JP7573817B2 - 高吸水性リサイクルポリマー用の2次脱水された高吸水性ポリマーを製造する方法、及び高吸水性リサイクルポリマーを製造する方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、酸により不活化された高吸水性ポリマーを、予め定められた吸水性を有する高吸水性リサイクルポリマーに再生する方法であって、酸基を有し、酸により不活化された高吸水性ポリマーを準備する準備ステップ、前記酸により不活化された高吸水性ポリマーを含む再生用水溶液に、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源を添加し、前記酸により不活化された高吸水性ポリマーから、湿潤状態における前記高吸水性リサイクルポリマーを形成する高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ、湿潤状態における前記高吸水性リサイクルポリマーを乾燥し、前記予め定められた吸水性を有する高吸水性リサイクルポリマーを形成する乾燥ステップを含む方法(請求項1)が開示されている。
また、特許文献2に記載の方法では、高吸水性ポリマーの脱水度が高くなるものの、パルプ繊維と、高吸水性ポリマーとの分離が不十分になりやすく、高吸水性ポリマーに、パルプ繊維が残存する傾向にあった。また、リサイクルパルプ繊維を形成する場合には、リサイクルパルプ繊維に灰分が残存しやすい傾向にある。
[態様1]
高吸水性リサイクルポリマー用の2次脱水された高吸水性ポリマーを製造する方法であって、
パルプ繊維と、酸基を有する高吸水性ポリマーとを含む、衛生用品を構成する衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水された高吸水性ポリマーを形成するとともに、上記衛生用品構成資材から上記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離することにより得られた、上記1次脱水された高吸水性ポリマーを準備する準備ステップ、
上記1次脱水された高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより、上記1次脱水された高吸水性ポリマーをさらに脱水し、上記2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する2次脱水ステップ、
を含むことを特徴とする、上記方法。
また、上記製法により形成される2次脱水された高吸水性ポリマーは、アルカリ金属イオン供給源等と接触させることにより、高吸水性リサイクルポリマーを簡易に形成することができる。
なお、本明細書では、「1次脱水された高吸水性ポリマー」及び「2次脱水された高吸水性ポリマー」を、それぞれ、『1次脱水高吸水性ポリマー』及び『2次脱水高吸水性ポリマー』と称する場合がある。
上記2次脱水ステップにおいて、上記1次脱水された高吸水性ポリマーを、50.0~80.0質量%の水分率までさらに脱水し、上記2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する、態様1に記載の方法。
上記多価金属イオン供給源が、アルカリ土類金属塩若しくは遷移金属の水酸化物、アルカリ土類金属塩若しくは遷移金属の水酸化物と、酸との塩、又はアルカリ土類金属塩若しくは遷移金属の酸化物である、態様1又は2に記載の方法。
上記2次脱水ステップにおいて、上記1次脱水された高吸水性ポリマーを、上記多価金属イオン供給源、又は上記多価金属イオン供給源の水溶液に接触させることにより、上記2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する、態様1~3のいずれか一項に記載の方法。
上記2次脱水ステップが、上記2次脱水された高吸水性ポリマーを乾燥する乾燥ステップをさらに含む、態様4に記載の方法。
上記製法では、2次脱水ステップが、所定の乾燥ステップをさらに含むので、2次脱水高吸水性ポリマーの水分率をさらにさげることができ、2次脱水高吸水性ポリマー、ひいては高吸水性リサイクルポリマー中の排泄物の残存量をさらに少なくすることができる。また、上記製法により形成される2次脱水高吸水性ポリマーは、アルカリ金属イオン供給源と接触させて、高吸水性リサイクルポリマーを形成する際に、使用するアルカリ金属イオン供給源の量を少なくすることができる。
上記準備ステップにおいて、上記1次脱水された高吸水性ポリマーが、80.0質量%超且つ97.0質量%以下の水分率を有する、態様1~5のいずれか一項に記載の方法。
上記準備ステップの前に、上記衛生用品構成資材を、上記酸含有水溶液に浸漬することにより上記1次脱水された高吸水性ポリマーを形成するともに、上記衛生用品構成資材から上記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離する1次脱水ステップをさらに含む、態様1~6のいずれか一項に記載の方法。
上記2次脱水ステップの後に、上記2次脱水された高吸水性ポリマーと、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源とを再生用水溶液中で混合し、上記2次脱水された高吸水性ポリマーから、上記高吸水性リサイクルポリマーを形成する高吸水性リサイクルポリマー形成ステップをさらに含む、態様1~7のいずれか一項に記載の方法。
上記アルカリ金属イオン供給源が、(i)上記多価金属イオンとの標準電極電位の差が2.0以下であるアルカリ金属の水酸化物、(ii)上記多価金属イオンとの標準電極電位の差が2.0以下であるアルカリ金属の水酸化物と、上記高吸水性ポリマーの上記酸基よりも酸解離定数の大きな酸との塩、又は(iii)上記多価金属イオンとの標準電極電位の差が2.0以下であるアルカリ金属の酸化物である、態様8に記載の方法。
上記アルカリ金属イオンが、リチウムイオン、ナトリウムイオン及びカリウムイオン、並びにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、態様9に記載の方法。
高吸水性リサイクルポリマーを製造する方法であって、
パルプ繊維と、酸基を有する高吸水性ポリマーとを含む、衛生用品を構成する衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水された高吸水性ポリマーを形成し、上記衛生用品構成資材から上記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離し、上記1次脱水された高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより上記1次脱水された高吸水性ポリマーをさらに脱水することにより得られた、2次脱水された高吸水性ポリマーを準備する準備ステップ、
上記2次脱水された高吸水性ポリマーと、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源とを再生用水溶液中で混合し、上記2次脱水された高吸水性ポリマーから、上記高吸水性リサイクルポリマーを形成する高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ、
を含むことを特徴とする、上記方法。
パルプ繊維及び酸基を有する高吸水性ポリマーを含む、使用済の衛生用品から、高吸水性リサイクルポリマーを製造する方法であって、
上記パルプ繊維と、上記高吸水性ポリマーとを含む、上記衛生用品を構成する衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水された高吸水性ポリマーを形成するとともに、上記衛生用品構成資材から上記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離する1次脱水ステップ、
上記1次脱水された高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより上記1次脱水された高吸水性ポリマーをさらに脱水し、2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する2次脱水ステップ、
上記2次脱水された高吸水性ポリマーと、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源とを再生用水溶液中で混合し、上記2次脱水された高吸水性ポリマーから、上記高吸水性リサイクルポリマーを形成する高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ、
を含むことを特徴とする、上記方法。
また、上記3つの製法をまとめて、「本開示の製法」と称する場合がある。
本開示の使用済の衛生用品からの高吸水性リサイクルポリマーの製法は、以下のステップを含む。
・上記パルプ繊維と、上記高吸水性ポリマーとを含む、上記衛生用品を構成する衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水された高吸水性ポリマーを形成するとともに、上記衛生用品構成資材から上記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離する1次脱水ステップ(以下、「1次脱水ステップ」と称する場合がある)
・上記1次脱水された高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより上記1次脱水された高吸水性ポリマーをさらに脱水し、上記2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する2次脱水ステップ(以下、「2次脱水ステップ」と称する場合がある)
・上記2次脱水された高吸水性ポリマーと、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源とを再生用水溶液中で混合し、上記2次脱水された高吸水性ポリマーから、上記高吸水性リサイクルポリマーを形成する高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ(以下、「高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ」と称する場合がある)
1次脱水ステップでは、パルプ繊維と、酸基を有する高吸水性ポリマーとを含む衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水高吸水性ポリマーを形成するとともに、上記衛生用品構成資材から上記1次脱水高吸水性ポリマーを分離する。
なお、本明細書において、pHは、25℃における値を意味する。また、pHは、例えば、株式会社堀場製作所製のtwin pHメーター AS-711を用いて測定することができる。
本開示の製法では、上記所定のpHを、1次脱水ステップの終了時点で満たすことが好ましい。高吸水性ポリマーが1次脱水した状態を保持する観点からである。
カルボキシル基を含む高吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸塩系、ポリ無水マレイン酸塩系のものが挙げられ、スルホ基等を含む高吸水性ポリマーとしては、ポリスルホン酸塩系のものが挙げられる。
上記パルプ繊維は、衛生用品に含まれうるものであれば、特に制限されない。
電気化学便覧によると、主要な化合物の酸解離定数(pKa,水中,25℃)は、以下の通りである。
[有機酸]
・酒石酸:2.99(pKa1),4.44(pKa2)
・リンゴ酸:3.24(pKa1),4.71(pKa2)
・クエン酸:2.87(pKa1),4.35(pKa2),5.69(pKa3)
[無機酸]
・硫酸:1.99(pKa2)
上記衛生用品としては、例えば、液透過性シートと、液不透過性シートと、それらの間の吸収体(吸収コア及びコアラップ)とを含むものが例示される。
1次脱水ステップにおける酸含有水溶液の温度は、加温しない場合には、例えば、室温(25℃)~40℃、60℃未満等であることができる。
1次脱水ステップにおける酸含有水溶液の温度は、加温する場合には、好ましくは室温よりも高温、より好ましくは60~100℃、さらに好ましくは70~95℃、そしてさらにいっそう好ましくは80~90℃である。そうすることにより、酸含有水溶液に含まれる酸により、酸含有水溶液に含まれる、排泄物等に由来する菌を殺菌しやすくなる。
2次脱水ステップでは、1次脱水高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより1次脱水高吸水性ポリマーをさらに脱水し、2次脱水高吸水性ポリマーを形成する。
上記アルカリ土類金属イオンとしては、ベリリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、ストロンチウムイオン及びバリウムイオンが挙げられる。上記遷移金属イオンとしては、例えば、鉄イオン、コバルトイオン、ニッケルイオン、銅イオン等が挙げられる。
2次脱水ステップにおける多価金属イオン供給源含有水溶液の温度は、加温しない場合には、特に制限がなく、例えば、室温(25℃)~40℃、60℃未満等であることができる。
本開示の製法では、2次脱水ステップにおいて、2次脱水高吸水性ポリマーを形成した後、2次脱水高吸水性ポリマーを乾燥し、乾燥された2次脱水高吸水性ポリマーを形成する乾燥ステップをさらに含むことができる。
また、上記乾燥ステップは、例えば、30~300分間実施することができる。
高吸水性リサイクルポリマー形成ステップでは、2次脱水高吸水性ポリマーと、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源とを再生用水溶液中で混合し、2次脱水高吸水性ポリマーから、高吸水性リサイクルポリマーを形成する。
なお、本明細書では、2次脱水高吸水性ポリマーをリサイクルすることにより得られた高吸水性ポリマーを、「高吸水性リサイクルポリマー」と称する場合がある。
上記アルカリ金属の水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
上記塩におけるアルカリ金属の水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
上記塩における酸としては、特に制限されず、例えば、「1次脱水ステップ」の箇所で説明した、酸含有水溶液用の酸(例えば、塩酸、硫酸)、炭酸等が挙げられる。
上記アルカリ金属の酸化物としては、酸化リチウム、酸化ナトリウム及び酸化カリウム、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
また、炭酸以外の上記酸は、高吸水性リサイクルポリマーのpHにもよるが、例えば、高吸水性リサイクルポリマーが酸性pHにある場合には、高吸水性リサイクルポリマーに抗菌性を付与することができる。
上記酸性物質、アルカリ性物質又は緩衝物質(緩衝溶液)は、アルカリ金属イオン供給源が再生用水溶液のpHを変化させにくい場合(例えば、アルカリ金属イオン供給源が、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等である場合)、再生用水溶液のpHを変化させたくない場合等に好ましい。
上記アルカリ性物質としては、脱イオン水のpHをアルカリ性(7.0<pH)にできるものであれば特に制限されず、当技術分野で公知のものを採用することができ、例えば、アルカリ金属の水酸化物又はその塩、アルカリ土類金属の水酸化物又はその塩等が挙げられ、高吸水性ポリマーを不活化させにくくする観点から、アルカリ金属の水酸化物又はその塩であることが好ましい。アルカリ金属の水酸化物又はその塩については、上述の通りである。
上記緩衝物質(緩衝溶液)としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及び水を含む炭酸-重炭酸緩衝溶液が挙げられる。
上記pHとしては、高吸水性リサイクルポリマーが予め定められた吸水性(吸収倍率)を達成できるものであれば特に制限されないが、酸性pHの領域(pH<7.0)、中性pH(pH=7.0)、及びアルカリ性pHの領域(7.0<pH)のいずれでもよく、そして上記pHは、好ましくは5.0~14.0である。
また、概ね中性の水溶液又はアルカリ性水溶液である再生用水溶液に、アルカリ金属イオン供給源をそのまま又は水溶液として添加することにより、高吸水性リサイクルポリマーを形成することが好ましい。
アルカリ金属イオン供給源として、アルカリ金属の水酸化物を再生用水溶液に添加する場合には、アルカリ金属の水酸化物は水溶液であることが好ましく、そして当該水溶液は、水酸化物イオンの濃度が、好ましくは0.1~5.0mol/L、より好ましくは0.3~3.0mol/L、そして好ましくは0.4~1.0mol/Lとなるような濃度で、再生用水溶液に添加される。再生用水溶液のpH、ひいては高吸水性リサイクルポリマーの吸水性の調整しやすさの観点からである。
本開示の製法では、高吸水性リサイクルポリマー形成ステップの後、乾燥ステップをさらに含むことができる。
上記乾燥ステップでは、高吸水性リサイクルポリマー形成ステップにおいて形成された高吸水性リサイクルポリマー(以下、区別のため、「乾燥前の高吸水性リサイクルポリマー」と称する場合がある)を乾燥し、予め定められた吸水性を有する高吸水性リサイクルポリマー(以下、区別のため、「乾燥後の高吸水性リサイクルポリマー」と称する場合がある)を形成する。
(1)試料(高吸水性リサイクルポリマー)を、メッシュに入れて5分間吊るし、それらの表面に付着した水分を除去し、その乾燥前質量:m1(g)を測定する。
(2)乾燥前質量を測定した試料を、120℃で120分間乾燥し、その乾燥後質量:m2(g)を測定する。
(3)吸水倍率(g/g)を、次の式:
吸水倍率(g/g)=m1/m2
により算出する。
また、高吸水性リサイクルポリマーを含む再生用水溶液から、固液分離可能な装置を用いて、乾燥前の高吸水性リサイクルポリマーを再生用水溶液から分離した後、乾燥後の高吸水性リサイクルポリマーを得ることができる。
また、分離された乾燥前の高吸水性リサイクルポリマーは、乾燥前に、親水性有機溶媒と接触(例えば、親水性有機溶媒に浸漬)させることにより、分離された高吸水性リサイクルポリマーに含まれる水分を、好ましくは100倍(g/g)以下、より好ましくは70倍(g/g)以下、そしてさらに好ましくは50倍(g/g)以下の吸水倍率まで脱水することができる。そうすることにより、乾燥の温度を低下させ、そして/又は乾燥の時間を低減させることができる。
分離された乾燥前の高吸水性リサイクルポリマーを、乾燥前に、親水性有機溶媒と接触させる場合には、上記乾燥温度を低く、例えば、室温~60℃とすることができる。
乾燥ステップは、例えば、30~300分間実施することができる。
乾燥ステップは、高吸水性リサイクルポリマーの乾燥減量が、好ましくは15%以下(2.0g,105℃,3時間)となるように実施することが好ましい。乾燥後の高吸水性リサイクルポリマーの利用の観点からである。
上記乾燥減量は、厚生労働省が2015年3月25日付で、薬食審査発0325第24号として通知された「生理処理用品材料規格について」に別紙として添付される「生理処理用品材料規格」の<2.一般試験法>の「7.乾燥減量試験法」に従って測定される。
本開示の2次脱水高吸水性ポリマーの製法は、以下のステップを含む。
・パルプ繊維と、酸基を有する高吸水性ポリマーとを含む、衛生用品を構成する衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水された高吸水性ポリマーを形成するとともに、上記衛生用品構成資材から上記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離することにより得られた、上記1次脱水された高吸水性ポリマーを準備する準備ステップ(以下、「準備ステップ」と称する場合がある)
・上記1次脱水された高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより、上記1次脱水された高吸水性ポリマーをさらに脱水し、上記2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する2次脱水ステップ(以下、「2次脱水ステップ」と称する場合がある)
準備ステップにおける1次脱水高吸水性ポリマーは、例えば、「使用済の衛生用品からの高吸水性リサイクルポリマーの製法」における「1次脱水ステップ」を実施することにより準備することができる。
2次脱水ステップは、「使用済の衛生用品からの高吸水性リサイクルポリマーの製法」における「2次脱水ステップ」と同様であることから説明を省略する。
本開示の高吸水性リサイクルポリマーの製法は、以下のステップを含む。
・パルプ繊維と、酸基を有する高吸水性ポリマーとを含む、衛生用品を構成する衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水された高吸水性ポリマーを形成し、上記衛生用品構成資材から上記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離し、上記1次脱水された高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより上記1次脱水された高吸水性ポリマーをさらに脱水することにより得られた、上記2次脱水された高吸水性ポリマーを準備する準備ステップ(以下、「準備ステップ」と称する場合がある)
・上記2次脱水された高吸水性ポリマーと、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源とを再生用水溶液中で混合し、上記2次脱水された高吸水性ポリマーから、上記高吸水性リサイクルポリマーを形成する高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ(以下、「高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ」と称する場合がある)
準備ステップにおける2次脱水高吸水性ポリマーは、例えば、「使用済の衛生用品からの高吸水性リサイクルポリマーの製法」における「1次脱水ステップ」及び「2次脱水ステップ」を実施することにより準備することができる。
高吸水性リサイクルポリマー形成ステップは、「使用済の衛生用品からの高吸水性リサイクルポリマーの製法」における「高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ」と同様であることから説明を省略する。
ポリアクリル酸系の高吸水性ポリマー(住友精化社製、アクアキープ、未使用品,以下、「SAP」と称する)100gに、生理食塩水を吸水させ、次いで、200メッシュのフィルターでろ過して、水分率97.5質量%の模擬使用済みSAP No.1を準備した。
模擬使用済みSAP No.1を、酸含有水溶液としてのクエン酸1.0質量%の水溶液4,000mL中で5分間攪拌し、20分静置し、次いで、200メッシュのフィルターでろ過し、1次脱水SAP No.1を形成した。1次脱水SAP No.1の水分率は、95.0質量%であった。
乾燥後の2次脱水SAPの乾燥性を、以下の基準で判断した。結果を表1に示す。
[乾燥性]
○:乾燥後の2次脱水SAPの乾燥が十分であり、粉末状であるか、又は簡易に粉末状にすることができる。
×:乾燥後の2次脱水SAPの乾燥が不十分であり、塊状である。
酸含有水溶液及び多価金属イオン供給源を表1に示されるとおりに変更して、1次脱水SAP No.2~No.4、及び2次脱水SAP No.2~No.4を形成するとともに、それらの水分率を測定した。また、乾燥後の2次脱水SAP No.2~No.4を形成するとともに、それらの乾燥性を評価した。結果を表1に示す。
模擬使用済みSAP No.1を、酸含有水溶液としての硫酸1.0質量%の水溶液4,000mL中で5分間攪拌し、20分静置し、次いで、200メッシュのフィルターでろ過し、1次脱水SAP No.5を形成した。1次脱水SAP No.5の水分率は、90.0質量%であった。
1次脱水SAP No.5を、120℃で120分間乾燥することにより、乾燥後の1次脱水SAP No.5を得るとともに、その乾燥性を評価した。結果を表1に示す。
模擬使用済みSAP No.1を、多価金属イオン供給源としての水酸化カルシウム10.0質量%の分散溶液4,000mL中で5分間攪拌し、1時間静置し、200メッシュのフィルターを通し、次いで、遠心脱水機を用いて150Gで5分間脱水することにより、1次脱水SAP No.6を形成した。1次脱水SAP No.6の水分率は、73.0質量%であった。
1次脱水SAP No.6を、120℃で120分間乾燥することにより、乾燥後の1次脱水SAP No.6を得るとともに、その乾燥性を評価した。結果を表1に示す。
ポリアクリル酸系の高吸水性ポリマー(住友精化社製、アクアキープ、未使用品,以下、「SAP」と称する)100gと、パルプ繊維(針葉樹パルプ繊維)100gとの混合物に、生理食塩水を4,000mL吸水させたところ、膨潤したSAPと、パルプ繊維とが一体化した。生理食塩水を吸水させた混合物を、200メッシュのフィルターでろ過して、混合物から残存する生理食塩水を除去した。
「クエン酸1.0質量%の水溶液4,000mL」を、『硫酸1.0質量%の水溶液4,000mL』に変更した以外は、実施例5と同様にして、リサイクルパルプ繊維No.2を得た。リサイクルパルプ繊維No.2の灰分は、0.15質量%であった。
「クエン酸1.0質量%の水溶液4,000mL」を、『水酸化カルシウム10.0質量%の分散溶液4,000mL』に変更した以外は、実施例5と同様にして、リサイクルパルプ繊維No.3を得た。リサイクルパルプ繊維No.3の灰分は、12.1質量%であった。
Claims (12)
- 高吸水性リサイクルポリマー用の2次脱水された高吸水性ポリマーを製造する方法であって、
パルプ繊維と、酸基を有する高吸水性ポリマーとを含む、衛生用品を構成する衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水された高吸水性ポリマーを形成するとともに、前記衛生用品構成資材から前記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離することにより得られた、前記1次脱水された高吸水性ポリマーを準備する準備ステップ、
前記1次脱水された高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより、前記1次脱水された高吸水性ポリマーをさらに脱水し、前記2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する2次脱水ステップ、
を含むことを特徴とする、前記方法。 - 前記2次脱水ステップにおいて、前記1次脱水された高吸水性ポリマーを、50.0~80.0質量%の水分率までさらに脱水し、前記2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する、請求項1に記載の方法。
- 前記多価金属イオン供給源が、アルカリ土類金属塩若しくは遷移金属の水酸化物、アルカリ土類金属塩若しくは遷移金属の水酸化物と、酸との塩、又はアルカリ土類金属塩若しくは遷移金属の酸化物である、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記2次脱水ステップにおいて、前記1次脱水された高吸水性ポリマーを、前記多価金属イオン供給源、又は前記多価金属イオン供給源の水溶液に接触させることにより、前記2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記2次脱水ステップが、前記2次脱水された高吸水性ポリマーを乾燥する乾燥ステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
- 前記準備ステップにおいて、前記1次脱水された高吸水性ポリマーが、80.0質量%超且つ97.0質量%以下の水分率を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記準備ステップの前に、前記衛生用品構成資材を、前記酸含有水溶液に浸漬することにより前記1次脱水された高吸水性ポリマーを形成するともに、前記衛生用品構成資材から前記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離する1次脱水ステップをさらに含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記2次脱水ステップの後に、前記2次脱水された高吸水性ポリマーと、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源とを再生用水溶液中で混合し、前記2次脱水された高吸水性ポリマーから、前記高吸水性リサイクルポリマーを形成する高吸水性リサイクルポリマー形成ステップをさらに含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記アルカリ金属イオン供給源が、(i)前記多価金属イオンとの標準電極電位の差が2.0以下であるアルカリ金属の水酸化物、(ii)前記多価金属イオンとの標準電極電位の差が2.0以下であるアルカリ金属の水酸化物と、前記高吸水性ポリマーの前記酸基よりも酸解離定数の大きな酸との塩、又は(iii)前記多価金属イオンとの標準電極電位の差が2.0以下であるアルカリ金属の酸化物である、請求項8に記載の方法。
- 前記アルカリ金属イオンが、リチウムイオン、ナトリウムイオン及びカリウムイオン、並びにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
- 高吸水性リサイクルポリマーを製造する方法であって、
パルプ繊維と、酸基を有する高吸水性ポリマーとを含む、衛生用品を構成する衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水された高吸水性ポリマーを形成し、前記衛生用品構成資材から前記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離し、前記1次脱水された高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより前記1次脱水された高吸水性ポリマーをさらに脱水することにより得られた、2次脱水された高吸水性ポリマーを準備する準備ステップ、
前記2次脱水された高吸水性ポリマーと、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源とを再生用水溶液中で混合し、前記2次脱水された高吸水性ポリマーから、前記高吸水性リサイクルポリマーを形成する高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ、
を含むことを特徴とする、前記方法。 - パルプ繊維及び酸基を有する高吸水性ポリマーを含む、使用済の衛生用品から、高吸水性リサイクルポリマーを製造する方法であって、
前記パルプ繊維と、前記高吸水性ポリマーとを含む、前記衛生用品を構成する衛生用品構成資材を、酸を含む酸含有水溶液に浸漬することにより1次脱水された高吸水性ポリマーを形成するとともに、前記衛生用品構成資材から前記1次脱水された高吸水性ポリマーを分離する1次脱水ステップ、
前記1次脱水された高吸水性ポリマーを、多価金属イオンを供給可能な多価金属イオン供給源に接触させることにより前記1次脱水された高吸水性ポリマーをさらに脱水し、2次脱水された高吸水性ポリマーを形成する2次脱水ステップ、
前記2次脱水された高吸水性ポリマーと、アルカリ金属イオンを供給可能なアルカリ金属イオン供給源とを再生用水溶液中で混合し、前記2次脱水された高吸水性ポリマーから、前記高吸水性リサイクルポリマーを形成する高吸水性リサイクルポリマー形成ステップ、
を含むことを特徴とする、前記方法。
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