JP7698962B2 - 不快風味のマスキング方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、不快風味を有する経口組成物について、当該経口組成物がフレーバーを有する場合はそれを消失させることなく、不快風味を抑制(マスキング)する技術を提供することを目的とする。より詳細には、第1に、本発明は不快風味マスキング剤を提供することを目的とする。第2に、不快風味が抑制されてなる経口製品を提供することを目的とする。第3に、不快風味を有する経口組成物について当該不快風味をマスキングする方法を提供することを目的とする。
(I-1)不快風味を有する経口組成物を摂取する前に摂取される不快風味マスキング剤であって、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、前記不快風味マスキング剤。
(I-2)前記不快風味が苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び硫黄臭からなる群より選択される少なくとも1つである、(I-1)に記載する不快風味マスキング剤。
(II-1)不快風味を有する経口組成物と、(I-1)又は(I-2)に記載する不快風味マスキング剤とを非混合状態で含有する経口製品であって、不快風味含有経口組成物を摂取する前に不快風味マスキング剤が摂取されるように構成されてなる、経口製品。
(II-2)下記のいずれかの形態を有することを特徴とする、(II-1)に記載する経口製品:
(1)不快風味含有経口組成物の表面に不快風味マスキング剤が被覆されてなる形態、
(2)不快風味含有経口組成物の上に不快風味マスキング剤が積層されてなる構造を有する形態、
(3)不快風味含有経口組成物と不快風味マスキング剤とが各々別個に包装されて組み合わせられたセット形態。
(II-3)前記不快風味が苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び硫黄臭からなる群より選択される少なくとも1つである、(II-1)又は(II-2)に記載する経口製品。
(III-1)不快風味を有する経口組成物を摂取する前に、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する経口組成物を摂取することを特徴とする、不快風味を有する経口組成物の不快風味をマスキングする方法。
(III-2)前記不快風味が苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び/又は硫黄臭である、(III-1)に記載するマスキング方法。
(III-3)不快風味を有する経口組成物のフレーバーを消失しない方法である、(III-1)又は(III-2)に記載するマスキング方法。
つまり、本発明の不快風味マスキング剤およびそれを用いたマスキング方法によれば、不快風味を有する経口組成物に対して、その不快臭味を選択的にマスキングする効果を発揮する。このため、本発明の不快風味マスキング剤およびそれを用いたマスキング方法を採用することで、不快風味を抑制した経口製品を調製し提供することができる。
本発明の不快風味マスキング剤(以下、「本マスキング剤」とも称する)は、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする。
スクラロース(化学名: 1,6-Dichloro-1,6-dideoxy-β-D-fructofuranosyl-4-chloro-4-deoxy-α-D-galactopyranoside)は、ショ糖(砂糖)の約600倍の甘味度を有していることが知られている甘味成分である。水に溶けやすく、安定性に優れているため、甘味料としてだけでなく、従来広く様々な用途で食品に使用されている成分である。ちなみにスクラロースの甘味の閾値は約5ppmである。これは商業的に入手することができ、例えば三栄源エフ・エフ・アイ株式会社から市販されている。
羅漢果(学名:Siraitia grosvenoriigrosvenorii(Swingle)C.Jeffrey ex A.M.Lu & Zhi Y.Zhang (Momordica grosvenorii Swingle))は、中国を原産地とするウリ科ラカンカ属のつる性の多年生植物である。本発明が対象とするラカンカ抽出物は、産地の別を問わず、羅漢果の果実、好ましくは羅漢果の生果実から、水又はエタノール等の有機溶媒を用いて抽出されたモグロシドVを含有する抽出物である。モグロシドVは、ラカンカ抽出物に含まれているトリテルペン系配糖体であり、ショ糖(砂糖)の約300~500倍の甘味度を有していることが知られている甘味成分でもある。
ステビアレバウディアナ・ベルトニ(Stevia rebaudiana (Bertoni) Bertoni)(本発明では「ステビア」と略称する)は、南米パラグアイを原産地とするキク科ステビア属に属する植物である。本発明が対象とするステビア抽出物は、産地の別を問わず、ステビアの葉又は茎などから、水又はエタノール等の有機溶媒を用いて抽出されたレバウディオサイドAを含有する抽出物である。レバウディオサイドAは、ステビア抽出物に含まれているステビオール配糖体であり、ショ糖(砂糖)の300~450倍の甘味度を有していることが知られている甘味成分でもある。
ソーマチンは、西アフリカ原産のクズウコン科の植物Thaumatococcus daniellii(Benn.)Benth. & Hook. f.の種子に多く含まれる分子量約21000の蛋白質(植物性蛋白)であり、ショ糖(砂糖)の3000~8000倍もの甘味度を有するため天然甘味料として使用されている。ソーマチンの甘味の閾値は約1ppmである。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。
ネオテームは、N-[N-(3,3-ジメチルブチル)-L-α-アスパルチル]-L-フェニルアラニン 1-メチルエステルという化学名を有し、ショ糖の約10,000倍の甘味度を有する。ネオテームの甘味の閾値は約1ppmである。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。
アスパルテーム(化学名:N-(L-α-Aspartyl)-L-phenylalanine, 1-methyl ester)は、ショ糖(砂糖)の100~200倍の甘味度を有するアミノ酸に由来する甘味成分であり、フェニルアラニンのメチルエステルと、アスパラギン酸とがペプチド結合した構造を持つジペプチドのメチルエステルである。ちなみにアスパルテームの甘味の閾値は約28ppmである。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。
アセスルファムカリウムは、6-メチル-1,2,3-オキサチアジン-4(3H)-オン-2,2-ジオキシド(6-methyl-1,2,3-oxathiazine-4(3H)-one 2,2-dioxide) のカリウム塩であり、ショ糖(砂糖)の200倍もの甘味度を有する高甘味度甘味料である。ちなみにアセスルファムカリウムの甘味の閾値は約20ppmである。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。
サッカリン及びその塩は、ショ糖(砂糖)の300~500倍もの甘味度を有する高甘味度甘味料である。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。本発明が対象とするサッカリンの塩には、甘味料として使用することができるナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、及びアンモニウム塩が含まれる。
カンゾウ抽出物は、ウラルカンゾウ (Glycyrrhiza uralensis Fischer)、チョウカカンゾウ(Glycyrrhiza inflata Batalin)、ヨウカンゾウ (Glycyrrhiza glabra Linne’)、又はそれらの近縁植物の根若しくは根茎から得られた、グリチルリチン酸を主成分とするものである。これは、別名または簡略名として、甘草(カンゾウ)、カンゾウエキス、グリチルリチン酸、リコリス抽出物とも称される。当該カンゾウ抽出物には,粗製物と精製物のいずれもが含まれる。甘味の主成分であるグリチルリチン酸はショ糖(砂糖)の150倍もの甘味度を有している。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができ。
本マスキング剤は、前述するスクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリウム及びカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するものであればよく、1種単独で含有するものであっても、また2種以上を組み合わせて含有するものであってもよい。
このような使用態様で用いることができれば、本マスキング剤の形態は特に問わないが、一つの態様として、粉末状、顆粒状、タブレット状、カプセル剤状、グミ状、及びガム状などの固体の製剤形態、ならびに液状(水溶液、分散液状、懸濁液状を含む)、乳液状、シロップ状、ペースト状、及びジェル状などの半固体又は液体の製剤形態を挙げることができる。また、別の態様として、任意の飲食品の形態を挙げることができる。
<スクラロース>
0.0000375~100質量%、好ましくは0.0005~50質量%、より好ましくは0.00375~5質量%。
<ラカンカ抽出物(モグロシドV換算)>
0.000075~100質量%、好ましくは0.001~50質量%、より好ましくは0.0075~10質量%。
<ステビア抽出物(レバウディオサイドA換算)>
0.000075~100質量%、好ましくは0.001~50質量%、より好ましくは0.0075~10質量%。
<ソーマチン>
0.0000075~100質量%、好ましくは0.0001~50質量%、より好ましくは0.00075~1質量%。
<ネオテーム>
0.00000225~100質量%、好ましくは0.00003~50質量%、より好ましくは0.000225~8.3質量%。
<アスパルテーム>
0.0001125~100質量%、好ましくは0.0015~50質量%、より好ましくは0.01125~15質量%。
<アセスルファムK>
0.0001125~100質量%、好ましくは0.0015~50質量%、より好ましくは0.01125~15質量%。
<サッカリン又はその塩>
0.000045~100質量%、好ましくは0.0006~50質量%、より好ましくは0.0045~6質量%。
<カンゾウ抽出物(グリチルリチン酸換算)>
0.00015~100質量%、好ましくは0.002~50質量%、より好ましくは0.015~20質量%。
本発明の経口製品は、不快風味を有する経口組成物と、前記(I)で説明した本マスキング剤とを非混合状態で含有する経口製品であって、不快風味含有経口組成物を摂取する前に本マスキング剤が摂取されるように構成されてなることを特徴とする。
なお、本発明が対象とする経口製品には、飲食物及び経口医薬品が含まれる。好ましくは飲食物である。
特に制限されないものの、本発明の経口製品には、下記に掲げる(1)~(3)の形態を有するものが含まれる。
一例として、固形または半固形状の不快風味含有経口組成物を核として、その表面に固形または半固形状の本マスキング剤がコーティングされてなる、例えばチュアブル錠剤、チュアブルカプセル剤、チュアブル菓子(キャンディー、グミ、ガム)が含まれる。
これらの経口製品は、口腔内で本マスキング剤が先に溶解して嚥下されるため、その後に表出する不快風味含有経口組成物の不快風味が感じられにくいという特徴を有する。
一例として、固形、半固形状または液状の不快風味含有経口組成物の上層部に、固形、半固形または液状の本マスキング剤が積層されて、先に本マスキング剤が摂食できる構造になっている、例えば層形状のゼリー、ババロア、飲料、アイスクリームが含まれる。
これらの経口製品は、上層部に積層された本マスキング剤を先に口腔内にいれて嚥下することができるため、下層部に位置しその後に摂取する不快風味含有経口組成物の不快風味が感じられにくいという特徴を有する。
一例として、別個に包装された不快風味含有経口組成物と本マスキング剤とが、セットとして組み合わされた経口製品が含まれる。
これらの経口製品は、先に本マスキング剤を口腔内にいれて嚥下されるものであればよく、基本的には摂取者に委ねられるものの、本マスキング剤を不快風味含有経口組成物の表面に掛けて食されるものであってもよい。こうすることで、その後に摂取する不快風味含有経口組成物の不快風味が感じられにくいという特徴を有する。
本発明の不快風味マスキング方法は、不快風味を有する経口組成物を摂取する前に、スクラロース、ラカンカ抽出物、及びソーマチンよりなる群から選択される少なくとも1種を含有する経口組成物を摂取することで実施することができる。
不快風味含有経口組成物、不快風味、マスキング、並びにスクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンの塩、又は/及びカンゾウ抽出物は、前記(I)で説明した通りであり、前記の記載はここに援用することができる。なお、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンの塩、又は/及びカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種の有効成分を含有する経口組成物は、(I)で説明する本マスキング剤に相当するものである。また、本方法において、不快風味含有経口組成物及び有効成分含有経口組成物(本マスキング剤)を摂取する態様は、制限されないものの、(II)で説明する経口製品を摂取する態様を例示することができる。
(1)スクラロース製品
サンスイート(登録商標)SU-100(スクラロース15%含有品)(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)。ショ糖(スクロース)の約100倍の甘味度を有する甘味料製剤。
(2)ラカンカ抽出物製品
サンナチュレ(登録商標)M50(乾燥粉末製品、三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)。羅漢果の生果実(未乾燥果実)を水で抽出した後、濾過して回収した水抽出液を脱色及び濃縮した後、スプレードライにより乾燥粉末としてモグロシドVを50%の割合で含むように調製された、ショ糖の約300倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(3)ステビア抽出物製品
レバウディオJ-100(乾燥粉末製品、守田化学工業(株)製)。レバウディオサイドA 95%以上含有品。ショ糖の約400倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(4)ソーマチン製品
ネオサンマルク(登録商標)AG(ソーマチン0.15%含有)(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)。ショ糖の約4.5倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(5)ネオテーム製品
ミラティー(登録商標)200(ネオテーム2%含有)(DSP五協フード&ケミカル株式会社製)ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(6)アスパルテーム製品
パルスイート(登録商標)ダイエット(味の素株式会社製)。ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(7)アセスルファムカリウム製品
サネット(三菱商事ライフサイエンス株式会社製)。ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(8)サッカリンナトリウム製品
サッカリンNaA-1(大和化成株式会社製)。ショ糖の約300倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(9)カンゾウ抽出物製品
リコチンP(カンゾウ抽出物100%、グリチルリチン酸50~80%含有)(池田糖化工業株式会社製)。ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
下記処方からなるゼリー飲料:
大豆たんぱく 5.00(質量%)
ホエイたんぱく 5.00
クエン酸(無水) 0.20
ゲル化剤注1 1.00
乳化安定剤注2 0.4
ヨーグルトフレーバー注3 0.25
水 残 部
合 計 100.00 質量%
注1)ゲルアップ(登録商標)J-3986(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)
注2)SM-1200(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)
注3)アートフレーバー(登録商標)ヨーグルト NO.118473(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)
下記処方からなる飲料:
リンゴ酢注1 10.00(質量%)
リンゴ果汁注2 2.20
果糖ぶどう糖液糖 10.00
はちみつ 3.00
アップルフレーバー注3 0.10
水 残 部
合 計 100.00 質量%
注1)有機酸含量:5質量%
注2)アップル5倍濃縮透明果汁((株)果香製)
注3)アートフレーバー(登録商標)アップル NO.20-6147(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)
下記処方からなる錠菓:
緑茶エキスパウダー注1 91.0(質量%)
ソルビトール 5.0
乳化剤 注2 4.0
合 計 100.0 質量%
注1)SD緑茶エキスパウダーNO.16714(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)(カテキン含量:28質量%)
注2)DK エステル F-20W(第一工業製薬(株)製)
表1に記載する組成からなる4種類のマスキング剤(粉体)を調製し、4名のパネルに、下記の3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤A~D)と不快風味含有経口組成物1(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取させて、不快風味含有経口組成物1の不快風味(苦味、タンパク臭)及びフレーバー(ヨーグルトフレーバー)の強さを評価した。なお、不快風味とフレーバーの評価は、被験経口組成物を、各パネルに食べさせて、口腔内で感じる味と口腔から鼻腔にかけて感じる臭い(レトロネーザル)を評価することで実施した。
方法1:被験経口組成物に各被験マスキング剤を添加し、混合した後に一緒に口に入れて嚥下する。
方法2:各被験マスキング剤を先に口に入れ、口腔内に残っている状態で、被験経口組成物を口に入れて嚥下する。
方法3:各被験マスキング剤を先に口に入れ、嚥下した後に、被験経口組成物を口に入れて嚥下する。
上記の3通りの摂取方法で被験経口組成物を4名のパネルに食べてもらい、各被験経口組成物の不快風味(タンパク臭、苦味)とヨーグルトフレーバーの強さを評価してもらった。評価の結果は、下記の基準に従って、各パネルにスコアをつけてもらった。ちなみに、各パネルは、事前に被験経口組成物だけを食べてその不快風味(タンパク臭、苦味)とヨーグルトフレーバーを把握し、パネル間同士でその不快臭味とフレーバー、並びにその強さを確認しあった後、互いに下記の基準をすり合わせて、各自の内的基準が等しくなるように調整した。
被験経口組成物だけを食べた際に感じるタンパク臭と苦味(ブランク)を「スコア0」に設定して、タンパク臭と苦味に対するマスキング効果を下記の基準に従って評価した。
3点:まったく不快風味(タンパク臭または苦味)がしない。
2点:ブランクより明らかに不快風味(タンパク臭または苦味)が少ない。
1点:ブランクよりもやや不快風味(タンパク臭または苦味)が少ない。
0点:ブランクと同程度の不快風味(タンパク臭または苦味)がある。
被験経口組成物だけを食べた際に感じるヨーグルトフレーバー(ブランク)を「スコア2」に設定して、ヨーグルトフレーバーを下記の基準に従って評価した。
3点:ブランクよりもヨーグルトフレーバーを感じる。
2点:ブランクと同程度のヨーグルトフレーバーを感じる。
1点:ヨーグルトフレーバーは感じるが、ブランクよりも劣る。
0点:まったくヨーグルトフレーバーを感じない。
表3に記載する組成からなる8種類のマスキング剤(粉体)を調製し、実験例1と同様に、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤E~L)と不快風味含有経口組成物1(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取させて、不快風味含有経口組成物の不快風味(苦味、タンパク臭)及びフレーバー(ヨーグルトフレーバー)の強さを評価した。
実験例1及び2の結果から、ソーマチン>ラカンカ抽出物>ステビア抽出物とラカンカ抽出物の混合物>スクラロース>ネオテーム>ステビア抽出物>アスパルテーム>サッカリンNa>アセスルファムK>カンゾウ抽出物の順で本発明の効果を奏することが確認された。
実験例1及び2を通じて最も効果が高かったソーマチンを用いて、表5に記載する組成からなる6種類のマスキング剤(粉体)を調製し、実験例1と同様に、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤3-1~3-5)と不快風味含有経口組成物1(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取させ、不快風味含有経口組成物の不快風味(苦味、タンパク臭)及びフレーバー(ヨーグルトフレーバー)の強さを評価した。
(1)表1及び表3に記載する組成からなる11種類のマスキング剤A~C及びE~L(粉体)を用いて、実験例1と同様に、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤A~L)と不快風味含有経口組成物2(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取してもらい、不快風味含有経口組成物の不快風味(酸味;有機酸)及びフレーバー(アップルフレーバー)の強さを評価してもらった。評価基準は、評価する不快風味とフレーバーが、それぞれ「アップルフレーバー」及び「酸味」である点を除いて、実験例1に記載する基準を採用した。
(1)表1及び表3に記載する組成からなる11種類のマスキング剤A~C及びE~L(粉体)を用いて、実験例1と同様に、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤A~L)と不快風味含有経口組成物3(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取してもらい、不快風味含有経口組成物の不快風味(渋味;カテキン)及びフレーバー(緑茶フレーバー)の強さを評価してもらった。評価基準は、評価する不快風味とフレーバーが、それぞれ「緑茶フレーバー」及び「渋味」である点を除いて、実験例1に記載する基準を採用した。
Claims (8)
- 不快風味を有する経口組成物を摂取する前に摂取される不快風味マスキング剤であって、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、並びにサッカリン及びその塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、前記不快風味マスキング剤。
- 前記不快風味が、苦味、酸味、渋味、及びタンパク臭からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1に記載する不快風味マスキング剤。
- 不快風味を有する経口組成物と、請求項1又は2に記載する不快風味マスキング剤とを非混合状態で含有する経口製品であって、不快風味含有経口組成物を摂取する前に不快風味マスキング剤が摂取されるように構成されてなる、経口製品。
- 下記の形態を有することを特徴とする、請求項3に記載する経口製品:
不快風味含有経口組成物と不快風味マスキング剤とが各々別個に包装されて組み合わせられたセット形態。 - 前記不快風味が、苦味、酸味、渋味、及びタンパク臭からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項3又は4に記載する経口製品。
- 不快風味を有する経口組成物を摂取する前に、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、並びにサッカリン及びその塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する経口組成物を摂取することを特徴とする、不快風味を有する経口組成物の不快風味をマスキングする方法。
- 前記不快風味が、苦味、酸味、渋味、及びタンパク臭からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項6に記載するマスキング方法。
- 不快風味を有する経口組成物のフレーバーが消失されない方法である、請求項6又は7に記載するマスキング方法。
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