイド形成が、参照対照に対して対象において低減される。いくつかの実施形態において、TTRアミロイド形成は、参照対照に対して約10%~約100%低減される。いくつかの実施形態において、TTRアミロイド形成は、参照レベルに対して約10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60~70%、70%~80%、80%~90%、または90%~100%低減される。いくつかの実施形態において、TTRアミロイド形成は、参照レベルに対して少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%低減される。
別の態様において、本発明は、TTRアミロイドーシスまたはTTR関連疾患の処置を必要とする対象におけるTTRアミロイドーシスまたはTTR関連疾患を処置するための方法であって、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを上記対象における標的細胞に送達するステップを含み、上記操作されたメガヌクレアーゼは、上記標的細胞において発現され、上記操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号7または配列番号9を含む認識配列でTTR遺伝子に切断部位を生成し、上記TTR遺伝子の発現は、上記切断部位での非相同末端結合によって妨害される、方法を提供する。
いくつかの実施形態において、方法は、有効量の本発明の任意の医薬組成物を対象に投与するステップを含む。
いくつかの実施形態において、方法は、完全長内因性TTRポリペプチドをコードしない標的細胞における改変されたTTR遺伝子を生成する。いくつかの実施形態において、標的細胞による完全長内因性TTRタンパク質の発現は、対照細胞と比較して低減される。いくつかの実施形態において、完全長内因性TTRタンパク質の発現は、対照対象に対して対象において低減される。
方法のいくつかの実施形態において、標的細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態において、哺乳動物細胞は、ヒト細胞、非ヒト霊長類細胞、またはマウス細胞から選択される。特定の実施形態において、哺乳動物細胞は、肝細胞等の肝臓細胞である。いくつかの実施形態において、肝細胞は、ヒト、非ヒト霊長類、またはマウスの肝臓内にある。いくつかの実施形態において、肝臓細胞は、肝前駆細胞または幹細胞である。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、mRNAである。いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、DNA(すなわち組換えDNAコンストラクト)である。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、脂質ナノ粒子に封入され、脂質ナノ粒子は、対象の標的細胞に送達される。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、ポリヌクレオチドを含む組換えウイルスにより標的細胞に送達される。いくつかのそのような実施形態において、組換えウイルスは、組換えアデノウイルス、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、または組換えAAVである。特定の実施形態において、組換えウイルスは、組換えAAVである。
いくつかの実施形態において、方法は、参照レベルに対して対象におけるTTRレベルを低減するのに有効である。
いくつかの実施形態において、循環TTRレベルが、参照対照に対して対象において低減される。
いくつかの実施形態において、対象の1つまたは複数の器官におけるTTRレベルが、参照対照に対して低減される。いくつかの実施形態において、器官は、脳、心臓、腎臓、眼、大腸、小腸、肝臓、またはそれらの組み合わせを含む。
いくつかの実施形態において、TTRレベルが、参照対照に対して対象の1つまたは複数の組織において低減される。いくつかの実施形態において、組織は、神経組織、筋肉組織、結合組織、または髄膜の組織、またはそれらの組み合わせを含む。
いくつかのそのような実施形態において、TTRのレベルは、参照対照に対して約10%~約80%低減される。いくつかの実施形態において、TTRのレベルは、参照レベルに対して約10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%、または70%~80%低減される。いくつかのそのような実施形態において、TTRのレベルは、参照レベルに対して少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、またはそれ以上低減される。
いくつかの実施形態において、TTRアミロイド形成が、参照対照に対して対象において低減される。いくつかの実施形態において、TTRアミロイド形成は、参照対照に対して約10%~約100%低減される。いくつかの実施形態において、TTRアミロイド形成は、参照レベルに対して約10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60~70%、70%~80%、80%~90%、または90%~100%低減される。いくつかの実施形態において、TTRアミロイド形成は、参照レベルに対して少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%低減される。
いくつかの実施形態において、対象は、ヒト対象である。
いくつかの実施形態において、対象は、末梢神経系、自律神経系、軟膜または心臓を含む1つまたは複数の組織に影響を及ぼすTTR遺伝子における突然変異を有する。
いくつかの実施形態において、対象は、Gly6Ser、Cys10Arg、Leu12Pro、Asp18Gly、Val20Ile、Ala25Thr、Val30Met、Val30Ala、Val30Leu、Val30Gly、Phe33Ile、Phe33Leu、Ala36Pro、Glu42Gly、Phe44Ser、Ala45Thr、Gly47Arg、Gly47Ala、Gly47Arg、Thr49Ala、Ser50Arg、Ser50Ile、Gly53Glu、Leu55Pro、Leu58His、Leu58Arg、Thr60Ala、Glu61Lys、Phe64Leu、Phe64Ser、Ile68Leu、Tyr69His、Lys70Asn、Val71Ala、Ser77Tyr、Ile84Ser、Glu89Gln、His90Asn、Ala97Gly、Ala97Ser、Arg104His、Ile107Val、Ala109Thr、Ala109Val、Leu111Met、Tyr114Cys、Tyr114His、Tyr116Val、Thr119Met、Val122Ile、Val122Del、またはそれらの組み合わせを含むTTRポリペプチドをコードするTTR遺伝子における突然変異を有する。
別の態様において、本発明は、医薬として使用するための本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼを提供する。本発明はさらに、疾患の処置を必要とする対象(例えば、トランスサイレチンアミロイドーシスを有する対象)における疾患を処置するための、および/または対象におけるTTRのレベルを低減するための医薬の製造における、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼの使用を提供する。
別の態様において、本発明は、医薬として使用するためのポリヌクレオチドであって、本明細書に開示される操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを提供する。本発明はさらに、疾患の処置を必要とする対象(例えば、トランスサイレチンアミロイドーシスを有する対象)における疾患を処置するための、および/または対象におけるTTRのレベルを低減するための医薬の製造における、ポリヌクレオチドの使用を提供する。
別の態様において、本発明は、対象における標的細胞においてTTR遺伝子を改変するための方法を提供し、この方法は、標的細胞に、(a)本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドであって、操作されたメガヌクレアーゼは標的細胞において発現される、ポリヌクレオチド;または(b)本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼを送達するステップを含み、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号7または配列番号9を含む認識配列でTTR遺伝子に切断部位を生成し、標的細胞において改変されたTTR遺伝子を生じさせる。
いくつかの実施形態において、切断部位は、非相同末端結合によって修復され、改変TTR遺伝子は、コードされたTTRタンパク質の発現を妨害する挿入または欠失を含む。
いくつかの実施形態において、改変TTR遺伝子は、完全長内因性TTRタンパク質をコードしない。
いくつかの実施形態において、標的細胞による完全長内因性TTRタンパク質の発現は、対照細胞と比較して低減される。
いくつかの実施形態において、完全長内因性TTRタンパク質の発現は、対照対象に対して対象において低減される。
いくつかの実施形態において、対象は、哺乳動物である。
いくつかの態様において、標的細胞は、肝臓細胞である。いくつかの実施形態において、標的細胞は、肝前駆細胞または幹細胞である。
いくつかの実施形態において、対象は、ヒトである。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、本明細書に記載のmRNA等のmRNAである。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、本明細書に記載の組換えDNAコンストラクト等の組換えDNAコンストラクトである。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、脂質ナノ粒子によって標的細胞に送達される。
いくつかの実施形態において、ポリヌクレオチドは、本明細書に記載の任意の組換えウイルス等の組換えウイルスによって標的細胞に送達される。
いくつかの実施形態において、改変TTR遺伝子を含む標的細胞は、対象細胞と比較して、低減されたレベルの完全長内因性TTRタンパク質を含む。
いくつかの実施形態において、対象は、標的細胞におけるTTR遺伝子の改変後、対照対象と比較して、低減された血清レベルの完全長内因性TTRタンパク質を含む。
いくつかの実施形態において、対象は、標的細胞におけるTTR遺伝子の改変後、対照対象と比較して、ATTRまたはTTR関連疾患の1つまたは複数の症状の低減を示す。
いくつかの実施形態において、対象は、末梢神経系、自律神経系、軟膜または心臓を含む1つまたは複数の組織に影響を及ぼすTTR遺伝子における突然変異を有する。
いくつかの実施形態において、対象は、Gly6Ser、Cys10Arg、Leu12Pro、Asp18Gly、Val20Ile、Ala25Thr、Val30Met、Val30Ala、Val30Leu、Val30Gly、Phe33Ile、Phe33Leu、Ala36Pro、Glu42Gly、Phe44Ser、Ala45Thr、Gly47Arg、Gly47Ala、Gly47Arg、Thr49Ala、Ser50Arg、Ser50Ile、Gly53Glu、Leu55Pro、Leu58His、Leu58Arg、Thr60Ala、Glu61Lys、Phe64Leu、Phe64Ser、Ile68Leu、Tyr69His、Lys70Asn、Val71Ala、Ser77Tyr、Ile84Ser、Glu89Gln、His90Asn、Ala97Gly、Ala97Ser、Arg104His、Ile107Val、Ala109Thr、Ala109Val、Leu111Met、Tyr114Cys、Tyr114His、Tyr116Val、Thr119Met、Val122Ile、Val122Del、またはそれらの組み合わせを含むTTR遺伝子における突然変異を有する。
ヒトTTR遺伝子におけるTTR15-16認識配列を示す図である。本発明の組換えメガヌクレアーゼによって標的化されるTTR15-16認識配列は、2つの認識半部位を含む。各認識半部位は、4塩基対の中心配列によって分離された9塩基対を含む。TTR15-16認識配列(配列番号7)は、ヒトTTR遺伝子(配列番号3)のヌクレオチド3,377から3,398に及び、TTR15-16(1)およびTTR15-16(2)と称される2つの認識半部位を含む。
ヒトTTR遺伝子におけるTTR5-6認識配列を示す図である。本発明の組換えメガヌクレアーゼによって標的化されるTTR5-6認識配列は、2つの認識半部位を含む。各認識半部位は、4塩基対の中心配列によって分離された9塩基対を含む。TTR5-6認識配列(配列番号9)は、ヒトTTR遺伝子(配列番号3)のヌクレオチド170から191に及び、TTR5-6(1)およびTTR5-6(2)と称される2つの認識半部位を含む。
本明細書に記載の組換えメガヌクレアーゼは2つのサブユニットを含み、HVR1領域を含む第1のサブユニットは第1の認識半部位(例えばTTR5-6(1))に結合し、HVR2領域を含む第2のサブユニットは第2の認識半部位(例えばTTR5-6(2))に結合する。組換えメガヌクレアーゼが一本鎖メガヌクレアーゼである実施形態において、HVR1領域を含む第1のサブユニットは、N末端またはC末端サブユニットのいずれかとして配置され得る。同様に、HVR2領域を含む第2のサブユニットは、N末端またはC末端サブユニットのいずれかとして配置され得る。
TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼの配列を示す図である。
TTR15-16L.164、TTR15-16L.161、TTR15-16x.81およびTTR15-16L.181メガヌクレアーゼの間の多重配列アラインメントを示す図である。アスタリスクは、すべての整列したヌクレアーゼの間で保存された残基を示し、スペースは、少なくとも1つのアミノ酸がメガヌクレアーゼの間で異なることを示す。
TTR遺伝子において見出される認識配列(配列番号3)を標的とする組換えメガヌクレアーゼを評価するための、CHO細胞におけるレポータアッセイの概略図である。本明細書に記載の組換えメガヌクレアーゼについて、レポータカセットが細胞のゲノムに安定に組み込まれたCHO細胞株を作製した。レポータカセットは、5´から3´の順序で、SV40初期プロモータ、GFP遺伝子の5´ 2/3、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼの認識配列(例えば、TTR5-6または15-16認識配列);CHO-23/24メガヌクレアーゼの認識配列(WO/2012/167192);およびGFP遺伝子の3´ 2/3を含んでいた。このカセットで安定にトランスフェクトした細胞は、DNA離断誘導剤の非存在下でGFPを発現しなかった。メガヌクレアーゼは、各メガヌクレアーゼをコードするmRNAの形質導入によって導入された。DNA離断がメガヌクレアーゼ認識配列のいずれかで誘導されると、GFP遺伝子の重複領域が互いに再結合し、機能的GFP遺伝子が生成された。次いで、メガヌクレアーゼによるゲノム切断の頻度の間接的な尺度として、GFP発現細胞の割合をフローサイトメトリーによって決定することができた。
CHO細胞レポータアッセイにおいて、ヒトおよび非ヒト霊長類(NHP)認識配列を認識してそれを切断するための、本明細書に記載の操作されたTTR5-6メガヌクレアーゼの効率を示す図である。活性指数は、メガヌクレアーゼの毒性の原因となるCHO-23/24メガヌクレアーゼを発現する細胞株に対して正規化された試験メガヌクレアーゼを発現する各細胞株についての%GFP陽性細胞を表す。図6Aは、ヒト認識配列を使用した結果を示し、図6Bは、モデルNHP認識配列を使用した結果を示す。
HepG2細胞(図7A)およびHEK293細胞(図7B)における、TTR5-6認識配列を標的とする試験されたメガヌクレアーゼの挿入および欠失(インデル)の頻度のパーセンテージを示す棒グラフである。メガヌクレアーゼのトランスフェクション後の3つの時点(2、6、および9日目)でメガヌクレアーゼを試験した。
CHO細胞レポータアッセイにおいてTTR15-16認識配列を認識してそれを切断するための、本明細書に記載の操作されたTTR15-16メガヌクレアーゼの効率を示す図である。活性指数は、メガヌクレアーゼの毒性の原因となるCHO-23/24メガヌクレアーゼを発現する細胞株に対して正規化された試験メガヌクレアーゼを発現する各細胞株についての%GFP陽性細胞を表す。
HepG2細胞(図9A)およびHEK293細胞(図9B)におけるTTR15-16認識配列を標的とするTTR15-16x.81メガヌクレアーゼの挿入および欠失(インデル)の頻度のパーセンテージを示す棒グラフである。メガヌクレアーゼを、図9Aおよび図9Bにおけるメガヌクレアーゼのトランスフェクション後の2つの時点(2日目および7日目)で試験した。HepG2、HEK293およびHep3B細胞におけるTTR15-16x.81メガヌクレアーゼの用量応答曲線を図9Cに示す。
示される量のTTR15-16x.81 mRNAによりトランスフェクトされた初代ヒト肝細胞におけるインデル頻度を示すグラフである。図10Aにおいて、灰色および黒色のバーは、それぞれトランスフェクション後1日目(D1)および7日目(D7)に測定されたインデルを示す。図10Bにおいて、バーは、投与されたメガヌクレアーゼの示された濃度でD7で測定されたインデルを示す。
5×1011のVG AAV8 TTR5-6L.1204を投与したFVBマウスにおけるインデル頻度を示すグラフである。AAV投与の4週間後にマウスを安楽死させ、デジタル液滴PCR(ddPCR)によるgDNA単離およびインデル分析のために肝臓組織を採取した。
剖検(AAV投与後364日目)で採取した肝臓gDNAからのアンプリコンシーケンシングPCR分析による5-6標的部位での内因性非ヒト霊長類(NHP)における標的挿入および欠失のパーセンテージを示す棒グラフである。5-6認識配列を標的とするTTR5-6L.1204メガヌクレアーゼを含有するAAVを、2つの濃度(6×1012(動物RA3330およびRA3385)ならびに3×1013GC/kg(動物15D003および15D020))でアカゲザルに導入した。
剖検(364日目)で採取された各動物からの肝臓試料でddPCRによって測定された、二倍体細胞当たりのAAVゲノムの存在量を示す棒グラフである。TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼを含有するAAVを、2つの濃度(6×1012[黒色バー]および3×1013GC/kg[灰色バー])でアカゲザルに導入した。
AAV投与後18日目(d18)に採取された肝臓生検からのアンプリコンNGSシーケンシング(図14A)およびddPCR(図14B)によるTTR15-16認識配列における標的挿入および欠失のパーセンテージを示す棒グラフである。15-16認識配列を標的とするTTR15-16x.81メガヌクレアーゼを含有するAAVを、2つの濃度(6×1012[黒色バー]および3×1013GC/kg[灰色バー])でアカゲザルに導入した。図14Cは、2つの異なる用量(6×1012[動物1305048および1404128]ならびに3×1013GC/kg[動物1305168およびT1466224])でのddPCRによって評価された、図14Bに示すのと同じデータを表すd18、およびAAV投与後128日目(d128)のインデルのパーセンテージを示す。
d18およびd128で採取された各動物からの肝臓試料でddPCRによって測定された、二倍体細胞当たりのAAVゲノムの存在量を示す棒グラフである。TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼを含有するAAVを、2つの濃度(6×1012[動物1305048および1404128]ならびに3×1013GC/kg[動物1305168およびT1466224])でアカゲザルに導入した。
6×1012GC/kg(黒色の線)または3×1013GC/kg(灰色の線)のTTR15-16x.81メガヌクレアーゼを含有するAAV8を投与したNHPにおける血清TTRレベルを示す線図である。x軸は、ベクター投与前(-7)およびベクター投与後(7~259)の日数を示す。
配列の簡単な説明
配列番号1は、クラミドモナス・レインハルディ(Chlamydomonas reinhardtii)由来の野生型I-CreIメガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号2は、LAGLIDADGモチーフのアミノ酸配列を示す。
配列番号3は、ヒトTTR遺伝子配列(NCBI遺伝子ID:7276)の核酸配列を示す。
配列番号4は、ヒトTTRタンパク質配列のアミノ酸配列を示す。
配列番号5は、成熟ヒトTTRタンパク質配列(プレセグメントの一部である最初の20個のアミノ酸を伴わない127個のアミノ酸プロセシングされたタンパク質)のアミノ酸配列を示す。
配列番号6は、アミノ酸置換V30Mを有する成熟ヒトTTRタンパク質配列のアミノ酸配列を示す。
配列番号7は、TTR15-16認識配列のセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号8は、TTR15-16認識配列のアンチセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号9は、TTR5-6認識配列のセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号10は、TTR5-6認識配列のアンチセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号11は、TTR15-16x.81メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号12は、TTR15-16L.161メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号13は、TTR15-16L.164メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号14は、TTR15-16L.181メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号15は、TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号16は、TTR15-16x.81メガヌクレアーゼTTR15結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号17は、TTR15-16L.161メガヌクレアーゼTTR15結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号18は、TTR15-16L.164メガヌクレアーゼTTR15結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号19は、TTR15-16L.181メガヌクレアーゼTTR15結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号20は、TTR15-16x.81メガヌクレアーゼTTR16結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号21は、TTR15-16L.161メガヌクレアーゼTTR16結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号22は、TTR15-16L.164メガヌクレアーゼTTR16結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号23は、TTR15-16L.181メガヌクレアーゼTTR16結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号24は、TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼTTR5結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号25は、TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼTTR6結合サブユニットのアミノ酸配列を示す。
配列番号26は、TTR15半部位認識配列のセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号27は、TTR15半部位認識配列のアンチセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号28は、TTR16半部位認識配列のセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号29は、TTR16半部位認識配列のセンスアンチセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号30は、TTR5半部位認識配列のセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号31は、TTR5半部位認識配列のアンチセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号32は、TTR6半部位認識配列のセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号33は、TTR6半部位認識配列のセンスアンチセンス鎖の核酸配列を示す。
配列番号34は、実施例1および3のGFPレポータアッセイにおいて使用されるTTR5-6モデルNHP認識配列を示す。
配列番号35は、ヒト細胞におけるTTR5-6部位でのインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号36は、ヒト細胞におけるTTR5-6部位でのインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号37は、ヒト細胞におけるTTR5-6部位でのインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号38は、ヒト細胞におけるTTR5-6部位のインデル%を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号39は、ヒト細胞におけるTTR5-6部位のインデル%を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号40は、ヒト細胞におけるTTR5-6部位のインデル%を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号41は、ヒト細胞におけるTTR15-16部位でのインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号42は、ヒト細胞におけるTTR15-16部位でのインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号43は、ヒト細胞におけるTTR15-16部位でのインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号44は、ヒト細胞におけるTTR15-16部位のインデル%を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号45は、ヒト細胞におけるTTR15-16部位のインデル%を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号46は、ヒト細胞におけるTTR15-16部位のインデル%を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号47は、マウス細胞におけるTTR5-6部位のインデル%を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号48は、マウス細胞におけるTTR5-6部位のインデル%を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号49は、マウス細胞におけるTTR5-6部位でのインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号50は、マウス細胞におけるTTR5-6部位のインデル%を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号51は、非ヒト霊長類におけるTTR5-6部位のインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号52は、非ヒト霊長類におけるTTR5-6部位のインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号53は、非ヒト霊長類におけるTTR5-6部位でのインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号54は、非ヒト霊長類におけるTTR5-6部位のインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号55は、非ヒト霊長類におけるTTR5-6部位のインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号56は、非ヒト霊長類におけるTTR5-6部位でのインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号57は、TTR5-6L.1204またはTTR15-16x.81メガヌクレアーゼをコードするAAVを形質導入された非ヒト霊長類におけるAAVコピー数を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号58は、TTR5-6L.1204またはTTR15-16x.81メガヌクレアーゼをコードするAAVを形質導入された非ヒト霊長類におけるAAVコピー数を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号59は、TTR5-6L.1204またはTTR15-16x.81メガヌクレアーゼをコードするAAVを形質導入された非ヒト霊長類におけるAAVコピー数を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号60は、TTR5-6L.1204またはTTR15-16x.81メガヌクレアーゼをコードするAAVを形質導入された非ヒト霊長類におけるAAVコピー数を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号61は、TTR5-6L.1204またはTTR15-16x.81メガヌクレアーゼをコードするAAVを形質導入された非ヒト霊長類におけるAAVコピー数を評価する上で参照レベルのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号62は、TTR5-6L.1204またはTTR15-16x.81メガヌクレアーゼをコードするAAVを形質導入された非ヒト霊長類におけるAAVコピー数を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工プローブの核酸配列を示す。
配列番号63は、非ヒト霊長類におけるTTR15-16部位のインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工フォワードプライマーの核酸配列を示す。
配列番号64は、非ヒト霊長類におけるTTR15-16部位のインデル%を評価するためのデジタルPCRアッセイにおいて使用される人工リバースプライマーの核酸配列を示す。
配列番号65は、ポリペプチドリンカーのアミノ酸配列を示す。
配列番号66は、TTR15-16x.81メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号67は、TTR15-16L.161メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号68は、TTR15-16L.164メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号69は、TTR15-16L.181メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
配列番号70は、TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼのアミノ酸配列を示す。
発明の詳細な説明
1.1 参照および定義
本明細書で言及される特許および科学文献は、当業者に利用可能な知識を確立する。本明細書に引用される発行された米国特許、許可された出願、公開された外国出願、およびGenBankデータベース配列を含む参考文献は、それぞれが参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、異なる形態で具体化することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。例えば、一実施形態に関して示された特徴は、他の実施形態に組み込むことができ、特定の実施形態に関して示された特徴は、その実施形態から削除することができる。さらに、本発明から逸脱しない、本明細書で提案される実施形態に対する多数の変形および追加は、本開示に照らして当業者には明らかであろう。
別段に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書における本発明の説明で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。
本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」、または「その(the)」は、1つまたは複数を意味し得る。例えば、「1つの(a)」細胞は、単一の細胞または複数の細胞を意味し得る。
本明細書で使用される場合、特に明記しない限り、「または」という単語は、「および/または」の包括的な意味で使用され、「いずれか/または」の排他的な意味では使用されない。
本明細書で使用される場合、「ヌクレアーゼ」および「エンドヌクレアーゼ」という用語は、ポリヌクレオチド鎖内のホスホジエステル結合を切断する天然に存在するまたは操作された酵素を指すように、交換可能に使用される。
本明細書で使用される場合、「切断する」または「切断」という用語は、本明細書で「切断部位」と呼ばれる、標的配列内の二本鎖離断をもたらす標的配列内の認識配列の骨格内のホスホジエステル結合の加水分解を指す。
本明細書で使用される場合、「メガヌクレアーゼ」という用語は、12塩基対を超える認識配列で二本鎖DNAに結合するエンドヌクレアーゼを指す。いくつかの実施形態において、本開示のメガヌクレアーゼの認識配列は22塩基対である。メガヌクレアーゼは、I-CreI(配列番号1)から得られるエンドヌクレアーゼであり得、例えば、DNA結合特異性、DNA切断活性、DNA結合親和性、または二量体化特性に関して天然I-CreIに対して改変されたI-CreIの操作された変異体を指し得る。I-CreIのそのような改変された変異体を作製するための方法は、当技術分野で公知である(例えば、参照によりその全体が組み込まれるWO2007/047859)。本明細書で使用されるメガヌクレアーゼは、ヘテロ二量体として二本鎖DNAに結合する。メガヌクレアーゼはまた、一対のDNA結合ドメインがペプチドリンカーを使用して単一のポリペプチドに結合されている「一本鎖メガヌクレアーゼ」であってもよい。「ホーミングエンドヌクレアーゼ」という用語は、「メガヌクレアーゼ」という用語と同義である。本開示のメガヌクレアーゼは、本明細書に記載の方法を使用して測定した場合、細胞生存率への有害な影響またはメガヌクレアーゼ切断活性の有意な低減を観察することなく、細胞をトランスフェクトし、37℃で維持できるように、本明細書に記載の標的化細胞で発現させた場合に実質的に非毒性である。
本明細書で使用される場合、「単鎖メガヌクレアーゼ」という用語は、リンカーによって連結された一対のヌクレアーゼサブユニットを含むポリペプチドを指す。一本鎖メガヌクレアーゼは、N末端サブユニット-リンカー-C末端サブユニットという構成を有する。2つのメガヌクレアーゼサブユニットは、一般に、アミノ酸配列が同一ではなく、非同一DNA配列に結合する。したがって、一本鎖メガヌクレアーゼは、典型的には、擬似回文または非回文認識配列を切断する。一本鎖メガヌクレアーゼは、実際には二量体ではないが、「一本鎖ヘテロ二量体」または「一本鎖ヘテロ二量体メガヌクレアーゼ」と呼ばれる場合がある。明確にするために、特に明記しない限り、「メガヌクレアーゼ」という用語は、二量体または一本鎖メガヌクレアーゼを指し得る。
本明細書で使用される場合、「リンカー」という用語は、2つのヌクレアーゼサブユニットを単一のポリペプチドに結合するために使用される外因性ペプチド配列を指す。リンカーは、天然タンパク質に見られる配列を有していてもよく、または天然タンパク質には見られない人工配列であってもよい。リンカーは、柔軟で二次構造を欠いていてもよく、または生理学的条件下で特定の三次元構造を形成する傾向を有していてもよい。リンカーは、これらに限定されないが、米国特許第8,445,251号、第9,340,777号、第9,434,931号および第10,041,053号に包含されるものを含むことができ、これらの各々は参照によりその全体が組み込まれる。いくつかの実施形態において、リンカーは、配列番号11~15のいずれか1つの残基154~195を示す配列番号65と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有し得る。いくつかの実施形態において、リンカーは、配列番号11~15のいずれか1つの残基154~195を示す配列番号51を含むアミノ酸配列を有し得る。
本明細書で使用される場合、タンパク質に関する「組換え」または「操作された」という用語は、タンパク質をコードする核酸およびタンパク質を発現する細胞または生物への遺伝子操作技術の適用の結果として変化したアミノ酸配列を有することを意味する。核酸に関して、「組換え」または「操作された」という用語は、遺伝子操作技術の適用の結果として変化した核酸配列を有することを意味する。遺伝子操作技術には、これらに限定されないが、PCRおよびDNAクローニング技術;トランスフェクション、形質転換および他の遺伝子導入技術;相同組換え;部位特異的突然変異誘発;ならびに遺伝子融合が含まれる。この定義によれば、天然に存在するタンパク質と同一のアミノ酸配列を有するが、異種宿主でのクローニングおよび発現によって産生されるタンパク質は、組換えまたは操作されていると見なされない。
本明細書で使用される場合、「野生型」という用語は、野生型対立遺伝子によってコードされるポリペプチドがその元の機能を有する、同じタイプの遺伝子の対立遺伝子集団における最も一般的な天然に存在する対立遺伝子(すなわちポリヌクレオチド配列)を指す。「野生型」という用語はまた、野生型対立遺伝子によってコードされるポリペプチドを指す。野生型対立遺伝子(すなわちポリヌクレオチド)およびポリペプチドは、野生型配列に対して1つまたは複数の突然変異および/または置換を含む突然変異または変異対立遺伝子およびポリペプチドと区別され得る。野生型対立遺伝子またはポリペプチドは、生物において正常な表現型を付与し得るが、突然変異または変異対立遺伝子またはポリペプチドは、場合によっては、変化した表現型を付与し得る。野生型ヌクレアーゼは、組換えヌクレアーゼまたは天然に存在しないヌクレアーゼと区別され得る。「野生型」という用語はまた、特定の遺伝子の野生型対立遺伝子を有する細胞、生物、および/もしくは対象、または比較目的で使用される細胞、生物、および/もしくは対象を指し得る。
本明細書で使用される場合、「遺伝子改変」という用語は、ゲノムDNA配列が組換え技術によって意図的に改変されている、またはその先祖においてゲノムDNA配列が組換え技術によって意図的に改変されている細胞または生物を指す。本明細書で使用される場合、「遺伝子改変」という用語は、「トランスジェニック」という用語を包含する。
本明細書で使用される場合、組換えタンパク質に関する用語である「改変」という用語は、参照配列(例えば、野生型配列または天然配列)に対する組換え配列内のアミノ酸残基の任意の挿入、欠失、または置換を意味する。
本明細書で使用される場合、「認識配列」または「認識部位」という用語は、ヌクレアーゼによって結合および切断されるDNA配列を指す。メガヌクレアーゼの場合、認識配列は、4塩基対によって分離された逆位9塩基対の「半部位」の対を含む。単鎖メガヌクレアーゼの場合、タンパク質のN末端ドメインは第1の半部位と接触し、タンパク質のC末端ドメインは第2の半部位と接触する。メガヌクレアーゼによる切断は、4塩基対の3´オーバーハングを生じる。「オーバーハング」または「粘着末端」は、二本鎖DNA配列のエンドヌクレアーゼ切断によって生成され得る短い一本鎖DNAセグメントである。I-CreIから得られるメガヌクレアーゼおよび一本鎖メガヌクレアーゼの場合、オーバーハングは、22塩基対の認識配列の塩基10~13を含む。
本明細書で使用される場合、「標的部位」または「標的配列」という用語は、ヌクレアーゼの認識配列を含む細胞の染色体DNAの領域を指す。
本明細書で使用される場合、「DNA結合親和性」または「結合親和性」という用語は、ヌクレアーゼが参照DNA分子(例えば、認識配列または任意の配列)と非共有結合する傾向を意味する。結合親和性は、解離定数Kdによって測定される。本明細書で使用される場合、参照認識配列に対するヌクレアーゼのKdが、参照ヌクレアーゼに対して統計的に有意なパーセント変化だけ増加または減少する場合、ヌクレアーゼは「変化した」結合親和性を有する。
本明細書で使用される場合、「特異性」という用語は、ヌクレアーゼが認識配列と呼ばれる塩基対の特定の配列でのみ、または認識配列の特定のセットでのみ二本鎖DNA分子に結合しそれを切断する能力を意味する。認識配列のセットは、ある特定の保存された位置または配列モチーフを共有するが、1つまたは複数の位置で縮重することができる。高度に特異的なヌクレアーゼは、1つのみまたはごく少数の認識配列を切断することができる。特異性は、当技術分野で公知の任意の方法によって決定することができる。
本明細書で使用される場合、「相同組換え」または「HR」という用語は、修復テンプレートとして相同DNA配列を使用して二本鎖DNA切断が修復される自然の細胞プロセスを指す(例えば、Cahill et al.(2006),Front.Biosci.11:1958-1976を参照されたい)。相同DNA配列は、細胞に送達された内因性染色体配列または外因性核酸であってもよい。
本明細書で使用される場合、「非相同末端結合」または「NHEJ」という用語は、2本鎖DNA切断が2つの非相同DNAセグメントの直接的結合によって修復される自然の細胞プロセスを指す(例えば、Cahill et al.(2006),Front.Biosci.11:1958-1976を参照されたい)。非相同末端結合によるDNA修復はエラーを起こしやすく、修復部位でのDNA配列の鋳型なしの付加または欠失を頻繁にもたらす。いくつかの例では、標的認識配列での切断は、標的認識部位でNHEJをもたらす。遺伝子のコード配列中の標的部位のヌクレアーゼ誘導切断とそれに続くNHEJによるDNA修復は、遺伝子機能を妨害するフレームシフト突然変異などの突然変異をコード配列に導入し得る。したがって、操作されたヌクレアーゼを使用して、細胞集団中の遺伝子を効果的にノックアウトすることができる。
本明細書で使用される場合、「相同アーム」または「ヌクレアーゼ切断部位に隣接する配列に相同な配列」という用語は、ヌクレアーゼによって生成された切断部位への核酸分子の挿入を促進する、核酸分子の5´および3´末端に隣接する配列を指す。一般に、相同アームは、少なくとも50塩基対、好ましくは少なくとも100塩基対、最大2000塩基対またはそれ以上の長さを有することができ、ゲノム中のそれらの対応する配列と少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%またはそれ以上の配列相同性を有し得る。いくつかの実施形態において、相同アームは、約500塩基対である。
本明細書で使用される場合、アミノ酸配列および核酸配列の両方に関して、「パーセント同一性」、「配列同一性」、「パーセンテージ類似性」、「配列類似性」などの用語は、整列したアミノ酸残基またはヌクレオチド間の類似性を最大にし、同一または類似の残基またはヌクレオチドの数、残基またはヌクレオチドの総数、ならびに配列アラインメントにおけるギャップの存在および長さの関数である配列のアラインメントに基づく2つの配列の類似性の程度の尺度を指す。標準的なパラメータを使用して配列類似性を決定するために、様々なアルゴリズムおよびコンピュータプログラムが利用可能である。本明細書で使用される場合、配列類似性は、アミノ酸配列についてのBLASTpプログラムおよび核酸配列についてのBLASTnプログラムを使用して測定され、これらは両方とも国立生物工学情報センター(www.ncbi.nlm.nih.gov/)を介して利用可能であり、例えば、Altschul et al.(1990),J.Mol.Biol.215:403-410;Gish and States(1993),Nature Genet.3:266-272;Madden et al.(1996),Meth.Enzymol.266:131-141;Altschul et al.(1997),Nucleic Acids Res.25:33 89-3402);Zhang et al.(2000),J.Comput.Biol.7(1-2):203-14において説明されている。本明細書で使用される場合、2つのアミノ酸配列の類似性パーセントは、BLASTpアルゴリズムについての以下のパラメータに基づくスコアである:ワードサイズ=3;ギャップオープニングペナルティ=-11;ギャップ伸長ペナルティ=-1;およびスコア行列=BLOSUM62。本明細書で使用される場合、2つの核酸配列の類似性パーセントは、BLASTnアルゴリズムについての以下のパラメータに基づくスコアである:ワードサイズ=11;ギャップオープニングペナルティ=-5;ギャップ伸長ペナルティ=-2;マッチ報酬=1;ミスマッチペナルティ=-3。
本明細書で使用される場合、2つのタンパク質またはアミノ酸配列の改変に関する「対応する」という用語は、第1のタンパク質の特定の改変が第2のタンパク質の改変と同じアミノ酸残基の置換であること、および、2つのタンパク質が標準的な配列アラインメントに供される場合(例えば、BLASTpプログラムを使用して)、第1のタンパク質の改変のアミノ酸位置が第2のタンパク質の改変のアミノ酸位置に対応するかまたは整列することを示すために使用される。したがって、第1のタンパク質における残基「X」のアミノ酸「A」への改変は、残基XおよびYが配列アラインメントにおいて互いに対応する場合、XおよびYが異なる数であり得るという事実にもかかわらず、第2のタンパク質における残基「Y」のアミノ酸「A」への改変に対応する。
本明細書で使用される場合、「認識半部位」、「認識配列半部位」または単に「半部位」という用語は、ホモ二量体もしくはヘテロ二量体メガヌクレアーゼのモノマーによって、または一本鎖メガヌクレアーゼの1つのサブユニットによって、または一本鎖メガヌクレアーゼの1つのサブユニットによって認識および結合される二本鎖DNA分子内の核酸配列を意味する。
本明細書で使用される場合、「超可変領域」という用語は、比較的高い可変性を有するアミノ酸を含むメガヌクレアーゼモノマーまたはサブユニット内の局在配列を指す。超可変領域は、約50~60個の連続残基、約53~57個の連続残基、または好ましくは約56個の残基を含み得る。いくつかの実施形態において、超可変領域の残基は、配列番号11~15のいずれか1つの24~79位または215~270位に対応し得る。超可変領域は、認識配列中のDNA塩基と接触する1つまたは複数の残基を含み得、モノマーまたはサブユニットの塩基優先性を変化させるように改変され得る。超可変領域はまた、メガヌクレアーゼが二本鎖DNA認識配列と会合する場合にDNA骨格に結合する1つまたは複数の残基を含み得る。そのような残基は、DNA骨格および標的認識配列に対するメガヌクレアーゼの結合親和性を変化させるように改変され得る。本発明の様々な実施形態において、超可変領域は、可変性を示し、塩基優先性および/またはDNA結合親和性に影響を及ぼすように改変され得る1~20残基を含み得る。特定の実施形態において、超可変領域は、可変性を示し、塩基優先性および/またはDNA結合親和性に影響を及ぼすように改変され得る約15~20残基を含む。いくつかの実施形態において、超可変領域内の可変残基は、配列番号11~15のいずれか1つの24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75および77位のうちの1つまたは複数に対応する。ある特定の実施形態において、超可変領域内の可変残基は、配列番号11~15のいずれか1つの残基48、50、および71~73にさらに対応し得る。他の実施形態において、超可変領域内の可変残基は、配列番号11~配列番号15のいずれか1つの215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、239、241、259、261、262、263、264、266および268位のうちの1つまたは複数に対応する。ある特定の実施形態において、超可変領域内の可変残基は、配列番号15の残基239、241および263~265にさらに対応し得る。
本明細書で使用される場合、「トランスサイレチン」または「TTR」という用語は、本明細書で使用される場合、哺乳動物TTR、例えばヒトTTR、マウスTTRもしくは非ヒト霊長類TTRを含むがそれらに限定されない任意のTTRポリヌクレオチドもしくはポリペプチド(例えば、前駆体ポリペプチドもしくは成熟ポリペプチド)、または、その病原性変異体もしくは潜在的病原性変異体を含み、これらには、Gly6Ser、Cys10Arg、Leu12Pro、Asp18Gly、Val20Ile、Ala25Thr、Val30Met、Val30Ala、Val30Leu、Val30Gly、Phe33Ile、Phe33Leu、Ala36Pro、Glu42Gly、Phe44Ser、Ala45Thr、Gly47Arg、Gly47Ala、Gly47Arg、Thr49Ala、Ser50Arg、Ser50Ile、Gly53Glu、Leu55Pro、Leu58His、Leu58Arg、Thr60Ala、Glu61Lys、Phe64Leu、Phe64Ser、Ile68Leu、Tyr69His、Lys70Asn、Val71Ala、Ser77Tyr、Ile84Ser、Glu89Gln、His90Asn、Ala97Gly、Ala97Ser、Arg104His、Ile107Val、Ala109Thr、Ala109Val、Leu111Met、Tyr114Cys、Tyr114His、Tyr116Val、Thr119Met、Val122IleまたはVal122Delから選択される1つまたは複数のアミノ酸置換を有するTTRポリペプチドが含まれる。TTRは、とりわけ、プレアルブミン、HsT2651、PALBおよびTBPAとしても知られている。通常、TTRタンパク質は、チロキシンおよびレチノールの輸送を担う血清/血漿および脳脊髄液タンパク質である。これは、主に肝臓や脳の脈絡叢によって合成され、ヒトの網膜ではわずかに合成される。肝臓で合成されたTTRは血液中に分泌され、脈絡叢起源のTTRは脳脊髄液に向かう。ヒトTTR mRNA転写物の配列は、国立生物工学情報センター(NCBI)RefSeqアクセッション番号NM_000371.3で見出すことができる。マウスTTR mRNAの配列は、RefSeqアクセッション番号NM_013697.5で見出すことができる。アカゲザルTTR mRNAの配列は、RefSeqアクセッション番号NM_001261679.1で見出すことができる。
「TTR関連疾患」は、本明細書で使用される場合、TTR遺伝子またはポリペプチドにおける1つまたは複数の突然変異によって引き起こされるか、またはそのような突然変異と相関する任意の疾患または症状、ならびに、野生型または突然変異TTRタンパク質によって引き起こされる任意の疾患または症状を含む。そのような疾患は、例えば、野生型または別様の突然変異TTRタンパク質の過剰な産生、アミロイド沈着物としての野生型または別様の突然変異TTRタンパク質の蓄積によって、TTR遺伝子突然変異によって、TTRタンパク質の異常な切断によって、TTRと他のタンパク質または他の内因性もしくは外因性物質との間における異常な相互作用によって引き起こされ得る。「TTR関連疾患」は、TTRが異常な細胞外凝集物またはアミロイド沈着物の形成において役割を果たす任意の種類のTTRアミロイドーシス(ATTR)を含む。TTR関連疾患は、とりわけ、老年性全身性アミロイドーシス(SSA)、全身性家族性アミロイドーシス、家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)、家族性アミロイド心疾患(FAC)、軟膜/中枢神経系(CNS)アミロイドーシス、アミロイド性硝子体混濁、手根管症候群および高チロキシン血症を含む。ATTRの症状は、感覚性ニューロパチー(例えば四肢遠位部の知覚異常または知覚鈍麻)、自律神経ニューロパチー(例えば胃腸機能障害、例えば胃潰瘍または起立性低血圧)、運動ニューロパチー、発作、認知症、脊髄症、多発性ニューロパチー、手根管症候群、自律神経機能不全、心疾患、硝子体混濁、腎機能不全、腎症、実質的に低下したmBMI(修正ボディーマス指数)、脳神経機能不全および角膜格子状ジストロフィーを含む。
「TTRレベル」という用語は、本明細書で使用される場合、1つまたは複数の細胞、組織、器官および/または生物学的流体(例えば、血液、血清、肝臓、または脳脊髄液)において測定されるようなTTRレベルを指す。TTRレベルは、対照において、または、本発明の任意のメガヌクレアーゼもしくはメガヌクレアーゼをコードする核酸により処置される細胞もしくは対象において測定され得る。TTRレベルは、TTR遺伝子発現に伴う任意の変数のレベル、例えば、TTR mRNAレベル、TTRタンパク質レベル、レチノール結合タンパク質レベル、ビタミンAレベル、またはアミロイド沈着物の数もしくは範囲に基づいて評価され得る。
TTRレベルの「減少」または「低減」という用語は、参照レベルまたは対照と比較した場合の少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または100%のTTR発現の低減を含む、参照レベルと比較したTTR発現のレベルの任意の減少を指す。いくつかの実施形態において、TTRレベルの減少は、参照レベルまたは対照と比較した場合の少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または100%の全長TTRポリペプチド発現の低減を含む、参照レベルと比較した全長TTRポリペプチド発現の減少を指す。ある特定の実施形態において、全長ポリペプチドではないTTRポリペプチドは、全長TTRポリペプチドのアミロイド形成と比較した場合、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または100%の低減したアミロイド形成を有する。
本明細書で使用される場合、「改変TTR遺伝子」という用語は、TTR遺伝子に対する任意の改変、例えば、TTR遺伝子内での挿入、欠失または置換を指す。いくつかの実施形態において、TTR遺伝子に対する改変は、参照レベルと比較して、細胞または対象におけるTTRレベルを変化(例えば減少)させる、または別様にはTTRアミロイドのレベルを低減する。
本明細書で使用される場合、「参照レベル」という用語は、例えば、対照細胞、対照細胞集団もしくは対照対象において、対照細胞、対照細胞集団もしくは処置を受けている対象における以前の時点で測定されるようなTTRのレベル(例えば、対照細胞、対照細胞集団もしくは対象から得られる投薬前ベースラインレベル)、またはTTRの予め定義された閾値レベル(例えば、以前の実験を通して特定された閾値レベル)を指す。
本明細書で使用される場合、「対照」または「対照細胞」という用語は、遺伝子改変細胞の遺伝子型または表現型の変化を測定するための参照点を提供する細胞を指す。対照細胞は、例えば、(a)野生型細胞、すなわち遺伝子改変細胞をもたらした遺伝子変化のための出発物質と同じ遺伝子型のもの;(b)遺伝子改変細胞と同じ遺伝子型であるが、ヌルコンストラクトで(すなわち、目的の形質に既知の影響を及ぼさないコンストラクトで)形質転換されたもの;あるいは(c)遺伝子改変細胞と遺伝的に同一であるが、変化した遺伝子型もしくは表現型の発現を誘導する条件もしくは刺激またはさらなる遺伝子改変に曝露されていない細胞を含み得る。対照対象は、例えば、野生型対象、すなわち、遺伝子改変対象(例えば、TTR遺伝子において同じ突然変異を有する対象)をもたらした遺伝子改変のための出発対象と同じ遺伝子型であり、対象において変化した遺伝子型または表現型の発現を誘導する条件もしくは刺激またはさらなる遺伝子改変に曝露されていないものを含み得る。
本明細書で使用される場合、「組換えDNAコンストラクト」、「組換えコンストラクト」、「発現カセット」、「発現コンストラクト」、「キメラコンストラクト」、「コンストラクト」、および「組換えDNA断片」という用語は、本明細書で互換的に使用され、一本鎖または二本鎖ポリヌクレオチドである。組換えコンストラクトは、天然には一緒に見られない調節配列およびコード配列を含むがこれらに限定されない核酸断片の人工的な組み合わせを含む。例えば、組換えDNAコンストラクトは、異なる源から得られる調節配列およびコード配列、または同じ源から得られ、天然に見られるものとは異なる様式で配置された調節配列およびコード配列を含み得る。そのようなコンストラクトは、単独で使用されてもよく、またはベクターと組み合わせて使用されてもよい。
本明細書で使用される場合、「ベクター」または「組換えDNAベクター」という用語は、所与の宿主細胞においてポリペプチドをコードする配列の転写および翻訳が可能な複製系および配列を含むコンストラクトであってもよい。ベクターが使用される場合、ベクターの選択は、当業者に周知のように、宿主細胞を形質転換するために使用される方法に依存する。ベクターには、限定されないが、プラスミドベクターおよび組換えAAVベクター、または遺伝子を標的細胞に送達するのに適した当技術分野で公知の任意の他のベクターが含まれ得る。当業者には、本発明の単離されたヌクレオチドまたは核酸配列のいずれかを含む宿主細胞を首尾よく形質転換、選択および増殖させるためにベクター上に存在しなければならない遺伝的要素が十分に認識される。いくつかの実施形態において、「ベクター」は、ウイルスベクターも指す。ウイルスベクターには、レトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、およびアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)が含まれ得るが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「動作可能に連結された」という用語は、2つ以上の要素間の機能的連結を意味することを意図している。例えば、本明細書に開示されるヌクレアーゼをコードする核酸配列と調節配列(例えばプロモータ)との間の動作可能な連結は、ヌクレアーゼをコードする核酸配列の発現を可能にする機能的連結である。動作可能に連結された要素は、連続していても不連続であってもよい。2つのタンパク質コード領域の連結を指すために使用される場合、作動可能に連結されるとは、コード領域が同じリーディングフレーム内にあることを意図する。
本明細書で使用される場合、「自己切断」組換えDNAコンストラクトという用語は、ヌクレアーゼの少なくとも1つのコード配列および同じヌクレアーゼの少なくとも1つの認識配列を含むDNAコンストラクトを指す。細胞(すなわちインビボ)で発現された場合、ヌクレアーゼは認識配列を認識して切断し、DNAコンストラクトの線状化をもたらす。
本明細書で使用される場合、「治療」または「対象を治療する」という用語は、対象のTTRレベルを低減する目的で、TTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)を有する対象に、本発明の操作されたメガヌクレアーゼ、または本発明の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸を投与することを指す。そのような治療はTTRレベルを低減し、これらに限定されないが、感覚性ニューロパチー(例えば四肢遠位部の知覚異常または知覚鈍麻)、自律神経ニューロパチー(例えば胃腸機能障害、例えば胃潰瘍または起立性低血圧)、運動ニューロパチー、発作、認知症、脊髄症、多発性ニューロパチー、手根管症候群、自律神経機能不全、心疾患、硝子体混濁、腎機能不全、腎症、実質的に低下したmBMI(修正ボディーマス指数)、脳神経機能不全および角膜格子状ジストロフィーを含む対象のTTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)の1つまたは複数の症状の部分的または完全な軽減を提供する。TTRレベルの低減を評価する手段は、TTR遺伝子発現に伴う任意の変数のレベル、例えば、TTR mRNAレベル、TTRタンパク質レベル、レチノール結合タンパク質レベル、ビタミンAレベル、またはアミロイド沈着物の数もしくは範囲に基づくTTRレベルの測定を含み得る。「治療」または「対象を治療する」という用語はさらに、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸を含む細胞(例えば肝細胞)の投与を指し得、細胞は標的組織(例えば肝臓)に送達され、対象のTTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)を治療するのに十分な量で操作されたメガヌクレアーゼを産生し、それによりTTR関連疾患の1つまたは複数の症状の部分的または完全な軽減をもたらす。いくつかの態様では、本発明の操作されたメガヌクレアーゼ、それをコードする核酸、または本明細書に記載される遺伝子改変細胞もしくは遺伝子改変細胞集団は、本発明の医薬組成物の形態で治療中に投与される。
本明細書で使用される場合、「gc/kg」または「遺伝子コピー/キログラム」という用語は、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸のコピー数、または操作されたヌクレアーゼおよび/もしくは鋳型核酸をコードする核酸が投与される対象の体重1キログラム当たりの本明細書に記載の鋳型核酸のコピー数を指す。
本明細書で使用される場合、「有効量」または「治療有効量」という用語は、有益または望ましい生物学的および/または臨床的結果をもたらすのに十分な量を指す。治療有効量は、使用される製剤または組成物、疾患およびその重症度、ならびに治療される対象の年齢、体重、体調および応答性に応じて変動する。具体的な実施形態において、本明細書中に開示される操作されたメガヌクレアーゼまたは医薬組成物の有効量は、対象におけるTTRのレベルを低減する、TTRアミロイドのレベルを低減する、またはTTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)の少なくとも1つの症状を低減する。いくつかの特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸の有効量は、約1×1010gc/kg~約1×1014gc/kg(例えば、1×1010gc/kg、1×1011gc/kg、1×1012gc/kg、1×1013gc/kg、または1×1014gc/kg)の、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸を含むポリヌクレオチドまたは鋳型ポリヌクレオチドを含む。特定の実施形態において、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドおよび/もしくは鋳型ポリヌクレオチド、または本明細書に開示される操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドおよび/もしくは鋳型ポリヌクレオチドを含む医薬組成物の有効量は、対象の疾患の少なくとも1つの症状を低減する。
本明細書で使用される場合、「脂質ナノ粒子」という用語は、10~1000ナノメートルの平均直径を有する典型的には球形の構造を有する脂質組成物を指す。いくつかの製剤では、脂質ナノ粒子は、少なくとも1種のカチオン性脂質、少なくとも1種の非カチオン性脂質、および少なくとも1種の複合脂質を含み得る。mRNAなどの核酸を封入するのに適した当技術分野で公知の脂質ナノ粒子が、本発明における使用のために企図される。
本明細書で使用される場合、変数の数値範囲の列挙は、その範囲内の値のいずれかに等しい変数で本開示が実践され得ることを伝えることを意図する。したがって、本質的に離散的な変数の場合、変数は、範囲の終点を含む数値範囲内の任意の整数値に等しくなり得る。同様に、本質的に連続的な変数の場合、変数は、範囲の終点を含む数値範囲内の任意の実数値に等しくなり得る。一例として、限定されないが、0~2の値を有すると説明される変数は、その変数が本質的に離散的である場合、0、1または2の値をとることができ、その変数が本質的に連続的である場合、0.0、0.1、0.01、0.001の値、または0以上2以下の任意の他の実数値をとることができる。
2.1 発明の原理
本発明は、操作されたメガヌクレアーゼが、TTR遺伝子内(例えばヒトTTR遺伝子;配列番号3)、特にエクソン1またはエクソン3内に見出される認識配列に結合しそれを切断するように設計され得るという仮説に部分的に基づく。本明細書中にさらに記載されるように、メガヌクレアーゼをTTR遺伝子のエクソン1またはエクソン3内の認識部位に標的化することは、TTRの発現を妨害するための効果的なアプローチである。TTRタンパク質の発現の妨害は、TTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシスなど)を有する対象においてTTRレベルを低減し得るか、またはTTRアミロイドを低減し得る。
特に、TTR遺伝子(例えば、TTR5-6またはTTR15-16認識配列において)のエクソン1またはエクソン3内での切断は、切断部位における非相同末端結合(NHEJ)を可能にし得、挿入、欠失またはフレームシフト突然変異をもたらす切断部位におけるNHEJに起因するTTRの発現を妨害することができる。加えて、TTR遺伝子(例えば、TTR5-6またはTTR15-16認識配列において)のエクソン1またはエクソン3内での切断は、TTR発現を妨害するためのTTR遺伝子への外因性核酸配列の直接的な相同組換えをさらに可能にし得る。
したがって、本発明は、TTR遺伝子(例えば、TTR5-6またはTTR15-16認識配列において)のエクソン1またはエクソン3内に結合してそれを切断する操作されたメガヌクレアーゼを包含する。本発明はまた、遺伝子改変細胞を生成するためにそのような操作されたメガヌクレアーゼを使用する方法も包含する。さらに、本発明は、操作されたメガヌクレアーゼタンパク質、または操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸を含む医薬組成物、およびトランスサイレチンアミロイドーシス等のTTR関連疾患の処置のためのそのような組成物の使用を包含する。
2.2 TTR遺伝子内の認識配列に結合して切断するメガヌクレアーゼ
部位特異的ヌクレアーゼを使用して生細胞のゲノム内でDNA切断を行うことが可能であり、そのようなDNA切断は、トランスジェニックDNA配列との相同組換えを介してゲノムの永久的な改変をもたらし得ることが当技術分野で公知である。標的遺伝子座において二本鎖切断を誘導するためのヌクレアーゼの使用は、特にゲノム標的に相同な配列に隣接するトランスジェニックDNA配列の相同組換えを刺激することが知られている。このようにして、外因性核酸配列を標的遺伝子座に挿入することができる。
部位特異的ヌクレアーゼを使用して生細胞のゲノム内でDNA切断を行うことが可能であり、そのようなDNA切断は、突然変異原性NHEJ修復を介して、またはトランスジェニックDNA配列との相同組換えを介してゲノムの永久的な改変をもたらし得ることが当技術分野でさらに公知である。NHEJは、切断部位で突然変異誘発を生じさせ、対立遺伝子の不活性化をもたらし得る。NHEJ関連突然変異誘発は、初期終止コドンの生成、異常な非機能性タンパク質を産生するフレームシフト突然変異を介して対立遺伝子を不活性化し得るか、またはナンセンス媒介mRNA分解などの機構を誘因し得る。NHEJを介して突然変異誘発を誘導するヌクレアーゼの使用は、野生型対立遺伝子に存在する特定の突然変異または配列を標的とするために使用され得る。さらに、標的遺伝子座において二本鎖切断を誘導するためのヌクレアーゼの使用は、特にゲノム標的に相同な配列に隣接するトランスジェニックDNA配列の相同組換えを刺激することが知られている。このようにして、外因性核酸配列を標的遺伝子座に挿入することができる。そのような外因性核酸は、目的の任意の配列またはポリペプチドをコードすることができる。
いくつかの実施形態において、本発明を実施するために使用されるヌクレアーゼは、メガヌクレアーゼである。特定の実施形態において、本発明を実施するために使用されるヌクレアーゼは、一本鎖メガヌクレアーゼである。一本鎖メガヌクレアーゼは、リンカーペプチドによって連結されたN末端サブユニットおよびC末端サブユニットを含む。2つのドメインの各々は、認識配列の半分(すなわち認識半部位)を認識してそれに結合し、DNA切断の部位は、2つのサブユニットの界面付近の認識配列の中央にある。DNA鎖切断は、メガヌクレアーゼによるDNA切断が一対の4塩基対の3´一本鎖オーバーハングを生成するように、4塩基対によって相殺される。
他の実施形態において、本発明のヌクレアーゼは、TTR15-16認識配列(配列番号7)に結合してそれを切断するように操作されている。TTR15-16認識配列は、TTR遺伝子のエクソン3内に位置する。例示的なTTR15-16メガヌクレアーゼ(例えば、TTR15-16x.81、TTR15-16L.161、TTR15-16L.164およびTTR15-16L.181)が、配列番号11~14に提供される。
いくつかの実施形態において、本発明のヌクレアーゼは、TTR5-6認識配列(配列番号9)に結合してそれを切断するように操作されている。TTR5-6認識配列は、TTR遺伝子のエクソン1内に位置する。例示的なTTR5-6メガヌクレアーゼ(例えばTTR5-6L.1204)が配列番号15に提供される。
本発明の操作されたメガヌクレアーゼは、第1の超可変(HVR1)領域を含む第1のサブユニットと、第2の超可変(HVR2)領域を含む第2のサブユニットとを含む。さらに、第1のサブユニットは、認識配列中の第1の認識半部位(すなわちTTR5またはTTR15半部位)に結合し、第2のサブユニットは、認識配列中の第2の認識半部位(すなわちTTR6またはTTR16半部位)に結合する。操作されたメガヌクレアーゼが一本鎖メガヌクレアーゼである実施形態において、第1および第2のサブユニットは、HVR1領域を含み第1の半部位に結合する第1のサブユニットがN末端サブユニットとして位置付けられ、HVR2領域を含み第2の半部位に結合する第2のサブユニットがC末端サブユニットとして位置付けられるように配向され得る。代替の実施形態において、第1および第2のサブユニットは、HVR1領域を含み第1の半部位に結合する第1のサブユニットがC末端サブユニットとして位置付けられ、HVR2領域を含み第2の半部位に結合する第2のサブユニットがN末端サブユニットとして位置付けられるように配向され得る。本発明の例示的なTTRメガヌクレアーゼが配列番号11~15において提供され、表1および表2ならびに下記の説明において要約される。
「TTR15サブユニット%」および「TTR16サブユニット%」は、各メガヌクレアーゼのTTR15結合サブユニット領域およびTTR16結合サブユニット領域と、それぞれTTR15-16x.81メガヌクレアーゼのTTR15結合サブユニット領域およびTTR16結合サブユニット領域との間のアミノ酸配列同一性をそれぞれ表す。
本発明のある特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、TTR遺伝子内の配列番号7を含む認識配列に結合してそれを切断し、操作されたメガヌクレアーゼは、第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを含み、第1のサブユニットは、認識配列の第1の認識半部位に結合し、第1の超可変(HVR1)領域を含み、第2のサブユニットは、認識配列の第2の認識半部位に結合し、第2の超可変(HVR2)領域を含む。
TTR15-16x.81(配列番号11)
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号11の残基24~79に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号11の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号11の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号11の残基66に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR1領域は、配列番号11の残基48、50、および71~73に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR1領域は、配列番号11の残基48、50、および71~73に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号11の残基24~79を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号11の残基215~270に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号11の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号11の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号11の残基257に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号11の残基215~270を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11の残基7~153と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、第2のサブユニットは、配列番号11の残基198~344と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11の残基19に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、上記第1のサブユニットは、配列番号11の残基19および139に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記第1のサブユニットは、配列番号11の残基19および139に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11の残基80に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号11の残基210に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号11の残基271に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号11の残基80に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号11の残基271に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、リンカーを含む一本鎖メガヌクレアーゼであり、リンカーは第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを共有結合する。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号11と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号11のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号66の核酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有する核酸配列によってコードされる。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号66の核酸配列によってコードされる。
TTR15-16L.161(配列番号12)
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号12の残基24~79に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号12の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号12の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号12の残基66に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR1領域は、配列番号12の残基48、50、および71~73に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR1領域は、配列番号12の残基48、50、および71~73に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号12の残基24~79を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号12の残基215~270に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号12の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号12の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号12の残基257に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号12の残基215~270を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号12の残基7~153と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、第2のサブユニットは、配列番号12の残基198~344と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号12の残基19に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、上記第1のサブユニットは、配列番号12の残基19および139に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記第1のサブユニットは、配列番号12の残基19および139に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号12の残基80に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号12の残基210に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号12の残基271に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号12の残基80に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号12の残基271に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、リンカーを含む一本鎖メガヌクレアーゼであり、リンカーは第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを共有結合する。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号12と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号12のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号67の核酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有する核酸配列によってコードされる。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号67の核酸配列によってコードされる。
TTR15-16L.164(配列番号13)
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号13の残基24~79に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号13の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号13の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号13の残基66に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR1領域は、配列番号13の残基48、50、および71~73に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR1領域は、配列番号13の残基48、50、および71~73に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号13の残基24~79を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号13の残基215~270に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号13の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号13の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号13の残基257に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号13の残基215~270を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号13の残基7~153と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、第2のサブユニットは、配列番号13の残基198~344と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号13の残基19に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、上記第1のサブユニットは、配列番号13の残基19および139に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記第1のサブユニットは、配列番号13の残基19および139に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号13の残基80に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号13の残基210に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号13の残基271に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号13の残基80に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号13の残基271に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、リンカーを含む一本鎖メガヌクレアーゼであり、リンカーは第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを共有結合する。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号13と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号13のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号68の核酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有する核酸配列によってコードされる。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号68の核酸配列によってコードされる。
TTR15-16L.181(配列番号14)
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号14の残基24~79に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号14の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号14の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号14の残基66に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR1領域は、配列番号14の残基48、50、および71~73に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR1領域は、配列番号14の残基48、50、および71~73に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号14の残基24~79を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号14の残基215~270に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号14の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号14の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号14の残基257に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号14の残基215~270を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号14の残基7~153と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、第2のサブユニットは、配列番号14の残基198~344と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号14の残基19に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、上記第1のサブユニットは、配列番号14の残基19および139に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記第1のサブユニットは、配列番号14の残基19および139に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号14の残基80に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号14の残基210に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号14の残基271に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号14の残基80に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号14の残基271に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、リンカーを含む一本鎖メガヌクレアーゼであり、リンカーは第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを共有結合する。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号14と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号14のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号69の核酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有する核酸配列によってコードされる。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号69の核酸配列によってコードされる。
本発明のある特定の実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、TTR遺伝子内の配列番号9を含む認識配列に結合してそれを切断し、操作されたメガヌクレアーゼは、第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを含み、第1のサブユニットは、認識配列の第1の認識半部位に結合し、第1の超可変(HVR1)領域を含み、第2のサブユニットは、認識配列の第2の認識半部位に結合し、第2の超可変(HVR2)領域を含む。
TTR5-6L.1204(配列番号15)
いくつかの実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基24~79に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基24、26、28、30、32、33、38、40、42、44、46、68、70、75、および77に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基66に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR1領域は、配列番号15の残基24~79を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基215~270に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基215、217、219、221、223、224、229、231、233、235、237、259、261、266、および268に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基257に対応する残基にY、R、KまたはDを含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR2領域は、配列番号15の残基239、241、および263~265に対応する1つまたは複数の残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記HVR2領域は、配列番号15の残基239、241、および263~265に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、HVR2領域は、配列番号15の残基215~270を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号15の残基7~153と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、第2のサブユニットは、配列番号15の残基198~344と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号15の残基19に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号15の残基80に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号15の残基210に対応する残基にG、SまたはAを含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号15の残基271に対応する残基にE、QまたはKを含む。いくつかのそのような実施形態において、第1のサブユニットは、配列番号15の残基80に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、上記第2のサブユニットは、配列番号15の残基210に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、第2のサブユニットは、配列番号15の残基271に対応する残基を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、リンカーを含む一本鎖メガヌクレアーゼであり、リンカーは第1のサブユニットおよび第2のサブユニットを共有結合する。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号15と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む。いくつかのそのような実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号15のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号70の核酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有する核酸配列によってコードされる。いくつかの実施形態において、操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号70の核酸配列によってコードされる。
2.3 メガヌクレアーゼを送達および発現するための方法
本発明は、TTR遺伝子(例えばヒトTTR遺伝子;配列番号3)内に見出される認識配列に結合しそれを切断する操作されたヌクレアーゼを使用して遺伝子改変細胞を生成するための方法を提供する。そのような認識配列における切断は、切断部位におけるNHEJおよび/または相同組換えによる外因性配列の挿入を可能にし、それにより、遺伝子改変細胞における内因性TTRポリペプチドの発現を妨害することができる。本発明はさらに、薬学的に許容される担体と、操作されたヌクレアーゼまたは操作されたヌクレアーゼポリペプチドをコードする核酸とを含む医薬組成物を投与することによって、対象の疾患を治療するための方法を提供する。それぞれの場合において、本発明は、本発明の操作されたヌクレアーゼ、または操作されたヌクレアーゼをコードする核酸が、典型的にはTTR遺伝子産物(例えばTTRポリペプチド)を産生するであろう細胞に送達され得る(すなわち導入され得る)ことを含む。
したがって、本明細書では、対象におけるTTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)を治療するための方法、TTRのレベルを低減するための方法、TTRアミロイドのレベルを低減するための方法、またはTTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)に伴う症状を低減するための方法が提供される。特に、薬学的に許容される担体と、本明細書に開示される操作されたメガヌクレアーゼ(または操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸または操作されたメガヌクレアーゼを発現する細胞)とを含む医薬組成物を投与するための方法が提供される。本発明の操作されたヌクレアーゼは、タンパク質の形態で、または好ましくは操作されたヌクレアーゼをコードする核酸として細胞に送達され得る。そのような核酸は、DNA(例えば、環状もしくは線状プラスミドDNAもしくはPCR産物)またはRNA(例えば、mRNA)であってもよい。
本発明の方法は、TTRが異常な細胞外凝集物またはアミロイド沈着物の形成において役割を果たす任意のTTR関連疾患、例えばTTRアミロイドーシス(ATTR)の治療において使用することができる。TTR関連疾患は、老年性全身性アミロイドーシス(SSA)、全身性家族性アミロイドーシス、家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)、家族性アミロイド心疾患(FAC)、軟膜/中枢神経系(CNS)アミロイドーシス、アミロイド性硝子体混濁、手根管症候群および高チロキシン血症を含む。ある特定の実施形態において、方法は、ATTRを治療するのに効果的である。特定の実施形態において、ATTRは、神経障害性ATTR、軟膜ATTRまたは心臓ATTRである。
さらに、方法は、感覚性ニューロパチー(例えば四肢遠位部の知覚異常または知覚鈍麻)、自律神経ニューロパチー(例えば胃腸機能障害、例えば胃潰瘍または起立性低血圧)、運動ニューロパチー、発作、認知症、脊髄症、多発性ニューロパチー、手根管症候群、自律神経機能不全、心疾患、硝子体混濁、腎機能不全、腎症、実質的に低下したmBMI(修正ボディーマス指数)、脳神経機能不全および/または角膜格子状ジストロフィーを含むTTRアミロイドーシスの1つまたは複数の症状を低減するのに効果的となり得る。
TTR関連疾患を有する対象または本明細書における操作されたメガヌクレアーゼによる治療を特に受け入れることができる対象は、1つまたは複数の危険因子、診断指標または予後指標、例えば本明細書中に記載されるものの存在または非存在を確認することによって特定され得る。例えば、いくつかの場合において、対象は、末梢神経系、自律神経系、軟膜および/または心臓に影響を及ぼすTTR遺伝子における突然変異を有する。ある特定の場合において、本明細書で提供される方法および組成物による治療を受けている対象は、TTR遺伝子またはポリペプチドにおける1つまたは複数(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、または27)の突然変異によって特徴づけられ得る。例えば、治療を受けている対象は、Gly6Ser、Cys10Arg、Leu12Pro、Asp18Gly、Val20Ile、Ala25Thr、Val30Met、Val30Ala、Val30Leu、Val30Gly、Phe33Ile、Phe33Leu、Ala36Pro、Glu42Gly、Phe44Ser、Ala45Thr、Gly47Arg、Gly47Ala、Gly47Arg、Thr49Ala、Ser50Arg、Ser50Ile、Gly53Glu、Leu55Pro、Leu58His、Leu58Arg、Thr60Ala、Glu61Lys、Phe64Leu、Phe64Ser、Ile68Leu、Tyr69His、Lys70Asn、Val71Ala、Ser77Tyr、Ile84Ser、Glu89Gln、His90Asn、Ala97Gly、Ala97Ser、Arg104His、Ile107Val、Ala109Thr、Ala109Val、Leu111Met、Tyr114Cys、Tyr114His、Tyr116Val、Thr119Met、Val122Ile、またはVal122Del突然変異から選択される1つまたは複数のアミノ酸置換を有するTTRポリペプチドをコードするTTR遺伝子を有し得る。ある特定の実施形態において、治療を受けている対象は、TTRポリペプチド(配列番号6)においてVal30Met(V30M)アミノ酸置換を有する。
遺伝子改変細胞または対象におけるTTR発現は、当技術分野における標準的な方法を使用して検出され得る。例えば、TTRレベルは、TTR遺伝子発現に伴う任意の変数のレベル、例えば、TTR mRNAレベル、TTRタンパク質レベル、レチノール結合タンパク質レベル、ビタミンAレベル、またはアミロイド沈着物の数もしくは範囲に基づいて評価され得る。TTRレベルまたは発現の低減は、参照レベルと比較したこれらの変数の1つまたは複数の絶対レベルまたは相対レベルの減少によって評価され得る。TTRレベルは、対象から単離された生物学的試料例えば組織生検、または血液、血清、血漿、脳脊髄液もしくは尿を含む体液において測定されてもよい。任意選択で、TTRレベルは、試料中の標準的なタンパク質または物質に対して正規化される。さらに、TTRレベルは、本明細書における方法に従う治療前、治療中または治療後の任意の時点で評価され得る。
方法は、遺伝子改変細胞または対象(例えば、対象から得られた細胞、組織、器官、または生物学的試料で測定される場合)におけるTTRレベルを参照レベルに対して例えば少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%、または100%低減するため、またはTTRアミロイド形成を低減するための、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼのいずれか、またはメガヌクレアーゼをコードする核酸の投与を含む。いくつかの実施形態において、本明細書における方法は、TTRのレベルを参照レベルに対して約10%~約80%(例えば、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60%~70%、70%~80%、またはそれ以上)低下させるのに効果的である。いくつかの実施形態において、TTRレベルの減少は、参照レベルまたは対照と比較した場合の少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または100%の全長TTRポリペプチド発現の低減を含む、参照レベルと比較した全長TTRポリペプチド発現の減少を指す。ある特定の実施形態において、全長ポリペプチドではないTTRポリペプチドは、全長TTRポリペプチドの活性と比較した場合、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または100%の低減した活性を含む、低減した活性を有する。
ある特定の実施形態において、本明細書における方法は、対象におけるTTRアミロイド形成を低減するのに効果的となり得る。例えば、TTRアミロイド形成は、参照レベルに対して約10%~約100%(例えば、10%~20%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、50%~60%、60~70%、70%~80%、80%~90%、または90%~100%)低減され得る。いくつかの実施形態において、TTRアミロイド形成は、参照レベルに対して少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または約100%低減される。
本明細書に開示される操作されたメガヌクレアーゼは、タンパク質の形態で、または好ましくは操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸として細胞に送達され得る。そのような核酸は、DNA(例えば、環状もしくは線状プラスミドDNAもしくはPCR産物)またはRNA(例えば、mRNA)であってもよい。操作されたメガヌクレアーゼコード配列がDNA形態で送達される実施形態の場合、それは、ヌクレアーゼ遺伝子の転写を促進するためにプロモータに動作可能に連結されるべきである。本発明に適した哺乳動物プロモータには、サイトメガロウイルス初期(CMV)プロモータ(Thomsen et al.(1984),Proc Natl Acad Sci USA.81(3):659-63)またはSV40初期プロモータ(Benoist and Chambon(1981),Nature.290(5804):304-10)等の構成的プロモータ、およびテトラサイクリン誘導性プロモータ(Dingermann et al.(1992),Mol Cell Biol.12(9):4038-45)等の誘導性プロモータが含まれる。本発明の操作されたヌクレアーゼはまた、合成プロモータに動作可能に連結され得る。合成プロモータには、限定されないが、JeTプロモータ(WO2002/012514)が含まれ得る。特定の実施形態において、本発明の操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列は、肝臓特異的プロモータなどの組織特異的プロモータに動作可能に連結される。肝臓特異的プロモータの例には、限定されないが、ヒトチロキシン結合グロブリン(TBG)プロモータ、ヒトアルファ-1アンチトリプシンプロモータ、ハイブリッド肝臓特異的プロモータ(ApoE遺伝子由来の肝臓遺伝子座制御領域(ApoE-HCR)および肝臓特異的アルファ1-アンチトリプシンプロモータ)、ならびにアポリポタンパク質A-IIプロモータが含まれる。
特定の実施形態では、少なくとも1つの操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列は、組換えDNAコンストラクトまたは発現カセット上に送達される。例えば、組換えDNAコンストラクトは、プロモータおよび本明細書に記載の操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含む発現カセット(すなわち「カセット」)を含み得る。
いくつかの実施形態において、操作されたヌクレアーゼをコードする遺伝子が細胞のゲノムに組み込まれる可能性が低減されるため、操作されたヌクレアーゼをコードするmRNAは細胞に送達される。
操作されたメガヌクレアーゼをコードするそのようなmRNAは、インビトロ転写等の当技術分野で公知の方法を使用して生成され得る。いくつかの実施形態において、mRNAは、7-メチル-グアノシン、アンチリバースキャップアナログ(ARCA)(US7,074,596)、CleanCap(登録商標)アナログ、例えばCap1アナログ(Trilink、San Diego、CA)を用いて5´キャップされるか、またはワクシニアキャッピング酵素または同様のものを用いて酵素的にキャップされる。いくつかの実施形態において、mRNAは、ポリアデニル化され得る。mRNAは、コードされた操作されたメガヌクレアーゼの発現および/またはmRNA自体の安定性を高めるために、様々な5´および3´非翻訳配列要素を含有し得る。そのような要素には、例えば、ウッドチャック肝炎ウイルス翻訳後調節要素などの翻訳後調節要素が含まれ得る。mRNAは、プソイドウリジン、5-メチルシチジン、N6-メチルアデノシン、5-メチルウリジンまたは2-チオウリジン等のヌクレオシド類似体または天然に存在するヌクレオシドを含有し得る。さらなるヌクレオシド類似体には、例えば、US8,278,036に記載されているものが含まれる。
精製されたヌクレアーゼタンパク質を細胞に送達してゲノムDNAを切断することができ、これにより、本明細書にさらに詳述されるものを含む、当技術分野で公知の様々な異なる機構によって、本明細書に記載の目的のポリペプチドをコードする外因性核酸分子との切断部位での相同組換えまたは非相同末端結合が可能になる。
別の特定の実施形態において、本発明のヌクレアーゼをコードする核酸は、一本鎖DNA鋳型を使用して細胞に導入される。一本鎖DNAは、操作されたヌクレアーゼをコードする配列の上流および/または下流に5´および/または3´AAV逆方向末端反復配列(ITR)をさらに含み得る。一本鎖DNAは、操作されたメガヌクレアーゼをコードする配列の上流および/または下流に5´および/または3´相同アームをさらに含み得る。
別の特定の実施形態において、本発明のヌクレアーゼをコードする遺伝子は、線状DNA鋳型を使用して細胞に導入される。そのような線状DNA鋳型は、当技術分野で公知の方法によって生成され得る。例えば、ヌクレアーゼをコードするプラスミドDNAは、環状プラスミドDNAが細胞に導入される前に線状化されるように、1つ以上の制限酵素によって消化され得る。
精製された操作されたヌクレアーゼタンパク質、または操作されたヌクレアーゼをコードする核酸は、本明細書で以下にさらに詳述されるものを含む、当技術分野で公知の様々な異なる機構によってゲノムDNAを切断するために細胞に送達され得る。
いくつかの実施形態において、ヌクレアーゼタンパク質、ヌクレアーゼをコードするDNA/mRNA、またはヌクレアーゼタンパク質を発現する細胞は、既知の技術に従って、薬学的に許容される担体中で全身投与または標的組織への投与のために製剤化される。例えば、Remington,The Science And Practice of Pharmacy(21st ed.,Philadelphia,Lippincott,Williams&Wilkins,2005)を参照されたい。本発明による医薬製剤の製造において、タンパク質/RNA/mRNA/細胞は、典型的には薬学的に許容される担体と混合される。担体は、製剤中の任意の他の成分と適合性であるという意味で許容されなければならず、患者に有害であってはならない。担体は、固体もしくは液体、またはその両方であり得、単位用量製剤として化合物と共に製剤化され得る。
いくつかの実施形態において、ヌクレアーゼタンパク質、またはヌクレアーゼをコードするDNA/mRNAは、細胞取り込みを促進するために細胞透過性ペプチドまたは標的化リガンドに結合される。当技術分野で公知の細胞透過性ペプチドの例には、ポリアルギニン(Jearawiriyapaisarn,et al.(2008)Mol Ther.16:1624-9)、HIVウイルス由来のTATペプチド(Hudecz et al.(2005),Med.Res.Rev.25:679-736)、MPG(Simeoni,et al.(2003)Nucleic Acids Res.31:2717-2724)、Pep-1(Deshayes et al.(2004)Biochemistry43:7698-7706)、およびHSV-1 VP-22(Deshayes et al.(2005)Cell Mol Life Sci.62:1839-49)が含まれる。代替の実施形態において、操作されたヌクレアーゼ、またはヌクレアーゼをコードするDNA/mRNAは、ヌクレアーゼタンパク質/DNA/mRNAが標的細胞に結合し、標的細胞によって内在化されるように、標的細胞上に発現される特定の細胞表面受容体を認識する抗体に共有結合または非共有結合される。代替として、操作されたヌクレアーゼタンパク質/DNA/mRNAは、そのような細胞表面受容体の天然リガンド(または天然リガンドの一部)に共有結合または非共有結合され得る(McCall,et al.(2014)Tissue Barriers.2(4):e944449;Dinda,et al.(2013)Curr Pharm Biotechnol.14:1264-74;Kang,et al.(2014)Curr Pharm Biotechnol.15(3):220-30;Qian et al.(2014)Expert Opin Drug Metab Toxicol.10(11):1491-508)。
いくつかの実施形態において、ヌクレアーゼタンパク質、またはヌクレアーゼをコードするDNA/mRNAは、肝臓の所望の領域(例えば、肝類洞内皮細胞もしくは造血内皮細胞、またはそれらに分化する前駆細胞に近接する)内への注射または移植のために、生分解性ヒドロゲル内に封入される。ヒドロゲルは、頻繁な注射を必要とせずに標的組織の所望の領域への治療ペイロードの持続的かつ調整可能な放出を提供することができ、刺激応答性材料(例えば、温度およびpH応答性ヒドロゲル)は、環境的または外部から加えられたキューに応答してペイロードを放出するように設計され得る(Kang Derwent et al.(2008)Trans Am Ophthalmol Soc.106:206-214)。
いくつかの実施形態において、メガヌクレアーゼタンパク質、またはメガヌクレアーゼをコードするDNA/mRNAは、当技術分野で公知の方法を使用して、ナノ粒子に共有結合もしくは好ましくは非共有結合されるか、またはそのようなナノ粒子内に封入される(Sharma,et al.(2014)Biomed Res Int.2014)。ナノ粒子は、長さスケールが1μm未満、好ましくは100nm未満であるナノスケール送達システムである。そのようなナノ粒子は、金属、脂質、ポリマー、または生物学的高分子から構成されるコアを使用して設計され得、メガヌクレアーゼタンパク質、mRNA、またはDNAの複数のコピーがナノ粒子コアに結合または封入され得る。これは、各細胞に送達されるタンパク質/mRNA/DNAのコピー数を増加させ、したがって、各メガヌクレアーゼの細胞内発現を増加させて、標的認識配列が切断される可能性を最大にする。そのようなナノ粒子の表面は、ポリマーまたは脂質(例えば、キトサン、カチオン性ポリマーまたはカチオン性脂質)でさらに修飾されて、その表面が細胞送達およびペイロードの取り込みを増強するための追加の機能性を付与するコア-シェルナノ粒子を形成し得る(Jian et al.(2012)Biomaterials.33(30):7621-30)。ナノ粒子は、ナノ粒子を適切な細胞型に指向させるために、および/または細胞取り込みの可能性を高めるために、標的化分子にさらに有利に結合され得る。そのような標的化分子の例には、細胞表面受容体および細胞表面受容体の天然リガンド(または天然リガンドの一部)に特異的な抗体が挙げられる。
いくつかの実施形態では、ヌクレアーゼをコードするヌクレアーゼタンパク質またはDNA/mRNAは、リポソーム内に封入されるか、またはカチオン性脂質を使用して複合体化される(例えば、LIPOFECTAMINE(商標)、Life Technologies Corp.、Carlsbad、CA;Zuris et al.(2015)Nat Biotechnol.33:73-80;Mishra et al.(2011)J Drug Deliv.2011:863734を参照)。リポソームおよびリポプレックス製剤は、ペイロードを分解から保護し、標的部位での蓄積および保持を増強し、標的細胞の細胞膜との融合および/またはその妨害を通じて細胞取り込みおよび送達効率を促進することができる。
いくつかの実施形態では、メガヌクレアーゼタンパク質、またはメガヌクレアーゼをコードするDNA/mRNAは、ポリマー足場(例えばPLGA)内に封入されるか、またはカチオン性ポリマー(例えばPEI、PLL)を使用して複合体化される(Tamboli et al.(2011)Ther Deliv.2(4):523-536)。ポリマー担体は、ポリマー侵食および薬物拡散の制御によって調整可能な薬物放出速度を提供するように設計することができ、高い薬物封入効率は、所望の標的細胞集団への細胞内送達まで治療ペイロードの保護を提供することができる。
いくつかの実施形態において、メガヌクレアーゼタンパク質、または操作されたメガヌクレアーゼをコードするDNA/mRNAは、ミセルに自己集合する両親媒性分子と組み合わされる(Tong et al.(2007)J Gene Med.9(11):956-66)。ポリマーミセルは、凝集を防止し、電荷相互作用をマスクし、非特異的相互作用を低減することができる親水性ポリマー(例えばポリエチレングリコール)で形成されたミセルシェルを含み得る。
いくつかの実施形態において、メガヌクレアーゼタンパク質、またはメガヌクレアーゼをコードするDNA/mRNAは、標的細胞への投与および/または送達のためにエマルジョンまたはナノエマルジョン(すなわち、1nm未満の平均粒径を有する)に製剤化される。「エマルジョン」という用語は、限定されないが、水不混和性相が水相と混合された場合に、無極性残基(例えば長い炭化水素鎖)を水から遠ざけ、極性頭部基を水に向ける疎水力の結果として形成し得る脂質構造を含む、任意の水中油型、油中水型、水中油中水型、または油中水中油型の分散液または液滴を指す。これらの他の脂質構造には、単層、少層、および多層の脂質小胞、ミセル、およびラメラ相が含まれるが、これらに限定されない。エマルジョンは、水相および親油性相(典型的には油および有機溶媒を含有する)で構成される。エマルジョンはまた、1種または複数種の界面活性剤を含むことが多い。ナノエマルジョン製剤は、例えば、米国特許第6,015,832号、米国特許第6,506,803号、米国特許第6,635,676号、米国特許第6,559,189号、および米国特許第7,767,216号に記載されているように周知であり、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態において、メガヌクレアーゼタンパク質、またはメガヌクレアーゼをコードするDNA/mRNAは、多機能ポリマーコンジュゲート、DNAデンドリマー、およびポリマーデンドリマーに共有結合する、または非共有結合的に会合する(Mastorakos et al.(2015)Nanoscale.7(9):3845-56;Cheng et al.(2008)J Pharm Sci.97(1):123-43)。デンドリマー生成は、ペイロード容量およびサイズを制御することができ、高いペイロード容量を提供することができる。さらに、複数の表面基の表示を利用して、安定性を改善し、非特異的相互作用を減少させ、細胞特異的標的化および薬物放出を増強することができる。
いくつかの実施形態において、ヌクレアーゼをコードする遺伝子は、組換えウイルス(すなわち組換えウイルスベクター)を使用して細胞に導入される。そのような組換えウイルスは当技術分野で公知であり、組換えレトロウイルス、組換えレンチウイルス、組換えアデノウイルス、および組換えアデノ随伴ウイルス(AAV)を含む(Vannucci,et al.(2013 New Microbiol.36:1-22)において考察されている)。本発明において有用な組換えAAVは、標的細胞型へのウイルスの形質導入および標的細胞におけるヌクレアーゼ遺伝子の発現を可能にする任意の血清型を有し得る。例えば、いくつかの実施形態において、組換えAAVは、AAV2、AAV6、AAV8、またはAAV9の血清型を有する。いくつかの実施形態において、組換えウイルスは標的組織に直接注射される。代替の実施形態において、組換えウイルスは、循環系を介して全身に送達される。異なるAAVが異なる組織に局在する傾向があることは、当技術分野で公知である。肝臓標的組織では、肝細胞の効果的な形質導入が、例えば、AAV血清型2、8および9で示されている(Sands(2011)Methods Mol.Biol.807:141-157)。したがって、いくつかの実施形態において、AAV血清型はAAV2である。代替の実施形態において、AAV血清型はAAV6である。他の実施形態において、AAV血清型はAAV8である。さらに他の実施形態において、AAV血清型はAAV9である。AAVはまた、宿主細胞において第2鎖DNA合成を必要としないように自己相補的であり得る(McCarty,et al.(2001)Gene Ther.8:1248-54)。組換えAAVによって送達される核酸分子は、左(5´)および右(3´)逆方向末端反復配列を含み得る。
一実施形態において、メガヌクレアーゼ遺伝子送達に使用される組換えウイルスは、自己制限組換えウイルスである。自己制限ウイルスは、ウイルスゲノム内に操作されたメガヌクレアーゼの認識配列が存在するため、細胞または生物において限られた持続時間を有し得る。したがって、自己制限組換えウイルスは、ITR内のプロモータ、本明細書に記載のメガヌクレアーゼ、およびメガヌクレアーゼ認識部位をコードするように操作され得る。自己制限組換えウイルスは、メガヌクレアーゼが発現され、ゲノム内の内因性認識配列で細胞のゲノムを切断することができるように、メガヌクレアーゼ遺伝子を細胞、組織、または生物に送達する。送達されたメガヌクレアーゼはまた、自己制限組換えウイルスゲノム内にその標的部位を見つけ、この標的部位で組換えウイルスゲノムを切断する。切断されると、ウイルスゲノムの5´および3´末端が露出し、エキソヌクレアーゼによって分解され、したがってウイルスが死滅し、メガヌクレアーゼの産生が停止する。
メガヌクレアーゼ遺伝子がDNA形態(例えばプラスミド)で、および/または組換えウイルス(例えばAAV)を介して送達される場合、それらはプロモータに動作可能に連結され得る。いくつかの実施形態において、これは、組換えウイルス(例えばレンチウイルスのLTR)由来の内因性プロモータまたは周知のサイトメガロウイルスもしくはSV40ウイルス初期プロモータなどのウイルスプロモータであり得る。特定の実施形態において、ヌクレアーゼ遺伝子は、標的細胞において遺伝子発現を優先的に駆動するプロモータに動作可能に連結される。肝臓特異的プロモータの例には、限定されないが、ヒトアルファ-1アンチトリプシンプロモータ、ハイブリッド肝臓特異的プロモータ(ApoE遺伝子由来の肝臓遺伝子座制御領域(ApoE-HCR)および肝臓特異的アルファ1-アンチトリプシンプロモータ)、ヒトチロキシン結合グロブリン(TBG)プロモータ、ならびにアポリポタンパク質A-IIプロモータが含まれる。
いくつかの実施形態において、対象は、約1×1010gc/kg~約1×1014gc/kg(例えば、1×1010gc/kg、1×1011gc/kg、1×1012gc/kg、1×1013gc/kg、または1×1014gc/kg)の、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドの用量で、医薬組成物を投与される。いくつかの実施形態において、対象は、少なくとも約1×1010gc/kg、少なくとも約1×1011gc/kg、少なくとも約1×1012gc/kg、少なくとも約1×1013gc/kg、または少なくとも約1×1014gc/kgの、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドの用量で、医薬組成物を投与される。いくつかの実施形態において、対象は、約1×1010gc/kg~約1×1011gc/kg、約1×1011gc/kg~約1×1012gc/kg、約1×1012gc/kg~約1×1013gc/kg、または約1×1013gc/kg~約1×1014gc/kgの、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドの用量で、医薬組成物を投与される。ある特定の実施形態において、対象は、約1×1012gc/kg~約9×1013gc/kg(例えば、約1×1012gc/kg、約2×1012gc/kg、約3×1012gc/kg、約4×1012gc/kg、約5×1012gc/kg、約6×1012gc/kg、約7×1012gc/kg、約8×1012gc/kg、約9×1012gc/kg、約1×1013gc/kg、約2×1013gc/kg、約3×1013gc/kg、約4×1013gc/kg、約5×1013gc/kg、約6×1013gc/kg、約7×1013gc/kg、約8×1013gc/kg、または約9×1013gc/kg)の、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドの用量で、医薬組成物を投与される。
いくつかの実施態様において、対象は、約0.1mg/kg~約3mg/kgの操作されたヌクレアーゼをコードするmRNAの用量で、脂質ナノ粒子製剤を投与される。いくつかの実施態様において、対象は、少なくとも約0.1mg/kg、少なくとも約0.25mg/kg、少なくとも約0.5mg/kg、少なくとも約0.75mg/kg、少なくとも約1.0mg/kg、少なくとも約1.5mg/kg、少なくとも約2.0mg/kg、少なくとも約2.5mg/kg、または少なくとも約3.0mg/kgの操作されたヌクレアーゼをコードするmRNAの用量で、脂質ナノ粒子製剤を投与される。いくつかの実施態様において、対象は、約0.1mg/kg~約0.25mg/kg、約0.25mg/kg~約0.5mg/kg、約0.5mg/kg~約0.75mg/kg、約0.75mg/kg~約1.0mg/kg、約1.0mg/kg~約1.5mg/kg、約1.5mg/kg~約2.0mg/kg、約2.0mg/kg~約2.5mg/kg、または約2.5mg/kg~約3.0mg/kgの操作されたヌクレアーゼをコードするmRNAの用量で、脂質ナノ粒子製剤を投与される。
本発明の操作されたメガヌクレアーゼの送達のための標的組織は、限定されないが、肝細胞または好ましくは初代肝細胞、より好ましくはヒト肝細胞またはヒト初代肝細胞、HepG2.2.15またはHepG2-hNTCP細胞などの肝臓の細胞を含む。議論されるように、本発明のメガヌクレアーゼは、精製タンパク質として、またはメガヌクレアーゼをコードするRNAもしくはDNAとして送達され得る。一実施形態において、メガヌクレアーゼタンパク質、またはメガヌクレアーゼをコードするmRNAもしくはDNAベクターは、標的組織への直接注射を介して標的細胞(例えば肝臓の細胞)に供給される。代替として、メガヌクレアーゼタンパク質、mRNA、DNA、またはメガヌクレアーゼを発現する細胞は、循環系を介して全身に送達され得る。
本明細書に開示されるヌクレアーゼを対象の肝臓に送達するための方法および組成物が提供される。一実施形態において、哺乳動物から取り出した天然肝細胞に、操作されたヌクレアーゼをコードするベクターを形質導入することができる。代替として、対象の天然肝細胞に、操作されたヌクレアーゼおよび/または肝毒素などの肝臓再生を刺激する分子をコードする組換えウイルス、例えば組換えAAVをエクスビボで形質導入することができる。好ましくは、肝毒素はuPAであり、組換えウイルスによって一旦発現されると、肝細胞からのその分泌を阻害するように改変されている。別の実施形態において、組換えウイルスは、肝細胞再生をデノボで刺激することができるtPAをコードする核酸配列を含む。次いで、哺乳動物から取り出された形質導入肝細胞を哺乳動物に戻すことができ、そこで操作されたヌクレアーゼの発現を促す条件が提供される。典型的には、形質導入された肝細胞は、脾臓または門脈管構造を介した注入によって患者に戻すことができ、投与は1~5日間またはそれ以上の期間にわたり単回または複数回であり得る。
本発明の方法のインビボ態様において、操作されたヌクレアーゼをコードし、対象に投与されるレトロウイルス、偽型または組換えAAVが構築される。操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含む組換えウイルスの投与は、例えば、分泌障害型肝毒素をコードするか、または肝毒素として作用することなく肝細胞再生を刺激するtPAをコードする核酸配列を含む組換えAAVの投与と共に行うことができる。
本明細書に記載の方法の様々な実施形態において、本明細書に記載の1つもしくは複数の操作されたヌクレアーゼ、そのような操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチド、またはそのような操作されたヌクレアーゼをコードするヌクレオチド配列を含む1つもしくは複数のポリヌクレオチドを含む組換えウイルスは、当技術分野で公知の任意の適切な投与経路を介して投与され得る。したがって、本明細書に記載の1つもしくは複数の操作されたヌクレアーゼ、そのような操作されたヌクレアーゼをコードするポリヌクレオチド、またはそのような操作されたヌクレアーゼをコードする1つもしくは複数のポリヌクレオチドを含むベクターは、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、肝臓内、経粘膜、経皮、動脈内および舌下を含む投与経路によって投与され得る。いくつかの実施形態において、ヌクレアーゼタンパク質、またはヌクレアーゼをコードするmRNAもしくはDNAベクターは、標的組織への直接注射を介して標的細胞(例えば肝臓の細胞)に供給される。操作されたヌクレアーゼ、そのような操作されたヌクレアーゼをコードするポリヌクレオチド、またはそのような操作されたヌクレアーゼをコードする1つもしくは複数のポリヌクレオチドを含む組換えウイルスの他の適切な投与経路は、必要に応じて治療医によって容易に決定され得る。
いくつかの実施形態において、治療有効量の本明細書に記載の操作されたヌクレアーゼが、それを必要とする対象に投与される。必要に応じて、操作されたヌクレアーゼの投薬量または投薬頻度は、投与する医師の判断に基づいて、治療の経過にわたって調整され得る。適切な用量は、他の要因の中でも、選択される任意のAAVの詳細(例えば血清型など)、投与経路、治療される対象(すなわち対象の年齢、体重、性別および全身状態)、ならびに投与様式に依存する。したがって、適切な投与量は、患者によって異なり得る。適切な有効量は、当業者によって容易に決定され得る。投薬治療は、単回用量スケジュールまたは複数回用量スケジュールであってもよい。さらに、対象は、適切な場合には何回投与されてもよい。当業者は、適切な投与回数を容易に決定することができる。投薬量は、代替の投与経路を考慮に入れるか、または治療上の利益と任意の副作用とのバランスをとるために調整する必要があり得る。
いくつかの実施形態において、方法は、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼ(またはそれをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチド)、ならびに目的の配列をコードする核酸配列およびメガヌクレアーゼ切断部位に隣接する核酸配列に相同な核酸配列を含むポリヌクレオチドを送達することを含み、操作されたメガヌクレアーゼは、TTR遺伝子内の配列番号7または配列番号9を含む認識配列を認識してそれを切断し、したがってTTR遺伝子を切断し、目的の配列は相同組換えによって切断部位に挿入される。
本発明の外因性核酸分子は、前述の手段のいずれかによって細胞に導入され得る、および/または対象に送達され得る。特定の実施形態において、外因性核酸分子は、組換えレンチウイルス、組換えレトロウイルス、組換えアデノウイルス、または組換えAAVなどの組換えウイルス(すなわちウイルスベクター)によって導入される。外因性核酸分子を導入するのに有用な組換えAAVは、ウイルスの細胞への形質導入および外因性核酸分子配列の細胞ゲノムへの挿入を可能にする任意の血清型を有し得る。いくつかの実施形態において、組換えAAVは、AAV2、AAV6、AAV8、またはAAV9の血清型を有する。いくつかの実施形態において、組換えAAVは、AAV2の血清型を有する。いくつかの実施形態において、組換えAAVは、AAV6の血清型を有する。いくつかの実施形態において、組換えAAVは、AAV8の血清型を有する。組換えAAVはまた、宿主細胞において第2鎖DNA合成を必要としないように自己相補的であり得る。組換えAAVを使用して導入された外因性核酸分子は、5´(左)および3´(右)逆方向末端反復に隣接し得る。
別の特定の実施形態において、外因性核酸分子は、一本鎖DNA鋳型を使用して細胞に導入され得る。一本鎖DNAは、外因性核酸分子を含み得、特定の実施形態において、相同組換えによってヌクレアーゼ切断部位への核酸配列の挿入を促進するために5´および3´相同アームを含み得る。一本鎖DNAは、5´相同アームの5´上流に5´AAV逆方向末端反復(ITR)配列、および3´相同アームの3´下流に3´AAV ITR配列をさらに含み得る。
別の特定の実施形態では、本発明のヌクレアーゼおよび/または本発明の外因性核酸分子をコードする遺伝子は、線状DNA鋳型によるトランスフェクションによって細胞に導入され得る。操作されたヌクレアーゼおよび/または外因性核酸分子をコードするプラスミドDNAは、例えば、環状プラスミドDNAが細胞へのトランスフェクションの前に線状化されるように、1つまたは複数の制限酵素によって消化され得る。
細胞に送達される場合、本発明の外因性核酸は、前述の哺乳動物プロモータおよび誘導性プロモータを含む、細胞におけるコードされたポリペプチドの発現に適した任意のプロモータに動作可能に連結され得る。本発明の外因性核酸はまた、合成プロモータに動作可能に連結され得る。合成プロモータには、限定されないが、JeTプロモータ(WO2002/012514)が含まれ得る。特定の実施形態において、本明細書に開示される操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列は、肝臓特異的プロモータに動作可能に連結され得る。肝臓特異的プロモータの例には、限定されないが、ヒトアルファ-1アンチトリプシンプロモータおよびアポリポタンパク質A-IIプロモータが含まれる。
2.4 医薬組成物
いくつかの実施形態において、本発明は、薬学的に許容される担体と、本発明の操作されたメガヌクレアーゼとを含む医薬組成物、または薬学的に許容される担体と、本発明の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸を含む単離されたポリヌクレオチドとを含む医薬組成物を提供する。他の実施形態において、本発明は、薬学的に許容される担体と本発明の遺伝子改変細胞とを含む医薬組成物であって、細胞が本明細書に開示される操作されたメガヌクレアーゼを発現する標的組織に送達され得る医薬組成物を提供する。特に、薬学的に許容される担体と、治療有効量の操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸または操作されたメガヌクレアーゼとを含む医薬組成物が提供され、操作されたヌクレアーゼは、TTR5-6(配列番号9)またはTTR15-16(配列番号7)などのTTR遺伝子内の認識配列に対する特異性を有する。
したがって、本発明の医薬組成物は、対象におけるTTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)を治療するため、TTRのレベルを低減するため、TTRアミロイドのレベルを低減するため、またはTTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)に伴う症状を低減するために有用となり得る。TTR関連疾患を有する対象または本明細書における操作されたメガヌクレアーゼによる治療を特に受け入れることができる対象は、1つまたは複数の危険因子、診断指標または予後指標、例えば本明細書中に記載されるものの存在または非存在を確認することによって特定され得る。例えば、いくつかの場合において、対象は、末梢神経系、自律神経系、軟膜および/または心臓に影響を及ぼすTTR遺伝子における突然変異を有する。ある特定の場合において、本明細書で提供される方法および組成物による治療を受けている対象は、TTR遺伝子における1つまたは複数(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、またはそれ以上)の突然変異によって特徴づけられ得る。例えば、治療を受けている対象は、Gly6Ser、Cys10Arg、Leu12Pro、Asp18Gly、Val20Ile、Ala25Thr、Val30Met、Val30Ala、Val30Leu、Val30Gly、Phe33Ile、Phe33Leu、Ala36Pro、Glu42Gly、Phe44Ser、Ala45Thr、Gly47Arg、Gly47Ala、Gly47Arg、Thr49Ala、Ser50Arg、Ser50Ile、Gly53Glu、Leu55Pro、Leu58His、Leu58Arg、Thr60Ala、Glu61Lys、Phe64Leu、Phe64Ser、Ile68Leu、Tyr69His、Lys70Asn、Val71Ala、Ser77Tyr、Ile84Ser、Glu89Gln、His90Asn、Ala97Gly、Ala97Ser、Arg104His、Ile107Val、Ala109Thr、Ala109Val、Leu111Met、Tyr114Cys、Tyr114His、Tyr116Val、Thr119Met、Val122Ile、またはVal122Del突然変異を含む1つまたは複数のアミノ酸置換を含むTTRポリペプチドをコードするTTR遺伝子内に突然変異を有する。
TTRレベルは、当技術分野で公知の任意の方法を使用して、本明細書における方法に従う治療前、治療中または治療後の任意の時点で評価され得る。TTRレベルは、TTR遺伝子発現に伴う任意の変数のレベル、例えば、TTR mRNAレベル、TTRタンパク質レベル、レチノール結合タンパク質レベル、ビタミンAレベル、またはアミロイド沈着物の数もしくは範囲に基づいて評価され得る。TTRレベルまたは発現の低減は、参照レベルと比較したこれらの変数の1つまたは複数の絶対レベルまたは相対レベルの減少によって評価され得る。TTRレベルは、対象から単離された生物学的試料例えば組織生検、または血液、血清、血漿、脳脊髄液もしくは尿を含む体液において測定されてもよい。任意選択で、TTRレベルは、試料中の標準的なタンパク質または物質に対して正規化される。いくつかの実施形態において、特許請求される方法は、対象におけるTTRレベルを参照レベルに対して少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%または100%低減するための、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼ、またはメガヌクレアーゼをコードする核酸のいずれかの投与を含む。
そのような医薬組成物は、公知の技術に従って調製され得る。例えば、Remington,The Science And Practice of Pharmacy(21st ed.,Philadelphia,Lippincott,Williams&Wilkins,2005)を参照されたい。本発明による医薬製剤の製造では、メガヌクレアーゼポリペプチド(またはそれをコードするDNA/RNAもしくはそれを発現する細胞)が典型的には薬学的に許容される担体と混合され、得られた組成物が対象に投与される。担体は、製剤中の任意の他の成分と適合性であるという意味で許容されなければならず、対象に有害であってはならない。いくつかの実施形態において、本発明の医薬組成物は、対象の疾患の治療に有用な1つまたは複数の追加の薬剤または生物学的分子をさらに含み得る。同様に、追加の薬剤および/または生物学的分子は、別個の組成物として同時投与され得る。
本明細書に記載の医薬組成物は、有効量の本発明の任意のメガヌクレアーゼ、または任意のメガヌクレアーゼをコードする核酸を含み得る。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、約1×1010gc/kg~約1×1014gc/kg(例えば、1×1010gc/kg、1×1011gc/kg、1×1012gc/kg、1×1013gc/kg、または1×1014gc/kg)の、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、少なくとも約1×1010gc/kg、少なくとも約1×1011gc/kg、少なくとも約1×1012gc/kg、少なくとも約1×1013gc/kg、または少なくとも約1×1014gc/kgの、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、約1×1010gc/kg~約1×1011gc/kg、約1×1011gc/kg~約1×1012gc/kg、約1×1012gc/kg~約1×1013gc/kg、または約1×1013gc/kg~約1×1014gc/kgの、操作されたヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む。ある特定の実施形態において、医薬組成物は、約1×1012gc/kg~約9×1013gc/kg(例えば、約1×1012gc/kg、約2×1012gc/kg、約3×1012gc/kg、約4×1012gc/kg、約5×1012gc/kg、約6×1012gc/kg、約7×1012gc/kg、約8×1012gc/kg、約9×1012gc/kg、約1×1013gc/kg、約2×1013gc/kg、約3×1013gc/kg、約4×1013gc/kg、約5×1013gc/kg、約6×1013gc/kg、約7×1013gc/kg、約8×1013gc/kg、または約9×1013gc/kg)の、操作されたメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含むポリヌクレオチドを含む。
本発明の特定の実施形態において、医薬組成物は、本明細書の他の箇所に記載されている脂質ナノ粒子内に封入された本明細書に記載の1つまたは複数のmRNAを含み得る。特定の実施形態において、脂質ナノ粒子は、本明細書に記載の2つ以上のmRNAを含み得る。他の実施形態において、脂質ナノ粒子は、少なくとも2つのmRNAを含み得、少なくとも1つの第1のmRNAは、TTR5-6認識配列を認識してそれを切断する本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼをコードする本明細書に記載のmRNAであり、少なくとも1つの第2のmRNAは、TTR5-6認識配列以外のTTR遺伝子内の認識配列(例えばTTR15-16)を認識してそれを切断する第2の操作されたメガヌクレアーゼをコードする。
本発明における使用に企図されるいくつかの脂質ナノ粒子は、少なくとも1種のカチオン性脂質、少なくとも1種の非カチオン性脂質、および少なくとも1種の複合脂質を含み得る。より特定の例において、脂質ナノ粒子は、約50mol%~約85mol%のカチオン性脂質、約13mol%~約49.5mol%の非カチオン性脂質、および約0.5mol%~約10mol%の脂質複合体を含み得、非ラメラ(すなわち非二重層)の形態を有するような様式で製造される。他の特定の例において、脂質ナノ粒子は、約40mol%~約85mol%のカチオン性脂質、約13mol%~約49.5mol%の非カチオン性脂質、および約0.5mol%~約10mol%の脂質複合体を含み得、非ラメラ(すなわち非二重層)の形態を有するような様式で製造される。
カチオン性脂質は、例えば、以下のうちの1つまたは複数を含み得る:パルミトイル-オレオイル-ノル-アルギニン(PONA)、MPDACA、GUADACA、((6Z,9Z,28Z,31Z)-ヘプタトリアコンタ-6,9,28,31-テトラエン-19-イル4-(ジメチルアミノ)ブタノエート)(MC3)、LenMC3、CP-LenMC3、γ-LenMC3、CP-γ-LenMC3、MC3MC、MC2MC、MC3エーテル、MC4エーテル、MC3アミド、Pan-MC3、Pan-MC4およびPan MC5、1,2-ジリノレイルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLinDMA)、1,2-ジリノレニルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLenDMA)、2,2-ジリノレイル-4-(2-ジメチルアミノエチル)-[1、3]-ジオキソラン(DLin-K-C2-DMA;「XTC2」)、2,2-ジリノレイル-4-(3-ジメチルアミノプロピル)-[1、3]-ジオキソラン(DLin-K-C3-DMA)、2,2-ジリノレイル-4-(4-ジメチルアミノブチル)-[1、3]-ジオキソラン(DLin-K-C4-DMA)、2,2-ジリノレイル-5-ジメチルアミノメチル-[1,3]-ジオキサン(DLin-K6-DMA)、2,2-ジリノレイル-4-N-メチルペピアジノ-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-MPZ)、2,2-ジリノレイル-4-ジメチルアミノメチル-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-DMA)、1,2-ジリノレイルカルバモイルオキシ-3-ジメチルアミノプロパン(DLin-C-DAP)、1,2-ジリノレオキシ-3-(ジメチルアミノ)アセトキシプロパン(DLin-DAC)、2-ジリノレオキシ-3-モルホリノプロパン(DLin-MA)、1,2-ジリノレオイル-3-ジメチルアミノプロパン(DLinDAP)、1,2-ジリノレイルチオ-3-ジメチルアミノプロパン(DLin-S-DMA)、1-リノレオイル-2-リノレイルオキシ-3-ジメチルアミノプロパン(DLin-2-DMAP)、1,2-ジリノレイルオキシ-3-トリメチルアミノプロパンクロリド塩(DLin-TMA.Cl)、1,2-ジリノレオイル-3-トリメチルアミノプロパンクロリド塩(DLin-TAP.Cl)、1,2-ジリノレイルオキシ-3-(N-メチルピペラジノ)プロパン(DLin-MPZ)、3-(N,N-ジリノレイルアミノ)-1,2-プロパンジオール(DLinAP)、3-(N,N-ジオレイルアミノ)-1,2-プロパンジオール(DOAP)、1,2-ジリノレイルオキソ-3-(2-N,N-ジメチルアミノ)エトキシプロパン(DLin-EG-DMA)、N,N-ジオレイル-N,N-ジメチルアンモニウムクロリド(DODAC)、1,2-ジオレイルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DODMA)、1,2-ジステアリルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DSDMA)、N-(1-(2,3-ジオレイルオキシ)プロピル)-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド(DOTMA)、N,N-ジステアリル-N,N-ジメチルアンモニウムブロミド(DDAB)、N-(1-(2,3-ジオレオイルオキシ)プロピル)-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド(DOTAP)、3-(N-(N´,N´-ジメチルアミノエタン)-カルバモイル)コレステロール(DC-Chol)、N-(1,2-ジミリスチルオキシプロパ-3-イル)-N,N-ジメチル-N-ヒドロキシエチルアンモニウムブロミド(DMRIE)、2,3-ジオレイルオキシ-N-[2(スペルミン-カルボキサミド)エチル]-N,N-ジメチル-1-プロパンアミニウムトリフルオロアセテート(DOSPA)、ジオクタデシルアミドグリシルスペルミン(DOGS)、3-ジメチルアミノ-2-(コレスタ-5-エン-3-ベータ-オキシブタン-4-オキシ)-1-(cis,cis-9,12-オクタデカジエノキシ)プロパン(CLinDMA)、2-[5´-(コレスタ-5-エン-3-ベータ-オキシ)-3´-オキサペントキシ)-3-ジメチル-1-(cis,cis-9´,1-2´-オクタデカジエノキシ)プロパン(CpLinDMA)、N,N-ジメチル-3,4-ジオレイルオキシベンジルアミン(DMOBA)、1,2-N,N´-ジオレイルカルバミル-3-ジメチルアミノプロパン(DOcarbDAP)、1,2-N,N´-ジリノレイルカルバミル-3-ジメチルアミノプロパン(DLincarbDAP)、またはそれらの混合物。カチオン性脂質はまた、DLinDMA、DLin-K-C2-DMA(「XTC2」)、MC3、LenMC3、CP-LenMC3、γ-LenMC3、CP-γ-LenMC3、MC3MC、MC2MC、MC3エーテル、MC4エーテル、MC3アミド、Pan-MC3、Pan-MC4、Pan MC5、またはそれらの混合物であり得る。
様々な実施形態において、カチオン性脂質は、粒子中に存在する全脂質の約50mol%~約90mol%、約50mol%~約85mol%、約50mol%~約80mol%、約50mol%~約75mol%、約50mol%~約70mol%、約50mol%~約65mol%、または約50mol%~約60mol%を構成し得る。
他の実施形態において、カチオン性脂質は、粒子中に存在する全脂質の約40mol%~約90mol%、約40mol%~約85mol%、約40mol%~約80mol%、約40mol%~約75mol%、約40mol%~約70mol%、約40mol%~約65mol%、または約40mol%~約60mol%を構成し得る。
非カチオン性脂質は、例えば、1つまたは複数のアニオン性脂質および/または中性脂質を含み得る。特定の実施形態において、非カチオン性脂質は、以下の中性脂質成分のうちの1つを含む:(1)コレステロールもしくはその誘導体;(2)リン脂質;または(3)リン脂質およびコレステロール若しくはその誘導体の混合物。コレステロール誘導体の例には、コレスタノール、コレスタノン、コレステノン、コプロスタノール、コレステリル-2´-ヒドロキシエチルエーテル、コレステリル-4´-ヒドロキシブチルエーテル、およびそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。リン脂質は、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン(DOPE)、パルミトイルオレオイル-ホスファチジルコリン(POPC)、パルミトイルオレオイル-ホスファチジルエタノールアミン(POPE)、パルミトイルオレイル-ホスファチジルグリセロール(POPG)、ジパルミトイル-ホスファチジルエタノールアミン(DPPE)、ジミリストイル-ホスファチジルエタノールアミン(DMPE)、ジステアロイル-ホスファチジルエタノールアミン(DSPE)、モノメチル-ホスファチジルエタノールアミン、ジメチル-ホスファチジルエタノールアミン、ジエライドイル-ホスファチジルエタノールアミン(DEPE)、ステアロイルオレオイル-ホスファチジルエタノールアミン(SOPE)、卵ホスファチジルコリン(EPC)、およびそれらの混合物を含むがこれらに限定されない中性脂肪であってもよい。ある特定の実施形態において、リン脂質は、DPPC、DSPC、またはそれらの混合物である。
いくつかの実施形態において、非カチオン性脂質(例えば、1つまたは複数のリン脂質および/またはコレステロール)は、粒子中に存在する総脂質の約10mol%~約60mol%、約15mol%~約60mol%、約20mol%~約60mol%、約25mol%~約60mol%、約30mol%~約60mol%、約10mol%~約55mol%、約15mol%~約55mol%、約20mol%~約55mol%、約25mol%~約55mol%、約30mol%~約55mol%、約13mol%~約50mol%、約15mol%~約50mol%または約20mol%~約50mol%を構成し得る。非カチオン性脂質がリン脂質およびコレステロールまたはコレステロール誘導体の混合物である場合、混合物は、粒子中に存在する全脂質の最大約40、50または60mol%を構成し得る。
粒子の凝集を阻害する複合脂質は、例えば、ポリエチレングリコール(PEG)-脂質複合体、ポリアミド(ATTA)-脂質複合体、カチオン性ポリマー-脂質複合体(CPL)、またはそれらの混合物の1つまたは複数を含み得る。1つの特定の実施形態において、核酸-脂質粒子は、PEG-脂質複合体またはATTA-脂質複合体のいずれかを含む。ある特定の実施形態において、PEG-脂質複合体またはATTA-脂質複合体は、CPLと一緒に使用される。粒子の凝集を阻害する複合脂質は、例えば、PEG-ジアシルグリセロール(DAG)、PEGジアルキルオキシプロピル(DAA)、PEG-リン脂質、PEG-セラミド(Cer)、またはそれらの混合物を含むPEG-脂質を含み得る。PEG-DAA複合体は、PEG-ジラウリルオキシプロピル(C12)、PEG-ジミリスチルオキシプロピル(C14)、PEG-ジパルミチルオキシプロピル(C16)、PEG-ジステアリルオキシプロピル(C18)、またはそれらの混合物であってもよい。
本発明における使用に適したさらなるPEG-脂質複合体には、mPEG2000-1、2-ジ-O-アルキル-sn3-カルボモイルグリセリド(PEG-C-DOMG)が含まれるが、これらに限定されない。PEG-C-DOMGの合成は、PCT出願番号PCT/US08/88676に記載されている。本発明における使用に適したさらなるPEG-脂質複合体には、1-[8´-(1,2-ジミリストイル-3-プロパノキシ)-カルボキサミド-3´,6´-ジオキサオクタニル]カルバモイル-ω-メチル-ポリ(エチレングリコール)(2KPEG-DMG)が含まれるが、これらに限定されない。2KPEG-DMGの合成は、米国特許第7,404,969号に記載されている。
いくつかの場合において、粒子の凝集を阻害する複合脂質(例えばPEG-脂質複合体)は、粒子中に存在する全脂質の約0.1mol%~約2mol%、約0.5mol%~約2mol%、約1mol%~約2mol%、約0.6mol%~約1.9mol%、約0.7mol%~約1.8mol%、約0.8mol%~約1.7mol%、約1mol%~約1.8mol%、約1.2mol%~約1.8mol%、約1.2mol%~約1.7mol%、約1.3mol%~約1.6mol%、約1.4mol%~約1.5mol%、または約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9もしくは2mol%(またはその任意の分数もしくは範囲)を構成し得る。典型的には、そのような場合において、PEG部分は約2,000ダルトンの平均分子量を有する。他の場合において、粒子の凝集を阻害する複合脂質(例えばPEG-脂質複合体)は、粒子中に存在する全脂質の約5.0mol%~約10mol%、約5mol%~約9mol%、約5mol%~約8mol%、約6mol%~約9mol%、約6mol%~約8mol%、または約5mol%、6mol%、7mol%、8mol%、9mol%、もしくは10mol%(またはその任意の分数もしくは範囲)を含み得る。典型的には、そのような場合において、PEG部分は約750ダルトンの平均分子量を有する。
他の実施形態では、組成物は、少なくとも1つの正電荷担体および正電荷担体とは異なる少なくとも1つの負電荷担体を含有する両性リポソームを含み得、リポソームの等電点は4~8である。この目的は、リポソームがpH依存性の変化する電荷を用いて調製されるという事実によって達成される。
所望の特性を有するリポソーム構造は、例えば、膜形成または膜ベースのカチオン性電荷担体の量が低pHではアニオン性電荷担体の量を超え、高pHでは比が逆転する場合に形成される。これは、イオン化可能な成分が4~9のpKa値を有する場合に常に当てはまる。媒体のpHが低下すると、すべてのカチオン性電荷担体がより多く帯電し、すべてのアニオン性電荷担体がその電荷を失う。
両性リポソームに有用なカチオン性化合物には、本明細書において上述されたカチオン性化合物が含まれる。限定されないが、強カチオン性化合物には、例えば、DC-Chol 3-β-[N-(N´,N´-ジメチルメタン)カルバモイル]コレステロール、TC-Chol 3-β-[N-(N´,N´,N´-トリメチルアミノエタン)カルバモイルコレステロール、BGSCビスグアニジニウム-スペルミジン-コレステロール、BGTCビス-グアニジニウム-トレン-コレステロール、DOTAP(1,2-ジオレオイルオキシプロピル)-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド、DOSPER(1,3-ジオレオイルオキシ-2-(6-カルボキシ-スペルミル)-プロピルアルニド、DOTMA(1,2-ジオレオイルオキシプロピル)-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド)(Lipofectin(登録商標))、DORIE(1,2-ジオレオイルオキシプロピル)-3-ジメチルヒドロキシエチルアンモニウムブロミド、DOSC(1,2-ジオレオイル-3-スクシニル-sn-グリセリルコリンエステル)、DOGSDSO(1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-スクシニル-2-ヒドロキシエチルジスルフィドオミチン)、DDAB(ジメチルジオクタデシルアンモニウムブロミド)、DOGS((C18)2GlySper3+)N,N-ジオクタデシルアミド-グリコール-スペルミン(Transfectam(登録商標))(C18)2Gly+N,N-ジオクタデシルアミド-グリシン、CTABセチルトリメチルアンモニウムブロミド、CpyCセチルピリジニウムクロリド、DOEPC 1,2-ジオレオイル-sn-グリセロ-3-エチルホスホコリンまたは他のO-アルキル-ホスファチジルコリンもしくはエタノールアミン、リジン、アルギニンもしくはオルニチンおよびホスファチジルエタノールアミンからのアミドが含まれ得る。
弱カチオン性化合物の例には、限定されないが、His-Chol(ヒスタミン-コレステロールヘミスクシネート)、Mo-Chol(モルホリン-N-エチルアミノ-コレステロールヘミスクシネート)またはヒスチジニル-PEが含まれる。
中性化合物の例には、限定されないが、コレステロール、セラミド、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、テトラエーテル脂質、またはジアシルグリセロールが含まれる。
両性リポソームに有用なアニオン性化合物には、本明細書において前述された非カチオン性化合物が含まれる。限定されないが、弱アニオン性化合物の例には、CHEMS(コレステロールヘミスクシネート)、8~25個の炭素原子を有するアルキルカルボン酸、またはジアシルグリセロールヘミスクシネートが含まれ得る。さらなる弱アニオン性化合物には、アスパラギン酸またはグルタミン酸のアミド、ならびにPEおよびPSおよびグリシン、アラニン、グルタミン、アスパラギン、セリン、システイン、トレオニン、チロシン、グルタミン酸、アスパラギン酸または他のアミノ酸もしくはアミノジカルボン酸とのそのアミドが含まれ得る。同様の原理により、ヒドロキシカルボン酸またはヒドロキシジカルボン酸とPSとのエステルも弱アニオン性化合物である。
いくつかの実施形態において、両性リポソームは、本明細書において上述されたものなどの複合脂質を含有し得る。有用な複合脂質の特定の例には、PEG修飾ホスファチジルエタノールアミンおよびホスファチジン酸、PEG-セラミド複合体(例えば、PEG-CerC14またはPEG-CerC20)、PEG修飾ジアルキルアミンおよびPEG修飾1,2-ジアシルオキシプロパン-3-アミンが含まれるが、これらに限定されない。特定の例は、PEG修飾ジアシルグリセロールおよびジアルキルグリセロールである。
いくつかの実施形態において、中性脂質は、粒子中に存在する総脂質の約10mol%~約60mol%、約15mol%~約60mol%、約20mol%~約60mol%、約25mol%~約60mol%、約30mol%~約60mol%、約10mol%~約55mol%、約15mol%~約55mol%、約20mol%~約55mol%、約25mol%~約55mol%、約30mol%~約55mol%、約13mol%~約50mol%、約15mol%~約50mol%または約20mol%~約50mol%を構成し得る。
いくつかの場合において、粒子の凝集を阻害する複合脂質(例えばPEG-脂質複合体)は、粒子中に存在する全脂質の約0.1mol%~約2mol%、約0.5mol%~約2mol%、約1mol%~約2mol%、約0.6mol%~約1.9mol%、約0.7mol%~約1.8mol%、約0.8mol%~約1.7mol%、約1mol%~約1.8mol%、約1.2mol%~約1.8mol%、約1.2mol%~約1.7mol%、約1.3mol%~約1.6mol%、約1.4mol%~約1.5mol%、または約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9もしくは2mol%(またはその任意の分数もしくは範囲)を構成し得る。典型的には、そのような場合において、PEG部分は約2,000ダルトンの平均分子量を有する。他の場合において、粒子の凝集を阻害する複合脂質(例えばPEG-脂質複合体)は、粒子中に存在する全脂質の約5.0mol%~約10mol%、約5mol%~約9mol%、約5mol%~約8mol%、約6mol%~約9mol%、約6mol%~約8mol%、または約5mol%、6mol%、7mol%、8mol%、9mol%、もしくは10mol%(またはその任意の分数もしくは範囲)を含み得る。典型的には、そのような場合において、PEG部分は約750ダルトンの平均分子量を有する。
中性脂質および複合脂質の総量を考慮すると、両性リポソームの残りの残部は、様々な比率で製剤化されたカチオン性化合物およびアニオン性化合物の混合物を含み得る。カチオン性脂質対アニオン性脂質の比は、核酸封、ゼータ電位、pKa、または荷電脂質成分の存在に少なくとも部分的に依存する他の物理化学的特性の所望の特性を達成するために選択され得る。
いくつかの態様において、脂質ナノ粒子は、肝臓、特に肝細胞内での送達および取り込みを特異的に増強する組成物を有する。
いくつかの実施形態において、本発明の医薬組成物は、対象のTTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)の治療に有用な1つまたは複数の追加の薬剤をさらに含み得る。
本開示はまた、医薬品として使用するための本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼ(またはそれをコードする核酸もしくは操作されたメガヌクレアーゼを発現する細胞)を提供する。本開示はさらに、TTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)を治療するための医薬、TTRのレベルを低減するための医薬、TTRアミロイドのレベルを低減するための医薬、またはTTR関連疾患(例えばトランスサイレチンアミロイドーシス)に伴う症状を低減するための医薬の製造における、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼ(またはそれをコードする核酸もしくは操作されたメガヌクレアーゼを発現する細胞)の使用を提供する。
2.5 組換えウイルスを生成するための方法
いくつかの実施形態において、本発明は、本発明の方法で使用するための組換えウイルス(すなわち組換えウイルスベクター;例えば組換えAAVベクター)を提供する。組換えAAVは、典型的には、HEK-293等の哺乳動物細胞株で生成される。ウイルスのcap遺伝子およびrep遺伝子は、その自己複製を防止して治療遺伝子(例えばメガヌクレアーゼ遺伝子)を送達する余地を作るために組換えウイルスから除去されるため、これらをパッケージング細胞株にトランスで提供する必要がある。さらに、複製を支持するのに必要な「ヘルパー」(例えばアデノウイルス)成分を提供する必要がある(Cots D et al.,(2013)Curr.Gene Ther.13(5):370-81)。多くの場合、組換えAAVは、「ヘルパー」成分をコードする第1のプラスミド、cap遺伝子およびrep遺伝子を含む第2のプラスミド、ならびにウイルスにパッケージングされる介在DNA配列を含むウイルスITRを含む第3のプラスミドで細胞株をトランスフェクトするトリプルトランスフェクションを使用して生成される。次いで、カプシドに包まれたゲノム(目的のITRおよび介在遺伝子)を含むウイルス粒子が、凍結融解サイクル、超音波処理、界面活性剤、または当技術分野で公知の他の手段によって細胞から単離される。次いで、粒子は塩化セシウム密度勾配遠心分離またはアフィニティークロマトグラフィーを用いて精製され、続いて細胞、組織またはヒト患者などの生物の目的の遺伝子に送達される。
組換えAAV粒子は典型的には細胞内で生成される(製造される)ため、本発明を実践するにあたり、操作されたメガヌクレアーゼがパッケージング細胞内で発現されないことを確実にするように注意を払わなければならない。本発明の組換えウイルスゲノムはメガヌクレアーゼの認識配列を含み得るため、パッケージング細胞株で発現される任意のメガヌクレアーゼは、ウイルス粒子にパッケージングされ得る前にウイルスゲノムを切断することが可能となり得る。これは、パッケージング効率の低減および/または断片化されたゲノムのパッケージングをもたらす。パッケージング細胞におけるメガヌクレアーゼ発現を防止するために、いくつかのアプローチを使用することができる。
ヌクレアーゼは、パッケージング細胞において活性でない組織特異的プロモータの制御下に置くことができる。例えば、筋肉組織へのメガヌクレアーゼ遺伝子の送達のために組換えウイルスを開発する場合、筋肉特異的プロモータを使用することができる。筋肉特異的プロモータの例には、C5-12(Liu,et al.(2004)Hum Gene Ther.15:783-92)、筋肉特異的クレアチンキナーゼ(MCK)プロモータ(Yuasa,et al.(2002)Gene Ther.9:1576-88)、または平滑筋22(SM22)プロモータ(Haase,et al.(2013)BMC Biotechnol.13:49-54)が含まれる。CNS(ニューロン)特異的プロモータの例とには、NSE、シナプシンおよびMeCP2プロモータ(Lentz,et al.(2012)Neurobiol Dis.48:179-88)が含まれる。肝臓特異的プロモータの例には、アルブミンプロモータ(Palb等)、ヒトα1-アンチトリプシン(Pa1AT等)、およびヘモペキシン(Phpx等)が含まれる(Kramer et al.,(2003)Mol.Therapy7:375-85)、ハイブリッド肝臓特異的プロモータ(ApoE遺伝子由来の肝臓遺伝子座制御領域(ApoE-HCR)および肝臓特異的アルファ1-アンチトリプシンプロモータ)、ヒトチロキシン結合グロブリン(TBG)プロモータ、ならびにアポリポタンパク質A-IIプロモータが含まれる。眼特異的プロモータの例には、オプシン、および角膜上皮特異的K12プロモータ(Martin et al.(2002)Methods(28):267-75)(Tong et al.,(2007)J Gene Med,9:956-66)が含まれる。これらのプロモータ、または当技術分野で公知の他の組織特異的プロモータは、HEK-293細胞において高度に活性ではなく、したがって、本発明のウイルスベクターに組み込まれた場合、パッケージング細胞において有意なレベルのメガヌクレアーゼ遺伝子発現を生じることは予想されない。同様に、本発明の組換えウイルスは、適合しない組織特異的プロモータ(すなわち、周知のHeLa細胞株(ヒト上皮細胞)および肝臓特異的ヘモペキシンプロモータの使用)を使用した他の細胞株の使用を意図する。組織特異的プロモータの他の例には、滑膜肉腫PDZD4(小脳)、C6(肝臓)、ASB5(筋肉)、PPP1R12B(心臓)、SLC5A12(腎臓)、コレステロール調節APOM(肝臓)、ADPRHL1(心臓)、および一遺伝子性奇形症候群TP73L(筋肉)が含まれる(Jacox et al.,(2010),PLoS One v.5(8):e12274)。
代替として、組換えウイルスは、メガヌクレアーゼが発現されにくい様々な種由来の細胞にパッケージングされ得る。例えば、ウイルス粒子は、非哺乳動物パッケージング細胞では活性ではない周知のサイトメガロウイルスまたはSV40ウイルス初期プロモータ等の哺乳動物プロモータを使用して、微生物、昆虫または植物細胞で生成され得る。特定の実施形態では、ウイルス粒子は、Gaoら(Gao et al.(2007),J.Biotechnol.131(2):138-43)により説明されているようなバキュロウイルス系を使用して昆虫細胞で生成される。哺乳動物プロモータの制御下にあるメガヌクレアーゼは、これらの細胞で発現される可能性は低い(Airenne et al.(2013),Mol.Ther.21(4):739-49)。さらに、昆虫細胞は、哺乳動物細胞とは異なるmRNAスプライシングモチーフを利用する。したがって、ヒト成長ホルモン(HGH)イントロンまたはSV40ラージT抗原イントロン等の哺乳動物イントロンを、メガヌクレアーゼのコード配列に組み込むことが可能である。これらのイントロンは昆虫細胞内のプレmRNA転写物から効率的にスプライシングされないため、昆虫細胞は機能的メガヌクレアーゼを発現せず、全長ゲノムをパッケージングする。対照的に、得られた組換えAAV粒子が送達される哺乳動物細胞は、プレmRNAを適切にスプライシングし、機能的メガヌクレアーゼタンパク質を発現する。Haifeng Chenは、昆虫パッケージング細胞における毒性タンパク質バルナーゼおよびジフテリア毒素フラグメントAの発現を減弱させるためのHGHおよびSV40ラージT抗原イントロンの使用を報告しており、これらの毒素遺伝子を有する組換えAAVベクターの生成を可能にしている(Chen,H(2012)Mol Ther Nucleic Acids.1(11):e57)。
メガヌクレアーゼ遺伝子は、小分子誘導物質がメガヌクレアーゼ発現に必要とされるように、誘導性プロモータに動作可能に連結され得る。誘導性プロモータの例には、Tet-Onシステム(Clontech;Chen et al.(2015),BMC Biotechnol.15(1):4)、およびRheoSwitchシステム(Intrexon;Sowa et al.(2011),Spine,36(10):E623-8)が含まれる。両方の系、ならびに当技術分野で公知の同様の系は、小分子活性化因子(それぞれドキシサイクリンまたはエクジソン)に応答して転写を活性化するリガンド誘導性転写因子(それぞれTetリプレッサおよびエクジソン受容体の変異体)に依存する。そのようなリガンド誘導性転写活性化因子を使用して本発明を実践することは、1)メガヌクレアーゼ遺伝子を、対応する転写因子に応答するプロモータの制御下に置くこと(メガヌクレアーゼ遺伝子は、転写因子に対する(1つまたは複数の)結合部位を有する)、および2)パッケージングされたウイルスゲノムに転写因子をコードする遺伝子を含めることを含む。後者のステップは、転写活性化因子が同じ細胞にも提供されない場合、メガヌクレアーゼが組換えAAV送達後に標的細胞または組織で発現されないため、必要である。次いで、転写活性化因子は、同族小分子活性化因子で処理された細胞または組織においてのみメガヌクレアーゼ遺伝子発現を誘導する。このアプローチは、小分子誘導物質がいつどの組織に送達されるかを選択することによって、メガヌクレアーゼ遺伝子発現を時空間的に制御することを可能にするため、有利である。しかしながら、運搬能力が著しく制限されているウイルスゲノムに誘導物質を含める必要性は、このアプローチに欠点をもたらす。
別の特定の実施形態において、組換えAAV粒子は、メガヌクレアーゼの発現を妨げる転写リプレッサを発現する哺乳動物細胞株で生成される。転写リプレッサは当技術分野で公知であり、Tetリプレッサ、Lacリプレッサ、Croリプレッサおよびラムダリプレッサを含む。エクジソン受容体等の多くの核ホルモン受容体は、それらの同族ホルモンリガンドの非存在下で転写抑制因子としても作用する。本発明を実践するために、パッケージング細胞は、転写リプレッサをコードするベクターでトランスフェクト/形質導入され、ウイルスゲノム内のメガヌクレアーゼ遺伝子(パッケージングベクター)は、リプレッサがプロモータをサイレンシングするように、リプレッサの結合部位を含むように改変されたプロモータに動作可能に連結される。転写リプレッサをコードする遺伝子は、様々な位置に配置され得る。これは、別個のベクター上にコードされ得るか、ITR配列の外側のパッケージングベクターに組み込まれ得るか、cap/repベクターもしくはアデノウイルスヘルパーベクターに組み込まれ得るか、または構成的に発現されるようにパッケージング細胞のゲノムに安定に組み込まれ得る。転写リプレッサ部位を組み込むように一般的な哺乳動物プロモータを改変する方法は、当技術分野で公知である。例えば、ChangおよびRoninsonは、強力な構成的CMVおよびRSVプロモータを、Lacリプレッサのオペレータを含むように改変し、改変されたプロモータからの遺伝子発現が、リプレッサを発現する細胞において大きく減衰されることを示した(Chang and Roninson(1996),Gene 183:137-42)。非ヒト転写リプレッサの使用は、メガヌクレアーゼ遺伝子の転写が、リプレッサを発現するパッケージング細胞でのみ抑制され、得られた組換えAAVで形質導入された標的細胞または組織では抑制されないことを確実にする。
2.6 操作されたメガヌクレアーゼ変異体
本発明の実施形態は、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼおよびその変異体を包含する。本発明のさらなる実施形態は、本明細書に記載のメガヌクレアーゼをコードする核酸配列を含む単離されたポリヌクレオチド、およびそのようなポリヌクレオチドの変異体を包含する。
本明細書で使用される場合、「変異体」は、実質的に類似の配列を意味することを意図する。「変異体」ポリペプチドは、天然タンパク質の1つもしくは複数の内部部位での1つもしくは複数のアミノ酸の欠失もしくは付加、および/または天然ポリペプチドの1つもしくは複数の部位での1つもしくは複数のアミノ酸の置換によって「天然」ポリペプチドから得られるポリペプチドを意味することを意図する。本明細書で使用される場合、「天然」ポリヌクレオチドまたはポリペプチドは、それから変異体が得られる親配列を含む。実施形態に包含される変異体ポリペプチドは、生物学的に活性である。換言すれば、それらは天然タンパク質の所望の生物学的活性、すなわちTTR遺伝子またはTTR15-16認識配列(配列番号9)内のTTR5-6認識配列(配列番号7)に結合してそれを切断する能力を保持し続ける。そのような変異体は、例えば、人為的なマニピュレーションから生じ得る。実施形態の天然ポリペプチド(例えば配列番号11~15)の生物学的に活性な変異体、または本明細書に記載の認識半部位結合サブユニットの生物学的に活性な変異体は、本明細書の他の箇所に記載の配列アラインメントプログラムおよびパラメータによって決定される場合、天然ポリペプチド、天然サブユニット、天然HVR1領域および/または天然HVR2領域のアミノ酸配列と少なくとも約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、または約99%の配列同一性を有する。実施形態のポリペプチドまたはサブユニットの生物学的に活性な変異体は、わずか約1~40アミノ酸残基、わずか約1~20アミノ酸残基、わずか約1~10アミノ酸残基、わずか約5アミノ酸残基、わずか4アミノ酸残基、3アミノ酸残基、2アミノ酸残基、またはさらには1アミノ酸残基だけ、そのポリペプチドまたはサブユニットと異なり得る。
実施形態のポリペプチドは、アミノ酸の置換、欠失、切断および挿入を含む様々な方法で改変され得る。そのようなマニピュレーションのための方法は、当技術分野で一般的に知られている。例えば、アミノ酸配列変異体は、DNA内の突然変異によって調製され得る。突然変異誘発およびポリヌクレオチドの変化のための方法は、当技術分野で周知である。例えば、Kunkel(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.USA82:488-492;Kunkel et al.(1987)Methods in Enzymol.154:367-382;米国特許第4,873,192号;Walker and Gaastra,eds.(1983)Techniques in Molecular Biology(MacMillan Publishing Company,New York)およびそれらに引用されている参考文献を参照されたい。目的のタンパク質の生物学的活性に影響を及ぼさない適切なアミノ酸置換に関する指針は、Dayhoff et al.(1978)Atlas of Protein Sequence and Structure(Natl.Biomed.Res.Found.,Washington,D.C.)のモデルに見出すことができ、これは参照により本明細書に組み込まれる。1つのアミノ酸を類似の特性を有する別のアミノ酸と交換する等の保存的置換が最適であり得る。
いくつかの実施形態において、本発明の操作されたメガヌクレアーゼは、本明細書に開示されるHVR1およびHVR2領域の変異体を含み得る。親HVR領域は、例えば、例示の操作されたメガヌクレアーゼの残基24~79または残基215~270を含み得る。したがって、変異体HVRは、変異体HVR領域が操作されたメガヌクレアーゼの生物学的活性(すなわち、認識配列への結合およびその切断)を維持するように、本明細書に例示される操作されたメガヌクレアーゼの残基24~79または残基215~270に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み得る。さらに、本発明のいくつかの実施形態では、変異体HVR1領域または変異体HVR2領域は、親HVR内の特定の位置に見られるアミノ酸残基に対応する残基を含み得る。これに関連して、「~に対応する」とは、変異体HVR中のアミノ酸残基が、同じ相対位置で(すなわち、親配列中の残りのアミノ酸に対して)親HVR配列中に存在する同じアミノ酸残基(すなわち別個の同一の残基)であることを意味する。例として、親HVR配列が26位にセリン残基を含む場合、残基26「に対応する残基を含む」変異体HVRはまた、親の26位に対して親の26位に対して相対的な(すなわち対応する)位置にセリンを含む。
特定の実施形態において、本発明の操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号11~15のいずれか1つの残基24~79に対応するアミノ酸配列と少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するHVR1を含む。
ある特定の実施形態において、本発明の操作されたメガヌクレアーゼは、配列番号11~15のいずれか1つの残基215~270に対応するアミノ酸配列と80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、またはそれ以上の配列同一性を有するHVR2を含む。
野生型I-CreIメガヌクレアーゼのDNA認識ドメインに対する相当数のアミノ酸修飾が以前に同定されており(例えば米国特許第8,021,867号)、これは単独でまたは組み合わせて、DNA認識配列半部位内の個々の塩基で特異性が変化した操作されたメガヌクレアーゼをもたらし、その結果、得られた合理的に設計されたメガヌクレアーゼは、野生型酵素とは異なる半部位特異性を有する。表3は、認識半部位の各半部位位置(-1~-9)に存在する塩基に基づいて特異性を高めるために、操作されたメガヌクレアーゼモノマーまたはサブユニットにおいて行われ得る潜在的な置換を示す。
太字のエントリーは野生型接触残基であり、本明細書で使用される「改変」を構成しない。アスタリスクは、残基がアンチセンス鎖上の塩基と接触することを示す。
DNA結合親和性および/または活性を調節するために、操作されたメガヌクレアーゼモノマーまたはサブユニットにおいてある特定の修飾を行うことができる。例えば、本明細書に記載の操作されたメガヌクレアーゼモノマーまたはサブユニットは、I-CreIの19位に対応する残基もしくは配列番号11~15のいずれか1つにG、S、もしくはAを(WO2009001159)、I-CreIの66位に対応する残基もしくは配列番号11~15のいずれか1つにY、R、K、もしくはDを、および/またはI-CreIの80位に対応する残基もしくは配列番号11~15のいずれか1つにE、Q、もしくはKを含み得る(US8021867)。
ポリヌクレオチドの場合、「変異体」は、天然ポリヌクレオチド内の1または複数の部位に1つまたは複数のヌクレオチドの欠失および/または付加を含む。当業者は、実施形態の核酸の変異体が、オープンリーディングフレームが維持されるように構築されることを認識するであろう。ポリヌクレオチドの場合、保存的変異体は、遺伝コードの縮重のために、実施形態のポリペプチドの1つのアミノ酸配列をコードする配列を含む。変異体ポリヌクレオチドは、例えば部位指向型突然変異誘発を使用することによって生成されるが、依然として実施形態の組換えヌクレアーゼをコードするもの等の合成的に得られたポリヌクレオチドを含む。一般に、実施形態の特定のポリヌクレオチドの変異体は、本明細書の他の箇所に記載の配列アラインメントプログラムおよびパラメータによって決定される場合、その特定のポリヌクレオチドと少なくとも約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%またはそれ以上の配列同一性を有するであろう。実施形態の特定のポリヌクレオチドの変異体(すなわち参照ポリヌクレオチド)もまた、変異体ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドと参照ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドとの間のパーセント配列同一性の比較によって評価することができる。
本明細書に包含されるタンパク質配列の欠失、挿入および置換は、ポリペプチドの特徴に根本的な変化をもたらすとは予想されない。しかしながら、置換、欠失または挿入の正確な効果を事前に予測することが困難である場合、当業者は、その効果がポリペプチドをその意図された活性でスクリーニングすることによって評価されることを理解するであろう。例えば、操作されたヌクレアーゼの変異体は、TTR遺伝子内に見出される認識配列に優先的に結合してそれを切断するそれらの能力についてスクリーニングされるであろう。
本発明は、以下の実施例によってさらに説明されるが、これらは限定として解釈されるべきではない。当業者は、日常的な実験のみを使用して、本明細書に記載の特定の物質および手順の多数の均等物を認識するか、または確認することができるであろう。そのような均等物は、以下の実施例に続く特許請求の範囲に包含されることが意図される。
実施例1
TTR5-6認識配列に結合してそれを切断するメガヌクレアーゼの特徴づけ
1.TTR5-6認識配列に結合してそれを切断するメガヌクレアーゼ
本明細書において集合的に「TTR5-6メガヌクレアーゼ」と称される、TTR5-6認識部位(配列番号15)を標的とする組換えメガヌクレアーゼを、ヒトまたは非ヒト霊長類(NHP)ゲノムにおけるTTR5-6認識配列(配列番号9)に結合してこれを切断するように操作した。各認識配列は、TTR遺伝子、具体的にはエクソン1内に存在する。各TTR5-6組換えメガヌクレアーゼは、SV40から得られたN末端ヌクレアーゼ局在化シグナル、第1のメガヌクレアーゼサブユニット、リンカー配列および第2のメガヌクレアーゼサブユニットを含む。各TTR5-6メガヌクレアーゼにおける第1のサブユニットは、第1のTTR5-6認識半部位(配列番号30)に結合し、一方、第2のサブユニットは、第2のTTR5-6認識半部位(配列番号32;図1を参照されたい)に結合する。
TTR5-6結合サブユニットはそれぞれ、HVR1およびHVR2とそれぞれ称される56塩基対超可変領域を含む。各TTR5-6メガヌクレアーゼ結合サブユニットのHVR1領域は、配列番号15の残基24~79からなる。各TTR5-6メガヌクレアーゼのHVR2領域は、配列番号15の残基215~270からなる。配列番号15のTTR5-6結合領域は、配列番号24~25として提供される。
2.CHO細胞レポータアッセイにおけるTTR5-6認識配列の切断
TTR5-6メガヌクレアーゼがヒトおよびと非ヒト霊長類5-6認識配列(配列番号9)の両方に結合してそれらを切断することができるかどうかを決定するために、各組換えメガヌクレアーゼを、以前に説明されたCHO細胞レポータアッセイ(WO/2012/167192および図5を参照されたい)を使用して評価した。アッセイを行うために、細胞のゲノムに組み込まれた非機能性緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子発現カセットを有するCHO細胞レポータ株を生成した。メガヌクレアーゼによるいずれかの認識配列の細胞内切断が相同組換えイベントを刺激して機能的GFP遺伝子をもたらすように、各細胞株のGFP遺伝子を一対の認識配列によって中断した。
この研究のために開発されたCHOレポータ細胞株では、GFP遺伝子に挿入された1つの認識配列は、ヒト5-6認識配列(配列番号9)またはモデルNHP標的配列(配列番号34)であった。ヒト、マウスおよびNHPにおける5-6標的部位は保存されており、配列番号9と同一である。しかしながら、マウスおよびNHPにおけるすぐ上流のゲノム配列は、メガヌクレアーゼの結合および切断に影響を及ぼし得る潜在的なメチル化部位を表し得るCpGアイランドを含む。したがって、モデルNHP標的配列(配列番号34)を調製して、GFPレポータアッセイにおける5-6メガヌクレアーゼの効率を決定した。GFP遺伝子に挿入された第2の認識配列は、「CHO-23/24」と呼ばれる対照メガヌクレアーゼによって認識および切断されるCHO-23/24認識配列であった。ヒトTTR5-6認識配列およびCHO-23/24認識配列を含むCHOレポータ細胞は、「TTR5-6h細胞」と称される。モデルNHP5-6認識配列およびCHO-23/24認識配列を含むCHOレポータ細胞は、「TTR5-6nhp細胞」と称される。
CHOレポータ細胞を、TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼをコードするmRNAでトランスフェクトした。また、CHOレポータ細胞を、CHO-23/24メガヌクレアーゼをコードするmRNAでもトランスフェクトした。各アッセイにおいて、Lipofectamine(登録商標)MessengerMax(ThermoFisher)を製造者の指示に従って使用し、96ウェルプレート内で5e4 CHOレポータ細胞を90ngのmRNAでトランスフェクトした。TTR5~6hおよびTTR5~6nhp細胞を、トランスフェクションの2日後、5日後および7日後にフローサイトメトリーによって評価して、トランスフェクトされていない陰性対照と比較してGFP陽性細胞のパーセンテージを決定した。各時点で得られたデータを、CHO-23/24メガヌクレアーゼを使用して観察されたGFP陽性細胞%に対して正規化して「活性スコア」を決定し、最も早い時点からの正規化データを最新の時点から差し引いて「毒性スコア」を決定した。次いで、活性および毒性スコアを一緒に加算して「活性指数」を決定し、次いでこれをCHO-23/24メガヌクレアーゼの活性指数に対して正規化して、細胞株間のデータを比較した。
3.結果
図6Aおよび図6Bに示されるように、TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼは、ヒト(図6A)およびモデルNHP(図6B)の両方の認識配列を高頻度で切断した。
4.結論
これらの研究は、本発明に包含されるTTR5-6認識部位(例えば、配列番号15のメガヌクレアーゼ)を標的化する操作されたメガヌクレアーゼが、ヒトまたはモデルNHP認識配列を有する細胞においてそれらのそれぞれの認識配列を効率的に標的化および切断し得ることを実証した。
実施例2
TTR5-6認識配列に結合してそれを切断するメガヌクレアーゼの挿入および欠失の特徴づけ
1.方法
TTR5-6ヌクレアーゼを評価するために、Lonza Amaxa 4Dシステムを使用して、1e6 HepG2細胞に、各TTRヌクレアーゼまたはGFPをコードする500ngのmRNAをエレクトロポレーションした。さらに、7e5 HEK293細胞に、TTRヌクレアーゼまたはGFPの700ngのmRNAをエレクトロポレーションした。gDNA調製のためにエレクトロポレーションの2日後に細胞を収集し、Beckman Coulter CytoFlex Sサイトメータを使用してトランスフェクション効率について評価した。トランスフェクション効率は両方の細胞株で90%を超えた。追加の時点を、gDNA抽出のためにエレクトロポレーションの6日後および9日後に収集した。gDNAは、Macherey Nagel NucleoSpin Blood QuickPureキットを用いて調製した。
デジタル液滴PCRを利用して、TTR5-6結合部位における標的挿入および欠失の頻度(インデル%)を、結合部位を取り囲むアンプリコンを生成するためのプライマーP1、F1およびR1、ならびに参照アンプリコンを生成するためのプライマーP2、F2、R2を使用して決定した。1×ddPCR Supermix for Probes(dUTPなし、BioRad)、250nMの各プローブ、900nMの各プライマー、5UのHindIII-HF、および約50ngの細胞gDNAを含有する20μLの反応液中で、増幅を多重化した。QX100液滴生成器(BioRad)を使用して液滴を生成した。サイクル条件は以下の通りであった:95℃(2℃/秒の傾斜)で10分間の1サイクル、94℃(2℃/秒の傾斜)で10秒間の45サイクル、60℃(2℃/秒の傾斜)で30秒間、72℃(2℃/秒の傾斜)で1分間、98℃で10分間の1サイクル、4℃保持。液滴をQX200液滴リーダ(BioRad)を使用して分析し、QuantaSoft分析ソフトウェア(BioRad)を使用してデータを取得および分析した。結合部位プローブの陽性コピー数を参照プローブの陽性コピー数で除し、ヌクレアーゼ処理細胞におけるFAM+コピーの喪失を疑似ランスフェクト細胞と比較することによってインデル頻度を計算した。
P1:56-FAM/TGCTGGACT/ZEN/GGTATTTGTGTCTGA/3IABkFQ(配列番号35)
F1:CCACTCATTCTTGGCAGGAT(配列番号36)
R1:CACAGAAACACTCACCGTAGG(配列番号37)
P2:5HEX/AAATTCCTC/ZEN/CTCAGTTGTGAGCCC/3IABkFQ(配列番号38)
F2:AGTCTGGAGAGCTGCAT(配列番号39)
R2:CCAGTAAGATTTGGTGTCTATTTC(配列番号40)
2.結果
操作されたメガヌクレアーゼを、TTR5-6結合部位に対して設計し、2つの細胞株におけるインデル形成について評価した。TTR5-6L.1204は、各細胞株において活性を示し、HepG2細胞において約25%のインデルを生じ(図7A)、HEK293細胞において約15%のインデルを生じた(図7B)。このメガヌクレアーゼは、両方の細胞株においてエレクトロポレーションの2、6、および9日後に安定なインデルを示し、それらが十分に忍容されることを示した(図7Aおよび7Bを参照されたい)。
3.結論
これらのデータは、TTRメガヌクレアーゼがインビトロでTTR5-6部位において高レベルのオンターゲット編集を生じさせることを示している。試験したヌクレアーゼは、実験の過程を通して一貫した編集を示し、これは、細胞によって十分に忍容され、ゲノム編集が持続的であることを示していた。
実施例3
TTR15-16認識配列に結合してそれを切断するメガヌクレアーゼの特徴づけ
1.TTR15-16認識配列に結合してそれを切断するメガヌクレアーゼ
本明細書において集合的に「TTR15-16メガヌクレアーゼ」と称される、TTR15-16認識部位(配列番号11~14)を標的とする組換えメガヌクレアーゼを、ヒトゲノムにおけるTTR15-16認識配列(配列番号7)に結合してこれを切断するように操作した。各認識配列は、TTR遺伝子、具体的にはエクソン3内に存在する。各TTR15-16組換えメガヌクレアーゼは、SV40から得られたN末端ヌクレアーゼ局在化シグナル、第1のメガヌクレアーゼサブユニット、リンカー配列および第2のメガヌクレアーゼサブユニットを含む。各TTR15-16メガヌクレアーゼにおける第1のサブユニットは、第1のTTR15-16認識半部位(配列番号26)に結合し、一方、第2のサブユニットは、第2のTTR15-16認識半部位(配列番号28;図2を参照されたい)に結合する。
TTR15-16結合サブユニットはそれぞれ、HVR1およびHVR2とそれぞれ称される56塩基対超可変領域を含む。各TTR15-16メガヌクレアーゼ結合サブユニットのHVR1領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基24~79からなる。各TTR15-16メガヌクレアーゼのHVR2領域は、配列番号11~14のいずれか1つの残基215~270からなる。配列番号11~14のTTR15-16結合領域は、それぞれ配列番号16~23として提供される。
2.CHO細胞レポータアッセイにおけるTTR15-16認識配列の切断
TTR15-16メガヌクレアーゼがヒト15-16認識配列(配列番号7)に結合してそれを切断することができるかどうかを決定するために、組換えメガヌクレアーゼTTR15-16x.81、TTR15-16L.161、TTR15-16L.164およびTTR15-16L.181を、以前に説明されたCHO細胞レポータアッセイ(WO/2012/167192、図5を参照されたく、上記の実施例1に記載される通りである)を使用して評価した。
この研究のために開発されたCHOレポータ細胞株では、GFP遺伝子に挿入された1つの認識配列は、ヒト TTR 15-16認識配列(配列番号7)であった。実施例1について説明されたように、GFP遺伝子に挿入された第2の認識配列は、「CHO-23/24」と呼ばれる対照メガヌクレアーゼによって認識および切断されるCHO-23/24認識配列であった。CHOレポータ細胞を、TTR15-16x.81、TTR15-16L.161、TTR15-16L.164およびTTR15-16L.181メガヌクレアーゼをコードするmRNAでトランスフェクトした。また、CHOレポータ細胞を、CHO-23/24メガヌクレアーゼをコードするmRNAでもトランスフェクトし、実施例1に記載されるようにデータを得て分析した。
3.結果
図9に示されるように、TTR15-16x.81、TTR15-16L.161、TTR15-16L.164およびTTR15-16L.181のメガヌクレアーゼは、ヒトTTR15-16認識配列を高頻度で切断した。
3.結論
これらの研究は、本発明に包含されるTTR15-16認識部位(例えば、配列番号11~14のメガヌクレアーゼ)を標的化する操作されたメガヌクレアーゼが、細胞においてそれぞれの認識配列を効率的に標的化および切断し得ることを実証した。
実施例4
TTR15-16認識配列に結合してそれを切断するメガヌクレアーゼの挿入および欠失の特徴づけ
1.方法
TTR15-16メガヌクレアーゼを評価するために、HepG2細胞およびHEK293細胞に、各TTR15-16メガヌクレアーゼまたはGFPをコードするmRNAをエレクトロポレーションし、回収し、実施例3に記載のようにトランスフェクション効率について分析した。トランスフェクション効率は両方の細胞株で90%を超えた。実施例3に記載のように、gDNA抽出のためにエレクトロポレーションの6日後または7日後に追加の時点を収集した。さらなる実験を行って、HepG2、HEK293およびHep3B細胞における異なる投薬量にわたるインデル頻度を決定した。
デジタル液滴PCR(ddPCR)を利用して、TTR15-16結合部位におけるインデル頻度を、結合部位を取り囲むアンプリコンを生成するためのオリゴP3、F3およびR3、ならびに参照アンプリコンを生成するためのP4、F4、R4を使用して決定した。実施例2に記載のようにddPCRアッセイを行った。
P3:56-FAM/ATGGGCTCA/ZEN/CAACTGAGGAGGAAT/3IABkFQ(配列番号41)
F3:TCCAGACTTTCACACCTTATAG(配列番号42)
R3:TCCACTTTGTATATCCCTTCTAC(配列番号43)
P4:5HEX/TGCTGGACT/ZEN/GGTATTTGTGTCTGA/3IABkFQ(配列番号44)
F4:CCACTCATTCTTGGCAGGAT(配列番号45)
R4:CACAGAAACACTCACCGTAGG(配列番号46)
2.結果
TTR15-16x.81メガヌクレアーゼは、HEK293細胞において約85%のインデルで高レベルの活性を示した(図9Aを参照されたい)。この高い効力を有するヌクレアーゼをHepG2細胞においてさらに評価して、肝細胞株における活性を確認した。この場合もやはり、TTR15-16x.81は70%~85%の高い頻度のインデルを生じた(図9Bを参照されたい)。最後に、インデル頻度は、試験した3つの細胞株において増加したインデル%を提供する増加量のヌクレアーゼによる用量応答を示した(図9C)。
3.結論
これらの研究は、TTR15-16結合部位の編集を成功させるために操作されたメガヌクレアーゼを利用する能力を例示している。試験したTTR15-16x.81メガヌクレアーゼは、HEK293細胞およびHepG2肝細胞株において高レベルのオンターゲット編集を示し、75~85%の編集が%インデルによって評価された。TTR15-16x.81は、エレクトロポレーションの2日後に高レベルのインデルを示し、インデルは7日目まで維持された。%インデルに対する用量応答が、TTR15-16x.81ヌクレアーゼについて実証された。まとめると、これらのデータは、TTR15-16x.81の操作されたメガヌクレアーゼによる処理後のHEK293細胞株、HepG2細胞株およびHep3B細胞株の両方における非常に高い頻度のオンターゲットインデルを実証している。
実施例5
初代ヒト肝細胞におけるTTR編集
1.方法
初代ヒト肝細胞(PHH)を、24ウェルプレートに3.5e5細胞/ウェルの密度で播種した。播種の2時間後、Lipofectamine MessengerMax(Thermo Fisher)および様々な量のTTR15-16x.81 mRNA(0.5~2μg)を用いて細胞を2通りでトランスフェクトした。細胞を収集し、実施例4に記載のプライマーおよびプローブならびに実施例2に記載の方法を用いて、ddPCRを使用するインデル分析のためにトランスフェクションの1日後および7日後に前述のようにgDNAを単離した。
2.結果
PHH細胞を、TTR15-16x.81をコードするmRNAでトランスフェクトし、TTR15-16標的部位におけるインデルを、ddPCRを使用して定量した。試験した全ての用量で、トランスフェクションの1日後に約45%の編集が観察され、トランスフェクションの7日後に約30~35%のインデルが観察された(図10A)。D7におけるさらなる濃度のヌクレアーゼでのさらなる用量拡大分析は、0.5ugのメガヌクレアーゼで同様の結果を提供した。しかしながら、インデルのパーセンテージは、0.010μgのメガヌクレアーゼまで低用量で実質的に減少した(図10B)。
3.結論
これらのデータは、TTR15-16x.81ヌクレアーゼが初代ヒト肝細胞におけるTTR15-16標的部位を編集する能力を裏付けている。興味深いことに、トランスフェクションの1日後に高レベルの切断が見られ、これは7日目までに低減する。本発明者らは、より早い時点が、標的部位で生じた挿入および欠失の両方、ならびにまだ修復されていないデノボ編集を表すと仮定する。7日目までに、解消されていない編集の一部が野生型配列に修復された可能性があり、これはこの時点で観察される編集の減少を説明し得る。さらに、0.5ug未満のメガヌクレアーゼのレベルは、インデル活性の用量依存的減少をもたらす傾向がある。
実施例6
TTR5-6メガヌクレアーゼを有するFVBマウスの肝臓におけるインデルの定量
1.方法
マウスにおける標的化インデルを特徴づけることを目的として、TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼ(配列番号15)をFVBマウスにおいて試験した。合計6匹のマウスに、TTR5-6メガヌクレアーゼを発現するAAV8の5×1011ウイルスゲノムを尾静脈を介して注射した。AAVは、AAV8キャプシドを使用したHEK293T細胞のトリプルトランスフェクションによって生成された。さらに、3匹のFVBマウスの対照群にPBSの対照注射を行った。AAV投与の4週間後に動物を屠殺し、ゲノムDNA単離のために肝臓を収集した。
1.1 マウス肝臓からのgDNA単離
Machery-Nagel製のNucleoSpin Tissueキット(参照番号740952.250)を使用して、マウス肝臓からgDNAを単離した。キット製造業者の製品マニュアルに沿ってプロトコルに従った。簡単に説明すると、肝臓の小切片を1.5mlチューブに入れた。SDSおよびプロテイナーゼKを含有する溶液中で65℃で試料をインキュベートすることによって、溶解を達成した。NucleoSpin(登録商標)Tissue Columnのシリカ膜にDNAを結合させるのに適切な条件は、大量のカオトロピックイオンおよびエタノールを溶解物に添加することによって形成した。結合プロセスは可逆的であり、核酸に特異的である。緩衝液で効率的に洗浄することによって汚染物を除去した。最後に、純粋なゲノムDNAを低イオン強度条件下で水中に溶出した。
1.2 ddPCRによるインデル分析
Bio-RadのQX200 Droplet Digital PCRシステムを使用したインデルの定量のために、ゲノムDNAを使用した。インデルを定量するために、フォワードプライマーおよびリバースプライマーを使用して、TTR5-6標的部位を取り囲むアンプリコンを生成した。加水分解プローブを、野生型TTR5-6標的部位を認識するように設計した。参照として機能するように、アンプリコン内に別のプローブを設計した。二重陽性である液滴をから単一陽性である液滴と比較することによって、TTR5-6メガヌクレアーゼについてインデルを計算した。このアッセイのためのプライマーおよびプローブ配列を以下の表4に示す:
デジタルPCR反応を、ddPCR Supermix for Probes(dUTPなし)(Bio-Radからのカタログ番号1863024)、プライマー、標的プローブ(FAM中)、参照プローブ(HEX中)およびHindIII-HF酵素(NEBカタログ番号R3104S)を使用してセットアップし、ゲノムDNAを断片化した。疑似および処理サンプルの合計5000個のゲノムコピーを、PCR反応の鋳型として投入した。
2.結果
マウス肝臓から単離されたgDNAを、オンターゲットインデルを定量するためのデジタル液滴PCRドロップオフアッセイにおける鋳型として使用した(図11)。TTR5-6メガヌクレアーゼAAVを受けているマウスは、オンターゲットインデルを示した。TTR5-6L.1204は、約12%インデルの編集を示した。PBS擬似注射を受けたマウスでは、編集は検出されなかった。
3.結論
これらの結果は、TTR5-6メガヌクレアーゼがインビボで活性であり、TTR5-6認識部位の切断に成功したことを示している。まとめると、これらのデータは、TTRメガヌクレアーゼがインビボにおいてTTR遺伝子を編集する能力を実証している。
実施例7
非ヒト霊長類における標的化インデルのインビボ生成
1.方法
1.1 実験デザイン
次に、5-6認識部位を標的とする操作されたメガヌクレアーゼの投与が、非ヒト霊長類(NHP)における内因性TTR遺伝子を標的とし得るかどうかを試験した。3´WPREを有するTTR5-6L.1204メガヌクレアーゼをコードし、TBGプロモータによって駆動されるAAV8ベクターを、6×1012GC/kgまたは3×1013GC/kgのいずれかでアカゲザルに投与した。ベクターの投与前に動物に肝臓超音波を実行し、試験全体を通して6ヶ月ごとに実行し続けた。ベクター投与の日から8~12週目まで、全てのNHPに1mg/kg/日の用量のプレドニゾロンを経口投与した。ベクター投与の8~12週間後、動物を1日用量の段階的低減によってプレドニゾロンから漸減させた。肝臓生検を18日目および128日目に行った。AAV投与の1年後に剖検を行った。剖検で収集した肝臓組織を使用して、AAVコピー数およびオンターゲットインデル頻度を決定した。
1.2 インビボインデル%オンターゲット分析
肝臓組織を364日目に剖検時のインデル分析のために収集した。Geno Grinder(SPEX Sample Prep)を使用してゲノムDNAを単離して組織およびNucleoSpin Blood QuickPureミニキット(Machery-Nagel)をホモジナイズした。5-6認識配列内の標的切断部位におけるインデル%を、下記の表5中のプライマーで前述のようにドロップオフddPCRを使用して求めた。FAM陽性液滴に正規化したHEX陽性液滴の損失を用いてインデルを計算した。
1.3 肝臓AAVコピー数分析
364日目に剖検で収集した肝臓組織および細胞DNAを、58℃のアニーリング温度で、以下の表6に列挙するプライマーで前述のようにddPCRを用いてAAVコピー数について分析した。
2.結果
図12に示されるように、TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼの投与は、用量依存的インデル頻度をもたらした。剖検では、6×1012GC/kg(動物RA3330およびRA3385)でインデルは観察されなかった。より高用量の3×1013GC/kgを投与された動物(動物15D003および15D020)では、オンターゲットTTR5-6部位におけるインデルが約15~20%であった(図12)。
AAVコピー数を、剖検時に収集した肝臓組織において決定した。図13は、検出されたAAVの量が用量と相関することを示し、364日目の剖検で、3×1013GC/kg動物は約2および8AAVゲノム/二倍体細胞を有することが判明し、6×1012GC/kg動物は約0.5および1AAVゲノム/二倍体細胞を有していた。
3.結論
この研究は、TTR5-6部位を標的とする操作されたメガヌクレアーゼが、NHP中の内因性TTR遺伝子の編集を用量依存的にもたらし、ベクター投与後364日まで高用量AAVで処置された動物においてインデルが持続することを実証している。
実施例8
非ヒト霊長類におけるTTR15-16部位での標的化インデルのインビボ生成
1.方法
1.1 実験デザイン
次に、15-16認識部位を標的とする操作されたメガヌクレアーゼの投与が、非ヒト霊長類(NHP)における内因性TTR遺伝子を編集し得るかどうかを試験した。3´WPREを有するTTR15-16x.81メガヌクレアーゼをコードし、TBGプロモータによって駆動されるAAV8ベクターを、6×1012GC/kgまたは3×1013GC/kgのいずれかでアカゲザルマカクに投与した。ベクターの投与前に動物に肝臓超音波を実行し、試験全体を通して6ヶ月ごとに実行し続けた。ベクター投与の日から8~12週目まで、全てのNHPに1mg/kg/日の用量のプレドニゾロンを経口投与した。ベクター投与の8~12週間後、動物を1日用量の段階的低減によってプレドニゾロンから漸減させた。肝臓生検を18日目に行った。各肝生検から、次世代シークエンシングおよびddPCRを行って、インビボインデル%を決定した。さらに、d18およびd128肝生検におけるAAVベクターコピー数を決定した。研究の経過を通して、血清中のTTRレベルを測定するために血液を収集した。
1.2 インビボインデル%オンターゲット分析
ベクター投与後18日目および128日目に、上述の実験プロトコルに従って肝生検を行った。15-16認識配列内の標的切断部位でのインデル%を、以下に示すプライマーF9およびR9を使用したアンプリコンシーケンシング分析によって決定した。また、実施例6に記載のddPCRならびにプライマーおよびプローブを使用してインデルを定量した。HEX陽性コピーに対するFAM陽性コピーの損失を用いて、TTR15-16インデルを計算した。
F9:GCCATGCCATTTGTTTCCTCCATG(配列番号63)
R9:GCATGCTCATGGAATGGG(配列番号64)
1.3 AAVコピー数分析
AAVコピー数を、実施例6で前述されたように、18日目および128日目の生検で収集された肝臓組織において定量した。
1.4 血清TTR分析
研究の過程を通して、すべての動物から血清を収集した。ハイブリッドリガンド結合アッセイ/液体クロマトグラフィー-高分解能質量分析(Lanshoeft et al.,Anal.Chem.2017,89,4,2628-2635)を用いて血清分析を完了した。
2.結果
図14に示されるように、TTR15-16x.81メガヌクレアーゼを有するAAV8の投与は、すべての動物において高レベルのオンターゲット編集をもたらした。6×1012GC/kg(黒色バー)を投与された2匹の動物において、本発明者らは、NGSにより21%および52%のインデル(図14A)ならびにddPCRにより35%および67%のインデル(図14B)をそれぞれ認めた。3×1013GC/kg用量(灰色バー)では、本発明者らは、NGSにより30%および42%のインデル(図14A)ならびにddPCRにより56%および62%のインデル(図14B)をそれぞれ見出した。ddPCR分析によってさらに評価すると、これらのインデルパーセンテージは、ほとんど変化せずに128日間維持された(図14C)。
図15は、各生検での肝臓に存在するAAVゲノムの定量を示す。2倍体細胞あたりのAAVの量は、AAVの用量と相関した。6×1012GC/kgのAAV8用量を投与された動物は、二倍体細胞あたり約12および19AAVコピーを有したが、3×1012GC/kg用量は、d18で二倍体細胞あたり約106および108AAVコピーを示した。AAVコピー数は実質的に減少し、両方の用量でd128で0に近づいた。
これらの動物の血清中に存在するTTRタンパク質の存在量を調べると、本発明者らは、ベクター投与の7日前(-7日目)に採取されたベースライン出血からの大きな低減を認める(図16)。4匹の動物のうちの3匹において、本発明者らは、21日目までに血清TTRタンパク質レベルの90%超の低減を認め、この低減は、ベクター投与後の250日を超える期間にわたって維持される。6×1012GC/kg群の1匹の動物は、血清TTRタンパク質レベルにおけるより穏やかな低減を示し、平均してベースラインからの約40%の低減を示す。
3.結論
まとめると、これらのデータは、操作されたメガヌクレアーゼがインビボでTTR15-16標的部位を首尾よく編集する能力を実証している。ddPCRおよびNGSの両方を使用して、本発明者らは、処置されたすべての動物において高レベルの編集を検出することができる。ddPCR法は、NGSと比較して、TTR15-16標的部位におけるより大きな挿入および欠失を検出するアッセイの能力に起因して、より高い編集率をもたらす。興味深いことに、本発明者らは、6×1012GC/kgで処置した2匹の動物において可変レベルの編集を認めたが、これはAAVコピー数データによって裏付けられるように、1匹の動物における形質導入の低減に起因する可能性が高い。すべての動物において、循環血清TTRレベルの持続的な低減が認められ、この低下は、肝臓における編集頻度と相関する。有利には、低用量および高用量の両方で、注射後128日までにAAVコピー数の実質的にほぼ完全な低減が観察された。この結果は、細胞内のAAVゲノムの量が減少している一方で、TTR15-16x.81メガヌクレアーゼで処置している動物では高レベルのインデルが維持されていることを示している。加えて、TTR15-16x.81メガヌクレアーゼを用いて認められたTTR15-16部位におけるインデルのレベルは、実施例7において実証されるようにTTR5-6L.1204操作メガヌクレアーゼを有するTTR5-6部位において認められるレベルよりも有意に大きかった。その例において、TTR5-6L.1204メガヌクレアーゼは、TTR15-16x.81メガヌクレアーゼを有するTTR15-16部位における最大67%のインデルと比較して、6×1012GC/kgの用量において、インデルをほとんどまたは全く示さなかった。TTR15-16L.1204メガヌクレアーゼは、約15%~20%の3×1013GC/kgのより高い用量でインデルを示したが、これは、TTR15-16x.81メガヌクレアーゼを有するTTR15-16部位で観察されたインデルよりも有意に低く、これもまた注射から128日後までに60%超のインデルを生じた。これらの結果は、インビボNHP動物モデルにおいてTTR15-16部位を標的とする操作されたメガヌクレアーゼが、TTR遺伝子座における別の部位(例えばTTR5-6部位)と比較して予想外に高いインデルをもたらすことを示している。