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JP7623653B2 - シール工法 - Google Patents

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弘之 和田
武昭 芝辻
忠 大畠
光洋 菊池
拓也 長谷川
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Osaki Precision Co Ltd
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Description

本発明は、シール工法に関するものである。具体的には、樹脂製の分岐継手の開口部を封止するシール工法である。
流体(例えば、ガス、水)の配管は、道路の下に埋設された導管から分岐継手を介して支管を分岐し、この支管が需要先に向けて配管される。この支管は、需要先の事情などにより使用しなくなる場合がある。この場合に、分岐元を封止して使用しなくなった支管を撤去する作業が行われる。
近時、導管に対して取り付けられた樹脂製の分岐継手を撤去する工法が知られている(例えば、特許文献1)。このような工法は、導管内に加圧された流体が封入されている状況で作業を行うことが前提となるため、まず、分岐継手の内部に、作業中一時的に流体を封止する仮栓を挿入してから分岐継手を切断する工程を行う。次に、分岐継手が切断されることにより現れた分岐継手の残部の内周面と、蓋部材からなるシール栓装置の外周面とを加熱して溶融する工程を行う。これにより、シール栓装置と分岐継手の残部とが融着されるので、流体が漏れる心配のない分岐継手の撤去方法を提供することができる。
特開2011-112067号公報
しかしながら、上述した工法は、仮栓の構造や、シール栓装置の融着方法の条件により、低圧力(例えば、2.5kPa以下)の導管までしか対応することができない。そして、高圧力(例えば、0.3MPa以下)の導管において、仮栓の装着と流体の一時封止、及びシール栓装置の融着と完全封止ができない。また、シール栓装置を融着ではなく従来の分岐継手(例えば、バイパスサドル)のような螺子嵌合にした場合においても、特に高圧力の樹脂製の導管においては、シール栓装置が経年変位や外力によって移動、変形、破損してしまう虞がある。例えば、外力の一例として工事が行われることで蓋部材が破損してしまう可能性がある。そして、シール栓装置が移動、変形、破損してしまうと、ガスや水などの流体が漏洩してしまう虞がある。これらのことから、分岐継手の開口部に装着されたシール栓装置を確実に固定することで、経年変位や外力による流体の漏洩を防止するとともに、高圧力であっても対応可能なシール工法が望まれていた。
本発明は、係る問題点に鑑み、分岐継手の開口部に装着されたシール栓装置を確実に固定することで、経年変位や外力による流体の漏洩を防止するとともに、高圧力であっても対応可能なシール工法を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために、本発明に係るシール工法は、樹脂製の導管に装着された樹脂製の分岐継手の開口部を封止するためのシール工法であって、前記導管の分岐開口と、前記分岐開口と連通する前記開口部に前記分岐継手と同一の樹脂で形成されたシール栓装置を装着する工程と、前記シール栓装置の上であって、前記分岐継手が切断された残部に、前記シール栓装置を防護する前記シール栓装置と同一の樹脂で形成された防護栓を被装する工程と、前記防護栓に穿設されたエア抜き孔にプラグ栓を装着する工程と、を有し、前記シール栓装置の外周には、螺旋形状の螺合部と、前記導管の管路に流入している流体の漏洩を防止するリング部と、が設けられており、前記シール栓装置は、前記螺合部と、前記開口部の周囲に設けられた被螺合部とを螺合することにより前記開口部を封止し、前記防護栓の外径は、前記開口部の内径よりも大きい径を有し、前記防護栓に設けられた融着部と、前記分岐継手の前記残部に設けられた被融着部とが融着されるとともに、前記シール栓装置と前記防護栓の間の空隙部に前記防護栓の融着余剰樹脂が流入することで、前記シール栓装置と前記防護栓とが一体化されることを特徴とする。
また、本発明に係るシール工法において、前記被融着部は、前記シール栓装置が前記分岐継手に対して所定の位置まで螺合された状態で、前記被螺合部を切削することにより形成されることを特徴とする。
本発明によれば、分岐継手の開口部に装着されたシール栓装置を確実に固定することで、経年変位や外力による流体の漏洩を防止するとともに、高圧力であっても対応可能なシール工法を提供することができる。
導管に対する分岐継手の装着態様を示す断面概略図である。 シール栓装置と防護栓の外観図である。 防護栓の装着工程を示す図である。 サービスチーと防護栓の融着を示す断面概略図である。 バイパスサドルと防護栓の融着を示す断面概略図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(導管1に対する分岐継手の装着態様)
図1を用いて導管1に対する分岐継手の装着態様について説明を行う。ここで、本実施形態では、分岐継手の一例として、サービスチー3と、バイパスサドル7を例示して説明を行う。
(導管1に対するサービスチー3の装着態様)
まず、図1(A)を用いて、導管1に対するサービスチー3の装着態様について説明を行う。
図1(A)に示す通り、導管1は、樹脂で形成されるとともに中空形状をなしており、ガスや水などの流体が流入する管路1aが設けられている。また、導管1には、分岐開口2が穿設されており、この分岐開口2の上方には支管を分岐するためのサービスチー3が融着されている。なお、サービスチー3は、導管1と同じ樹脂で形成されている。
ここで、サービスチー3には、螺子切りされた外螺子部3aが設けられており、この外螺子部3aと、キャップ5に螺子切りされた内螺子部5aとが螺合されることにより、キャップ5がサービスチー3に螺合される。
また、サービスチー3には、開口部3bが設けられている。ここで、開口部3bは、分岐開口2と連通しており、これらは仮栓4により閉塞されている。この仮栓4により、管路1aに流入しているガスや水などの流体の漏洩が防止される。
また、サービスチー3には、後述するシール栓装置10が螺合される螺旋形状の被螺合部6が設けられている。
(導管1に対するバイパスサドル7の装着態様)
次に、図1(B)を用いて、導管1に対するバイパスサドル7の装着態様について説明を行う。
図1(B)に示す通り、導管1には、他の導管を一時的に分岐して使用するためのバイパスサドル7が融着されている。また、バイパスサドル7には、螺子切りされたサドル外螺子部7aが設けられており、このサドル外螺子部7aと、サドルキャップ8に螺子切りされたサドル内螺子部8aとが螺合されることにより、サドルキャップ8がバイパスサドル7に螺合される。なお、バイパスサドル7は、導管1と同じ樹脂で形成されている。
また、バイパスサドル7には、サドル開口部7bが設けられている。ここで、サドル開口部7bは、分岐開口2と連通しており、これらは仮栓4により閉塞されている。この仮栓4により、管路1aに流入しているガスや水などの流体の漏洩が防止される。
また、バイパスサドル7には、後述するシール栓装置10が螺合される螺旋形状のサドル被螺合部9が設けられている。
(シール栓装置10の外観図)
次に、図2(A)を用いてシール栓装置10の説明を行う。
シール栓装置10は、分岐継手と同じ樹脂で形成されており、分岐継手の開口部(具体的には、開口部3bや、サドル開口部7b)を封止するときに装着される。具体的には、シール栓装置10の外周には、螺旋形状の螺合部11が設けられており、この螺合部11と、被螺合部6とが螺合されることにより、シール栓装置10がサービスチー3(より具体的には、後述するサービスチー残部3d)に螺合される。また、螺合部11と、サドル被螺合部9とが螺合されることにより、シール栓装置10がバイパスサドル7(より具体的には、後述するバイパスサドル残部7c)に螺合される。これらによって、分岐開口2と、この分岐開口2に連通する開口部3bやサドル開口部7bが閉塞され、管路1aに流入している流体の漏洩が防止される。
また、シール栓装置10の中央には、治具が挿入される挿入孔12が穿設されている。ここで、挿入孔12の形状は六角形となっているが、治具を挿入してシール栓装置10を回動することが可能であればどのような形状であってもよい。
また、シール栓装置10の外周には、ゴムによりなるリング部13が装着されている。このリング部13により、管路1aに流入している流体の漏洩が防止される。
(防護栓20の外観図)
次に、図2(B)を用いて防護栓20の説明を行う。
防護栓20は、分岐継手や、シール栓装置10と同じ樹脂で形成されており、シール栓装置10を被装するためのものである。ここで、防護栓20の外周には、後述するサービスチー3の被融着部6aや、バイパスサドル7のサドル被融着部9aと融着される融着部21が設けられている。この融着部21と、後述する被融着部6aとを溶融することで、防護栓20がサービスチー3(より具体的には、後述するサービスチー残部3d)に融着される。また、融着部21と、後述するサドル被融着部9aとを溶融することで、防護栓20がバイパスサドル7(より具体的には、後述するバイパスサドル残部7c)に融着される。なお、防護栓20の略中央には、エア抜き孔22が穿設されている。
(防護栓20の装着方法)
次に、図3を用いて防護栓20の装着方法の説明を行う。
(サービスチー残部3dに防護栓20を装着する工法)
まず、図3を用いて、サービスチー3が切断されて残ったサービスチー残部3dに防護栓20を装着する工法を説明する。
前提として、サービスチー残部3dに防護栓20を装着する工程は、所定の治具を用いて仮栓4を取り外した上でシール栓装置10を装着する工程と、分岐部3cを切断する工程とが行われた後に行われる。
サービスチー残部3dに防護栓20を装着する方法は、以下の第1工程から第5工程が順に行われることで実現される。
図3(A)に示す通り、第1工程は、切削ユニット33を本体ユニット31に取り付けて、切削工具を用いてサービスチー残部3dの被螺合部6を切削する。具体的には、被螺合部6の高さは、シール栓装置10の高さよりも高くなっており、所定の位置まで螺合されたシール栓装置10の上方であって、サービスチー残部3dにある被螺合部6が切削されることにより、被融着部6aが形成される。
図3(B)に示す通り、第2工程は、芯出しユニット32に防護栓20を装着し、この防護栓20が装着された芯出しユニット32を本体ユニット31に取り付ける。このとき、防護栓20の融着部21と、被融着部6aの清掃を行うとよい。
図3(C)に示す通り、第3工程は、加熱したヒーターユニット34を本体ユニット31に装着する。そして、防護栓20がヒーターユニット34に入り込むまで芯出しユニット32を押し込む。
図3(D)に示す通り、第4工程は、芯出しユニット32を引き上げ、ヒーターユニット34を取り外す。そして、芯出しユニット32を下まで所定時間押し込み続け、冷却するために所定時間放置する。これにより、融着部21と、被融着部6aとが融着される。また、サービスチー残部3dであって、シール栓装置10の上方から防護栓20が被装される。
図3(E)に示す通り、第5工程は、芯出しユニット32を取り外し、発砲液を用いた漏洩検査を行ってからプラグ栓35をエア抜き孔22に装着する。このプラグ栓35をエア抜き孔22に装着することにより、ゴミなどの異物が混入することを防止する。
(バイパスサドル残部7cに防護栓20を装着する工法)
次に、同じく図3を用いてバイパスサドル7が切断されて残ったバイパスサドル残部7cに防護栓20を装着する工法を説明する。
前提として、バイパスサドル残部7cに防護栓20を装着する工程は、他の導管に対するスクイズ作業を行った上でシール栓装置10を装着する工程と、バイパスサドル7を切断する工程とが行われた後に行われる。このバイパスサドル残部7cに防護栓20を装着する工法は、以下の第1工程から第5工程が順に行われることで実現される。
図3(A)に示す通り、第1工程は、切削ユニット33を本体ユニット31に取り付けて、切削工具を用いてバイパスサドル残部7cのサドル被螺合部9を切削する。具体的には、サドル被螺合部9の高さは、シール栓装置10の高さよりも高くなっており、所定の位置まで螺合されたシール栓装置10の上方であって、バイパスサドル残部7cにあるサドル被螺合部9が切削されることにより、サドル被融着部9aが形成される。
図3(B)に示す通り、第2工程は、芯出しユニット32に防護栓20を装着し、この防護栓20が装着された芯出しユニット32を本体ユニット31に取り付ける。このとき、防護栓20の融着部21と、サドル被融着部9aの清掃を行うとよい。
図3(C)に示す通り、第3工程は、加熱したヒーターユニット34を本体ユニット31に装着する。そして、防護栓20がヒーターユニット34に入り込むまで芯出しユニット32を押し込む。
図3(D)に示す通り、第4工程は、芯出しユニット32を引き上げ、ヒーターユニット34を取り外す。そのて、芯出しユニット32を下まで所定時間押し込み続け、冷却するために所定時間放置する。これにより、融着部21と、サドル被融着部9aとが融着される。また、バイパスサドル残部7cであって、シール栓装置10の上方から防護栓20が被装される。
図3(E)に示す通り、第5工程では、芯出しユニット32を取り外し、発砲液を用いた漏洩検査を行ってからプラグ栓35をエア抜き孔22に装着する。
(サービスチー3と防護栓20の融着)
次に、図4を用いてサービスチー3と防護栓20の融着について詳しく説明を行う。
図4(A)は、シール栓装置10と防護栓20とを融着する前の断面概略図である。ここで、図4(A)に示す通り、防護栓20の外径Raは、開口部3bの内径Rbよりも大きくなっている。これは、防護栓20をサービスチー3に融着するときに融着余剰樹脂Bを生成するためである。
また、被螺合部6のうち、螺合部11と螺合している部分は螺旋形状となっている。一方で、被螺合部6のうち、螺合されているシール栓装置10よりも上方は切削されており、サービスチー残部3dに被融着部6aが形成されている。
そして、防護栓20と、サービスチー3とを溶融すると、融着余剰樹脂Bが生成される。この融着余剰樹脂Bは、矢印Yの方向に流入することとなるので、シール栓装置10と防護栓20との間の空隙部Vに流入する。
図4(B)は、シール栓装置10と防護栓20とを融着した後の断面概略図である。なお、図4(B)では、融着している部分を破線で示している。
図4(B)に示す通り、被融着部6aと融着部21とを溶融することにより、サービスチー残部3dと、防護栓20とが融着される。また、空隙部Vに流入した融着余剰樹脂Bが固着することで、シール栓装置10の上面と防護栓20の底面とが融着して一体化される。
これにより、サービスチー残部3dと、防護栓20とが融着されるとともに、シール栓装置10と、防護栓20とが融着して一体化するので、シール栓装置10の剛性が向上するとともに、シール栓装置10を確実に固定することができる。
なお、プラグ栓35は、図4(B)に示す通り、エア抜き孔22に装着されることで、プラグ栓35の底面がシール栓装置10に当接する。
(バイパスサドル7と防護栓20の融着)
次に、図5を用いてバイパスサドル7と防護栓20の融着について詳しく説明を行う。
図5(A)は、シール栓装置10と防護栓20とを融着する前の断面概略図である。ここで、図5(A)に示す通り、防護栓20の外径Raは、サドル開口部7bの内径Rcよりも大きくなっている。これは、防護栓20をバイパスサドル7に融着するときに融着余剰樹脂Bを生成するためである。
また、サドル被融着部9aのうち、螺合部11と螺合している部分は螺旋形状となっている。一方で、サドル被融着部9aのうち、螺合されているシール栓装置10よりも上方は切削されており、バイパスサドル残部7cにサドル被融着部9aが形成されている。
そして、防護栓20と、バイパスサドル7とを溶融すると、融着余剰樹脂Bが生成される。この融着余剰樹脂Bは、矢印Yの方向に流入することとなるので、シール栓装置10と防護栓20との間の空隙部Vに流入する。
図5(B)は、シール栓装置10と防護栓20とを融着した後の断面概略図である。なお、図5(B)では、融着している部分を破線で示している。
図5(B)に示す通り、サドル被融着部9aと融着部21とを溶融することにより、バイパスサドル残部7cと、防護栓20とが融着される。また、空隙部Vに流入した融着余剰樹脂Bが固着することで、シール栓装置10の上面と防護栓20の底面とが融着して一体化される。
これにより、バイパスサドル残部7cと、防護栓20とが融着されるとともに、シール栓装置10と、防護栓20とが融着して一体化するので、シール栓装置10の剛性が向上するとともに、シール栓装置10を確実に固定することができる。
なお、プラグ栓35は、図4(B)に示す通り、エア抜き孔22に装着されることで、プラグ栓35の底面がシール栓装置10に当接する。
(その他の実施形態)
以下において、その他の実施形態について説明を行う。
上述した実施形態では、シール栓装置10と、防護栓20とによりサービスチー3の開口部3bや、バイパスサドル7のサドル開口部7bが被装されることとなっているが、これに限定されることはない。例えば、導管1の端からシール栓装置10を装着してから、防護栓20を融着することとしてもよい。この場合においては、導管1の端部に螺子切り部を有している必要がある。
また、上述した実施形態において、防護栓20は、垂直方向に立設されているが、これに限定されることはなく、例えば、防護栓20の上面から底面に向けて拡縮するテーパ形状であってもよい。
また、上述した実施形態では、分岐継手の一例として、サービスチー3や、バイパスサドル7を説明したが、これに限定されることはなく、導管1から他の導管を接続するためのサドルを適用することとしてもよい。
このように、本発明におけるシール工法によれば、シール栓装置10は、螺合部11と、リング部13を備えている。そして、螺合部11は、分岐継手(サービスチー3、バイパスサドル7)の被螺合部(被螺合部6、サドル被螺合部9)に螺合される。これにより、シール栓装置10と、分岐継手が強固に固定されるので、従来、管路1aに流入している流体の圧力が低圧力(2.5kPa以下)の場合でしか対応不可能であったシール工法が高圧力(0.3MPa)でも対応可能となる。
また、防護栓20の外径Raは、分岐継手の開口部の内径(例えば、開口部3bの内径Rb、サドル開口部7bの内径Rc)よりも大きな径を有している。そして、防護栓20と、分岐継手の残部(例えば、サービスチー残部3d、バイパスサドル残部7c)とを溶融すると、防護栓20と、分岐継手の残部とが融着する。また、防護栓20と、残部とを溶融したときに融着余剰樹脂Bが生成され、この融着余剰樹脂Bが空隙部Vに流入し、流入した融着余剰樹脂Bが固着することで、シール栓装置10と、防護栓20とが融着して一体化する。これにより、シール栓装置10の剛性が向上するので、分岐継手の残部に対してシール栓装置10を確実に固定することができる。
この結果、経年変位や外力による流体の漏洩を防止するとともに、高圧力であっても対応可能なシール工法を提供することができる。
また、本発明におけるシール工法によれば、シール栓装置10と分岐継手が螺合された状態で、切削ユニット33により被螺合部(例えば、被螺合部6、サドル被螺合部9)を切削することで被融着部(例えば、被融着部6a、サドル被融着部9a)を形成する。これにより、被融着部に対して融着部21を融着し易くすることができる。また、溶融余剰樹脂Bが被螺合部6の溝に詰まることを防止することができる。
(第1発明)
第1発明は、樹脂製の導管(例えば、導管1)に装着された樹脂製の分岐継手(例えば、サービスチー3、バイパスサドル7)の開口部(例えば、開口部3b、サドル開口部7b)を封止するためのシール工法であって、前記導管の分岐開口(例えば、分岐開口2)と、前記分岐開口と連通する前記開口部に前記分岐継手と同一の樹脂で形成されたシール栓装置(例えば、シール栓装置10)を装着する工程と、前記シール栓装置の上であって、前記分岐継手が切断された残部(例えば、サービスチー残部3d、バイパスサドル残部7c)に、前記シール栓装置を防護する前記シール栓装置と同一の樹脂で形成された防護栓(例えば、防護栓20)を被装する工程と、を有し、前記シール栓装置の外周には、螺旋形状の螺合部(例えば、螺合部11)と、前記導管の管路(例えば、管路1a)に流入している流体の漏洩を防止するリング部(例えば、リング部13)と、が設けられており、前記シール栓装置は、前記螺合部と、前記開口部の周囲に設けられた被螺合部(例えば、被螺合部6、サドル被螺合部9)とを螺合することにより前記開口部を封止し、前記防護栓の外径は、前記開口部の内径よりも大きい径を有し、前記防護栓に設けられた融着部(例えば、融着部21)と、前記分岐継手の前記残部に設けられた被融着部(例えば、被融着部6a、サドル被融着部9a)とが融着されるとともに、前記シール栓装置と前記防護栓の間の空隙部(例えば、空隙部V)に前記防護栓の融着余剰樹脂(例えば、融着余剰樹脂B)が流入することで、前記シール栓装置と前記防護栓とが一体化されることを特徴とするシール工法である。
(第2発明)
第2発明において、前記被融着部は、前記シール栓装置が前記分岐継手に対して所定の位置まで螺合された状態で、前記被螺合部を切削することにより形成されることを特徴とする。
なお、上記実施形態や変形例で示した事項は、あくまで一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
1 導管
1a 管路
2 分岐開口
3 サービスチー
3a 外螺子部
3b 開口部
3c 分岐部
3d サービスチー残部
4 仮栓
5 キャップ
5a 内螺子部
6 被螺合部
6a 被融着部
7 バイパスサドル
7a サドル外螺子部
7b サドル開口部
7c バイパスサドル残部
8 サドルキャップ
8a サドル内螺子部
9 サドル被螺合部
9a サドル被融着部
10 シール栓装置
11 螺合部
12 挿入孔
13 リング部
20 防護栓
21 融着部
22 エア抜き孔
31 本体ユニット
32 芯出しユニット
33 切削ユニット
34 ヒーターユニット
35 プラグ栓
B 融着余剰樹脂
Ra 防護栓の外径
Rb 開口部の内径
Rc サドル開口部の内径
V 空隙部

Claims (2)

  1. 樹脂製の導管に装着された樹脂製の分岐継手の開口部を封止するためのシール工法であって、
    前記導管の分岐開口と、前記分岐開口と連通する前記開口部に前記分岐継手と同一の樹脂で形成されたシール栓装置を装着する工程と、
    前記シール栓装置の上であって、前記分岐継手が切断された残部に、前記シール栓装置を防護する前記シール栓装置と同一の樹脂で形成された防護栓を被装する工程と、
    前記防護栓に穿設されたエア抜き孔にプラグ栓を装着する工程と、
    を有し、
    前記シール栓装置の外周には、
    螺旋形状の螺合部と、
    前記導管の管路に流入している流体の漏洩を防止するリング部と、
    が設けられており、
    前記シール栓装置は、
    前記螺合部と、前記開口部の周囲に設けられた被螺合部とを螺合することにより前記開口部を封止し、
    前記防護栓の外径は、前記開口部の内径よりも大きい径を有し、
    前記防護栓に設けられた融着部と、前記分岐継手の前記残部に設けられた被融着部とが融着されるとともに、前記シール栓装置と前記防護栓の間の空隙部に前記防護栓の融着余剰樹脂が流入することで、前記シール栓装置と前記防護栓とが一体化されることを特徴とするシール工法。
  2. 前記被融着部は、
    前記シール栓装置が前記分岐継手に対して所定の位置まで螺合された状態で、前記被螺合部を切削することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載のシール工法。
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