JP7574155B2 - ダンパー用アッパーマウント、およびサスペンション装置 - Google Patents
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Description
これにより、ロッドから下側ブッシュを通して上側ブッシュに至る振動の伝達経路にマスを位置させることが可能になり、マスの慣性力に起因した特定の周波数だけでなく、この周波数以上の所定の周波数範囲にわたるロードノイズを減衰することができる。
さらに、マスを介して上側ブッシュ、および下側ブッシュを上下方向に加振する加振機構を備えているので、入力振動に対して、例えば逆の位相等で、上側ブッシュ、および下側ブッシュを加振することが可能になり、加速度の大きい入力振動であっても減衰することができるとともに、マスの慣性力に起因した特定の周波数以上に限らず、これより低い周波数を含む広い周波数範囲にわたるロードノイズを減衰することができる。
カバー体が、可動子が嵌合された装着部を備えているので、コイルに制御電流を供給する前の待機時等に、可動子がマスに対してぐらつくのを抑制することができる。
サスペンション装置1は、ダンパー11と、ダンパー用アッパーマウント10と、アッパーベース12と、ロアベース13と、を備えている。
以下、この共通軸をロッド軸Oといい、上下方向から見てロッド軸Oに交差する方向を径方向といい、上下方向から見てロッド軸O回りに周回する方向を周方向という。
上側ブッシュ24および下側ブッシュ25は、ロッド21の上端部を径方向の外側から囲う内筒10aと、内筒10aを径方向の外側から囲う外筒10bと、内筒10aおよび外筒10bを互いに連結する弾性体10cと、を備えている。
上側ブッシュ24および下側ブッシュ25それぞれの外筒10bは、上下方向に突き合わせられている。上側ブッシュ24の外筒10bは、アッパーベース12における下段部12cと上筒部12dとの接続部分に、上下方向に隙間を設けた状態で対向している。下側ブッシュ25の外筒10bは、ロアベース13の周壁の上段部13cの上面に、上下方向に隙間を設けた状態で対向している。
上側ブッシュ24および下側ブッシュ25それぞれの弾性体10cにおいて、上下方向で互いに対向する内端面は、径方向の外端部を除く全域にわたって上下方向に離れている。
図示の例では、マス26は筒状に形成され、上側ブッシュ24および下側ブッシュ25それぞれの外筒10bに一体に外嵌されている。マス26、および上側ブッシュ24の外筒10bそれぞれの上端部は、上下方向の同じ位置に位置している。マス26、および下側ブッシュ25の外筒10bそれぞれの下端部は、上下方向の同じ位置に位置している。
第3ストッパ27は、ゴム材料等で環状に形成され、ロッド軸Oと同軸に配設されている。第3ストッパ27は、ロアベース13の頂壁13aの上面に設けられている。第3ストッパ27は、アッパーベース12の底壁12aの下面に、上下方向に隙間を設けた状態で対向している。
ここで、カラー23の上端部に、径方向の外側に向けて突出し、周方向の全長にわたって連続して延びるフランジ部23aが形成されている。第4ストッパ28は、フランジ部23aの下面に設けられている。第4ストッパ28は、アッパーベース12の底壁12aの上面に、上下方向に隙間を設けた状態で対向している。第4ストッパ28は、カラー23を介してロッド21に設けられている。
なお、これらの隙間の大小関係は、適宜変更してもよい。
加振機構31は、マス26に設けられた、永久磁石32およびコイル33のうちのいずれか一方と、マス26を径方向の外側から囲い、上下動可能に設けられた可動子34と、可動子34に設けられた、永久磁石32およびコイル33のうちのいずれか他方と、を備えている。
前記制御部は、前記加速度センサからのデータに基づいて、コイル33に制御電流を供給する。制御電流がコイル33に供給されると、可動子34が上下動し、このとき生じた可動子34の加速度の反力がマス26に加えられる。これにより、入力振動に伴ってマス26に生じた加速度が打ち消される。
ホルダ37は、環状に形成され、ロッド軸Oと同軸に配設されている。ホルダ37の内周面に、コア体36およびコイル33が収容された収容凹部37aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。収容凹部37aは、ホルダ37を上下方向に貫いている。
カバー体41における上端部および下端部はそれぞれ、アッパーベース12およびロアベース13に各別に連結されている。カバー体41の上端部は、アッパーベース12の上段部12eに外嵌されている。カバー体41の下端部は、ロアベース13の下段部13eに外嵌されている。
カバー体41のうち、装着部42と上端部との間に位置する部分、並びに、装着部42と下端部との間に位置する部分にそれぞれ、上下方向に拡縮変形可能な蛇腹部43が形成されている。蛇腹部43は、径方向に屈曲しつつ上下方向に延びている。
これにより、ロッド21から下側ブッシュ25を通して上側ブッシュ24に至る振動の伝達経路にマス26を位置させることが可能になり、マス26の慣性力に起因した特定の周波数だけでなく、この周波数以上の所定の周波数範囲にわたるロードノイズを減衰することができる。
カバー体41が、可動子34が嵌合された装着部42を備えているので、コイル33に制御電流を供給する前の待機時等に、可動子34がマス26に対してぐらつくのを抑制することができる。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
ここで、可動子34は、コア体36を有しておらず、ホルダ37の内周面には、永久磁石32が収容された収容凹部37aが形成されている。収容凹部37aは、周方向の全長にわたって連続して延びている。収容凹部37aは、上方に開口している。
永久磁石32の外周面は、収容凹部37aの内面のうち、径方向の外端に位置して径方向の内側を向く底面に当接している。永久磁石32および可動子34は、マス26およびコイル33から径方向の外側に離れている。
第1ストッパ24a、第2ストッパ25a、第3ストッパ27、第4ストッパ28、上側ストッパ44、および下側ストッパ45は設けなくてもよい。
加振機構31として、前記実施形態に限らず、他の構成のアクチュエータを採用してもよい。
10、20 ダンパー用アッパーマウント
10a 内筒
10b 外筒
10c 弾性体
11 ダンパー
12 アッパーベース
13 ロアベース
21 ロッド
24 上側ブッシュ
25 下側ブッシュ
26 マス
31 加振機構
32 永久磁石
33 コイル
34 可動子
41 カバー体
42 装着部
44 上側ストッパ
45 下側ストッパ
Claims (5)
- 車体側に連結される上側ブッシュと、
ダンパーのロッドの上端部に連結される下側ブッシュと、が、上下方向に並べられ、
前記上側ブッシュおよび前記下側ブッシュは、
前記ロッドの上端部を径方向の外側から囲う内筒と、
前記内筒を径方向の外側から囲う外筒と、
前記内筒および前記外筒を互いに連結する弾性体と、を備え、
前記上側ブッシュおよび前記下側ブッシュそれぞれの前記内筒は、上下方向に離れ、
前記上側ブッシュおよび前記下側ブッシュそれぞれの前記外筒の外周面に当接したマスと、
前記マスを介して、前記上側ブッシュ、および前記下側ブッシュを上下方向に加振する加振機構と、を備えている、ダンパー用アッパーマウント。 - 前記加振機構は、
前記マスに設けられた、永久磁石およびコイルのうちのいずれか一方と、
前記マスを径方向の外側から囲い、上下動可能に設けられた可動子と、
前記可動子に設けられた、前記永久磁石および前記コイルのうちのいずれか他方と、を備えている、請求項1に記載のダンパー用アッパーマウント。 - ロッドを有するダンパーと、
請求項1または2に記載のダンパー用アッパーマウントと、
車体側と前記上側ブッシュとを連結するアッパーベースと、
前記ロッドの上端部と前記下側ブッシュとを連結するロアベースと、を備えている、サスペンション装置。 - ロッドを有するダンパーと、
請求項2に記載のダンパー用アッパーマウントと、
車体側と前記上側ブッシュとを連結するアッパーベースと、
前記ロッドの上端部と前記下側ブッシュとを連結するロアベースと、を備え、
前記ダンパー用アッパーマウントを径方向の外側から囲い、かつ弾性変形可能に形成された筒状のカバー体を備え、
前記カバー体における上端部および下端部はそれぞれ、前記アッパーベースおよび前記ロアベースに各別に連結され、
前記カバー体は、前記可動子が嵌合された装着部を備えている、サスペンション装置。 - 前記アッパーベースに、下方に向けて突出し、前記可動子に上下方向で当接可能な上側ストッパが設けられ、
前記ロアベースに、上方に向けて突出し、前記可動子に上下方向で当接可能な下側ストッパが設けられている、請求項4に記載のサスペンション装置。
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JP2021134847A JP7574155B2 (ja) | 2021-08-20 | 2021-08-20 | ダンパー用アッパーマウント、およびサスペンション装置 |
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JP2023028882A JP2023028882A (ja) | 2023-03-03 |
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