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JP7502750B2 - コンクリート舗装とアスファルト舗装との取り合い部の施工方法及びそれに用いる取り合い部用弾性帯状体 - Google Patents

コンクリート舗装とアスファルト舗装との取り合い部の施工方法及びそれに用いる取り合い部用弾性帯状体 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート舗装とアスファルト舗装との取り合い部に発生する段差やコバ欠けを防止する施工方法及びそれに用いる取り合い部用弾性帯状体に関する。
従来、例えば、学校、工場等の建物の出入り口箇所における、コンクリート舗装とアスファルト舗装との境目(取り合い部)では、コンクリートに斜めにカットする面取り部が設けられており、その面取り部上にアスファルト舗装が敷設されている。このような、コンクリートを斜めにカットして、面取り部を形成し、その上にアスファルトを舗装する構造として、例えば、特許文献1には、コンクリートブロックに形成された面取り部上にアスファルトを舗装した構造が開示されている。
特許第3900500号
ところで、特許文献1に記載されている、面取り部上にアスファルトを舗装する構造では、アスファルト混合物の敷設時の余盛りが不十分であった場合、転圧によってアスファルト舗装面がコンクリート舗装面より低く仕上がり、段差が形成される。その結果、台車等がコンクリート舗装とアスファルト舗装との境目を通る際、振動、騒音等が発生し、また、運搬物の荷崩れが生じて、作業効率が低下するという問題がある。
また、コンクリート舗装の面取り部上に敷設されたアスファルト舗装では、その厚みが薄く、角部分の欠け(コバ欠け)が発生しやすく、耐久性が低くなるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、コンクリート舗装とアスファルト舗装との取り合い部に生じる段差、コバ欠けの発生を防くことができる施工方法及びそれに用いる取り合い部用弾性帯状体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、コンクリート舗装又はコンクリート構造物の、アスファルト舗装側に臨む上端側に面取り部を形成し、前記面取り部の面取り面に、少なくとも上面に平面部を有し、該平面部の両側から下方内方に向かう傾斜面を有する弾性帯状体の一傾斜面を接着し、前記弾性帯状体の一傾斜面を接着した、前記弾性帯状体の他傾斜面側に前記アスファルト混合物を敷設し、前記コンクリート舗装又は前記コンクリート構造物の表面、及び、前記弾性帯状体の表面と面一になるように、敷設した前記アスファルト混合物を転圧することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、弾性帯状体を、コンクリート舗装又はコンクリート構造物の表面と面一(同一平面)になるように配置すると共に、アスファルト舗装の表面と面一(同一平面)になるように、取り合い部に配置されているため、アスファルト舗装のひび割れが防がれ、その結果、コバ欠けを防ぐことができ、取り合い部の耐久性を高めることができる。さらに、コンクリート舗装又はコンクリート構造物とアスファルト舗装との段差を防ぐことができる。これにより、施工完了時の見栄えをよくしつつ、台車等がコンクリート舗装とアスファルト舗装との境目を通過する際、振動、騒音等が発生を防ぎ、かつ、運搬物の荷崩れを防ぐことができ、作業効率の低下を抑制することができる。
請求項2に記載した発明は、前記弾性帯状体は、SBRゴム、クロロプレンゴム、EPDMゴム、又は、天然ゴムと合成ゴムとの混合物の弾性部材から形成されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、弾性帯状体は、SBRゴム、クロロプレンゴム、EPDMゴム、又は、天然ゴムと合成ゴムとの混合物の弾性部材から形成されることで、コンクリート舗装又はコンクリート構造物とアスファルト舗装との動きに追従することができるので、弾性帯状体の表面と、コンクリート舗装又はコンクリート構造物の表面及びアスファルト舗装の表面との面一を維持することができる。
請求項3に記載した発明は、前記弾性帯状体は、前記傾斜面に、前記弾性帯状体の長手方向に沿って延びる凹部が形成され、該凹部に粘着性の成型止水材を設けることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、弾性帯状体の傾斜面に形成された凹部に粘着性の成型止水材を設けることで、弾性帯状体が、コンクリート舗装又はコンクリート構造物及びアスファルト舗装に対して堅固に貼り付くため、弾性帯状体を取り合い部に安定して配置させることができる。また、弾性帯状体と、コンクリート舗装又はコンクリート構造物及びアスファルト舗装との間から水や植物の侵入を防ぐことができる。
請求項4に記載した発明は、前記成型止水材は、ブチルゴムを主成分とする合成樹脂、又は、スチレン、ブタジエン共重合体を主成分とする合成樹脂から形成され、軟化点が90℃~140℃であり、針入度が60mm~100mmであることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記成型止水材は、アタクチックポリプロピレンを主成分とし、ポリオレフィン系の合成樹脂から形成され、軟化点が100℃~130℃であり、針入度が75mm~105mmであることを特徴とする。
請求項4及び5に記載の発明では、弾性帯状体を取り合い部に安定して配置させることができると共に、弾性帯状体と、コンクリート舗装又はコンクリート構造物及びアスファルト舗装との間から水や植物の侵入をより防ぐことができる。
本発明によれば、コンクリート舗装とアスファルト舗装との取り合い部に生じる段差、コバ欠けの発生を防ぐことができる。
コンクリート舗装とアスファルト舗装との取り合い部に目地材を装着した状態の概略図である。 本発明の実施形態に係るコンクリート舗装とアスファルト舗装との取り合い部の施工方法のフローチャート図である。 図2に示すステップS1における作業図を示す概略図である。 図2に示すステップS2における作業図を示す概略図である。 図2に示すステップS3における作業図を示す概略図である。 図2に示すステップS4における作業図を示す概略図である。 図2に示すステップS5における作業図を示す概略図である。
最初に、本発明の実施形態に係るコンクリート舗装又はコンクリート構造物とアスファルト舗装との境目(取り合い部)の施工方法に使用される目地材の構成を説明する。
図1に示すように、目地材1は、断面視逆三角形を呈した長尺の弾性帯状体であり、SBRゴム、クロロプレンゴム、EPDMゴム、天然ゴムと合成ゴムとの混合物等からなる弾性部材から形成される。帯状の目地材1は、上面に平面部11を有し、平面部11の長手方向の両側から下方内方に向かう傾斜面13a,13bを有する。目地材1(弾性帯状体)は、コンクリート舗装3又はコンクリート構造物とアスファルト舗装5との取り合い部7に、平面部11を上方に向けて配置される。目地材1は、その長さが約2mに設定され、逆三角形の上辺(平面部11)の幅寸法が約20mm~約60mmに設定され、この上辺の幅寸法に基づいて、各斜辺の幅寸法が定められてる。なお、目地材1の長さ、上辺の幅、斜辺の幅の寸法は、適宜変更してもよい。目地材1は、その各傾斜面13a,13bに形成された、目地材1の長手方向に沿って延びる凹部15,15と、凹部15,15に収納される成型止水材17,17とを備えている。なお、傾斜面13aは、上面に対して、45度の角度を有することが望ましいが、他方の傾斜面13bは、上面に対して40度~50度の角度であってもよい。また、傾斜面13aと傾斜面13bとの接合部は、切頭状平面であってもよい。
ここで、本実施形態に係る施工方法に用いられる目地材1の物性について説明する。
目地材1の物性は、下記表1に示すように、JIS-A5756(T4)の規定に従った試験によって測定した。具体的には、平常状態(常態)における硬さ、引張り及び伸びを測定する試験と、熱老化における硬さの変化、引張り強さの変化率及び伸び変化率を測定する試験と、圧縮永久ひずみ率を測定する試験と、を行って、目地材1の物性を測定した。
これらの試験を行った結果、目地材1の物性は、下記表1に示すように、常態時、デュロA硬さが90であり、引張り強さが14.8N/mmであり、伸びが210%であった。また、熱老化時では、硬さの変化が+1ポイントであり、引張り強さの変化率が+11.7%であり、伸び変化率が-28.6%であった。さらに、圧縮永久ひずみ率が24%であった。
Figure 0007502750000001
成型止水材17,17は、ブチルゴムを主成分とし、プロピレンホモポリマー,石油樹脂や鉱油脂等のその他の成分を含有する粘着性の合成樹脂、あるいは、スチレン、ブタジエン共重合体を主成分とし、石油樹脂や炭酸カルシウム等のその他の成分を含有する粘着性の合成樹脂から形成され、軟化点が90℃~140℃であり、針入度(23℃)が60~100のものであり、または、アタクチックポリプロピレン,アモルファスポリアルファオレフィンを主成分とし、スチレン・イソプレン ブロック重合体やカーボンブラック等のその他の成分を含有するポリオレフィン系の粘着性の合成樹脂から形成され、軟化点が100℃~130℃であり、針入度(23℃)が75~105のものである。上述の用語「主成分」とは、ブチルゴムでは、30質量%以上、好ましくは35質量%以上、より好ましくは40質量%以上含有することをいい、スチレン、ブタジエン共重合体では、10質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上含有することをいい、アタクチックポリプロピレンでは、10質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上含有することをいい、アモルファスポリアルファオレフィンでは、10質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上含有することをいう。
ここで、成型止水材17,17の物性について説明する。
成型止水材17,17の物性は、下記表2に示すように、JIS-K-6251の規定に従った試験及び社内試験を行った。具体的には、JIS-K-6251の規定に従った試験では、抗張力及び伸び率の測定を行い、社内試験では、成型止水材17,17の、コンクリートに対する接着力(コンクリート接着力)の測定を行った。社内試験とは、オートグラフ(精密万能試験機)によって、コンクリート接着力を測定する試験である。コンクリート接着力を測定する試験では、試験条件として、被着体をコンクリートとし、コンクリートのサイズが厚さ10mm×幅40mm×長さ50mmであり、引張速度を50mm/minとした。
これらの試験を行った結果、成型止水材17,17の物性は、下記表2に示すように、抗張力が0.1N/mmであり、伸び率が1290%であり、コンクリート接着力が0.1N/mmであった。
Figure 0007502750000002
次に、本発明の実施形態に係るコンクリート舗装3とアスファルト舗装5との取り合い部7の施工方法について、図1~図7に基づいて説明する。
まず、地面上に、コンクリート舗装3を適宜の厚さに形成し、敷設するアスファルト舗装5に対向する側のコンクリート舗装3の端面に沿って、上方に向く面取り部4の状態(角度θ、幅W寸法)を確認し、その面取り部4に目地材1を、コンクリート舗装3の上面と、目地材1の上面とが面一になるように取付け、その後、図1に示すように、アスファルト舗装5のアスファルト混合物6を敷設し、目地材1、コンクリート舗装3及びアスファルト舗装5の各上面が面一になるように、転圧して、施工する取り合い部7の施工方法である。
以下に、本発明の施工方法の工程を順次詳述する。
まず、図2及び図3を参照して、目地材1を用いた、コンクリート舗装3(面取り部4)とアスファルト舗装5との取り合い部7の施工前に、面取り部4の角度θが約45度に傾斜されていることを確認すると共に、面取り部4の幅Wが約30mmであることを確認する(ステップS1)。面取り部4は、コンクリート舗装3を打設する場合、又は、打設後に形成する場合がある。ここで、面取り部4の角度θが約45度でない場合や、面取り部4の幅Wが約30mmでない場合、作業者は、面取り部4が所定の角度θ及び幅W寸法になるように施工する。
次に、図2及び図4を参照して、コンクリート舗装3の面取り部4の確認(ステップS1)を終えた後、ワイヤーブラシ、ブロアー等の清掃具21によって、面取り部4の面取り面4aを清掃する(ステップS2)。ステップS2では、面取り部4に油分が付着している場合、シンナー等によって油分を除去し、十分に乾燥させる作業を行うことが望ましい。また、面取り部4の面取り面4aの汚れ、破損等を防ぐために養生作業を行ってもよい。
次に、図2及び図5を参照して、面取り部4の清掃(ステップS2)後、面取り部4の面取り面4aに、プライマー23を面取り面4aに塗布する(ステップS3)。このとき、プライマー23の塗布厚さが、面取り面4aから30mm以上になるように塗布している。なお、プライマー23は、面取り部4の長さ1m当たり(製品半本)3~4gを目安に刷毛などの道具22を使用して塗布する。
次に、図2及び図6を参照して、プライマー23を面取り部4に塗布した(ステップS3)後、プライマー23を十分に乾燥させた状態で、目地材1の一方の傾斜面13a(一傾斜面)を面取り部4の面取り面4aに取付ける(ステップS4)。このとき、目地材1の傾斜面13a,13b(成型止水材17,17)には、離型テープ25(図6では、片側の傾斜面、すなわち、面取り面4aに対向する傾斜面13aの反対側の傾斜面13bのみに取付けられている)が貼り付けられており、面取り面4aに対向する傾斜面13a側の離型テープ25を剥がして、目地材1を面取り部4に取付ける。目地材1を面取り部4に取付ける際には、目地材1の表面と、コンクリート舗装3の表面とが面一(同一平面)になるように、目地材1を面取り部4に圧着して取付ける。なお、目地材1は、取付箇所(取り合い部7)の長さに応じて、目地材1の長さを調整することができる。
次に、図2及び図7を参照して、目地材1を面取り部4に取付け(ステップS4)後、アスファルト混合物6を敷設する(ステップS5)。このとき、アスファルト混合物6の敷設前に、目地材1の傾斜面13bに貼り付けられた離型テープ25を剥がす。ここで、アスファルト混合物6の敷設後、アスファルト混合物6を転圧する際、目地材1の表面と面一になるように、まず、タンパー(図示せず)によって、目地材1に隣接する端部以外の端部を転圧する。その後、目地材1に隣接する端部を転圧し、その他の部分(中央部)を転圧する。そして、タンパーによる転圧後、振動ローラ(図示せず)によって、アスファルト混合物6の敷設箇所全体を、目地材1の長手方向に沿って転圧する。その結果、図1に示すように、目地材1の表面と、コンクリート舗装3の表面及びアスファルト舗装5の表面とが面一になる。
上記目地材1を用いた、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5との取り合い部7の施工方法によれば、次のような作用効果を得ることができる。
弾性部材から形成される目地材1をコンクリート舗装3とアスファルト舗装5との取り合い部7に設けることにより、アスファルト舗装5のひび割れが防がれ、その結果、コバ欠けを防ぐことができ、取り合い部7の耐久性を高めることができる。また、耐久性が高まることで、施工時の状態を長期的に維持することができるので、改修、補修等の作業のコストを抑えることができる。
また、施工方法によれば、目地材1をコンクリート舗装3の面取り部4に取付ける際、目地材1の表面(平面部11)がコンクリート舗装3の表面と面一になるように、目地材1を面取り部4に取付けつつ、アスファルト混合物6の転圧時、アスファルト舗装5の表面が目地材1の表面(平面部11)と面一になるようにしているので、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5との段差を防ぐことができる。
さらに、施工方法によれば、上記のように、目地材1の表面(平面部11)と、コンクリート舗装3の表面及びアスファルト舗装5の表面とが面一となることで、台車等がコンクリート舗装3とアスファルト舗装5との境目を通過する際、振動、騒音等が発生を防ぎ、かつ、運搬物の荷崩れを防ぐことができ、作業効率の低下を抑制することができる。
施工方法によれば、目地材1の傾斜面13a,13bは、成型止水材17,17によって、コンクリート舗装3の面取り部4と、アスファルト舗装5とに堅固に付着されているため、目地材1と、コンクリート舗装3及びアスファルト舗装5との境目に、水、植物等の侵入を防ぐことができる。
本実施形態に係る施工方法を用いることで、設計会社は、受け渡し検査時や施工後に不具合の指摘を受けずに済むことができる。また、舗装会社は、受け渡し検査時や施工後に不具合の指摘を受けずに済み、手直し、再施工などの費用を削減することができる。施主は、仕上がりが奇麗になり、施工時の状態を長期的に保持でき、費用コストを低減することができる。
なお、本実施形態に係る施工方法に用いられる目地材1は、既設のコンクリート舗装3と既設のアスファルト舗装5との取り合い部7にも適用することができる。この場合、取り合い部7付近のアスファルト舗装5を取り除き、上述の工法を利用することで、目地材1を取り合い部7に設置することができる。その結果、上述の作用効果を奏するものとなる。
以下、本発明の実施形態に係る施工方法による構造の実施例と、既設の構造の参考例とを挙げて、実施例と参考例とにおける、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5と段差及び隙間(くぼみ)の比較について説明する。
[実施例]
実施例の条件は、以下の通りである。
目地材1は、その長さが2mであり、上辺の幅が40mmであり、各斜辺の幅が28.3mmである。また、目地材1は、そのデュロA硬度が90である。成型止水材17,17は、ブチルゴムを主成分とし、プロピレンホモポリマー,石油樹脂や鉱油脂等のその他の成分を含有する粘着性の合成樹脂から形成されたものである。ブチルゴムの含有量は、40質量%である。
ここで、段差試験の方法は、アスファルト舗装5の沈下を想定し、アスファルト部分をせん断方向、具体的には、斜め右下方向へのせん断方向に3mm押下げて試験を行う。引張試験(隙間試験)の方法は、アスファルト舗装5の収縮を想定し、アスファルト部分を左右方向に3mm引張って試験を行う。
目地材1を用いた、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5との取り合い部7の施工方法による構造では、段差試験を行った結果、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5との取り合い部7に設けられた目地材1が、斜め右下方向へのせん断方向に追従して、斜め右下方向へのせん断に対して、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5とに間の段差の発生を抑制する効果があった。
また、引張試験を行った結果、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5との取り合い部7に設けられた目地材1が、左右方向の引張りに追従して、引張りに対して、目地材1と、コンクリート舗装3及びアスファルト舗装5との間の隙間の発生を抑制する効果があった。また、アスファルト舗装5のひび割れ、欠け等を抑制する効果があった。
[参考例]
以下、参考例について説明する。なお、参考例の条件は、以下の通りである。
参考例では、従来のように、コンクリート舗装3の面取り部4の面取り面4a上にアスファルト舗装5が敷設された構造(従来構造)である。また、段差試験及び引張試験の条件は、上記実施例に記載の条件に準じた。
従来構造では、段差試験を行った結果、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5とに段差の発生した。また、引張試験を行った結果、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5との間に隙間が発生した。
上述の実施例と参考例との比較から明らかのように、実施例では、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5とに間の段差の発生を抑制する効果があり、また、目地材1と、コンクリート舗装3及びアスファルト舗装5との間の隙間の発生を抑制する効果があった。参考例では、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5とに段差の発生し、また、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5との間に隙間が発生した。このように、目地材1を用いて、コンクリート舗装3とアスファルト舗装5との取り合い部7の施工方法では段差及び隙間の発生を抑えることが明らかとなった。
1…目地材(弾性帯状体)、3…コンクリート舗装、4…面取り部、4a…面取り面、5…アスファルト舗装、6…アスファルト混合物、7…取り合い部、11…平面部、13a,13b…傾斜面、

Claims (5)

  1. コンクリート舗装又はコンクリート構造物の、アスファルト舗装側に臨む上端側に面取り部を形成し、
    前記面取り部の面取り面に、少なくとも上面に平面部を有し、該平面部の両側から下方内方に向かう傾斜面を有する弾性帯状体の一傾斜面を接着し、
    前記弾性帯状体の一傾斜面を接着した後、前記弾性帯状体の他傾斜面側に前記アスファルト混合物を敷設し、前記コンクリート舗装又は前記コンクリート構造物の表面、及び、前記弾性帯状体の表面と面一になるように、敷設した前記アスファルト混合物を転圧することを特徴とするコンクリート舗装又はコンクリート構造物とアスファルト舗装との取り合い部の施工方法。
  2. 前記弾性帯状体は、SBRゴム、クロロプレンゴム、EPDMゴム、又は、天然ゴムと合成ゴムとの混合物の弾性部材から形成されることを特徴と請求項1に記載のコンクリート舗装又はコンクリート構造物とアスファルト舗装との取り合い部の施工方法。
  3. 前記弾性帯状体は、二傾斜面に、前記弾性帯状体の長手方向に沿って延びる凹部が形成され、該凹部に粘着性の成型止水材を設けることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート舗装又はコンクリート構造物とアスファルト舗装との取り合い部の施工方法。
  4. 前記成型止水材は、ブチルゴムを主成分とする合成樹脂、又は、スチレン、ブタジエン共重合体を主成分とする合成樹脂から形成され、軟化点が90℃~140℃であり、針入度が60mm~100mmであることを特徴とする請求項3に記載のコンクリート舗装又はコンクリート構造物とアスファルト舗装との取り合い部の施工方法。
  5. 前記成型止水材は、アタクチックポリプロピレンを主成分とし、ポリオレフィン系の合成樹脂から形成され、軟化点が100℃~130℃であり、針入度が75mm~105mmであることを特徴とする請求項3に記載のコンクリート舗装又はコンクリート構造物とアスファルト舗装との取り合い部の施工方法。
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