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JP7620887B2 - 加熱調理器の通知システムおよび加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器の通知システムおよび加熱調理器 Download PDF

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Description

本開示は、加熱調理器の通知システムおよび加熱調理器に関する。
従来より、加熱調理器に関する情報をユーザの携帯電話等の端末機器に通知する通知システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、加熱調理器としてビルトイン型のガスコンロが例示されている。
特開2021-188871号公報
ビルトイン型のガスコンロに限らず、圧力調理器、電子レンジ、IH調理器など、加熱調理器の種類は多岐にわたり、各加熱調理器の特性に応じてユーザの端末機器へ適切な通知を行うことが望ましい。
従って、本開示の目的は、前記問題を解決することにあって、加熱調理器の特性に応じてユーザの端末機器へより適切な通知を行うことにある。
前記目的を達成するために、本開示の通知システムは、圧力調理機能と、複数の減圧手段と、無線機能とを有する加熱調理器に関する情報を、ユーザの端末機器に通知するための通知システムであって、前記加熱調理器が圧力調理工程から減圧工程に移行するときに、前記端末機器に第1の通知を行う。
本開示の加熱調理器は、圧力調理機能と、複数の減圧手段と、無線機能と、制御部とを有する加熱調理器であって、前記制御部は、圧力調理工程から減圧工程に移行するときに、ユーザの端末機器に第1の通知を行う。
本開示によれば、加熱調理器の特性に応じてユーザの端末機器へより適切な通知を行うことができる。
実施形態の加熱調理器の斜視図(蓋が閉じた状態) 実施形態の加熱調理器の斜視図(蓋が閉じた状態) 実施形態の加熱調理器の斜視図(蓋が開いた状態) 実施形態の蓋の内側を示す正面図 実施形態の本体部の内側を示す正面図 実施形態の加熱調理器の縦断面図(図1のA-A矢視図) 実施形態の加熱調理器および端末機器を含む通知システムを示す概略ブロック図 図6に示した通知システムによる通知処理の一例を示すフローチャート 「非圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 「非圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 「非圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 「非圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 「非圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 「圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 「圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 「圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 「圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 「圧力調理メニュー」に関連する操作表示部の表示画面および端末機器への通知内容を示す概略図 実施形態に係る圧力調理メニューの実行時における主要な通知のタイミングを示す概略図 変形例に係る圧力調理メニューの実行時における主要な通知のタイミングを示す概略図 変形例に係る加熱調理器および端末機器を含む通知システムを示す概略ブロック図 別の変形例に係る加熱調理器および端末機器を含む通知システムを示す概略ブロック図
本発明の第1態様によれば、圧力調理機能と、複数の減圧手段と、無線機能とを有する加熱調理器に関する情報を、ユーザの端末機器に通知するための通知システムであって、前記加熱調理器が圧力調理工程から減圧工程に移行するときに、前記端末機器に第1の通知を行う、加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記減圧工程が完了したときに、前記端末機器に第2の通知を行う、第1態様に記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記加熱調理器は、温度又は圧力を測定するセンサを備え、前記センサの測定結果に基づいて、前記減圧工程が完了したか否かを判断する、第2態様に記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記減圧工程を経てその後の後工程が完了したときに、前記端末機器に第2の通知を行う、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記第1の通知は、減圧の開始を示す情報を含む、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第6態様によれば、前記第1の通知は、前記複数の減圧手段のうちの少なくとも1つの減圧手段に関する情報を含む、第1態様から第5態様のいずれか1つに記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第7態様によれば、前記第1の通知は、減圧の所要時間に関する情報を含む、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第8態様によれば、前記減圧工程中の所定のタイミングで、前記端末機器に第3の通知を行う、第1態様から第7態様のいずれか1つに記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第9態様によれば、前記加熱調理器は、温度又は圧力を測定するセンサを備え、前記センサの測定結果に基づいて、前記所定のタイミングに達したか否かを判断する、第8態様に記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第10態様によれば、前記加熱調理器は、内部の圧力を調節可能な減圧弁を備え、前記複数の減圧手段は、自然冷却による第1減圧手段、前記減圧弁の電動開放による第2減圧手段、前記減圧弁の手動開放による第3減圧手段のうちの、少なくとも2つを含む、第1態様から第9態様のいずれか1つに記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第11態様によれば、前記加熱調理器および前記端末機器と通信するサーバを備え、前記サーバは、前記加熱調理器から所定のコマンドを受信することに応じて、前記端末機器に前記通知を送信する、第1態様から第10態様のいずれか1つに記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第12態様によれば、前記無線機能は、無線LAN又は無線PANである、第1態様から第11態様のいずれか1つに記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第13態様によれば、前記端末機器に送信する前記通知は、プッシュ通知又はメール通知である、第1態様から第12態様のいずれか1つに記載の加熱調理器の通知システムを提供する。
本発明の第14態様によれば、圧力調理機能と、複数の減圧手段と、無線機能と、制御部とを有する加熱調理器であって、前記制御部は、圧力調理工程から減圧工程に移行するときに、ユーザの端末機器に第1の通知を行う、加熱調理器を提供する。
本発明の第15態様によれば、前記制御部は、サーバ若しくはルータを介して、又は直接的に、前記端末機器に前記第1の通知を送信する、第14態様に記載の加熱調理器を提供する。
以下、本開示に係る加熱調理器の通知システムおよび加熱調理器の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本開示に含まれる。
(実施形態)
まず図1~図5を参照して、本開示の一実施形態に係る加熱調理器について説明する。
図1~図3はそれぞれ、実施形態に係る加熱調理器2の斜視図であり、図4Aは、蓋10の内側を示す平面図であり、図4Bは、本体部8の内側を示す平面図であり、図5は、図1のA-A矢視図である。図1、図2は、蓋10が閉じた状態を示し、図3は、蓋10が開いた状態を示す。
図1~図5に示す加熱調理器2は、被加熱物としての食材(図示せず)を加熱調理するための調理器具である。本実施形態の加熱調理器2は、調理メニューごとに動作シーケンスが予めプログラムされた自動調理器として使用可能であり、このような調理器を「オートクッカー」、「マルチクッカー」、「スロークッカー」とも称する。本実施形態の加熱調理器2は、特定の調理メニューを調理するために予めプログラムされた動作シーケンスを使用せず、所定時間一定の加熱を行うなどの簡易動作のみを実現する手動調理を行うことも可能である。
ユーザが自動調理器として加熱調理器2を使用する際は、図3に示す容器4の調理空間S1に食材(図示せず)を配置するとともに、図1、図2に示す操作表示部6を操作して調理メニューを選択し、加熱調理の実行を決定する。加熱調理器2は、選択された調理メニューの料理(カレー等)に応じて、予め定められたプログラムに従って調理物を加熱調理する加熱調理工程を実行する。
以下、本実施形態では加熱調理器2を自動調理器として使用する場合について説明する。
本実施形態の加熱調理器2は、調理空間S1を大気圧よりも高い圧力とした加圧状態で食材を調理する「圧力調理機能」を有する。すなわち、加熱調理器2は「圧力調理器」として機能する。図1、図2に示す操作表示部6において、圧力調理を行うための圧力調理メニューと、非圧力調理メニューが選択可能である。操作表示部6は、調理メニューを選択するための調理メニュー選択部として機能する。
図1~図5に示す加熱調理器2は、容器4(図3、図5)と、容器4を収納する本体部8と、蓋10とを備える。
容器4は、上面が開口した底部を有する筒状の容器である。図3、図4B、図5に示すように、容器4は、調理空間S1を形成し、調理空間S1には攪拌羽根5が設けられる。攪拌羽根5は、容器4に収納された食材を攪拌するための攪拌体の一例である。
本体部8は、上面が開口した底部を有する筒状の部材である。本体部8には加熱調理器2を動作させるための各種部品が内蔵されている。例えば、図5に示すように、本体部8の底部側には、容器4を加熱するための加熱部としてのヒータ9と、容器4の温度を検知するための温度検知部としての温度センサ7が内蔵される。図5に示す温度センサ7は、容器4の底部の温度を検知するように本体部8の中央上部に設けられている。図5では温度センサ7を簡略化して図示する。
図1、図3に示すように、本体部8は、蓋10を略水平位置から略垂直位置まで回転可能(矢印R1)に軸支する。これにより、蓋10は、上下方向および奥行方向に回動可能である。
蓋10は、本体部8および容器4を開閉するための部材である。蓋10には、加熱調理器2を動作させるための各種部品が内蔵されており、例えば図5に示すように、制御部11が内蔵されている。図5では制御部11を簡略化して図示する。
図3に示すように、蓋10は、外蓋12と、内蓋14とを備える。外蓋12は、本体部8の上面開口部を開閉するための蓋であり、内蓋14は、容器4の上面開口部を密閉するための蓋である。内蓋14は、外蓋12の内側(下面側)に着脱可能に取り付けられる。図3では、外蓋12から内蓋14が外れた状態を示し、図4Aでは、外蓋12に内蓋14が取り付けられた状態を示す。
図1、図2に示すように、外蓋12は、通気口16と、ハンドル201とを備える。
通気口16は、容器4の調理空間S1を外部に通気するための開口部である。通気口16は、後述する減圧弁26によって、調理空間S1に連通する連通状態と、連通しない非連通状態が切り替えられる。連通状態では、調理空間S1の圧力は大気圧となる。非連通状態では、調理空間S1は内蓋14によって密閉され、大気圧とは独立した圧力となる。
ハンドル201は、蓋10のロック状態/ロック解除状態を切り替えるようにユーザが回転操作するための部材である。ハンドル201は、蓋10の厚み方向に延びる回転軸Axを中心に回転操作される(矢印R2)。蓋10の厚み方向は、蓋10が閉じられた状態(図1、図2)では鉛直方向に概ね一致し、蓋10が開いた状態(図3)では水平方向に概ね一致する。
図3、図4Aに示すように、内蓋14は、内蓋本体部20と、パッキン22とを有する。
内蓋本体部20は、内蓋14の本体部に相当する部分であり、大略円板状の形状を有する。内蓋本体部20の外周部にはパッキン22が取り付けられている。パッキン22は、内蓋本体部20の外周部に取り付けられた大略円環状の部材であり、ゴムなどの弾性材料で構成される。蓋10を閉じると、パッキン22が容器4の上端部4Aに当接して調理空間S1を密閉する。
内蓋本体部20には、安全弁24と、減圧弁26とが設けられている。
安全弁24および減圧弁26はいずれも、内蓋本体部20に取り付けられた弁であり、調理空間S1に露出するように配置される。図5に示すように、内蓋本体部20の上面側には、通気口16に連通する通気空間S2が設けられている。安全弁24および減圧弁26はそれぞれ、調理空間S1と通気空間S2の連通状態/非連通状態を切り替えるように動作する。
安全弁24は、調理空間S1の圧力上昇に応じて自発的に動作する弁である。安全弁24は、調理空間S1を封止する位置に配置されており、調理空間S1の圧力が所定圧力以上に上昇することに応じて封止位置から開放位置に移動する。安全弁24は、調理空間S1が過圧状態となることを防止するものであり、通常使用では動作しない。
減圧弁26は、制御部11の自動操作、又はユーザの手動操作によって動作する弁である。減圧弁26は、調理空間S1を封止する封止位置と、大気圧に開放する開放位置との間を移動可能である。減圧弁26の上方には弁駆動部40が設けられており、制御部11が弁駆動部40を駆動することで、減圧弁26の位置を自動制御する。ユーザが図1に示したハンドル201を回転操作することで、減圧弁26の位置を手動制御することも可能である。手動制御の場合、減圧弁26は封止位置から開放位置に向かう方向にのみ移動可能である。減圧弁26は、「圧力開放弁」、「圧力解除弁」と称してもよい。
本実施形態では、ハンドル201が弁駆動部40と連動している。ユーザがハンドル201を特定の方向に回転操作すると弁駆動部40が連動して、減圧弁26を封止位置から開放位置に向けて移動させることができる。
ハンドル201と弁駆動部40が連動する場合に限らず、それぞれが独立して動作してもよい。ハンドル201のように回転操作させる場合に限らず、プッシュボタンを押圧する等、任意の操作方法で減圧弁26を手動操作できるようにしてもよい。
本実施形態の蓋10にはさらに、圧力調理を行うための調圧弁が設けられている。調圧弁は、安全弁24と同様に、調理空間S1を封止する位置に配置されており、調理空間S1の圧力が所定圧力(安全弁24の所定圧力よりも低い圧力)以上に上昇することに応じて封止位置から開放位置に移動する。調圧弁は、通常使用で動作する弁であり、調理空間S1を1atm以上の加圧状態に保つ機能を有する。調圧弁を用いた圧力調理によって、100度以上の高温で調理物を加熱して、調理物の仕上がりを促進することができ、加熱時間の短縮につながる。
上記構成を有する加熱調理器2は、操作表示部6で設定される調理メニューに応じて、所定の調理シーケンスを実行する。加熱調理器2は、温度センサ7の検知温度に基づいて、各調理メニューに応じた設定温度を目標温度としてヒータ9等の駆動を制御する。
減圧弁26を閉じた状態でヒータ9に通電して容器4を常温以上に加熱することで、容器4の内圧が1atm以上の加圧状態となる。これにより、調圧弁が動作する所定圧力以下の範囲内で調理空間S1の圧力を上昇させた状態で、食材を加圧加熱調理する「圧力調理」を実行できる。
加熱調理器2は、圧力調理工程を実行した後に、容器4の内圧を大気圧に向けて減圧する減圧工程を実行する。減圧工程を実行することで、蓋10が安全に開けられる状態となる。
本実施形態の加熱調理器2は、減圧工程を実行するための減圧手段を複数有している。以下、第1減圧手段、第2減圧手段、第3減圧手段のそれぞれについて説明する。
第1減圧手段は、自然冷却による減圧手段である。圧力調理工程の終了後に加熱調理器2を放置することで、容器4を含む加熱調理器2が自然冷却され、温度の低下に伴って容器4の内部が減圧される。減圧工程に要する時間、すなわち、減圧開始から蓋10を安全に開くことができるまでの時間は例えば、調理物の容量が多く、2atmなどの状態で1時間以上である。
第2減圧手段は、減圧弁26の電動開放による減圧手段である。制御部11が弁駆動部40を駆動して減圧弁26を開放位置へ移動させることで、調理空間S1を外部に連通させて容器4の内圧を下げることができる(強制減圧)。
制御部11による制御の場合、減圧弁26の位置を微調整することが可能である。減圧弁26を瞬時に開放位置へ移動させたり、減圧弁26を段階的に開放位置へ移動させる等、減圧弁26の開放方法を制御することが可能であり、減圧工程に要する時間は適宜変化する。減圧弁26の移動速度を速くして瞬時に全開状態にした場合、減圧開始から蓋10を安全に開くことができるまでの時間は例えば、1分以内、内容物や粘度によっては数分である。減圧弁26の移動速度を遅くして容器4の内圧を徐々に下げていくようにした場合、減圧開始から蓋10を安全に開くことができるまでの時間は例えば、調理物の容量が多く、2atmなどの状態で1時間以上である。
第3減圧手段は、減圧弁26の手動開放による減圧手段である。前述したハンドル201をユーザが手動で回転させることで減圧弁26を開放位置へ移動させて、容器4の内部を減圧することができる(強制減圧)。減圧開始から蓋10を安全に開くことができるまでの時間は第2減圧手段と同様であり、早い場合で例えば1分以内や数分、遅い場合で例えば1時間である。ただし、調理物によっては吹きこぼれの可能性がある。
上述した構成を有する加熱調理器2は、圧力調理や非圧力調理等の調理に関する情報を、ユーザが所有する携帯電話等の端末機器に通知可能に構成されている。本実施形態の通知システムの具体的な構成・機能について、図6~図10を用いて説明する。
図6は、加熱調理器2および端末機器60を含む通知システムを示す概略ブロック図である。
図6に示すように、本実施形態の通知システムは、加熱調理器2と、端末機器60と、サーバ70と、ルータ80とを備える。
端末機器60は、加熱調理器2のユーザが所有する機器であり、例えば、携帯電話、タブレット等の電子機器である。サーバ70は、通知システムで通信する情報を管理・収集するための機器である。ルータ80は、通知システムを構成する機器間を相互接続するための機器である。加熱調理器2、端末機器60およびサーバ70は、ルータ80を介して互いに通信可能に構成される。
図6に示す通知システムは、加熱調理器2が特定の状態になることに応じて、ユーザの端末機器60に対して所定の通知を送信する。具体的な処理フローを図7に示す。
図7は、図6に示した通知システムによる通知処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、加熱調理器2が特定の状態になったか否かを判断する(S1)。具体的には、温度センサ7等のセンサの測定値が予め定めた閾値に到達したときや、調理シーケンスにおける各工程間の移行状態となったとき等に、加熱調理器2の制御部11が特定の状態になったと判断する。
加熱調理器2が特定の状態にならない場合(ステップS1でNO)、ステップS1を再度実行する。
加熱調理器2が特定の状態になったと判断すると(ステップS1でYES)、加熱調理器2からサーバ70へ所定のコマンドを送信する(S2)。具体的には、加熱調理器2に搭載の無線モジュール(図示せず)から、所定の通信方式(例えばECHONET(登録商標) LITE方式)により、ルータ80を通じてサーバ70に向けて所定のコマンドを送信する。
コマンドを受信したサーバ70が、端末機器60にプッシュ通知を行う(S3)。具体的には、受信したコマンドに応じた内容のプッシュ通知を、サーバ70がルータ80を通じて端末機器60に送信する。
ステップS1~S3を実行することで、加熱調理器2が特定の状態になったことを端末機器60への通知によってユーザに知らせることができる。これにより、ユーザは加熱調理器2における調理メニューの進行状況を把握することができる。
本実施形態の通知システムは特に、加熱調理器2で圧力調理メニューが選択された場合に、ヒータ9を駆動して食材を加圧調理する「圧力調理工程」から、ヒータ9を停止して容器4の内部を減圧させる「減圧工程」に移行するタイミングで、端末機器60にプッシュ通知を行う。図7に示すフローでは、圧力調理工程が完了して減圧工程へ移行するタイミングで、加熱調理器2が特定の状態になったと判断し(S1でYES)、加熱調理器2からサーバ70へ所定のコマンドを送信し(S2)、コマンドを受信したサーバ70が端末機器60にプッシュ通知を送信する(S3)。
圧力調理工程から減圧工程に移行するときに端末機器60に通知することで、ユーザは減圧工程の開始を認識することができ、前述した複数の減圧手段の中から1つの減圧手段を選択して実行することができる。例えば、自然冷却による第1減圧手段を選択することで、減圧の所要時間は長くなるものの、料理の味をしみ込ませる等、食味をアレンジすることができる。また、減圧弁26の電動操作/手動操作による第2減圧手段/第3減圧手段を選択することで、ユーザが望む所望のタイミングで減圧弁26を開放することができ、例えば圧力調理工程が完了するとすぐに強制減圧する、あるいはある程度の時間だけ自然冷却させてから強制減圧する等、減圧方法のバリエーションも豊富になる。減圧弁26の電動操作による第2減圧手段を選択した場合、制御部11が予め定めた方法によって減圧弁26を瞬時にあるいは段階的に開放位置に移動させることも可能となる。
次に、加熱調理器2での調理メニューの実行時に操作表示部6に表示される表示画面および端末機器60へのプッシュ通知について、図8A~図8Eおよび図9A~図9Eを用いて説明する。
図8A~図8Eはそれぞれ、「非圧力調理メニュー」の実行時における操作表示部6の表示画面および端末機器60への通知内容を示す概略図である。図9A~図9Eはそれぞれ、「圧力調理メニュー」の実行時における操作表示部6の表示画面および端末機器60への通知内容を示す概略図である。図8A~図8Eおよび図9A~図9Eではそれぞれ、表示画面の遷移順序を下向きの矢印で表す。
図8A~図8Eおよび図9A~図9Eはともに、ユーザが加熱強度や加熱時間を設定可能な手動調理の場合を例示する。加熱強度は例えば、「強」、「中」、「弱」等の複数段階が設定可能であり、設定された加熱強度に応じて設定温度やヒータ駆動電力が決定される。
図8A~図8Eは、非圧力調理メニューの一例として、「炒め調理メニュー」が選択されている。
図8Aは、炒め調理メニューの開始時における予熱工程中の表示画面を示す。図8Aに示す画面は、「目標温度まで予熱中...」という文字、加熱調理器2の概略イラスト等を含む。図8Aの表示画面は、選択された調理メニューが予熱工程を含む場合に表示される。予熱工程の完了に応じて、図8Bに示す画面に遷移する。この遷移の際に、端末機器60に「作業開始通知」を送信する。作業開始通知は、予熱完了後に所定の作業を行う必要があることをユーザに知らせる通知である。作業としては例えば、食材の追加や攪拌等がある。
図8Bは、作業工程中の表示画面を示す。図8Bに示す画面は、「予熱完了...一時停止」、「約1時間30分」、「[START]で調理再開」、「弱」という文字等を含む。「[START]で調理再開」は、ユーザが所定の作業を実行した後に操作表示部6の[START]ボタンを押下することで、調理を再開して次の工程に移行することを表す。「約1時間30分」は、調理を再開してから調理完了までの残り時間の目安を表す。「弱」は、現在設定されている加熱強度を示す。図8Bに示す画面は、選択された調理メニューが作業工程を含む場合に表示される。ユーザによる[START]ボタンの押下に応じて、次の加熱工程に移行するとともに、図8Cに示す画面に遷移する。
図8Cは、加熱工程中の表示画面を示す。加熱工程は、調理メニューに応じた設定温度(例えば170度)を目標温度にヒータ9に通電して食材を加熱調理する工程である。非圧力調理メニューが選択されている場合、減圧弁26は開放位置に制御され、調理空間S1は大気圧に開放されている。図8Cに示す画面は、「調理中...残り」、「約1時間15分」、「[OK]で火力変更」、「弱」という文字等を含む。「[OK]で火力変更」は、操作表示部6の[OK]ボタンを押下することで、加熱強度を変更できることを表す。「約1時間15分」は、調理完了までの残り時間の目安を表し、図8Bに示す表示画面で[START]ボタンを押下してから約15分経過した状態を示す。
図8Cに示す表示画面から約1時間15分が経過すると、加熱工程が完了し、続く保温工程に移行するとともに、図8Dに示す表示画面に遷移する。この遷移に関連して、端末機器60に「調理完了N分前通知」、「調理完了通知」を送信する。「調理完了N分前通知」は、調理完了までの残り時間が予め定めた所定時間:N分(例えば5分)となったタイミングでユーザに知らせる事前通知である。「調理完了通知」は、調理が完了したタイミングでユーザに知らせる通知である。
図8Dは、保温工程中の表示画面を示す。保温工程では、温度センサ7の検知温度に基づいて、所定の保温温度で維持するようにヒータ9の通電を制御する。図8Dに示す画面は、「保温中...」、「5分」、「[START]で加熱延長」という文字等を含む。「5分」は、保温工程の残り時間の目安を表し、「[START]で加熱延長」は、ユーザが[START]ボタンを押下することで、加熱工程と同様にヒータ9に通電する「延長加熱工程」を実行できることを表す。ユーザが[START]ボタンを押下すると、延長加熱工程に移行するとともに、図8Eに示す画面に遷移する。
図8Eは、延長加熱工程中の表示画面を示す。図8Eに示す画面は、「調理中...残り」、「10分」という文字等を含む。「10分」は、延長加熱工程の残り時間の目安を表す。10分が経過して延長加熱工程が完了すると、保温工程に戻ると共に、図8Dに示す画面に遷移する。この遷移に関連して、端末機器60に「調理完了N分前通知」、「調理完了通知」を送信する。
図8A~図8Eに示す表示画面および端末機器60への通知によれば、作業工程が実行可能となる状態(図8A)、調理完了(加熱工程/延長加熱工程の完了)までの時間がN分前の状態(図8C、図8D)、調理が完了した状態(図8C、図8D)など、加熱調理器2が特定の状態になったことを、ユーザがリアルタイムで認識することが可能となる。
図9Aは、圧力調理メニューの開始時における昇圧工程中の表示画面を示す。昇圧工程は、減圧弁26を閉じて容器4を密閉した状態でヒータ9に通電することで、容器4を加熱して容器4の内圧を上昇させる工程である。図9Aに示す画面は、「昇圧中...一時停止」、鍵マーク付きの「ロック」という文字、加熱調理器2の概略イラスト等を含む。鍵マーク付きの「ロック」は、容器4の内圧が大気圧以上であることに応じて蓋10の開閉が規制されたロック状態であることを表す。
本実施形態の加熱調理器2は、温度センサ7の検知結果に基づいて、昇圧工程が完了したか否かを判断する。容器4の温度と内圧は概ね比例関係にあるため、温度センサ7の検知温度が所定温度以上に達することに応じて、容器4の内圧が所定圧力以上に達したこと、すなわち昇圧工程が完了したと判断する。昇圧工程が完了したと判断すると、次の圧力調理工程に移行するとともに、図9Bに示す画面に遷移する。
図9Bは、圧力調理工程中の表示画面を示す。圧力調理工程は、容器4の内圧を1atm以上の所定の圧力に高めた状態でヒータ9に通電することで、容器4に収容された食材を加圧加熱調理する。図9Bに示す画面は、「加圧中...残り」、「約1時間30分」、鍵マーク付きの「ロック」という文字等を含む。「約1時間30分」は、圧力調理工程の残り時間の目安を表す。
残り時間が経過すると、圧力調理工程が完了して、続く減圧工程に移行するとともに、図9Cに示す画面に遷移する。この遷移に関連して、端末機器60に「減圧開始N分前通知」、「減圧開始通知」を送信する。「減圧開始N分前通知」は、減圧工程までの残り時間が予め定めた所定時間:N分(例えば5分)となったタイミングでユーザの端末機器60に知らせる事前通知である。「減圧開始通知」は、圧力調理工程が完了して減圧工程が開始するタイミングでユーザの端末機器60に知らせる通知である。
前述したように、本実施形態の加熱調理器2は、(1)自然減圧による第1減圧手段と、(2)減圧弁26の自動操作による第2減圧手段と、(3)減圧弁26の手動操作による第3減圧手段を有する。圧力調理工程から減圧工程に移行する際に端末機器60に通知を送信して減圧工程の開始を知らせることで、通知を受けたユーザは、減圧工程で使用する減圧手段を選択することが可能となる。
図9Cは、減圧工程中の表示画面を示す。減圧工程は、昇圧工程や圧力調理工程で上昇した容器4の内圧を減少させるための工程である。減圧工程によって、蓋10が安全に開けられる程度の圧力まで内圧を低下させる。図9Cに示す画面は、「減圧中...蒸気注意」、「[OK]長押しで強制排気」、鍵マーク付きの「ロック」という文字等を含む。「[OK]長押しで強制排気」は、ユーザが[OK]ボタンを押下することで、制御部11が減圧弁26を電動操作して開放位置に移動させ、容器4の加圧空気を強制排気できることを表す。減圧弁26の電動操作は、第2減圧手段に対応する。
図9Cの表示画面が表示された状態で、ユーザは、(1)特段のアクションを行わずに放置することによる自然減圧、(2)[OK]ボタンの長押しによる減圧弁26の強制減圧、(3)ハンドル201を回転させることによる減圧弁26の強制減圧、の中から減圧アクションを選択することができる。これにより、ユーザが望む態様で減圧工程を実行することができ、食材の出来栄えや食味をアレンジすることができる。
減圧工程が完了したか否か、および減圧工程開始のN分前になったか否かについては、昇圧工程が完了したか否かの判断と同様に、温度センサ7等のセンサの検知結果に基づいて判断する。
減圧工程が完了したと判断すると、続く保温工程に移行するとともに、図9Dに示す表示画面に遷移する。この遷移に関連して、「調理完了通知」を行う。これにより、減圧工程が完了して調理が完了したことをユーザに知らせることができる。
(1)の自然減圧の場合に限らず、(2)と(3)の強制減圧の場合も、減圧弁26の操作開始から蓋10を安全に開くことができる圧力となるまで、ある程度の時間(例えば数分~数十分、1時間以上)を要する場合や、1分以内の短時間で終わる場合がある。このため、減圧工程が完了するタイミングで調理完了通知を端末機器60に送信することで、ユーザは調理完了をタイムリーに知ることができるとともに、強制減圧のアクションを実行してから調理完了通知が届くまでの間に他の作業を行うことができる。このようにして、加熱調理器2の使い勝手を向上させることができる。
図9Dに示す保温工程の表示画面と、図9Eに示す延長加熱工程の表示画面はそれぞれ、図8D、図8Eに示す表示画面と同様であり、「調理完了N分前通知」と「調理完了通知」を送信することも同様である。
図8A~図8E、図9A~図9Eに示した各通知のメッセージ例は、下記の通りである。
作業開始通知:「作業を開始してください。」
調理完了N分前通知:「あとおよそN分で、できあがりです。」
調理完了通知:「できあがりました。」
減圧開始N分前通知:「あとおよそN分で、減圧を開始します。」
減圧開始通知:「減圧を開始します。本体操作で強制減圧可能です。」
減圧開始通知や減圧開始N分前通知において、「減圧を開始します。」という減圧の開始を示す情報を含むことで、減圧が開始することをユーザが正確に認識することができる。減圧開始通知において、「本体操作で強制減圧可能です。」という第2減圧手段に関する情報を含めることで、ユーザに減圧手段の選択肢を知らせることができる。第2減圧手段に限らず、第1減圧手段や第3減圧手段に関する情報を含めることで、減圧手段の選択肢が複数あることをより直接的に示すようにしてもよい。
減圧開始通知や減圧開始N分前通知において、少なくとも1つの減圧手段に関する減圧の所要時間に関する情報を含めてもよい。温度センサ7の検知温度に基づいて容器4の内部温度を推定できるため、当該検知温度や食材の分量等に基づいて、各減圧手段に関する減圧の所要時間を予測して、通知内容に含めるようにしてもよい。これにより、減圧の所要時間を知らせることができる。
図10は、本実施形態の通知システムによる圧力調理メニューの実行時における主要な通知のタイミングを示す概略図である。
図10に示すように、本実施形態の通知システムでは、圧力調理工程から減圧工程に移行するときに第1の通知(減圧開始通知、減圧開始N分前通知)を行い、減圧工程が完了して調理が完了するときに第2の通知(調理完了通知、調理完了N分前通知)を行う。
第1の通知を行うことで、ユーザに減圧工程の開始を知らせることができ、ユーザは複数の減圧手段の中から1つを選択して所望の態様で減圧工程を実行することが可能となる。第2の通知を行うことで、減圧工程が完了したことをユーザに知らせることができ、減圧工程が完了するまでの間、ユーザは他の作業を行いつつ、減圧工程が完了したことはタイムリーに知ることができる。このようにして、圧力調理機能を有する加熱調理器2の特性に応じてユーザの端末機器60に適切な通知を行うことができ、加熱調理器2の使い勝手を向上できる。特に、第1の通知を行わない場合、ユーザは加熱調理器2の操作表示部6を見ない限り、減圧工程の開始を認識することができず、適切なタイミングで減圧手段を選択することが難しくなる。このような制御・構成では、複数の減圧手段を有する加熱調理器2において適切な通知を行うということに関して改善の余地があるといえる。
(作用・効果)
上述したように、本実施形態の加熱調理器2の通知システムは、圧力調理機能と、複数の減圧手段と、無線機能とを有する加熱調理器2に関する情報を、ユーザの端末機器60に通知するための通知システムであって、加熱調理器2が圧力調理工程から減圧工程に移行するときに、端末機器60に第1の通知(減圧開始通知、減圧開始N分前通知)を行う。
このような加熱調理器2によれば、圧力調理工程から減圧状態に移行するときにユーザの端末機器60に通知を行うことで、ユーザが複数の減圧手段の中から1つの減圧手段を選択して実行することが可能となる。このようにして、加熱調理器2の特性に応じてユーザの端末機器60により適切な通知を行うことができ、加熱調理器2の使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態の加熱調理器2の通知システムでは、減圧工程が完了するときに、端末機器60に第2の通知(調理完了通知、調理完了N分前通知)を行う。このような通知システムによれば、減圧工程が完了して圧力調理が完了したタイミング等で第2の通知を行うことが可能となる。
また、本実施形態の加熱調理器2の通知システムでは、加熱調理器2は、温度を測定する温度センサ7(センサ)を備え、温度センサ7の測定結果に基づいて、減圧工程が完了したか否かを判断する。このような通知システムによれば、加熱調理器2の内圧が下がって安全に蓋を開閉できるタイミング等、所望のタイミングで第2の通知を行うことが可能となる。
なお、温度センサ7を用いる場合に限らず、例えば圧力センサの測定結果に基づいて、減圧工程が完了したか否かを判断してもよい。すなわち、加熱調理器2は、温度又は圧力を測定するセンサを備え、当該センサの測定結果に基づいて、減圧工程が完了したか否かを判断してもよい。
また、本実施形態の加熱調理器2の通知システムでは、第1の通知は、減圧の開始を示す情報(例えば「減圧を開始します。」というメッセージ)を含む。このような通知システムによれば、ユーザが減圧の開始を正確に知ることができる。
また、本実施形態の加熱調理器2の通知システムでは、第1の通知は、複数の減圧手段のうちの少なくとも1つの減圧手段に関する情報(例えば「本体操作で強制減圧可能です。」という第2減圧手段に関する情報)を含む。このような通知システムによれば、ユーザに減圧手段の選択肢を知らせることができる。前述したように、第2減圧手段に限らず、第1減圧手段や第3減圧手段に関する情報を含めてもよく、少なくとも1つの減圧手段に関する情報を含んでいればよい。
また、本実施形態の加熱調理器2の通知システムでは、加熱調理器2は、内部の圧力を調節可能な減圧弁26を備え、複数の減圧手段は、自然冷却による第1減圧手段、減圧弁26の電動開放による第2減圧手段、減圧弁26の手動開放による第3減圧手段を含む。このような通知システムによれば、自然冷却や減圧弁26の電動開放/手動開放の中から所望の減圧手段を選択することができる。なお、3つの減圧手段の全てを備える場合に限らず、第1減圧手段と第2減圧手段のみを備える場合や、第1減圧手段と第3減圧手段のみを備える場合等、少なくとも2つの減圧手段を有していれば、ユーザが減圧手段を選択できる。
また、本実施形態の加熱調理器2の通知システムでは、加熱調理器2および端末機器60と通信するサーバ70を備え、サーバ70は、加熱調理器2から所定のコマンドを受信することに応じて、端末機器60に通知を送信する。このような通知システムによれば、サーバ70を介して端末機器60に通知を行うことができ、サーバ70で情報を収集することが可能となる。
また、本実施形態の加熱調理器2の通知システムでは、端末機器60に送信する通知は、プッシュ通知である。このような通知システムによれば、汎用的な方法で通知を行うことができる。なお、プッシュ通知はメッセージに限らず、音声等の任意の方法で通知してもよい。また、プッシュ通知に限らず、メール通知であってもよい。すなわち、加熱調理器2の通知システムでは、端末機器60に送信する通知は、プッシュ通知又はメール通知であってもよい。
また、本実施形態の加熱調理器2は、圧力調理機能と、複数の減圧手段と、無線機能と、制御部11とを有する加熱調理器であって、制御部11は、圧力調理工程から減圧工程に移行するときに、ユーザの端末機器60に第1の通知を行う(S1~S3)。このような加熱調理器2によれば、圧力調理機能を有する加熱調理器2の特性に応じてユーザの端末機器60により適切な通知を行うことができ、加熱調理器2の使い勝手を向上させることができる。
また、本実施形態の加熱調理器2では、制御部11は、サーバ70およびルータ80を介して端末機器60に第1の通知を送信する。このような通知システムによれば、サーバ70を経由することでサーバ70において情報を収集することが可能となる。
以上、上述の実施形態を挙げて本開示の発明を説明したが、本開示の発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、図10に示したように、減圧工程の完了に応じて調理完了となる場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、図11の概略図に示すように、減圧工程の後に別の「後工程」があり、後工程の完了に応じて調理完了となる場合であってもよい。後工程は例えば、食材を煮詰めるための煮詰め工程等、任意の工程であってもよい。
図11に示すフローでは、調理完了通知である第2の通知は、後工程の完了に応じて送信すればよい。この場合、減圧工程が完了して後工程に移行するタイミングでの通知は省略してもよい。また、減圧工程中の所定のタイミングで、第1の通知および第2の通知とは異なる第3の通知を送信してもよい。所定のタイミングは例えば、温度センサ7や圧力センサ等のセンサの測定値に基づいて特定の調理状態となったとき、例えば強制減圧しても食味がこれ以上変わらないと判断できる状態に設定される。第3の通知を送信することで、ユーザに強制減圧(第2減圧手段/第3減圧手段)の実行を促して調理時間の短縮を図ることができる。第3の通知は、図10に示す調理シーケンスでも同様に適用してもよい。
本変形例に係る通知システムによれば、減圧工程を経てその後の後工程が完了したときに、端末機器60に第2の通知を行う。このような構成によれば、調理完了の適切なタイミングでユーザに知らせることができる。
本変形例に係る通知システムによれば、減圧工程中の所定のタイミングで、端末機器60に第3の通知を行う。このような構成によれば、減圧工程中に加熱調理器2が特定の状態になったとき等に、ユーザに通知することができる。
本変形例に係る通知システムによれば、加熱調理器2は、温度又は圧力を測定するセンサを備え、当該センサの測定結果に基づいて、所定のタイミングに達したか否かを判断する。このような構成によれば、減圧工程中に加熱調理器2が特定の状態になったときに、ユーザに通知することができる。
また上記実施形態では、加熱調理器2から端末機器60に通知を行う際に、サーバ70を経由する場合を例示したが、このような場合に限らず、サーバ70を経由しない場合であってもよい。例えば、図12に示すように、加熱調理器2と端末機器60がサーバ70を介さずにルータ80を介して通信する場合であってもよい。この場合の通信手段は例えば、無線LANの一種である家庭内Wi-Fiである。あるいは、図13に示すように、加熱調理器2と端末機器60がサーバ70やルータ80を介さずに直接通信する場合であってもよい。この場合の通信手段は例えば、無線PANの一種であるBLEや、無線LANの一種であるWi-FiのAdHocである。
実施形態および本変形例に係る通知システムによれば、加熱調理器2の無線機能は、無線LAN又は無線PANである。これにより、加熱調理器2と端末機器60が容易に通信することができる。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
前記実施形態の様々な変形例のうち、任意の変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本開示は、加熱調理器の通知システムおよび加熱調理器であれば適用可能である。
2 加熱調理器
4 容器
6 操作表示部
7 温度センサ(温度検知部、センサ)
8 本体部
9 ヒータ(加熱部)
10 蓋
11 制御部
26 減圧弁
60 端末機器
70 サーバ
80 ルータ

Claims (15)

  1. 圧力調理機能と、複数の減圧手段と、無線機能とを有する加熱調理器に関する情報を、ユーザの端末機器に通知するための通知システムであって、
    前記加熱調理器は、予めプログラムされた動作シーケンスに基づいて調理を行う自動調理機能を有し、
    前記加熱調理器は、内部の圧力を調節可能な減圧弁を備え、
    前記加熱調理器は、前記複数の減圧手段として、
    自然冷却による第1減圧手段、
    前記減圧弁の電動開放による第2減圧手段、
    前記減圧弁の手動開放による第3減圧手段のうちの、少なくとも2つを含み、
    前記自動調理機能による加熱調理の実行中に、前記加熱調理器が圧力調理工程から前記複数の減圧手段のうちの所定の減圧手段による減圧工程に移行するときに、前記端末機器に第1の通知を行前記第1の通知後にユーザが所定の操作を行わない場合、前記所定の減圧手段によって前記減圧工程を実行し、前記第1の通知後にユーザが所定の操作を行った場合、前記減圧工程で用いる減圧手段を変更する、加熱調理器の通知システム。
  2. 前記減圧工程が完了したときに、前記端末機器に第2の通知を行う、請求項1に記載の通知システム。
  3. 前記加熱調理器は、温度又は圧力を測定するセンサを備え、前記センサの測定結果に基づいて、前記減圧工程が完了したか否かを判断する、請求項2に記載の通知システム。
  4. 前記減圧工程を経てその後の後工程が完了したときに、前記端末機器に第2の通知を行う、請求項1に記載の通知システム。
  5. 前記第1の通知は、減圧の開始を示す情報を含む、請求項1に記載の通知システム。
  6. 前記第1の通知は、前記複数の減圧手段のうちの少なくとも1つの減圧手段に関する情報を含む、請求項1に記載の通知システム。
  7. 前記第1の通知は、減圧の所要時間に関する情報を含む、請求項1に記載の通知システム。
  8. 前記減圧工程中の所定のタイミングで、前記端末機器に第3の通知を行う、請求項1に記載の通知システム。
  9. 前記加熱調理器は、温度又は圧力を測定するセンサを備え、前記センサの測定結果に基づいて、前記所定のタイミングに達したか否かを判断する、請求項8に記載の通知システム。
  10. 前記複数の減圧手段は、前記第1減圧手段をみ、
    前記所定の減圧手段は前記第1減圧手段であり、
    前記第1の通知後にユーザが所定の操作を行わない場合に、前記第1減圧手段によって前記減圧工程を実行する、請求項1に記載の通知システム。
  11. 前記加熱調理器および前記端末機器と通信するサーバを備え、
    前記サーバは、前記加熱調理器から所定のコマンドを受信することに応じて、前記端末機器に前記通知を送信する、請求項1に記載の通知システム。
  12. 前記無線機能は、無線LAN又は無線PANである、請求項1に記載の通知システム。
  13. 前記端末機器に送信する前記通知は、プッシュ通知又はメール通知である、請求項1に記載の通知システム。
  14. 圧力調理機能と、複数の減圧手段と、無線機能と、制御部と、予めプログラムされた動作シーケンスに基づいて調理を行う自動調理機能とを有する加熱調理器であって、
    内部の圧力を調節可能な減圧弁を備え、
    前記複数の減圧手段は、
    自然冷却による第1減圧手段、
    前記減圧弁の電動開放による第2減圧手段、
    前記減圧弁の手動開放による第3減圧手段のうちの、少なくとも2つを含み、
    前記制御部は、前記自動調理機能による加熱調理の実行中に、圧力調理工程から前記複数の減圧手段のうちの所定の減圧手段による減圧工程に移行するときに、ユーザの端末機器に第1の通知を行前記第1の通知後にユーザが所定の操作を行わない場合、前記所定の減圧手段によって前記減圧工程を実行し、前記第1の通知後にユーザが所定の操作を行った場合、前記減圧工程で用いる減圧手段を変更する、加熱調理器。
  15. 前記制御部は、サーバ若しくはルータを介して、又は直接的に、前記端末機器に前記第1の通知を送信する、請求項14に記載の加熱調理器。
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