JP7591424B2 - インコヒーレントホログラム撮像装置 - Google Patents
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Description
すなわち、通常のカメラの光学系においては、被写体とカメラレンズの位置関係が、分解能を決定する最も重要なパラメータであり、カメラ内部のレンズ系の構成は、幾何光学に基づき焦点深度内で像が形成されるように設計すればよく、光源の波長幅の影響も無視することができる。
波動光学の理論に基づき検討した結果、インコヒーレントホログラフィでは、(1)ホログラム撮像装置を構成するレンズ系の焦点距離と(2)それらの素子間での光の伝搬距離、および(3)光源の波長幅、さらには、(4)被写体とホログラム撮像装置との間の距離によって、再構成像の分解能、像倍率が複雑に変化してしまう。このことは、本願発明者等によって既に開示されているところである(特許文献2、非特許文献2を参照)。なお、ここでのインコヒーレントホログラム撮像装置において用いる「焦点距離」との用語は、レンズの屈折力の逆数であって、通常のカメラのレンズのように、被写体にピントを合わせたときの、撮像素子とレンズとの間の距離を意味するものではない。
すなわち、立体映像の分解能と像倍率は、(4)被写体とホログラム撮像装置との間の距離(奥行き距離)に応じても、大きく変化してしまうことになる。
また、この分解能は、従来のカメラやイメージング技術よりも高分解能であることが知られている。しかし、被写体の奥行き位置が、この位置からずれてしまうと、第1分割光と第2分割光の各スポットの直径が互いに一致しなくなり、結果的に分解能が劣化し、通常のカメラよりも分解能が劣ってしまうという事態も起こり得る。
また静止画を撮影する場合であっても、撮像状況に応じては、被写体との距離の調整が困難な場合等も十分に想定され、このような場合にも適用し得るインコヒーレントホログラフィ技術が望まれていた。
また、分解能だけでなく、立体映像の像倍率も被写体の奥行き位置に応じて変化してしまう。もし、ホログラム撮像装置自体を動かすことなく、撮影者が、撮像状況・被写体に応じて分解能、像倍率を容易に調整することができれば、臨機応変に、また撮影者の意図で、より高精細な立体映像を簡易に撮像できることができる。しかしながら、立体映像の分解能、像倍率を調整できるホログラム撮像装置は存在しない。
さらに、従来のホログラム撮像装置では、撮像装置の構成が固定されており、被写体位置に応じた分解能と像倍率の調整ができなかったことに加え、被写体位置が変化した場合に、分解能を向上できる撮像装置の設計指針は存在しなかった。
被写体からのインコヒーレントな光を第1分割光と第2分割光に分割し、これら2つの分割光に係る複素振幅分布に互いに異なる球面位相を付与し、これら2つの分割光を互いに干渉させてホログラムを形成するホログラム光学系と、形成された該ホログラムを撮像する撮像素子を備えたインコヒーレントホログラム撮像装置において、
前記ホログラム光学系内の少なくとも1つのレンズ部分および前記撮像素子を相対的に移動可能な移動ステージを備え、
前記ホログラム光学系を構成する各レンズ部分についての焦点距離と、該各レンズ部分同士の配設位置間隔と、前記インコヒーレントな光の波長と、該インコヒーレントな光の波長幅と、前記被写体と当該インコヒーレントホログラム撮像装置の基準位置との間隔と、のすべての情報に基づいて、被写体のホログラム像に係る像特性を所望の値に調整し得るよう、前記少なくとも1つのレンズ部分および前記撮像素子が光軸方向に相対的に移動するように前記移動ステージの移動を指示する像特性制御部を備えたことを特徴とするものである。
なお、上記および下記の「基準位置」とは、例えば、最も被写体側に配されたレンズ面の光軸と交わる位置とする等、任意の位置とすることができる。
該信号処理手段により得られた前記間隔に係る情報を、実空間での前記間隔に係る情報に変換した後に、この変換した値に基づいて、前記間隔に設定された被写体を、所望の分解能と像倍率で撮像することが可能となるように構成されていることが好ましい。
まず、実施形態1~3に係るホログラム撮像装置の構成について図1~4を用いて説明する。
この実施形態1に係るホログラム撮像装置50(ホログラム光学系30)は、被写体1からのインコヒーレントな光をレンズ系2において平行光に変換し、2重焦点レンズ系3において第1分割光15と第2分割光16に分割し、これら2つの分割光15、16を波長フィルタ5を介して撮像素子4上に照射する。2つの分割光は撮像素子4上で互いに干渉し、この干渉縞像がホログラムとして撮像される。
なお、実施形態1に係るホログラム撮像装置においては、物理的な移動距離が長いほど、分解能あるいは像倍率を制御する自由度が向上する。
図2に示すように、この実施形態2に係るホログラム撮像装置150(ホログラム光学系130)も、被写体101からのインコヒーレントな光をレンズ系102において平行光に変換し、2重焦点レンズ系103において第1分割光115と第2分割光116に分割し、これら2つの分割光115、116を波長フィルタ105を介して撮像素子104上に照射し、被写体101のホログラムを撮像するようになっている。
ここで、光伝搬距離走査モジュール109の構成を図3を用いて説明する。このモジュール109は、2組のレンズ系112、114の間に、1つの曲率変調素子よりなる可変焦点レンズ系113を配置した構成とされている。2組のレンズ系112、114の配置関係は4f光学系になるように配置されており、その空間周波数面に可変焦点レンズ系113が配置されている。このモジュール109内で、可変焦点レンズ系113の焦点距離を変更することで、任意の距離を伝搬したのと同等の光を生成することができる。
信号処理部107内の像特性制御部108における像特性を制御する手法については、基本的に上記実施形態1のものと同様である。
図4に示すように、この実施形態3に係るホログラム撮像装置250(ホログラム光学系230)も、被写体201からのインコヒーレントな光を可変焦点レンズ系210において平行光に変換し、2重焦点の可変焦点レンズ系211において第1分割光215と第2分割光216に分割し、これら2つの分割光215、216を波長フィルタ205を介して撮像素子204上に照射し、被写体201のホログラムを撮像するようになっている。
なお、レンズ系および2重焦点レンズ系の一方のみを可変タイプとすることも可能である。
信号処理部207内の像特性制御部208における像特性を制御する手法については、基本的に上記実施形態1、2のものと同様である。
前述したように、被写体1、101、201の奥行き位置情報が未知である場合において、分解能や像倍率を変化させたい場合には、オートフォーカス的な技術を導入して、被写体1、101、201の奥行き位置zsを求めることも有用である。
オートフォーカス的な技術を用いた場合は、追加の測距技術が不要で、被写体1、101、201の奥行き位置zsを自動計測でき、計測された奥行き位置zsの値に基づいて、ホログラム撮像装置50、150、250のパラメータを変更する。
以上に説明した実施形態1~3に示す各ホログラム撮像装置50、150、250においては、互いにパラメータが異なるものの、分解能を改善させる場合には、どの撮像装置を用いた場合においても、被写体1、101、201の奥行き位置zsの変化に起因する第1分割光15、115、215と第2分割光16、116、216の、光ビームの中心位置および直径の大きさのずれを修正して、これら2つの光ビームの断面が一致するように、ホログラム撮像装置250内の各部材間隔等のパラメータを変化させている。また、実施形態1~3に示す各ホログラム撮像装置50、150、250を組み合わせることも可能である。組み合わせることにより、撮像素子4、104、204における、調整可能なパラメータの自由度が増加するため、分解能と像倍率の調整手法の自由度が格段に増加する。
そこで、以下、上記実施形態1~3に示す各ホログラム撮像装置50、150、250を組み合わせた、図5に示す実施形態4を用い、具体的な作用について説明する。
本実施形態に係るホログラム撮像装置450(ホログラム光学系430)は、前述したように、実施形態1~3の特徴的な機能を全て含んだホログラム撮像装置として構成されている。
被写体401からのインコヒーレントな光を液晶レンズ(可変焦点レンズ系)412aで変調する。次に、偏光子413a-透過型空間光変調器414-偏光子413bからなる2重焦点の可変焦点レンズ系411で、そのインコヒーレント光の位相を変調する。光入射側の偏光子413aで直線偏光を得、その直線偏光を透過型空間光変調器414で変調する。
上式(2)および上式(3)から明らかなように、分解能と像倍率は、被写体401の奥行き位置zsに応じて変化する。一方で、ホログラム撮像装置450を構成する、各レンズ系の焦点距離と、各光学部材間の光の伝搬距離に応じても変化する。したがって、これらの要素を上式(2)、および上式(3)に基づいて変更することにより、撮影者の意図に応じた所望の分解能および像倍率に変更可能である。また、被写体401の奥行き位置zsがずれて分解能が劣化しても、本実施形態のホログラム撮像装置450を用いて容易に改善することができる。
なお、以下、本実施形態の変更態様について説明するが、上記実施形態4の部材と同様の機能を有する部材については、実施形態4の部材に付して符号に対し、変更態様1については100を、変更態様2については200を、変更態様3については300を、各々加えた符号を付し、重複的な説明は省略する。
(変更態様1)
図5に示すホログラム撮像装置450においては、2重焦点の可変焦点レンズ系411において、透過型空間光変調器414を用いているが、図6に示すように、本実施形態のホログラム撮像装置550としては、2重焦点の可変焦点レンズ系511として反射型空間光変調器519を用いることも可能である。ただし、反射型空間光変調器519を用いる場合には、液晶レンズ512aと反射型空間光変調器519の間にビームスプリッタ518を挿入する必要がある。なお、これらビームスプリッタ518と2枚の偏光子513a、513bに替えて、偏光ビームスプリッタを配置してもよい。
また、図6に示すホログラム撮像装置550においては、光伝搬距離走査モジュール509を構成する液晶レンズ512bとして透過型のものを用いているが、図7に示すホログラム撮像装置650では、光伝搬距離走査モジュール609を構成する反射型空間光変調器(液晶レンズ)619として反射型のものを用いている。また、反射型空間光変調器619から出力された2つの分割光615、616は、凹面鏡620により反射されて撮像素子604方向に射出される
図5~7に示すホログラム撮像装置450、550、650は、いずれも第1分割光415、515、615と第2分割光416、516、616が同軸上を伝搬する共通光路干渉計タイプとされているが、図8に示すように、等光路長型のマイケルソン干渉計タイプのものとしてもよい。なお、他の等光路長型である、マッハ・ツェンダ干渉計タイプのもの、さらには迂回路型フィゾー干渉計タイプのもの等を適用してもよい。
図8に示すホログラム撮像装置750においては、2重焦点レンズの代わりに、焦点距離が異なる2枚の液晶レンズ712a、712bを用いている。
また、両方の光を各々反射する、焦点距離が無限大に相当する平面鏡721a、721bを用いているが、これらに替えて凹面鏡を用いてもよい。
上述した各ホログラム撮像装置50等で用いる撮像素子4等に関して、種々のタイプのものを使用することができ、例えば、単色のもの、ベイヤー配列等の色情報を取得できるもの、さらには、偏光子アレイが搭載されたものを使用することができる。
また、以上に説明した実施形態4および変更態様1~3に係るホログラム撮像装置450、550、650、750においては、ホログラム撮像装置50、150、250の3つのパラメータを変更するための構成となっており、一方、上記実施形態1~3に係るホログラム撮像装置50等、150、250においては、図1、2、4に示すように1つのパラメータのみを変更するための構成となっているが、上記のうちの2つのパラメータを変更するような構成としてもよい。
被写体1等の奥行き位置zsが定量的にわかならい場合に、前述したオートフォーカス的な技術を用いて被写体1等の奥行き位置zsを求めるようにしてもよいが、下記測距技術を用いて求めるようにしてもよい。
撮像されたホログラムデータから信号処理部7等において複素振幅分布が抽出され、信号処理部7等に保存されているパラメータに基づいて、光の逆伝搬計算により被写体1等の立体像が再構成される。このとき、図9で示すように、伝搬計算適用時の伝搬距離zrの設定に応じて、再構成像のぼけ量が変化する。このぼけ量の違いから被写体1等の奥行き位置zsを知ることができる。
このような評価を全ての伝搬距離zrに対して行い、さらに、この評価処理における計算速度や効率を向上させたい場合には、黄金分割法や勾配法、ニュートン法やルンゲクッタ法などのアルゴリズムを適用して、最も評価値が大きい伝搬距離zrの条件を見い出す。
以下、本発明のインコヒーレントホログラム撮像装置について、具体的な数値を設定した実施例を用いて、さらに説明する。
本シミュレーションでは、角スペクトル法による光波の回折計算を用いており、光の伝搬やレンズ透過後の光の振る舞いを正確に計算することができる。
具体的には、本実施例に係るホログラム撮像装置としては、図1に係るホログラム撮像装置50を用い、2重焦点レンズ系3に係る移動ステージ6aは設けず、撮像素子4(被写体側に波長フィルタ5を一体的に設けている)を搭載した移動ステージ6bのみを設けた。
図10(a)および図10(b)から明らかなように、被写体1の配設位置zsに応じて、像倍率および分解能が変化する。特に、図10(b)から、被写体1の配設位置zsが250 mm付近のときに、最も分解能が高いことがわかる。すなわち、zsが、250 mmよりも奥行き方向に離れている被写体1を撮像する場合には、分解能が劣化する。この劣化は、従来型のホログラム撮像装置では抑制することが困難であった。
次に、上記と同様の被写体1が奥行き方向に200 mm移動した場合、すなわちzs=450 mmとした場合、その撮像した結果(再構成像)を図13に示す。なお、多くの場合、この被写体1の奥行き位置zsは未知の情報であり、その場合には、前述したように、信号処理部7内でオートフォーカス(オートフォーカス的技術を含む)を適用して、被写体1の奥行き位置zsの情報を取得する。
上述した図12および図13の各再構成像の状態を比較すると、図13においては、テストチャートの細かい構造がぼけており、分解能が劣化していることが明らかである。この劣化具合は図10(b)から予測される通りである。また、前述したように、この結果は従来のホログラム撮像装置で撮像することと対応しており、比較例としてみることができる。一方、本実施例に係る撮像装置50では、撮像素子4の配設位置を変更し得る構成とされているため、この配設位置を適切に設定することができれば分解能を改善することができる。
この図14から明らかなように、図10(b)に示す結果とは異なり、zh=260 mmのとき、すなわち、撮像素子4の配設位置zsを450 mmから260 mmに変更したときに、分解能が最も高くなる。
また、以上においては、分解能を改善することを目的とした場合の説明を行ったが、像倍率をはじめ、被写界深度、視野を撮像装置を構成する光学素子の焦点距離、各素子の配設位置等のパラメータは、分解能や像倍率の関数であるから、これらのパラメータに依存する各像特性の調整を目的とした場合についても、上記と同様の手順で調整することができる。
図16において、この評価結果が最大となる位置が、最もぼけ量が小さく、鮮鋭度が高いため、被写体の配設位置に対応している。この計算では、zrを1mmずつ変化させて再構成像を取得した後に、最大値となる伝搬距離を特定しているが、計算時間を短縮したい場合には、前述したように、黄金分割法や勾配法、さらにはニュートン法等に基づく最適化アルゴリズムの手法を用い、少ない伝搬計算で、鮮鋭度が最大値となる伝搬距離を特定することが好ましい。以上の操作により、鮮鋭度が最も高くなるzrを同定し、上式(10)に基づく変換を行うことで、被写体と撮像素子間の距離zsが得られる。
2、102、112、114、417a、b、517a、b、617、717a、b
レンズ系
3、103 2重焦点レンズ系
4、104、204、404、504、604、704 撮像素子
5、105、205、405、505、605、705 波長フィルタ
6a、b、406a、b、506a、b、606a、b、706a、b
移動ステージ
7、107、207、407、507、607、707 信号処理部
8、108、208、408、508、608、708 像特性制御部
30、130、230、430、530、630、730 ホログラム光学系
50、150、250、450、550、650、750 ホログラム撮像装置
109、409、509、609、709 光伝搬距離走査モジュール
113、210 可変焦点レンズ系
211、411、511、611、711 2重焦点の可変焦点レンズ系
412a、b、512a、b、612、712a、b、c、d 液晶レンズ
413a、b、513a、b、613a、b 偏光子
414、614 透過型空間光変調器
15、115、215、415、515、615、715 第1分割光
16、116、216、416、516、616、716 第2分割光
518、718 ビームスプリッタ
519、619 反射型空間光変調器
620 凹面鏡
721a、b 平面鏡
L 光軸
Claims (3)
- 被写体からのインコヒーレントな光を第1分割光と第2分割光に分割し、これら2つの分割光に係る複素振幅分布に互いに異なる球面位相を付与し、これら2つの分割光を互いに干渉させてホログラムを形成するホログラム光学系と、形成された該ホログラムを撮像する撮像素子を備えたインコヒーレントホログラム撮像装置において、
前記ホログラム光学系内の少なくとも1つのレンズ部分、および前記撮像素子を相対的に移動可能な移動ステージを備え、
前記ホログラム光学系を構成する各レンズ部分についての焦点距離と、該各レンズ部分同士の配設位置間隔と、前記インコヒーレントな光の波長と、該インコヒーレントな光の波長幅と、前記被写体と当該インコヒーレントホログラム撮像装置の基準位置との間隔と、のすべての情報に基づいて、被写体のホログラム像に係る像特性を所望の値に調整し得るよう、前記少なくとも1つのレンズ部分および前記撮像素子が光軸方向に相対的に移動するように前記移動ステージの移動を指示する像特性制御部を備えたことを特徴とするインコヒーレントホログラム撮像装置。 - 請求項1に記載のインコヒーレントホログラム撮像装置により撮像したホログラム、または該ホログラムから抽出された複素振幅分布に基づき、前記被写体と当該インコヒーレントホログラム撮像装置の基準位置との間隔を計算する計算手段を備え、該計算手段により得られた、前記間隔に係る情報に基づき、その間隔に対応する位置に設定された被写体を、所望の分解能と像倍率で撮像することが可能となるように構成されていることを特徴とするインコヒーレントホログラム撮像装置。
- 請求項1に記載のインコヒーレントホログラム撮像装置により撮像したホログラム、または該ホログラムから抽出された複素振幅分布に基づいて、伝搬距離あるいは再構成距離を段階的かつ連続的に、または極値を探索する最適化アルゴリズムに基づき変化させ、その変化の都度、再構成された再構成像の鮮鋭度を評価し、該鮮鋭度が最も高くなる伝搬距離に応じ、前記被写体と当該インコヒーレントホログラム撮像装置の基準位置との間隔に係る情報を取得する信号処理手段を備え、
該信号処理手段により得られた前記間隔に係る情報を、実空間での前記間隔に係る情報に変換した後に、この変換した値に基づいて、前記間隔に設定された被写体を、所望の分解能と像倍率で撮像することが可能となるように構成されていることを特徴とするインコヒーレントホログラム撮像装置。
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