JP7548480B2 - 開環重合法でポリ乳酸を調製する製造方法及びプレポリマー混合物とポリ乳酸 - Google Patents
開環重合法でポリ乳酸を調製する製造方法及びプレポリマー混合物とポリ乳酸 Download PDFInfo
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Description
[MO]はモノマーのモル数であり、[MO]=mmo/Mmo、mmoはモノマーの質量であり、Mmoはモノマーのモル質量であり、
[ROH]は開始剤のモル数であり、[ROH]=mROH/MROH、mROHは開始剤の質量であり、MROHは開始剤の分子量である。
一態様では、開環重合法でポリ乳酸を調製する製造方法を提供し、該製造方法は、
製造装置で、開始剤、触媒及びモノマーIを接触させて開環重合反応させ、ポリ乳酸プレポリマーを含むプレポリマー混合物を生成するステップ(1)と、
前記プレポリマー混合物をモノマーIIと接触して反応させ、高分子量のポリ乳酸を生成し、好ましくは、前記ポリ乳酸の数平均分子量≧4.5万(例えば、5万、10万、20万、30万、40万、45万)であるステップ(2)とを含み、
前記モノマーIとモノマーIIは同じ又は異なり、それぞれ独立してラクチドを含む。ここでの「同じ」は、両者に含まれる成分と各成分の比率がいずれも同じであると理解できる。ここでの「異なる」は、両者に含まれる成分が異なるか、又は各成分の比率が異なると理解できる。
1、モノマーのステップごとの仕込み及びステップごとの重合の方法により、先にプレポリマー混合物を合成してから生成物の分子量の増幅を行う製造方法は、製造プロセスにおける秤量及び材料添加時に存在する原料の操作困難さを低減させ、製造安定性(特にポリ乳酸分子量の安定性)を向上させる。好ましい実施形態において、バッチ製造を採用して5バッチの最終的な製品を製造すると、同一バッチのプレポリマー混合物を用いて同じ原料フォーミュラで製造された高分子量ポリ乳酸製品は、数平均分子量変動範囲≦2%であり、連続製造を採用すると、同じ原料フォーミュラで24h内に得られた高分子量のポリ乳酸製品は、数平均分子量変動範囲≦5%であり、
2、本発明では、得られたプレポリマー混合物の組成を選択することは肝心であり、プレポリマー混合物におけるポリ乳酸プレポリマーの含有量及びその理論数平均分子量、反応されていないモノマー含有量及び触媒の含有量により、適切なプレポリマー混合物を決定し、得られる生成物の分子量を段階的に増幅し、及び触媒の濃度を段階的に希釈する製造プロセスを実現することができ、
3、本発明は、同一プレポリマー混合物から、異なる分子量のポリ乳酸製品を製造する方法を同時に提供し、製造の柔軟性を向上させ、プレポリマー混合物とモノマーの質量配合比を調整することにより、同一バッチのプレポリマー混合物から、分子量の異なるさまざまなポリ乳酸製品を柔軟に製造することができる。
L-ラクチド及びD-ラクチドは、いずれもCorbionから購入され、工業用グレードであり、
トリメチロールプロパン(TMP)は、アラディン試薬公司から購入され、試薬グレードであり、
エチレングリコールは、アラディン試薬公司から購入され、試薬グレードであり、
イソデカノールは、北京InnoChem科技有限公司から購入され、試薬グレードであり、
1,4-ブタンジオールは、美克から購入され、工業用グレードであり、
1,6-ヘキサンジオールは、元利から購入され、工業用グレードである。
他の原料及び試薬は、いずれもアラディン試薬公司から購入され、試薬グレードである。
転化率は、1H NMRでテストし、次に測定した転化率及び反応過程における原料仕込み質量配合比に応じて、系内におけるモノマーの含有量を計算した。
ポリ乳酸プレポリマーの実際の数平均分子量は、反応原料の仕込み配合比と転化率により換算した。
触媒における金属(例えば、Sn元素)の含有量の検出はICPにより検出した。
プレポリマー混合物の粘度はBrookfield社のコーンプレート型粘度計によりテストした。
高分子量のポリ乳酸の数平均分子量Mn及びPDI(重合物分散性指数、重合物の分子量の分布を説明するために用いられる)は、ジクロロメタンを移動相として、ポリスチレンを標準参照物としてGPCでテストした。
製造過程において、すべての製造デバイスは使用される前に窒素を導入してデバイス内の空気を除去する必要がある。
プレポリマー混合物の製造について
1500Lのステンレス鋼反応釜に1,6-ヘキサンジオール59.1kg、L-ラクチド941kg及びオクタン酸第一スズ6.8kgを添加して開環重合反応させた。180℃で撹拌して45分間反応させて開環重合を行い、ポリ乳酸プレポリマーを含むプレポリマー混合物Aを得た。モノマーが100%転化されたときに、該ポリ乳酸プレポリマーの理論数平均分子量は2000である。反応系における転化率は97.1%であり、プレポリマー混合物AにおけるL-ラクチドモノマーの含有量を2.7wt%として算出し、プレポリマー混合物Aで得られたポリ乳酸プレポリマーの数平均分子量は1945であり、180℃における粘度は55cpであり、Snの含有量は0.2%(2000ppm)である。
1500Lのステンレス鋼反応釜に得られたプレポリマー混合物A 20.0kg、L-ラクチド980kgを添加して反応させ、180℃で撹拌して4時間反応させ、高分子量のポリ乳酸製品を得た。得られたポリ乳酸のMn=68640であり、PDI=1.71である。系内におけるL-ラクチドモノマーの残留率は4.5%であり、Snの含有量は40ppmである。
プレポリマー混合物の製造について
1500Lのステンレス鋼反応釜に1,6-ヘキサンジオール59.1kg、L-ラクチド941kg及びオクタン酸第一スズ6.8kgを添加して開環重合反応させた。180℃で撹拌して45分間反応させて開環重合を行い、ポリ乳酸プレポリマーを含むプレポリマー混合物Aを得た。モノマーが100%転化されたときに、該ポリ乳酸プレポリマーの理論数平均分子量は2000である。反応系における転化率は97.1%であり、プレポリマー混合物AにおけるL-ラクチドモノマーの含有量を2.7wt%として算出し、プレポリマー混合物Aで得られたポリ乳酸プレポリマーの数平均分子量は1945であり、180℃における粘度は55cpであり、Snの含有量は0.2%(2000ppm)である。
1500Lのステンレス鋼反応釜に得られたプレポリマー混合物A 13.3kg、L-ラクチド900.0kg及びD-ラクチド86.7kgを添加して反応させ、170℃で撹拌して9時間反応させ、高分子量のポリ乳酸製品を得た。得られたポリ乳酸のMn=97143であり、PDI=1.93である。系内におけるモノマーの残留率は4.5%であり、Snの含有量は26.7ppmである。
プレポリマー混合物の製造について
第1のプラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。トリメチロールプロパン(TMP)の流量は11.2kg/h、L-ラクチドの流量は88.8kg/h、オクタン酸第一スズの流量は1.36kg/hであり、各反応材料を160℃で開環重合反応させ、反応停留時間は45minであり、ポリ乳酸プレポリマーを含むプレポリマー混合物Bを得た。モノマーが100%転化されたときに、該ポリ乳酸プレポリマーの理論数平均分子量は1200である。反応系における転化率は93.5%であり、プレポリマー混合物BにおけるL-ラクチドモノマーの含有量を5.8wt%として算出し、プレポリマー混合物Bで得られたポリ乳酸プレポリマーの数平均分子量は1131であり、180℃における粘度は38cpであり、Snの含有量は0.4%(4000ppm)である。得られた製品を貯蔵タンクに入れて一時保管した。
第2のプラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。プレポリマー混合物Bの流量は1.0kg/h、L-ラクチドの流量は99.0kg/hであり、200℃で重合反応させ、反応停留時間は4hであり、高分子量のポリ乳酸製品を得た。系内におけるSnの含有量は40ppmである。
プレポリマー混合物の製造について
第1のプラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。エチレングリコールの流量は6.2kg/h、L-ラクチドの流量は93.8kg/h、オクタン酸第一スズの流量は2.73kg/hであり、各反応材料を150℃で開環重合反応させ、反応停留時間は45minであり、ポリ乳酸プレポリマーを含むプレポリマー混合物Cを得た。モノマーが100%転化されたときに、該ポリ乳酸プレポリマーの理論数平均分子量は1000である。反応系における転化率は97.0%であり、プレポリマー混合物CにおけるL-ラクチドモノマーの含有量を2.8wt%として算出し、プレポリマー混合物Cで得られたポリ乳酸プレポリマーの数平均分子量は972であり、180℃における粘度は10cpであり、Snの含有量は0.8%(8000ppm)である。得られた製品を貯蔵タンクに入れて一時保管した。
第2のプラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。プレポリマー混合物Cの流量は0.5kg/h、L-ラクチドの流量は99.5kg/hであり、175℃で重合反応させ、反応停留時間は5.5hであり、高分子量のポリ乳酸製品を得た。系内におけるSnの含有量は40ppmである。
プレポリマー混合物の製造について
1500Lのステンレス鋼反応釜に1,6-ヘキサンジオール23.6kg、L-ラクチド898kg、D-ラクチド78kg及びオクタン酸第一スズ6.8kgを添加して開環重合反応させ、開環重合しながら220℃で撹拌して45分間反応させ、ポリ乳酸プレポリマーを含むプレポリマー混合物Dを得た。モノマーが100%転化されたときに、ポリ乳酸プレポリマーの理論数平均分子量は5000である。反応系における転化率は97.0%であり、プレポリマー混合物Dにおけるモノマーの含有量を2.9wt%として算出し、プレポリマー混合物Dで得られたポリ乳酸プレポリマーの数平均分子量は4854であり、180℃における粘度は218cpであり、Snの含有量は0.2%(2000ppm)である。
1500Lのステンレス鋼反応釜に得られたプレポリマー混合物D 20.0kg、L-ラクチド902kg、D-ラクチド78kgを添加して反応させ、220℃で撹拌して3時間反応させ、高分子量のポリ乳酸を生成した。ポリ乳酸製品のMn=145731であり、PDI=2.17である。系内におけるラクチドモノマーの残留率は3%であり、Snの含有量は40ppmである。
プレポリマー混合物の製造について
1500Lのステンレス鋼反応釜に1,4-ブタンジオール45.1kg、L-ラクチド225kg及びオクタン酸第一スズ5.5kgを添加し、170℃に昇温して撹拌して開環重合反応を始め、次に30min内に730kgのL-ラクチドを添加し、添加完了した後に170℃で50分間反応し続け、反応完了した後にポリ乳酸プレポリマーを含むプレポリマー混合物Eを得た。モノマーが100%転化されたときに、該ポリ乳酸プレポリマーの理論数平均分子量は2000である。反応系における転化率は96.5%であり、プレポリマー混合物Eにおけるモノマーの含有量を3.3wt%として算出し、プレポリマー混合物Eで得られたポリ乳酸プレポリマーの数平均分子量は1933であり、180℃における粘度は22cpであり、Snの含有量は0.16%(1600ppm)である。
プラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。プレポリマー混合物Eの流量は2.5kg/h、L-ラクチドの流量は97.5kg/hであり、各反応材料を180℃で重合反応させ、反応停留時間は4hであり、高分子量のポリ乳酸を得た。系内におけるSnの含有量は40ppmである。
プレポリマー混合物の製造について
1500Lのステンレス鋼反応釜にイソデカノール31.6kg、L-ラクチド968kg及びオクタン酸第一スズ1.0kgを添加して開環重合反応させ、190℃で撹拌して60分間反応させ、ポリ乳酸プレポリマーを含むプレポリマー混合物Fを得た。モノマーが100%転化されたときに、ポリ乳酸プレポリマーの理論数平均分子量は5000である。反応系における転化率は97.5%であり、プレポリマー混合物Fにおけるモノマーの含有量を2.4wt%として算出し、プレポリマー混合物Fで得られたポリ乳酸プレポリマーの数平均分子量は4879であり、180℃における粘度は459cpであり、Snの含有量は300ppmである。
プラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。プレポリマー混合物Fの流量は10kg/h、L-ラクチドの流量は90kg/hであり、各反応材料を180℃で重合反応させ、反応停留時間は5hであり、高分子量のポリ乳酸を得た。系内のおけるSnの含有量は30ppmである。
高分子量ポリ乳酸の製造について
1500Lのステンレス鋼反応釜に1,6-ヘキサンジオール1.18kg、L-ラクチド999kg及びオクタン酸第一スズ0.14kgを添加して開環重合反応させ、180℃で撹拌して4時間反応させ、ポリ乳酸製品を得た。反応完了後、系内におけるSnの含有量は40ppmである。
高分子量ポリ乳酸の製造について
プラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。トリメチロールプロパン(TMP)の流量は0.11kg/h、L-ラクチドの流量は99.89kg/h、オクタン酸第一スズの流量は0.014kg/hである。各反応材料を200℃で開環重合反応させ、反応停留時間は3hであり、ポリ乳酸製品を得た。系内におけるSnの含有量は40ppmである。
高分子量ポリ乳酸の製造について
プラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。エチレングリコールの流量は0.03kg/h、L-ラクチドの流量は99.97kg/h、オクタン酸第一スズの流量は0.014kg/hである。各反応材料を175℃で開環重合反応させ、反応停留時間は5.5hであり、ポリ乳酸製品を得た。系内におけるSnの含有量は40ppmである。
高分子量ポリ乳酸の製造について
1500Lのステンレス鋼反応釜に1,6-ヘキサンジオール0.47kg、L-ラクチド919.5kg、D-ラクチド80kg及びオクタン酸第一スズ0.14kgを添加して開環重合反応させた。220℃で撹拌して3時間反応させ、ポリ乳酸製品を得た。系内におけるSnの含有量は40ppmである。
高分子量ポリ乳酸の製造について
プラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。1,4-ブタンジオールの流量は0.11kg/h、L-ラクチドの流量は99.89kg/h、オクタン酸第一スズの流量は0.014kg/hである。各反応材料を180℃で開環重合反応させ、反応停留時間は4hであり、ポリ乳酸製品を得た。系内におけるSnの含有量は40ppmである。
高分子量ポリ乳酸の製造について
プラグフロー反応器に、反応材料を連続的に添加して製品を連続的に抽出し、各反応材料の流量は次のとおりである。イソデカノールの流量は0.32kg/h、L-ラクチドの流量は99.68kg/h、オクタン酸第一スズの流量は0.010kg/hである。各反応材料を180℃で開環重合反応させ、反応停留時間は5hであり、ポリ乳酸製品を得た。系内におけるSnの含有量は30ppmである。
Claims (16)
- 開環重合法でポリ乳酸を調製する製造方法であって、
製造装置で、開始剤、触媒及びモノマーIを接触させて開環重合反応させ、ポリ乳酸プレポリマーを含むプレポリマー混合物を生成するステップ(1)と、
前記プレポリマー混合物をモノマーIIと接触して反応させ、高分子量のポリ乳酸を生成し、前記ポリ乳酸の数平均分子量≧4.5万であるステップ(2)とを含み、
前記モノマーIとモノマーIIは同じであり、それぞれ独立してラクチドを含み、
ステップ(1)において、前記モノマーIが100%転化されたときに、前記プレポリマー混合物におけるポリ乳酸プレポリマーの理論数平均分子量は1000~5000である、ことを特徴とする製造方法。 - ステップ(1)において、前記モノマーIが100%転化されたときに、前記プレポリマー混合物におけるポリ乳酸プレポリマーの理論数平均分子量は2000~5000である、ことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
- ステップ(1)において、前記開始剤とモノマーIの質量の合計を100として、開始剤とモノマーIの質量比は1.2:98.8~15.8:84.2である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
- ステップ(2)において、前記プレポリマー混合物とモノマーIIの質量の合計を100として、プレポリマー混合物とモノマーIIの質量比は0.5:99.5~10:90である、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記触媒は有機金属化合物及び/又は有機塩基から選ばれ、
前記有機金属化合物は有機スズ化合物、有機アルミニウム化合物及び有機亜鉛化合物から選ばれる1種又は複数種であり、
前記有機塩基は有機グアニジンである、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。 - ステップ(1)において、前記触媒の質量と開始剤及びモノマーIの質量の合計との配合比は0.1:100~10:100であり、
前記触媒は有機金属化合物であり、前記プレポリマー混合物において、触媒の含有量(対応する金属で)は300~10000ppmである、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の製造方法。 - ステップ(2)に記載のプレポリマー混合物とモノマーIIの反応系において、触媒の含有量≦0.12%であり、
前記触媒は有機金属化合物であり、ステップ(2)に記載のプレポリマー混合物とモノマーIIの反応系において、触媒の含有量(対応する金属で)は15~50ppmである、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の製造方法。 - 前記モノマーI及びモノマーIIにおいて、前記ラクチドはL-ラクチド、D-ラクチド及びメソラクチドから選ばれる1種又は複数種である、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記モノマーI及びモノマーIIはさらにそれぞれ独立して第2のモノマーを含み、前記第2のモノマーは環状ラクトン及び/又はエポキシ化合物から選ばれる、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記開始剤はヒドロキシル基含有化合物から選ばれる1種又は複数種である、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の製造方法。
- ステップ(1)の反応系において、前記モノマーIの残留率は2~20%であり、及び/又は、
ステップ(2)の反応系において、転化率は90~98%である、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の製造方法。 - ステップ(1)の反応温度は150~220℃であり、ステップ(2)の反応温度は170~220℃である、ことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の製造方法。
- ステップ(1)の製造方法はバッチ製造、半連続製造又は連続製造であり、及び/又は、
ステップ(2)の製造方法はバッチ製造であり、得られたポリ乳酸の数平均分子量変動≦2%であるか、或いは半連続製造であり、得られたポリ乳酸の数平均分子量変動≦2%であるか、或いは連続製造であり、得られたポリ乳酸の数平均分子量変動≦5%であり、
ステップ(1)及びステップ(2)の製造方法はいずれも連続製造であり、ステップ(1)及びステップ(2)において管式反応器を使用する、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の製造方法。 - 前記プレポリマー混合物は、
触媒、反応されていないモノマーI及びポリ乳酸プレポリマーを含む、ことを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の製造方法。 - 前記プレポリマー混合物の180℃における粘度は10~500cpであり、及び/又は、
前記プレポリマー混合物において、ポリ乳酸プレポリマーと反応されていないモノマーIの総重量を100wt%として、前記ポリ乳酸プレポリマーの含有量は80~98wt%であり、前記反応されていないモノマーIの含有量は2~20wt%であり、及び/又は、
ポリ乳酸プレポリマー及び反応されていないモノマーIの総質量に占める前記触媒の質量の百分率は0.09~9.1%であり、及び/又は、
前記触媒は有機金属化合物であり、前記プレポリマー混合物において、触媒の含有量(対応する金属で)は300~10000ppmであり、及び/又は、
前記ポリ乳酸プレポリマーの数平均分子量は800~5000である、ことを特徴とする請求項14に記載の製造方法。 - 前記ポリ乳酸の数平均分子量Mn≧6万であり、
前記ポリ乳酸の多分散性指数PDIは1.65~2.2であり、
前記ポリ乳酸はブロック共重合体ではない、請求項1~13のいずれか一項に記載の製造方法。
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