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JP7612905B1 - 電子機器 - Google Patents

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JP7612905B1
JP7612905B1 JP2024015031A JP2024015031A JP7612905B1 JP 7612905 B1 JP7612905 B1 JP 7612905B1 JP 2024015031 A JP2024015031 A JP 2024015031A JP 2024015031 A JP2024015031 A JP 2024015031A JP 7612905 B1 JP7612905 B1 JP 7612905B1
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JP2024015031A
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勇樹 七種
ハオユー ワン
肇 吉沢
佳士 中垣
和夫 中田
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Lenovo Singapore Pte Ltd
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Lenovo Singapore Pte Ltd
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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

Figure 0007612905000001
【課題】冷却性能を確保しつつ、外観品質を向上することができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、筐体と、前記筐体内に設けられ、吸込口が形成された吸込面を有するファンと、を備え、前記筐体は、底面から突出するように設けられ、幅方向に沿って延在する突出部を有し、前記突出部は、その長手方向に沿って延在する立壁を有し、該立壁には通気口が形成され、前記吸込面は、前記突出部の内側空間を臨んで配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、ファンを備えた電子機器に関する。
ノート型PCのような電子機器は、CPU等の発熱体を搭載している。このような電子機器では、筐体内にファンを搭載し、発熱体が発生する熱を吸熱して外部に放熱する構成がある(例えば特許文献1参照)。
特許第7104832号公報
従来の電子機器は、通常、筐体の底面に複数のスリット状の開口部を並べた吸気口を有し、この吸気口を通してファンが外気を吸い込む構成となっている。このため、このような構成は、例えば持ち運び時や起立姿勢での使用時等に、底面の吸気口が目立ち、外観品質を低下させていた。一方、意匠性を向上するために底面の吸気口をなくしただけでは、ファンの吸込効率及び風量が低下し、冷却性能が低下する懸念がある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、冷却性能を確保しつつ、外観品質を向上することができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電子機器は、筐体と、前記筐体内に設けられ、吸込口が形成された吸込面を有するファンと、を備え、前記筐体は、底面から突出するように設けられ、幅方向に沿って延在する突出部を有し、前記突出部は、その長手方向に沿って延在する立壁を有し、該立壁には通気口が形成され、前記吸込面は、前記突出部の内側空間を臨んで配置されている。
本発明の上記態様によれば、冷却性能を確保しつつ、外観品質を向上することができる。
図1は、一実施形態に係る電子機器を上から見下ろした模式的な平面図である。 図2は、筐体の内部構造を模式的に示す平面図である。 図3は、筐体の底面を斜め後方から見た斜視図である。 図4は、筐体の底面を斜め前方から見た斜視図である。 図5は、電子機器の側面図である。 図6は、冷却モジュール及びその周辺部での筐体の内部構造を模式的に示す側面断面図である。 図7は、冷却モジュール及びその周辺部での筐体の内部構造を模式的に示す正面断面図である。 図8は、構成が異なる冷却モジュールを筐体に搭載した場合の電子機器の冷却性能及び筐体の表面温度を比較したシミュレーション実験の結果を示す表である。
以下、本発明に係る電子機器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る電子機器10を上から見下ろした模式的な平面図である。図1に示すように、本実施形態の電子機器10は、クラムシェル型のノート型PCである。電子機器10は、蓋体11と筐体12をヒンジ14で相対的に回動可能に連結した構成である。本実施形態ではノート型PCの電子機器10を例示しているが、電子機器はノート型PC以外、例えばタブレット型PC、スマートフォン、又は携帯用ゲーム機等でもよい。
蓋体11は、薄い扁平な箱状の筐体である。蓋体11はディスプレイ16を搭載している。ディスプレイ16は、例えば有機ELディスプレイや液晶ディスプレイである。
筐体12は、薄い扁平な箱体である。筐体12の上面(表面12a)にはキーボード装置18及びタッチパッド19が臨んでいる。以下、筐体12及びこれに搭載された各構成要素について、オペレータがキーボード装置18を操作する姿勢を基準とし、筐体12の幅方向(左右)をそれぞれX1,X2方向、筐体12の奥行方向(前後)をそれぞれY1,Y2方向、筐体12の厚み方向(上下)をそれぞれZ1,Z2方向と呼んで説明する。X1,X2方向をまとめてX方向と呼ぶこともあり、Y1,Y2方向及びZ1,Z2方向についても同様にY方向、Z方向と呼ぶことがある。これら各方向は、説明の便宜上定めた方向であり、電子機器10の使用状態又は設置姿勢等によって変化する場合も当然にあり得る。
筐体12は、上面及び四周側面を形成する筐体部材20と、下面を形成するカバー材21とで構成されている。筐体部材20は、筐体12の表面12aを形成するカバープレート20Aの四周縁部に立壁20Bを形成したものである。このため筐体部材20は下面が開口した略バスタブ形状を有する。カバー材21は略平板形状を有し、筐体部材20の下面開口を閉じる蓋となる。筐体部材20及びカバー材21は厚み方向に重ね合わされて互いに着脱可能に連結される。立壁20Bはカバー材21に形成してもよい。この場合、筐体部材20はカバープレート20Aのみで構成されるとよい。
ヒンジ14は、筐体12の後縁部に形成された凹状のヒンジ配置溝12bに設置され、筐体12と蓋体11とを連結する。ヒンジ14は、例えば回転軸となるヒンジシャフト14aをヒンジ筐体14bの長手方向の両端部にそれぞれ支持した構造である(図5参照)。本実施形態のヒンジ14は、ヒンジ筐体14bがヒンジ配置溝12bの長手方向に沿って延在した、いわゆるワンバー形状に構成されている。ヒンジ14は、ヒンジ筐体14bが蓋体11と一体となって回転しつつ斜め後方へと下降する(図5参照)。ヒンジ14は、このようにして蓋体11の回動角度を稼ぐ構造、いわゆるドロップダウン構造である。ヒンジ14の構造は上記以外でもよい。
図2は、筐体12の内部構造を模式的に示す平面図である。図2は、カバー材21を取り外して筐体部材20の内部を下面側から見た図である。
図2に示すように、筐体12の内部には、冷却モジュール24と、マザーボード25と、バッテリ装置26とが収容されている。筐体12の内部には、さらに各種の電子部品や機械部品等が設けられる。
マザーボード(基板)25は、電子機器10のメインボードとなる回路基板である。マザーボード25は、筐体12のY2側寄りに配置され、X方向に延在している。バッテリ装置26は、電子機器10の電源となる充電池である。バッテリ装置26は、マザーボード25のY1側寄りに配置され、X方向に延在している。
本実施形態のマザーボード25は、CPU(Central Processing Unit)25aを実装している。マザーボード25は、CPU25a以外にも、各種の電子部品、例えばGPU(Graphics Processing Unit)、メモリ、通信モジュール等を実装することができる。
マザーボード25は、例えば上面(第1面25A)が筐体部材20に対する取付面となり、下面(第2面25B)がCPU25a等の実装面となる。
次に、冷却モジュール24の構成例を説明する。
CPU25aは、筐体12内に搭載された電子部品中で最大級の発熱量の発熱体である。冷却モジュール24は、CPU25aが発生する熱を吸熱及び拡散し、筐体12外へと排出することができる。冷却モジュール24は、CPU25a以外の発熱体、例えばGPU等を冷却するように構成してもよい。
図2に示すように、本実施形態の冷却モジュール24は、金属プレート27と、ヒートパイプ28と、一対のヒートシンク29,29と、一対のファン30,30とを備える。
金属プレート27は、銅又はアルミニウム等の熱伝導率が高い金属で形成された薄いプレートである。本実施形態の金属プレート27は銅プレートである。金属プレート27は、左右のファン30,30の間でX方向に延在している。これにより金属プレート27は、左右のファン30,30の間に配置されたマザーボード25の一部(部分25C)と、部分25Cに実装されたCPU25aを第2面25B側(Z2側)から覆っている(図7も参照)。金属プレート27はCPU25a等の熱を吸熱して拡散する熱拡散部材として機能する。金属プレート27はCPU25aの表面に接続される。金属プレート27とCPU25aとの間には、例えば熱伝導グリース及びCPU25aの外形と略同一サイズの銅ブロック等が介在する。金属プレート27のX方向に沿う各縁部27a1,27a2には板ばね32が取り付けられている。板ばね32は金属プレート27をCPU25aに対して押し付ける部品である。
ヒートパイプ28は、パイプ型の熱輸送デバイスである。ヒートパイプ28は、金属パイプを薄く扁平に潰して断面楕円形状に形成し、内側の密閉空間に作動流体を封入した構成である。作動流体としては、水、代替フロン、アセトン又はブタン等を例示できる。ヒートパイプ28は例えば2本1組で用いることができる。ヒートパイプ28は、長手方向の中央部が金属プレート27のCPU25aに対する接続面の裏面に固定されている。ヒートパイプ28の両端部は、それぞれ左右のヒートシンク29のZ2側表面に固定されている。各ヒートパイプ28は、長手方向の中央部がCPU25aとZ方向にオーバーラップしている。これによりヒートパイプ28は、金属プレート27に伝達されたCPU25aの熱を効率よく受け取り、両端のヒートシンク29へと高い効率で輸送することができる。
ヒートシンク29は、薄い金属プレートで形成された複数枚のフィンをX方向に等間隔に並べた構造である。各フィンは所定のベースプレート上でZ方向に起立し、Y方向に延在している。ヒートシンク29の隣接するフィンの間には、ファン30から送られた空気が通過する隙間が形成されている。ヒートシンク29はアルミニウム又は銅のような高い熱伝導率を有する金属で形成されている。ヒートシンク29は、ファン30のY2側の側面30a(吐出口34a)に対向配置される。
一対のファン30,30は、相互間に金属プレート27を跨ぐようにX方向に並んで配置され、互いに向かい合っている。各ファン30は、Y2側の側面30aに吐出口34aを有する。吐出口34aはその後方のヒートシンク29に近接し、対向している。各ファン30は、互いの対向方向を向いた側面30bに吐出口34bを有することもできる。左右のファン30の吐出口34b,34bは、相互間に金属プレート27を挟んで対向している。各ファン30は、Z方向を向いた上下の端面30c,30dのうち、少なくともZ2側の端面30dに吸込口35を有する。吸込口35はZ1側の端面30cにも設けることができる。端面30c,30dは、側面30a,30bと直交し、さらにインペラ30eの回転軸の軸方向と直交する面である。
ファン30はハウジングの内部に収容したインペラ30eをモータによって回転させる遠心ファンである(図6参照)。これによりファン30は、吸込口35から吸い込んだ空気を吐出口34a,34bから吐出することができる。
次に、ファン30によって筐体12内に空気を導入し、ファン30から吐出された空気を筐体12外に排出する吸排気構造について説明する。
図3は、筐体12の底面12cを斜め後方から見た斜視図である。図4は、筐体12の底面12cを斜め前方から見た斜視図である。図5は、電子機器10の側面図である。図6は、冷却モジュール24及びその周辺部での筐体12の内部構造を模式的に示す側面断面図である。図7は、冷却モジュール24及びその周辺部での筐体12の内部構造を模式的に示す正面断面図である。
図2~図6に示すように、電子機器10の排気構造は、筐体12の後縁部(Y2側縁部)の立壁30B(外壁38)に形成された排気口40,42を備えることができる。排気口40は、ファン30の吐出口34bから吐出され、金属プレート27の表面を通過しつつこれを冷却した空気(温風)を筐体12外に排出するための開口である。排気口42は、ファン30の吐出口34aから吐出され、ヒートシンク29を通過しつつこれを冷却した空気(温風)を筐体12外に排出するための開口である。
本実施形態の場合、Y2側の立壁30Bは、その長手方向に沿って延在し、Y1側に凹んだヒンジ配置溝12bを有する。外壁38はヒンジ配置溝12bの底壁(前壁)である。
排気口40は、外壁38の長手方向の中央付近に設けられている。排気口40は、例えばX方向に近接して並んだ複数(図3では4個)の開口部40aで構成されている。排気口40は、左右のファン30,30の並び方向(X方向)を基準とした場合にファン30,30の間に位置している。金属プレート27は外壁38に近接した位置でX方向に延在している。このため排気口40は、金属プレート27のY2側の縁部27a2と近接し、対向している。
排気口42は、排気口40と同一面で外壁38に形成されている。排気口42は、例えばX方向に近接して並んだ複数(図3では4個)の開口部42aで構成されている。排気口42は一対設けられ、外壁38の長手方向で排気口40を跨ぐように配置されている。各排気口42は左右のヒートシンク29,29のY2側にそれぞれ近接して対向しており、外壁38の左右端部付近にある。
立壁30Bはヒンジ配置溝12bを持たない構成とすることもできる。この場合、排気口40,42は、外壁である立壁30B自体に形成すればよい。
図2~図7に示すように、電子機器10の吸気構造は、筐体12の底面12cに設けた突出部48に形成された通気口50を備える。
突出部48は、底面12cから突出している。突出部48は、X方向に長尺でZ方向に扁平な角筒状を成している。突出部48のX方向長さは、筐体12のX方向幅の略全長に亘っている。突出部48は底面12cの前後方向(Y方向)でY2側に寄った位置に設けられている。突出部48は、その長手方向(X方向)に沿って延在する一対の立壁48a,48bを有する。Y2側の立壁48bは、外壁38の直ぐ前方にある。筐体12の平面視において、突出部48は左右のファン30,30と上下にオーバーラップ位置に配置されている(図2参照)。
突出部48は、通気口50を備えることにより、電子機器10の吸気構造の一部として機能する。通気口50は、Y1側の立壁48aに設けられている。通気口50は、例えばX方向に近接して並んだ複数(図3では3個)の開口部50aで構成されている。開口部50aは、例えば立壁48aからカバー材21まで連続する断面略L字状の孔部である(図4及び図6参照)。開口部50aは立壁48aのみに形成され、カバー材21まで延びていなくてもよい。通気口50は、一対設けられ、X方向で左右のファン30,30のY1側にそれぞれ位置している。各通気口50は、立壁48aの左右両端付近にそれぞれ設けられている。各ファン30は、通気口50側を向いたY1側の側面30fには吐出口がない。
図6及び図7に示すように、各ファン30の吸込口35が形成された端面30dは、突出部48の内側空間48cを臨んでいる。以下、端面30dを「吸込面30d」と呼ぶこともある。内側空間48cは、底面12cを形成するカバー材21の内面21aから突出部48の高さ分だけZ2側に深くなった溝状の空間である。つまり内側空間48cは、筐体12の内部空間をZ方向に拡張している。
吸込面30dはZ2側を向いた面であり、内側空間48cの上部を覆うように配置されている。これによりファン30は、立壁48aに設けた各通気口50から筐体12外の空気を吸込口35へと円滑に吸い込むことができる。ファン30は厚み方向の一部、つまり吸込面30dが内側空間48c内に挿入されていることが好ましい。
内側空間48cの深さ、つまりカバー材21の内面21aから突出部48の内底面48dまでのZ2方向高さは、例えば2.5~4mm程度とすることができる。内面21aから吸込面30dまでのZ2方向高さは、例えば0.5~1.5mm程度とすることができる。この際、吸込面30dと内底面48dの間には、1mm以上の隙間を確保しておくことが好ましい。これによりファン30は、通気口50から内側空間48c内に導入された空気を吸込口35で一層円滑に吸い込むことができる。またファン30の直下に内側空間48cがあることで、ファン30の厚みを拡張することができ、ファン30の風量を増大させることもできる。吸込面30dは内面21aよりもZ1側に位置していてもよい。
突出部48の長手方向の端部(左右の端面)には、それぞれ入出力ポート54を備えることができる。入出力ポート54は、HDMI(登録商標)規格に準拠したもの、USB3.0通信規格に準拠したもの等を例示できる。これにより電子機器10は、後述するように側壁56にテーパ面56aを有しつつ、ある程度の高さが必要な入出力ポート54の設置が可能となっている。また突出部48は、机の上面等の載置面に載置された筐体12の後部を前部よりも持ち上げる後脚部としても機能する。これにより電子機器10は、使用時にキーボード装置18が前下がりの傾斜姿勢となり、操作性が向上する。図3~図7中の参照符号55は、電子機器10を載置面に載置する際の脚部となるゴム脚である。Y2側のゴム脚55は、突出部48の底面48eに設けられている。
電子機器10の吸気構造は、筐体12の側縁部(X1,X2側縁部)の立壁30B(側壁56)に形成された吸気口58を備えることもできる。吸気口58は、筐体12外の空気をファン30の吸込口35へと導入するための開口である。
左右の側壁56は、外壁38の長手方向であるX方向と直交するY方向に延在している。各側壁56は筐体12の外周を形成するZ方向に沿う鉛直面と、この鉛直面からZ2側に向かって次第に筐体12の中央側に傾斜したテーパ面56aとを有する。吸気口58は、各側壁56のテーパ面56aにそれぞれ設けられている。吸気口58は、例えばY方向に近接して並んだ複数(図3では2個)の開口部58aで構成されている。左右の吸気口58は、側壁56の長手方向(Y方向)を基準とした場合にファン30に対して排気口40,42とは反対側に位置している。つまり吸気口58はファン30よりも前方(Y1側)にある。
ファン30は、Z2側の端面30dと共にZ1側の端面30cにも吸込口35を設けることで、側壁56に設けた各吸気口58からも筐体12外の空気を一層円滑に吸い込むこともできる。
次に、冷却モジュール24による冷却作用について説明する。図2~図7中に示す1点鎖線の矢印は空気の流れを模式的に示したものである。
電子機器10は、CPU25a等の発熱体が発生する熱は金属プレート27に伝達されて拡散すると共に、ヒートパイプ28で左右のヒートシンク29に効率よく輸送される。左右のファン30は、突出部48の通気口50を吸気口として外気(冷風)を吸込口35に吸い込み、吐出口34a,34bから吐出する。各ファン30は、吸気口58からも外気(冷風)を吸い込むことができる。
左右のファン30の吐出口34aから吐出された空気は、ヒートシンク29を通過して冷却する。冷却後の空気(温風)は、外壁38の左右両端部に開口する排気口42を通して筐体12外へと排出される。同時に、左右のファン30の吐出口34bから吐出された空気は、金属プレート27の表面に沿って流れて金属プレート27及びヒートパイプ28を冷却し、同時にCPU25aの電子部品も直接的に冷却する。冷却後の空気(温風)は、外壁38の中央に開口する排気口40を通して筐体12外へと排出される。
次に、本実施形態の電子機器10の作用効果について図8を参照して説明する。
図8は、構成が異なる冷却モジュールを筐体に搭載した場合の電子機器の冷却性能及び筐体の表面温度を比較したシミュレーション実験の結果を示す表である。
図8において、右欄の「筐体12」は、上記した筐体12に冷却モジュール24を搭載した実験結果を示す。中欄の「筐体12A」は、上記した筐体12から吸気口58を省いた変形例に係る筐体12Aに冷却モジュール24を搭載した実験結果を示す。左欄の「筐体60」は、比較例であり、上記した筐体12から吸気口58及び通気口50を省き、代わりに突出部48の底面48eに吸気口61を形成した筐体60に冷却モジュール24を搭載した実験結果を示す。吸気口61は、各ファン30と上下にオーバーラップする位置にある。
図8において、「上面温度」は、筐体12の表面12aでの高温部分の温度(℃)を示す。「底面温度」は、筐体12の底面12cでの高温部分の温度(℃)を示す。
実験の結果、本実施形態の筐体12,12Aは、比較例の筐体60と比べて、上面温度及び底面温度が低下することが分かった。つまり筐体12又は筐体12Aを適用した本実施形態の電子機器10は、オペレータが直接手で触れる機会が多いキーボード装置18及びその周辺での表面12aの温度が低下する。さらに本実施形態の電子機器10は、オペレータの膝上等に触れる機会がある底面12cの温度も低下する。特に筐体12は筐体12Aよりもさらに上面温度及び底面温度が低下する結果となった。このため電子機器10はユーザビリティが向上することが確認された。
しかも本実施形態の電子機器10は、筐体12,12Aの底面12c,48eに吸気口による開口が形成されていない。このため、筐体12,12Aを備えた電子機器10は、例えば持ち運び時や起立姿勢での使用時等にも底面12c,48eが開口のない略フラットな形状となり、外観品質が向上する。
以上のように、本実施形態の電子機器10は、筐体12(12A)内に設けられ、吸込口35が形成された吸込面30dを有するファン30を備える。筐体12(12A)は、底面12cから突出するように設けられ、幅方向(X方向)に沿って延在する突出部48を有する。突出部48は、その長手方向(X方向)に沿って延在する立壁48aを有する。立壁48aには通気口50が形成されている。ファン30の吸込面30dは突出部48の内側空間48cを臨んで配置されている。
このように電子機器10は、ファン30の吸込面30dが筐体12(12A)の底面12cに設けた突出部48の内側空間48cを臨むように配置される。そして、突出部48の立壁48aには吸込面30dへと外気を導入するための吸気口(通気口50)が形成されている。このため、筐体12(12A)は、その底面12c,48eに開口を形成する必要がなく、外観品質を向上することができる。しかもファン30の吸込面30dが臨む内側空間48cを有する突出部48の立壁48aに通気口50を設けたことで高い冷却能力が確保される。その結果、電子機器10は、図8に示されるように底面48eに吸気口を設けた構成に比べ、筐体12(12A)の表面温度も低下させることができる。
すなわち電子機器10は、突出部48を設けたことで、底面12c,48eに穴を設けない高品質な意匠が得られる。一方で、電子機器10は、底面12c,48eに穴を設けないため、ファン30への外気の導入口(吸気口)が問題となる。この点、当該電子機器10は、ファン30の吸込面30dが内側空間48cを臨む突出部48に通気口50を設けている。これにより電子機器10は、ファン30の吸込口35と通気口(吸気口)50との距離も極めて短くなり、ファン30による吸込量及び風量が増大し、冷却能力が向上する。
ファン30は、突出部48と上下にオーバーラップする位置に設置されると共に、厚み方向(Z方向)の一部が突出部48の内側空間48c内に配置されていることが好ましい。そうすると、薄型化が図られた筐体12(12A)であっても、十分な厚みのファン30を搭載できるため、冷却能力が一層向上する。すなわちファン30は通気口50から内側空間48c内に導入された空気を吸込口35で一層円滑に吸い込むことができ、図8に示すように高い冷却能力を確保できる結果が得られた。この際、吸込面30dと突出部48の内底面48dとの間に所定の隙間を確保するとよい。そうすると吸込口35での通気口50からの吸込効率が一層向上する。
筐体12(12A)は、排気口40,42が形成され、突出部48の長手方向に沿って延在する外壁38を有する。突出部48は、外壁38の直前に配置されていることが好ましい。これにより電子機器10は、突出部48が底面12cの後端近くに配置され、底面12c側の意匠のまとまりがよくなり、外観品質が一層向上する。
筐体12は、左右の側壁56のそれぞれに吸気口58を有することもできる。そうするとファン30の吸込量が増大して吐出風量が増大するため、冷却モジュール24の冷却能力が一層向上する。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 電子機器
11 蓋体
12,12A 筐体
16 ディスプレイ
18 キーボード装置
24 冷却モジュール
25 マザーボード
25a CPU
27 金属プレート
28 ヒートパイプ
29 ヒートシンク
30 ファン
34a,34b 吐出口
35 吸込口
38 外壁
40,42 排気口
48 突出部
48c 内側空間
50 通気口

Claims (6)

  1. 電子機器であって、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられ、吸込口が形成された吸込面を有するファンと、
    を備え、
    前記筐体は、底面から突出するように設けられ、幅方向に沿って延在する突出部を有し、
    前記突出部は、その長手方向に沿って延在する立壁を有し、該立壁には通気口が形成され、
    前記吸込面は、前記突出部の内側空間を臨んで配置され、
    前記ファンは、前記突出部と上下にオーバーラップする位置に設置されると共に、厚み方向の一部が前記突出部の内側空間内に配置されている
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項に記載の電子機器であって、
    前記吸込面と前記突出部の内底面との間には、隙間が設けられている
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2に記載の電子機器であって、
    前記筐体は、排気口が形成され、前記突出部の長手方向に沿って延在する外壁を有し、
    前記突出部は、前記外壁の直前に配置されている
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 電子機器であって、
    筐体と、
    前記筐体内に設けられ、吸込口が形成された吸込面を有するファンと、
    を備え、
    前記筐体は、底面から突出するように設けられ、幅方向に沿って延在する突出部を有し、
    前記突出部は、その長手方向に沿って延在する立壁を有し、該立壁には通気口が形成され、
    前記吸込面は、前記突出部の内側空間を臨んで配置され、
    前記筐体は、排気口が形成され、前記突出部の長手方向に沿って延在する外壁を有し、
    前記突出部は、前記外壁の直前に配置されている
    ことを特徴とする電子機器。
  5. 請求項4に記載の電子機器であって、
    ディスプレイを搭載した蓋体と、
    前記蓋体を前記外壁が設けられた前記筐体の一縁部に対して回動可能に連結するヒンジと、
    をさらに備える
    ことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5に記載の電子機器であって、
    前記筐体は、前記外壁と直交する方向に延在し、吸気口が形成された一対の側壁を有し、
    前記吸気口は、前記側壁の長手方向を基準とした場合に前記突出部に対して前記外壁側とは反対側に配置されている
    ことを特徴とする電子機器。
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