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JP7638131B2 - ワイヤロープ、連結部材、ワイヤロープの装着方法 - Google Patents

ワイヤロープ、連結部材、ワイヤロープの装着方法 Download PDF

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JP7638131B2 JP2021058954A JP2021058954A JP7638131B2 JP 7638131 B2 JP7638131 B2 JP 7638131B2 JP 2021058954 A JP2021058954 A JP 2021058954A JP 2021058954 A JP2021058954 A JP 2021058954A JP 7638131 B2 JP7638131 B2 JP 7638131B2
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Description

本発明は、ワイヤロープ、連結部材、ワイヤロープの装着方法に関する。
従来、ワイヤロープ(起伏ロープ)の巻き取り及び巻き出しによってブームを起伏させるクレーンが知られている(例えば、特許文献1参照)。このワイヤロープを古いものから新しいものに交換する場合、新旧2本のワイヤロープを連結部材で連結させてから古いワイヤロープを巻き取ることで、新しいワイヤロープがクレーンに装着される。
このような連結部材として、例えば特許文献2に記載のものでは、両端に接続されたロープ固定用のネットを各ワイヤロープの端部に装着させて、2本のワイヤロープを連結している。
特開2012-76915号公報 実開平6-61884号公報
しかしながら、ブームを起伏させるクレーンに使用されるワイヤロープは複数のシーブに掛け回されている。そのため、ワイヤロープの交換時(巻き取り時)には連結部材に大きな張力が作用する。したがって、ネットを装着しただけの連結状態では、ネットの拘束力が張力に負けたりワイヤロープ同士が捩れたりして、ネットからワイヤロープが脱落してしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、クレーンのワイヤロープを好適に交換できるようにすることを目的とする。
本発明は、クレーン本体と、当該クレーン本体に対して起伏するブームとを備えるクレーンに使用され、前記クレーン本体の複数のシーブに掛け回されるワイヤロープであって、
ワイヤロープ交換時に当該ワイヤロープ同士を連結する連結部材と連結可能な被連結部材が、端部に固定され
前記被連結部材は、前記連結部材の連結具が挿通可能な孔部を有し、
前記孔部は、当該ワイヤロープの長手方向に沿って長尺に形成されている。
また本発明は、クレーン本体と、当該クレーン本体に対して起伏するブームとを備えるクレーンに使用され、前記クレーン本体の複数のシーブに掛け回されるワイヤロープであって、
ワイヤロープ交換時に当該ワイヤロープ同士を連結する連結部材と連結可能な被連結部材が、端部に固定され、
前記被連結部材が固定された前記端部は、先細り状に形成されている。
また本発明は、上記のワイヤロープを連結する連結部材であって、クレーンに設けられた複数のシーブに掛け回される前記ワイヤロープを交換するときに、当該ワイヤロープ同士を連結し、
一方のワイヤロープに連結される第1連結部と、他方のワイヤロープに連結される第2連結部と、を有し、
前記第1連結部と前記第2連結部とは、第1軸回りに相対回転可能に接続されており、 前記シーブの溝内に収容可能な形状及び大きさに形成されている。
また本発明は、上記のワイヤロープを用い、クレーン本体に対して起伏するブームを備えるクレーンに設けられた複数のシーブに、前記ワイヤロープを掛け回すワイヤロープの装着方法であって、
相対回転可能に接続された第1連結部と第2連結部とを有する連結部材を用い、
前記複数のシーブに予め掛け回された第1のワイヤロープの端部に前記第1連結部を連結し、第2のワイヤロープの端部に前記第2連結部を連結して、前記第1のワイヤロープと前記第2のワイヤロープとを連結する連結工程と、
前記第1のワイヤロープを巻き取って前記第2のワイヤロープを前記複数のシーブに掛け回す装着工程と、
を含む。
本発明によれば、クレーンのワイヤロープを好適に交換することができる。
実施形態に係るクレーンの側面図である。 (a)は上部スプレッダの平面図であり、(b)は下部スプレッダの平面図である。 上部スプレッダと下部スプレッダの間に掛け回されたワイヤロープを示す模式図である。 2本のワイヤロープの端部が連結部材9で連結された状態を示す図であり、(a)が側面図、(b)が正面図である。 連結部材を介して連結された2本のワイヤロープがワイヤロープ用シーブに掛け回された状態を示す図であって、(a)が側方から見た図であり、(b)が(a)のV-V線での断面図である。 実施形態に係るワイヤロープの交換方法を説明するための図であって、ワイヤロープ巻き取り前の状態を示す図である。 実施形態に係るワイヤロープの交換方法を説明するための図であって、ワイヤロープ巻き取り後の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[クレーンの全体構成]
図1は、本実施形態に係るクレーン1の側面図である。
この図に示すように、クレーン1は、いわゆる移動式のクローラクレーンである。具体的に、クレーン1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に起伏可能に取付けられたブーム4とを含む。このうち上部旋回体3は、本発明に係るクレーン本体の一例に相当する。
なお、以下では、上部旋回体3の搭乗者から見た前後左右方向をクレーン1の前後左右方向として説明する。
上部旋回体3の前側にはブーム4の基端部が支持されている。また、上部旋回体3におけるブーム支持位置よりも後側には、マスト31の基端部が支持されている。
上部旋回体3の後部には、ブーム4及び吊荷との重量バランスをとるカウンタウエイト5が取付けられている。
ブーム4は、基端部を中心に起伏可能なように上部旋回体3に取付けられている。ブーム4は、基端側の下部ブーム41と、先端側の上部ブーム42とを備えている。
下部ブーム41と上部旋回体3との間にはバックストップ32が懸架されている。バックストップ32は、ブーム4の起伏角度が予め定められた最大起伏角度になるとそれ以上に回動しないように、ブーム4の回動を機械的に規制する。
ブーム4の先端(上端)にはシーブ43が設けられ、このシーブ43を介して巻上ロープ35の一端がフック36に接続されている。より詳しくは、上部ブーム42とフック36(のシーブ)に複数回掛け回された巻上ロープ35が、上部ブーム42又はフック36に接続されている。巻上ロープ35の他端は上部旋回体3上の巻上ドラム(図示省略)に巻回されており、この巻上ドラムの駆動によってフック36が昇降する。
マスト31の上端には、上部スプレッダ6が設けられている。上部スプレッダ6とブーム4の上端部とは、ペンダントロープ44を介して連結されている。
上部旋回体3の後部であって上部スプレッダ6の下方には、下部スプレッダ7が設けられている。上部スプレッダ6と下部スプレッダ7との間には、ワイヤロープ(起伏ロープ)8が複数回掛け回されている。ワイヤロープ8は上部旋回体3上の起伏ドラム(起伏ウィンチ)33(図3参照)に巻回されており、この起伏ドラム33によりワイヤロープ8が巻き取り又は巻き出されると、上部スプレッダ6と下部スプレッダ7との間隔が変化し、マスト31が傾動してブーム4が起伏する。
[ワイヤロープの構成]
図2(a)、(b)は、上部スプレッダ6及び下部スプレッダ7の平面図であり、図3は、上部スプレッダ6と下部スプレッダ7の間に掛け回されたワイヤロープ8を示す模式図である。
上述のとおり、ワイヤロープ8は、上部スプレッダ6と下部スプレッダ7との間に掛け回されている。
上部スプレッダ6は、図2(a)に示すように、マスト取付部61と、ペンダントロープ接続部62と、シーブ支持部63とを有している。
マスト取付部61は、左右方向(ブーム4の幅方向)に沿った回動軸Ax1回りに回動可能なように、マスト31の上端に取り付けられる。
ペンダントロープ接続部62は、回動軸Ax1回りに回動可能なようにマスト取付部61に連結される。ペンダントロープ接続部62先端の左右両端には、左右一対のペンダントロープ44が接続される。
シーブ支持部63は、回動軸Ax1回りに回動可能なようにマスト取付部61に連結され、複数(本実施形態では8つ)の上部シーブ64を支持している。複数の上部シーブ64は、それぞれ左右方向に沿った中心軸回りに回動可能な状態で、左右方向に並設されている。
下部スプレッダ7は、図2(b)に示すように、脚部71と、複数の下部シーブ72と、固定シーブ73と、スライドシーブ74とを有している。
脚部71は、上部旋回体3に支持される。
複数の下部シーブ72は、上部スプレッダ6の上部シーブ64よりも1つ少ない数量(本実施形態では7つ)のものが、それぞれ左右方向に沿った中心軸回りに回動可能な状態で、左右方向に並設されている。
固定シーブ73は、左右方向に沿った中心軸回りに回動可能な状態で、複数の下部シーブ72よりも下側かつ左側に配置されている。
スライドシーブ74は、左右方向に沿った中心軸回りに回動可能な状態で、固定シーブ73の側方(右側)に配置されている。このスライドシーブ74は、起伏ドラム33の幅に応じた所定の範囲内で、左右方向に移動可能に構成されている。
ワイヤロープ8は、図3に示すように、上部スプレッダ6の複数の上部シーブ64と、下部スプレッダ7の複数の下部シーブ72、固定シーブ73及びスライドシーブ74との間に掛け回されている。
具体的に、起伏ドラム33から巻き出されたワイヤロープ8は、まず、下部スプレッダ7のスライドシーブ74を介して、一端(図3の右端)から3番目の上部シーブ64に掛け回される。次に、このワイヤロープ8は、一端から2番目の下部シーブ72、1番目の上部シーブ64、1番目の下部シーブ72、2番目の上部シーブ64、3番目の下部シーブ72、4番目の上部シーブ64の順に掛け回される。その後、このワイヤロープ8は、他端側(図3の左側)に隣接するシーブに順次移りつつ、上部シーブ64と下部シーブ72との間に交互に掛け回される。そして、左端の上部シーブ64に掛け回されたワイヤロープ8は、下部スプレッダ7の固定シーブ73を介してロードセル34に固定される。ロードセル34は、ワイヤロープ8の張力を検出するものであり、上部旋回体3に設けられる。
なお、ワイヤロープ8は、上部スプレッダ6と下部スプレッダ7の間に掛け回されていればよく、その掛け回し態様は本実施形態のものに限定されない。
図4(a)、(b)は、2本のワイヤロープ8の端部が連結部材9で連結された状態を示す図であり、このうち(a)が側面図、(b)が正面図である。これらの図は、後述するように、ワイヤロープ8の交換時にワイヤロープ8同士が連結された状態を示す図であって、常態のクレーン1におけるワイヤロープ8の状態を示すものではない。
これらの図に示すように、ワイヤロープ8の端部には、当該ワイヤロープ8の交換時に利用するプレート部材(被連結部材)81が固定されている。
プレート部材81は、ワイヤロープ8交換時に用いる連結部材9に連結可能なものである。具体的に、プレート部材81は、金属製(例えばSS材)の略長方形板であり、ワイヤロープ8の長手方向に沿って延在した状態でワイヤロープ8の端部に溶接により固定されている。より詳しくは、ワイヤロープ8の端部は先細り状に切断されており、プレート部材81を所定長さだけ噛み込んだ状態で当該プレート部材81に固定されている。これにより、ワイヤロープ8とプレート部材81とは、より強固に固定される。プレート部材81の幅Wpは、端部以外のワイヤロープ8の外径D1と同等以下(例えば、外径D1の1.1倍以下)であって、ワイヤロープ8先端の外径D2よりも大きい。また、プレート部材81の厚さtは、ワイヤロープ8先端の外径D2よりも小さい。ワイヤロープ8の端部の先細り状の部分は、プレート部材81と長手方向位置で重なるように形成されている。ワイヤロープ8の端部の「先細り状」とは、ワイヤロープ8の中央部側から端部側に向かって徐々に径が小さくなる形状をいう。
プレート部材81には、ワイヤロープ8の長手方向に沿って長尺な長孔(孔部)81aが形成されている。長孔81aは、連結部材9の連結具(後述するシャックル911のアイ912、ピン922)が挿通可能な形状及び大きさに形成されている。これにより、プレート部材81に連結部材9を連結することができる。すなわち、本実施形態においてプレート部材81が連結部材9に「連結可能」であるとは、連結部材9の上記連結具を長孔81aに挿通可能なことをいう。ただし、プレート部材81は連結部材9に連結可能であれば、その連結態様は特に限定されない。また、長孔81aの具体形状は特に限定されず、例えば長円形状であってもよいしU字状であってもよい。さらに、プレート部材(被連結部材)81の形状も特に限定されず、連結部材9と連結可能であればよい。例えば、プレート状(板状)に限定されるものでなく、柱状や筒状など各種形状を採用可能である。
なお、プレート部材81は、溶接以外の手法(例えばカシメ、接着剤等)でワイヤロープ8に固定してもよいが、特に固定部をコンパクトに構成する点では溶接で固定するのが好ましい。また、プレート部材81は、ワイヤロープ8に対して相対移動(長手方向や周方向)しないように固定されているのが好ましい。ただし、プレート部材81とワイヤロープ8が分離しないように固定されていれば、相対移動可能な遊びのある固定方法も採用可能である。また、プレート部材81は、ワイヤロープ8の両端に固定されていなくともよく、少なくともロードセル34に固定される側の端部に固定されていればよい。
ワイヤロープ8同士を連結する連結部材9は、長手方向(連結方向)に沿った第1軸J1回りに相対回転可能に接続された第1連結部91と第2連結部92を有している。連結部材9は、第1連結部91と第2連結部92に個別にワイヤロープ8が連結されることにより、これらのワイヤロープ8同士を連結する。
第1連結部91は、第1連結部本体910と、ワイヤロープ8のプレート部材81に連結されるシャックル(第1連結具)911とを有している。シャックル911は、第1軸J1と略直交する第2軸J2回りに回動可能なように、ピン913により第1連結部本体910に取付け及び取外しが可能となっている。第1連結部91は、シャックル911をプレート部材81の長孔81aに掛けてピン913で係止することにより、プレート部材81に連結される。したがって、この場合のプレート部材81の長孔81aは、上述のとおり、シャックル911のアイ912が挿通可能な形状及び大きさに形成されている。
第2連結部92は、第2連結部本体920と、ピン(第2連結具)922とを有している。第2連結部本体920は、第1連結部本体910と第1軸J1回りに相対回転可能に接続されている。第2連結部本体920は、第1連結部本体910が接続された側とは反対側に開口するU字孔921を有している。ピン922は、第1連結部本体910が接続された側とは反対側で、第1軸J1と略直交する第3軸J3に沿ってU字孔921に挿通されて第2連結部本体920に締結可能となっている。第2連結部92は、U字孔921に挿入したプレート部材81の長孔81aにピン922を挿通させて係止することにより、プレート部材81に連結される。プレート部材81は、ピン922に沿った第3軸J3回りに回動可能なように当該ピン922に支持される。したがって、この場合のプレート部材81の長孔81aは、上述のとおり、ピン922が挿通可能な形状及び大きさ(すなわち、ピン922の挿通部の外径よりも大きい孔幅)に形成されている。
シャックル911を介して一方のワイヤロープ8を回動可能に支持する第2軸J2と、他方のワイヤロープ8のプレート部材81を回動可能に支持する第3軸J3とが、第1軸J1(長手方向)上の異なる位置に配置されている。これにより、連結箇所が一箇所に集約されているボールジョイント構造に比べ、連結箇所に作用する負荷を分散でき、ひいては、例えば後述のワイヤロープ用シーブ85の溝85a内に収める目的で連結部材9を比較的に小さく構成した場合であっても、ワイヤロープ8同士を強固に連結できる。特に、ブーム起伏用のワイヤロープ8は一般的に巻上ロープよりも径が小さいため、このように小さくても強固な連結が可能な連結部材9は、ブーム起伏用のワイヤロープ8に用いるものとして非常に有効である。
また、連結部材9の最大幅(図4の例ではシャックル911の幅)Wcは、ワイヤロープ8の外径D1と同等以下(例えば、外径D1の1.4倍以下)の大きさとなっている。
図5(a)、(b)は、連結部材9を介して連結された2本のワイヤロープ8が、当該ワイヤロープ8が掛け回されるシーブ(上部シーブ64、下部シーブ72、固定シーブ73及びスライドシーブ74を含む。以下、「ワイヤロープ用シーブ」という。)85に掛け回された状態を示す図であり、このうち(a)が側方から見た図、(b)が(a)のV-V線での断面図である。
この図に示すように、ワイヤロープ8は、連結部材9を介して2本が連結された状態において、ワイヤロープ用シーブ85の溝85a内に収容可能となっている。つまり、プレート部材81と連結部材9とは、溝85a内に収容可能な形状及び大きさに形成されている。ここで、「溝85a内に収容可能」とは、ワイヤロープ用シーブ85に掛け回された状態で、その溝85aから突出せずに溝85a内に収まることをいい、換言すれば、溝85aがシーブカバー87に覆われた場合でも当該シーブカバー87に干渉(接触)せずに溝85a内に収まることをいう。すなわち、プレート部材81を含むワイヤロープ8と連結部材9とは、突出することなく溝85a内に収まっており、スムーズに巻き取り及び巻き出し可能なように好適にワイヤロープ用シーブ85に掛け回されている。
[ワイヤロープの交換方法(装着方法)]
続いて、上部スプレッダ6と下部スプレッダ7の間に掛け回されている古いワイヤロープ8Aを新しいワイヤロープ8Bに交換して装着する方法について説明する。
図6及び図7は、ワイヤロープ8の交換方法を説明するための図であって、図6がワイヤロープ8巻き取り前の状態を示す図であり、図7がワイヤロープ8巻き取り後の状態を示す図である。
図6に示すように、ワイヤロープ8の交換時には、まず作業者は、古いワイヤロープ8Aの一端をロードセル34から取り外し、連結部材9を介して新しいワイヤロープ8Bの一端に連結する。つまり、連結部材9のうち、第1連結部91及び第2連結部92の一方を古いワイヤロープ8A端部のプレート部材81に連結し、他方を新しいワイヤロープ8B端部のプレート部材81に連結して、新旧2本のワイヤロープ8A,8Bを連結する。新しいワイヤロープ8Bはドラム95に巻回されている。
それから、作業者は、古いワイヤロープ8Aの他端を起伏ドラム33に数周巻回させてから回収用ドラム(ウィンチ)96に巻き付ける。
この状態で、起伏ドラム33と回収用ドラム96を駆動し、2本のワイヤロープ8A、8B間の連結部材9が起伏ドラム33と回収用ドラム96の間に位置するまで古いワイヤロープ8Aを巻き取る。これにより、図7に示すように、新しいワイヤロープ8Bが上部スプレッダ6と下部スプレッダ7の間(複数のワイヤロープ用シーブ85)に掛け回され、古いワイヤロープ8Aが回収用ドラム96に巻き取られた状態となる。
このとき、連結部材9の第1連結部91と第2連結部92は相対回転可能であるので、2本のワイヤロープ8A、8Bの捩れを抑制できる。
またこのとき、プレート部材81と連結部材9はワイヤロープ用シーブ85の溝85a内に収容可能な形状及び大きさに形成されているので、例えばワイヤロープ用シーブ85にシーブカバー87が被せられた場合などでも、ワイヤロープ8A、8B同士の連結部を溝85a内に好適に挿通させることができる。
なお、本実施形態ではワイヤロープ8同士を交換する方法について説明したが、この方法における古いワイヤロープ8Aには、ワイヤロープ8よりも細く、ワイヤロープ用シーブ85に掛け回しやすいパイロットロープを含む。
すなわち、クレーン1の組立時等において、上部スプレッダ6と下部スプレッダ7の間にワイヤロープ8が掛け回されていないときには、まずハンドリングしやすいパイロットロープを上部スプレッダ6と下部スプレッダ7の間に掛け回す。パイロットロープの端部は、ワイヤロープ8と同様に、予め固定されたプレート部材81を有している(または、連結部材9に連結可能となっている)。そして、上記同様に、パイロットロープと新しいワイヤロープ8Bを連結部材9で連結してパイロットロープを巻き取ることにより、新しいワイヤロープ8Bが上部スプレッダ6と下部スプレッダ7の間に掛け回される。
[本実施形態の技術的効果]
以上のように、本実施形態によれば、ワイヤロープ8の端部に、ワイヤロープ8の交換時に当該ワイヤロープ8同士を連結する連結部材9と連結可能なプレート部材81が固定されている。
これにより、ロープ固定用のネットで連結部材とワイヤロープを連結していた従来と異なり、連結部材9とワイヤロープ8を強固に連結することができる。したがって、複数のワイヤロープ用シーブ85に掛け回された状態で、連結された2本のワイヤロープ8を巻き取った場合でも、連結部材9からのワイヤロープ8の脱落を抑制することができる。ひいては、クレーン1のワイヤロープ8を好適に交換することができる。
また本実施形態によれば、プレート部材81は、連結部材9の連結具が挿通可能な長孔81aを有する。
したがって、連結部材9の連結具を長孔81aに挿通させてプレート部材81に連結することにより、連結部材9とワイヤロープ8とをより確実に強固に連結することができる。
また本実施形態によれば、プレート部材81が固定されたワイヤロープ8の端部は先細り状に形成されており、その外径D2がプレート部材81の幅Wpよりも小さいので、ワイヤロープ8の端部にプレート部材81を好適に固定することができる。
また本実施形態によれば、プレート部材81がワイヤロープ用シーブ85の溝85a内に収容可能な形状及び大きさに形成されている。
これにより、例えばワイヤロープ用シーブ85にシーブカバー87が被せられた場合などでも、ワイヤロープ8同士の連結部を溝85a内に好適に挿通させることができる。
また本実施形態によれば、連結部材9がワイヤロープ用シーブ85の溝85a内に収容可能な形状及び大きさに形成されている。
これにより、例えばワイヤロープ用シーブ85にシーブカバー87が被せられた場合などでも、ワイヤロープ8同士の連結部を溝85a内に好適に挿通させることができる。したがって、複数のワイヤロープ用シーブ85に掛け回された状態で、連結された2本のワイヤロープ8を巻き取った場合でも、連結部材9からのワイヤロープ8の脱落を抑制することができる。ひいては、クレーン1のワイヤロープ8を好適に交換することができる。
また本実施形態によれば、連結部材9は、2本のワイヤロープ8に個別に連結される第1連結部91と第2連結部92とが相対回転可能に接続されている。
これにより、ロープ固定用のネットで連結部材とワイヤロープを連結していた場合と異なり、連結部材9を介して連結された2本のワイヤロープ8の捩れを抑制できる。したがって、複数のワイヤロープ用シーブ85に掛け回された状態で、連結された2本のワイヤロープ8を巻き取った場合でも、2本のワイヤロープ8の捩れを抑制し、連結部材9からのワイヤロープ8の脱落を抑制することができる。ひいては、クレーン1のワイヤロープ8を好適に交換することができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限られない。
例えば、上記実施形態では、古いワイヤロープ8A(パイロットロープを含む)と新しいワイヤロープ8Bの双方の端部にプレート部材81が固定されていることとしたが、プレート部材81は、これらのうち少なくとも新しいワイヤロープ8Bの端部に固定されていればよい。
また上記実施形態では、クレーンのブーム起伏構造として、いわゆるライブマスト方式を例に挙げて説明した。しかし、本発明は、複数のシーブに掛け回されたワイヤロープに広く適用可能であり、例えばAフレーム方式のブーム起伏構造のものにも適用可能であるし、ブーム起伏用でなく、上部ブームのシーブとフックの複数のシーブとの間に掛け回される巻上ロープにも適用可能である。ただし、巻き取り及び巻き出しによってブームを起伏させる起伏ロープは、ブームのシーブとフックの複数のシーブとの間にかけ回される巻上ロープよりも一般的に交換頻度が多く、特に有効である。
その他、上記実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 クレーン
3 上部旋回体(クレーン本体)
4 ブーム
6 上部スプレッダ
64 上部シーブ
7 下部スプレッダ
72 下部シーブ
73 固定シーブ
74 スライドシーブ
8 ワイヤロープ
8A ワイヤロープ(第1のワイヤロープ)
8B ワイヤロープ(第2のワイヤロープ)
D1 外径
D2 先端の外径
81 プレート部材
81a 長孔(孔部)
Wp 幅
9 連結部材
91 第1連結部
910 第1連結部本体
911 シャックル(第1連結具)
912 アイ
913 ピン
92 第2連結部
920 第2連結部本体
921 U字孔
922 ピン(第2連結具)
Wc 最大幅
33 起伏ドラム
85 ワイヤロープ用シーブ
85a 溝
87 シーブカバー
95 ドラム
96 回収用ドラム

Claims (11)

  1. クレーン本体と、当該クレーン本体に対して起伏するブームとを備えるクレーンに使用され、前記クレーン本体の複数のシーブに掛け回されるワイヤロープであって、
    ワイヤロープ交換時に当該ワイヤロープ同士を連結する連結部材と連結可能な被連結部材が、端部に固定され
    前記被連結部材は、前記連結部材の連結具が挿通可能な孔部を有し、
    前記孔部は、当該ワイヤロープの長手方向に沿って長尺に形成されている、
    ワイヤロープ。
  2. クレーン本体と、当該クレーン本体に対して起伏するブームとを備えるクレーンに使用され、前記クレーン本体の複数のシーブに掛け回されるワイヤロープであって、
    ワイヤロープ交換時に当該ワイヤロープ同士を連結する連結部材と連結可能な被連結部材が、端部に固定され、
    前記被連結部材が固定された前記端部は、先細り状に形成されている、
    イヤロープ。
  3. 前記被連結部材は、前記連結部材の連結具が挿通可能な孔部を有する、
    請求項2に記載のワイヤロープ。
  4. 前記孔部は、当該ワイヤロープの長手方向に沿って長尺に形成されている、
    請求項3に記載のワイヤロープ。
  5. 前記被連結部材が固定された前記端部は、先細り状に形成されている、
    請求項1に記載のワイヤロープ。
  6. 先細り状に形成された前記端部の外径は、前記被連結部材の幅よりも小さい、
    請求項2又は5に記載のワイヤロープ。
  7. 前記被連結部材は、前記シーブの溝内に収容可能な形状及び大きさに形成されている、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のワイヤロープ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のワイヤロープを連結する連結部材であって、
    クレーンに設けられた複数のシーブに掛け回される前記ワイヤロープを交換するときに、当該ワイヤロープ同士を連結し、
    一方のワイヤロープに連結される第1連結部と、他方のワイヤロープに連結される第2連結部と、を有し、
    前記第1連結部と前記第2連結部とは、第1軸回りに相対回転可能に接続されており、 前記シーブの溝内に収容可能な形状及び大きさに形成されている、
    連結部材。
  9. 前記第1連結部は、第1連結部本体と、前記第1軸と直交する第2軸回りに前記第1連結部本体に対して回動可能な第1連結具と、を有し、当該第1連結具に前記一方のワイヤロープが連結され、
    前記第2連結部は、第2連結部本体と、前記第1軸と直交する第3軸回りに前記第2連結部本体に対してワイヤロープを回動可能に支持可能な第2連結具と、を有し、当該第2連結具に前記他方のワイヤロープが連結される、
    請求項8に記載の連結部材。
  10. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のワイヤロープを用い、クレーン本体に対して起伏するブームを備えるクレーンに設けられた複数のシーブに、前記ワイヤロープを掛け回すワイヤロープの装着方法であって、
    相対回転可能に接続された第1連結部と第2連結部とを有する連結部材を用い、
    前記複数のシーブに予め掛け回された第1のワイヤロープの端部に前記第1連結部を連結し、第2のワイヤロープの端部に前記第2連結部を連結して、前記第1のワイヤロープと前記第2のワイヤロープとを連結する連結工程と、
    前記第1のワイヤロープを巻き取って前記第2のワイヤロープを前記複数のシーブに掛け回す装着工程と、
    を含む、
    ワイヤロープの装着方法。
  11. 前記連結工程においては、前記第2のワイヤロープの前記端部に固定された被連結部材を前記第2連結部に連結する、
    請求項10に記載のワイヤロープの装着方法。
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