JP7643374B2 - Battery Temperature Control Device - Google Patents
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Description
本発明は、バッテリ温度制御装置に関する。 The present invention relates to a battery temperature control device.
従来、車両が特定地域(ロードプライシングエリア)を通過することが予測され、該特定地域を通過する際に必要なエネルギ量が不足していると予測されたときには、特定地域をEV走行によって通過するために必要最小限の充電レベルを外部充電時の充電目標レベルとし、または乗員に充電を促すガイダンスを行うことが公知である(例えば、特許文献1)。 Conventionally, when a vehicle is predicted to pass through a specific area (road pricing area) and it is predicted that the amount of energy required to pass through the specific area is insufficient, it is known to set the minimum charge level required to pass through the specific area using EV driving as the target charge level during external charging, or to provide guidance to urge the occupants to charge (for example, Patent Document 1).
上記特許文献1に記載された技術は、特定地域を通過する際に必要なエネルギ量が不足する場合に、充電によりエネルギの不足を解消しようとするものである。
The technology described in
しかしながら、エンジンの使用が制限される特定地域においてモータの駆動力のみで車両を駆動する場合に、バッテリの温度が低下していると、あるいはバッテリが過熱していると、バッテリの出力が低下して車両の駆動力が不足する場合がある。上記特許文献1に記載された技術は、バッテリの温度に起因する駆動力の低下を何ら考慮していないため、車両が特定地域を走行する際に駆動力が不足する問題がある。
However, when driving a vehicle using only the driving force of the motor in certain areas where the use of the engine is restricted, if the battery temperature drops or if the battery overheats, the battery output drops and the vehicle's driving force may be insufficient. The technology described in
上記課題に鑑みて、本開示の目的は、エンジンの使用が制限される特定地域を車両が走行する際に、モータによる車両の駆動力の低下を抑制することが可能なバッテリ温度制御装置を提供することにある。 In view of the above problems, the objective of the present disclosure is to provide a battery temperature control device that can suppress a decrease in the driving force of a vehicle caused by a motor when the vehicle is traveling in a specific area where the use of the engine is restricted.
本開示の要旨は以下のとおりである。 The gist of this disclosure is as follows:
エンジンと、バッテリと、前記バッテリから電力の供給を受けて車両を駆動するモータと、を備えた車両における前記バッテリの温度を制御する装置であって、
前記モータの駆動力のみで前記車両を駆動するための所定出力を前記バッテリが出力可能な前記バッテリの温度範囲を取得する温度範囲取得部と、
前記エンジンの使用が制限される特定地域に車両が到達するまでに前記バッテリの温度が前記温度範囲内になるよう前記バッテリの温度を制御する温度制御部と、
を備える、バッテリ温度制御装置。
1. A device for controlling a temperature of a battery in a vehicle including an engine, a battery, and a motor that receives power from the battery to drive the vehicle, comprising:
a temperature range acquisition unit that acquires a temperature range of the battery within which the battery can output a predetermined output for driving the vehicle using only the driving force of the motor;
a temperature control unit that controls a temperature of the battery so that the temperature of the battery is within the temperature range before the vehicle reaches a specific area where the use of the engine is restricted;
A battery temperature control device comprising:
本開示によれば、エンジンの使用が制限される特定地域を車両が走行する際に、モータによる車両の駆動力の低下を抑制することが可能なバッテリ温度制御装置が提供される。 According to the present disclosure, a battery temperature control device is provided that can suppress a decrease in the driving force of a vehicle by the motor when the vehicle is traveling in a specific area where the use of the engine is restricted.
以下、本発明に係る幾つかの実施形態について図を参照しながら説明する。しかしながら、これらの説明は、本発明の好ましい実施形態の単なる例示を意図するものであって、本発明をこのような特定の実施形態に限定することを意図するものではない。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。 Several embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. However, these descriptions are intended to merely exemplify preferred embodiments of the present invention, and are not intended to limit the present invention to such specific embodiments. In the following description, similar components will be given the same reference numbers.
(第1の実施形態)
図1は、一つの実施形態による車両の制御システム1000の構成を示す模式図である。この制御システム1000では、仮想的な地理的境界線(以下、単に境界線という)10によって領域が規定され、車両100は、境界線10に囲まれた内側の特定地域と境界線10の外側の領域で異なる制御を行う。車両100は、ドライバが手動で運転する手動運転車両、または自律走行可能な自動運転車両などであり、より具体的にはPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)である。
First Embodiment
1 is a schematic diagram showing a configuration of a
境界線10は、例えば市街地とその周辺の地域を区分けするものである。境界線10の内側の市街地では、車両100の密度が高く、人口密度も高いことから、車両100から排出される排気ガスを抑制するなど人や環境への配慮が必要となる。このため、境界線10の内側の特定地域(市街地)では車両100のエンジンの使用が制限される。一例として、本実施形態では、境界線10の内側の市街地では、車両100のエンジンの停止が法律、政令等により義務付けられている。境界線10の内側の市街地では、車両100はエンジンを停止させ、モータを駆動源とするEVモードにより走行する。
The
一方、境界線10の外側の領域では、車両100の密度が低く、人口密度も低いことから、境界線10の内側の市街地と比較すると人や環境への配慮は少なくて済む。このため、境界線10の外側の領域では、車両100はエンジンを稼働させ、エンジンとモータの双方を駆動源とするモード、またはエンジンのみを駆動源とするモードにより走行する。
On the other hand, in the area outside the
以上により、境界線10の内側の特定地域では、エンジンから排出される排気ガスが抑制されるので、境界線10の内側の特定地域に多くの車両100が存在したとしても大気がクリーンな状態に保たれる。
As a result, exhaust gas emitted from engines is suppressed in the specific area inside the
ところで、境界線10の内側の特定地域で車両100がモータを駆動源とするEVモードにより走行する場合に、車両100のバッテリが低温であると、またはバッテリが過熱していると、バッテリの出力が低下し、駆動力が不足する場合がある。
However, when the
本実施形態では、バッテリ120dが目標バッテリ出力を出力可能な温度範囲が取得される。そして、境界線10の内側の特定地域に車両100が到達する前に、バッテリ120dの温度が当該温度範囲内となるように制御される。これにより、境界線10の内側の特定地域で車両100がモータを駆動源とするEVモードにより走行する場合に、駆動力が不足することが抑制され、車両100の動力性能が適切に確保される。
In this embodiment, a temperature range in which the
図2は、車両100に搭載されている車両制御システムの構成を示す模式図である。車両制御システムは、測位情報受信機110と、車両制御機器120と、無線端末130と、1以上のセンサ140と、ナビゲーション装置150と、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit 以下、ECUと称する)160と、昇温・冷却装置170と、表示装置180と、を有している。測位情報受信機110と、車両制御機器120と、無線端末130と、1以上のセンサ140と、ナビゲーション装置150と、ECU160と、昇温・冷却装置170と、表示装置180のそれぞれは、コントローラエリアネットワーク(Controller Area Network (CAN))、イーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))といった規格に準拠した車内ネットワークを介して通信可能に接続される。
FIG. 2 is a schematic diagram showing the configuration of a vehicle control system mounted on a
測位情報受信機110は、車両100の現在位置及び姿勢を表す測位情報を取得する。例えば、測位情報受信機110は、GPS(Global Positioning System)受信機とすることができる。測位情報受信機110は、測位情報を受信する度に、取得した測位情報を、車内ネットワークを介してECU160へ出力する。
The
車両制御機器120は、車両制御に関わる各種機器であり、車両100を走行させる駆動源としてのエンジン120aおよびモータ120b,120c、電力を蓄えるバッテリ120dを含む。
The
無線端末130は、インターネットなどの通信ネットワークとの通信インターフェースであり、例えば、アンテナと、無線信号の変調及び復調といった、無線通信に関連する各種の処理を実行する信号処理回路とを有する。無線端末130は、例えば、通信ネットワークに接続された無線基地局からダウンリンクの無線信号を受信し、また、アップリンクの無線信号を無線基地局へ送信する。無線端末130は、受信したダウンリンクの無線信号から、外部のサーバから車両100へ伝送される信号を取り出してECU160へわたす。また無線端末130は、ECU160から受け取った外部のサーバへ送信される信号を含むアップリンクの無線信号を生成し、その無線信号を送信する。
The
1以上のセンサ140は、バッテリ120dの温度を検出するセンサを含む。また、1以上のセンサ140は、バッテリ120dの端子間電流、端子間電圧を検出する電圧センサを含む。
The one or
ナビゲーション装置150は、車両100の現在地から移動目的地までの走行予定ルートを、ダイクストラ法といった所定の経路探索手法に従って求める。このため、ナビゲーション装置150は、地図情報を記憶するメモリを備えている。なお、地図情報は、ECU160のメモリ164に記憶されていてもよい。
The
ECU160は、プロセッサ162と、メモリ164と、通信インターフェース166とを有する。プロセッサ162は、1個または複数個のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。プロセッサ162は、論理演算ユニット、数値演算ユニットあるいはグラフィック処理ユニットといった他の演算回路をさらに有していてもよい。メモリ164は、例えば、揮発性の半導体メモリ及び不揮発性の半導体メモリを有する。メモリ164には、境界線10の位置情報、温度に応じたバッテリ120dの出力特性などの各種情報が記憶されている。通信インターフェース166は、ECU160を車内ネットワークに接続するためのインターフェース回路を有する。
The
昇温・冷却装置170は、バッテリ120dを昇温または冷却する装置であって、例えば、バッテリ120dを加熱するヒータ、バッテリ120dに送風して冷却するファン等から構成される。なお、バッテリ120dは、自身の発熱量の大小に応じて昇温または冷却されるものであってもよく、その場合、車両制御システムは昇温・冷却装置170を備えていなくてよい。
The heating/
表示装置180は、例えば液晶表示ディスプレイ(LCD)から構成され、メーターパネル、またはダッシュボードの近辺等に設けられ、各種情報を表示する。
The
図3は、車両制御機器120の構成を示す模式図である。車両制御機器120は、具体的には、エンジン120aと、発電用モータ120bと、駆動用モータ120cと、バッテリ120dと、インバータ120e,120fと、を含む。発電用モータ120bは、エンジン120aの駆動力により回転し、発電を行う。発電された電力はインバータ120eを介してバッテリ120dに充電される。また、バッテリ120dの出力はインバータ120fを介して駆動用モータ120cに供給され、駆動用モータ120cの駆動力により車輪が駆動される。なお、エンジン120a、発電用モータ120b、および駆動用モータ120cの各駆動軸は遊星ギヤによって連結されていてもよく、エンジン120a、発電用モータ120b、および駆動用モータ120cの少なくとも1つの駆動力により車輪が駆動されるものであってもよい。EVモードではエンジン120aが停止され、モータの駆動力のみで車輪が駆動される。
Figure 3 is a schematic diagram showing the configuration of the
図4は、車両100に備えられたECU160のプロセッサ162の機能ブロックを示す模式図である。プロセッサ162は、車両情報取得部162aと、温度範囲取得部162bと、温度制御部162cと、補正部162dと、を有している。プロセッサ162が有するこれらの各部は、例えば、プロセッサ162上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。つまり、プロセッサ162が有するこれらの各部は、プロセッサ162とこれを機能させるためのプログラム(ソフトウェア)から構成される。また、そのプログラムは、ECU160のメモリ164または外部から接続される記録媒体に記録されていてもよい。あるいは、プロセッサ162が有するこれらの各部は、プロセッサ162に設けられる専用の演算回路であってもよい。
Figure 4 is a schematic diagram showing the functional blocks of the
プロセッサ162の車両情報取得部162aは、バッテリ120dの現在の温度Tb、バッテリ120dの現在のSOC、車両100の現在位置から境界線10までの距離などの各種情報を取得する。車両情報取得部162aは、センサ140が検出したバッテリ120dの温度Tbを取得する。また、車両情報取得部162aは、センサ140が検出したバッテリ120dの端子間電流、端子間電圧から現在のSOCを取得する。車両情報取得部162aは、例えばバッテリ120dの充放電電流の積算によりSOCを取得する。また、車両情報取得部162aは、測位情報受信機110が取得した測位情報とメモリ164に記憶された境界線10の位置情報に基づいて、車両100の現在位置から境界線10までの距離を取得する。車両情報取得部162aは、無線端末130が外部のサーバ等から受信した情報に基づいて車両100の現在位置から境界線10までの距離を取得してもよい。
The vehicle
プロセッサ162の温度範囲取得部162bは、モータ120b,120cの駆動力のみで車両100を駆動するための目標バッテリ出力をバッテリ120dが出力可能なバッテリ120dの温度範囲TbA~TbBを取得する。図5は、バッテリ120dの温度とバッテリ120dの出力との関係を示す特性図であって、横軸はバッテリ120dの温度、縦軸はバッテリ120dの出力を示している。
The temperature
図5中に実線で示す特性c1は、バッテリ120dの温度に応じたバッテリ120dの出力特性を示している。特性c1に示されるように、バッテリ120dの出力は、ある温度で最大値となり、その温度よりも低温になるほど低下し、またその温度よりも高温になるほど低下する。
Characteristic c1, shown by a solid line in Figure 5, indicates the output characteristic of
図5に示す目標バッテリ出力は、モータ120b,120cの出力のみで車両100を駆動することが可能なバッテリ120dの出力であって、固定値または学習値とされる。目標バッテリ出力が固定値である場合、目標バッテリ出力は車両重量、駆動モータの諸元等から定められる。また、目標バッテリ出力が固定値である場合、目標バッテリ出力は、例えばWLTP(World Harmonized Light Duty Test Procedure)で定められた走行パターンを走行できる程度の値とされてもよい。
The target battery output shown in FIG. 5 is the output of
目標バッテリ出力が学習値である場合、目標バッテリ出力は、例えば車両100が境界線10の内側の特定地域をEVモードにより走行した際のバッテリ120dの出力から学習される。目標バッテリ出力が学習値である場合、例えば、個々のドライバのEVモードでの普段の走り方(運転特性)を収集し、バッテリ出力と頻度の関係を示す頻度分布が正規分布を表し、標準偏差をσとしたときに±2σまたは±3σの範囲の上限値が目標バッテリ出力として学習される。目標バッテリ出力が学習されることにより、後述する昇温制御または冷却制御が必要以上に行われることがなく、電費等のエネルギ効率が向上される。
When the target battery output is a learned value, the target battery output is learned, for example, from the output of
温度範囲取得部162bは、図5に示す特性に基づいて、メモリ164に記憶された温度に応じたバッテリ120dの出力特性(特性C1)と、目標バッテリ出力とに基づいて、バッテリ120dが目標バッテリ出力を出力可能なバッテリ120dの温度範囲TbA~TbBを取得する。なお、温度範囲TbA~TbBは、予め定められた固定値であってもよく、例えば予めメモリ164に記憶されていてもよい。その場合、温度範囲取得部162bは、メモリ164に記憶された固定値である温度範囲TbA~TbBを取得する。
The temperature
図5中に破線で示す特性C2は、特性C1よりもバッテリ120dのSOCが高い場合のバッテリ120dの出力特性を示している。また、図5中に破線で示す特性C3は、特性C2よりもバッテリ120dのSOCが高い場合のバッテリ120dの出力特性を示している。特性C2、特性C3に示すように、バッテリ120dの温度に応じたバッテリ120dの出力特性は、バッテリ120dのSOCに応じて変化し、バッテリ120dの温度が同じであっても、SOCが高いほどバッテリ120dの出力は大きくなる。したがって、バッテリ120dが目標バッテリ出力を出力可能なバッテリ120dの温度範囲TbA~TbBは、SOCが高いほど大きくなる。
Characteristic C2 shown by a dashed line in FIG. 5 indicates the output characteristic of
このため、温度範囲取得部162bは、車両情報取得部162aが取得したバッテリ120dの現在のSOCに応じて温度範囲TbA~TbBを取得してもよい。この場合、特性C1~C3のようなSOCに応じた複数のバッテリ120dの出力特性が予めメモリ164に記憶される。温度範囲取得部162bは、メモリ164に記憶されたこれらの複数の出力特性の中から車両情報取得部162aが取得した現在のSOCに対応する出力特性を選択し、選択した出力特性と目標バッテリ出力とに基づいて、バッテリ120dが目標バッテリ出力を出力可能なバッテリ120dの温度範囲TbA~TbBを取得する。
For this reason, the temperature
プロセッサ162の温度制御部162cは、バッテリ120dの現在の温度Tbと温度範囲TbA~TbBに基づいて、エンジンの使用が制限される特定地域に車両100が到達するまでにバッテリ120dの温度が温度範囲TbA~TbB内になるようバッテリ120dの温度を制御する。具体的に、温度制御部162cは、温度Tbが温度範囲TbA~TbBの範囲外である場合、すなわち、Tb<TbAまたはTb>TbBの場合に、温度制御を実施する。温度制御部162cは、Tb<TbAの場合、TbAとTbの差分(TbA-Tb)に応じて、差分が大きいほど大きな発熱量となるように昇温制御を実施する。また、温度制御部162cは、Tb>TbBの場合、TbとTbBとの差分(Tb-TbB)に応じて、差分が大きいほど大きな冷却量となるように冷却制御を実施する。
The
例えば、温度制御部162cは、昇温・冷却装置170のヒータを制御し、昇温制御を実施する。また、例えば、温度制御部162cは、昇温・冷却装置170のファンを制御し、冷却制御を実施する。温度制御部162cは、バッテリ120dの出力が増加するほどバッテリ120dの発熱が多くなるため、発電用モータ120bまたは駆動用モータ120cの駆動量を増大させてバッテリ120dの出力を増加させることで昇温制御を実施してもよい。同様に、温度制御部162cは、発電用モータ120bまたは駆動用モータ120cの駆動量を減少させてバッテリ120dの出力を低下させることで冷却制御を実施してもよい。なお、基本的には、車両100を駆動するためのモータの駆動量が増大するほどエンジン120aの駆動量は相対的に低下する。
For example, the
プロセッサ162の補正部162dは、車両100から境界線10までの距離に応じて発熱量または冷却量を補正し、境界線10までの距離が近いほど発熱量または冷却量を増加させる。図6は、補正部162dが発熱量または冷却量を補正する補正係数を算出するためのマップを示す特性図であって、横軸は車両100から境界線10までの距離、縦軸は補正係数を示している。図6に示すように、補正係数は、車両100から境界線10までの距離が短いほど大きな値とされる。車両100から境界線10までの距離がd1以上の場合、補正係数は0とされる。
The
補正部162dは、Tb<TbAの場合、TbAとTbの差分(TbA-Tb)に応じた発熱量に補正係数を乗算することにより、発熱量を補正する。したがって、車両100から境界線10までの距離が短いほど発熱量は大きな値に補正される。また、補正部162dは、Tb>TbBの場合、TbとTbBとの差分(Tb-TbB)に応じた冷却量に補正係数を乗算することにより、発熱量を補正する。したがって、車両100から境界線10までの距離が短いほど冷却量は大きな値に補正される。なお、車両100から境界線10までの距離がd1以上の場合は補正係数が0となり、発熱量または冷却量は0とされる。したがって、この場合は昇温制御または冷却制御は行われない。
When Tb<TbA, the
なお、図6では境界線10までの距離に対して線形な関係を有する補正係数を乗算することで発熱量または冷却量を補正しているが、境界線10までの距離に応じたマップ等を用いて発熱量または冷却量を補正してもよい。
In FIG. 6, the amount of heat generation or cooling is corrected by multiplying the amount of heat generation or cooling by a correction coefficient that has a linear relationship with the distance to the
温度制御部162cは、補正部162dにより発熱量または冷却量が補正されると、補正された発熱量または冷却量に基づいて温度制御を実施する。
When the
車両100から境界線10までの距離が短いほど、車両100がより早く境界線10の内側の特定領域に進入する可能性があり、より早くバッテリ120dを適温にする必要が生じる。境界線10までの距離が近いほど発熱量または冷却量を増加させることにより、特定地域に車両100が到達するまでにバッテリ120dの温度は温度範囲TbA~TbB内に確実に制御される。
The shorter the distance from the
また、境界線10までの距離が近いほど、車両100が境界線10の内側の特定領域に入る確率は高くなる。車両100から境界線10までの距離に応じて、距離が近いほど発熱量または冷却量が増加するように補正されることで、車両100が境界線10の内側の特定領域に入る確率が高いほどより強度の高い温度制御が実施される。したがって、境界線10の内側の特定地域に入る確率に応じた制御が可能となり、車両100が特定領域に入った際のバッテリ出力の確保と、昇温制御または冷却制御による電費などエネルギ効率の低下のバランスを考慮した温度制御が実現される。
In addition, the closer the distance to the
図7は、ECU160のプロセッサ162が行う処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、プロセッサ162により所定の制御周期毎に行われる。先ず、プロセッサ162の車両情報取得部162aが、バッテリ120dの現在の温度Tb、バッテリ120dの現在のSOC、車両100の現在位置から境界線10までの距離を取得する(ステップS10)。
Figure 7 is a flowchart showing the processing performed by the
次に、プロセッサ162の温度範囲取得部162bが、バッテリ120dが目標バッテリ出力を出力可能なバッテリ120dの温度範囲TbA~TbBを取得する(ステップS12)。次に、プロセッサ162の温度制御部162cが、Tb<TbAであるか否かを判定し(ステップS14)、Tb<TbAの場合は昇温制御を実施する(ステップS16)。この際、補正部162dは、車両100から境界線10までの距離が短いほど発熱量を大きな値に補正する。
Next, the temperature
また、温度制御部162cは、ステップS14でTb<TbAでない場合、Tb>TbBであるか否かを判定し(ステップS18)、Tb>TbBの場合は冷却制御を実施する(ステップS19)。この際、補正部162dは、車両100から境界線10までの距離が短いほど冷却量を大きな値に補正する。ステップS16,S19の後、本制御周期における処理は終了する。
If Tb<TbA is not satisfied in step S14, the
以上説明したように第1の実施形態によれば、エンジンの使用が制限される特定地域に車両100が到達するまでにバッテリ120dの温度が温度範囲TbA~TbB内になるように制御される。したがって、境界線10の内側の特定地域で車両100がモータを駆動源とするEVモードにより走行する場合に、駆動力が不足することが抑制される。
As described above, according to the first embodiment, the temperature of the
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、ナビゲーション装置150に移動目的地が設定されている場合に関する。ナビゲーション装置150に移動目的地が設定されている場合、移動目的地までの車両100の運転状態を予測できるため、車両100が境界線10の内側の特定領域に到達した際のバッテリ120dの温度、SOCを予測できる。したがって、バッテリ120dの温度制御がより高精度に実現される。第2の実施形態において、車両100に搭載されている車両制御システムの構成は、図2に示した第1の実施形態と同様である。
Second Embodiment
The second embodiment relates to a case where a travel destination is set in the
図8は、第2の実施形態において、車両100に備えられたECU160のプロセッサ162の機能ブロックを示す模式図である。プロセッサ162は、車両情報取得部162aと、温度範囲取得部162bと、温度制御部162cと、補正部162dと、推定部162eと、を有している。
Figure 8 is a schematic diagram showing functional blocks of the
プロセッサ162の車両情報取得部162aは、第1の実施形態と同様、バッテリ120dの現在の温度Tb、バッテリ120dの現在のSOC、車両100の現在位置から境界線10までの距離などの各種情報を取得する。更に、第2の実施形態では、車両情報取得部162aは、ナビゲーション装置150から、車両100が走行する走行予定ルートに関連する各種情報を取得する。
As in the first embodiment, the vehicle
プロセッサ162の推定部162eは、車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのバッテリ120dの温度Tbe、および車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのバッテリ120dのSOCを推定する。図9は、推定部162eが走行予定ルートに基づいてバッテリ120dの温度Tbeを推定する処理の流れを説明するための特性図である。図9の横軸は時間を示しており、図9の縦軸は、車速(図9(a))、路面の勾配(図9(b))、バッテリ出力(図9(c))、バッテリ損失(図9(d))、バッテリ温度(図9(e))をそれぞれ示している。図9の横軸において、時刻t0は現在時刻を、時刻t1は車両100が境界線10の内側の特定地域に入る推定時刻を示している。
The
先ず、図9(a)および図9(b)に示すように、推定部162eは、ナビゲーション装置150から、移動目的地までの走行予定ルートを車両100が走行した際の車速と勾配のデータを取得する。車速は、走行予定ルートを複数の区間に分割したときの各区間における平均車速であってもよい。また、車速は、リアルタイムの渋滞情報を考慮して得られるものであってもよい。勾配は、ナビゲーション装置150の地図情報から得られる。また、車速と勾配のデータは、過去に同じ経路を走行したときの履歴情報から得られるものであってもよい。
First, as shown in FIG. 9(a) and FIG. 9(b), the
次に、図9(c)に示すように、推定部162eは、図(a)および図9(b)に示した車速と勾配のデータ、車両100の走行抵抗、車重、バッテリ120dからタイヤへのエネルギの伝達効率に基づいて、バッテリ120dの出力の推移を推定する。なお、車両100の走行抵抗、車重、バッテリ120dからタイヤへのエネルギの伝達効率は、予め定められた値とされる。次に、図9(d)に示すように、推定部162eは、図9(c)に示すバッテリ出力を出力するときのバッテリ損失の推移を推定する。バッテリ損失が推定できると、損失分がバッテリ120dの発熱となるため、図9(e)に示すように、推定部162eは、図9(d)に示すバッテリ損失に基づいてバッテリ120dの温度推移を推定し、車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのバッテリ120dの温度Tbeを推定する。
9(c), the
図10および図11は、車両100が境界線10の内側の特定地域に入る時刻(図9に示す時刻t1)を推定する方法を説明するための模式図である。図10は、境界線10で規定される特定地域が時刻によって変わらない場合を示している。境界線10で規定される特定地域が時刻によって変わらない場合、推定部162eは、ナビゲーション装置150から得られる情報に基づいて、車両100が走行予定ルート(矢印A1の経路)に沿って走行した場合に境界線10の内側の特定地域に入る時刻を推定する。図10に示す例では、現在の時刻(6:45AM)から30分後の7:15AMに車両100が境界線10の内側の特定地域に入ることが推定されている。
Figures 10 and 11 are schematic diagrams for explaining a method of estimating the time (time t1 shown in Figure 9) when the
また、図11は、境界線10で規定される特定地域が時刻によって変わる場合を示している。図11に示す例では、7:00AM以降に境界線10が境界線10’に変更されて特定領域が拡大される。推定部162eは、7:00AM以降に境界線10が境界線10’に変更されることを考慮して、ナビゲーション装置150から得られる情報に基づいて、車両100が走行予定ルート(矢印A1の経路)に沿って走行した場合に境界線10’の内側の特定地域に入る時刻を推定する。図11に示す例では、現在の時刻(6:45AM)から15分後の7:00AMに車両100が境界線10’の内側の特定地域に入ることが推定されている。
FIG. 11 also shows a case where the specific area defined by the
推定部162eは、車両100が境界線10の内側の特定地域に入る時刻t1を推定すると、図9(d)に示すバッテリ温度推移に基づいて、時刻t1でのバッテリ温度、すなわち車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときの温度Tbeを推定する。
When the
また、推定部162eは、バッテリ120dの現在のSOCと図9(c)に示すバッテリ120dの出力の推移等に基づいて車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのバッテリ120dのSOCを推定する。
The
プロセッサ162の温度範囲取得部162b、温度制御部162c、および補正部162dの機能は、基本的に第1の実施形態と同様である。但し、バッテリ120dのSOCに基づく温度範囲TbA~TbBの取得に関し、第1の実施形態の温度範囲取得部162bがバッテリ120dの現在のSOCに基づいて温度範囲TbA~TbBを取得したのに対し、第2の実施形態の温度範囲取得部162bは推定部162eが推定した特定地域に入るときのバッテリ120dのSOCに基づいて温度範囲TbA~TbBを取得する。なお、バッテリ120dのSOCを精度よく推定できない場合、第1の実施形態と同様に現在のSOCを用いて温度範囲TbA~TbBを取得してもよい。
The functions of the temperature
また、第1の実施形態の温度制御部162cがバッテリ120dの現在の温度Tbと温度範囲TbA~TbBに基づいてバッテリ120dの温度を制御したのに対し、第2の実施形態の温度制御部162cは推定部162eが推定した特定地域に入るときの温度Tbeと温度範囲TbA~TbBに基づいてバッテリ120dの温度を制御する。なお、バッテリ120dの温度Tbeを精度よく推定できない場合、第1の実施形態と同様に現在のバッテリ120dの温度Tbを用いて温度を制御してもよい。
In addition, while the
また、第1の実施形態の補正部162dが車両100から境界線10までの距離に応じて発熱量または冷却量を補正したのに対し、第2の実施形態の補正部162dは、推定部162eが推定した車両100が境界線10に到達するまでの時間に応じて発熱量または冷却量を補正し、境界線10に到達するまでの時間が短いほど発熱量または冷却量を増加させる。
In addition, while the
図12は、補正部162dが発熱量または冷却量を補正する補正係数を算出するためのマップを示す特性図であって、横軸は車両100が境界線10に到達するまでの時間、縦軸は補正係数を示している。図12に示すように、補正係数は、車両100が境界線10に到達するまでの時間が短いほど大きな値とされる。車両100が境界線10に到達するまでの時間がT以上の場合、補正係数は0とされる。
Figure 12 is a characteristic diagram showing a map for calculating a correction coefficient by which the
上述したように、境界線10で規定される特定領域は時刻によって変更される可能性があるため、境界線10に到達するまでの時間(現在時刻を加味した時間)を考慮して発熱量または冷却量を補正することで、特に特定領域が変更された場合において、特定地域に車両100が到達するまでにバッテリ120dの温度は温度範囲TbA~TbB内に精度よく制御される。
As described above, the specific area defined by the
なお、第2の実施形態においても、補正部162dは、車両100から境界線10までの距離に応じて発熱量または冷却量を補正してもよい。この場合に、第2の実施形態では走行予定ルートに基づいて車両100が実際に走行する距離が求まるため、車両100から境界線10まで実際に走行する距離に応じて発熱量または冷却量を補正してもよい。
In the second embodiment, the
図13は、ECU160のプロセッサ162が行う処理を示すフローチャートである。先ず、プロセッサ162の車両情報取得部162aが、バッテリ120dの現在の温度Tb、バッテリ120dの現在のSOC、車両100が走行する走行予定ルート(経路)を取得する(ステップS20)。
Figure 13 is a flowchart showing the processing performed by the
次に、プロセッサ162の推定部162eが、車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのバッテリ120dの温度Tbe、および車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのSOCを推定する(ステップS22)。
Next, the
次に、プロセッサ162の温度範囲取得部162bが、目標バッテリ出力を出力可能な温度範囲TbA~TbBを取得する(ステップS24)。ステップS24の処理は、図7のステップS12と同様に行われるが、温度範囲取得部162bは、SOCを考慮して温度範囲TbA~TbBを取得する際には、推定部162eが推定した特定地域に入るときのバッテリ120dのSOCに基づいて温度範囲TbA~TbBを取得する。
Next, the temperature
次に、プロセッサ162の温度制御部162cが、Tbe<TbAであるか否かを判定し(ステップS26)、Tbe<TbAの場合は昇温制御を実施する(ステップS27)。この際、補正部162dは、車両100が境界線10に到達するまでの時間が短いほど発熱量を大きな値に補正する。
Next, the
また、温度制御部162cは、ステップS26でTbe<TbAでない場合、Tbe>TbBであるか否かを判定し(ステップS28)、Tbe>TbBの場合は冷却制御を実施する(ステップS29)。この際、補正部162dは、車両100が境界線10に到達するまでの時間が短いほど冷却量を大きな値に補正する。ステップS27,S29の後、本制御周期における処理は終了する。
If Tbe<TbA is not satisfied in step S26, the
以上説明したように第2の実施形態によれば、車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのバッテリ120dの温度Tbe、車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのバッテリ120dのSOC、および車両100が境界線10に到達するまでの時間に基づいて、バッテリ120dの温度がより高精度に制御される。
As described above, according to the second embodiment, the temperature of the
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の実施形態または第2の実施形態において、バッテリ120dのSOCが低い場合はバッテリ120dの温度制御を実施しない態様に関する。バッテリ120dの温度制御を実施すると車両制御システム全体としての電費が低下する場合がある。特に、バッテリ120dの出力に応じた発熱によりバッテリ120dを昇温制御する場合、昇温制御により消費電力が増加し、SOCが低下する場合がある。このため、バッテリ120dのSOCが低い場合はバッテリ120dの温度制御を実施しないことでSOCの低下が抑制される。これにより、EVモードで走行する際の車両100の走行距離がより長く確保される。
Third Embodiment
The third embodiment relates to an aspect in which, in the first or second embodiment, the temperature control of the
図14は、第3の実施形態において、車両100に備えられたECU160のプロセッサ162の機能ブロックを示す模式図である。プロセッサ162は、車両情報取得部162aと、温度範囲取得部162bと、温度制御部162cと、補正部162dと、推定部162eと、SOC判定部162fと、を有している。
Figure 14 is a schematic diagram showing functional blocks of the
プロセッサ162の車両情報取得部162a、温度範囲取得部162b、温度制御部162c、補正部162d、および推定部162eは、第1の実施形態または第2の実施形態と同様に構成される。
The vehicle
プロセッサ162のSOC判定部162fは、バッテリ120dのSOCが低SOCであるか否かを判定する。SOC判定部162fは、バッテリ120dのSOCが所定の閾値より小さい場合は、低SOCと判定する。所定の閾値は、例えばEVモードで所定距離(例えば50km)を走行可能な値とされる。なお、バッテリ120dのSOCとして、現在のSOC、または車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのSOCの推定値が用いられてよい。車両100が境界線10の内側の特定地域に入るときのSOCの推定値は、第2の実施形態と同様に推定される。
The
また、SOC判定部162fは、ナビゲーション装置150に移動目的地が設定されており、現在のSOCから算出される残エネルギ量が目的地に到達するまでに必要なエネルギ量よりも小さい場合に、低SOCと判定してもよい。この場合、SOC判定部162fは、図9(c)に示すバッテリ出力の推移を積算することで目的地に到達するまでに必要なエネルギ量を算出し、現在のSOCから算出される残エネルギ量が目的地に到達するまでに必要なエネルギ量よりも小さいか否かを判定する。なお、目的地が境界線10の内側の特定地域内の場合、特定地域に到達するまでのHVモードによる走行に必要なエネルギ量と、特定地域内でのEVモードによる走行に必要なエネルギ量との合計が目的地に到達するまでに必要なエネルギ量とされてよい。
The
プロセッサ162の温度制御部162cは、SOC判定部162fが低SOCであると判定した場合は、バッテリ120dの温度制御を行わない。
If the
図15は、ECU160のプロセッサ162が行う処理を示すフローチャートであって、バッテリ120dのSOCに応じた温度制御を図7に示した第1の実施形態の処理に追加した例を示す図である。なお、図15は、図7に対してステップS30の処理が追加されている点で図7と相違する。このため、以下では図7と共通する処理については説明を省略する。
Figure 15 is a flowchart showing the processing performed by the
ステップS12の後、プロセッサ162のSOC判定部162fが、バッテリ120dのSOCが低SOCであるか否かを判定する(ステップS30)。バッテリ120dのSOCが低SOC場合、以降の処理を行うことなく本制御周期における処理は終了する。
After step S12, the
一方、ステップS30でバッテリ120dのSOCが低SOCでない場合、図7のステップS14以降の処理が行われる。
On the other hand, if the SOC of
なお、図15の処理では、SOCに応じた温度制御を図7に示した第1の実施形態の処理に追加した例を示したが、SOCに応じた温度制御を図13に示した第2の実施形態の処理に追加してもよい。SOCに応じた温度制御を図13に示した第2の実施形態の処理に追加する場合は、図15のステップS30の処理が図13のステップS24の後に追加される。 Note that the process in FIG. 15 shows an example in which temperature control according to SOC is added to the process of the first embodiment shown in FIG. 7, but temperature control according to SOC may also be added to the process of the second embodiment shown in FIG. 13. When temperature control according to SOC is added to the process of the second embodiment shown in FIG. 13, the process of step S30 in FIG. 15 is added after step S24 in FIG. 13.
以上説明したように第3の実施形態によれば、バッテリ120dのSOCが低い場合は温度制御を行わないため、EVモードで走行する際の車両100の走行距離がより長く確保される。
As described above, according to the third embodiment, when the SOC of the
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、ナビゲーション装置150に移動目的地が設定されており、目的地に到達するまでに必要なエネルギ量を確保できない場合に、SOCを回復させるための処理が行われる。
Fourth Embodiment
In the fourth embodiment, a travel destination is set in the
図16は、第4の実施形態において、車両100に備えられたECU160のプロセッサ162の機能ブロックを示す模式図である。プロセッサ162は、車両情報取得部162aと、温度範囲取得部162bと、温度制御部162cと、補正部162dと、推定部162eと、SOC判定部162fと、SOC回復部162gと、を有している。
Figure 16 is a schematic diagram showing functional blocks of the
プロセッサ162の車両情報取得部162a、温度範囲取得部162b、温度制御部162c、補正部162d、および推定部162eは、第1の実施形態または第2の実施形態と同様に構成される。
The vehicle
第4の実施形態において、プロセッサ162のSOC判定部162fは、第1の閾値に基づいて、バッテリ120dのSOCが低SOCであるか否かを判定する。更に、SOC判定部162fは、第2の閾値に基づいて、バッテリ120dのSOCが目的地までEVモードによる走行ができるレベルであるか否かを判定する。ここで、第2の閾値は、目的地に到達するまでに必要なエネルギ量を確保できるSOCである。一方、第1の閾値は第2の閾値にマージンを加えたSOCである。したがって、第1の閾値>第2の閾値、という関係が成立する。
In the fourth embodiment, the
プロセッサ162のSOC回復部162gは、バッテリ120dのSOCが低SOCであり、且つバッテリ120dのSOCが目的地までEVモードによる走行ができるレベルでない場合に、SOCを回復させるための処理を行う。具体的には、SOC回復部162gは、SOCを回復させるための提案を表示装置180に表示する処理を行う。例えば、SOC回復部162gは、これから走行する走行予定ルートにおいて充電ステーションを経由し、充電ステーションで充電することの提案、または車両100の運転モードをバッテリ120dに充電する充電モードにすることの提案などを表示装置180に表示する処理を行う。または、SOC回復部162gは、エンジン120aを始動して発電用モータ120bに発電させることでバッテリ120dのSOCを回復させる処理を行う。
The
図17は、ECU160のプロセッサ162が行う処理を示すフローチャートであって、バッテリ120dのSOCに応じた温度制御を図13に示した第2の実施形態の処理に追加した例を示す図である。なお、図17は、図13に対してステップS30、ステップS40,ステップS42の処理が追加されている点で図13と相違する。このため、以下では図13と共通する処理については説明を省略する。
Figure 17 is a flowchart showing the processing performed by the
ステップS24の後、プロセッサ162のSOC判定部162fが、バッテリ120dのSOCが低SOCであるか否かを判定する(ステップS30)。ステップS30では、SOC判定部162fは、バッテリ120dのSOCが第2の閾値よりも小さい場合は低SOCであると判定する。ステップS30でバッテリ120dのSOCが低SOCであると判定すると、SOC判定部162fは、目的地までEVモードによる走行が可能であるか否かを判定する(ステップS40)。ステップS40では、SOC判定部162fは、バッテリ120dのSOCが第2の閾値よりも小さい場合は目的地までEVモードによる走行が可能でないと判定する。
After step S24, the
ステップS40において、目的地までのEV走行が可能でないと判定されると、プロセッサ162のSOC回復部162gがSOCを回復させるための処理を行う(ステップS42)。SOC回復部162gは、SOCを回復させるための提案を表示装置180に表示する処理、または、エンジン120aを始動して発電用モータ120bに発電させることでSOCを回復させる処理を行う。
If it is determined in step S40 that EV driving to the destination is not possible, the
一方、ステップS30でバッテリ120dのSOCが低SOCでない場合、図13のステップS26以降の処理が行われる。また、ステップS40で目的地までのEV走行が可能であると判定されると、ステップS42の処理を行うことなく、本制御周期における処理は終了する。
On the other hand, if the SOC of
以上説明したように第4の実施形態によれば、バッテリ120dのSOCが低い場合は温度制御を行わないため、EVモードで走行する際の車両100の走行距離がより長く確保される。また、バッテリ120dのSOCが低下している場合に、SOCを回復させるための処理を行うため、バッテリ120dのSOCが回復される。
As described above, according to the fourth embodiment, when the SOC of the
10 境界線
10’ 境界線
100 車両
110 測位情報受信機
120 車両制御機器
120a エンジン
120b 発電用モータ
120c 駆動用モータ
120d バッテリ
130 無線端末
140 センサ
150 ナビゲーション装置
160 電子制御装置(ECU)
162 プロセッサ
162a 車両情報取得部
162b 温度範囲取得部
162c 温度制御部
162d 補正部
162e 推定部
162f SOC判定部
162g SOC回復部
164 メモリ
166 通信インターフェース
170 昇温・冷却装置
180 表示装置
1000 制御システム
10 Boundary 10'
162
Claims (1)
前記モータの駆動力のみで前記車両を駆動するための所定出力を前記バッテリが出力可能な前記バッテリの温度範囲であって、前記バッテリのSOCに応じた該温度範囲を取得する温度範囲取得部と、
前記エンジンの使用が制限される特定地域に車両が到達するまでに前記バッテリの温度が前記温度範囲内になるよう前記バッテリの温度を制御する温度制御部と、
を備える、バッテリ温度制御装置。 1. A device for controlling a temperature of a battery in a vehicle including an engine, a battery, and a motor that receives power from the battery to drive the vehicle, comprising:
a temperature range acquisition unit that acquires a temperature range of the battery in which the battery can output a predetermined output for driving the vehicle only by a driving force of the motor, the temperature range corresponding to an SOC of the battery ;
a temperature control unit that controls a temperature of the battery so that the temperature of the battery is within the temperature range before the vehicle reaches a specific area where the use of the engine is restricted;
A battery temperature control device comprising:
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