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JP7520218B2 - 貯湯タンク - Google Patents

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Description

本開示は、断熱材を備えた貯湯タンクに関する。
従来、貯湯タンクにおいて、タンク本体の周囲に所定の形状に成形された複数の断熱材が配置されたものが知られている。複数の断熱材が使用されることで、組み立て性の向上及びコストの低減が図られている。ところで、タンク本体又は断熱材には、寸法のばらつきが発生することがあるため、複数の断熱材を組み立てた際に、複数の断熱材同士に隙間が生じることがある。この場合、複数の断熱材同士の隙間からタンク本体が放熱してしまい、貯湯タンクの断熱性能が低下してしまうことで、給湯システムの省エネルギー性能が低下してしまうことがある。
特許文献1の貯湯タンクは、上部、胴部、及び下部の3部分に分割された真空断熱材を有し、各真空断熱材同士の接続部分において、内方から外方に向かって下るように傾斜面を形成し、真空断熱材の外周を覆う互いの被覆材がこの傾斜面を覆う構成を備えている。特許文献1の貯湯タンクは、この構成によりタンク本体の放熱を抑制し、給湯システムの省エネルギー性能を向上しようとするものである。
特開2012-247080号公報
しかしながら、特許文献1に開示された貯湯タンクは、例えば、上部の断熱材の横方向の厚み、又は直径に寸法のばらつきがある場合、上部の断熱材が適切な位置からずれて、胴部の断熱材の上に配置されてしまうことがある。この場合、タンク本体の表面が大きく露出してしまい、タンク本体が放熱してしまうことがある。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、断熱材及びタンク本体の寸法に高さ方向及び横方向のばらつきがある場合でも、タンク本体の放熱を抑制する貯湯タンクを提供するものである。
本開示に係る貯湯タンクは、底面と筒状の側面と天面とからなり、液体を貯留するタンク本体と、タンク本体の底面と側面の中央より下方とを覆う下部断熱材と、タンク本体の天面と側面の中央より上方とを覆う上部断熱材と、を備え、下部断熱材及び上部断熱材に接続し、タンク本体の側面のうち、下部断熱材が覆う部分よりも上方、且つ上部断熱材が覆う部分よりも下方の部分を覆う胴部断熱材と、上部断熱材の下端面及び胴部断熱材の上端面は内方から外方に向かって下って傾斜しており、胴部断熱材の上部断熱材に接続する部分の外径は、上部断熱材の胴部断熱材に接続する部分の外径より大きく、且つ胴部断熱材の下部断熱材に接続する部分の外径は、下部断熱材の胴部断熱材に接続する部分の外径より大きい。
本開示の貯湯タンクの上部断熱材の下端面及び胴部断熱材の上端面は、内方から外方に向かって下っている。また、胴部断熱材の外径が上部断熱材及び下部断熱材の外径より大きい。このため、上部断熱材の下端面は、胴部断熱材の上端面に密接するような位置に配置され、タンク本体の露出が妨げられる。したがって、貯湯タンクは、断熱材及びタンク本体の高さ方向及び横方向の寸法ばらつきがある場合でも、タンク本体の放熱を抑制することができる。
実施の形態1に係る貯湯タンク1を示す模式図である。 実施の形態1の貯湯タンク1及び配管を示す概略構成図である。 実施の形態1に係る貯湯タンク1を示す断面模式図である。 実施の形態2に係る貯湯タンク1Aを示す断面模式図である。 実施の形態3に係る貯湯タンク1Bを示す断面模式図である。 実施の形態4に係る貯湯タンク1Cを示す断面模式図である。 実施の形態4に係る筒部61aを示す断面模式図である。 実施の形態5に係る貯湯タンク1Dを示す断面模式図である。 実施の形態6に係る貯湯タンク1Eを示す断面模式図である。 実施の形態6に係る上部断熱材43及び当接部80を示す上面図である。 実施の形態6に係る上部断熱材43及び当接部80を示す斜視図である。 実施の形態7に係る貯湯タンク1Fを示す模式図である。 実施の形態7に係る貯湯タンク1Fを示す断面模式図である。 実施の形態1の変形例に係る胴部断熱材42を示す断面模式図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通している。以下、「上」又は「下」等の向きを示す語を用いた説明については、貯湯タンク1が設置された際の向きを基準にしている。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る貯湯タンク1を示す模式図である。貯湯タンク1は、水又は湯等の液体を貯留する円柱状のタンクである。なお、以下の説明においては、水は加熱されていない状態の水を指し、湯は加熱された状態の水を指すものとする。貯湯タンク1は、タンク本体2、下部断熱材41、胴部断熱材42、及び上部断熱材43を有する。なお、以下では下部断熱材41、胴部断熱材42、及び上部断熱材43を断熱材と総称することがある。タンク本体2は、底面21、側面22、及び天面23からなる。タンク本体2、及び断熱材の説明は、後述する。
図2は、実施の形態1の貯湯タンク1及び配管を示す概略構成図である。図2に示すように、タンク本体2には、水又は湯が流通する、底部配管32a、水供給配管32b、上部配管32c、及び給湯配管32dが接続されている。なお、以下では、底部配管32a、水供給配管32b、上部配管32c、及び給湯配管32dを配管と総称することがある。
底部配管32aの入口は、タンク本体2の下部に設けられた取り出し口31aに接続されている。底部配管32aの出口は、加熱装置9に接続されている。水供給配管32bの入口は、例えば市水等の供給管(図示せず)に接続されている。水供給配管32bの出口は分岐しており、一方がタンク本体2の下部に設けられた取り出し口31bに接続され、他方が給湯配管32dに接続している。
上部配管32cの入口は、加熱装置9に接続されている。上部配管32cの出口は、タンク本体2の上部に設けられた取り出し口31cに接続されている。給湯配管32dの入口は、タンク本体2の上部に設けられた取り出し口31dに接続されている。給湯配管32dの出口は、利用側の配管(図示せず)等に接続されている。なお、以下では取り出し口31a~31dを取り出し口と総称することがある。
貯湯タンク1は、次のようにして貯湯及び出湯を行う。先ず、タンク本体2内に貯留されている水が底部配管32aを通って加熱装置9に送られ、加熱される。加熱された水は、上部配管32cを通って、タンク本体2内の上部に戻される。外部からタンク本体2に水を供給する場合、水供給配管32bからタンク本体2の下部に水を供給する。
タンク本体2の下部に水を供給することにより、タンク本体2内に貯められている湯が押し上げられる。これにより、タンク本体2の上部に接続される給湯配管32dから外部に出湯される。そして、給湯配管32dから供給される湯と、水供給配管32bから供給される水とが混ぜられることにより、利用者が所望する温度の湯が生成されて供給される。
湯を貯めた直後のタンク本体2は一様に高温のお湯で満たされるものの、時間の経過、及び貯湯及び出湯動作によって、タンク本体2内の上部が高温になり、下部が低温になるため、温度境界層が形成される。これは、水の比重が温度によって変化し、高温の水は比重が軽くなるためである。
図3は、実施の形態1に係る貯湯タンク1を示す断面模式図である。図3では、貯湯タンク1の垂直方向の断面、即ち図1におけるA-A断面を示している。図3に示すように、貯湯タンク1は、タンク本体2、下部断熱材41、胴部断熱材42、及び上部断熱材43を有する。なお、以下では配管の図示は省略する。
タンク本体2の外観は円柱状であり、内部は空洞である。タンク本体2は、中心軸Cを基準に略対称の形状である。タンク本体2は、底面21、側面22、及び天面23からなる。底面21は、タンク本体2の下部の半球形状の部分に相当する。側面22は、底面21に接続され、タンク本体2の円筒状の部分に相当する。天面23は側面22に接続され、タンク本体2の上部の半球形状の部分に相当する。
タンク本体2の底面21には、取り出し口31a及び取り出し口31bが形成されている。取り出し口31aには、底部配管32aの入口が接続されている。取り出し口31bには、水供給配管32bの出口が接続されている。
タンク本体2の天面23には、取り出し口31c及び取り出し口31dが形成されている。取り出し口31cには、上部配管32cの出口が接続されている。取り出し口31dには、給湯配管32dの入口が接続されている。
下部断熱材41、胴部断熱材42、及び上部断熱材43は、例えば、発泡ポリスチレンからなる発泡断熱材である。下部断熱材41、胴部断熱材42、及び上部断熱材43は、タンク本体2と周辺空気との間で断熱する。下部断熱材41と、胴部断熱材42とは、接続している。また、胴部断熱材42と、上部断熱材43とは接続している。
下部断熱材41は、中空の略半球形状である。下部断熱材41は、タンク本体2の底面21、及び側面22の中央よりも下の部分を覆う。下部断熱材41は、タンク本体2の底面21及び側面22に当接している。下部断熱材41には、挿通孔51a及び51bが形成されている。挿通孔51aは、取り出し口31aに連通し、底部配管32aが挿通する孔である。挿通孔51bは、取り出し口31bに連通し、水供給配管32bが挿通する孔である。挿通孔51a及び51bが形成されていることで、下部断熱材41と、底部配管32a及び水供給配管32bとの干渉を抑制されている。下部断熱材41の上端面412は、全周にわたり、略水平に形成されている。
胴部断熱材42は、中空の略円筒形状である。胴部断熱材42は、タンク本体2の側面22のうち、下部断熱材41が覆う部分よりも上方、且つ上部断熱材43が覆う部分よりも下方を覆う。胴部断熱材42の下端面421は、全周にわたり、略水平に形成されている。胴部断熱材42の下端面421と下部断熱材41の上端面412とは、接している。
胴部断熱材42の上端面422は、全周にわたり、内方から外方に向かって下る傾斜面として形成されている。換言すると、胴部断熱材42の上端面422は、タンク本体2の中心軸Cを含む垂直方向の何れの断面においても、中心軸Cに向かって高くなるように形成されている。
上部断熱材43は、中空の略半球形状である。上部断熱材43は、タンク本体2の側面22のうち中央よりも上の部分、及び天面23を覆う。上部断熱材43は、タンク本体2の側面22及び天面23に当接している。上部断熱材43には、挿通孔51c及び51dが形成されている。挿通孔51cは、取り出し口31cに連通し、上部配管32cが挿通する孔である。挿通孔51dは、取り出し口31dに連通し、給湯配管32dが挿通する孔である。挿通孔51c及び51dが形成されていることで、上部断熱材43と、上部配管32c及び給湯配管32dとの干渉を抑制されている。なお、以下では挿通孔51a~51dを挿通孔と総称することがある。
上部断熱材43の下端面431は、全周にわたり、内方から外方に向かって下る傾斜面として形成されている。換言すると、上部断熱材43の下端面431は、タンク本体2の中心軸Cを含む垂直方向の何れの断面においても、中心軸Cに向かって高くなるように形成されている。また、胴部断熱材42の上端面422、及び上部断熱材43の下端面431の傾斜の角度は略同一であり、上部断熱材43の下端面431と胴部断熱材42の上端面422とは接している。なお、傾斜の角度は、タンク本体2の垂直方向の断面における、胴部断熱材42の内周面と上端面422とのなす角θα、及び上部断熱材43の外周面と下端面431とのなす角θβによって定まるものである。
下部断熱材41、胴部断熱材42、及び上部断熱材43の寸法関係について説明する。下部断熱材41の内径DI_dと、上部断熱材43の内径DI_uと、タンク本体2の外径DO_tとは、略同一である。胴部断熱材42の内径DI_mは、下部断熱材41の内径DI_d、上部断熱材43の内径DI_u、及びタンク本体2の外径DO_tよりも大きい。つまり、胴部断熱材42の内周面と、タンク本体2の外周面における胴部断熱材42の内周面が対向する部分との距離は、下部断熱材41の内周面の上端と、タンク本体2の外周面における下部断熱材41の内周面の上端が対向する部分との距離より大きい。また、胴部断熱材42の内周面と、タンク本体2の外周面における胴部断熱材42の内周面が対向する部分との距離は、上部断熱材43の内周面の下端と、タンク本体2の外周面における上部断熱材43の内周面の下端が対向する部分との距離より大きい。下部断熱材41の外径DO_dと、上部断熱材43の外径DO_uとは、略同一である。そして、胴部断熱材42の外径DO_mは、下部断熱材41の外径DO_d及び上部断熱材43の外径DO_uよりも大きい。なお、下部断熱材41の内径DI_d、及び外径DO_d、上部断熱材43の内径DI_u、及び外径DO_u、並びにタンク本体2の外径DO_tは、それぞれが最大となる部分を基準としている。
上述のように、胴部断熱材42の上端面422、及び上部断熱材43の下端面431は、内方から外方に向かって下り、胴部断熱材42の外径DO_mが下部断熱材41の外径DO_d、及び上部断熱材43の外径DO_uよりも大きい。よって、上部断熱材43の下端面431は、断熱材及びタンク本体2の公差範囲内の寸法のばらつきに応じて、胴部断熱材42の上端面422に密接するような位置に配置されるため、タンク本体2の露出が妨げられる。
具体的に、例えば上部断熱材43の直径が基準よりも大きい場合、又は上部断熱材43の高さ方向の寸法が基準よりも大きい場合、上部断熱材43は、胴部断熱材42における基準よりも外側の位置に配置される。また、上部断熱材43の直径が基準よりも小さい場合、又は上部断熱材43の高さ方向の寸法が基準よりも小さい場合、上部断熱材43は、胴部断熱材42における基準よりも内側の位置に配置される。上述のように、胴部断熱材42の外径DO_mは、下部断熱材41の外径DO_d、及び上部断熱材43の外径DO_uよりも大きい。このため、上部断熱材43を胴部断熱材42における基準よりも外側の位置に配置した場合でも、胴部断熱材42と上部断熱材43とに隙間が生じてタンク本体2が露出することが抑制されている。
更に、上述のように、胴部断熱材42の内径DI_mは、下部断熱材41の内径DI_d、上部断熱材43の内径DI_uよりも大きい。このため、胴部断熱材42を取り付ける際には、貯湯タンク1本体の外面と胴部断熱材42の内面とに隙間が生じているが、タンク本体2の中に湯等が溜まった使用時には、タンク本体2が膨らむため、タンク本体2の側面22に胴部断熱材42の内周面が沿う。
貯湯タンク1は、下部断熱材41、胴部断熱材42、及び上部断熱材43の順にタンク本体2に組み付けられて製造される。組み付け前において、胴部断熱材42の内周面の高さ方向の寸法は、下部断熱材41の上端面412の内周側から上部断熱材43の下端面431の内周側までの寸法と略同一である。上述のように、胴部断熱材42の内径DI_mは、下部断熱材41の内径DI_d、上部断熱材43の内径DI_uよりも大きい。つまり、組み付け後の胴部断熱材42の内周面は、上部断熱材43の内周面及び下部断熱材41の内周面よりもタンク本体2の外方に位置する。したがって、胴部断熱材42が上部断熱材43と下部断熱材41との間で押し込まれるようにして組付けられるため、組み付け後の胴部断熱材42は、上部断熱材43に強く密接している。
実施の形態1によれば、上部断熱材43の下端面431は、断熱材及びタンク本体2の寸法のばらつきに応じて、胴部断熱材42の上端面422に密接するような位置に配置され、タンク本体2の露出が妨げられる。したがって、貯湯タンク1は、断熱材及びタンク本体2の高さ方向及び横方向の寸法ばらつきがある場合でも、タンク本体2の放熱を抑制することができる。
また、実施の形態1によれば、タンク本体2の中に湯等を溜まった使用時には、タンク本体2が膨らむため、タンク本体2の側面22に胴部断熱材42の内周面が沿うため、タンク本体2からの放熱を更に抑制できる。
また、実施の形態1によれば、下部断熱材41とタンク本体2の底面21とが当接し、上部断熱材43とタンク本体2の天面23とが当接している。これにより、タンク本体2の熱で暖められた胴部断熱材42とタンク本体2との間の空気が、下部断熱材41とタンク本体2との隙間、及び上部断熱材43とタンク本体2との隙間に回り込み、断熱材の挿通孔から放熱することを抑制することができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る貯湯タンク1Aを示す断面模式図である。図4では、貯湯タンク1Aの垂直方向の断面、即ち図1におけるA-A断面に相当する断面を示している。図4に示すように、実施の形態2は、下部断熱材41の上端面412及び胴部断熱材42の下端面421及びが、内方から外方に向かって上る傾斜面として形成されている点で実施の形態1と相違する。実施の形態2では、実施の形態1と同一の部分は同一の符合を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
胴部断熱材42の上端面422と上部断熱材43の下端面431とが内方から外方に向かって下っていることに加えて、下部断熱材41の上端面412と胴部断熱材42の下端面421とは、全周にわたり、内方から外方に向かって上っている。換言すると、下部断熱材41の上端面412及び胴部断熱材42の下端面421は、タンクの中心軸を含む垂直方向の何れの断面においても、中心軸に向かって低くなるように形成されている。また、胴部断熱材42の下端面421及び下部断熱材41の上端面412の傾斜の角度は略同一である。
このため、実施の形態2によれば、下部断熱材41の上端面412も、断熱材及びタンク本体2の寸法のばらつきに応じて、胴部断熱材42の下端面421に密接するような位置に配置され、タンク本体2の露出が妨げられる。また、寸法ばらつきが大きい場合でも、断熱材全体として配置が調整されるため、タンク本体2の露出を妨げることができる。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3に係る貯湯タンク1Bを示す断面模式図である。図5では、貯湯タンク1Bの垂直方向の断面、即ち図1におけるA-A断面に相当する断面を示している。図5に示すように、実施の形態3は、胴部断熱材42の上端面422の傾斜角度θ1が、胴部断熱材42の下端面421の傾斜角度θ2よりも小さい点で実施の形態2と相違する。実施の形態3では、実施の形態2と同一の部分は同一の符合を付して説明を省略し、実施の形態2との相違点を中心に説明する。
胴部断熱材42の上端面422の傾斜角度θ1は、胴部断熱材42の下端面421の傾斜角度θ2よりも小さい。これにより、胴部断熱材42の上端面422と上部断熱材43の下端面431とが接する面積が、下部断熱材41の上端面412と胴部断熱材42の下端面421とが接する面積よりも大きくなる。
上述したように、タンク本体2の上部は、タンク本体2の下部よりも温度が高いため、放熱量が大きい。実施の形態3では、寸法ばらつきが大きい場合でも、胴部断熱材42の上端面422と上部断熱材43の下端面431とを、下部断熱材41の上端面412と胴部断熱材42の下端面421とよりも優先的に密接させることで小さくすることができる。また、胴部断熱材42の上端面422及び上部断熱材43の下端面431が形成する傾斜面の摩擦力が、下部断熱材41の上端面411及び胴部断熱材42の下端面421が形成する傾斜面の摩擦力より大きくなる。したがって、胴部断熱材42と上部断熱材43とを強く固定できる。よって、放熱量が大きくなり易いタンク本体2の上部での放熱を重点的に低減できる。
実施の形態4.
図6は、実施の形態4に係る貯湯タンク1Cを示す断面模式図である。図6では、貯湯タンク1Cの垂直方向の断面、即ち図1におけるA-A断面に相当する断面を示している。図6に示すように、実施の形態4は、貯湯タンク1Cが筒部61a~61dを有している点で実施の形態4と相違する。実施の形態4では、実施の形態3と同一の部分は同一の符合を付して説明を省略し、実施の形態3との相違点を中心に説明する。
貯湯タンク1Cは、4つの筒部61a~61dを有する。なお、以下では筒部61a~61dを筒部と総称することがある。図7は、実施の形態4に係る筒部61aを示す断面模式図である。図7に示すように、筒部61aは、中央に上下方向に連通する開口が形成された円環形状である。図示は省略するが、筒部61b~61dも同様の形状である。
筒部61は、可撓性を有する材料であって、断熱材に用いられる材料よりもヤング率が小さい材料からなる。ヤング率が小さくなることは、より柔らかくなることを意味する。例えば、断熱材に発泡ポリスチレンを用いる場合には、よりヤング率が低い材料として、より化学結合力が低いポリプロピレン、PV、ポリウレタン、ポリエチレン、ゴム、及びポリマーを用いた発泡体が挙げられる。また、同じ材料でも密度を小さく、即ち空気の割合を大きくしてスポンジ状にすることで、ヤング率が小さくなる。
図6に戻り、筒部61aは、取り出し口31aを囲んでいる。筒部61aは、下部が下部断熱材41に密着し、上部がタンク本体2の底面21に密着し、内周面が底部配管32aに密着するように取り付けられている。筒部61aの開口は、タンク本体2の底面21に設けられた底部配管32aの取り出し口31aに対向している。
筒部61bは、取り出し口31bを囲んでいる。筒部61bは、下部が下部断熱材41に密着し、上部がタンク本体2の底面21に密着し、内周面が水供給配管32bに密着するように取り付けられている。筒部61bの開口は、タンク本体2の底面21に設けられた水供給配管32bの取り出し口31bに対向している。
筒部61cは、取り出し口31cを囲んでいる。筒部61cは、下部がタンク本体2の天面23に密着し、上部が上部断熱材43に密着し、内周面が上部配管32cに密着するように取り付けられている。筒部61cの開口は、タンク本体2の底面21に設けられた上部配管32cの取り出し口31cに対向している。
筒部61dは、取り出し口31dを囲んでいる。筒部61dは、下部がタンク本体2の天面23に密着し、上部が上部断熱材43に密着し、内周面が給湯配管32dに密着するように取り付けられている。筒部61dの開口は、タンク本体2の底面21に設けられた給湯配管32dの取り出し口31dに対向している。
実施の形態4の貯湯タンク1Cは、取り出し口31a~31dに対応する筒部61a~61dを有している。このため、タンク本体2の熱で暖められた、胴部断熱材42とタンク本体2との間の空気が下部断熱材41とタンク本体2との隙間、又は上部断熱材43とタンク本体2との隙間に回り込み、挿通孔から放熱することを抑制する。また、貯湯タンク1Cの外の空気がタンク本体2の下部の挿通孔からタンク表面に回り込むことを抑制することができる。
また、実施の形態4によれば、筒部は、断熱材と異なる材料からなる。つまり、筒部は、断熱材と別体で成形される。このため、下部断熱材41及び上部断熱材43を成形するための金型を簡易な構造にすることができ、歩留まりが向上する。
また、実施の形態4によれば、筒部は、可撓性を備える材料からなるため、タンク本体2の取り出し口31周囲の複雑な構造にも追従して変形する。よって、タンク本体2の底面21と底部配管32a及び水供給配管32bとの隙間、及び底部配管32a及び水供給配管32bと下部断熱材41との隙間を小さくする。また、タンク本体2の天面23と上部配管32c及び給湯配管32dとの隙間、及び上部配管32c及び給湯配管32dと上部断熱材43との隙間を小さくする。その結果、空気がタンク本体2の挿通孔を通過することを更に抑制する。これにより、タンク本体2からの放熱を低減されている。
実施の形態5.
図8は、実施の形態5に係る貯湯タンク1Dを示す断面模式図である。図8では、貯湯タンク1Dの垂直方向の断面、即ち図1におけるA-A断面に相当する断面を示している。図8に示すように、実施の形態5は、貯湯タンク1Dは、筐体70を備える点で実施の形態3と相違する。実施の形態5では、実施の形態3と同一の部分は同一の符合を付して説明を省略し、実施の形態3との相違点を中心に説明する。
貯湯タンク1Dは、タンク本体2、下部断熱材41、胴部断熱材42、上部断熱材43、及び筒部50を格納する筐体70を備える。筐体70は、略直方体形状であり、底板71、側板72、及び天板73を有する。底板71は、略四角形状であり、筐体70の下部を構成している。筐体70は4つの側板72を有する。それぞれの側板72は、略四角形状であり、底板71の各辺に接続して上方に立ち上がっており、筐体70の側部を構成する。天板73は、それぞれの側板72に接続し、筐体70の上部を構成している。天板73は、上部断熱材43を下方に付勢している。
実施の形態5では、天板73が上部断熱材43を下方に付勢している。よって、上部断熱材43とタンク本体2の天面23とが密着している。また、天板73から下方に加えられた力が伝わることで、下部断熱材41とタンク本体2の底面21とが密着している。このため、タンク本体2の熱で暖められた胴部断熱材42とタンク本体2との間の空気が、下部断熱材41とタンク本体2との隙間、又は上部断熱材43とタンク本体2との隙間に回り込み、挿通孔から放熱することを抑制する。
実施の形態6.
図9は、実施の形態6に係る貯湯タンク1Eを示す断面模式図である。図10は、実施の形態6に係る上部断熱材43及び当接部80を示す上面図である。図11は、実施の形態6に係る上部断熱材43及び当接部80を示す斜視図である。図9~図11に示すように、実施の形態6は、上部断熱材43において、上部断熱材43と天板73との間に3つの当接部80が設けられている点で実施の形態5と相違する。実施の形態6では、実施の形態5と同一の部分は同一の符合を付して説明を省略し、実施の形態5との相違点を中心に説明する。
貯湯タンク1Eは、3つの当接部80を有する。それぞれの当接部80は、例えば、断熱材と同じ発泡ポリスチレンからなる。貯湯タンク1Eの上部断熱材43と天板73とは、3つの当接部80を介して接触している。3つの当接部80は、何れも円柱形状である。3つの当接部80は、平面上の三角形Tの頂点として位置している。上部配管32c及び給湯配管32dの取り出し口31a及び31bは、三角形Tの内部に形成されている。つまり、天板73は、三角形Tを含む平面で上部断熱材43を下方に付勢している。よって、上部断熱材43とタンク本体2の天面23とが領域Pで強く密着している。領域Pは、タンク本体2の天面23における取り出し口31a及び31bが内部に含まれ、三角形Tを含む平面で付勢された力が集中している領域である。
実施の形態6によれば、天板73は、三角形Tの頂点を構成する3点の当接部80を含む平面で上部断熱材43を下方向に付勢するため、上部断熱材43とタンク本体2の天面23とが領域Pで強く密着している。このため、タンク本体2の熱で暖められた胴部断熱材42とタンク本体2との間の空気が、上部断熱材43とタンク本体2の天面23との隙間に回り込み、挿通孔から放熱することを更に抑制する。
実施の形態7.
図12は、実施の形態7に係る貯湯タンク1Fを示す模式図である。図13は、実施の形態7に係る貯湯タンク1Fを示す断面模式図である。図12には、タンク本体2Fの底面21が有する長辺Lが示されている。図13は、長辺Lを切断する垂直方向の断面、即ち図12におけるC-C断面に相当する断面を示している。図12及び13に示すように、実施の形態7は、貯湯タンク1F、及びタンク本体2Fが略直方体形状である点で実施の形態1と相違する。実施の形態7では、実施の形態1と同一の部分は同一の符合を付して説明を省略し、実施の形態5との相違点を中心に説明する。
貯湯タンク1F、及びタンク本体2Fは、略直方体形状である。下部断熱材41は、タンク本体2の底面21、及びそれぞれの側面22の中央よりも下の部分を覆う。下部断熱材41は底面21のみと接し、底面21よりも外側の四方に張り出している。下部断熱材41の上端面412は、傾斜面として形成され、それぞれの側面22に斜めに対向している。
胴部断熱材42は、四角筒状であり、タンク本体2の側面22のうち、下部断熱材41が覆う部分よりも上方、且つ上部断熱材43が覆う部分よりも下方を覆う。
上部断熱材43は、タンク本体2のそれぞれの側面22の中央よりも上の部分、及び天面23を覆う。上部断熱材43は、天面23のみと接し、天面23よりも外側の四方に張り出している。上部断熱材43の下端面431は、傾斜面として形成され、それぞれの側面22に斜めに対向している。
胴部断熱材42は、それぞれの側面22に対向する下端面421が内方から外方に向かって上る傾斜面として形成されている。下部断熱材41の上端面412と胴部断熱材42の下端面421とは、同一の傾斜角度で形成されて接している。また、胴部断熱材42は、それぞれの側面22に対向する上端面422が内方から外方に向かって下る傾斜面として形成されている。胴部断熱材42の上端面422と上部断熱材43の下端面431とは、同一の傾斜角度で形成されて接している。
概して、貯湯タンク1Fが略直方体形状の場合、タンク本体2Fに湯を貯留した使用時に、長辺L側が外側に膨らみ易い。実施の形態7によれば、長辺Lに接続する側面22の胴部断熱材42と上部断熱材43との対向面に内方から外方に向かって下る傾斜面を形成することで、胴部断熱材42がタンクの膨張に追従できる。したがって、タンク本体2Fからの放熱を低減することができる。
以上が本開示の実施の形態の説明であるが、上記の実施の形態の構成に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で様々な変形又は組み合わせが可能である。例えば、断熱材の材料には、発泡ポリスチレンを用いた場合を例としているが、発泡ポリプロピレンや発泡ウレタンなどで代用可能である。また、発泡断熱材に発泡ポリウレタンを用いる場合には、よりヤング率が低い材料としてポリエチレン、ゴム、及びポリマー等を用いた発泡体が挙げられる。
また、実施の形態1においては、下部断熱材41とタンク本体2の底面21とが当接し、上部断熱材43とタンク本体2の天面23とが当接している場合を例に説明していた。しかしながら、下部断熱材41とタンク本体2の底面21とは当接していなくてもよい。また、上部断熱材43とタンク本体2の天面23とは、当接していなくてもよい。この場合も、下部断熱材41とタンク本体2の側面22とが当接していれば、胴部断熱材42とタンク本体2との間の空気が下部断熱材41とタンク本体2との隙間に回り込み、断熱材の挿通孔から放熱することを抑制することができる。同様に、上部断熱材43とタンク本体2の側面22とが当接していれば、胴部断熱材42とタンク本体2との間の空気が上部断熱材43とタンク本体2との隙間に回り込み、断熱材の挿通孔から放熱することを抑制することができる。
図14は、実施の形態1の変形例に係る胴部断熱材42を示す断面模式図である。図14では、貯湯タンク1の水平方向の断面、即ち図1におけるB-B断面に相当する断面から胴部断熱材42のみ抽出して示している。図14(a)は、図の下方を正面とした場合に、胴部断熱材42が前後に分割された場合を示している。図14(b)は、胴部断熱材42が左右に分割された場合を示している。図14に示すように、貯湯タンク1の胴部断熱材42は、上下方向に切断され、前後方向又は左右方向に分割されていてもよい。つまり、胴部断熱材42は、複数の胴部断熱部45として水平方向に対向して配置された一方と他方とに区画されている。胴部断熱材42が複数の胴部断熱部45として分割されていることで、組み立て性、保管性、及び歩留まりが向上する。
更に、図14に示すように、胴部断熱材42を上下方向に切断し、複数の胴部断熱部45に分割する場合、複数の胴部断熱部45の側端面を貯湯タンク1の水平面において同一の傾きを有する傾斜面として形成するとよい。これにより、成形金型を流用して胴部断熱部45の生産に係るコストを下げることができる。
また、実施の形態1においては、下部断熱材41がタンク本体2の底面21、及び側面22の中央よりも下の部分を覆い、上部断熱材43がタンク本体2の側面22のうち中央よりも上の部分、及び天面23を覆う場合を説明した。しかしながら、下部断熱材41がタンク本体2の底面21のみを覆い、上部断熱材43がタンク本体2の天面23のみを覆い、胴部断熱材42が側面22の全体を覆うようにしてもよい。この場合も、胴部断熱材42の内周面と、タンク本体2の外周面における胴部断熱材42の内周面が対向する部分との距離は、下部断熱材41の内周面の上端と、タンク本体2の外周面における下部断熱材41の内周面の上端が対向する部分との距離より大きい。また、胴部断熱材42の内周面と、タンク本体2の外周面における胴部断熱材42の内周面が対向する部分との距離は、上部断熱材43の内周面の下端と、タンク本体2の外周面における上部断熱材43の内周面の下端が対向する部分との距離より大きい。したがって、胴部断熱材42を取り付ける際には、貯湯タンク1本体の外面と胴部断熱材42の内面とに隙間が生じているが、タンク本体2の中に湯等が溜まった使用時には、タンク本体2が膨らむため、タンク本体2の側面22に胴部断熱材42の内周面が沿う。
また、実施の形態4では、筒部に断熱材よりもヤング率の小さい材料を用いた場合を例にしているが、筒部には断熱材と同等以下のヤング率を有する材料を用いてもよい。また、筒部と断熱材とは、同じ材料を使用してもよいし、この場合、筒部と断熱材とが一体的に形成されるようにしてもよい。
また、実施の形態6では、上部配管32c及び給湯配管32dの取り出し口31a及び31bが3つの当接部80の内部に形成されているとしたが、取り出し口31a又は31bの何れか一方のみが3つの当接部80の内部に形成されるようにしてもよい。また、当接部80の数を4つ以上としてもよい。
また、実施の形態7においては、胴部断熱材42の上端面422、及び上部断熱材43の下端面431は、それぞれの側面22に対応した傾斜面として形成されている場合を例示していた。しかしながら、胴部断熱材42の上端面422、及び上部断熱材43の下端面431は、少なくとも底面21の有する長辺Lから接続された側面22に対応していればよい。即ち、底面21の有する長辺Lから接続された側面22に対向する、胴部断熱材42の上端面422及び上部断熱材43の下端面431が傾斜面として形成されていればよい。この場合も、タンク本体2Fに湯を貯留した使用時に、タンク本体2Fからの放熱を低減することができる。
また、各実施の形態で説明した構成を適宜組み合わせてもよい。例えば、筒部を実施の形態1の貯湯タンク1に設けるようにしてもよい。また、筐体70を実施の形態7の貯湯タンク1Fに設けるようにしてもよい。
1 貯湯タンク、1A 貯湯タンク、1B 貯湯タンク、1C 貯湯タンク、1D 貯湯タンク、1E 貯湯タンク、1F 貯湯タンク、2 タンク本体、2F タンク本体、21 底面、22 側面、23 天面、31a 取り出し口、31b 取り出し口、31c 取り出し口、31d 取り出し口、32a 底部配管、32b 水供給配管、32c 上部配管、32d 給湯配管、41 下部断熱材、42 胴部断熱材、43 上部断熱材、45 胴部断熱部、51c 挿通孔、51d 挿通孔、51a 挿通孔、51b 挿通孔、61a 筒部、61b 筒部、61c 筒部、61d 筒部、70 筐体、71 底板、72 側板、73 天板、80 当接部、412 上端面、421 下端面、422 上端面、431 下端面。

Claims (12)

  1. 底面と筒状の側面と天面とからなり、液体を貯留するタンク本体と、
    前記タンク本体の前記底面と前記側面の中央より下方とを覆う下部断熱材と、
    前記タンク本体の前記天面と前記側面の中央より上方とを覆う上部断熱材と、を備え、
    前記下部断熱材及び前記上部断熱材に接続し、前記タンク本体の前記側面のうち、前記下部断熱材が覆う部分よりも上方、且つ前記上部断熱材が覆う部分よりも下方の部分を覆う胴部断熱材と、
    前記上部断熱材の下端面及び前記胴部断熱材の上端面は内方から外方に向かって下って傾斜しており、
    前記胴部断熱材の前記上部断熱材に接続する部分の外径は、前記上部断熱材の前記胴部断熱材に接続する部分の外径より大きく、且つ前記胴部断熱材の前記下部断熱材に接続する部分の外径は、前記下部断熱材の前記胴部断熱材に接続する部分の外径より大きい
    貯湯タンク。
  2. 前記胴部断熱材の内周面と、前記タンク本体の外周面における前記胴部断熱材が対向する部分との距離は、前記下部断熱材の内周面の上端と、前記タンク本体における前記下部断熱材の前記内周面の前記上端が対向する部分との距離より大きく、且つ前記上部断熱材の内周面の下端と、前記タンク本体における前記上部断熱材の前記内周面の前記下端が対向する部分との距離より大きい
    請求項1に記載の貯湯タンク。
  3. 前記下部断熱材の上端面及び前記胴部断熱材の下端面は、内方から外方に向かって上って傾斜している
    請求項1又は2に記載の貯湯タンク。
  4. 前記上部断熱材の下端面及び前記胴部断熱材の上端面は、前記胴部断熱材の下端面及び前記下部断熱材の上端面よりも、傾斜の角度が小さい
    請求項1~3の何れか1項に記載の貯湯タンク。
  5. 前記上部断熱材は、前記タンク本体の前記天面と当接し、
    前記下部断熱材は、前記タンク本体の前記底面と当接している
    請求項1~4の何れか1項に記載の貯湯タンク。
  6. 前記タンク本体と前記下部断熱材又は前記上部断熱材との間に設けられた筒部を更に備え、
    前記タンク本体には、液体が流通する配管が接続される取り出し口が形成され、
    前記筒部は、
    前記取り出し口に対向して上下方向に連通した開口が形成され、前記取り出し口を囲むように配置される
    請求項1~4の何れか1項に記載の貯湯タンク。
  7. 前記筒部は、前記下部断熱材及び前記上部断熱材とは別体として形成される
    請求項6に記載の貯湯タンク。
  8. 前記筒部は、可撓性を有し、前記下部断熱材、前記胴部断熱材、及び前記上部断熱材よりもヤング率が低い材料からなる
    請求項6又は7に記載の貯湯タンク。
  9. 前記タンク本体、前記上部断熱材、前記胴部断熱材、及び前記下部断熱材を格納する筐体を更に備え、
    前記筐体は、
    下部を構成する底板と、
    前記底板に接続し、側部を構成する側板と、
    前記側板に接続し、上部を構成する天板と、を備え、
    前記天板は、
    前記上部断熱材を下方に付勢している
    請求項1~8の何れか1項に記載の貯湯タンク。
  10. 前記天板は、前記上部断熱材と3つの当接部で接触し、
    前記上部断熱材は、3つの前記当接部が形成する三角形の内側に前記取り出し口に連通し、前記配管が通る挿通孔を有する
    請求項6に従属する請求項9に記載の貯湯タンク。
  11. 前記胴部断熱材は、水平方向に区画された複数の胴部断熱部からなり、
    複数の前記胴部断熱部の側端面は、水平面において同一の傾きで傾斜している
    請求項1~10の何れか1項に記載の貯湯タンク。
  12. 前記タンク本体は、直方体形状であり、
    前記胴部断熱材及び前記上部断熱材は、前記タンク本体の前記底面の長辺に接続する前記側面を覆っている
    請求項1~請求項11の何れか1項に記載の貯湯タンク。
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