JP7610005B2 - 廃リチウムイオン電池の処理システムおよび処理方法 - Google Patents
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Description
本発明は、廃リチウムイオン電池の処理システムおよび処理方法に関する。
リチウムイオン電池(LIB)は、電気自動車、携帯電話、ノートパソコン等に多用されている。リチウムイオン電池は、正極活物質、負極活物質、電解液、セパレータ、集電体等から構成されている。リチウムイオン電池には、正極活物質としてニッケル、コバルト、マンガン、リチウムを含むNCMと、正極活物質として鉄、リン、リチウムを含むLFP等のタイプがある。
このようなリチウムイオン電池に含まれるリチウムは、希少金属であるので、使用後に廃棄されたリチウムイオン電池(廃リチウム電池)からリチウムを回収することが望まれる。
廃リチウムイオン電池からリチウムを回収する場合、廃リチウムイオン電池を焙焼等により熱分解して得られた正極活物質を水に浸漬させてリチウムを溶出させた後にリチウムを回収することが考えられる。
しかし、LFPについては、水に浸漬させることによるリチウムの溶出が困難であることが分かった。上記引用文献1では、リチウムイオン電池を焙焼して得られた粉粒体にアルカリ金属塩水溶液を加え圧力容器に投入し混合した後、加熱する水熱処理によりリチウムの抽出を行っている。この水熱処理は、密閉状態の圧力容器内で加熱することにより行われる。したがって、処理能力、すなわち、単位時間当たりの処理量を高くすることが難しい、設備が複雑化する、運転管理がし難い等の問題がある。
また、特許文献2では、酸化焙焼時にフッ素やリンを固体の化合物にするためにアルカリ土類金属の水酸化物を添加することが開示されている。しかし、アルカリ土類金属は、アルカリ金属に比べて反応性が低いため、アルカリ金属であるリチウムがリン酸イオンと結合し、水に不溶性を示すリン酸リチウム(Li3PO4)が形成される恐れがある。また、廃リチウム電池がリンを含んだ正極活物質を用いている場合、アルカリ土類金属の添加では、正極活物質の焙焼による分解自体が進まない懸念があり、この結果、リチウムを水に溶出させることが困難となる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、複雑な工程を経ることなく、正極活物質としてリンを含む廃リチウムイオン電池からリチウムを水に溶出させて回収することができ、その溶出率を向上させることができる廃リチウムイオン電池の処理システムおよび処理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る廃リチウムイオン電池の処理システムは、正極活物質としてリンを含む廃リチウムイオン電池を焙焼することにより得られる焙焼物を、水に浸漬させてリチウムを溶出させることにより、前記廃リチウムイオン電池から前記リチウムを回収するための廃リチウムイオン電池の処理システムであって、廃リチウムイオン電池に含まれる正極活物質にリチウム以外のアルカリ金属塩を混合する混合装置と、前記混合装置で混合された混合物を所定の第1温度で焙焼する焙焼装置と、を備え、前記混合装置は、前記アルカリ金属塩をすり潰しながら前記正極活物質に練り込むように構成されている。
また、本発明の他の態様に係る廃リチウムイオン電池の処理方法は、正極活物質としてリンを含む廃リチウムイオン電池を焙焼することにより得られる焙焼物を、水に浸漬させてリチウムを溶出させることにより、前記廃リチウムイオン電池から前記リチウムを回収するための廃リチウムイオン電池の処理方法であって、廃リチウムイオン電池に含まれる正極活物質にリチウム以外のアルカリ金属塩を混合する混合工程と、混合された混合物を所定の第1温度で焙焼する焙焼工程と、を含み、前記混合工程は、前記アルカリ金属塩をすり潰しながら前記正極活物質に練り込むように、前記正極活物質に前記アルカリ金属塩を混合する。
上記システムまたは方法によれば、廃リチウムイオン電池を焙焼する前に、廃リチウムイオン電池の正極活物質とリチウム以外のアルカリ金属塩とが混合される。この際、アルカリ金属塩をすり潰しながら正極活物質に混合することにより、正極活物質が焙焼される際に熱的に安定なリンを含む正極活物質の分解が促進される。また、リン酸イオンとアルカリ金属イオンとを結合させることができるため、正極活物質に含まれるリン酸イオンとリチウムとが結合して水に不溶性を示すリン酸リチウム(Li3PO4)の生成が抑えられる。このように、上記システムおよび方法によれば、溶出時のリチウムの不溶化を防止することができる。したがって、複雑な工程を経ることなく、正極活物質としてリンを含む廃リチウムイオン電池からリチウムを水に溶出させて回収することができ、その溶出率を向上させることができる。
本発明は、複雑な工程を経ることなく、正極活物質としてリンを含む廃リチウムイオン電池からリチウムを水に溶出させて回収することができ、その溶出率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態における廃リチウムイオン電池の処理システムにおける処理工程を示す概略工程図である。
本実施の形態における処理システムの処理対象となる廃リチウムイオン電池(廃LIB)は、正極活物質にリンを含むLFPタイプのリチウムイオン電池である。より具体的には、LFPは、正極活物質としてリン酸鉄(LiFePO4)を含み、負極活物質として黒鉛を含み、正極集電体としてアルミニウム箔が用いられ、負極集電体として銅箔が用いられた電池である。
本処理システムは、大型の廃LIB、すなわち、廃リチウムイオン電池の電池セルが複数個組み合わされた電池モジュール、および、電池モジュールが複数個組み合わされた電池ユニットを対象とするものである。電池ユニットは、例えば、電気的に接続された複数個の電池モジュール、制御装置および冷却装置が筺体内に収納されて構成されている。本処理システムは、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載された廃LIBを取り外して、その取り外したままの状態の廃LIB、すなわち、電池ユニットまたは電池モジュールを解体することなく処理することが想定されている。
図1に示すように、本実施の形態における処理システムは、廃LIBを熱分解し、得られた活物質を含む粉体を焙焼する熱分解工程P1と、焙焼した活物質を水に浸漬させてリチウムを溶出させた後にリチウムを回収する回収工程P2と、を処理工程に含む。
まず、熱分解工程P1について説明する。熱分解工程P1は、前処理工程P11、破砕選別工程P12、混合工程P13、および焙焼工程P14を含む。図2は、図1に示す熱分解工程を行う熱分解システムの概略構成図である。熱分解システム1は、供給装置10、前処理装置11、破砕選別装置12、混合装置13および焙焼装置14を備えている。
前処理工程P11は、廃LIBに含まれる電解液を分解除去するために廃LIBを後述する焙焼工程P14における第1温度より低い第2温度で焙焼、すなわち、仮焙焼する。このために、廃LIBが供給装置10から前処理装置11に供給される。供給装置10は、例えばベルトコンベヤ等により構成される。前処理装置11は、例えばグレートプレヒータにより構成される。
前処理工程P11における第2温度は、廃LIBに含まれる電解液を分解除去可能な温度に設定される。例えば第2温度は、150℃以上、400℃未満であり、150℃以上、250℃以下としてもよい。
破砕選別工程P12は、前処理工程P11において処理された廃LIBを破砕し、破砕後の廃LIBの集電体から活物質を分離させて活物質を選別する。このために破砕選別装置12は、破砕機12aおよび選別機12bを備えている。破砕機12aは、例えばロールクラッシャーにより構成される。破砕機12aは、大型の廃LIB(電池ユニットまたは電池モジュール)を電池セル程度またはそれより小さい大きさに破砕する。
選別機12bは、破砕機12aによって破砕された廃LIBに対して、集電体から活物質を分離させて活物質を選別して取り出せるように構成されている。選別機12bは、例えば、篩振盪機等により構成される。現実的には、選別機12bにより正極活物質だけでなく、負極活物質等の活物質以外の少量の不純物が取り出されて混合装置13へ供給される。これら以外の廃LIBの外装材や集電体等は別の処理設備へ送られる。
混合工程P13は、破砕選別工程P12で選別された廃LIBの活物質、すなわち、正極活物質にアルカリ金属塩を混合する。混合装置13は、選別機12bにより取り出された活物質等にアルカリ金属塩を混合するように構成されている。本実施の形態においては、アルカリ金属塩として炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、および炭酸セシウムからなる群から選択される少なくとも一種以上が活物質に混合される。混合装置13のより詳細な構成については後述する。
焙焼工程P14は、混合後の廃LIBを所定の第1温度で焙焼する。なお、混合後の廃LIBは、廃LIBの活物質とアルカリ金属塩とを含む混合物である。焙焼装置14は、例えば外熱式ロータリーキルンにより構成される。外熱式ロータリーキルンは、中心軸を中心に回転する円筒体14aと、円筒体14aの外周を包囲するように設けられた加熱ジャケット14bとを備えている。
円筒体14aは、一端を受入口14c、他端を排出口14dとし、受入口14cから排出口14dに向けて下り傾斜となるように中心軸が所定角度の傾斜を有する状態で中心軸回りに回転可能に支持される。混合装置13から円筒体14aの受入口14cへ供給される廃LIBは、円筒体14aが回転することにより排出口14dへ向けて搬送される。
円筒体14aの内部は、空気雰囲気とされている。なお、これに代えて、円筒体14aの内部は、還元雰囲気または例えば酸素濃度10%以下の低酸素雰囲気とされてもよい。円筒体14aの外周を包囲する加熱ジャケット14bに加熱ガスが供給されることにより、円筒体14aの外壁が加熱されて、円筒体14aの内部を搬送される廃LIBが加熱され、排出口14dから焙焼物となって排出される。焙焼工程P14における焙焼温度である第1温度は、400℃以上であり、例えば700℃としてもよい。
リチウムおよびリンを含む廃LIBの正極活物質にアルカリ金属塩を混合してから焙焼することにより、混合物中のアルカリ金属イオンとリン酸イオンとが結合し、リン酸塩が形成される。上述したように、アルカリ金属塩は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウムのいずれか一種類以上を含む。
次に、回収工程P2について説明する。回収工程P2は、第1溶出工程P21、第1分離工程P22、およびリチウム分離工程P20を含む。図3は、図1に示す回収工程を行う回収システムの概略構成図である。回収システム2は、第1溶出機21、第1分離機22、およびリチウム分離装置20を備えている。
第1溶出工程P21は、焙焼物を水に浸漬させる。このために、第1溶出機21は、水が貯留される浸漬槽に焙焼物が導入されるように構成されている。焙焼物は、ホッパ27を介して所定量ずつ第1溶出機21の浸漬槽へ供給される。これにより、浸漬槽内の水溶液は、水と焙焼物との混合物となる。第1溶出機21は、浸漬槽内の水溶液を撹拌する撹拌機構(図示せず)を備えている。
第1溶出工程P21においては、焙焼物を水に浸漬させる際に水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)または水酸化カルシウム(Ca(OH)2)を添加する。浸漬槽内の水溶液に水酸化マグネシウムまたは水酸化カルシウムを加えることで水溶液内の鉄分、リン分およびフッ素分がそれぞれ水に対して不溶な化合物を生成する。
第1分離工程P22は、第1溶出工程P21で処理された水溶液に対して固液分離を行う。このために、第1分離機22は、固液分離機により構成される。第1分離機22により固液分離を行うことにより、水溶液から上記鉄分、リン分およびフッ素分が固体の残渣物として取り除かれる。
リチウム分離工程P20は、第1分離工程で分離された水溶液からLi2O、Li2CO3等のリチウム塩を濃縮しスラリー化し、そのスラリーを固液分離する。リチウム分離工程P20は、第2溶出工程P23、第2分離工程P24、濃縮工程P25および第3分離工程P26を含む。リチウム分離装置20は、各工程を実施するために、第2溶出機23、第2分離機24、濃縮機25および第3分離機26を備えている。
第2溶出機23は、第1溶出機21と同様に、浸漬槽および撹拌機構を備えている。第2溶出機23には、第1分離機22で固液分離された後の水溶液が導入される。さらに、第2溶出機23の浸漬槽内の水溶液には炭酸ガス、すなわち、二酸化炭素が導入される。第2溶出工程P23では、第2溶出機23の浸漬槽に貯留された水溶液に対して炭酸ガスによりバブリングを行う。
炭酸ガスによるバブリングが行われることにより、水溶液のpHが弱アルカリ性に調整される。これにより、第1溶出工程P21で添加した水酸化マグネシウムまたは水酸化カルシウムの余剰分を炭酸マグネシウム(MgCO3)または炭酸カルシウム(CaCO3)として析出させる。
第2分離工程P24は、第2溶出工程P23で処理された水溶液に対して固液分離を行う。第2分離機24により固液分離を行うことにより、水溶液から第2溶出工程P23で析出させた炭酸マグネシウムまたは炭酸カルシウムを含む固体の不純物が取り除かれる。
濃縮工程P25は、第2分離工程P24で固液分離された水溶液を濃縮する。このための濃縮機25は、例えば水溶液を80℃程度まで加熱し、水溶液の水分を蒸発させる蒸発濃縮装置または晶析装置等により構成される。水溶液が濃縮されることにより、水溶液に含まれるリチウムの濃度が上昇し、炭酸リチウム(Li2CO3)を含むスラリーが生成される。
第3分離工程P26は、スラリーに対して固液分離を行う。第3分離機26により固液分離を行うことにより、スラリーから炭酸リチウムを析出させる。これにより、リチウムが炭酸リチウムとして回収される。残りの水溶液は、廃液処理される。なお、残りの水溶液を再度第1溶出機21または第2溶出機23に戻してもよい。
ここで、本実施の形態における混合装置13についてより詳細に説明する。図4は、本実施の形態の処理システムにおける混合装置を示す概略構成図である。なお、図4は、後述する中心軸S31およびS32を含む仮想平面における断面図を示している。本実施の形態における混合装置13は、いわゆる擂潰機として構成される。混合装置13は、アルカリ金属塩をすり潰しながら、選別機12bにより取り出された活物質等に練り込むように構成される。以下、より詳しく説明する。
混合装置13は、受入容器31および混合器32を備えている。受入容器31は、内側に収容部31aを画するすり鉢状の内面31bが形成されている。受入容器31には、第1投入部33からアルカリ金属塩が投入され、第2投入部34から、選別機12bにより取り出された活物質等が投入される。これにより、受入容器31の収容部31aには、アルカリ金属塩および活物質等が収容される。
受入容器31は、土台35に、収容部31aの内面31bの中心軸S31回りに回転可能に支持される。土台35には、受入容器31を回転駆動するモータ等の駆動源が設けられ、受入容器31を回転駆動する。中心軸S31は、鉛直方向に延びている。
混合器32は、基端部が土台35から上方に延出された支持部36に支持される。なお、図4の例では、支持部36は、土台35に一体的に固定されているが、これに代えて、支持部36が所定数の自由度を有する多関節ロボットにより構成されてもよい。すなわち、混合器32は、多関節ロボットの先端部に保持されてもよい。
混合器32は、基端部から受入容器31の内面31bに近接する第1方向D1に延出された延出部32aと、延出部32aの先端部に設けられた作用部32bと、を有する。作用部32bは、延出部32aから複数の先端部が分岐して延びている。
混合器32の中心軸S32は、受入容器31の中心軸S31に対して傾斜している。混合器32の中心軸S32は、平面視において受入容器31の内面31bの中心軸S31より径方向外方の位置で内面31bに交差する。混合器32は、例えばばね等の付勢手段により受入容器31の内面31bに近接する第1方向D1、すなわち、混合器32の中心軸S32に沿った方向に付勢される。これにより、混合器32は、受入容器31の内面31bまたは収容部31aに収容された投入物に接触した状態が保持される。
混合器32は、第1方向D1に付勢された状態で延出部32aの中心軸S32回りに回転可能に構成される。延出部32aが中心軸S32回りに回転、すなわち、自転することにより、作用部32bの複数の先端部が中心軸S32回りに公転する。すなわち、混合器32の作用部32bは、混合器32が中心軸S32回りに回転することにより、受入容器31内で受入容器31に対して第1方向D1に交差する仮想平面VP内を移動、すなわち公転移動する。支持部36には、混合器32を回転駆動するモータ等の駆動源が設けられ、混合器32を回転駆動する。
このような構成により、混合器32は、受入容器31の内面31bに近接する第1方向D1に付勢された状態で、受入容器31内で受入容器31に対して第1方向D1に交差する仮想平面VP内を移動する。さらに、混合器32の上記動作に加えて受入容器31自体が中心軸S31回りに回転することにより、受入容器31の内面31b上で混合器32が移動する範囲が周方向に相対変化する。
受入容器31の収容部31a内にアルカリ金属塩および活物質が投入された状態で、混合器32および受入容器31が動作することにより、混合器32の作用部32bの先端部と受入容器31の内面31bとの間のアルカリ金属塩が、混合器32の受入容器31への付勢力と受入容器31に対する相対移動とによる混合器32の摺動によりすり潰され、すり潰されたアルカリ金属塩が活物質に練り込まれる。
アルカリ金属塩は、単に撹拌するだけだと、空気中の水分等を吸収して塊になり易い。そのため、アルカリ金属塩をすり潰しながら活物質と練り込む、すなわち、すり潰す工程と練り込む工程とが同時に行われることにより、アルカリ金属塩を活物質に均一的に密着させることができる。
さらに、混合装置13は、アルカリ金属塩および活物質が受入容器31に同時に投入されるように構成される。これにより、アルカリ金属塩と活物質とをより均質に混合し易くすることができる。
混合器32の第1方向D1への付勢力は、アルカリ金属塩および活物質の投入量、混合時間、要求されるリチウム溶出率等において適宜設定される。本発明の発明者らは、鋭意検討した結果、投入量、付勢力、混合時間、リチウム溶出率の関係性について下記の知見を得た。すなわち、付勢力が大きい方がリチウム溶出率は高くなる傾向にあるが、混合時間を長くとれば、付勢力の大きさは重要ではなくなる。言い換えると、混合時間の方が付勢力の大きさに比べてリチウム溶出率への寄与、言い換えると設定優先度が高い。また、投入量が多くなるとリチウム溶出率は低下する傾向にある。
また、混合装置13における混合工程P13において、受入容器31の周縁部に投入物が偏ってきた場合に、受入容器31の中央部に投入物を掻き落とす、または、寄せ集める集約工程が実施されてもよい。あるいは、混合工程P13において定期的に集約工程が実施されてもよい。集約工程は、人が行ってもよいし、混合装置13が集約動作を実施可能としてもよい。
例えば、混合器32が支持される支持部36が所定数の自由度を有する多関節ロボットにより構成され、集約工程において、混合器32の作用部32bが受入容器31の内面31b上を周縁部から中央部に向かって移動するように多関節ロボットを制御してもよい。なお、混合装置13とは別のロボット装置等により、集約工程が行われてもよい。
以上のように、上記方法によれば、廃LIBを焙焼する前に、廃LIBのリンおよびリチウムを含む正極活物質とリチウム以外のアルカリ金属塩とが混合される。この際、アルカリ金属塩をすり潰しながら正極活物質に混合することにより、正極活物質が焙焼される際に、熱的に安定なリンを含む正極活物質の分解が促進される。また、リン酸リチウムが生成される前に、リンとアルカリ金属との結合を促進させることができるため、正極活物質に含まれるリン酸イオンとリチウムとが結合して水に不溶性を示すリン酸リチウム(Li3PO4)の生成が抑えられる。このように、上記方法によれば、焙焼物を水で浸漬させた際に、リチウムの不溶化を防止することができる。したがって、酸性溶液またはアルカリ性溶液を用いること、または、他の複雑な工程を経ることを要することなく、正極活物質としてリンおよびリチウムを含む廃LIBからリチウムを水に溶出させて回収することができ、その溶出率を向上させることができる。
さらに、廃LIBに対して電解液を分解除去するための前処理を行い、前処理後の廃LIBを破砕し、正極活物質を選別した後に、その正極活物質にアルカリ金属塩が混合される。これにより、正極活物質とアルカリ金属塩との混合を行い易くし、正極活物質に含まれるリンとアルカリ金属との結合を促し易くすることができる。
また、正極活物質とアルカリ金属塩との混合は、前処理工程P11、破砕選別工程P12または焙焼工程P14とは別の独立した工程として行われる。これにより、正極活物質とアルカリ金属塩との混合を十分に行うことができ、焙焼時におけるリチウムとリンとの結合を有効に防止することができる。
さらに、本実施の形態では、アルカリ金属塩を炭酸塩として混合装置13に投入している。炭酸塩は、入手容易、かつ、水酸化物等に比べて危険性が低く、取り扱いが容易である。したがって、熱分解工程において混合工程P13を安価かつ容易に導入することができる。
例えば、アルカリ金属塩に含まれるアルカリ金属の元素量(A)の、正極活物質に含まれるリンの元素量(P)に対する比率(A/P比)は、1.5以上かつ3.0以下である。実験においては、焙焼工程P14および空気雰囲気下において700℃の焙焼温度で2時間焙焼した。また、第1溶出工程P21における焙焼物と水との重量比を、焙焼物:水=1:100とした。第1溶出工程P21は室温下で行った。
A/P比は、上述の通り、アルカリ金属塩の正極活物質に対する混合比をアルカリ金属の元素量(A)とリンの元素量(P)の比率、すなわち、モル比で表した値である。実験ではA/P比が1.5以上かつ3.0以下で良好なリチウム溶出率を実現できた。
(実施例)
以下に、上述したような混合装置13を用いた混合試験の結果を示す。混合装置13としては所定の擂潰機を用い、受入容器31に所定のアルカリ金属塩および活物質を所定のA/P比で投入し、混合装置13を動作させて混合した。投入量は、アルカリ金属塩および活物質を合わせて6gとした。混合装置13の動作時間、すなわち、混合時間は、全量に対して5分とした。
以下に、上述したような混合装置13を用いた混合試験の結果を示す。混合装置13としては所定の擂潰機を用い、受入容器31に所定のアルカリ金属塩および活物質を所定のA/P比で投入し、混合装置13を動作させて混合した。投入量は、アルカリ金属塩および活物質を合わせて6gとした。混合装置13の動作時間、すなわち、混合時間は、全量に対して5分とした。
比較例1として、所定の瓶に実施例と同量のアルカリ金属塩および活物質を投入し、実施例と同じ5分間振盪した。また、比較例2として、簡易のボールミルを作製した。簡易のボールミルは、ステンレス製の所定の筒状体内に3mm径のアルミナボールを所定量入れた状態で、筒状体を周方向に回転させるように構成される。なお、筒状体の回転軸は水平方向に延びている。このような簡易のボールミルの筒状体内に実施例と同量のアルカリ金属塩および活物質を投入し、2時間回転させた。
その後、各混合物に対して回収工程P2を行い、リチウムの水への溶出率を調べた。その結果、上述したような混合装置13を用いた実施例では、リチウムの溶出率が87.5%となり、良好な結果が得られた。一方、比較例1では、リチウムの溶出率が24.0%となり、単にかき混ぜただけでは良好なリチウムの溶出率が得られないことが分かった。
また、比較例2では、リチウムの溶出率が70.9%となった。比較例2は、実施例に対して非常に長い時間をかけているにもかかわらず、十分なリチウムの溶出率を得ることができなかった。このことから、ボールミルを用いた混合方法では、アルカリ金属塩のすり潰しが十分に行えないことが推察される。
以上より、活物質とアルカリ金属塩とを混合する混合工程P13において、アルカリ金属塩をすり潰しながら正極活物質に練り込むことがリチウムの溶出率を向上させるために重要であることが理解できる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/または機能の詳細を実質的に変更できる。
例えば、上記実施の形態においては、混合装置13として、擂潰機を例示したが、これに限られず、混合装置は、アルカリ金属塩をすり潰しながら正極活物質に練り込むように構成されていればよい。
例えば、上記実施の形態において、混合装置13は、混合器32の中心軸S32が、受入容器31の中心軸S31に対して傾斜している構成を例示したが、これに限られず、混合器32の中心軸S32は、鉛直方向に延びていてもよい。また、上記実施の形態においては、受入容器31が中心軸S31回りに回転する態様を例示したが、受入容器31は土台35に固定されていてもよい。
また、上記実施の形態において、混合器32が中心軸S32回りに回転する構成を例示したが、これに限られず、混合器32が中心軸S32、すなわち、第1方向D1に交差する方向に往復動してもよい。また、混合器32は、先端の作用部が三次元的に移動してもよい。すなわち、混合器32は、混合時において常時第1方向D1に付勢されていなくてもよい。また、混合器32の第1方向D1への付勢力が段階的または連続的に変更可能に構成されてもよい。
また、例えば、受入容器31は、上記実施の形態のようにすり鉢状に形成されていてもよいし、下臼または固定臼等と称される挽臼の下側部材のように水平または凸状の底面を有していてもよい。また、混合器32は、上記実施の形態のように先端に作用部を有する棒状体として構成されてもよい。具体的には、混合器32は、例えば先端部が乳棒形状を有する、または、ヘラ形状を有してもよい。また、混合器32は、上臼または回転臼等と称される挽臼の上側部材のように、受入容器31に対応した形状を有していてもよい。
このように、混合装置13は、乳鉢と乳棒とを備えた構成としてもよいし、挽臼として構成されてもよい。混合装置13が挽臼として構成される場合、挽臼の下側部材として構成される受入容器31および挽臼の上側部材として構成される混合器32の少なくともいずれか一方の対向面、すなわち、臼面に溝が形成されていてもよい。
また、上記実施の形態においては、各工程に対して一または複数の装置または機器が対応する処理システムが例示されているが、一の装置または機器で複数の工程を実現するように処理システムが構成されてもよい。
また、上記実施の形態においては、廃LIBの正極活物質に、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウムのいずれか一種以上を含むリチウム以外のアルカリ金属の炭酸塩を混合する態様を例示したが、リチウム以外のアルカリ金属の水酸化物を混合してもよい。
本発明は、複雑な工程を経ることなく、正極活物質としてリンを含む廃リチウムイオン電池からリチウムを水に溶出させて回収可能とし、その溶出率を向上させるために有用である。
1 熱分解システム
2 回収システム
11 前処理装置
12 破砕選別装置
13 混合装置
14 焙焼装置
20 リチウム分離装置
21 第1溶出機
22 第1分離機
23 第2溶出機
24 第2分離機
2 回収システム
11 前処理装置
12 破砕選別装置
13 混合装置
14 焙焼装置
20 リチウム分離装置
21 第1溶出機
22 第1分離機
23 第2溶出機
24 第2分離機
Claims (5)
- 正極活物質としてリンを含む廃リチウムイオン電池を焙焼することにより得られる焙焼物を、水に浸漬させてリチウムを溶出させることにより、前記廃リチウムイオン電池から前記リチウムを回収するための廃リチウムイオン電池の処理システムであって、
廃リチウムイオン電池に含まれる正極活物質にリチウム以外のアルカリ金属塩を混合する混合装置と、
前記混合装置で混合された混合物を所定の第1温度で焙焼する焙焼装置と、を備え、
前記混合装置は、前記アルカリ金属塩をすり潰しながら前記正極活物質に練り込むように構成された、廃リチウムイオン電池の処理システム。 - 前記混合装置は、
前記アルカリ金属塩および前記正極活物質が投入される受入容器と、
前記受入容器の内面に近接する第1方向に付勢された状態で、前記受入容器内で前記受入容器に対して前記第1方向に交差する第2方向に相対移動する混合器と、を備えた、請求項1に記載の廃リチウムイオン電池の処理システム。 - 前記混合装置は、
前記アルカリ金属塩を前記受入容器に投入する第1投入部と、
前記正極活物質を前記受入容器に投入する第2投入部と、を備え、
前記アルカリ金属塩および前記正極活物質が前記受入容器に同時に投入されるように構成される、請求項2に記載の廃リチウムイオン電池の処理システム。 - 前記混合装置は、擂潰機である、請求項1から3の何れかに記載の廃リチウムイオン電池の処理システム。
- 正極活物質としてリンを含む廃リチウムイオン電池を焙焼することにより得られる焙焼物を、水に浸漬させてリチウムを溶出させることにより、前記廃リチウムイオン電池から前記リチウムを回収するための廃リチウムイオン電池の処理方法であって、
廃リチウムイオン電池に含まれる正極活物質にリチウム以外のアルカリ金属塩を混合する混合工程と、
混合された混合物を所定の第1温度で焙焼する焙焼工程と、を含み、
前記混合工程は、前記アルカリ金属塩をすり潰しながら前記正極活物質に練り込むように、前記正極活物質に前記アルカリ金属塩を混合する、廃リチウムイオン電池の処理方法。
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