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JP7558674B2 - インプリント装置、インプリント方法及び物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法及び物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、インプリント装置、インプリント方法及び物品の製造方法に関する。
半導体デバイスやMEMSなどの微細化の要求が進み、従来のフォトリソグラフィ技術に加えて、基板上の光硬化材料(インプリント材、樹脂)をモールド(型)で成形し、光硬化材料の組成物を基板上に成形する微細加工技術が注目を集めている。この技術は、インプリント技術とも呼ばれ、基板上に数ナノメートルオーダーの微細な構造体を成形することができる。
例えば、インプリント技術の1つとして、光硬化法がある。この光硬化法を採用したインプリントの方式では、基板上に未硬化の光硬化材料を塗布し、ナノメートルオーダーの構造(回路パターン)を持つモールドをその基板に押し付ける(押印)。光硬化材料を硬化させた後にモールドを基板から離型することで基板に等倍パターンの転写を行う方式である。しかし、このインプリントの方式ではモールドを基板に押印する時にモールドと光硬化材料が接触し、モールドのメサ部から光硬化材料がはみ出してしまう。はみ出した光硬化材料が未硬化の状態であるとき、この未硬化材料が加工装置内に落下し、汚染源となってしまう。
この課題に対して、モールドのメサ部からの未硬化材料のはみ出しを抑制するため、基板保持部上に排気及給気機構により光硬化材料を除去する機構を配置する技術がある(特許文献1)。また、インプリント時に生じる余分な未硬化材料を吸収し、溜めるための凹部をモールドに配置する技術がある(特許文献2)。
特開2018-163946号公報 特開2016-131257号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2の方法では未硬化材料がモールド上に残ってしまい、未硬化材料の揮発成分や異物などにより装置を汚染することがある。
そこで本発明は、例えば、未硬化材料等による装置内の汚染を抑制できるインプリント装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基板上のインプリント材に、モールドに形成された凹凸パターンを有するパターン部を接触させた状態で、インプリント材を硬化させるための光を照射する第1照射部と、第1照射部による光の照射後で、且つモールドをインプリント材から引き離した後、モールドのパターン部の周辺領域に付着している未硬化のインプリント材に対しインプリント材を硬化させるための光を照射する第2照射部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、未硬化材料等による装置内の汚染を抑制できるインプリント装置を提供することができる。
実施例1に係るインプリント装置の概略構成を示した図である。 未硬化のインプリント材がはみ出した様子を示した図である。 実施例1に係るインプリント装置の動作方法の一例を示した図である。 実施例1に係るインプリント装置の動作シーケンスを示すフローチャートである。 実施例2に係るインプリント装置の構成の一例を示した図である。 実施例3に係るインプリント装置の構成の一例を示した図である。 実施例4に係るインプリント装置の構成の一例を示した図である。 物品の製造方法を説明するための概略図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について実施例を用いて説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。
〔実施例1〕
図1は、インプリント装置(リソグラフィ装置)1の構成の一例を示した図である。実施例1のインプリント装置1は、図1に示すように、基板10上に供給された、インプリント材9(樹脂、組成物)とモールド(原版、型)7とを接触させる。そして、インプリント材9に硬化用のエネルギーを与えることにより、モールド7の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを成形し、基板10上にインプリント材9のパターン(凹凸パターン)を形成する装置である。インプリント装置1は、半導体デバイスなどのデバイスの製造に使用される。また、基板10上のインプリント材9に対して照射光8を照射(照明)する、後述の照射光学系の光軸に平行な方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直な平面内で互いに直交する2方向をX軸方向及びY軸方向とする。
以下、実施例1のインプリント装置1の各部について、図1を参照して説明する。インプリント装置1は、照射部2と、モールド保持部3と、基板ステージ4と、塗布部5と、制御部6と、モールドチャック11と、モールド移動機構12と、基板チャック14と、ステージ駆動機構16と、アライメント計測部21とを含みうる。また、インプリント装置1は、基板ステージ4を載置し基準平面を形成する定盤22と、モールド保持部3を固定するブリッジ定盤23と、定盤22から延設され、床面からの振動を除去する除振器24を介してブリッジ定盤23を支持する支柱25とを含みうる。さらに、不図示であるが、モールド7を装置外部とモールド保持部3との間で搬入出させるモールド搬送部及び基板10を装置外部と基板ステージ4との間で搬入出させる基板搬送部などを含みうる。
照射部(第1照射部)2は、不図示の光源及び照射光学系を有し、照射光学系は例えば、後述の光学素子を組み合わせたものを備えうる。照射部2は、インプリント処理(成形処理)において、モールド7を介して、基板10の上のインプリント材9に照射光8を照射する。照射部2は、光源と、光源からの照射光8をインプリント処理に適切な照射光8の状態、例えば光の強度分布や照明領域などに調整するための光学素子(レンズ、ミラー、遮光板など)とを含みうる。実施例1では、光硬化法を採用しているため、インプリント装置1が照射部2を有しているが、これに限らずインプリント装置1が照射部2を備えていなくてもよく、インプリント装置1外に照射部2を設置してもよい。
モールド保持部(保持部)3は、真空吸着力や静電気力によってモールド7を引き付けて保持するモールドチャック11と、モールド7またはモールドチャック11を移動させるモールド移動機構(モールド移動部)12とを含みうる。モールドチャック11及びモールド移動機構12は、照射部2からの照射光8が基板10上のインプリント材9に照射されるように、中心部(内側)に開口を有する。モールド移動機構12は、基板10上のインプリント材9へのモールド7の押し付け(押印)、又は、基板10の上のインプリント材9からのモールド7の引き離し(離型)を選択的に行うように、モールド7をZ軸方向(上下方向)に移動させる。モールド移動機構12に適用可能なアクチュエータは、例えば、リニアモータやサーボモータまたは、エアシリンダを含む。モールド移動機構12は、モールド7を高精度に位置決めするために、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていてもよい。また、モールド移動機構12は、Z軸方向だけではなく、X軸方向やY軸方向にモールド7を移動可能に構成されていてもよい。更に、モールド移動機構12は、モールド7のθ(Z軸周りの回転)方向の位置やモールド7の傾きを調整するためのチルト機能を有するように構成されていてもよい。
基板ステージ(基板移動部)4は、真空吸着力や静電気力によって基板10を引き付けて保持する基板チャック(基板保持部)14と、基板ステージ4を移動させるステージ駆動機構16とを含みうる。基板チャック14はステージ駆動機構16上に搭載される。また、基板チャック14に保持された基板10を取り囲むようにして、基板チャック14の周囲に補助部材15が配置されている。また、補助部材15は、補助部材15の上面と基板チャック14に保持された基板10の上面とがほぼ同じ高さになるように配置されている。また、補助部材15は、参照ミラー17とレーザ干渉計18との光路に後述の第1気体30(不図示)が侵入しないようにさせる機能を有する。補助部材15があることにより、基板10の周辺に配置されるショット領域(成形領域)をインプリントする際に、第1気体供給部(不図示)から供給される気体の濃度を高く保つことができるという効果もある。ここで、補助部材15上の空間と基板10上の空間とで気体の濃度に1%以上の差が生じない限度で、補助部材15の上面の高さと基板チャック14に保持された基板10の上面の高さに差が生じていてもよい。例えば、補助部材15の上面と基板チャック14に保持された基板10の上面との高さの差は1mm以下であればよい。より好ましくは、補助部材15の上面と基板チャック14に保持された基板10の上面との高さの差は0.1mm以下であればよい。
基板ステージ4は、ステージ駆動機構16を駆動させることで、X、Y軸方向に移動可能となる。モールド7のパターン部7aを基板10上のインプリント材9に押し付ける際に基板ステージ4の位置を調整することでモールド7の位置と基板10の位置とを互いに整合させる。基板ステージ4に適用可能なアクチュエータは、例えば、リニアモータやサーボモータまたはエアシリンダを含む。
基板ステージ4は、X軸方向やY軸方向だけではなく、Z軸方向に基板10を移動可能に構成されていてもよい。なお、インプリント装置1におけるモールド7の押印及び離型は、モールド7をZ軸方向に移動させることで実現する。ただし、基板10をZ軸方向に移動させることで実現させるようにしてもよい。また、モールド7と基板10の双方を相対的にZ軸方向に移動させることで、モールド7の押印及び離型を実現してもよい。また、基板ステージ4は、基板10のθ(Z軸周りの回転)方向の位置や基板10の傾きを調整するためのチルト機能を有するように構成されていてもよい。
基板ステージ4は、その側面に、X、Y、Z、ωx、ωy、ωzの各方向に対応した複数の参照ミラー17を備える。これに対して、インプリント装置1は、これらの参照ミラー17にそれぞれヘリウムネオンなどのビームを照射することで基板ステージ4の位置を測定する複数のレーザ干渉計18を備える。なお、図1では、一例として参照ミラー17とレーザ干渉計18との1つの組のみを図示している。レーザ干渉計18は、基板ステージ4の位置を実時間で計測し、後述する制御部6は、このときの計測値に基づいて基板10の位置決め制御を実行する。また、基板ステージ4の位置を計測するためにエンコーダを用いてもよい。
塗布部(供給部)5は、モールド保持部3の近傍に設置され、基板10上に存在する、少なくとも1つのショット領域にインプリント材9を液滴として基板10のショット領域上に分散させて塗布する。インプリント材9の塗布及び塗布位置や塗布量などは後述する制御部6からの動作指令に基づいて制御される。実施例1において塗布部5は、塗布方式としてインクジェット方式を採用し、未硬化状態のインプリント材9を収容する容器19と、未硬化状態のインプリント材9を基板10上に吐出する吐出部20とを含みうる。容器19は、その内部をインプリント材9の硬化反応を起こさないような、例えば、若干の酸素を含む雰囲気としつつ、インプリント材9を管理可能とするものが望ましい。また、容器19の材質は、インプリント材9にパーティクルや化学的な不純物を混入させないようなものとすることが望ましい。吐出部20は、例えば、複数の吐出口を含むピエゾタイプの吐出機構(インクジェットヘッド)を有する。
制御部6は、CPUやメモリなどを含み、少なくとも1つのコンピュータで構成される。また、制御部6は、インプリント装置1の各構成要素に回線を介して接続され、メモリに格納されたプログラムに従って、インプリント装置1全体の各構成要素の動作及び調整などを制御する。また、制御部6は、インプリント装置1の他の部分と一体で(共通の筐体内に)構成してもよいし、インプリント装置1の他の部分とは別体で(別の筐体内に)構成してもよいし、インプリント装置1とは別の場所に設置し遠隔で制御してもよい。
アライメント計測部(検出部)21は、モールド7に形成されているマーク(アライメントマーク)と基板10に形成されたマークを計測(検出)することができる。インプリント装置1は、アライメント計測部21の検出結果に基づいてモールド7と基板10の相対的な位置を求めることができ、モールド7と基板10のいずれか一方を移動させることでモールド7と基板10を位置合わせすることができる。
インプリント材9は、例えば、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。実施例1では、紫外線等の照射光8の照射によりインプリント材9を硬化させる光硬化法を採用するものとして説明する。光により硬化する光硬化性組成物(光硬化性材料)は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材9は、例えば、スピンコーターやスリットコーターにより基板10上に膜状に付与される。また、吐出部20の液体噴射ヘッドにより、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板10上に付与されてもよい。また、インプリント材9の粘度について、例えば、25℃における粘度は、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
インプリント材9の塗布量(吐出量)は、具体的には、0.1~10pL/滴の範囲で調整可能であり、通常、約1pL/滴で使用する場合がありうる。なお、インプリント材9の全塗布量は、パターン部7aの密度、および所望の残膜厚により決定される。
モールド7は、外周部が矩形で、基板10に対する対向面(パターン面)の中央部に、数十μm~数百μmの凸部に形成されたメサ部(パターン領域)601を有する。メサ部601は、基板10上に供給されたインプリント材9に転写するための凹凸パターンが3次元状に形成されたパターン部7aを有する。凹凸パターンは、例えば、回路パターンなどの基板10に転写すべき凹凸のパターンである。モールド7は、照射光8を透過させることが可能となる光透過性を有する材料、例えば、石英で構成される。また、モールド7は、照射光8が照射される面に、平面形状が円形で、かつ、ある程度の深さのキャビティを有していてもよい。実施例1では、モールド7は凸部に形成されたメサ部601に凹凸パターンを有するパターン部7aを備えているが、パターン部7aはこれに限らず、メサ部601にパターンが形成されていない平面(平坦部)であってもよい。さらに、モールド7に対する対向面(パターン面)の中央部を凹部としたメサ部601とし、該メサ部601に凹凸パターンを有するパターン部7aを形成するようにしてもよい。
基板10は、ガラス、セラミックス、金属、インプリント材等が用いられ、必要に応じて、その表面に基板10とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。また、基板10について具体的には、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英を材料に含むガラスウエハなどである。また、基板10は、インプリント処理によりマスターマスクからレプリカマスクを製造するためのガラス基板であってもよい。
以下、インプリント装置1を用いた一般的なインプリント方法(インプリント処理の方法)の一例について説明する。このインプリント処理は、制御部6によって実行される。まず、制御部6は、基板搬送部により基板ステージ4に基板10を載置および固定させる。次に、制御部6は、ステージ駆動機構16を駆動させて基板10の位置を適宜変更させつつ、アライメント計測部21により基板10上のアライメントマークを順次計測させ、基板10の位置を高精度に検出する。そして、制御部6は、その検出結果からパターンを転写するための座標を演算する。次に、制御部6は、ステージ駆動機構16を駆動させ、基板10上の所定の塗布位置(ショット領域上の特定の位置)を吐出部20の吐出口の下に移動させる。次に、制御部6は、塗布部5を制御して基板10上の所定の塗布位置にインプリント材9を塗布する(塗布工程)。
次に、制御部6は、ステージ駆動機構16により、モールド7のパターン部7a直下の押し付け位置にショット領域が位置するように基板10を移動させ、位置決めをする。次に、制御部6は、パターン部7aとショット領域上の基板側パターンとの位置合わせや倍率補正機構によるパターン部7aの倍率補正等を実施した後、モールド移動機構12を駆動させる。ショット領域上のインプリント材9にパターン部7aを押し付ける際に、パターン部7aを基板10に向かって凸形状に変形させてインプリント材9に押し付ける(押印工程)。この押し付けにより、インプリント材9は、パターン部7aの凹凸パターンに充填される。なお、制御部6は、押印工程完了の判断を、例えば、モールド保持部3の内部に設置された荷重センサ(不図示)により行う。この状態(モールド7のパターン部7aとインプリント材9とが接触している状態)で、照射部2は、モールド7の背面(上面)から照射光8を所定時間照射し、モールド7を透過した照射光8によりインプリント材9を硬化させる(硬化工程)。硬化させるに際し、インプリント材9等の光硬化性組成物は、酸素が存在すると酸素阻害で硬化しないことがあるため、ヘリウムや二酸化炭素や窒素などの雰囲気で光を照射するのが好ましい。そして、インプリント材9が硬化した後、制御部6は、モールド移動機構12を再駆動させ、パターン部7aを基板10から引き離す(離型工程)。これにより、基板10上のショット領域の表面には、パターン部7aの凹凸パターンに倣った3次元形状のパターン(層)が成形される(パターン形成工程)。
このような一連のインプリント処理の動作を基板ステージ4の駆動によりショット領域を変更しつつ複数回実施することで、インプリント装置1は、1枚の基板10上に複数のインプリント材9のパターンを成形することができる。
以下、モールド7のメサ部601における未硬化のインプリント材(未硬化材料)9のはみ出しについて、図2を参照して説明する。図2は、未硬化のインプリント材9がはみ出した様子の一例を示した図である。図2(A)は、基板チャック14に保持された基板10上のインプリント材9にモールド7を押し付け(押印)ている状態を示している。図2(B)は、基板10からモールド7が離型された状態を示している。図2(A)に示すように、押印直後のインプリント材9は、モールド7のメサ部601からはみ出してしまう。ここで、インプリント材9は、基板10上に塗布されている未硬化のインプリント材であり、インプリント材201は、上述した押印工程の際に、メサ部601からはみ出してしまった未硬化のインプリント材である。そのため、インプリント材9とインプリント材201は同一のインプリント材である。
この状態(未硬化のインプリント材9がメサ部601からはみ出した状態)のまま、インプリント材9に対し、モールド7を透過して照射光8が照射される。しかし、未硬化であるインプリント材201については、モールド7のパターン部7a以外に紫外線等の光を照射すると基板10上の未パターン形成領域(不図示)に悪影響がある。そのため、通常はパターン部7a以外には光が照射されないように制御部6によって、照射範囲を制御する。つまり、インプリント材201は硬化工程における照射光8の照射によって硬化されない。
インプリント材201は、照射光8が照射されていないため、離型後、モールド7のメサ部601の周辺領域、例えば外周領域(外周部)に未硬化の状態で残留する。このメサ部601に残留したインプリント材201が堆積していくまたはすることで、雫として落下して装置内を汚染する。さらに、インプリント材201からの揮発成分が蒸発して異物となり、装置内を汚染する。そのため、メサ部601からはみ出している状態のインプリント材201が、インプリント装置等の装置における汚染の原因(汚染源)となりえる。
そこで、実施例1のインプリント装置1は、インプリント材9を硬化させる光源とは異なる光源であって、メサ部601からはみ出している状態の未硬化のインプリント材201に照射光202を照射し硬化させる照射部26を備える。以下、実施例1に係るインプリント装置1について、図3を参照して説明する。図3は、実施例1に係るインプリント装置1の動作の一例を示した図である。図3(A)は、インプリント材9がはみ出した時の処理時の状態において、照射部26がメサ部601の直下になるようにステージ駆動機構16が移動する状態を示している。図3(B)は、ステージ駆動機構16が移動した後の状態において、照射部26から照射光8を照射している様子を示している。なお、図1のインプリント装置1と同様の構成については説明を省略する。
照射部(第2照射部)26は、基板ステージ4に配置(搭載)されており、照射光202をモールド7のパターン部7aを有するメサ部601の外周部を含む周辺領域に照射する。照射部26は、基板チャック14またはステージ駆動機構16の何れかに配置されている。さらに基板チャック14またはステージ駆動機構16の両方に配置されていてもよい。基板チャック14に配置される場合、基板チャック14の外周領域側面に配置される。ステージ駆動機構16に配置される場合、基板チャック14の外周領域のステージ駆動機構16上面に配置される。照射部26から照射される照射光202は、インプリント材201を硬化する波長の光を含みうる。また、照射部26は、実施例1においてはステージ駆動機構16に配置するものとしているが、これに限らず基板チャック14に配置するようにしてもよい。照射部26の照射条件については、インプリント材9及びインプリント材201が硬化する条件であればよい。ここで、照射条件は、インプリント材201の材料の性質などを考慮して決定する。照射条件として、例えば、照射する光の波長や、照射部26から照射する照射光202の光量(照射量)、照射光202の強度、照射時間等の情報である。さらに、各ショット領域の照射順番、ショット領域間の基板の移動経路などを含んでもよい。照射部26の照射光202については、平行な光または進むにしたがって照射面が広がる円錐台形状であってもよいし、X及びY軸方向に広がりを持つビーム形状であってもよい。さらに、制御部6は、照射光202を照射するに際に、一定の光の強度で照射させてもよいし、照射開始から徐々に光の強度を上昇させてもよく、特定の周期性を持たせて照射する等の制御をしてもよい。
照射部26は、例えば、LED、レーザダイオード(LD)、ハロゲンランプ、エキシマランプ、冷陰極管、HIDランプ等を使用してもよいし、これに限らずその他の光源を用いてもよい。実施例1においては、ステージ駆動機構16に照射部26を搭載して移動するため、小型で軽量のLED、LDとすることが好ましい。
照射部26は、ステージ駆動機構16が移動できる範囲においてモールド7のパターン部7aを有するメサ部601の周辺領域に堆積したインプリント材201に対し照射光202を照射して硬化させることができる。インプリント材201を硬化させるタイミングは、制御部6によって制御され、基板10についてインプリント処理後、ショット領域ごとや、モールド7を搬出する際等に行ってもよい。また、これらのタイミングに限らず、各種インプリント処理状況に応じてインプリント材201を硬化するようにしてもよい。なお、照射部26については1つに限らず、複数配置するようにしてもよい。さらに、ステージ駆動機構16に配置されている照射部26は、走査しながらモールド7を照射できるようにしてもよい。その場合、照射条件として、例えば、ショット領域を走査しながら照射光202を照射する際の走査方向や走査速度をさらに含むようにしてもよい。
また、インプリント材9を吐出する吐出部20の先端には未硬化のインプリント材9が充填された状態になっている。この吐出部20に照射光202が照射されると吐出部20の先端部に有するインプリント材9が硬化してしまい、不吐出となることがある。そのため、制御部6は、照射部26からの照射光202をインプリント材201に照射する際に、吐出部20を照射しないように制御する。また、吐出部20と十分離れた位置に照射部26を設置することや、吐出部20に対し照射光202が照射されないように遮光部を設けたりすることが望ましい。
以下、実施例1のインプリント装置1を用いたインプリント処理について、図4を参照して説明する。図4は、実施例1のインプリント処理の動作シーケンスの一例を示したフローチャートである。図4のフローチャートで示す各動作(ステップ)は、制御部6がコンピュータプログラムを実行することによって制御される。
まず、ステップ(工程)S101で制御部6は、インプリント装置1内に基板10を搬入する。基板搬送機構(不図示)に基板10を基板チャック14に搬入させる。次に、ステップS102で制御部6は、吐出部20を制御してインプリント材9のパターンが形成される基板10上の所定のショット領域にインプリント材9を供給する。次に、ステップS103で制御部6は、モールド7と基板10を近づけることで基板10上に供給されたインプリント材9とモールド7のパターン部7aを接触させる。次に、ステップS104で制御部6は、パターン部7aにインプリント材9が充填した後、モールド7とインプリント材9とを接触させた状態で、モールド7と基板10との位置合わせを行う。位置合わせは、例えば、アライメント計測部21でモールド7に形成されたマークと基板10に形成されたマークからの光を検出することによってモールド7と基板10の位置合わせを行う。位置合わせ後、照射部2は、照射光8を所定時間、基板10上のインプリント材9に照射し、インプリント材9を硬化させる。
次に、ステップS105で制御部6は、モールド移動機構12を再駆動させ、パターン部7aを基板10から引き離す。次に、ステップS106で制御部6は、すべてのショット領域でステップS102~S105の処理が完了したか判定する。すべてのショット領域でステップS102~S105の処理が完了していれば、ステップS106に進む。すべてのショット領域でステップS102~S105の処理が完了していなければ、ステップS102に戻り、ステップS102~S105の処理を実施する。この処理はすべてのショット領域で完了するまで繰り返す。
次に、ステップS107では照射部2による照射後に、制御部6は、照射部26によって照射部2の照射領域とは異なる領域であるモールド7のパターン部7aを有するメサ部601の周辺領域に対し照射光202を照射する。この照射によって、未硬化の状態で残留(付着)しているインプリント材201を硬化させる。この際に、照射部26は走査しながら(移動中)、メサ部601の周辺領域に対し照射光202を照射してもよい。次に、ステップS108で制御部6は、基板搬送機構(不図示)を駆動させ、基板10を基板チャック14から搬出する。
ステップS104における照射部2によるインプリント材9への照射光8の照射と、ステップS107における照射部26によるインプリント材201への照射光202の照射は、連動して照射するようにしてもよい。
以上、実施例1によれば、照射光202が他方に拡散または漏れることが少なく、照射部26からの照射光202をモールド7の直下において、メサ部601よりはみ出した状態のインプリント材201に直接光を照射して硬化することができる。そのため、はみ出したインプリント材9による装置内の汚染を抑制することができる。
〔実施例2〕
実施例2におけるインプリント装置1は、メサ部601よりはみ出した未硬化のインプリント材201を硬化させる光源である照射部27を実施例1とは異なる場所に設置している。以下、実施例2に係るインプリント装置1について、図5を参照して説明する。図5は、実施例2のインプリント装置1の構成の一例を示す概略図である。図5(A)は、照射部27から照射光301を照射している状態のインプリント装置1の概略図を示している。図5(B)は、未硬化のインプリント材201に対し照射光301を照射している様子を示している。なお、図1のインプリント装置1と同様の構成については説明を省略する。
照射部(第2照射部)27は、モールド保持部3に配置(搭載)されており、照射光202をモールド7のパターン部7aを有するメサ部601の外周部を含む周辺領域に照射する。照射部27は具体的には、モールド保持部3に含まれるモールドチャック11の外周部に配置され、照射光301がメサ部601の周辺領域に照射できるよう、照射光301を照射する。照射部27の照射光202を照射する照射口は、例えば、モールド保持部3の下面より下方(-Z軸方向)に突出している付近に設けられている。照射部27から照射される照射光301は、インプリント材201を硬化する波長の光を含みうる。照射部27はモールド保持部3に設けられているため、メサ部601の外周部を含む周辺領域に対して側面方向から平行な照射光301を照射する。照射部27の照射条件については、実施例1と同様である。照射部27の照射光301については、平行な光であることが望ましいが、他方に拡散または漏れないようであれば、円錐台形状であっても、X及びY方向に広がりを持つビーム形状であってもよい。さらに、照射部27はインプリント材201を硬化する波長の光を含みうる。光源としては、例えば、LED、レーザダイオード(LD)、ハロゲンランプ、エキシマランプ、冷陰極管、HIDランプ等を使用してもよいし、これに限らずその他の光源を用いてもよい。実施例2では、モールド保持部3に照射部27を搭載して移動するため小型で軽量のLED、LDとすることが好ましい。
照射部27は、モールド7のメサ部601の周辺領域に堆積したインプリント材201に対し照射光301を照射して硬化させることができる。インプリント材201を硬化させるタイミングは、制御部6によって制御され、基板10についてインプリント処理後、ショット領域ごとや、モールド7を搬出する際等に行ってもよい。また、これらのタイミングに限らず、各種インプリント処理状況に応じて硬化するようにしてもよい。なお、照射部27については1つに限らず、複数配置するようにしてもよい。また、モールド保持部3に、Z軸方向に高さ調整可能な駆動機構をさらに設け、該駆動機構に照射部27を設置するようにしてよい。これによりZ軸方向の高さ制御が可能となり、インプリント材201の付着位置によって、照射部27の照射範囲または位置を調整することができる。さらに、照射部27をモールド保持部3とステージ駆動機構16の両方に備えるようにしてもよい。
また、実施例2のインプリント装置1を用いたインプリント処理のフローについては、ステップS107の処理を照射部27の照射光301によってインプリント材201を硬化させる以外は、実施例1で示した図4のインプリント処理のフローと同様である。そのため説明を省略する。
以上、実施例2によれば、照射光301が他方に拡散または漏れることが少なく、照射部27からの照射光301をメサ部601よりはみ出した状態のインプリント材201に側面から直接照射して硬化させることができる。そのため、はみ出したインプリント材9による装置内の汚染を抑制することができる。
〔実施例3〕
実施例3におけるインプリント装置1は、ステージ駆動機構16に照射部2からの照射光8を反射する反射部401を配置している。以下、実施例3に係るインプリント装置1について、図6を参照して説明する。図6は、実施例3のインプリント装置1の構成の一例を示す概略図である。なお、図1のインプリント装置1と同様の構成については説明を省略する。
反射部401は、反射部401の上面に反射ミラーを備えており、照射部2から照射される照射光8を反射ミラーに照射することで照射光8について、パターン部7aを有するメサ部601の周辺領域に反射させることができる。そして、その反射光によってはみ出した状態のインプリント材201に照射して硬化させる。実施例3においては、反射ミラーは平面形状である。反射部401は具体的には、基板チャック14の外周領域のステージ駆動機構16上面に配置される。また、実施例3のインプリント装置1は照射部26または照射部27のいずれかを含んでいてもよく、照射部26が含まれている場合は、外周領域のステージ駆動機構16上面に配置される。さらに、照射部26に上面に反射ミラーを配置して反射部401としてもよい。また、反射部401は、ガラス、セラミックス、金属等用によって形成されるが、必要に応じて、その表面に基板10とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。反射部401の上面と基板チャック14に保持された基板10の上面との高さの差は1mm以下であればよい。より好ましくは、反射部401の上面と基板チャック14に保持された基板10の上面との高さの差は0.1mm以下であればよい。
反射部401の上面の反射ミラーからの反射光が未硬化状態のインプリント材9を吐出する吐出部20の先端にあたると悪影響を与える。そのため、該反射光があたらないように、例えば、反射光をモールド7の外部等に拡散させないように凹面形状のミラーを使用してもよいし、平面形状と凹面形状を組み合わせた形状としてもよい。また、反射光をモールド7の外に拡散または吐出部20の先端に照射させなければ凸面ミラーを用いてもよい。
反射部401を用いてインプリント材201を硬化させるタイミングは、制御部6によって制御され、基板10についてインプリント処理後、ショット領域ごとや、モールド7を搬出する際等に行ってもよい。また、これらのタイミングに限らず、各種インプリント処理状況に応じて硬化するようにしてもよい。なお、反射部401については1つに限らず、複数配置するようにしてもよい。
また、実施例3のインプリント装置1を用いたインプリント処理のフローについては、ステップS107の処理を反射部401からの反射光によって、インプリント材201を硬化させる以外は、実施例1で示した図4のインプリント処理のフローと同様である。そのため説明を省略する。
以上、実施例3によれば、反射部401に照射した照射光8を反射させた反射光によって、メサ部601よりはみ出した状態の未硬化のインプリント材201に直接照射して硬化することができる。したがって、照射部26や照射部27を配置しなくても、インプリント材201を硬化させることができ、はみ出したインプリント材9による装置内の汚染を抑制することができる。
〔実施例4〕
実施例4におけるインプリント装置1は、照射光8の照射領域を変更する遮光部を用いてモールド7のはみ出した状態のインプリント材201を硬化させる。以下、実施例4に係るインプリント装置1について、図7を参照しながら説明する。図7は、実施例4のインプリント装置1の構成の一例を示す概略図である。なお、図1のインプリント装置1と同様の構成については説明を省略する。
遮光部(露光ブレード)は、照射部2から射出される照射光8の基板10への照射範囲を制限するための遮光板であり、モールド7と照射部2との間に位置し、照射光8の照射範囲を任意に変更(調整)することができる。照射時に照射部2からの照射光8は、遮光部材の位置で定まる照射領域に照射される。照射光8の照射領域についてパターン部7aを有するメサ部601の周辺領域のみを照射するよう制御部6によって遮光部の位置を制御する。また、実施例4のインプリント装置1は照射部26、または照射部27、または反射部401の少なくも1つ以上を備えていてもよい。
モールド7のパターン部7a以外に照射光8を照射すると照射光8は基板10上の未パターン形成領域(不図示)に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、メサ部601の周辺領域に照射するタイミングは基板10がモールド7の直下にない状態で実施することが好ましい。例えば、基板10についてインプリント処理後で基板10がモールド7の直下にない状態時やモールド7を搬出する際に行ってもよい。
また、実施例4のインプリント装置1を用いたインプリント処理のフローについては、ステップS107の処理を遮光部によって照射範囲を変更する処理をする。その後、照射部2からの照射光8をインプリント材201に照射して硬化させる以外は、実施例1で示した図4のインプリント処理のフローと同様である。そのため説明を省略する。
以上より、実施例4によれば、遮光部を制御することで照射光8の照射範囲を調整して、メサ部601よりはみ出した状態の未硬化のインプリント材201を硬化させることができる。したがって、照射部26や照射部27を配置しなくても、インプリント材201を硬化させることができ、はみ出したインプリント材9による装置内の汚染を抑制することができる。
〔物品製造方法に係る実施例〕
インプリント装置1を用いて成形した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、モールド等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。モールドとしては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について、図8を参照して説明する。図8(A)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に成形されたシリコンウエハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材(光硬化性材料)3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図8(B)に示すように、インプリント用のモールド4zを、その凹凸パターンが成形された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図8(C)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1zとモールド4zとを接触させ、圧力を加える(接触工程)。インプリント材3zはモールド4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を、モールド4zを透して照射するとインプリント材3zは硬化する(硬化工程)。
図8(D)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、モールド4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが成形される(パターン形成工程)。この硬化物のパターンは、モールドの凹部が硬化物の凸部に、モールドの凹部が硬化物の凸部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zにモールド4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図8(E)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる(加工工程)。図8(F)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが成形された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
〔その他の実施例〕
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
また、実施例1から4における制御の一部または全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介してインプリント装置1等に供給するようにしてもよい。そしてそのインプリント装置1等におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
1 インプリント装置
7 モールド
7a パターン部
8,202,301 光
9,201,3z インプリント材
10 基板
20 吐出部
2,26,27 照射部
401 反射部
601 メサ部

Claims (16)

  1. 基板上のインプリント材に、モールドに形成された凹凸パターンを有するパターン部を接触させた状態で、前記インプリント材を硬化させるための光を照射する第1照射部と、
    前記第1照射部による前記光の照射後で、且つ前記モールドを前記インプリント材から引き離した後、前記モールドの前記パターン部の周辺領域に付着している未硬化のインプリント材に対し前記インプリント材を硬化させるための光を照射する第2照射部と、
    を有することを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記モールドを保持する保持部に、前記第2照射部を設けることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記基板を保持して移動させる基板移動部に、前記第2照射部を設けることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  4. 前記第2照射部は、前記第1照射部から照射される前記光を前記パターン部の前記周辺領域に対して反射する反射部を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  5. 前記反射部は、平面形状または凹面形状のいずれかを含むことを特徴とする請求項4に記載のインプリント装置。
  6. 前記第2照射部は、前記パターン部の前記周辺領域に付着している未硬化のインプリント材を照射するために、前記第1照射部から照射される前記光の照射領域を変更する部材を有することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. 前記第1照射部と前記第2照射部を制御する制御部をさらに含み、
    前記制御部は、前記第1照射部による前記光の照射と、前記第2照射部による前記光の照射のタイミングを制御することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  8. 基板上のインプリント材にモールドに形成された凹凸パターンを有するパターン部を接触させた状態で前記インプリント材を硬化させるための光を照射する第1照射工程と、
    前記第1照射工程による前記光の照射後で、且つ前記モールドを前記インプリント材から引き離した後、前記モールドの前記パターン部の周辺領域に付着している未硬化のインプリント材に対し前記インプリント材を硬化させるための光を照射する第2照射工程と、
    を有することを特徴とするインプリント方法。
  9. 前記第2照射工程では、前記モールドを保持する保持部に備えられた第2照射部により、前記パターン部の前記周辺領域に付着している未硬化のインプリント材に対し前記光を照射することを特徴とする請求項8に記載のインプリント方法。
  10. 前記第2照射工程では、前記基板を保持して移動させる基板移動部に備えられた第2照射部により、前記パターン部の前記周辺領域に付着している未硬化のインプリント材に対し前記光を照射することを特徴とする請求項8に記載のインプリント方法。
  11. 前記第2照射工程では、前記第2照射部からの前記光の照射は、前記基板移動部の移動中に行うことを特徴とする請求項10に記載のインプリント方法。
  12. 前記第1照射工程と前記第2照射工程における前記光の照射を、連動して行うことを特徴とする請求項8~11のいずれか1項に記載のインプリント方法。
  13. 前記第1照射工程では、前記パターン部の前記周辺領域に対して前記光が照射されないように制限することを特徴とする請求項8~12のいずれか1項に記載のインプリント方法。
  14. 前記第2照射工程では、前記パターン部の前記周辺領域に付着している未硬化のインプリント材へ反射光を照射することを特徴とする請求項8~13のいずれか1項に記載のインプリント方法。
  15. 前記第2照射工程では、前記第1照射工程おける前記光の照射領域を照射しないことを特徴とする請求項8~14のいずれか1項に記載のインプリント方法。
  16. 請求項1~7のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて、基板にパターンを
    形成するパターン形成工程と、
    前記パターン形成工程で前記パターンを形成した後で、前記基板を加工する加工工程と、
    前記加工工程で加工された前記基板から物品を製造する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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