JP7561719B2 - ステータ、及び、回転電機 - Google Patents
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Description
即ち、本発明に係るステータは、円環状のコア本体部(例えば、実施形態のコア本体部12)から略矩形断面の複数のティース部(例えば、実施形態のティース部13)が径方向内側に突出して成るステータコア(例えば、実施形態のステータコア14)と、各前記ティース部の突出方向周りの側面のうちの、コア軸方向(例えば、実施形態のコア軸方向Ax)を向く二つの軸端部面(例えば、実施形態の軸端部面19)を夫々覆う一対のインシュレータ(例えば、実施形態のインシュレータ15A,15B)と、各前記ティース部に一対の前記インシュレータを介して巻回されるコイル導線(例えば、実施形態のコイル導線16)と、を備え、各前記インシュレータは、前記コイル導線が巻回される前の状態において、前記ティース部の前記軸端部面のコア周方向(例えば、実施形態のコア周方向C)の端部(例えば、実施形態の端部25)に対し、コア軸方向に隙間(例えば、実施形態の隙間d1)を持たせた状態で先端部(例えば、実施形態の先端部30b)が当該端部よりもコア周方向外側に延びる延出部(例えば、実施形態の延出部30)を備え、前記延出部は、前記軸端部面とコア周方向でラップする領域に、当該軸端部面とのコア軸方向の隙間(例えば、実施形態の隙間d2)が前記先端部での前記隙間よりも大きい基部領域(例えば、実施形態の基部領域30a)を備えていることを特徴とする。
したがって、本発明に係るステータや回転電機を採用した場合には、コイル導線とティース部の側面の間の空隙部の増大を招くことなく、ティース部の角部に対するコイル導線の当接を抑制することができる。
図1は、本実施形態の回転電機1の一部を仮想線で示した断面図である。回転電機1は、略円筒状(略円環状)のステータ10と、ステータ10の内周側に同心に配置されたロータ11と、を備えている。ステータ10は、図示しないケーシングに固定され、ロータ11は図示しない軸受を介してケーシングに回転可能に支持されている。したがって、ロータ11は、ステータ10に対して回転可能とされている。
なお、図1は、ステータ10及びロータ11を、これらの軸方向と直交する方向で切断した断面を示している。
以下の説明では、ステータコア14の中心軸線(ロータ11の回転軸線)に沿う方向を「コア軸方向」と称し、ステータコア14の円周方向に沿う方向を「コア周方向」、ステータコア14の径方向に沿う方向を「コア径方向」と夫々称する。なお、図面の適所には、コア軸方向を指すAxと、コア周方向を指す矢印Cと、コア径方向を指す矢印Rが記されている。
分割コア14aは、コア周方向Cに沿って円弧状の延びるバックヨーク部18と、バックヨーク部18のコア周方向Cの中央からコア径方向Rの内側に向かって突出するティース部13と、を備えている。バックヨーク部18は、分割コア14aを環状に連結したときにステータコア14の環状のコア本体部12を形成する箇所である。バックヨーク部18は、コア軸方向Axと直交する断面形状が略円弧状に形成されている。隣接する分割コア14a同士は、バックヨーク部18のコア周方向Cの端面同士を突合せ、凹凸嵌合によって相互に連結される。
また、ティース部13のコア径方向Rの内側の端部には、コア周方向Cの両側に突出する鍔部21が延設されている。
インシュレータ15A,15Bは、ティース部13の軸端部面19を覆うティース覆い部39と、ティース覆い部39のコア径方向Rの外側に一体に設けられてコイル導線16の径方向外側の巻回位置を規制する外フランジ40foと、ティース覆い部39のコア径方向Rの内側に一体に設けられてコイル導線16の径方向内側の巻回位置を規制する内フランジ40fiと、を備えている。一方のインシュレータ15Aは、ティース部13の一方の軸端部面19の外側を覆い、他方のインシュレータ15Bは、ティース部13の他方の軸端部面19の外側を覆う。外フランジ40foと内フランジ40fiは、ティース覆い部39に対してコア軸方向Axの外側と、コア周方向Cの一方側と他方側に張り出している。
本実施形態では、外フランジ40foの突起41が位置決め突起を構成し、バックヨーク部18の係止溝42がコア本体部12側の係止部を構成している。
本実施形態では、二つのインシュレータ15A,15Bは、形状が対称形状であるもののほぼ同様の形状とされている。このため、以下では、一方のインシュレータ15Aを代表として詳細形状について説明し、他方のインシュレータ15Bの詳細形状の説明を省略する。
したがって、実施形態のステータ10(回転電機1)を採用した場合には、コイル導線16とティース部13の側面20の間の空隙部の増大を招くことなく、ティース部13の角部に対するコイル導線16の当接を抑制することができる。よって、コイル導線16の劣化の防止と、コイル導線16の占積率の向上を同時に図ることができる。
したがって、本構成を採用した場合には、コイル導線16のティース部13の角部に対する直接接触の防止を図りつつ、コイル導線16とティース部13の側面20との間に空隙部が発生するのをより確実に抑制することができる。
したがって、本構成を採用した場合にも、コイル導線16のティース部13の角部に対する直接接触の防止を図りつつ、コイル導線16とティース部13の側面20との間に空隙部が発生するのをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態のステータ10(回転電機1)では、外フランジ40foの突起41が嵌合される係止溝42が、コイル導線16が巻回されない分割コア14a(コア本体部12)側のバックヨーク部18の内周面に設けられているため、係止溝42を形成したことによってコイル導線の占積率に悪影響を及ぼすことがない。
したがって、本構成を採用した場合には、コイル導線16のティース部13の角部に対する直接接触の防止を図りつつ、コイル導線16とティース部13の側面20との間に空隙部が発生するのをより確実に抑制することができる。
したがって、本構成を採用した場合にも、コイル導線16のティース部13の角部に対する直接接触の防止を図りつつ、コイル導線16とティース部13の側面20との間に空隙部が発生するのをより確実に抑制することができる。
図8は、他の実施形態のステータ(巻線ブロック)の図6と同様の断面図である。なお、図8では、上記の実施形態と同一部分に共通符号が付されている。
本実施形態のステータで採用するインシュレータ115A,115Bは、上記の実施形態と同様に、インシュレータ115A,115Bの外側にコイル導線16が巻回される前の状態において、延出部130と軸端部面19の間にコア軸方向Axの隙間d1ができ、かつ、延出部130の先端部130aが軸端部面19の端部25(角部)よりも外側に突出している。ただし、本実施形態の場合、延出部130の基部領域130aから先端部130bに亘る部位と、軸端部面19との間のコア軸方向Axの隙間d1がほぼ一定とされている。厳密には、本実施形態の場合、延出部130と軸端部面19との間のコア軸方向Axの隙間d1は、先端部130b付近で端末に向かって漸増している。
例えば、上記の実施形態では、分割コア方式のステータコアを採用しているが、ステータコアは、分割コア方式に限定されるものではなく、環状の一体構造のものを採用することも可能である。
10…ステータ
11…ロータ
12…コア本体部
13…ティース部
14…ステータコア
15A,15B,115A,115B…インシュレータ
16…コイル導線
19…軸端部面
20…側面
25…端部(角部)
29…脚部
30…延出部
30a…基部領域
30b…先端部
35…撓み許容溝
38…スリット
39…ティース覆い部
40fo…外フランジ
40fi…内フランジ
41…突起(位置決め突起)
42…係止溝(係止部)
Ax…コア軸方向
C…コア周方向
R…コア径方向
d1,d2…隙間
Claims (6)
- 円環状のコア本体部から略矩形断面の複数のティース部が径方向内側に突出して成るステータコアと、
各前記ティース部の突出方向周りの側面のうちの、コア軸方向を向く二つの軸端部面を夫々覆う一対のインシュレータと、
各前記ティース部に一対の前記インシュレータを介して巻回されるコイル導線と、を備え、
各前記インシュレータは、前記コイル導線が巻回される前の状態において、前記ティース部の前記軸端部面のコア周方向の端部に対し、コア軸方向に隙間を持たせた状態で先端部が当該端部よりもコア周方向外側に延びる延出部を備え、
前記延出部は、前記軸端部面とコア周方向でラップする領域に、当該軸端部面とのコア軸方向の隙間が前記先端部での前記隙間よりも大きい基部領域を備えていることを特徴とするステータ。 - 前記インシュレータは、コア周方向の中央領域で前記軸端部面に当接する脚部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
- 前記インシュレータは、
前記ティース部の前記軸端部面を覆うティース覆い部と、
前記ティース覆い部のコア径方向の外側に設けられて前記コイル導線の巻回位置を規制する外フランジと、を備え、
前記外フランジには、前記コア本体部の内周面に設けられた係止部に嵌合される位置決め突起が突設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のステータ。 - 前記延出部には、コア径方向に沿って延びる撓み許容溝が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のステータ。
- 前記インシュレータは、
前記ティース部の前記軸端部面を覆うティース覆い部と、
前記ティース覆い部のコア径方向外側に設けられて前記コイル導線の巻回位置を規制する外フランジと、
前記ティース覆い部のコア径方向内側に設けられて前記コイル導線の巻回位置を規制する内フランジと、を備え、
前記延出部と前記外フランジの間、及び、前記延出部と前記内フランジの間には、コア周方向に沿って延びるスリットが設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のステータ。 - ステータと、
前記ステータの径方向内側に回転可能に配置されるロータと、を備えた回転電機であって、
前記ステータは、
円環状のコア本体部から略矩形断面の複数のティース部が径方向内側に突出して成るステータコアと、
各前記ティース部の突出方向周りの側面のうちの、コア軸方向を向く二つの軸端部面を夫々覆う一対のインシュレータと、
各前記ティース部に一対の前記インシュレータを介して巻回されるコイル導線と、を備え、
各前記インシュレータは、前記コイル導線が巻回される前の状態において、前記ティース部の前記軸端部面のコア周方向の端部に対し、コア軸方向に隙間を持たせた状態で先端部が当該端部よりもコア周方向外側に延びる延出部を備え、
前記延出部は、前記軸端部面とコア周方向でラップする領域に、当該軸端部面とのコア軸方向の隙間が前記先端部での前記隙間よりも大きい基部領域を備えていることを特徴とする回転電機。
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