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JP7632243B2 - 物質検出システム - Google Patents

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JP7632243B2
JP7632243B2 JP2021188684A JP2021188684A JP7632243B2 JP 7632243 B2 JP7632243 B2 JP 7632243B2 JP 2021188684 A JP2021188684 A JP 2021188684A JP 2021188684 A JP2021188684 A JP 2021188684A JP 7632243 B2 JP7632243 B2 JP 7632243B2
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Description

本発明は、物質検出システムに関する。
特許文献1には、感応膜に対して物質が吸着又は脱離した時に生じる共振周波数の変化量に基づいて、物質を検出する物質検出システムとしての化学センサデバイスが開示されている。この化学センサデバイスは、それぞれが異なる物質に対して脱吸着特性を示す感応膜が設けられた複数の振動子を備えている。各振動子は、圧電基板を備えており、交流電圧が印加されて圧電基板が変形することで加振される。物質が感応膜に吸着又は脱離すれば、各振動子の共振周波数が変化する。これにより、物質の検出が可能になる。
この化学センサデバイスを用いれば、複数種類の物質から構成される匂いを検出することが可能である。各感応膜の反応値のパターン、すなわち匂いを構成する複数の物質の構成比に基づいて、気体に含まれる匂いが特定される。
特開2009-204584号公報
上述のように、気体の匂いは、気体に含まれる複数種類の物質で構成される。そのため、気体の匂いを正確に特定するためには、対応する物質をそれぞれ検出する複数の物質センサが必要となる。この場合、複数の物質センサを配置する領域が必要となり、検出する物質が多くなればなるほど、その領域の面積が増大するという不都合があった。
本発明は、上記実情の下になされたものであり、複数の物質センサを配置するために必要な領域の面積を小さくすることができる物質検出システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る物質検出システムは、
気体が流れる貫通孔が複数配設され、少なくとも1つの前記貫通孔に、前記貫通孔を通過する前記気体に含まれる対象物質を検出する物質センサが設けられた基板を複数備え、
互いの前記貫通孔が連通するように、前記基板が積層されることにより、前記基板の積層方向に延びる前記気体の流路が複数形成され、
少なくとも1つの前記流路において、前記物質センサが複数配置されている。
この場合、前記気体が流れる方向に直交する前記貫通孔の断面の大きさが、隣接する前記基板同士で異なっている、
こととしてもよい。
前記貫通孔の前記断面の大きさが、前記流路の上流側の前記基板よりも、前記流路の下流側の前記基板の方が大きくなっている、
こととしてもよい。
前記気体が流れる方向に直交する前記流路の断面の大きさが、前記流路の上流から下流に向かって、連続的に大きくなっている、
こととしてもよい。
前記物質センサは、
前記貫通孔の一部を塞ぐ振動梁と、
前記振動梁上に前記気体の上流を向くように成膜された感応膜と、
前記貫通孔を通過する前記気体に含まれる前記対象物質の前記感応膜への付着による前記振動梁の振動状態の変化を示す信号を出力可能な信号出力部と、
を備える、
こととしてもよい。
前記気体が流れる方向に直交する前記貫通孔の断面の大きさに関わらず、前記振動梁の共振周波数が前記貫通孔間で均一となるように前記振動梁の大きさが規定されている、
こととしてもよい。
前記物質センサが設けられた前記貫通孔と、前記物質センサが設けられていない前記貫通孔とが交互に連通して前記流路が形成されるように前記基板が積層されている、
こととしてもよい。
隣接する前記基板における外辺の少なくとも一部の位置が互いに異なるように前記基板が積層されている、
こととしてもよい。
隣接する前記基板の外形の形状、向き又は大きさが互いに異なっている、
こととしてもよい。
外形が大きい順に前記基板が積層されている、
こととしてもよい。
前記貫通孔において前記気体が流れる方向に直交する断面の形状が、円形又は多角形状である、
こととしてもよい。
前記貫通孔の縁と、前記振動梁との境界線が直線状である、
こととしてもよい。
同じ前記流路内に、それぞれ異なる物質を検出する複数の前記物質センサが配列されている、
こととしてもよい。
前記気体を外部から引き込んで前記気体の流れを一定にしつつ前記流路に出力する流れ制御部を備える、
こととしてもよい。
前記流れ制御部から出力される前記気体を、同じ流量および流速の気体に分けて前記流路それぞれに送る複数の分岐路を備える、
こととしてもよい。
本発明によれば、基板には、貫通孔が複数配設されており、少なくとも1つの貫通孔に対象物質を検出する物質センサが設けられている。そして、基板が積層されて構成される気体の流路に複数の物質センサが配置される。これにより、物質センサの数よりも流路の数を減らすことができるので、複数の物質センサを配置するために必要な領域の面積を小さくすることができる。
(A)は、本発明の実施の形態1に係る物質検出システムを構成する基板の断面図である。(B)は、本発明の実施の形態1に係る物質検出システムにおける、積層された基板の構成を示す断面図である。 (A)は、本発明の実施の形態2に係る物質検出システムにおいて、貫通孔を一部除去して示す物質センサの斜視図である。(B)は、(A)の物質センサを逆側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る物質検出システムにおける、積層された基板の構成を示す斜視図である。 (A)は、振動梁が片持ち梁である場合を示す図である。(B)は、振動梁が両持ち梁である場合を示す図である。(C)は、振動梁が3箇所で貫通孔の縁に固定される場合を示す図である。 (A)は、本発明の実施の形態3に係る物質検出システムにおける、積層された基板の斜視図である。(B)は、(A)の物質検出システムを構成する基板の斜視図である。 積層される基板の他の例を示す図である。 (A)は、本発明の実施の形態4に係る物質検出システムにおける、積層された基板の斜視図である。(B)は、(A)の物質検出システムにおいて貫通孔を-z側から見た図である。 本発明の実施の形態5に係る物質検出システムを構成する基板の斜視図である。 (A)は、本発明の実施の形態6に係る物質検出システムにおける、積層された基板の斜視図である。(B)は、(A)の物質検出システムを構成する基板の斜視図である。 (A)は、本発明の実施の形態7に係る物質検出システムにおける、基板に設けられた貫通孔の斜視図である。(B)は、(A)の変形例となる貫通孔が設けられた基板の上面図である。 本発明の実施の形態8に係る物質検出システムの分解斜視図である。 本発明の実施の形態8に係る物質検出システムの断面斜視図である。 整流部を一部除去し分解して示す断面斜視図である。 第2の整流基板の上面図である。 図14のXV-XV線断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。各図面においては、同一又は同等の部分には同一の符号が付される。
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1について説明する。図1(A)に示すように、本実施の形態1に係る物質検出システム1は、基板2を備える。図1(A)では、基板2が3枚示されている。しかしながら、物質検出システム1は、基板2を2枚備えるだけでもよいし、3枚以上備えていてもよい。すなわち、物質検出システム1は、基板2を複数備える。
基板2は、例えばSOI(Silicon on Insulator)基板から微細加工を実現する半導体製造技術であるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いて製造される。なお、後述する物質センサ4を実装可能な基板2であれば、基板2は、SOI基板には限定されない。
基板2には、貫通孔3が配設されている。図1(A)では、1枚の基板2につき、貫通孔3が2つ設けられている。しかしながら、基板2には、3つ以上の貫通孔3が設けられていてもよい。すなわち、基板2には、貫通孔3が複数設けられている。
貫通孔3は、気体Gが通過可能な大きさを有する。基板2では、この少なくとも1つの貫通孔3に、物質センサ4が設けられている。図1(A)では、基板2には2つの貫通孔3が形成されており、いずれか一方の貫通孔3に物質センサ4が実装されている。
物質センサ4は、貫通孔3を通過する気体Gに含まれる対象物質M1,M2,M3のいずれかを検出する。すなわち、本実施の形態では、検出対象となる対象物質をM1~M3の3種類とする。物質検出システム1では、物質センサ4が3つ設けられている。+z側から見て1枚目の基板2に設けられた物質センサ4は、対象物質M1を検出する。また、+z側から見て2枚目の基板2に設けられた物質センサ4は、対象物質M2を検出する。さらに、+z側から見て3枚目の基板2に設けられた物質センサ4が対象物質M3を検出する。なお、以下では、対象物質M1~M3を、必要に応じてまとめて対象物質Mと表記する場合がある。
物質センサ4は、対象物質Mを吸着する梁状の部材を有している。梁状の部材は、貫通孔3の一部を塞ぐように貫通孔3の縁から延びている。梁状の部材は、対象物質Mが吸着することにより、その振動周波数が変化する。物質センサ4は、この振動周波数の変化により、対象物質Mを検出する。
複数の貫通孔3の配設位置の位置関係は基板2間で同じとなっている。図1(B)に示すように、基板2は、互いの貫通孔3が連通するように、その厚み方向に積層される。これにより、基板2の積層方向に延びる気体Gの流路5が複数形成される。
図1(B)では、基板2毎に設けられた2つの貫通孔3が連通し、2つの流路5が形成されている。一方の流路5には、物質センサ4が2つ(2段)設けられている。すなわち、物質検出システム1では、少なくとも1つの流路5において、物質センサ4が複数配置されている。
気体Gは、+z側の開口から流路5に流入し、流路5内を-z方向に流れて-z側の開口から流出する。気体Gに対象物質Mが含まれている場合には、物質センサ4に対象物質Mが付着し、物質センサ4により対象物質Mが検出される。なお、以下の実施の形態では、流路5における気体Gが流れる方向は、-z方向であるものとする。
このように、物質検出システム1には、対象物質M1を検出する物質センサ4と、対象物質M2を検出する物質センサ4と、対象物質M3を検出する物質センサ4とが設けられている。対象物質M1を検出する物質センサ4と、対象物質M3を検出する物質センサ4とは、同じ流路5に設けられている。このため、この物質検出システム1では、3種類の対象物質M1~M3を検出する流路5の数を、物質センサ4の数と同じ3つではなく、2つとすることができる。
以上述べたように、本実施の形態に係る物質検出システム1によれば、基板2には、貫通孔3が複数配設されており、少なくとも1つの貫通孔3に対象物質Mを検出する物質センサ4が設けられている。そして、基板2が積層されて構成される気体Gの流路5には、複数の物質センサ4が配置される。これにより、物質センサ4の数に対して、流路5の数を減らすことができるので、複数の物質センサ4を配置するために必要な領域の面積を小さくすることができる。
なお、本実施の形態では、同じ流路5内に、それぞれ異なる対象物質M1,M3を検出する複数の物質センサ4が配列されている。これにより、流路5内における気体Gの流れの下流側の物質センサ4における対象物質M3の検出レベルの低下を防ぐことができる。しかしながら、本発明はこれには限られない。同じ流路5に同じ種類の対象物質(例えばM1)を検出する物質センサ4を配置するようにしてもよい。このようにすれば、上流の物質センサ4に吸着しなかった対象物質M1を、さらに下流の物質センサ4に吸着させることができるので、対象物質M1の検出能力を向上することができる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態に係る物質検出システム1の全体構成は、図1に示す構成と同じである。本実施の形態に係る物質検出システム1は、基板2の貫通孔3に設けられた物質センサ4に特徴を有する。
図2(A)に示すように、本実施の形態に係る物質検出システム1を構成する物質センサ4は、振動梁6を備える。振動梁6は、直線板状の駆動梁6Aと、直線板状の検出梁6Bとを備える。駆動梁6A及び検出梁6Bは、貫通孔3の縁から対向する縁へ向かって延びて、その両端で貫通孔3の縁に固定されている。
駆動梁6Aと検出梁6Bとは直交しており、中央で連結している。駆動梁6Aが延びる方向をx’方向とし、検出梁6Bが延びる方向をy’方向とする。z’方向は、図1のz方向と一致する。本実施の形態では、駆動梁6Aの幅、すなわちy’軸方向の駆動梁6Aのサイズは、検出梁6Bの幅、すなわちx’軸方向の検出梁6Bのサイズよりも大きくなっている。また、駆動電極8の幅と、検出電極9の幅とは、駆動梁6Aの幅と、検出梁6Bの幅とに応じたサイズとなっている。しかしながら、本発明はこれには限られない。駆動梁6Aの幅と、検出梁6Bの幅とは同じであってもよいし、駆動梁6Aの幅が、検出梁6Bの幅より小さくなっていてもよい。
振動梁6は、貫通孔3の全てを塞ぐのではなく、貫通孔3の一部を塞いでいる。よって、振動梁6は、貫通孔3内に気体Gが滞留せず、その気体Gが貫通孔3を通り抜け易くなるように形成されている。
振動梁6の+z’側の面には、感応膜7が成膜されている。感応膜7は、対象物質Mを含む気体Gの流れに対向するように、すなわち気体Gの上流を向くように成膜されているので、感応膜7は気体中に含まれる対象物質Mを吸着し易くなっている。感応膜7は、対象物質Mを吸着する。感応膜7の材質は、吸着対象となる対象物質Mの種類毎に異なる。感応膜7は、振動梁6の一部に成膜されればよいが、振動梁6の全体に成膜されていてもよい。感応膜7が成膜される面積を増やせば増やすほど、気体G中に含まれる対象物質Mを吸着し易くなる。
対象物質Mは、例えば、匂いを構成する化学物質群(匂い要因)のうち、例えば空気中に含まれる物質である。対象物質Mとしては、例えばアンモニア、メルカプタン、アルデヒド、硫化水素、アミンなどの特有の臭気を有する匂い原因物質がある。感応膜7は、匂い原因物質を構成する対象物質Mが吸着した後、気体G中の対象物質Mの濃度が低下すると、吸着した対象物質Mが分離する。これにより、感応膜7の再利用が可能となる。
振動梁6は、対象物質Mが感応膜7に吸着することで振動周波数(例えば共振周波数)が変化するよう構成されている。なお、振動梁6の振動が、物質検出システム1が組み込まれる装置の振動の影響を受けないようにするため、振動梁6の振動周波数は、その装置の振動周波数と異なるように、より高く設定されているのが望ましい。
振動梁6の-z’側の面の一部には、接地された下部電極層が形成されている。なお、下部電極層は振動梁6の-z’側の面に、全面的に形成されていてもよい。この下部電極層の上に圧電素子層が形成されている。駆動梁6Aの両端の圧電素子層の上には、図2(B)に示すように、一対の駆動電極8が形成されており、検出梁6Bの両端には、一対の検出電極9が形成されている。また、基板2及び振動梁6上には、基板2上の回路としての駆動信号線21,電極間信号線22,検出信号線23が形成されている。駆動信号線21は、駆動電極8に接続されている。また、電極間信号線22は、検出梁6B上で検出電極9同士を接続する。検出信号線23は、一方の検出電極9に接続されている。
振動梁6を駆動する電圧信号、すなわち駆動信号は、駆動信号線21を介して駆動電極8に印加される。駆動電極8に印加された駆動信号により、振動梁6が振動する。振動梁6の振動により生じた一方の検出電極9からの電圧信号、すなわち検出信号は、電極間信号線22を介してもう一方の検出電極9に送られる。そして、一対の検出電極9からの電圧信号が、検出信号線23を介して、まとめて出力される。
なお、駆動電極8同士を電極間信号線22で接続し、駆動信号線21を、一方の駆動電極8で接続するようにしてもよい。この場合、検出電極9は、それぞれが検出信号線23に接続されて、それぞれ検出信号線23に検出信号を出力する。なお、この場合、検出電極9は、一方の検出電極9が検出信号線23に接続されて、他方の検出電極9をダミーとし、検出信号線23を接続されないようにしてもよい。
このように、物質センサ4は、貫通孔3の一部を塞ぐ振動梁6と、振動梁6上に気体Gの上流を向くように成膜された感応膜7と、貫通孔3を通過する気体Gに含まれる対象物質Mの感応膜7への付着による振動梁6の振動状態の変化を示す信号を出力可能な信号出力部(検出電極9)と、を備える。
なお、駆動梁6Aの幅は、検出梁6Bの幅よりも大きくなっている。また、駆動電極8の幅は、検出電極9の幅よりも大きくなっている。これにより、振動梁6を振動させる力を強くするとともに検出梁6Bの振動変位を大きくして検出精度を高めることができる。また、駆動電極8及び検出電極9は、振動梁6と貫通孔3の縁部にまたがって形成されるようにしてもよい。振動梁6の振動により発生する応力は、貫通孔3の縁部と振動梁6との間で最大となるため、振動梁6の駆動力と、検出信号の検出レベルとを、大きくすることができる。
図3に示すように、本実施の形態に係る物質検出システム1において、基板2には10の貫通孔3が形成されるとともに、貫通孔3には、それぞれ物質センサ4が設けられている。これにより、物質センサ4の数を30とすることができる。このように、すべての基板2に設けられたすべての貫通孔3に物質センサ4を設けるようにすれば、検出する対象物質Mの種類を最大限に増やすことができる。
また、この物質検出システム1では、基板2の間に、物質センサ4が形成されていない基板が挟まれていない。このため、物質センサ4同士を近接して配置することができる。これにより、検出感度を高めるとともに検出レベルのばらつきを抑えることができるうえ、装置全体を小型化することができる。
また、本実施の形態では、振動梁6を、駆動梁6Aと、検出梁6Bという2つの両持ち梁が中央で連結される構成としている。このようにすれば、一方の駆動梁6Aで振動梁6全体を振動させ、他方の検出梁6Bで振動梁6の振動を検出するようにして、振動梁6を駆動させる回路の配線と、振動梁6の振動を検出する回路の配線とを省配線化することができる。
また、本実施の形態では、駆動梁6Aと検出梁6Bとが直交している。このようにすれば、検出梁6Bが駆動梁6Aによる振動の妨げとならないようにすることができる。しかしながら、駆動梁6Aと検出梁6Bとは直交している必要はなく、交差していればよい。
また、上記実施の形態では、駆動梁6Aの両端に駆動電極8が設けられ、検出梁6Bの両端に検出電極9が設けられている。しかしながら、本発明はこれに限られるものではない。物質検出システム1では、駆動梁6Aの一方端に駆動電極8が設けられ、検出梁6Bの一方端に検出電極9が設けられていてもよい。言い換えれば、物質検出システム1は、駆動梁6Aの他方端に駆動電極8が設けられておらず、検出梁6Bの他方端に検出電極9が設けられていなくてもよい。
また、本実施の形態では、物質センサ4を構成する振動梁6を、4つの端が貫通孔3の縁に固定された十字状の梁としている。しかしながら、本発明はこれには限られない。図4(A)に示すように、振動梁6は片持ち梁でもよい。この場合には、振動梁6の幅を広くするか、厚みを大きくして、振動梁6の振動周波数を高くするのが望ましい。この場合、駆動電極8及び検出電極9は、振動梁6の一端(貫通孔3の縁に固定されている一端)に併設すればよい。また、駆動電極8及び検出電極9のうち、一方の電極を振動梁6の一端に設け、他方の電極を振動梁6の他端に設けるようにしてもよい。振動梁6の自由端は、貫通孔3の縁の近傍まで延びていてもよい。
また、図4(B)に示すように、2箇所で貫通孔3の縁に固定される振動梁6を用いてもよい。この場合、駆動電極8と検出電極9とを、振動梁6の両端に併設すればよい。また、駆動電極8を振動梁6の一方端に設け、検出電極9を振動梁6の他方端に設けるようにしてもよい。また、駆動電極8及び検出電極9のうち、一方の電極を振動梁6の一端に設け、他方の電極を振動梁6の中央に設けるようにしてもよい。
また、図4(C)に示すように、3箇所で貫通孔3の縁に固定される振動梁6を用いてもよい。この場合、振動梁6の端部の2つに一対の駆動電極8を配置し、端部の残りに検出電極9を配置すればよい。また、駆動電極8の位置と、検出電極9の位置とを入れ替えてもよい。また、駆動電極8及び検出電極9のうち、一方の電極を振動梁6の一端に設け、他方の電極を振動梁6の中央に設けるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、振動梁6の+z’側の面に感応膜7を形成し、-z’側の面に駆動電極8及び検出電極9を形成している。しかしながら、本発明はこれには限られない。感応膜7は、駆動電極8及び検出電極9とともに、-z’側の面に成膜されるようにしてもよい。この場合、駆動電極8及び検出電極9が形成されていない部分に、感応膜7を形成するようにすればよい。また、駆動電極8及び検出電極9の上に絶縁層を形成し、絶縁層の上に感応膜7を形成するようにしてもよい。
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図5(A)及び図5(B)に示すように、本実施の形態に係る物質検出システム1は、3枚の基板2が積層されて構成されている点は、上記実施の形態2に係る物質検出システム1と同じである。
図5(A)に示すように、本実施の形態に係る物質検出システム1では、隣接する基板2における外辺の少なくとも一部の位置が互いに異なるように基板2が積層されている。
より具体的には、図5(B)に示すように、積層される基板2のうち、隣接する基板2の外形の形状、向き又は大きさが互いに異なっている。具体的には、最も-z側の基板2の外形に対して、中央の基板2の外形は、x軸方向両側に張り出した形状となっている。これらの基板2では、形状及び大きさが異なっている。形状及び大きさの違いにより、中央の基板2のx軸方向両側には、外方に露出する露出部2aが設けられている。
また、最も-z側の基板2の長手方向はy軸方向となっており、中央の基板2と長手方向が異なっている。これらの基板2では、互いの向きが異なっている。向きの違いにより、最も-z側の基板2のy軸方向両側には、外方に露出する露出部2aが形成されている。
各基板2において、露出部2aには、駆動信号線21と信号源とを接続する電極を設け、検出信号線23と不図示の検出装置とを接続する電極を設けるようにしてもよい。また、露出部2aには、基板2をハウジングに固定する固定部を設けるようにしてもよい。
この場合、図6に示すように、外形が大きい順に基板2が積層されているようにしてもよい。このようにすれば、すべての基板2において、-z側に露出する露出部2aを形成することができるため、電極を同じ-z側に形成することができる。また、図6に示すように、露出部2aをx軸方向の片側、-x側のみに形成し、電極を形成する位置をすべての基板2で揃えることも可能となる。
実施の形態4
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図7(A)に示すように、本実施の形態に係る物質検出システム1は、3枚の基板2が積層されて構成されている。図7(A)では、流路5内の気体Gの流れは、紙面の下から上となっている。
本実施の形態に係る物質検出システム1では、貫通孔3における気体Gが流れる方向に直交する断面の大きさが、隣接する基板2同士で異なっている。より具体的には、貫通孔3の当該断面の大きさが、流路5の上流側の基板2よりも、流路5の下流側の基板2の方が大きくなっている。
流路5の上流から下流に向かって断面を大きくしていくことにより、下流における気体Gの流れを遅くして、物質センサ4が対象物質Mを付着し易くし、検出精度を高めることができる。
積層される基板2では、貫通孔3の断面が大きくなるにつれて、振動梁6の幅も大きくなっている。具体的には、貫通孔3の断面に関わらず、振動梁6の共振周波数が均一となるように振動梁6の幅が規定されている。
なお、振動梁6の共振周波数を均一にするために、振動梁6の厚み(基板2の厚み方向のサイズ)を規定するようにしてもよい。
このように、貫通孔3の大きさが変わると、振動梁6の長さが長くなり、その共振周波数は低くなる。このため、振動梁6の共振周波数が均一となるように、振動梁6の長さ、幅、厚みを決定することができる。すなわち、貫通孔3における断面の大きさに関わらず、振動梁6の共振周波数が貫通孔3間で同じとなるように振動梁6の大きさが規定されている。
また、物質検出システム1の製造時には、基板2を積層する工程が行われる。この工程では、図7(B)に示すように、-z側からすべての基板2の貫通孔3の縁が見えるので、3枚の基板2の貫通孔3が同心状に重なるのを確認しながら基板2を位置合わせすることができる。これにより、基板2を正確に位置合わせした状態で、基板2を積層することができる。
実施の形態5
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図8に示すように、本実施の形態に係る物質検出システム1は、3枚の基板2が積層されて構成されている。
本実施の形態では、流路5における気体Gの流れは、紙面の上から下となっている。本実施の形態では、物質センサ4の振動梁6の+z側の面に感応膜7が設けられている。
本実施の形態に係る物質検出システム1では、貫通孔3における気体Gが流れる方向に直交する断面の大きさが、隣接する基板2同士で異なっている。より具体的には、貫通孔3の断面の大きさが、流路5の上流側の基板2よりも、流路5の下流側の基板2の方が大きくなっている。
さらに、本実施の形態では、気体Gが流れる方向に直交する流路5の断面の大きさが、流路5の上流から下流に向かって、連続的に大きくなっている。すなわち、連通する貫通孔3の内側面同士の継ぎ目に凹凸ができないように、それらの内側面が連続してつながっている。このようにすれば、流路5内において、気体Gの流れの障害となるものを極力なくし、その流れを一様なものとすることができる。
なお、物質検出システム1では、感応膜7への対象物質Mの付着量が増え、検出精度が高まるのであれば、貫通孔3によって形成される流路5の断面の大きさを、気体Gの流れの上流から下流に向かって、徐々に小さくなっているようにしてもよい。流路5の形状は、検出する対象物質Mの特性に応じて、検出感度が高くなるように規定することができる。
実施の形態6
次に、本発明の実施の形態6について説明する。図8に示す物質検出システム1では、すべての貫通孔3に物質センサ4が設けられている。これに対し、図9(A)及び図9(B)に示すように、本実施の形態に係る物質検出システム1では、物質センサ4が設けられた貫通孔3と、物質センサ4が設けられていない貫通孔3とが交互に連通して流路5が形成されるように基板2が積層されている。
物質センサ4が設けられていない貫通孔3を間に挟むことにより、物質センサ4を密に配置し過ぎることで対象物質Mの濃度が低下し、検出感度が落ちることを防ぐことができる。物質センサ4の過度に密な配置により、例えば、上流の振動梁6によって気体Gの流れが変わり、下流の振動梁6上の感応膜7に気体Gが当たりにくくなることが考えられるためである。
なお、本実施の形態では、流路5を構成する貫通孔3において、1つ置きに物質センサ4を設けるようにした。しかしながら、本発明はこれには限られない。少なくとも1つの貫通孔3に物質センサ4を設けないようにすればよい。
実施の形態7
次に、本発明の実施の形態7について説明する。上記実施の形態に係る物質検出システム1では、貫通孔3において気体Gが流れる方向に直交する断面の形状が、円形である。これに対して、図10(A)に示すように、本実施の形態に係る物質検出システム1は、貫通孔3において気体Gが流れる方向に直交する断面の形状が、四角形状である。
また、図10(B)に示すように、上記実施の形態に係る物質検出システム1では、貫通孔3において気体Gが流れる方向に直交する断面の形状が、八角形である。このように、貫通孔3の断面形状は多角形とすることができる。貫通孔3の断面の形状を多角形とすることにより、円形とするよりも、基板2における貫通孔3同士を近接させて配置することができる。
また、本実施の形態では、振動梁6と貫通孔3の縁部との境界線が直線状である。境界線を直線とすれば、境界線付近において局所的な応力集中が生じるのを防ぎ、振動梁6の振動状態を歪みの少ないものとすることができる。
また、貫通孔3において気体Gが流れる方向に直交する断面の形状を円から、その円に内接する多角形とすれば、貫通孔3の断面の大きさを小さくすることができる。これにより、気体Gが振動梁6上の感応膜7に当たり易くなる。また、基板2の機械的な強度を高めることができる。
実施の形態8
次に、本発明の実施の形態8について説明する。図11及び図12に示すように、本実施の形態に係る物質検出システム1は、センサ部10を備えている。センサ部10は、上記実施の形態1~7において、基板2が積層されて形成された複数の流路5を有するものである。
物質検出システム1は、さらに、流れ制御部11、複数の分岐路を有する整流部12及びハウジング13A、13Bを備えている。
流れ制御部11は、気体Gの流れにおいて最上流に配置されている。流れ制御部11は、気体Gを引き込んで吹き出すポンプ又は送風機である。本実施の形態では、流れ制御部11は、気体Gの流れにおいて、整流部12よりも上流に配置されている。流れ制御部11は、整流部12に気体Gを流入させる。本実施の形態では、流れ制御部11は、流入する気体Gを整流部12に吹き出す。
流れ制御部11は、駆動の開始及び終了を制御可能である。流れ制御部11の駆動時間は、検出時において一定とすることができる。
整流部12は、気体Gの流れにおいて、流れ制御部11とセンサ部10との間に設けられている。整流部12は、流れ制御部11から吹き出す気体Gを流入する。整流部12は、流入した気体の流れを一様に抑制して複数のセンサ部10の流路5のそれぞれに送る。ここで、「一様に抑制する」とは、流路5間で気体Gの流れが互いに均一又は均等とみなせるように気体Gの流れを制限することをいう。整流部12は、複数の流路5のそれぞれに送られる気体Gの流量及び流速が均一化されるように、気体Gの流れを整流する。
図13、図14及び図15に示すように、整流部12は、第1の整流基板40と、第2の整流基板41とを備える。第1の整流基板40には、流入孔31が設けられている。第2の整流基板41には、分岐路32と、流出孔33と、が設けられている。
図13に示すように、最上流の流入孔31は、貫通している。流入孔31の一方端、すなわち上流端は、流れ制御部11の吹き出し口に合わせて配置されている。図15に示すように、流入孔31は、流れ制御部11から吹き出された気体Gを流入する。
図14及び図15に示すように、分岐路32には、2本の流路32aと、両端部32bと、流路32cとが設けられている。2本の流路32aは、互いに平行に延びている。この流路32aのそれぞれの中央部と、流入孔31とが連通している。流れ制御部11から吹き出された気体Gは、流入孔31から流路32aに流入する。気体Gは、流路32aの両端部32bへ向かって流れた後、両端部32bから分岐する流路32cに流入し、その流路32cの端部に至る。流路32cの端部は、流出孔33に連通しており、気体Gは、流出孔33を介して、センサ部10の流路5へ送られる。
分岐路32の形状は、複数の流出孔33のそれぞれに供給される気体Gの流量及び流速が同じとなるように規定されている。なお、流出孔33の中には、2つの流路32cの合流地点に設けられているものがある。合流地点に向かって設けられた2つの流路32cの幅は、他の流路32cの幅の半分となっている。これにより、すべての流出孔33に流れる気体Gの流量を均一にしている。
流出孔33は、流路5毎に設けられている。流出孔33は、分岐路32と流路5とを連通している。複数の流出孔33のそれぞれは、形状及び大きさが同一である。
上述のような物質検出システム1の動作は、上記実施の形態1に係る物質検出システム1の動作と同じである。まず、流れ制御部11の電源をオンして、気体Gの吹き込みを開始する。ハウジング13Aの流入口13aから流入した気体Gは流れ制御部11に引き込まれ、流れ制御部11は、流入した気体Gを整流部12の流入孔31に流入させる。流入孔31に供給された気体Gは、分岐路32に流入する。
分岐路32の流路32aでは、気体Gの流れの方向が変更され、気体Gは、両端部32bへ進む。両端部32bに進んだ気体Gは、さらに流路32cを進んで、流出孔33に到達する。すなわち、流路32aにより、気体Gは、流速が抑制された状態で、枝分かれして、その流量及び流速が流出孔33間で同じとなるように、各流出孔33に流入する。
各流出孔33に流入した気体Gは、同じ流速、同じ流量でセンサ部10の流路5に供給される。流路5に供給された気体Gは、感応膜7に当たった後、流路5から排出される。
このように、本実施の形態に係る物質検出システム1であれば、各感応膜7に気体Gを均一な流量及び流速で当てることができるので、各感応膜7での反応値の割合を正確に測定することが可能となる。
ハウジング13A、13Bは、物質検出システム1の筐体である。ハウジング13Aには、気体Gの流入口13aが設けられている。流入口13aには、交換可能なフィルタが取り付けられている。このフィルタは、気体Gの流入に伴う異物の混入を防いでいる。また、ハウジング13Bには、気体Gの排出口13bが設けられている。なお、本実施の形態に係る物質検出システム1は、内部フレーム15を備えている。内部フレーム15とハウジング13Bは、整流部12及びセンサ部10を内部で狭持している。
また、本実施の形態では、気体Gに含まれる複数の対象物質Mを検出可能となる。このようにすれば、気体Gに含まれる複数の匂いを検出することも可能となる。各感応膜7に流れる気体Gの流量及び流速は均一であるため、検出された物質に基づいて、気体Gに含まれる匂いの比率も正確に求めることができるようになる。
また、本実施の形態のように、整流部12では、気体Gの流れを分散させるだけでなく、合流する部分を設けることも可能である。いずれにしても、センサ部10の各流路5に流れ込む気体Gの流れが均一化されていればよい。整流部12の流路は、気体Gの流体シミュレーションの結果に基づいて決定することができる。
以上述べたように、流れ制御部11は、気体Gを外部から引き込んで気体Gの流れを一定にしつつ流路5に出力するために、整流部12に気体を送る。整流部12における複数の分岐路32は、流れ制御部11から出力される気体Gを、同じ流量および流速の気体Gに分けて流路5それぞれに送る。
本実施の形態では、流れ制御部11を整流部12及びセンサ部10の上流に設けるようにしている。しかしながら、本発明はこれには限られない。流れ制御部11を整流部12及びセンサ部10の下流に設けるようにしてもよいし、上流と下流の両方に設けるようにしてもよい。
また、物質検出システム1では、流れ制御部11を設けず、整流部12を設けるようにしてもよい。また、流れ制御部11を設け、整流部12を設けないようにしてもよい。
上記実施の形態では、基板2は、矩形平板状となっている。しかしながら、本発明はこれには限られない。基板2の外形は、円板状であってもよいし、多角形状であってもよい。基板2は、その外形に凸部又は凹部を有するようにしてもよい。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、気体に含まれる物質を検出するのに適用することができる。
1 物質検出システム、2 基板、2a 露出部、3 貫通孔、4 物質センサ、5 流路、6 振動梁、6A 駆動梁、6B 検出梁、7 感応膜、8 駆動電極、9 検出電極、10 センサ部、11 流れ制御部、12 整流部、13A,13B ハウジング、13a 流入口、13b 排出口、15 内部フレーム、21 駆動信号線、22 電極間信号線、23 検出信号線、31 流入孔、32 分岐路、32a 流路、32b 両端部、32c 流路、33 流出孔、40 第1の整流基板、41 第2の整流基板、G 気体、M1,M2,M3 対象物質

Claims (15)

  1. 気体が流れる貫通孔が複数配設され、少なくとも1つの前記貫通孔に、前記貫通孔を通過する前記気体に含まれる対象物質を検出する物質センサが設けられた基板を複数備え、
    互いの前記貫通孔が連通するように、前記基板が積層されることにより、前記基板の積層方向に延びる前記気体の流路が複数形成され、
    少なくとも1つの前記流路において、前記物質センサが複数配置されている、
    物質検出システム。
  2. 前記気体が流れる方向に直交する前記貫通孔の断面の大きさが、隣接する前記基板同士で異なっている、
    請求項1に記載の物質検出システム。
  3. 前記貫通孔の前記断面の大きさが、前記流路の上流側の前記基板よりも、前記流路の下流側の前記基板の方が大きくなっている、
    請求項2に記載の物質検出システム。
  4. 前記気体が流れる方向に直交する前記流路の断面の大きさが、前記流路の上流から下流に向かって、連続的に大きくなっている、
    請求項3に記載の物質検出システム。
  5. 前記物質センサは、
    前記貫通孔の一部を塞ぐ振動梁と、
    前記振動梁上に前記気体の上流を向くように成膜された感応膜と、
    前記貫通孔を通過する前記気体に含まれる前記対象物質の前記感応膜への付着による前記振動梁の振動状態の変化を示す信号を出力可能な信号出力部と、
    を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の物質検出システム。
  6. 前記気体が流れる方向に直交する前記貫通孔の断面の大きさに関わらず、前記振動梁の共振周波数が前記貫通孔間で均一となるように前記振動梁の大きさが規定されている、
    請求項5に記載の物質検出システム。
  7. 前記物質センサが設けられた前記貫通孔と、前記物質センサが設けられていない前記貫通孔とが交互に連通して前記流路が形成されるように前記基板が積層されている、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の物質検出システム。
  8. 隣接する前記基板における外辺の少なくとも一部の位置が互いに異なるように前記基板が積層されている、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の物質検出システム。
  9. 隣接する前記基板の外形の形状、向き又は大きさが互いに異なっている、
    請求項8に記載の物質検出システム。
  10. 外形が大きい順に前記基板が積層されている、
    請求項9に記載の物質検出システム。
  11. 前記貫通孔において前記気体が流れる方向に直交する断面の形状が、円形又は多角形状である、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の物質検出システム。
  12. 前記貫通孔の縁と、前記振動梁との境界線が直線状である、
    請求項5又は6に記載の物質検出システム。
  13. 同じ前記流路内に、それぞれ異なる物質を検出する複数の前記物質センサが配列されている、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の物質検出システム。
  14. 前記気体を外部から引き込んで前記気体の流れを一定にしつつ前記流路に出力する流れ制御部を備える、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の物質検出システム。
  15. 前記流れ制御部から出力される前記気体を、同じ流量および流速の気体に分けて前記流路それぞれに送る複数の分岐路を備える、
    請求項14に記載の物質検出システム。
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