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JP7542404B2 - ウェーハの研削方法 - Google Patents

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JP7542404B2
JP7542404B2 JP2020185442A JP2020185442A JP7542404B2 JP 7542404 B2 JP7542404 B2 JP 7542404B2 JP 2020185442 A JP2020185442 A JP 2020185442A JP 2020185442 A JP2020185442 A JP 2020185442A JP 7542404 B2 JP7542404 B2 JP 7542404B2
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Description

本発明は、ウェーハの研削方法に関する。
半導体ウェーハなどの板状の被加工物を研削し、全体的に厚みを薄くするため、円錐状の保持面にウェーハを保持し、研削砥石と平行な半径領域に研削砥石を接触させて薄化する研削装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-130637号公報
従来の研削装置では、保持面の中心に保持されるウェーハの中心が常に研削砥石が接触しているため、他の部分に比べて厚みが薄くなる傾向があった。そのため前述した特許文献1に示された研削装置は、保持面の研削時に保持面の中心部分に平坦な凹部を形成することでウエーハの中心が他の部分に比べて厚みが薄くなることを防止している。しかし形成したい保持面の形状が複雑であることから、保持面の研削に時間がかかるという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウェーハの中心が薄くなることを防ぎ厚みばらつきを小さく抑えることができるウェーハの研削加工方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウェーハの研削方法は、中心を頂点とする円錐状の保持面を有し、該保持面の中心を軸に回転可能な保持テーブルと、環状の研削砥石を回転可能に装着し、該保持面に保持されたウェーハを該研削砥石で研削する研削ユニットと、該研削砥石の下面に平行な水平方向に該保持テーブルと該研削ユニットとを相対的に移動させる水平移動ユニットと、該研削ユニットを該保持面に離間または接近させる研削送りユニットと、を備えた研削装置を用いて、該研削砥石の下面と平行な該保持面の半径領域でウェーハを仕上げ厚みまで薄化するウェーハの研削方法であって、該保持面にウェーハを保持する保持ステップと、該水平移動ユニットを用いて、該研削砥石の刃幅を有する回転軌跡が該保持面の中心を通るように、該研削ユニットに対して該保持テーブルを相対的に第1の位置に位置づける第1位置づけステップと、該第1位置づけステップ後、所定厚みまでウェーハを研削する第1研削ステップと、該第1研削ステップの後、該水平移動ユニットを用いて、第研削砥石の回転軌跡が該保持面の中心を通らないように、該研削ユニットに対して該保持テーブルを相対的に位置づける第2位置づけステップと、第2位置づけステップ後、該水平移動ユニットを用いて、該研削砥石の回転軌跡が該保持面の中心を通らない領域で、該研削ユニットに対して該保持テーブルを、径方向に往復移動させながら、ウェーハを仕上げ厚みまで研削する第2研削ステップと、を備えることを特徴とする。
また、前記ウェーハの研削方法では、該第2位置づけステップにおいて、該研削ユニットに対して該保持テーブルを該第1位置づけステップから少なくとも該研削砥石の刃幅に相当する距離以上、該保持面の径方向に相対的に移動させて位置づけても良い。
本発明は、ウェーハの中心が薄くなることを防ぎ厚みばらつきを小さく抑えることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るウェーハの研削方法に用いられる研削装置の要部を一部断面で模式的に示す側面図である。 図2は、図1に示された研削装置の加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態1に係るウェーハの研削方法の流れを示すフローチャートである。 図4は、図3に示されたウェーハの研削方法の保持ステップを示す断面図である。 図5は、図3に示されたウェーハの研削方法の保持テーブルの位置を示す図である。 図6は、図3に示されたウェーハの研削方法の保持テーブルと研削ユニットとのX軸方向の相対的な移動速度を示す図である。 図7は、図3に示されたウェーハの研削方法の第1位置づけステップを一部断面で示す側面図である。 図8は、図3に示されたウェーハの研削方法の第1位置づけステップ後の研削砥石の回転軌跡、保持テーブル及びウェーハの相対的な位置を示す平面図である。 図9は、図3に示されたウェーハの研削方法の保持テーブルと研削ユニットとのZ軸方向の相対的な移動速度を示す図である。 図10は、図3に示されたウェーハの研削方法の第1研削ステップを一部断面で示す側面図である。 図11は、図3に示されたウェーハの研削方法の第2位置づけステップを一部断面で示す側面図である。 図12は、図3に示されたウェーハの研削方法の第2位置づけステップ後の研削砥石の回転軌跡、保持テーブル及びウェーハの相対的な位置を示す平面図である。 図13は、図3に示されたウェーハの研削方法の第2研削ステップを一部断面で示す側面図である。 図14は、図3に示されたウェーハの研削方法の第2研削ステップの研削砥石の回転軌跡、保持テーブル及びウェーハの相対的な位置を示す平面図である。 図15は、実施形態1の変形例に係るウェーハの研削方法の保持テーブルと研削ユニットとのZ軸方向の相対的な移動速度を示す図である。 図16は、本発明のウェーハの研削方法により仕上げ厚みまで薄化されたウェーハの厚みのばらつきを示す図である。 図17は、比較例1のウェーハの研削方法により仕上げ厚みまで薄化されたウェーハの厚みのばらつきを示す図である。 図18は、比較例2のウェーハの研削方法により仕上げ厚みまで薄化されたウェーハの厚みのばらつきを示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るウェーハの研削方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るウェーハの研削方法に用いられる研削装置の要部を一部断面で模式的に示す側面図である。図2は、図1に示された研削装置の加工対象の被加工物の一例を示す斜視図である。図3は、実施形態1に係るウェーハの研削方法の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係るウェーハの研削方法は、図1に示す研削装置1を用いて、加工対象であるウェーハ200を仕上げ厚み206(図2に示す)まで薄化する方法である。図1に示す研削装置1は、図2に示すウェーハ200を研削加工する加工装置である。まず、研削装置1の加工対象であるウェーハ200を説明する。
(ウェーハ)
図1に示された研削装置1の加工対象であるウェーハ200は、実施形態1ではシリコン、サファイア、ガリウムヒ素などを基板201とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハである。ウェーハ200は、図2に示すように、基板201の表面202の交差(実施形態1では、直交)する複数の分割予定ライン203によって区画された複数の領域にそれぞれデバイス204が形成されている。
デバイス204は、例えば、IC(Integrated Circuit)、あるいやLSI(Large Scale Integration)等の集積回路、CCD(Charge Coupled Device)、あるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサ、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等である。ウェーハ200は、基板201の表面202側に保護部材210が貼着され、保護部材210を介して表面202側が保持面11に吸引保持されて、表面202の裏側の裏面205が研削加工される。次に、ウェーハ200を研削加工する研削装置1を説明する。
(研削装置)
研削装置1は、図1に示すように、ウェーハ200の基板201の裏面205側を研削加工し、ウェーハ200を所定の仕上げ厚み206まで薄化する加工装置である。研削装置1は、図1に示すように、装置本体2と、保持テーブル10と、研削ユニット20と、水平移動ユニット50と、研削送りユニット30と、傾き調整ユニット40と、制御ユニット100とを備える。
保持テーブル10は、ウェーハ200の表面202側を保持する保持面11を有し、保持面11の中心111を通る図1に一点鎖線で示す軸112回りに回転可能なものである。実施形態1において、保持テーブル10は、保持面11がポーラスセラミック等で構成され、保持面11が真空吸引経路(不図示)を介して真空吸引源(不図示)と接続されている。保持テーブル10は、保持面11にウェーハ200の表面202側が保護部材210を介して載置され、保持面11が真空吸引源により吸引されることで、保持面11に載置されたウェーハ200を吸引、保持する。
また、実施形態1において、保持テーブル10は、水平移動ユニット50により水平方向と平行なX軸方向に移動される移動テーブル3に設けられている。保持テーブル10は、移動テーブル3に設置された回転駆動源4により軸112回りに回転される。移動テーブル3は、保持テーブル10に保持したウェーハ200が研削ユニット20により研削される加工位置5と、保持テーブル10にウェーハ200が搬入又は保持テーブル10から搬出される搬入出位置6とに位置するように、水平移動ユニット50によりX軸方向に移動される。
保持面11は、平面形状が円形に形成され、外縁113が中心111に比べて僅かに低い円錐状に形成されている。即ち、保持面11は、中心111を頂点とした円錐状に形成されて、中心111から外縁113に向けて下降する傾斜を有して軸112に対して傾斜した斜面が形成されている。保持テーブル10は、加工対象のウェーハ200を円錐状の保持面11にならって保持する。なお、図1は、円錐状の保持面11の傾斜を誇張して示しているが、円錐状の保持面11の傾斜は、実際には肉眼では認識できないほどの僅かな傾斜である。
保持テーブル10の回転中心である軸112は、鉛直方向ち平行なZ軸方向に対して僅かに傾いて配置される。実施形態1では、保持テーブル10の軸112は、研削ユニット20の軸221と水平方向に間隔をあけて配置されている。加工位置5の保持テーブル10の保持面11のうち中心111を含み中心111よりも研削ユニット20側の半径領域114は、研削ユニット20の研削砥石25とZ軸方向に沿って対面している。保持面11の半径領域114は、水平方向と、研削ユニット20の研削砥石25の下面との双方と平行である。
また、実施形態1では、加工位置5の保持テーブル10の保持面11の研削ユニット20の研削砥石25と鉛直方向に対面しない非加工領域115は、研削装置1が研削後のウェーハ200の厚みを一様にする場合、半径領域114よりも低くなり、外縁113に向かうにしたがって徐々に低く配置される。なお、図1は、軸112の鉛直方向に対する傾き120を誇張して示しているが、軸112の鉛直方向に対する傾き120は、実際には肉眼では認識できないほどの僅かな傾きである。
研削ユニット20は、研削ホイール21を下端に装着しX軸方向に対して直交しかつ鉛直方向と平行な軸221回りに回転可能なスピンドル22を有し、保持テーブル10に保持されたウェーハ200の基板201の裏面205側を研削ホイール21の研削砥石25で研削加工するものである。研削ユニット20は、研削送りユニット30を介して装置本体2に支持されている。研削ユニット20は、研削ホイール21と、スピンドル22と、スピンドルモータ23とを備える。
研削ホイール21は、保持テーブル10に保持されたウェーハ200を研削するものである。研削ホイール21は、円盤状のホイール基台24と、ホイール基台24の下面の外縁に環状に配された研削砥石25とを備える。
研削砥石25は、ホイール基台24の保持テーブル10に対向する下面に周方向に等間隔に配置されている。実施形態1において、研削砥石25は、金属、セラミックス又は樹脂等により構成される結合材(ボンド材ともいう)に、ダイヤモンド、又はCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒を混合して一つの塊に形成された一つの所謂セグメント砥石として構成される。
研削ホイール21は、スピンドルモータ23によりスピンドル22が軸221回りに回転されることで、研削砥石25が保持テーブル10に保持されたウェーハ200の裏面205側を研削する。
スピンドル22は、研削ホイール21を下端に装着する。すなわち、スピンドル22は、環状の研削砥石25を回転可能に装着する。スピンドル22は、研削送りユニット30により鉛直方向に移動自在に支持されたスピンドルハウジング26内に回転自在に収容されている。研削ユニット20のスピンドル22の軸221は、Z軸方向と平行である。スピンドルモータ23は、スピンドル22を軸221回りに回転させるものである。
実施形態1では、研削ユニット20の軸221は、保持テーブル10の軸112と水平方向に離れており、スピンドル22回転時の研削ホイール21の研削砥石25の回転軌跡251(図8に示す)が、保持テーブル10の中心111上に位置する。また、実施形態1では、研削装置1が研削後のウェーハ200の厚みを一様(厚みのばらつきを極力抑制すること)にする場合、研削砥石25の下面は、保持テーブル10の保持面11の半径領域114と平行である。
水平移動ユニット50は、研削砥石25の下面に平行な水平方向であるX軸方向に保持テーブル10と、研削ユニット20とを相対的に移動させるものである。水平移動ユニット50は、装置本体2上に設置され、保持テーブル10及び回転駆動源4を設置した移動テーブル3をX軸方向に移動させることで、保持テーブル10をX軸方向に移動させる。水平移動ユニット50は、X軸方向と平行に配置されかつ軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじとボールねじを軸心回りに回転させて移動テーブル3をX軸方向に移動させるモーターと移動テーブル3をX軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールとを備える。
研削送りユニット30は、装置本体2に設置され、研削ユニット20のスピンドル22をZ軸方向に移動させて、研削ユニット20を加工位置5の保持テーブル10の保持面11に離間、接近させるものである。研削送りユニット30は、研削ユニット20のスピンドル22を下降させて、加工位置5の保持テーブル10に向かって研削ユニット20を接近させる。研削送りユニット30は、研削ユニット20のスピンドル22を上昇させて、加工位置5の保持テーブル10から研削ユニット20を離間させる。
研削送りユニット30は、Z軸方向と平行に配置されかつ軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじとボールねじを回転軸回りに回転させてスピンドルハウジング26を介してスピンドル22をZ軸方向に移動させるモーターと研削ユニット20をZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールとを備える。
傾き調整ユニット40は、保持テーブル10の軸112と、研削ユニット20の軸221との傾き120を相対的に調整するものである。実施形態1では、傾き調整ユニット40は、保持テーブル10に取り付けられて、保持テーブル10の軸112の向きを調整(変更)する。傾き調整ユニット40は、図1に示すように、支持台41と、高さ微調ユニット42とを備える。支持台41は、図示しない軸受を介して保持テーブル10を軸112回りに回転自在に支持する円筒状に形成された支持筒部411と、支持筒部411の下端から拡径したフランジ部412とを備える。傾き調整ユニット40は、高さ微調ユニット42がフランジ部412の傾きを調整することにより、軸112の傾き120を調整する。
高さ微調ユニット42は、フランジ部412の径方向に間隔をあけて2つ以上設けられている。実施形態1において、傾き調整ユニット40は、フランジ部412の下面に径方向に間隔をあけて3つの高さ微調ユニット42を設けている。
高さ微調ユニット42は、図1に示すように、移動テーブル3に固定された筒部421と、筒部421を貫通するシャフト422と、シャフト422の下端に連結されかつシャフト422をZ軸方向に移動させる駆動部423と、シャフト422の上端においてフランジ部412に固定された固定部424とを備える。
固定部424は、シャフト422の上端部に形成された図示しない雄ねじが螺合する。高さ微調ユニット42は、駆動部423によりシャフト422がZ軸方向に移動されることで、フランジ部412に固定された固定部424の高さを変更し、軸112の傾き120を調整する。
また、研削装置1は、図1に示すように、厚み測定器60を備えている。厚み測定器60は、保持テーブル10の保持面11に保持されたウェーハ200の厚みを測定するものである。厚み測定器60は、測定したウェーハ200の厚みを制御ユニット100に出力する。実施形態1では、ウェーハ200の裏面205に接触する接触子61と、保持テーブル10の保持面11に接触する接触子62とを備える。
制御ユニット100は、研削装置1を構成する上述した各機構からの複数種類の信号を処理して、各機構をそれぞれ制御するものである。即ち、制御ユニット100は、ウェーハ200に対する加工動作を研削装置1に実行させるものである。制御ユニット100は、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インタフェース装置とを有し、コンピュータプログラムを実行可能なコンピュータである。
制御ユニット100の演算処理装置は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムをRAM上で実行して、研削装置1を制御するための制御信号を生成する。制御ユニット100の演算処理装置は、生成した制御信号を入出力インタフェース装置を介して研削装置1の各構成要素に出力する。
また、制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示手段や、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力手段と接続されている。入力手段は、表示手段に設けられたタッチパネルと、キーボード等とのうち少なくとも一つにより構成される。
前述した研削装置1は、保持テーブル10の保持面11にウェーハ200の表面202側を保護部材210を介して吸引保持し、保持テーブル10を加工位置5に位置付け、ウェーハ200に研削液を供給しながらスピンドル22により研削ホイール21を軸221回りに回転しかつ保持テーブル10を軸112回りに回転させる。研削装置1は、研削ホイール21の研削砥石25をウェーハ200の基板201の裏面205に当接させて研削送りユニット30で研削ユニット20を保持テーブル10に所定の研削送り速度で近づけて、研削砥石25により保持テーブル10の保持面11の半径領域114でウェーハ200の裏面205を研削して、ウェーハ200を仕上げ厚み206まで薄化する。次に、ウェーハの研削方法を説明する。
(ウェーハの研削方法)
実施形態1に係るウェーハの研削方法は、研削装置1を用いてウェーハ200を仕上げ厚み206まで薄化する方法であって、研削装置1の加工動作でもある。ウェーハの研削方法は、図3に示すように、保持ステップ1001と、第1位置づけステップ1002と、第1研削ステップ1003と、第2位置づけステップ1004と、第2研削ステップ1005とを備える。
(保持ステップ)
図4は、図3に示されたウェーハの研削方法の保持ステップを示す断面図である。保持ステップ1001は、保持テーブル10の保持面11にウェーハ200を保持するステップである。保持ステップ1001では、オペレータ等が加工内容情報を制御ユニット100に登録し、オペレータ等からの加工動作の開始指示を制御ユニット100が受け付けると、加工動作を開始する。加工動作を開始すると、研削装置1は、図示しない搬入出ユニットで搬入出位置6に位置付けられた保持テーブル10の保持面11にウェーハ200を搬入する。保持ステップ1001では、研削装置1は、図4に示すように、ウェーハ200を保持面11に吸引保持し、スピンドル22を軸221回りに回転し、研削液を供給する。
(第1位置づけステップ)
図5は、図3に示されたウェーハの研削方法の保持テーブルの位置を示す図である。図6は、図3に示されたウェーハの研削方法の保持テーブルと研削ユニットとのX軸方向の相対的な移動速度を示す図である。図7は、図3に示されたウェーハの研削方法の第1位置づけステップを一部断面で示す側面図である。図8は、図3に示されたウェーハの研削方法の第1位置づけステップ後の研削砥石の回転軌跡、保持テーブル及びウェーハの相対的な位置を示す平面図である。
第1位置づけステップ1002は、水平移動ユニット50を用いて、研削砥石25の刃幅を有する回転軌跡251(図8に示す)が保持面11の中心111を通るように、研削ユニット20に対して保持テーブル10を相対的に第1の位置301(図5に示す)に位置づけるステップである。実施形態1において、第1位置づけステップ1002では、研削装置1は、図5に示すように、水平移動ユニット50により搬入出位置6から加工位置5に向けて保持テーブル10を第1の移動速度401(図6に示す)で移動する。第1位置づけステップ1002では、研削装置1は、図7に示すように、水平移動ユニット50により保持テーブル10を加工位置5の第1の位置301に位置付けて、保持テーブル10のX軸方向の移動を停止する。
なお、図5及び図6の横軸は、研削装置1が実施形態1に係るウェーハの研削方法を開始してからの経過時間を示している。図5の縦軸は、保持テーブル10の水平方向の位置を示している。図6の縦軸は、保持テーブル10の水平方向への移動速度を示している。また、第1位置づけステップ1002では、研削装置1は、研削ユニット20のZ軸方向の移動を停止しておく。
また、実施形態1において、第1位置づけステップ1002では、研削装置1は、図8に示す研削ユニット20の研削砥石25の内縁、外縁及び内縁と外縁との間を含む回転軌跡251が、保持テーブル10の保持面11の中心111のZ軸方向の上方を通る第1の位置301に保持テーブル10を位置付ける。なお、回転軌跡251とは、軸221回りに研削ユニット20の研削ホイール21が回転する際に、X軸方向と、X軸方向に対し直交し水平方向と平行なY軸方向との双方と平行な平面内の研削砥石25の内縁、外縁及び内縁と外縁との間が通る位置をいう。また、実施形態1において、第1の位置301では、保持テーブル10の保持面11の中心111が、回転軌跡251の幅の中央、即ち、研削砥石25の刃厚の中央とZ軸方向に並ぶ。
(第1研削ステップ)
図9は、図3に示されたウェーハの研削方法の保持テーブルと研削ユニットとのZ軸方向の相対的な移動速度を示す図である。図10は、図3に示されたウェーハの研削方法の第1研削ステップを一部断面で示す側面図である。第1研削ステップ1003は、第1位置づけステップ1002後、所定厚みまでウェーハ200を研削するステップである。
実施形態1において、第1研削ステップ1003では、研削装置1は、保持テーブル10を軸112回りに回転するとともに、研削送りユニット30により研削ユニット20の研削ホイール21を第1の研削送り速度501(図9に示す)で下降する。なお、図9の横軸は、研削装置1が実施形態1に係るウェーハの研削方法を開始してからの経過時間を示している。図9の縦軸は、研削ユニット20のZ軸方向の移動速度を示している。
実施形態1において、第1研削ステップ1003では、研削装置1は、図10に示すように、研削ホイール21の研削砥石25をウェーハ200の基板201の裏面205に当接させて研削送りユニット30で研削ユニット20を保持テーブル10に一定の第1の研削送り速度501でさらに下降し、研削砥石25で保持テーブル10の保持面11の半径領域114でウェーハ200の裏面205を研削して、厚み測定器60でウェーハ200の厚みを測定しながらウェーハ200を所定の厚みまで薄化する。
なお、所定の厚みは、仕上げ厚み206よりも僅かに厚い厚みであり、実施形態1では、所定の厚みは、仕上げ厚み206よりも10μm厚い厚みである。また、実施形態1において、第1研削ステップ1003では、第1位置づけステップ1002において保持テーブル10が位置付けられた第1の位置301では保持テーブル10の保持面11の中心111が研削砥石25の刃厚の中央とZ軸方向に並ぶので、ウェーハ200の裏面205のうち、保持面11の中心111を中心とした直径が研削砥石25の刃厚と同等の円形状の中心領域205-1(図8に点線の丸で示す)に研削砥石25がつねに接触することとなる。中心領域205-1とは、ウェーハ200の裏面205のうち研削砥石25が常に接触する領域をいい、傾き120が僅かに存在するために保持面11の中心111を中心とした直径が研削砥石25の刃厚を直径とした円形の領域とは若干異なる。
(第2位置づけステップ)
図11は、図3に示されたウェーハの研削方法の第2位置づけステップを一部断面で示す側面図である。図12は、図3に示されたウェーハの研削方法の第2位置づけステップ後の研削砥石の回転軌跡、保持テーブル及びウェーハの相対的な位置を示す平面図である。第2位置づけステップ1004は、第1研削ステップ1003の後、水平移動ユニット50を用いて、研削砥石25の回転軌跡251が保持面11の中心111を通らないように、研削ユニット20に対して保持テーブル10を相対的に位置づけるステップである。
実施形態1において、第2位置づけステップ1004では、研削装置1は、図5に示すように、水平移動ユニット50により図1に示す搬入出位置6に向けて保持テーブル10を第1の移動速度401(図6に示す)で移動し、図11に示すように、水平移動ユニット50により保持テーブル10を加工位置5の第2の位置302に位置付けて、保持テーブル10のX軸方向の移動を停止する。
また、実施形態1において、第2位置づけステップ1004では、研削装置1は、第1研削ステップ1003後、水平移動ユニット50により保持テーブル10を少なくとも研削砥石25の刃幅分、搬入出位置6側の第2の位置302に位置付ける。このように、実施形態1では、第2の位置302の保持テーブル10は、第1の位置301の保持テーブル10よりも少なくとも研削砥石25の刃幅分、図1に示す搬入出位置6側に位置する。こうして、本発明は、第2位置づけステップ1004において、研削ユニット20に対して保持テーブル10を第1位置づけステップ1002から少なくとも研削砥石25の刃幅に相当する距離以上、保持面11の径方向に相対的に移動させて位置づける。
実施形態1において、第2位置づけステップ1004では、研削装置1は、第1研削ステップ1003後、保持テーブル10を少なくとも研削砥石25の刃幅分搬入出位置6側の第2の位置302に位置付けることで、図12に示す研削ユニット20の研削砥石25の内縁及び外縁の回転軌跡251(以下、第2の位置302では、回転軌跡251-2と記す)が、保持テーブル10の中心111を通らない第2の位置302に保持テーブル10を位置付ける。また、実施形態1において、第2位置づけステップ1004では、研削装置1は、第1研削ステップ1003後、保持テーブル10を少なくとも研削砥石25の刃幅分搬入出位置6側の第2の位置302に位置付けることで、図12に示すように、ウェーハ200の裏面205の中心領域205-1から研削砥石25が少なくとも刃幅分ずれて、研削砥石25が中心領域205-1に接触しなくなる。
(第2研削ステップ)
図13は、図3に示されたウェーハの研削方法の第2研削ステップを一部断面で示す側面図である。図14は、図3に示されたウェーハの研削方法の第2研削ステップの研削砥石の回転軌跡、保持テーブル及びウェーハの相対的な位置を示す平面図である。第2研削ステップ1005は、第2位置づけステップ1004後、水平移動ユニット50を用いて、研削砥石25の回転軌跡251,251-2が保持面11の中心を通らない領域で、研削ユニット20に対して保持テーブル10を径方向に往復移動させながら、ウェーハ200を仕上げ厚み206まで研削するステップである。
実施形態1において、第2研削ステップ1005では、研削装置1は、図5に示すように、水平移動ユニット50により第2の位置302と第3の位置303との間で保持テーブル10を第2の移動速度402(図6に示す)で所定回数往復移動させながら研削送りユニット30により研削ユニット20の研削ホイール21を第2の研削送り速度502(図9に示す)で下降する。なお、第2の移動速度402は、保持面11と平行な方向に保持テーブル10を往復移動させながら研削するため、研削砥石25や保持テーブル10に保持されたウェーハ200の研削面に負荷がかかる恐れもあり、第1の移動速度401よりも低速が好ましい。
一方、第1の移動速度401は、中心領域205-1から研削砥石25を迅速に遠ざけたいたいため加工品質を悪化させない範囲で高速である事が好ましい。また、実施形態1において、第2位置づけステップ1004及び第2研削ステップ1005との間、研削装置1は、図9に示すように、研削送りユニット30により研削ユニット20の研削ホイール21を第2の研削送り速度502で下降して、図13に示すように、ウェーハ200の裏面205を研削する。なお、第2の研削送り速度502は、第1の研削送り速度501よりも低速である。これは従来の研削方法において、研削工程の終盤では、研削送り速度を低速にしてウェーハ200の研削面を整えており、第2研削ステップ1005は研削工程の終盤で実施するためである。
なお、第2研削ステップ1005において、保持テーブル10を第1の位置301から搬入出位置6側に移動させる移動量は、保持テーブル10の直径の1/5以下の距離分が好ましい。なお、第2研削ステップ1005において、保持テーブル10を第1の位置301から搬入出位置6側に移動させる移動量が、保持テーブル10の直径の1/5を超えた距離分となると、研削加工後のウェーハ200の厚みのばらつきが大きくなってしまうからである(即ち、研削加工後のウェーハ200の形状をコントロールできずに、厚み分布が逆に広がってしまうため望ましくないからである)。また、本発明では、研削加工後のウェーハ200の厚みのばらつきを一層抑制するためには、第2研削ステップ1005において、保持テーブル10が、第1の位置301から最大でも保持テーブル10の直径の1/10以下の距離分、搬入出位置6側に位置するのが望ましい。
このために、実施形態1において、第2研削ステップ1005では、研削ホイール21の研削砥石25は、図14に一点鎖線で示す第2の位置302の回転軌跡251-2と、図14に二点鎖線で示す第3の位置303の回転軌跡251(以下、第3の位置303では、回転軌跡251-3と記す)との間で、保持テーブル10及びウェーハ200に対して往復移動しながらウェーハ200の裏面205を研削加工する。実施形態1において、第2研削ステップ1005では、研削装置1は、研削ホイール21の研削砥石25をウェーハ200の基板201の裏面205に当接させて研削送りユニット30で研削ユニット20を保持テーブル10に一定の第2の研削送り速度502で下降するとともに、保持テーブル10を第2の位置302と第3の位置303との間で往復移動させながら研削砥石25により保持テーブル10の保持面11の半径領域114でウェーハ200の裏面205を研削して、厚み測定器60でウェーハ200の厚みを測定しながらウェーハ200を仕上げ厚み206まで薄化する。
第2研削ステップ1005では、研削装置1は、ウェーハ200を仕上げ厚み206まで薄化すると、研削送りユニット30により研削ユニット20の研削ホイール21を上昇させて、研削砥石25をウェーハ200から離間させた後、保持テーブル10の軸112回りの回転を停止する。第2研削ステップ1005では、研削装置1は、水平移動ユニット50により保持テーブル10を搬入出位置6まで移動させた後、ウェーハ200の保持面11の吸引保持を停止して、図示しない搬入出ユニットで搬入出位置6に位置付けられた保持テーブル10の保持面11からウェーハ200を搬出し、加工動作、即ち実施形態1に係るウェーハの研削方法を終了する。
以上のように、実施形態1に係るウェーハの研削方法は、第1研削ステップ1003で研削砥石25をウェーハ200の裏面205の中心領域205-1に当接させて中心領域205-1を含む領域を研削加工した後、第2位置づけステップ1004で研削砥石25の回転軌跡251-2が中心111及び中心領域205-1を通らないように、研削ユニット20に対して保持テーブル10を第2の位置302に位置づけるために、ウェーハ200の裏面205の中心領域205-1を研削加工する頻度を抑制することができる。
また、実施形態1に係るウェーハの研削方法は、第2研削ステップ1005で中心111を通らない領域で研削ユニット20に対して保持テーブル10を第2の位置302と第3の位置303との間で往復移動させながらウェーハ200を仕上げ厚み206まで研削するので、研削加工後のウェーハ200の厚みのばらつきを抑制することができる。また実施形態1では、第2の位置302より第3の位置303を搬入出位置6側に設定したが、第2の位置302が第3の位置303よりも搬入出位置6側に位置しても良い。
その結果、実施形態1に係るウェーハの研削方法は、ウェーハ200の中心が薄くなることを防ぎ厚みばらつきを小さく抑えることができるという効果を奏する。
また、実施形態1に係るウェーハの研削方法は、第1研削ステップ1003で研削砥石25をウェーハ200の裏面205の中心領域205-1に当接させて中心領域205-1を含む領域を研削加工した後、第2研削ステップ1005で中心111を通らない領域で研削ユニット20に対して保持テーブル10を第2の位置302と第3の位置303との間で往復移動させながらウェーハ200を仕上げ厚み206まで研削するので、保持面11を中心111を頂点とした円錐状に形成して複雑なっ形状に形成する必要がない。その結果、実施形態1に係るウェーハの研削方法は、保持面11の研削にかかる時間が長時間化することを抑制することができる。
〔変形例〕
本発明の実施形態1の変形例に係るウェーハの研削方法を図面に基づいて説明する。図15は、実施形態1の変形例に係るウェーハの研削方法の保持テーブルと研削ユニットとのZ軸方向の相対的な移動速度を示す図である。なお、図15は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係るウェーハの研削方法は、図15に示すように、第2位置づけステップ1004及び第2研削ステップ1005において、研削ユニット20のZ軸方向の移動速度をゼロにして、第2位置づけステップ1004及び第2研削ステップ1005において、研削ユニット20の研削送りユニット30によるZ軸方向の移動を停止すること以外、実施形態1と同じである。なお、図15の横軸は、研削装置1が実施形態1の変形例に係るウェーハの研削方法を開始してからの経過時間を示している。図15の縦軸は、研削ユニット20の移動速度を示している。
実施形態1の変形例に係るウェーハの研削方法は、第1研削ステップ1003でウェーハ200の裏面205の中心領域205-1を含む領域を研削加工した後、第2位置づけステップ1004で研削ユニット20に対して保持テーブル10を第2の位置302に位置づける。また、実施形態1の変形例に係るウェーハの研削方法は、第2研削ステップ1005で研削ユニット20に対して保持テーブル10を第2の位置302と第3の位置303との間で往復移動させながらウェーハ200を仕上げ厚み206まで研削するので、実施形態1と同様に、ウェーハ200の中心が薄くなることを防ぎ厚みばらつきを小さく抑えることができるという効果を奏する。
次に、本発明の発明者は、実施形態1に係るウェーハの研削方法の効果を確認した。結果を図16、図17及び図18に示す。図16は、本発明のウェーハの研削方法により仕上げ厚みまで薄化されたウェーハの厚みのばらつきを示す図である。図17は、比較例1のウェーハの研削方法により仕上げ厚みまで薄化されたウェーハの厚みのばらつきを示す図である。図18は、比較例2のウェーハの研削方法により仕上げ厚みまで薄化されたウェーハの厚みのばらつきを示す図である。
なお、図16、図17及び図18の横軸は、厚みを測定したウェーハの測定位置を示し、中央がウェーハ200の中心であり、右側の端がウェーハの一方の端であり、左側の端がウェーハの一方の端との間に中心を位置付ける他方の端である。また、図16、図17及び図18の縦軸は、各測定位置で測定したウェーハ200の厚みを示している。なお、本発明、比較例1及び比較例2のウェーハの研削方法では、刃幅が2mmの研削砥石25を用いた。
図16に示された本発明のウェーハの研削方法は、実施形態1に係るウェーハの研削方法により、ウェーハ200を研削加工した。図17に示す比較例1のウェーハの研削方法は、研削砥石25をウェーハ200の裏面205の中心領域205-1に常に接触させてウェーハ200を研削加工した方法であり、即ち、実施形態1に係るウェーハの研削方法の第1研削ステップ1003のみでウェーハ200を研削加工した。図18に示す比較例2のウェーハの研削方法は、研削砥石25をウェーハ200の裏面205の中心領域205-1よりも外周側に常に接触させてウェーハ200を研削加工した方法であり、即ち、実施形態1に係るウェーハの研削方法の第2研削ステップ1005のみでウェーハ200を研削加工した。
図17に示された比較例1では、ウェーハ200の裏面205の中心領域205-1に研削砥石25の刃幅と同等の直径の円形の凹み601が形成された。凹み601の底のウェーハ200の仕上げ厚み206との差602は、2μmであった。図18に示された比較例2では、ウェーハ200の裏面205の中心領域205-1の厚みが仕上げ厚み206であったが、中心領域205-1の外周側に研削砥石25の刃幅と同等の幅のリング形状の凹み603が形成された。凹み603の底のウェーハ200の仕上げ厚み206との差604は、3μmであった。このような比較例1及び比較例2に対して、図16に示された本発明では、ウェーハ200の裏面205の中央に直径が15mmの円形の凹み605が形成されたが、凹み605の底のウェーハ200の仕上げ厚み206との差606は、0.5μmであり、比較例1及び比較例2の差602,604よりもはるかに小さかった。
したがって、図16、図17及び図18によれば、第1研削ステップ1003でウェーハ200の裏面205の中心領域205-1を含む領域を研削加工した後、第2位置づけステップ1004で研削ユニット20に対して保持テーブル10を第2の位置302に位置づけて第2研削ステップ1005でウェーハ200の裏面205を研削加工することで、ウェーハ200の中心が薄くなることを防ぎ厚みばらつきを小さく抑えることができることが明らかとなった。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 研削装置
10 保持テーブル
11 保持面
20 研削ユニット
25 研削砥石
30 研削送りユニット
50 水平移動ユニット
111 中心
112 軸
114 半径領域
200 ウェーハ
206 仕上げ厚み
251,251-2,251-3 回転軌跡
301 第1の位置
1001 保持ステップ
1002 第1位置づけステップ
1003 第1研削ステップ
1004 第2位置づけステップ
1005 第2研削ステップ

Claims (2)

  1. 中心を頂点とする円錐状の保持面を有し、該保持面の中心を軸に回転可能な保持テーブルと、
    環状の研削砥石を回転可能に装着し、該保持面に保持されたウェーハを該研削砥石で研削する研削ユニットと、
    該研削砥石の下面に平行な水平方向に該保持テーブルと該研削ユニットとを相対的に移動させる水平移動ユニットと、
    該研削ユニットを該保持面に離間または接近させる研削送りユニットと、を備えた研削装置を用いて、
    該研削砥石の下面と平行な該保持面の半径領域でウェーハを仕上げ厚みまで薄化するウェーハの研削方法であって、
    該保持面にウェーハを保持する保持ステップと、
    該水平移動ユニットを用いて、該研削砥石の刃幅を有する回転軌跡が該保持面の中心を通るように、該研削ユニットに対して該保持テーブルを相対的に第1の位置に位置づける第1位置づけステップと、
    該第1位置づけステップ後、所定厚みまでウェーハを研削する第1研削ステップと、
    該第1研削ステップの後、該水平移動ユニットを用いて、第研削砥石の回転軌跡が該保持面の中心を通らないように、該研削ユニットに対して該保持テーブルを相対的に位置づける第2位置づけステップと、
    第2位置づけステップ後、該水平移動ユニットを用いて、該研削砥石の回転軌跡が該保持面の中心を通らない領域で、該研削ユニットに対して該保持テーブルを、径方向に往復移動させながら、ウェーハを仕上げ厚みまで研削する第2研削ステップと、
    を備えるウェーハの研削方法。
  2. 該第2位置づけステップにおいて、
    該研削ユニットに対して該保持テーブルを、
    該第1位置づけステップから少なくとも該研削砥石の刃幅に相当する距離以上、該保持面の径方向に相対的に移動させて位置づけることを特徴とする請求項1に記載のウェーハの研削方法。
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