[go: up one dir, main page]

JP7562452B2 - アルミガラスクロステープ及びダクト - Google Patents

アルミガラスクロステープ及びダクト Download PDF

Info

Publication number
JP7562452B2
JP7562452B2 JP2021039940A JP2021039940A JP7562452B2 JP 7562452 B2 JP7562452 B2 JP 7562452B2 JP 2021039940 A JP2021039940 A JP 2021039940A JP 2021039940 A JP2021039940 A JP 2021039940A JP 7562452 B2 JP7562452 B2 JP 7562452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass cloth
aluminum
cloth tape
glass
aluminum glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021039940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022139518A (ja
Inventor
晃純 木村
大輔 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denka Co Ltd
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denka Co Ltd, Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denka Co Ltd
Priority to JP2021039940A priority Critical patent/JP7562452B2/ja
Publication of JP2022139518A publication Critical patent/JP2022139518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7562452B2 publication Critical patent/JP7562452B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

本発明は、アルミガラスクロステープ及びダクトに関する。
アルミニウム箔とガラスクロスとを貼り合わせたアルミガラスクロス基材上に、粘着剤層を積層させて得られるアルミガラスクロステープは、断熱部材の結束、ダクト補修などに広く使われている。しかし、一般的にガラスクロスは、強度は高いが手切れ性が低い、又は手切れ性がない。そのため、アルミガラスクロステープは、その使用時に切断のためにハサミ等を用いる必要があり、作業性が低い。
特許文献1及び2には、手切れ性を向上させる観点から、アルミニウム箔と、手切れ性が良好なポリエステルフィルム又は綿布とを貼り合わせた基材上に、粘着剤層を積層させて得られるテープが開示されている。
特開2010-53208号公報 特開2010-53206号公報
しかし、特許文献1及び2に開示されたテープは手切れ性が良好であるものの、200℃付近において基材の耐熱性が低い。また、ポリエステルフィルムや綿布はガラスクロスと比較して引張強度が低いため、重量物を結束した際に基材が破断する場合がある。そのため、アルミガラスクロス基材を含むアルミガラスクロステープに良好な手切れ性を付与することが望まれている。
本発明は、手切れ性が良好なアルミガラスクロステープ、及び該アルミガラスクロステープが巻き付けられたダクトを提供することを目的とする。
本発明は、以下の実施形態を含む。
[1]アルミニウム箔と、ガラスクロスと、を含むアルミガラスクロス基材と、
粘着剤層と、
を含むアルミガラスクロステープであって、
温度23℃、相対湿度50%における前記アルミガラスクロステープの引張強度が、前記アルミガラスクロステープの長手方向において50~160N/cmであり、前記アルミガラスクロステープの幅手方向において300~400N/cmである、アルミガラスクロステープ。
[2]前記アルミニウム箔と、前記ガラスクロスとがウレタン系接着剤で接着されている、[1]に記載のアルミガラスクロステープ。
[3]前記ウレタン系接着剤の付与量が5~15g/mである、[2]に記載のアルミガラスクロステープ。
[4]前記ガラスクロスが、前記アルミガラスクロステープの長手方向に沿って配置された第一のガラス繊維束と、前記アルミガラスクロステープの幅手方向に沿って配置された第二のガラス繊維束とが織り込まれて形成されている、[1]から[3]のいずれかに記載のアルミガラスクロステープ。
[5]前記第一のガラス繊維束を構成する第一のガラスフィラメントの直径が4~7μmであり、前記第二のガラス繊維束を構成する第二のガラスフィラメントの直径が7~10μmである、[4]に記載のアルミガラスクロステープ。
[6]ダクトシール用のアルミガラスクロステープである、[1]から[5]のいずれかに記載のアルミガラスクロステープ。
[7][6]に記載のアルミガラスクロステープが巻き付けられたダクト。
本発明によれば、手切れ性が良好なアルミガラスクロステープ、及び該アルミガラスクロステープが巻き付けられたダクトを提供することができる。
[アルミガラスクロステープ]
本実施形態に係るアルミガラスクロステープは、アルミニウム箔及びガラスクロスを含むアルミガラスクロス基材と、粘着剤層と、を含む。ここで、温度23℃、相対湿度50%における前記アルミガラスクロステープの引張強度は、前記アルミガラスクロステープの長手方向において50~160N/cmであり、かつ、前記アルミガラスクロステープの幅手方向において300~400N/cmである。
本実施形態に係るアルミガラスクロステープは、アルミガラスクロステープの長手方向(MD方向)の引張強度が前記範囲内であり、かつ、幅手方向(TD方向)の引張強度が前記範囲内であることにより、良好な手切れ性を付与することができる。手切れ性の指標には、切断に要する力の程度を示す「切れやすさ」と、切断時にアルミガラスクロステープの幅手方向に対してどの程度略平行に近く切断できるか、また切断面からのガラス繊維の糸の露出がないかを示す「断面形状」とが挙げられる。本実施形態に係るアルミガラスクロステープでは、アルミガラスクロステープの長手方向の引張強度が前記範囲内であることにより、手で長手方向のガラス繊維に対して垂直に力をかけた際に良好に破断するため、「切れやすさ」が良好になると推測される。また、本実施形態に係るアルミガラスクロステープでは、アルミガラスクロステープの長手方向及び幅手方向の引張強度がそれぞれ前記範囲内であることにより、長手方向のガラス繊維の強度に対して、幅手方向のガラス繊維の強度が高いために、手で荷重をかけた際に幅手方向のガラス繊維の破断は起こらずに、長手方向のガラス繊維が優先的に破断する。したがって、「断面形状」が良好になると推測される。また、幅手方向のガラス繊維の強度が高すぎると、幅手方向に対して垂直な方向の応力が集中し切れやすくなり、手で荷重をかけた際に、長手方向のガラス繊維が複数の列で同時に破断し断面形状が悪化すると推測される。したがって、本実施形態に係るアルミガラスクロステープは「切れやすさ」と「断面形状」の両方が良好となり、結果として良好な手切れ性を実現できると推測される。
(アルミニウム箔)
本実施形態に係るアルミニウム箔は特に限定されないが、アルミニウム箔の厚さは、曲面追随性の観点から、5~50μmが好ましく、15~25μmがより好ましい。
(ガラスクロス)
本実施形態に係るガラスクロスは、シート状のガラス繊維織布であることができる。例えば、ガラスクロスは、アルミガラスクロステープの長手方向に沿って配置された第一のガラス繊維束と、アルミガラスクロステープの幅手方向に沿って配置された第二のガラス繊維束とが織り込まれて形成されていることができる。すなわち、第一のガラス繊維束と第二のガラス繊維束とは、平面上において直行する方向に織り込まれていることができる。これらのガラス繊維束はガラスヤーンともいうこともできる。また、各ガラス繊維束を構成するガラス繊維をガラスフィラメントという。
ガラスフィラメントの種類は特に限定されない。例えば、アルカリ含有率2.0質量%以下のガラス、耐アルカリ性ガラス、耐酸性アルカリ石灰含有ガラス、高強度、高弾性率ガラス、SiO(53質量%)、Al(15質量%)、CaO(21質量%)、MgO(2質量%)、B(8質量%)、NaO+KO(0.3質量%)からなるEガラス、SiO(64質量%)、Al(25質量%)、MgO(10質量%)、NaO+KO(0.3質量%)からなるSガラス、等で構成されるガラスフィラメントを用いることができる。これらのガラスフィラメントは一種を用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
前記ガラスフィラメントの直径は、破断しにくく、かつ、しなやかなアルミガラスクロス基材を形成できる観点から3~10μmであることが好ましく、5~9μmであることがより好ましい。また、ガラス繊維束を構成するガラスフィラメントの本数は、50~1500本であることが好ましく、100~1200本がより好ましい。ガラスクロスを構成する長手方向の第一のガラス繊維束、及び幅手方向の第二のガラス繊維束の打ち込み密度は、10~100本/インチが好ましく、20~70本/インチがより好ましい。前記打ち込み密度が10本/インチ以上であることにより、ガラス繊維間の間隔を狭くでき、アルミガラスクロス基材のしなやかさを維持できる。また、前記打ち込み密度が100本/インチ以下であることにより、ガラス繊維の破断時に隣接するガラス繊維の更なる破断を抑制することができる。ガラスクロスの織り方については特に限定されないが、例えば平織り、ななこ織り、朱子織、綾織りなどを用いることができる。ガラスクロスの厚さは、例えば0.12~0.17mmであることができる。
本実施形態では、例えば、第一のガラス繊維束、第二のガラス繊維束を構成するガラスフィラメントの直径及び/又は本数を変化させることで、本実施形態に係るアルミガラスクロステープの長手方向及び幅手方向の引張強度を本実施形態の範囲内に調整することができる。前記長手方向及び幅手方向の引張強度を本実施形態の範囲内に調整しやすい観点から、第一のガラス繊維束を構成する第一のガラスフィラメントの直径(d1)は4~7μm、第二のガラス繊維束を構成する第二のガラスフィラメントの直径(d2)は7~10μmであることが好ましい。また、第二のガラスフィラメントの直径(d2)に対する第一のガラスフィラメントの直径(d1)の比(d1/d2)は、0.2~0.9であることが好ましく、0.5~0.8であることがより好ましい。また、第一のガラス繊維束を構成する第一のガラスフィラメントの本数(n1)は100~300本、第二のガラス繊維束を構成する第二のガラスフィラメントの本数(n2)は500~1000本であることが好ましい。また、第二のガラスフィラメントの本数(n2)に対する第一のガラスフィラメントの本数(n1)の比(n1/n2)は、0.05~0.6であることが好ましく、0.1~0.3であることがより好ましい。
本実施形態に係るガラスクロスは、接着剤の濡れ性の観点から、表面処理剤により表面処理されていてもよい。表面処理剤としては特に限定されないが、シランカップリング剤を好ましく用いることができる。シランカップリング剤としては、例えばアミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらは一種を用いてもよく、二種以上を併用してもよい。
(アルミガラスクロス基材)
本実施形態に係るアルミガラスクロス基材は、前記アルミニウム箔と、前記ガラスクロスとを含む。該アルミガラスクロス基材は、アルミニウム箔及びガラスクロスを少なくとも含めばよく、例えば粘着剤層とアルミガラスクロス基材との接着性を改善するためのアンカー層等の他の層をさらに含んでもよい。
アルミガラスクロス基材は、例えばアルミニウム箔と、ガラスクロスとを接着剤で接着することで形成することができる。接着剤としては、例えばアクリル接着剤、ポリエステル接着剤、エチレン-酢酸ビニル共重合体系接着剤、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体系接着剤、ウレタン系接着剤等が挙げられる。これらの接着剤は一種を用いてもよく、二種以上を併用してもよい。これらの中でも、アルミガラスクロステープの手切れ性がより良好となる観点から、接着剤としてはウレタン系接着剤が好ましい。
アルミガラスクロス基材は、例えばアルミニウム箔の一方の面上に前記接着剤をバーコーター等により塗布し、ガラスクロスの一方の面と貼り合わせることで形成することができる。前記接着剤がウレタン系接着剤である場合、ウレタン系接着剤の付与量は、アルミガラスクロステープの手切れ性がより良好となる観点から、5~15g/mであることが好ましく、7~12g/mであることがより好ましい。アルミガラスクロス基材の厚みは特に限定されないが、例えば0.12~0.17mmであることができる。
(粘着剤層)
本実施形態に係る粘着剤層は、前記アルミガラスクロス基材のガラスクロス表面上に設けることができる。粘着剤層を構成する粘着剤としては特に限定されないが、例えば天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。これらの粘着剤は一種を用いてもよく、二種以上を併用してもよい。これらの中でも、アルミガラスクロステープは耐熱用途に使用されることが多く、耐熱性が高い観点から、粘着剤としてはシリコーン系粘着剤が好ましい。また、粘着剤の剤形としては特に限定されないが、例えば溶剤型、エマルション型、無溶剤型、ホットメルト型等が挙げられる。
粘着剤層は、例えばアルミガラスクロス基材のガラスクロス表面上に粘着剤を塗工することで形成することができる。粘着剤の付与量は特に限定されないが、30~120g/mが好ましく、40~100g/mがより好ましい。該付与量が30g/m以上であることにより、十分なタックが得られる。また、該付与量が120g/m以下であることにより、アルミガラスクロステープ側面におけるべたつきを抑制することができる。
(アルミガラスクロステープの物性等)
温度23℃、相対湿度50%における、本実施形態に係るアルミガラスクロステープの引張強度は、アルミガラスクロステープの長手方向において50~160N/cmであり、かつ、アルミガラスクロステープの幅手方向において300~400N/cmである。長手方向の引張強度が前記範囲内であることにより、特に「切れやすさ」が良好になる。また、長手方向及び幅手方向の引張強度がそれぞれ前記範囲内であることにより、特に「断面形状」が良好になる。長手方向の引張強度は、60~155N/cmであることが好ましく、70~150N/cmであることがより好ましく、80~140N/cmであることがさらに好ましい。幅手方向の引張強度は、310~390N/cmであることが好ましく、320~380N/cmであることがより好ましく、330~370N/cmであることがさらに好ましい。幅手方向の引張強度(t2)に対する長手方向の引張強度(t1)の比(t1/t2)は、0.15~0.60であることが好ましく、0.17~0.50であることがより好ましく、0.20~0.45であることがさらに好ましい。
なお、アルミガラスクロステープの引張強度は以下の方法により測定する。アルミガラスクロステープをJIS K 6251に規定される3号ダンベルの形状に打ち抜き、温度23℃、相対湿度50%の条件にて長手方向及び幅手方向の引張強度を、テンシロン万能試験機RTF-1350を用いて測定する。測定時の初期チャック間距離は40mm、試験速度は5mm/分とする。
アルミガラスクロステープの厚みは特に限定されないが、例えば0.12~0.17mmであることができる。
(用途)
本実施形態に係るアルミガラスクロステープは手切れ性が良好であり、作業性が高いため、ダクトシール用のアルミガラスクロステープとして好適である。また、例えば断熱部材の結束用、ワイヤーハーネスの結束用、ヒーター部の養生用等のアルミガラスクロステープとして用いることもできる。
[ダクト]
本実施形態に係るダクトは、本実施形態に係るアルミガラスクロステープが巻き付けられている。例えば、ダクト配管の継ぎ目において、本実施形態に係るアルミガラスクロステープが巻き付けられている。該アルミガラスクロステープは強度及び耐熱性が高く、また巻き付けの際に手切れ性が良好であるため作業性が高い。本実施形態に係るダクトは、例えば、排煙ダクト等に設けられる。
以下、実施例により本発明の実施形態をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、アルミガラスクロステープの引張強度、粘着力、保持力、プローブタック、及び手切れ性(切れやすさ、断面形状)の評価は以下の方法により行った。
[引張強度]
作製したアルミガラスクロステープをJIS K 6251に規定される3号ダンベルの形状に打ち抜き、温度23℃、相対湿度50%の条件にて長手方向及び幅手方向の引張強度を、テンシロン万能試験機RTF-1350を用いて測定した。測定時の初期チャック間距離は40mm、試験速度は5mm/分とした。
[粘着力]
作製したアルミガラスクロステープの粘着力を、JIS Z 0237に従って温度23℃、相対湿度50%の雰囲気下、テンシロン万能試験機RTF-1350を用いて測定した。
[保持力]
作製したアルミガラスクロステープを幅25mm、長さ100mmに切断後、25mmの長さで重さ1kgのステンレス板(SUS304)と貼り合わせた。貼り合わせたアルミガラスクロステープを、40℃のオーブン中に垂直方向に吊るし、ステンレス板が落下するまでの時間を測定し、保持力とした。
[プローブタック]
作製したアルミガラスクロステープのプローブタックを、ASTM D 2979に従って、温度23℃、相対湿度50%の条件下、テスター産業株式会社製TE-6001プローブタックテスターを用いて測定した。
[手切れ性]
作製したアルミガラスクロステープを幅19mm、長さ100mmに加工した。次に、加工したアルミガラスクロステープ(試験片)を水平な台上に置き、アルミガラスクロステープの中央部を片方の手の親指で押さえ、他方の手で押さえた部分のアルミガラスクロステープを幅手方向に指でひねり、切断時の切れやすさ及び断面形状を評価した。なお、評価は5つの試験片に対して行い、以下の指標にて評価した。
(切れやすさ)
A:いずれの試験片も、容易に切断することができた。
B:いずれの試験片も、切断に力を要した。
C:いずれの試験片も、切断することはできなかった。
(断面形状)
A:いずれの試験片も、アルミガラスクロステープの幅手方向に切断された。
B:一部の試験片は、アルミガラスクロステープの幅手方向に切断されなかった。
C:いずれの試験片も、アルミガラスクロステープの幅手方向に切断されず、かつ、切断面よりガラス繊維の糸が露出していた。
[実施例1]
(アルミガラスクロス基材の作製)
表1に示されるガラス繊維束A1~A3、B1~B5、C1~C2及びD1を準備した。表1において、例えばガラス繊維束A1は、Eガラスで構成され、直径5μmのガラスフィラメントを100本収束したガラス繊維束であることを示す。本実施例では、長手方向に配置される第一のガラス繊維束としてガラス繊維束A1、幅手方向に配置される第二のガラス繊維束としてガラス繊維束B3を用いた。第一のガラス繊維束としてのガラス繊維束A1を打ち込み密度が60本/インチとなるように、また第二のガラス繊維束としてのガラス繊維束B3を打ち込み密度が25本/インチとなるように、それぞれ等間隔に配置し、これらを平織りすることでガラスクロスを作製した。次に、厚み20μmのアルミニウム箔上に、ウレタン系接着剤(商品名:「エバーグリップ1330」、東亜合成株式会社製)を9g/mとの塗布量となるようバーコーターで塗工し、これを前記ガラスクロスと貼り合わせることで、アルミガラスクロス基材を作製した。
(アルミガラスクロステープの作製)
シリコーン系接着剤(商品名:「XR37-B6722」、モメンティブジャパン株式会社製)180質量部に対して、硬化剤として有機過酸化物(商品名:「ナイパーBMT-K40」、日本油脂株式会社製)を5質量部加え、室温にて5分間攪拌し粘着剤を調製した。得られた粘着剤を、コンマコーターを用いてフッ素系剥離紙(商品名:「SS4A」、ニッパ社製)上に乾燥後塗布量が60g/mとなるように塗工し、90℃で2分間乾燥した。乾燥した粘着剤を、前記アルミガラスクロス基材のガラスクロス側の表面上に転写した。さらに100℃にて3時間エージング後、剥離紙を剥がしながら幅50mmにスリットして、30m巻のアルミガラスクロステープを作製した。
得られたアルミガラスクロステープについて、前述した方法にて引張強度、粘着力、保持力、プローブタック、及び手切れ性(切れやすさ、断面形状)の評価を行った。結果を表2に示す。
[実施例2~6、比較例1~6]
第一のガラス繊維束、第二のガラス繊維束、及びアルミニウム箔とガラスクロスとの接着剤として、表2及び表3に示されるものを用いた以外は、実施例1と同様にアルミガラスクロステープを作製し、評価を行った。結果を表2及び表3に示す。なお、アクリル系接着剤としては、トーヨーケム株式会社製のEA-G34/CAT-EP8を使用した。
表2及び表3に示されるように、本実施形態に係るアルミガラスクロステープである実施例1~6のアルミガラスクロステープは、切れやすさ、断面形状が共に良好であり、手切れ性が良好であった。また、実施例2と3の比較より、アルミニウム箔とガラスクロスの接着剤としてウレタン系接着剤を用いることで、手切れ性(断面形状)がより良好となることが分かった。一方、長手方向又は幅手方向の引張強度が本実施形態の範囲外である比較例1~6のアルミガラスクロステープは、切れやすさ及び/又は断面形状が不良であり、手切れ性が不良であった。なお、粘着性能(粘着力、保持力及びプローブタック)については、アルミガラスクロス基材の種類によらず、いずれも良好であった。

Claims (7)

  1. アルミニウム箔と、ガラスクロスと、を含むアルミガラスクロス基材と、
    粘着剤層と、
    を含むアルミガラスクロステープであって、
    温度23℃、相対湿度50%における前記アルミガラスクロステープの引張強度が、前記アルミガラスクロステープの長手方向において50~160N/cmであり、前記アルミガラスクロステープの幅手方向において300~400N/cmである、アルミガラスクロステープ。
  2. 前記アルミニウム箔と、前記ガラスクロスとがウレタン系接着剤で接着されている、請求項1に記載のアルミガラスクロステープ。
  3. 前記ウレタン系接着剤の付与量が5~15g/mである、請求項2に記載のアルミガラスクロステープ。
  4. 前記ガラスクロスが、前記アルミガラスクロステープの長手方向に沿って配置された第一のガラス繊維束と、前記アルミガラスクロステープの幅手方向に沿って配置された第二のガラス繊維束とが織り込まれて形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のアルミガラスクロステープ。
  5. 前記第一のガラス繊維束を構成する第一のガラスフィラメントの直径が4~7μmであり、前記第二のガラス繊維束を構成する第二のガラスフィラメントの直径が7~10μmである、請求項4に記載のアルミガラスクロステープ。
  6. ダクトシール用のアルミガラスクロステープである、請求項1から5のいずれか一項に記載のアルミガラスクロステープ。
  7. 請求項6に記載のアルミガラスクロステープが巻き付けられたダクト。
JP2021039940A 2021-03-12 2021-03-12 アルミガラスクロステープ及びダクト Active JP7562452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021039940A JP7562452B2 (ja) 2021-03-12 2021-03-12 アルミガラスクロステープ及びダクト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021039940A JP7562452B2 (ja) 2021-03-12 2021-03-12 アルミガラスクロステープ及びダクト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022139518A JP2022139518A (ja) 2022-09-26
JP7562452B2 true JP7562452B2 (ja) 2024-10-07

Family

ID=83400286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021039940A Active JP7562452B2 (ja) 2021-03-12 2021-03-12 アルミガラスクロステープ及びダクト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7562452B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001115113A (ja) 1999-10-19 2001-04-24 Sekisui Chem Co Ltd シールテープ及びそれを用いた防水方法
JP2002086616A (ja) 2000-09-18 2002-03-26 Nitto Denko Corp ガラス繊維複合シート及びそれを用いた粘着テープ
JP2003506521A (ja) 1999-08-02 2003-02-18 スカパ・タープス・フランス・エス・アー 手で引き裂き可能なポリエステル製のウーブン支持体から成る接着テープ
JP2011046840A (ja) 2009-08-27 2011-03-10 Diatex Co Ltd 金属箔層を有する粘着テープ
JP2014009318A (ja) 2012-06-29 2014-01-20 Oji Holdings Corp 粘着テープ
JP2015508442A (ja) 2012-01-04 2015-03-19 ツェルトプラスト フォルヴェルク ウント ゾーン ゲーエムベーハーCertoplast Vorwerk& Sohn Gmbh 手切れ性布粘着テープを製造するための方法およびシステム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003506521A (ja) 1999-08-02 2003-02-18 スカパ・タープス・フランス・エス・アー 手で引き裂き可能なポリエステル製のウーブン支持体から成る接着テープ
JP2001115113A (ja) 1999-10-19 2001-04-24 Sekisui Chem Co Ltd シールテープ及びそれを用いた防水方法
JP2002086616A (ja) 2000-09-18 2002-03-26 Nitto Denko Corp ガラス繊維複合シート及びそれを用いた粘着テープ
JP2011046840A (ja) 2009-08-27 2011-03-10 Diatex Co Ltd 金属箔層を有する粘着テープ
JP2015508442A (ja) 2012-01-04 2015-03-19 ツェルトプラスト フォルヴェルク ウント ゾーン ゲーエムベーハーCertoplast Vorwerk& Sohn Gmbh 手切れ性布粘着テープを製造するための方法およびシステム
JP2014009318A (ja) 2012-06-29 2014-01-20 Oji Holdings Corp 粘着テープ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022139518A (ja) 2022-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102624802B1 (ko) 점착성 물품
JP5302974B2 (ja) 伸縮性、手裂き可能、柔軟、及び引き締め可能な補強接着テープ物品
JP6340242B2 (ja) 粘着テープ
JP2011063801A (ja) 耐摩耗性の織物基材接着テープ
JP2018090665A (ja) 粘着テープ及び粘着テープの製造方法
JP2019527266A (ja) 織布接着テープ
WO2020071508A1 (ja) 粘着性物品
JP7562452B2 (ja) アルミガラスクロステープ及びダクト
JP5046893B2 (ja) 布粘着テープ
WO2014118878A1 (ja) 難燃性粘着テープ及びケーブルハーネス結束用粘着テープ
US9034424B2 (en) Hand-tearable adhesive tape and method for manufacturing the same
CN114075412A (zh) 用于包护细长物品、特别是线缆束的胶带和包护方法
AU631467B2 (en) Conformable high temperature resistant tapes
JP2012056284A (ja) 耐摩耗性難燃テープ、耐摩耗性難燃粘着テープ及びワイヤーハーネス
US20210380846A1 (en) Adhesive article
JP5841778B2 (ja) 粘着テープ用基材
EP0916710A1 (en) Adhesive tape for binding wire harnesses
TWI816189B (zh) 黏貼帶
WO2024101423A1 (ja) 包装物品及びその製造方法
KR20170020973A (ko) 내열성이 우수한 PET cloth 테이프 및 그 제조 방법
EP4039761A1 (en) Filamentous adhesive body
JP2018150633A (ja) 樹脂補強用織物およびその織物を用いた樹脂成形物
WO2019244529A1 (ja) 粘着テープ
JPH0453890A (ja) ワイヤーハーネス結束用粘着テープ
JP3034014B2 (ja) 耐高温性の形状自在性テープ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7562452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150