JP7537088B2 - 易引裂性低光沢フィルム及びこれを用いた包装袋及びシート - Google Patents
易引裂性低光沢フィルム及びこれを用いた包装袋及びシート Download PDFInfo
- Publication number
- JP7537088B2 JP7537088B2 JP2020006178A JP2020006178A JP7537088B2 JP 7537088 B2 JP7537088 B2 JP 7537088B2 JP 2020006178 A JP2020006178 A JP 2020006178A JP 2020006178 A JP2020006178 A JP 2020006178A JP 7537088 B2 JP7537088 B2 JP 7537088B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- copolymer
- film
- ethylene
- cyclic olefin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Bag Frames (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
易開封性や易引裂性が要求される用途として、例えば食品包装分野などが挙げられる。食品包装分野の包装フィルム及びシートに要求される性能として、前述の易開封性や易引裂性に加え、強度やヒートシール性、意匠性などが挙げられる。特に意匠性に関しては、一般的には透明で光沢があり内容物の視認性が高いことが要求ニーズである一方、高級感が演出できるという理由から、低光沢でマット調な外観が要求されるケースも多く存在する。
本発明の目的は、低光沢性に優れるだけでなく、易引裂性及びインパクト強度にも優れる易引裂性低光沢フィルム及びこれを用いた包装袋及びシートを提供することにある。
すなわち、第1の発明によれば、単層又は多層の易引裂性低光沢フィルムであって、エチレンと官能基含有モノマーを少なくとも含む共重合体(a)と環状オレフィン系樹脂(b)を、いずれかの層に含有することを特徴とする易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第2の発明によれば、前記、官能基含有モノマーが、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル、無水マレイン酸からなる群より選択される少なくとも1種であることを特徴とする第1の発明に記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第3の発明によれば、前記共重合体(a)を主成分とする樹脂層(A)と環状オレフィン系樹脂(b)とポリオレフィン系樹脂(c)を含有する樹脂層(B)の少なくとも2層を含む複数の樹脂層を積層してなり、該樹脂層(A)が最外層に配置されることを特徴とする第1又は第2の発明に記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第4の発明によれば、前記樹脂層(b)における環状オレフィン系樹脂(b)の濃度が10~80重量%であり、ポリオレフィン系樹脂(c)の濃度が20~90重量%であることを特徴とする第3の発明に記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第5の発明によれば、前記ポリオレフィン系樹脂(c)が、ポリエチレン系樹脂であることを特徴とする第3ないし第4の発明のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第6の発明によれば、前記環状オレフィン系樹脂(b)が、エチレン・環状オレフィン共重合体であることを特徴とする第1ないし第5の発明のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第7の発明によれば、前記エチレン・環状オレフィン共重合体のガラス転移点が60℃以上であることを特徴とする第6の発明に記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第8の発明によれば、さらに分岐状ポリオレフィンを、少なくともいずれかの層に含むことを特徴とする第1ないし第7の発明のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第9の発明によれば、前記樹脂層(A)が、さらに分岐状ポリオレフィンを含むことを特徴とする第3ないし第7の発明のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第10の発明によれば、JIS K7128-2に基づくエルメンドルフ引裂強度によって測定されるMD及びTDの引裂強度が20N/mm以下であることを特徴とする第1ないし第9の発明のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第11の発明によれば、JIS Z8741に基づく入射角及び受光角20°における光沢度測定において、フィルムの少なくとも一方の最外層面の光沢度が10%以下であることを特徴とする第1ないし第10のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第12の発明によれば、JIS K7124に基づくダートドロップインパクト測定において、70μmでのインパクト強度が300g以上であることを特徴とする第1ないし第11の発明のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第13の発明によれば、前記共重合体(a)がエチレンとアクリル酸メチルからなる共重合体であることを特徴とする第1ないし第12の発明に記載の易引裂性低光沢フィルムが提供される。
第14の発明によれば、第1ないし第13の発明のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムを用いた包装袋が提供される。
第15の発明によれば、第1ないし第13の発明のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムを用いたシートが提供される。
また第2の発明により、前記官能基含有モノマーが、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル、無水マレイン酸からなる群より選択される少なくとも1種であることにより、フィルムが低光沢性及びインパクト強度に優れる。
また第3の発明により、前記共重合体(a)を主成分とする樹脂層(A)と環状オレフィン系樹脂(b)とポリオレフィン系樹脂(c)を含有する樹脂層(B)の少なくとも2層を含む複数の樹脂層を積層してなり、該樹脂層(A)が最外層に配置されることにより、フィルムが易引裂性及び低光沢性により優れる。
また第4の発明により、前記樹脂層(b)における環状オレフィン系樹脂(b)の濃度が10~80重量%であり、ポリオレフィン系樹脂(c)の濃度が20~90重量%であることにより、フィルムが易引裂性により優れる。
また第5の発明により、前記ポリオレフィン系樹脂(c)が、ポリエチレン系樹脂であることにより、フィルムがインパクト強度により優れる。
また第6の発明によれば、前記オレフィン系樹脂(b)が、エチレン・環状オレフィン共重合体であることにより、フィルムが易引裂性により優れる。
また第7の発明によれば、前記エチレン・環状オレフィン共重合体のガラス転移点が60℃以上であることにより、フィルムが易引裂性により優れる。
また第8の発明によれば、さらに分岐状ポリオレフィンを、少なくともいずれかの層に含むことにより、フィルムの低光沢性がより向上する。
また第9の発明によれば、前記樹脂層(A)が、さらに分岐状ポリオレフィンを含むことにより、フィルムの低光沢性がより向上する。
また第10の発明によれば、JIS K7128-2に基づくエルメンドルフ引裂強度によって測定されるMD及びTDの引裂強度が20N/mm以下であることにより、フィルムがさらに易引裂性に優れる。
また第11の発明によれば、JIS Z8741に基づく入射角及び受光角20°における光沢度測定において、フィルムの少なくとも一方の最外層面の光沢度が10%以下であることにより、フィルムがさらに低光沢性に優れる。
また第12の発明によれば、JIS K7124に基づくダートドロップインパクト測定において、70μmでのインパクト強度が300g以上であることにより、フィルムがさらにインパクト強度に優れる。
また第13の発明によれば、前記共重合体(a)がエチレンとアクリル酸メチルからなる共重合体であることにより、フィルムが低光沢性及びインパクト強度により優れる。
また第14の発明によれば、低光沢性及び易引裂性、インパクト強度に優れた包装袋が提供される。
また第15の発明によれば、低光沢性及び易引裂性、インパクト強度に優れたシートが提供される。
1-1.共重合体(a)
本発明の共重合体(a)はエチレンと官能基含有モノマーを少なくとも含む共重合体である。共重合体(a)を特にフィルムの最外層に用いることで、フィルム外面の光沢度を下げ、インパクト強度を高くすることができる。共重合体は、ブロックコポリマーであっても、ランダムコポリマーであってもよい。共重合体(a)に含まれるエチレンユニットは、枝分れ分岐鎖を多数有する低密度ポリエチレン(LDPE)や、線状の低密度ポリエチレン(LLDPE)であってもよい。エチレンとしては、石油原料由来の他、植物原料由来等の非石油原料由来のエチレンを用いることができる。
2種類以上の官能基含有モノマーを併用する場合、各々の量比は所望のフィルム特性に応じて任意の範囲で決定することができ、特に制限されない。
本発明の環状オレフィン系樹脂(b)としては、環状オレフィンを少なくとも1種類モノマーとして用いた重合体であればよく、共重合体であってもよい。例えば、ノルボルネン系重合体、ビニル脂環式炭化水素重合体、環状共役ジエン重合体等が挙げられる。これらの中でも、ノルボルネン系重合体が好ましい。
[一般式(1)中、R1~R12は、それぞれ同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、及び、炭素数1~20の炭化水素基からなる群より選ばれるものであり、R9及びR10、並びに、R11及びR12は、各々一体化して2価の有機基を形成してもよく、R9又はR10と、R11又はR12とは、互いに環を形成していてもよい。
また、nは、0又は正の整数を示し、nが2以上の場合には、R5~R8は、それぞれの繰り返し単位の中で、それぞれ同一でも異なっていてもよい。]
本発明のフィルムには、前記環状オレフィン系樹脂(b)を含む層に、ポリオレフィン系樹脂(c)を含むことが好ましい。ポリオレフィン系樹脂は、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂のいずれであってもよいが、ポリエチレン系樹脂を用いることがより好ましい。
ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン系樹脂である場合は、メタロセン触媒、Ziegler触媒、Phillips触媒等により重合されたホモポリエチレンもしくはエチレン・α-オレフィン共重合体、もしくは有機過酸化物を反応開始剤として重合される高圧法低密度ポリエチレン等が挙げられるが、環状オレフィン系樹脂との界面強度の観点から直鎖状の分子構造を有するエチレン・α-オレフィン共重合体(直鎖状低密度ポリエチレン)が好ましい。該ポリエチレン系樹脂の密度は、一般的なポリエチレンの密度範囲である0.800g/cm3~0.970g/cm3であれば特に制限されない。エチレンと共重合するα-オレフィンの種類としては、炭素数3~8のα-オレフィンが挙げられ、具体的にはプロピレン、ブテン-1、ペンテン-1、ヘキセン-1、ヘプテン-1、オクテン-1、4-メチルペンテン-1などが挙げられる。なお、本発明において密度は、JIS K6922-2に基づいて測定する値である。
本発明の易引裂性低光沢フィルムは、前述の通り、エチレンと官能基含有モノマーを少なくとも含む共重合体(a)と環状オレフィン系樹脂(b)を、いずれかの層に含有することを特徴とするフィルムであって、単層構成又は多層構成のいずれであってもよい。例えば、単層構成であれば、前記共重合体(a)と環状オレフィン系樹脂(b)からなる単層フィルムや、共重合体(a)と環状オレフィン系樹脂(b)とポリオレフィン系樹脂(c)からなる単層フィルムなどが挙げられる。また多層構成であれば、例えば、前記共重合体(a)を主成分とする樹脂層(A)と環状オレフィン系樹脂(b)とポリオレフィン系樹脂(c)を含有する樹脂層(B)から少なくとも構成され、最外層側から、樹脂層(A)/樹脂層(B)/樹脂層(A)の順で積層された3層フィルムや、同様に、ポリオレフィン系樹脂(c)を主成分とする樹脂層(C)を含み、最外層側から樹脂層(A)/樹脂層(C)/樹脂層(B)/樹脂層(C)/樹脂層(A)の順で積層された5層フィルムなどが挙げられる。多層構成の場合は、低光沢性を発現する樹脂層(A)をいずれか一方の最外層に配置していることが好ましい。すなわち、フィルムの表面となる層の少なくともいずれか一方には前記共重合体(a)が含まれていることが好ましい。層の積層数に特段の制限はない。
本発明の易引裂性低光沢フィルムからなる包装袋としては、食品、薬品、医療器具、工業部品、雑貨、雑誌等の用途に用いる包装袋、包装容器等が挙げられる。
前記包装袋は、本発明の易引裂性低光沢フィルムの内層又は外層同士を重ねてヒートシールすることにより形成した包装袋が挙げられる。2枚の当該フィルムを所望とする包装袋の大きさに切り出して、それらを重ねて3辺をヒートシールして袋状にした後、ヒートシールをしていない1辺から内容物を充填した後、ヒートシールして密封することで包装袋として用いることができる。さらに、1枚のフィルムを用いて、横ピロー包装、縦ピロー包装の形態でも用いることができる。
また、前記包装容器としては、本発明の当該フィルムを二次成形することにより得られる深絞り成形品(上部に開口部がある底材)が挙げられ、代表的なものとして食品用途の真空包装袋のボトム材やブリスターパックの底材などが挙げられる。
上記の二次成形方法としては、例えば、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法等が挙げられる。これらの中でも、フィルムあるいはシートを包装機上にてインラインで成形し、内容物を充填できるため真空成形が好ましい。
本発明の易引裂性低光沢フィルムからなるシートとしては、食品、薬品、医療器具、工業部品、雑貨、雑誌、警察鑑識等の用途に用いる保護シート、剥離シート、低反射シートなどが挙げられる。
前記シートは、チューブフィルムもしくはフラットフィルムのいずれの形態であってもよいが、実使用時はフラットフィルム状の形態であることがより好ましい。なお、本発明におけるフラットフィルムとは、Tダイ・チルロール法によって得られる1枚フィルムや、インフレーション法によって得られるチューブ状フィルムの片端もしくは両端をスリット加工して得られる1枚フィルムを意味する。
本発明の易引裂性低光沢フィルムを用いたシートには、初期の引裂強度を弱め、易引裂性を向上するためにVノッチ、Iノッチ、ミシン目、微多孔などの任意の引き裂き開始部を形成すると好ましい。ノッチ等の形成部としては、シート両端部等が挙げられる。
(1)使用原料
(1-1)共重合体(a)
・日本ポリエチレン株式会社製「レクスパール(登録商標)EMA」、MFR2.0g/10min、密度0.937g/cm3;MA含有量15wt%のエチレン-アクリル酸メチル共重合体
(1-2)環状オレフィン系樹脂(b)
・ポリプラスチックス株式会社製「TOPAS(登録商標) 8007F-600」、ガラス転移温度78℃のエチレン-ノルボルネン共重合体
(1-3)ポリオレフィン系樹脂(c)
・日本ポリエチレン株式会社製「ノバテック(登録商標)LD LF129」、MFR0.3g/10min、密度0.922g/cm3の高圧法低密度ポリエチレン
・日本ポリエチレン株式会社製「ノバテック(登録商標)LL UF320」、MFR0.9g/10min、密度0.922g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレン
・日本ポリエチレン株式会社製「ノバテック(登録商標)LD LF240」、MFR0.7g/10min、密度0.924g/cm3の高圧法低密度ポリエチレン
・日本ポリエチレン株式会社製「ノバテック(登録商標)LL UF420」、MFR0.9g/10min、密度0.924g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレン
(2-1)多層フィルム
成形機:5種5層インフレーション成形機
ダイス径:150mmφ
ダイリップクリアランス:3mm
加工温度:190℃
層比:1/1.4/2.4/1.4/1
ブロー比:1.5
引取速度:10m/min
フィルム厚み:70μm
成形機:単層インフレーション成形機
ダイス径:75mmφ
ダイリップクリアランス:1mm
加工温度:150℃
ブロー比:2.0
引取速度:15m/min
フィルム厚み:50μm
(3-1)光沢度
JIS Z8741に基づき、下記装置、条件にて測定した。なお、測定前に黒色標準板(角度20°、光沢度87.8%)で校正を実施した。
装置:スガ試験機株式会社製 UGV-4D
入射光角度:20°
測定環境:温度23℃、湿度50%
JIS K7128-2に基づき、以下の装置を用いてエルメンドルフ引裂強度を評価した。なお、MDはフィルム流れ方向であり、TDはその垂直方向の値である。
装置:デジタルエルメンドルフ引裂試験機 型式SA(株式会社東洋精機製作所製)
測定環境:温度23℃、湿度50%
JIS K7124に基づき、A法で測定した。
測定環境:温度23℃、湿度50%
上記原料を用いて、前記(2-1)記載のインフレーション成形法により積層させた2種5層のインフレーションフィルムを得た。中間層の環状オレフィン系樹脂の濃度は49重量%とした。各層を構成する樹脂の種類、その配合は表1に示すとおりである。
実施例1の中間層に、表1中の濃度で共重合体(a)を配合したほかは、実施例1と同様の構成にして、インフレーションフィルムを得た。
共重合体(a)に代えて日本ポリエチレン株式会社製「ノバテック(登録商標)LD LF240」を用いて、前記(2-1)記載のインフレーション成形法により積層させた2種5層のインフレーションフィルムを得た。中間層の環状オレフィン系樹脂の濃度は49重量%とした。
全ての層に日本ポリエチレン株式会社製「ノバテック(登録商標)LD LF240」を用いて、前記(2-1)記載のインフレーション成形法により積層させた1種5層のインフレーションフィルムを得た。環状オレフィン系樹脂は使用していない。
全ての層に日本ポリエチレン株式会社製「ノバテック(登録商標)LL UF420」を用いて、前記(2-1)記載のインフレーション成形法により積層させた1種5層のインフレーションフィルムを得た。環状オレフィン系樹脂は使用していない。
共重合体(a)を用いて、前記(2-2)記載のインフレーション成形法により単層インフレーションフィルムを得た。環状オレフィン系樹脂は使用していない。
Claims (13)
- 多層の易引裂性低光沢フィルムであって、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、およびエチレン・メタクリル酸メチル共重合体からなる群より選ばれる共重合体(a)を主成分とする樹脂層(A)と、環状オレフィン系樹脂(b)とポリオレフィン系樹脂(c)を含有する樹脂層(B)の少なくとも2層を含む複数の樹脂層を積層してなり、該樹脂層(A)が少なくとも最外層に配置され、前記共重合体(a)が、共重合体(a)全体に対してアクリル酸メチル、アクリル酸エチル又はメタクリル酸メチルの含有量が10重量%以上であることを特徴とする易引裂性低光沢フィルム。
- 前記樹脂層(B)における環状オレフィン系樹脂(b)の濃度が10~80重量%であり、ポリオレフィン系樹脂(c)の濃度が20~90重量%であることを特徴とする請求項1に記載の易引裂性低光沢フィルム。
- 前記ポリオレフィン系樹脂(c)が、ポリエチレン系樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の易引裂性低光沢フィルム。
- 前記環状オレフィン系樹脂(b)が、エチレン・環状オレフィン共重合体であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルム。
- 前記エチレン・環状オレフィン共重合体のガラス転移点が60℃以上であることを特徴とする請求項4に記載の易引裂性低光沢フィルム。
- さらに分岐状ポリオレフィンを、少なくともいずれかの層に含むことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルム。
- 前記樹脂層(A)が、さらに分岐状ポリオレフィンを含むことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルム。
- JIS K7128-2に基づくエルメンドルフ引裂強度によって測定されるMD及びTDの引裂強度が20N/mm以下であることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルム。
- JIS Z8741に基づく入射角及び受光角20°における光沢度測定において、フィルムの少なくとも一方の最外層面の光沢度が10%以下であることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルム。
- JIS K7124に基づくダートドロップインパクト測定において、70μmでのインパクト強度が300g以上であることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルム。
- 前記共重合体(a)がエチレン・アクリル酸メチル共重合体であることを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルム。
- 請求項1~11のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムを用いた包装袋。
- 請求項1~11のいずれかに記載の易引裂性低光沢フィルムを用いたシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020006178A JP7537088B2 (ja) | 2020-01-17 | 2020-01-17 | 易引裂性低光沢フィルム及びこれを用いた包装袋及びシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020006178A JP7537088B2 (ja) | 2020-01-17 | 2020-01-17 | 易引裂性低光沢フィルム及びこれを用いた包装袋及びシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021113266A JP2021113266A (ja) | 2021-08-05 |
JP7537088B2 true JP7537088B2 (ja) | 2024-08-21 |
Family
ID=77077460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020006178A Active JP7537088B2 (ja) | 2020-01-17 | 2020-01-17 | 易引裂性低光沢フィルム及びこれを用いた包装袋及びシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7537088B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002097316A (ja) | 2000-09-22 | 2002-04-02 | Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd | ポリエチレン組成物 |
JP2018069735A (ja) | 2016-10-21 | 2018-05-10 | 日本ポリエチレン株式会社 | ポリアミド系共押出易引裂多層フィルム及び包装材 |
JP2018104583A (ja) | 2016-12-27 | 2018-07-05 | Mcppイノベーション合同会社 | 接着性樹脂組成物、及び積層体 |
-
2020
- 2020-01-17 JP JP2020006178A patent/JP7537088B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002097316A (ja) | 2000-09-22 | 2002-04-02 | Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd | ポリエチレン組成物 |
JP2018069735A (ja) | 2016-10-21 | 2018-05-10 | 日本ポリエチレン株式会社 | ポリアミド系共押出易引裂多層フィルム及び包装材 |
JP2018069734A (ja) | 2016-10-21 | 2018-05-10 | 日本ポリエチレン株式会社 | ポリアミド系共押出易引裂多層フィルム及び包装材 |
JP2018104583A (ja) | 2016-12-27 | 2018-07-05 | Mcppイノベーション合同会社 | 接着性樹脂組成物、及び積層体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021113266A (ja) | 2021-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5646222B2 (ja) | ヒートシール用易引裂性多層フィルム及び包装材 | |
JP6863483B2 (ja) | 積層フィルム及び食品包装袋 | |
JP6375974B2 (ja) | 易引裂性多層シーラントフィルム及び包装材 | |
US20080268221A1 (en) | Polypropylene Resin Composition, Film or Sheet, Stretched Film Obtained From the Film or the Sheet, Laminate and Stretched Film Obtained From the Laminate | |
WO2018163836A1 (ja) | 積層フィルム及び食品包装袋 | |
JP6191189B2 (ja) | 電子線照射された易引裂性多層フィルム及び包装材 | |
JP6264092B2 (ja) | 易引裂性多層フィルム及び包装材 | |
JP6260389B2 (ja) | 易引裂性多層フィルム及び包装材並びに液状物包装用袋 | |
WO2019230416A1 (ja) | 積層フィルム及び食品包装袋 | |
KR20180051389A (ko) | 실런트용 접착제 및 덮개재용 필름 | |
EP3558675A1 (en) | Multilayer cast films with reduced blocking and methods of making same | |
JP6565640B2 (ja) | 耐熱性を有する易引裂性フィルム及び包装材 | |
JP6610084B2 (ja) | 易引裂性多層フィルム及び重量物包装用フィルム | |
JP7537088B2 (ja) | 易引裂性低光沢フィルム及びこれを用いた包装袋及びシート | |
JP7456197B2 (ja) | 樹脂組成物及び易引裂性フィルム、易引裂性シート | |
JP6269108B2 (ja) | 易引裂性多層フィルム | |
JP7159672B2 (ja) | 冷凍加熱用フィルム、耐熱耐寒易引裂性フィルム及び食品包装用フィルム | |
JP6919218B2 (ja) | 防滑性フィルム及び重量物包装用フィルム | |
JP7047528B2 (ja) | 高強度易引裂性多層フィルム並びに包装袋及びストレッチフィルム | |
JP7380346B2 (ja) | レトルト食品用シーラントフィルム | |
JP7263880B2 (ja) | 易引裂きフィルム及び包装袋並びに熱収縮フィルム | |
JP6855725B2 (ja) | 直線易カット性フィルムの製造方法及び直線易カット性フィルム | |
JP7442958B2 (ja) | 易引裂性バックインボックス用フィルム | |
JP3934311B2 (ja) | 包装用積層ストレッチフィルム | |
JP7380345B2 (ja) | レトルト食品用シーラントフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230808 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230809 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231005 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231212 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20240208 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240409 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240709 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240722 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7537088 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |