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JP7505786B2 - ドライアイ疾患を処置するための製剤 - Google Patents

ドライアイ疾患を処置するための製剤 Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2018年9月25日に出願された米国仮出願第62/736,417号、および2019年3月26日に出願された米国仮出願第62/824,233号の、米国特許法(35U.S.C.)第119条(e)項の下の利益を主張しており、それらの内容全体は、それぞれ参照により本明細書に援用される。
技術分野
本発明は、ドライアイ疾患(DED)の処置のための、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液に関する。
背景
ドライアイ疾患は、眼部不快感、視力障害、および涙膜の不安定などを引き起こす複合的な疾患であり、眼表面の損傷の可能性を生じさせる。高くなった涙膜の浸透圧、および眼表面の炎症が特徴である。ドライアイ疾患の有病率の推定値は、ドライアイ疾患を定義するために用いられる基準によって大幅に異なるが、米国(U.S.)においては、米国内の2千万人もの成人がドライアイ疾患に罹患していると推定されている。2030年までに、発症患者数は40%増加するものと予測されている(Schaumberg、Advances in Experimental Medicine and Biology,2002,506:989-98;Schaumberg、American Journal of Ophthalmology,2003,136:318-26;Schaumberg、Archives of Ophthalmology,2009,127:763-8)。米国、およびその他の先進国における人口の高齢化、およびコンピュータ使用の増加に伴い、ドライアイ疾患のさらなる蔓延が予想される。したがって、処置方法の発見がさらに重要性になってきている(Brewitt、Survey of Ophthalmology,2001,45 Suppl 2:S199-202)。
アルデヒドは、タンパク質、炭水化物、脂質、および核酸に結合する反応性の有機分子である(Esterbauer、Free Radical Biology and Medicine,1991,11(1):81-128)。遊離アルデヒド(特定の代謝プロセスにおいて、捕捉されていない、またはその他の方法で保護されていないアルデヒド)は毒性であり得、アルデヒドの細胞の構成要素への結合は炎症(Yadav、Oxidative Medicine and Cellular Longevity,2013,Volume 2013,Article ID 690545)、分子機能障害(O’Brien、Critical Reviews in Toxicology,2005,35(7):609-62)、および網膜においてリポフスシン成分などの消化できない代謝産物の蓄積(Boyer、J Biol Chem,2012,287:22276-86)を引き起こし得る。
生物システムにおいて、アルデヒドは、アルコールの酸化、ポリアミンおよびグルコースの代謝、ならびに酸化ストレスを含む多様なプロセスによって形成される。いくつかの疾患状態において、アルデヒド濃度が増加していることがある。翼状片、ベーチェット病、シェーグレン症候群、前部ぶどう膜炎、およびドライアイ疾患を含む多様な炎症性眼疾患において、アルデヒド濃度、特にマロンジアルデヒド(MDA)(最も一般的には脂質過酸化によって生じると考えられている)の増加が報告されている(Sandikci、Acta Dermato-Venereologica,2003,83(5):342-6;Cejkova、Histology and Histopathology,2007,22(9):997-1003;Balci、Molecular Vision,2011,17:443-7;Turk,Ocular Immunology and Inflammation,2014,22(2):127-32;Choi、Current Eye Research,2016,41(9):1143-9)。
Schaumberg、Advances in Experimental Medicine and Biology,2002,506:989-98 Schaumberg、American Journal of Ophthalmology,2003,136:318-26 Schaumberg、Archives of Ophthalmology,2009,127:763-8 Brewitt、Survey of Ophthalmology,2001,45 Suppl 2:S199-202 Esterbauer、Free Radical Biology and Medicine,1991,11(1):81-128 Yadav、Oxidative Medicine and Cellular Longevity,2013,Volume 2013,Article ID 690545 O’Brien、Critical Reviews in Toxicology,2005,35(7):609-62 Boyer、J Biol Chem,2012,287:22276-86 Sandikci、Acta Dermato-Venereologica,2003,83(5):342-6 Cejkova、Histology and Histopathology,2007,22(9):997-1003 Balci、Molecular Vision,2011,17:443-7 Turk,Ocular Immunology and Inflammation,2014,22(2):127-32 Choi、Current Eye Research,2016,41(9):1143-9
いくつかの実施形態において、本発明は、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液であって、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度が、約0.5w/v%またはそれ未満かつ約0.1w/v%またはそれを超える点眼液を提供する。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.15~0.45w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.2~0.3w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。
いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.25w/v%のレプロキサラップ、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。
いくつかの実施形態において、前記薬剤的に許容され得る賦形剤は、シクロデキストリン、特にスルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンまたはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンを含む。
いくつかの実施形態において、本発明は、対象においてドライアイ疾患を処置するための方法であって、ドライアイ疾患に罹患している対象の眼に、治療有効量の本発明の点眼液を局所投与することを含む方法を提供する。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、ドライアイ疾患に罹患している対象の眼に、本発明の点眼液を1日4回(QID)局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、ドライアイ疾患に罹患している対象の眼に、本発明の点眼液を1日3回(TID)局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、ドライアイ疾患に罹患している対象の眼に、本発明の点眼液を1日2回(BID)または1日1回局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、ドライアイ疾患に罹患している対象の眼に、本発明の点眼液を必要に応じて(PRN)局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、開始段階において、本発明の点眼液を1日4回(QID)局所投与すること、続いて、維持段階において、本発明の点眼液を1日4回より少ない回数、例えば、1日1回、2回、または3回投与することを含む。
図1は、ODおよび4症状質問事項のうちの乾燥を示す(ITT集団、観測データのみ)。
図2は、ODおよび4症状質問事項のうちの総合的な眼部不快感を示す(ITT集団、観測データのみ)。
図3は、フルオレセイン染色の結膜合計スコアを示す(鼻側および側頭側)(ITT集団、観測データのみ)。
図4は、フルオレセイン染色の鼻側を示す(ITT集団、観測データのみ)。
図5は、改善された涙の量および質(涙液層破壊時間、シルマー試験および涙液浸透圧)を示し、広範な活性プロファイルを裏付ける(エンドポイントに特異的な最も重篤な眼:ITT集団、観測データのみ)。
図6は、CAEエンドポイントが、第12週において、明確な有効性によって、リサミングリーン染色のベースラインと区別できないことを示す(下側)(ITT集団、観測データのみ)。
図7は、フルオレセイン染色の下側の全集団(N=100/100/100)対(vs)中央値が高いサブグループ(N=68/69/66)を示す(ITT集団、観測データのみ)。
図8は、フルオレセイン染色の鼻側の全集団(N=100/100/100)対(vs)中央値が高いサブグループ(N=59/56/62)を示す(ITT集団、観測データのみ)。
図9は、フルオレセイン染色の結膜合計スコア(鼻側および側頭側)の全集団(N=100/100/100)対(vs)中央値が高いサブグループ(N=55/56/60)を示す(ITT集団、観測データのみ)。
詳細な説明
1.本発明のある特定の実施形態の一般的な説明
レプロキサラップ局所点眼液剤は、眼炎症の処置用途で開発されている。レプロキサラップ局所点眼液剤は、種々の強度において、フェーズ1臨床試験が完了し、さらに、アレルギー性結膜炎における対照二重盲検フェーズ2a臨床試験;アレルギー性結膜炎における対照二重盲検フェーズ2b臨床試験;非感染性前部ブドウ膜炎における対照二重盲検フェーズ2臨床試験;ドライアイ疾患におけるフェーズ2a臨床試験;およびドライアイ疾患における対照二重盲検フェーズ2b臨床試験も完了している。完了したこれらの臨床試験におけるレプロキサラップへの最大の曝露は、非感染性前部ブドウ膜炎に罹患した対象を処置するために、0.5w/v%のレプロキサラップを6週間投与したものである。
ドライアイ疾患におけるフェーズ2a臨床試験の目的は、3種の異なる製剤のうちの1つをQID(1日4回)で28日間投与して、ドライアイ疾患(DED)に罹患した対象におけるレプロキサラップ点眼液の安全性、忍容性、および薬物動力学的活性を評価することである。使用した製剤は、0.1w/v%レプロキサラップ点眼液、0.5w/v%レプロキサラップ点眼液、および0.5w/v%眼科用脂質溶液である。これら3種のレプロキサラップ製剤のいずれを用いた28日間の処置の間も、重篤有害事象(SAEs)は観察されず、また、視力(VA)、眼内圧(IOP)、細隙灯生体顕微鏡検査所見、または非散瞳眼底検査所見における臨床的に重要な変化も観察されなかった。点眼の快適性については、0.1w/v%レプロキサラップ点眼液の場合よりも、0.5w/v%レプロキサラップ点眼液および眼科用脂質溶液の場合の方が、耐容性が低かった。対象内の改善において、探索的薬物動力学エンドポイントとして評価したDEDの徴候および症状の幅広いアレイにわたって、統計的に有意な有効性が観察された。
フェーズ2b臨床試験において、レプロキサラップ点眼液(0.25%および0.1%)の有効性は、ドライアイ疾患に罹患した患者において評価した(詳細は実施例1参照)。レプロキサラップ点眼液を12週間投与したところ、多数の徴候および症状において統計的に有意な改善が見られた。レプロキサラップ点眼液の有効性プロファイルは、処置開始の2週間後には早くも明白であった。レプロキサラップ点眼液は、涙量(シルマー試験)、涙液の質(涙液層破壊時間(TBUT)および涙液浸透圧)、および眼表面の着色を含む徴候にわたって、幅広い有効性を示した。さらに、フェーズ2b臨床試験において、0.1%と0.25%のレプロキサラップ用量強度間で、用量作用が実証された。レプロキサラップ点眼液は、12週間の試験において、安全で耐容性が高いことが確認され、点眼時の一時的な眼の刺痛を含む軽度~中程度の有害事象が見られただけであった。
よって、いくつかの実施形態において、本発明は、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液であって、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度が約0.5w/v%またはそれ未満かつ約0.1w/v%またはそれを超える点眼液を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、対象においてドライアイ疾患を処置するための方法であって、ドライアイ疾患に罹患した対象の眼に、前記の点眼液を局所投与することを含む方法を提供する。
2.定義
本明細書で用いられる一般的な用語は、別段の明示的な指定がない限り、以下の意味を有するものと定義される。
用語「含む(comprising)」および「含む(including)」は、本明細書において、別段の指示がない限り、オープンエンドかつ非限定的な意味で用いられる。さらに、種々の実施形態の説明に用語「含む(comprising)」または「含む(including)」が用いられる場合、いくつかの特定の例において、実施形態は、代わりに、用語「から本質的になる(consisting essentially of)」または「からなる(consisting of)」を用いて記載し得ることを当業者は理解するであろうことを理解すべきである。
本発明を説明する文脈(特に、以下の特許請求の範囲の文脈)において、用語「a」および「an」、および「the」、ならびに類似の語句は、本明細書に別段の記載がない限り、または文脈によって明確に否定されない限り、単数形と複数形の両方を含むものと理解すべきである。化合物、塩などに複数形が用いられている場合、1つの化合物、塩などもまた意味するものと解釈される。
用語「薬剤的に許容され得る」は、本明細書において、適切な医学的判断の範囲内で、合理的なベネフィット/リスク比に見合う毒性、刺激性アレルギー反応、およびその他の問題となる併発障害を超えることなく、対象(例えば、哺乳動物またはヒト)の組織と接触させるのに適した化合物、生物学的薬剤、材料、組成物、および/または剤形を指すものと定義される。
用語「処置する(treating)」または「処置(treatment)」は、本明細書で用いられる場合、対象における少なくとも1つの症状を軽減、低減、または緩和する処置、または疾患、状態、および/または障害の進行を遅らせる処置を含む。例えば、処置は、障害の1つまたはいくつかの徴候もしくは症状の減少であり得、または障害の完全な根絶であり得る。本発明の意味の範囲内で、用語「処置(treat)」は、発症を阻止すること、発症を遅らせること(例えば、疾患の臨床症状が現れる前の期間)、および/または疾患の発症または悪化のリスクを低減させることも意味する。
用語「対象」または「患者」は、本明細書で用いられる場合、哺乳動物(例えば、ヒト、イヌ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ネコ、マウス、ウサギ、ラット、およびトランスジェニック非ヒト動物)などの動物を含む。いくつかの実施形態において、前記対象は、ヒトである。
用語「約(about)」または「およそ(approximately)」は、与えられた値または範囲の10%以内という意味を有するものとする。いくつかの実施形態において、用語「約(about)」は、与えられた値の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、または1%の範囲内を意味する。
用語「w/v」は、本明細書で用いられる場合、「グラム/mL」(重量/体積)を意味し、これは濃度の単位である。例えば、7w/v%は、70mg/mLと等しい。
レプロキサラップは、下記式で表される。
Figure 0007505786000001
いかなる特定の理論にも拘束されることを望むものではないが、レプロキサラップは、アルデヒド封鎖剤または「トラップ」として働き、すばやくアルデヒドに結合して環化産物を形成する。
3.点眼液
本発明の点眼液は、ドライアイ疾患を効果的に(特に、重篤な、または許容できない有害作用を引き起こすことなく)処置するために適切な濃度で、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む。いくつかの実施形態において、本発明は、約0.1%~0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を提供する。いくつかの実施形態において、賦形剤は、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリン(SBECD)またはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンなどのシクロデキストリンを含む。
いくつかの実施形態において、点眼液は、レプロキサラップ(repoxalap)とシクロデキストリン賦形剤を、モル:モル基準で1:2.1未満の比で含む。いくつかの実施形態において、レプロキサラップとシクロデキストリンの比は、モル:モル基準で、約1:2.1~約1:25の比である。いくつかの実施形態において、この比は、モル:モル基準で、約1:2.2~1:20、1:2.5~1:20、1:2.5~1:10、1:2.75~1:10、1:3~1:8、1:3.5~1:7、1:4~1:6、または1:4~1:5である。いくつかの実施形態において、この比は、モル:モル基準で、約1:2.1、1:2.2、1:2.3、1:2.4、1:2.5、1:2.6、1:2.7、1:2.8、1:2.9、1:3、1:3.1、1:3.2、1:3.3、1:3.4、1:3.5、1:3.6、1:3.7、1:3.8、1:3.9、1:4.0、1:4.1、1:4.2、1:4.3、1:4.4、1:4.5、1:4.6、1:4.7、1:4.8、1:4.9、1:5.0、1:5.1、1:5.2、1:5.3、1:5.4、1:5.5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:12、1:15、1:20、または1:25である。
いくつかの実施形態において、シクロデキストリン賦形剤は、本明細書に記載されているもののうちの1つであり、例えばスルホブチルエーテル-β-シクロデキストリン(SBECD)である。SBECDの平均置換度は、約6.5である。
いくつかの実施形態において、レプロキサラップと賦形剤の比は、モル:モル基準で、約1:2.1またはそれ未満である。
いくつかの実施形態において、賦形剤は、シクロデキストリンであり、レプロキサラップと賦形剤の比は、モル:モル基準で、約1:2.1~約1:25である。
いくつかの実施形態において、賦形剤は、シクロデキストリンであり、レプロキサラップと賦形剤の比は、モル:モル基準で、約1:2~約1:5である。
いくつかの実施形態において、本発明は、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液であって、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度が、約0.5w/v%またはそれ未満かつ約0.1w/v%またはそれを超える点眼液を提供する。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.15~約0.45w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.2~約0.4w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.21~約0.35w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.22~約0.3w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.22~約0.29w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.25w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.25w/v%のレプロキサラップ、およびシクロデキストリンから選択される薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。いくつかの実施形態において、前記点眼液は、約0.5w/v%のレプロキサラップ、およびシクロデキストリンから選択される薬剤的に許容され得る賦形剤を含む。
いくつかの実施形態において、本発明は、0.5w/v%未満のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、0.1w/v%以上のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液であって、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度が、0.5w/v%未満かつ0.1w/v%またはそれを超える点眼液を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.45w/v%未満かつ少なくとも0.1w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.4w/v%未満かつ少なくとも0.1w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.35w/v%未満かつ少なくとも0.1w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.3w/v%未満かつ少なくとも0.1w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.25w/v%未満かつ0.1w/v%超である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.2w/v%未満かつ少なくとも0.1w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.15w/v%未満かつ少なくとも0.1w/v%である。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.5w/v%またはそれ未満かつ少なくとも0.15w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.5w/v%またはそれ未満かつ少なくとも0.2w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.5w/v%またはそれ未満かつ少なくとも0.25w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.5w/v%またはそれ未満かつ少なくとも0.3w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.5w/v%またはそれ未満かつ少なくとも0.35w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.5w/v%またはそれ未満かつ少なくとも0.4w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.5w/v%またはそれ未満かつ少なくとも0.45w/v%である。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、約0.1%~0.5%、0.15%~0.45w/v%、0.15%~0.4w/v%、0.15%~0.35w/v%、0.15%~0.3w/v%、0.15%~0.25w/v%、または0.15%~0.2w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.2%~0.45w/v%、0.2%~0.4w/v%、0.2%~0.35w/v%、0.2%~0.3w/v%、または0.2%~0.25w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.25%~0.45w/v%、0.25%~0.4w/v%、0.25%~0.35w/v%、または0.25%~0.3w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、0.3%~0.45w/v%または0.3%~0.4w/v%である。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩の濃度は、約0.1w/v%、約0.15w/v%、約0.2w/v%、約0.25%、約0.3w/v%、約0.35w/v%、約0.4w/v%、約0.45w/v%、または約0.5w/v%である。
いくつかの実施形態において、本明細書においてさらに説明されているように、前述の濃度のレプロキサラップを選択し、開始段階、増悪段階、および/または維持段階を含む処置レジメンに適用してもよい。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中の薬剤的に許容され得る賦形剤は、シクロデキストリンである。いくつかの実施形態において、シクロデキストリンは、α-シクロデキストリン、β-およびγ-シクロデキストリンである。いくつかの実施形態において、シクロデキストリンは、シクロデキストリンの薬剤的に許容され得る誘導体であり、シクロデキストリンの薬剤的に許容され得る誘導体としては、それらに限定されないが、α-、β-、およびγ-シクロデキストリンのヒドロキシアルキル誘導体(特に、β-シクロデキストリンおよびγ-シクロデキストリンのヒドロキシエチルおよびヒドロキシプロピル誘導体)、ランダムにメチル化されたβ-シクロデキストリン、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリン、スルホブチルエーテル-γ-シクロデキストリン、および、いわゆる分岐β-およびγ-シクロデキストリン誘導体(例えば、グルコシル-β-シクロデキストリンおよびグルコシル-γ-シクロデキストリン)があげられる。天然のシクロデキストリンは、単独で用いてもよく、2つまたはそれを超えるシクロデキストリンの混合物(非限定的な例として、γ-シクロデキストリンと、より水溶性が高いヒドロキシプロピル-γ-シクロデキストリンの混合物、γ-シクロデキストリンとスルホブチルエーテル-γ-シクロデキストリンの混合物、β-シクロデキストリンとヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンの混合物、またはβ-シクロデキストリンとスルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンの混合物)として用いてもよい。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のシクロデキストリンの濃度は、0~20w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のシクロデキストリンの濃度は、1~18w/v%、1~16w/v%、1~14w/v%、2~12w/v%、4~10w/v%、5~9w/v%、または6~8w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のシクロデキストリンの濃度は、7%~11w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中のシクロデキストリンの濃度は、約1w/v%、2w/v%、3w/v%、4w/v%、5w/v%、6w/v%、7w/v%、8w/v%、9w/v%、10w/v%、11w/v%、12w/v%、13w/v%、14w/v%、15w/v%、16w/v%、17w/v%、18w/v%、19w/v%、または20w/v%である。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中の薬剤的に許容され得る賦形剤は、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンであり、特に、濃度が上に規定された濃度または濃度範囲のいずれか、たとえば約7w/v%である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液中の薬剤的に許容され得る賦形剤は、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンであり、特に、濃度が上に規定された濃度または上に規定された濃度範囲のいずれか、たとえば約7w/v%である。
いくつかの実施形態において、点眼液は、約0.2%~0.4w/v%のレプロキサラップ、および約7%~25w/v%のシクロデキストリン賦形剤(例えば、SBECD)を含む。いくつかの実施形態において、点眼液は、約0.2%、0.25%、0.3%、0.35%、または0.4w/v%のレプロキサラップ、および7%~25w/v%のシクロデキストリン賦形剤(例えば、SBECD)を含む。
いくつかの実施形態において、点眼液は、約0.25w/v%のレプロキサラップ、および約4.7%~約25w/v%のシクロデキストリン賦形剤(例えば、SBECD)を含む。
いくつかの実施形態において、点眼液は、約0.25w/v%のレプロキサラップ、および約7%~25w/v%のシクロデキストリン賦形剤(例えば、SBECD)を含む。
いくつかの実施形態において、点眼液は、約0.25w/v%のレプロキサラップ、および約4.75%~約11w/v%のシクロデキストリン賦形剤(例えば、SBECD)を含む。
いくつかの実施形態において、点眼液は、約0.5w/v%のレプロキサラップ、および約9.5%~約11w/v%のシクロデキストリン賦形剤(例えば、SBECD)を含む。いくつかの実施形態において、SBECDに対するAPIの比は、SBECD2モルあたりAPI約1モルである。
いくつかの実施形態において、点眼液は、約0.25w/v%のレプロキサラップ、および約7w/v%のシクロデキストリン賦形剤(例えば、SBECD)を含む。いくつかの実施形態において、SBECDに対するAPIの比は、SBECD3モルあたりAPI約1モルである。
いくつかの実施形態において、点眼液は、約0.25w/v%のレプロキサラップ、および約11w/v%のシクロデキストリン賦形剤(例えば、SBECD)を含む。いくつかの実施形態において、SBECDに対するAPIの比は、SBECD5モルあたりAPI約1モルである。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、薬剤的に許容され得る緩衝剤を含む。いくつかの実施形態において、薬剤的に許容され得る緩衝剤は、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液、トリス緩衝液、ヒスチジン緩衝液、または酢酸緩衝液である。
いくつかの実施形態において、薬剤的に許容され得る緩衝剤は、第二リン酸ナトリウムである。いくつかの実施形態において、薬剤的に許容され得る緩衝剤は、第一リン酸ナトリウムである。いくつかの実施形態において、薬剤的に許容され得る緩衝剤は、第二リン酸ナトリウムと第一リン酸ナトリウムの混合物である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、約0.083w/v%の第二リン酸ナトリウムと、約0.017w/v%の第一リン酸ナトリウムを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、ほぼ中性のpHである。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液のpHは、6.5~8である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液のpHは、6.9~7.7である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液のpHは、7.1~7.5である。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液のpHは、約7.3である。
pHを調整するために、薬剤的に許容され得る酸および/または塩基を点眼液に用いてもよい。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、薬剤的に許容され得る酸を含む。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、薬剤的に許容され得る塩基を含む。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、薬剤的に許容され得る酸および塩基を含む。いくつかの実施形態において、薬剤的に許容され得る酸は、塩酸である。いくつかの実施形態において、薬剤的に許容され得る塩基は、水酸化ナトリウムである。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、等張化剤を含む。いくつかの実施形態において、等張化剤は、デキストロース、塩化カリウム、プロピレングリコール、および塩化ナトリウムからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、約0.5w/v%未満の濃度で、等張化剤を含む。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、約0.45%、0.4%、0.35%、0.3%、0.25%、0.2%、0.15%、または0.1w/v%の濃度で、等張化剤を含む。いくつかの実施形態において、等張化剤は、塩化ナトリウムである。
いくつかの実施形態において、点眼液は、規定された濃度で、レプロキサラップ、シクロデキストリン、リン酸、および塩化ナトリウムを含む。いくつかの実施形態において。いくつかの実施形態において、点眼液は、本明細書において規定された濃度(例えば、0.1w/v%、0.25w/v%、0.5w/v%など)のレプロキサラップ、5~9w/v%のシクロデキストリン(例えば、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンまたはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン);0.07%~0.09w/v%の第二リン酸ナトリウム、0.015%~0.19w/v%の第一リン酸ナトリウム、および0.2~0.3w/v%の塩化ナトリウムを含む。いくつかの実施形態において、点眼液は、本明細書において規定されている濃度(例えば、0.1w/v%、0.25w/v%、0.5w/v%など)のレプロキサラップ、約7w/v%のシクロデキストリン(例えば、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンまたはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン);0.07%~0.09w/v%の第二リン酸ナトリウム、0.015%~0.019w/v%の第一リン酸ナトリウム、および0.2~0.3w/v%の塩化ナトリウムを含む。いくつかの実施形態において、点眼液は、水酸化ナトリウムまたはHCLで、適切なpHに調整される。
いくつかの実施形態において、点眼液は、以下の成分を含む(0.5%レプロキサラップ点眼液A):
Figure 0007505786000002
いくつかの実施形態において、点眼液は、以下の成分を含む(0.5%レプロキサラップ点眼液B):
Figure 0007505786000003
いくつかの実施形態において、点眼液は、以下の成分を含む(0.25%レプロキサラップ点眼液A):
Figure 0007505786000004
いくつかの実施形態において、点眼液は、以下の成分を含む(0.25%レプロキサラップ点眼液B):
Figure 0007505786000005
本明細書で示されたガイダンスを考慮すれば、本開示の範囲内で、種々の点眼液の調製が可能であることを理解すべきである。
4.処置方法
1つの態様において、本発明は、処置を必要とする対象の眼に、治療有効量の本発明の点眼液を局所投与することを含む、対象においてドライアイ疾患を処置するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、本方法において用いられる点眼液中のレプロキサラップの濃度は、上述した通りである。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、ドライアイ疾患を効果的に(例えば、重篤な、または許容できない有害作用を引き起こすことなく)処置するために適切な様々な頻度で投与することができる。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、1日1~6回局所投与することができる。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、本発明の点眼液を1日6回局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、本発明の点眼液を1日5回局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、本発明の点眼液を1日4回(QID)局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、本発明の点眼液を1日3回(TID)局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、本発明の点眼液を1日2回(BID)局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、本発明の点眼液を1日1回(QD)局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、本発明の点眼液を必要に応じて(PRN)局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、ドライアイ疾患に罹患している対象の眼に、治療有効量の本発明の点眼液を、1日6回、1日5回、1日4回(QID)、1日3回(TID)、1日2回(BID)、1日1回(QD)局所投与し、続いて必要に応じて(PRN)投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、種々の強度で(例えば、本明細書に記載されているように、異なるレプロキサラップ濃度、および異なる投与頻度で)、本発明の点眼液を局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約0.25w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、1日4回、1日3回、または1日2回局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約0.30w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、1日4回、1日3回、または1日2回局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約0.35w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、1日4回、1日3回、または1日2回局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約0.4w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、1日4回、1日3回、または1日2回局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約0.45w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、1日4回、1日3回、または1日2回局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、1日4回、1日3回、または1日2回局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、0.3%~0.4w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、1日4回、1日3回、または1日2回局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、0.2%~0.3w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、1日4回、1日3回、または1日2回局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、0.2%~0.4w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、1日4回、1日3回、または1日2回局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、2つまたはそれを超える段階を含み、本発明の点眼液は、異なる段階において、異なる強度で局所投与される。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、開始段階および維持段階を含み、点眼液は、開始段階において、維持段階よりも高い強度で局所投与される。いくつかの実施形態において、本発明の方法の処置サイクルは、増悪段階(この段階の間に徴候および/または症状が悪化する)を含む、多数の段階を含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、2つまたはそれを超える段階を含み、本発明の点眼液は、異なる段階において、異なる強度で局所投与される。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、開始段階を含み、点眼液は、開始段階において高い強度で局所投与され、維持段階において低い強度で局所投与され、疾患の徴候および/または症状が増悪している間は高い強度で局所投与される。
いくつかの実施形態において、開始段階において投与される点眼液は、維持段階において投与される点眼液よりも高濃度のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む。いくつかの実施形態において、開始段階または増悪段階において投与される点眼液、および維持段階において投与される点眼液は、約0.5w/v%、0.45w/v%、0.4w/v%、0.35w/v%、0.3w/v%、0.25w/v%、0.2w/v%、0.15w/v%、および0.1w/v%からなる群から選択される濃度で、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得る塩を含む。
いくつかの実施形態において、開始段階または増悪段階において、レプロキサラップが約0.5w/v%の点眼液が投与され、維持段階において、レプロキサラップが0.5w/v%未満の点眼液が投与される。いくつかの実施形態において、維持段階において、レプロキサラップが約0.4w/v%、0.35w/v%、0.3w/v%、0.25w/v%、0.2w/v%、0.15w/v%、または0.1w/v%の点眼液が投与される。
いくつかの実施形態において、開始段階または増悪段階において、レプロキサラップが約0.5w/v%~約0.4%の点眼液が投与され、維持段階において、レプロキサラップが0.4w/v%未満の点眼液が投与される。いくつかの実施形態において、維持段階において、レプロキサラップが約0.35w/v%、0.3w/v%、0.25w/v%、0.2w/v%、0.15w/v%、または0.1w/v%の点眼液が投与される。
いくつかの実施形態において、開始段階または増悪段階において、レプロキサラップが約0.5w/v%~約0.3%の点眼液が投与され、維持段階において、レプロキサラップが0.3w/v%未満の点眼液が投与される。いくつかの実施形態において、維持段階において、レプロキサラップが約0.25w/v%、0.2w/v%、0.15w/v%、または0.1w/v%の点眼液が投与される。
いくつかの実施形態において、開始段階または増悪段階において、レプロキサラップが約0.4w/v%~約0.3%の点眼液が投与され、維持段階において、レプロキサラップが0.3w/v%未満の点眼液が投与される。いくつかの実施形態において、維持段階において、レプロキサラップが約0.25w/v%、0.2w/v%、0.15w/v%、または0.1w/v%の点眼液が投与される。
いくつかの実施形態において、開始段階または増悪段階において、レプロキサラップが約0.3w/v%~約0.2%(例えば、0.3%、0.25%、または0.2w/v%)の点眼液が投与され、維持段階において、レプロキサラップが0.25w/v%またはそれ未満の点眼液が投与される。いくつかの実施形態において、維持段階において、レプロキサラップが約0.25w/v%、0.2w/v%、0.15w/v%、または0.1w/v%の点眼液が投与される。
いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、1日あたり、開始段階および増悪段階において、維持段階よりも高い頻度で局所投与される。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、開始段階において、1日5回局所投与され、続いて、維持段階において、1日4回、3回、2回、または1回局所投与される。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日4回局所投与され、続いて、維持段階において、1日3回、2回、または1回局所投与される。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日3回局所投与され、続いて、維持段階において、1日2回または1回局所投与される。いくつかの実施形態において、本発明の点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日2回局所投与され、続いて、維持段階において、1日1回局所投与される。
いくつかの実施形態において、開始段階または増悪段階において投与される点眼液は、維持段階において投与される点眼液よりも、高いレプロキサラップ濃度および高い頻度で投与される。
いくつかの実施形態において、本発明は、対象においてドライアイ疾患を処置するための方法であって、約0.4w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を前記対象に局所投与することを含み、前記点眼液が、開始段階または増悪段階において、より高い強度で投与され、続いて、維持段階において、より低い強度で投与される方法を提供する(開始段階、増悪段階、および維持段階は、それぞれ本明細書において説明されている通りである)。
いくつかの実施形態において、多フェーズ処置サイクルは、約0.5%、0.4%、または0.35w/v%(例えば、0.5%~0.35w/v%)のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を用いる最大12週間の開始段階または増悪段階、最大12週間であり、および、それに続く維持段階を含み得る。いくつかの実施形態において、約0.5%、0.4%、または0.35w/v%(例えば、0.5%~0.35w/v%)のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日4回投与され、続いて、維持段階において、1日3回、2回、または1回投与される。いくつかの実施形態において、約0.5%、0.4%、または0.35w/v%(例えば、0.5%~0.35w/v%)のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日3回投与され、続いて、維持段階において、1日2回または1回投与される。
いくつかの実施形態において、約0.4%、0.35%、または0.3w/v%(例えば、0.4%~0.3w/v%)のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日4回投与され、続いて、維持段階において、1日3回、2回、または1回投与される。いくつかの実施形態において、約0.4%、0.35%、または0.3w/v%(例えば、0.4%~0.3w/v%)のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日3回投与され、続いて、維持段階において、1日2回または1回投与される。
いくつかの実施形態において、約0.3%、0.25%、または0.2w/v%(例えば、0.3%~0.2w/v%)のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日4回投与され、続いて、維持段階において、1日3回、2回、または1回投与される。いくつかの実施形態において、約0.3%、0.25%、または0.2w/v%(例えば、0.3%~0.2w/v%)のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日3回投与され、続いて、維持段階において、1日2回または1回投与される。
いくつかの実施形態において、本発明は、対象においてドライアイ疾患を処置するための方法であって、0.35%~0.45w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を前記対象に局所投与することを含み、前記点眼液が、開始段階または増悪段階において、より高い強度で投与され、続いて、維持段階において、より低い強度で投与される方法を提供する(開始段階、増悪段階、および維持段階は、それぞれ本明細書において説明されている通りである)。いくつかの実施形態において、0.35%~0.45w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液の多フェーズ処置サイクルは、最大12週間である。いくつかの実施形態において、0.35%~0.45w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日4回投与され、続いて、維持段階において、1日3回、2回、または1回投与される。いくつかの実施形態において、0.35%~0.45w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日3回投与され、続いて、維持段階において、1日2回または1回投与される。
いくつかの実施形態において、点眼液は、QID(1日4回)で、約10~14週間、好ましくは約12週間投与される。いくつかの実施形態において、点眼液は、QID(1日4回)で、約2~6週間、好ましくは約4週間投与され、続いて、BID(1日2回)で、約6~10週間、好ましくは約8週間投与される。いくつかの実施形態において、前述の処置レジメンのための点眼液は、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩が0.25w/v%、およびSBECDが約7w/v%である。
いくつかの実施形態において、点眼液は、QID(1日4回)で、約2~6週間、好ましくは約4週間投与され、続いて、BID(1日2回)で、約6~10週間、好ましくは約8週間投与される。いくつかの実施形態において、前述の処置レジメンのための点眼液は、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩が0.25w/v%、およびSBECDが約11w/v%である。
いくつかの実施形態において、本発明はドライアイ疾患に罹患しているある特定の対象を処置するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、ドライアイ疾患に罹患している対象は、18歳以上である。いくつかの実施形態において、ドライアイ疾患に罹患している対象は、本発明の処置を受ける前に、少なくとも6か月のドライアイの病歴を有する。いくつかの実施形態において、ドライアイ疾患に罹患している対象は、本発明の処置を受ける前6か月以内に、ドライアイ症状のための点眼剤の使用歴があるか、または使用希望歴がある。
いくつかの実施形態において、本発明は、ドライアイ疾患(特に中程度~重度のドライアイ疾患)に罹患している対象を処置するための方法であって、本発明の処置を受ける前に、少なくとも片方の眼について、下記の基準のうち1つまたはそれを超える基準を満たす対象を同定すること(例えば、処置を受ける約1および/または2週間前に行われるスクリーニング)を含む方法を提供する:
シルマー試験スコアが、10mmまたはそれ未満かつ1mmまたはそれを超える
涙液層破壊時間(TFBUT(Copr.))が、5秒またはそれ未満;
少なくとも1つの領域(例えば、下側、上側、または中央部)において、角膜のフルオレセイン染色スコアが、2またはそれを超える;
角膜合計のフルオレセイン染色スコアが、下側、上側、および中央領域の合計で、4またはそれを超える;および
リサミングリーン結膜合計スコアが、側頭側および鼻側領域の合計で、2またはそれを超える。
いくつかの実施形態において、ドライアイ疾患に罹患している対象は、妊娠中、授乳中、または妊娠計画中の女性ではない。いくつかの実施形態において、ドライアイ疾患に罹患している対象は、過去にレプロキサラップ点眼液を使用したことがない。
いくつかの実施形態において、本発明はドライアイ疾患に罹患している対象を処置するための方法であって、本発明の処置を受ける前に、少なくとも片方の眼について、下記の状態のうち1つまたはそれを超える状態を有する対象を除外するためのスクリーニングを含む:
臨床的に重要な何らかの細隙灯所見(活動性眼瞼炎、マイボーム腺機能不全(MGD)、眼瞼縁の炎症、または治療的処置を必要とし得る活動性の眼のアレルギーが含まれ得る)を有する;
進行中の眼感染症(細菌性、ウイルス性、または真菌性)、または活動性の眼炎症を有する;
以前、この12か月以内に、レーザー角膜切削形成術(LASIK(レーシック))の手術を受けた;
試験期間の間に何らかの眼科および/または眼瞼手術が予定されている、または、6か月以内に何らかの眼科手術を受けた;および
本発明の点眼液またはその成分に対して、アレルギーおよび/または感受性があることが分かっている。
本明細書に記載されているように、本発明の点眼液は、ドライアイ疾患に罹患している対象において、早発性の効果を達成し得る。本明細書で用いられる場合、「早発性効果」とは、ドライアイ疾患の症状の改善において、早期から有効であること(例えば、開始または増悪段階において、処置の開始から1~2週間以内)を意味する。いくつかの実施形態において、「早発性効果」は、開始または増悪段階において、同じ投与量および投与頻度についてである。よって、いくつかの実施形態において、本発明は、本発明の点眼液を対象に局所投与することを含む、ドライアイ疾患に罹患している前記対象を処置するための方法であって、点眼液が、早発性プロファイルを達成し得る用量強度で投与される方法を提供する。いくつかの実施形態において、早発性プロファイルは、症状(例えば、乾燥、掻痒感、流涙、灼熱感、刺痛、異物感、霧視、環境に対する感受性、糸状の目やにを含む眼部不快感)に対する早発性の効果を含む。いくつかの実施形態において、早発性プロファイルは、徴候(例えば、眼生体染色、涙液層破壊時間、涙液浸透圧、涙量)に対する早発性の効果を含む。
いくつかの実施形態において、早発性の効果を達成し得る用量強度は、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、本明細書に記載されている濃度で局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、早発性の効果を達成し得る用量強度は、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、本明細書に記載されている頻度で局所投与することを含む。いくつかの実施形態において、早発性の効果を達成し得る用量強度は、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液を、本明細書に記載されている濃度および頻度で局所投与することを含む。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約2週間での効果の発現を達成し得る。異なる用量強度(例えば、異なる濃度および投与頻度)において、本発明の方法は、約2週間未満での効果発現を達成し得る。例えば、いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約14、13、12、11、10、9、または8日での効果発現を達成し得る。ある特定の用量強度において、本発明の方法は、約1週間またはそれ未満での効果発現を達成し得る。いくつかの実施形態において、本発明の方法は、約7、6、5、4、3、2、または1日での効果発現を達成し得る。
いくつかの実施形態において、本発明は、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を対象に局所投与することを含む、前記対象においてドライアイ疾患を処置するための方法であって、前記点眼液が、1日3回、2回、または1回投与される方法を提供する。いくつかの実施形態において、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、1日3回投与される。いくつかの実施形態において、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、1日2回投与される。いくつかの実施形態において、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、1日1回投与される。
いくつかの実施形態において、本発明は、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、および薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を対象に局所投与することを含む、前記対象においてドライアイ疾患を処置するための方法であって、前記点眼液が、開始段階または増悪段階において、より高い強度で投与され、続いて、維持段階において、より低い強度で投与される方法を提供する(開始段階、増悪段階、および維持段階は、それぞれ本明細書において説明されている通りである)。いくつかの実施形態において、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日4回投与され、続いて、維持段階において、1日3回、2回、または1回投与される。いくつかの実施形態において、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階または増悪段階において、1日3回投与され、続いて、維持段階において、1日2回または1回投与される。いくつかの実施形態において、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液は、開始段階において、1日2回投与され、続いて、維持段階において、1日1回投与される。いくつかの実施形態において、開始段階または増悪段階において、約0.5w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液が局所投与され、続いて、維持段階において、約0.5w/v%未満のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩を含む点眼液が局所投与され、各点眼液の投与頻度は、上述した頻度から選択される。
以下の実施例は、本発明を例証することを意図するものであり、本発明をそれらに限定するものとして解釈するべきではない。レプロキサラップは、過去に、例えば、WO2006/127945(その内容全体は、参照により本明細書に援用される)において報告されているように合成することができる。
略語
CAE:管理された有害環境(controlled adverse environment)
GMP:医薬品の製造および品質管理に関する基準(Good Manufacturing Practice)
ICH:医薬品規制ハーモナイゼーション国際会議(International Council for Harmonization of Technical Requirements for Pharmaceuticals for Human Use)
OD:右眼
OS:左眼
OU:両眼
PRN:必要に応じて
QD:1日1回
QID:1日4回
QS:十分量
実施例1.ドライアイ疾患に罹患している対象における、ビヒクルと比較した、レプロキサラップ点眼液(0.25%および0.1%)の安全性および有効性を評価するための多施設共同無作為二重盲検平行群比較ビヒクル対照フェーズ2b臨床試験
目的:
・ドライアイ疾患の徴候および症状エンドポイントに関する、ベースラインから2週、4週、8週、および12週までの変化スコアに基づいて、レプロキサラップ点眼液(0.25%および0.1%)の有効性を評価すること。
・フェーズ3試験におけるエンドポイントの選択および標本サイズを確証するために、ドライアイ疾患の徴候および症状の処置における、ビヒクルに対する、レプロキサラップ点眼液(0.25%および0.1%)の有効性エンドポイントについての効果サイズを評価すること。
・ドライアイ疾患の徴候および症状の処置における、ビヒクルに対する、レプロキサラップ点眼液(0.25%および0.1%)の安全性および忍容性を評価すること。
治験薬
1)レプロキサラップ点眼液(0.25%)
2)レプロキサラップ点眼液(0.1%)
3)ビヒクル点眼液
フェーズ2b試験において、レプロキサラップは、本明細書に記載されているように、点眼液として製剤化した。
期間:対象の参加期間は、およそ14週間(98日間)と見積もられた。
剤形/投薬レジメン/滴下/適用/用途:スクリーニング:来院1と2の間、すべての対象は、連続14日間(±2)、導入(ビヒクル)点眼液を、両眼に、QID(1日4回)で、自分で投与した。
処置:12週間(84±3日)の処置期間の間、濃度0.1%、0.25%のレプロキサラップ点眼液、またはビヒクル点眼液を、両眼局所投与によって、QID(1日4回)で投与した。対象は、3つの処置群の1つに無作為化(1:1:1)され、来院2において、ポストCAE(登録商標)アセスメントの後、試験薬を投与された。
来院スケジュールの概要:およそ14週間のコースで6回の来院
・来院1=-14±2日、CAE(登録商標)スクリーニング
・来院2=1日、CAE(登録商標)確認/ベースライン
・来院3=15±2日、2週間フォローアップ
・来院4=29±2日、4週間フォローアップ
・来院5=57±3日、8週間フォローアップ
・来院6=85±3日、12週間CAE(登録商標)フォローアップおよび試験離脱
状態/疾患:ドライアイ疾患(DED)
選択基準:処置のための対象は、以下の基準に基づくものであった:
1 年齢が少なくとも18歳に達しており、性は両方、人種は問わない;
2 書面によるインフォームドコンセントに同意し、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)の様式に署名する;
3 来院1の前、少なくとも6か月間のドライアイ歴の申告があった;
4 来院1から6か月以内に、ドライアイ症状のための点眼剤の使用歴があるか、または使用希望歴があった;
5 来院1および来院2のプレCAE(登録商標)において、少なくとも1つの症状について、Ora Calibra(登録商標)眼部不快感および4症状質問事項による2またはそれ超のスコアの申告があった;
6 来院1および来院2において、シルマー試験スコアが10mmまたはそれ未満かつ1mmまたはそれ超であった;
7 来院1および来院2のプレCAE(登録商標)において、涙液層破壊時間(TFBUT(Copr.))が5秒またはそれ未満であった;
8 来院1および来院2のプレCAE(登録商標)において、少なくとも1つの領域(例えば、下側、上側、または中央部)において、角膜のフルオレセイン染色スコアが2またはそれ超であった;
9 来院1および来院2のプレCAE(登録商標)において、下側、上側、および中央領域の合計に基づいて、角膜合計のフルオレセイン染色スコアが4またはそれ超である;
10 来院1および来院2のプレCAE(登録商標)において、側頭側および鼻側領域の合計に基づいて、リサミングリーン結膜合計スコアが2またはそれ超であった;
11 来院1および2において、CAE(登録商標)に対して、下記に示すような反応を示した:
A.CAE(登録商標)曝露後、少なくとも片方の眼の下側領域中に、フルオレセイン染色において、少なくとも1ポイントまたはそれ超の上昇がある;
B.CAE(登録商標)曝露の間に、少なくとも片方の眼について、連続した2つまたはそれを超える時点において、眼部不快感スコアが3またはそれ超であると申告がある(対象が、いずれかの眼について、時点=0において、3と評価される眼部不快感を有していた場合、その対象は、その眼についての2回の連続した測定において4と評価される眼部不快感を申告するに違いない)。注:対象は、時点=0において、眼部不快感スコアが4ではあり得ない)
12 少なくとも片方の眼(同じ眼)が、上記基準6、7、8、9、10、および11をすべて満たしていた。
除外基準:対象は、以下の基準に基づいて除外された:
1 来院1において、臨床的に重要な何らかの細隙灯所見(活動性眼瞼炎、マイボーム腺機能不全(MGD)、眼瞼縁の炎症、または治療的処置を必要とする活動性の眼のアレルギーが含まれ得る)を有していた、および/または、治験担当医師の意見として、試験パラメーターに抵触した恐れがあった;
2 来院1において、進行中の眼感染症(細菌性、ウイルス性、または真菌性)、または活動性の眼炎症と診断された;
3 来院1の7日以内にコンタクトレンズを装用した、または試験期間にコンタクトレンズの使用が予期される;
4 来院1の2時間以内に、何らかの点眼剤を使用した;
5 この12か月以内に、レーザー角膜切削形成術(LASIK(レーシック))の手術を受けた;
6 来院1の90日以内に、0.05%シクロスポリン点眼液または5.0%リフィテグラスト点眼液を使用した;
7 試験期間の間に何らかの眼科および/または眼瞼手術が予定されている、または来院1の6か月以内に何らかの眼科手術を受けた;
8 一時的な涙点プラグ(来院1の30日以内の間持続したものではない)を使用している、または試験期間に使用が予期される;
9 現在何らかの局所眼科処方薬(緑内障のための医薬が含まれる)、または市販の(OTC)点眼液、人工涙液、ゲル、もしくはスクラブの投与を受けており、かつ、臨床試験の期間、これらの医薬を中断することができない(試験で許容され得る医薬を除く);
10 来院1において、両眼について、矯正視力が、ETDRS(Early Treatment of Diabetic Retinopathy Study)スケールで評価して、最小視角の対数(logMAR)で+0.7以上であった;
11 妊娠中、授乳中、または妊娠計画中の女性である;
12 妊娠可能である場合、来院1および来院6(または、早期中止の来院)において、尿妊娠検査を受けることを望まない。妊娠不可能とは、永久不妊化された(例えば、子宮摘出術または卵管結紮術を受けた)女性、または閉経した(連続12か月間月経がない)女性と定義される。
13 許容できる避妊手段を用いていない、妊娠可能な男性または女性である。許容できる避妊手段としては、ホルモンによる避妊(経口避妊薬、インプラント型避妊薬、注射避妊薬、または経皮避妊薬);機械的避妊(ペッサリーまたはコンドームなどのバリアーと殺精子剤の併用);子宮内避妊具(IUD);またはパートナーの外科的避妊があげられる。性的に未成熟な男性または女性については、禁欲は適切な避妊手段とみなされていてもよいが、試験期間中に対象が性的に成熟した場合、試験の残りの期間について、上記した適切な避妊手段の使用に同意していなければならない。
14 本発明の点眼液またはその成分に対して、アレルギーおよび/または感受性があることが分かっていた;
15 治験担当医師が、対象を重大なリスクに曝し得る、臨床試験結果を混乱させ得る、または対象の臨床試験参加に対する重大な支障となり得る状態がある、またはそのような状況にあると感じた;
16 現在治験薬の試験または治験デバイスの試験に登録されている、または来院1の30日以内に治験薬または治験デバイスを使用した;
17 以前にレプロキサラップ点眼液を使用した;
18 現在、眼の乾燥を引き起こすことが知られている何らかの医薬を使用しており、その医薬が、来院1の前少なくとも30日間、安定的な投与レジメンに基づいて使用されていない;
19 指示(すべての試験評価および来院に参加することが含まれる)に従うことができない、または従おうとしない;
臨床試験において、以下の有効性測定値およびエンドポイントを使用した:
・リサミングリーン染色(Ora Calibra(登録商標)スケール);領域:下側、上側、中央部、側頭側、鼻側、角膜合計、結膜合計、および全眼スコア)
・フルオレセイン染色(Ora Calibra(登録商標)スケール);領域:中央部、上側、下側、側頭側、鼻側、角膜合計、結膜合計、および全眼スコア)
・涙液層破壊時間
・無麻酔シルマー試験
・眼の不快感に関するOra Calibra(登録商標)スケール
・Ora Calibra(登録商標)眼部不快感および4症状質問事項
・眼表面疾患インデックス(OSDI)(Copr.)
・SANDE質問事項
・涙液浸透圧
安全性測定値:
・視力
・細隙灯評価
・有害事象の疑い
・眼内圧(IOP)
・散瞳眼底検査
全体的な統計学的方法および分析の種類
標本サイズ:DEDハイブリッドCAE研究デザインおよびその他の開発プログラムを用いた先行するフェーズ2およびフェーズ3臨床試験結果、ならびにレプロキサラップを用いたフェーズ2aで観察された処置後4週間のベースラインからの変化についての効果サイズに基づいて、一群あたり100という研究標本サイズを選択した。この標本サイズは、レプロキサラップ対ビヒクルに関するDED徴候および症状エンドポイントについての効果サイズを評価するのに十分であると考えられ、レプロキサラップを用いたフェーズ3試験についてのエンドポイントの選択および必要な標本サイズが確証された。共通標準偏差を0.56と仮定した下側リサミングリーン染色(Ora Calibra(登録商標)スケール)についての効果サイズ0.26の検出、および共通標準偏差を0.97と仮定した眼の不快感に関するOra Calibra(登録商標)スケールを用いて評価した眼部不快感についての効果サイズ0.44の検出において、一群あたり100という標本サイズによって、α=0.05で90%の検出力が得られた。
有効性分析
・DED徴候および症状エンドポイント(どちらもプレCAEおよびCAEエンドポイント)についての、レプロキサラップによるベースラインから2、4、8、および12週までの変化スコアを評価した。各エンドポイントは、両側アルファ水準0.05で分析され、この調査研究において全体の第一種の過誤は制御しなかった。
・DED徴候および症状エンドポイント(どちらもプレCAEおよびCAEエンドポイント)についての、レプロキサラップ対ビヒクルのベースラインから2、4、8、および12週までの変化スコアの効果サイズを評価し、主要評価項目パラメーターについてのエンドポイントの選択およびレプロキサラップを用いたフェーズ3試験のための標本サイズが確証された。
・DED徴候および症状エンドポイント(どちらもプレCAEおよびCAEエンドポイント)についての、レプロキサラップ対ビヒクルのベースラインから2、4、8、および12週までの変化スコアの効果サイズに関するサブグループ分析[サブグループは、統計分析計画(SAP)において前向きに選抜された]。
Figure 0007505786000006
Figure 0007505786000007
フェーズ2bのデータを図1~9および表1~3に示す。
フェーズ2b臨床試験からの重要な知見
1.多数の徴候および症状にわたって立証されたフェーズ2bからの早発性の効果
・0.25%群において、第1研究エンドポイント(2週または4週)で観察された過半数(>50~100%)の効果(対ビヒクル)
〇 4つの症状エンドポイントのうちの3つについて、ポジティブな早期発現:ODS、OD4SQ、OSDI
・SANDEについてネガティブ
〇 4つの徴候エンドポイントのうちの3つについて、ポジティブな早期発現:総リサミングリーンスコア、総フルオレセインスコア、涙液浸透圧
・TFBUT(登録商標)についてネガティブ(4週において定義に合致した)
・12週においてのみシルマー試験が実施された
2.0.1%~0.25%の用量強度で用量作用が実証された
3.より後の時点において、0.1%レプロキサラップがより高い用量効果に合致した
・徴候、特に眼球の着色についての最も明瞭な効果
・0.25%群において、コンプライアンスが最低であった(非遵守が、0.1%群では3%、ビヒクル群では1%であったのに対し、0.25%群では8%)
4.試験期間が長くなるにつれて、ビヒクルの効果が上昇した
・徴候、特に眼球の着色について最も明瞭な効果が観察された
・DEDにおいて、2~3か月付近にプラトーを有する通常のパターン
・フェーズ2bにおいて、QID(1日4回)のビヒクルによって、本効果の上昇が予期された
Figure 0007505786000008
本発明の多数の実施形態を説明してきたが、示された基本的な実施例を変更し、本発明の化合物および方法を利用する他の実施形態を提供し得ることは明白である。よって、本発明の範囲は、例示目的で示された特定の実施形態によってではなく、添付された特許請求の範囲によって規定されるべきであることが理解されるであろう。
本明細書において引用されたすべての刊行物、特許、特許出願、およびその他の文献は、個々の刊行物、特許、特許出願、およびその他の文献が、それぞれ個別に参照によりすべての目的のために援用されるべきものと示されている場合と同程度に、参照により、その全体がすべての目的のために本明細書に援用される。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
約0.2w/v%~約0.3w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、およびシクロデキストリンを含む薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液であって、前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンもしくはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン、または薬剤的に許容され得るその塩であり、前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:2、約1:3、約1:4、または約1:5の比で存在する、点眼液。
(項目2)
レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩が、約0.25w/v%である、項目1に記載の点眼液。
(項目3)
シクロデキストリンが、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリン、または薬剤的に許容され得るその塩である、項目1または2に記載の点眼液。
(項目4)
前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:3の比で存在する、項目1~3のいずれか一項に記載の点眼液。
(項目5)
前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:5の比で存在する、項目1~3のいずれか一項に記載の点眼液。
(項目6)
レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩が、約0.25w/v%であり、前記シクロデキストリンが、約7w/v%のスルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンである、項目1に記載の点眼液。
(項目7)
レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩が、約0.25w/v%であり、前記シクロデキストリンが、約11w/v%のスルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンである、項目1に記載の点眼液。
(項目8)
緩衝剤をさらに含む、項目1~7のいずれか一項に記載の点眼液。
(項目9)
前記緩衝剤がリン酸を含む、項目8に記載の点眼液。
(項目10)
pHが約6.5~約7.5である、項目1~9のいずれか一項に記載の点眼液。
(項目11)
対象においてドライアイ疾患を処置する方法であって、ドライアイ疾患に罹患している対象の眼に、治療有効量の項目1~10のいずれか一項に記載の点眼液を局所投与することを含む、方法。
(項目12)
前記点眼液が、前記ドライアイ疾患に罹患している眼に、1日4回局所投与される、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記点眼液が、前記ドライアイ疾患に罹患している眼に、1日3回局所投与される、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記点眼液が、前記ドライアイ疾患に罹患している眼に、1日2回局所投与される、項目11に記載の方法。
(項目15)
前記点眼液が、前記ドライアイ疾患に罹患している眼に、1日1回または必要に応じて局所投与される、項目11に記載の方法。
(項目16)
前記処置が、少なくとも12週間である、項目11~15のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
前記点眼液が、ドライアイ疾患に罹患している眼に、開始段階または増悪段階において、1日4回、約2~6週間局所投与され、続いて、維持段階において、1日3回、1日2回、1日1回、または必要に応じて投与される、項目11に記載の方法。
(項目18)
前記維持段階が、約6~10週間の、1日3回、1日2回、1日1回、または必要に応じての投与である、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記維持段階が、1日2回の投与である、項目18に記載の方法。
(項目20)
ドライアイ疾患に罹患している対象の眼に、治療有効量の、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、およびシクロデキストリンを含む薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を局所投与することを含む、対象においてドライアイ疾患を処置する方法であって、
前記レプロキサラップが、約0.2w/v%~約0.3w/v%であり、前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンもしくはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンまたは薬剤的に許容され得るその塩であり、前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:2、約1:3、約1:4、または約1:5の比で存在し、
前記点眼液が、1日4回投与される、方法。
(項目21)
ドライアイ疾患に罹患している対象の眼に、治療有効量の、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、およびシクロデキストリンを含む薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を局所投与することを含む、対象においてドライアイ疾患を処置する方法であって、
前記レプロキサラップが、約0.2w/v%~約0.3w/v%であり、前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンもしくはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンまたは薬剤的に許容され得るその塩であり、前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:2、約1:3、約1:4、または約1:5の比で存在し、
前記点眼液が、開始段階または増悪段階において、少なくとも1日4回投与され、続いて、維持段階において、1日3回、1日2回、1日1回、または必要に応じて投与される、方法。
(項目22)
前記点眼液が、前記維持段階において、1日2回投与される、項目21に記載の方法。
(項目23)
レプロキサラップが、約0.25w/v%であり、前記薬剤的に許容され得る賦形剤が、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンを含み、前記スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンまたは薬剤的に許容され得るその塩が、約7w/v%である、項目20~22のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
レプロキサラップの濃度が、0.25w/v%であり、前記薬剤的に許容され得る賦形剤が、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンを含み、前記スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンまたは薬剤的に許容され得るその塩が、約11w/v%である、項目20~22のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
前記点眼液が、早発性の効果を達成するための用量強度で投与される、項目11~23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
前記早発性の効果が、眼の乾燥、掻痒感、流涙、灼熱感、刺痛、異物感、霧視、環境に対する感受性、および糸状の目やにのうちの1つまたはそれを超えるドライアイ症状のための効果である、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記早発性の効果が、眼生体染色、涙液層破壊時間、涙液浸透圧、および涙量のうちの1つまたはそれを超えるドライアイ徴候のための効果である、項目24に記載の方法。
(項目27)
ドライアイ疾患を処置するための医薬品の製造におけるレプロキサラップの使用であって、前記医薬品が、項目1~10のいずれか一項に記載の点眼液を含む、使用。

Claims (22)

  1. 対象においてドライアイ疾患を処置するための点眼液であって、前記点眼液が、約0.2w/v%~約0.3w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、およびシクロデキストリンを含む薬剤的に許容され得る賦形剤を含み、前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンもしくはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン、または薬剤的に許容され得るその塩であり、前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:2、約1:3、約1:4、または約1:5の比で存在し、
    前記点眼液が、ドライアイ疾患に罹患している前記対象の眼に、開始段階または増悪段階において、1日4回局所投与され、続いて、維持段階において、1日3回、1日2回、1日1回、または必要に応じて局所投与されることを特徴とする点眼液
  2. 前記点眼液が、前記維持段階においてドライアイ疾患に罹患している前記眼に1日3回局所投与されることを特徴とする、請求項に記載の点眼液。
  3. 前記点眼液が、前記維持段階においてドライアイ疾患に罹患している前記眼に1日2回の局所投与されることを特徴とする、請求項に記載の点眼液。
  4. 前記点眼液が、前記維持段階において、ドライアイ疾患に罹患している前記眼に1日1回の局所投与されることを特徴とする、請求項1に記載の点眼液。
  5. 前記処置が、少なくとも12週間にわたる、請求項1に記載の点眼液。
  6. 前記点眼液が、ドライアイ疾患に罹患している前記眼に、開始段階または増悪段階において、約2~6週間にわたって、1日4回局所投与され、続いて、維持段階において、1日3回、1日2回、1日1回、または必要に応じて局所投与されることを特徴とする、請求項1に記載の点眼液。
  7. 前記維持段階が、約6~10週間にわたって、1日3回、1日2回、1日1回、または必要に応じた投与である、請求項6に記載の点眼液。
  8. 前記維持段階が、1日2回の投与である、請求項7に記載の点眼液。
  9. 象においてドライアイ疾患を処置するための点眼液であって、前記点眼液が、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、およびシクロデキストリンを含む薬剤的に許容され得る賦形剤を含み、
    前記レプロキサラップが、約0.2w/v%~約0.3w/v%であり、前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンもしくはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンまたは薬剤的に許容され得るその塩であり、前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:2、約1:3、約1:4、または約1:5の比で存在し、
    前記点眼液が、ドライアイ疾患に罹患している前記対象の眼に局所投与され、
    前記点眼液が、1日4回投与されることを特徴とする点眼液
  10. 象においてドライアイ疾患を処置するための点眼液であって、前記点眼液が、レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、およびシクロデキストリンを含む薬剤的に許容され得る賦形剤を含み、
    前記レプロキサラップが、約0.2w/v%~約0.3w/v%であり、前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンもしくはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリンまたは薬剤的に許容され得るその塩であり、前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:2、約1:3、約1:4、または約1:5の比で存在し、
    前記点眼液が、ドライアイ疾患に罹患している前記対象の眼に局所投与され、
    前記点眼液が、開始段階または増悪段階において、少なくとも1日4回投与され、続いて、維持段階において、1日3回、1日2回、1日1回、または必要に応じて投与されることを特徴とする点眼液
  11. 前記点眼液が、前記維持段階において、1日2回投与されることを特徴とする、請求項10に記載の点眼液
  12. レプロキサラップが、約0.25w/v%であり、前記薬剤的に許容され得る賦形剤が、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンを含み、前記スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンまたは薬剤的に許容され得るその塩が、約7w/v%である、請求項10のいずれか一項に記載の点眼液
  13. レプロキサラップの濃度が、0.25w/v%であり、前記薬剤的に許容され得る賦形剤が、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンを含み、前記スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンまたは薬剤的に許容され得るその塩が、約11w/v%である、請求項10のいずれか一項に記載の点眼液
  14. 前記点眼液が、早発性の効果を達成するための用量強度で投与される、請求項3のいずれか一項に記載の点眼液
  15. 前記早発性の効果が、眼の乾燥、掻痒感、流涙、灼熱感、刺痛、異物感、霧視、環境に対する感受性、および糸状の目やにのうちの1つまたはそれを超えるドライアイ症状のための効果である、請求項4に記載の点眼液
  16. 前記早発性の効果が、眼生体染色、涙液層破壊時間、涙液浸透圧、および涙量のうちの1つまたはそれを超えるドライアイ徴候のための効果である、請求項4に記載の点眼液
  17. ドライアイ疾患を処置するための医薬品の製造におけるレプロキサラップの使用であって、前記医薬品が、約0.2w/v%~約0.3w/v%のレプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩、およびシクロデキストリンを含む薬剤的に許容され得る賦形剤を含む点眼液を含み、前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンもしくはヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン、または薬剤的に許容され得るその塩であり、前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:2、約1:3、約1:4、または約1:5の比で存在する、使用。
  18. 前記点眼液が、約0.2~0.3w/v%の塩化ナトリウム、0.07~0.09%の第二リン酸ナトリウム、および0.015%~0.019w/v%の第一リン酸ナトリウムをさらに含み、pHが約7.3である、請求項1に記載の点眼液。
  19. 前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:3の比で存在する、請求項1に記載の点眼液。
  20. 前記レプロキサラップとシクロデキストリンが、モル:モル基準で、約1:4の比で存在する、請求項1に記載の点眼液。
  21. 前記レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩が、約0.25w/v%であり、前記シクロデキストリンが、約7w/v%のスルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンである、請求項1に記載の点眼液。
  22. 前記レプロキサラップまたは薬剤的に許容され得るその塩が、約0.25w/v%であり、前記シクロデキストリンが、約11w/v%のスルホブチルエーテル-β-シクロデキストリンである、請求項1に記載の点眼液。
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