JP7499007B2 - デッキプレート - Google Patents
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Description
デッキプレートは、ロール成形などによって金属板に曲げ加工を施すことで形成される。デッキプレートには、剛性を高めるためのリブが形成されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このような突条部を平面部に形成したとしても、性能の向上には限界があった。具体的には、通常、デッキプレートでは、たわみ算定式に用いるたわみ係数Cを1.6として算定を行っているが、特許文献1におけるデッキプレートにおいては、たわみ係数Cを1.33に改善しているに過ぎず、断面性能をより向上させることが求められている。また、デッキプレートの断面性能を向上させるために突条部を多く形成することは、デッキプレートの重量増加を招くため、最適な数の突条部を形成してデッキプレートの重量増加を抑えることが望まれている。
ここで、デッキプレートのたわみ量は、デッキプレートの断面の全領域を有効とした断面二次モーメントを用いて算定されており、たわみ係数Cは、デッキプレートの有効に働く領域を考慮してその剛性低下の影響を見込んだ補正係数である。上述したように、通常、デッキプレートのたわみ係数Cは、C=1.6である。
たわみ量の算定式は、たわみ量をδ、たわみ係数をC、施工時の鉛直荷重をW、スパン長をL、ヤング係数をE、デッキプレートの断面の全領域を有効とした断面二次モーメントをIとすると、
δ=C{5WL4/(384EI)}
となる。
第1の実施の形態に係るデッキプレート10の構成について、図1から図4を参照しながら説明する。図1は、梁間に設置されたデッキプレートを示す図である。図2は、デッキプレートの斜視図である。図3は、デッキプレートの断面図である。図4は、突条部の拡大断面図である。
図1から図3に示すように、デッキプレート10は、建築構造物の床構造物(または天井構造物)を構築する際に打設されるコンクリートの型枠になる。
図1に示すように、デッキプレート10は、対向する梁20間に架け渡されている。デッキプレート10は、一端が一方の梁20に載置され、溶接等によって梁20に固定されており、他端が他方の梁20に載置され、溶接等によって梁20に固定されている。具体的に、梁20は、例えば、H形鋼によって構成されており、デッキプレート10の各端部はそれぞれの梁20を構成するH形鋼のフランジ部に載置され、固定されている。
デッキプレート10は、二つのリブ1,2と、面部3と、突条部4と、係止部5と、エンドクローズ部6と、を備えている。
図3に示すように、リブ1は、鋼板が曲げ加工されることによって形成されている。リブ1は、鋼板の一方の面側に折り曲げられた湾曲部11と、湾曲部11に連続し、面方向が面部3に直交する方向に延在する直線部12と、直線部12に連続し、複数回にわたって湾曲されて折り返された折返部13と、折返部13に連続し、面方向が直線部12に沿うように延在する直線部14と、直線部14に連続し、面部3に向かって折り曲げられた湾曲部15と、を有している。
湾曲部11と湾曲部15は、その曲げ半径Rが4~10mm、例えば、6mm程度となるように形成されている。これは、ロール成形による曲げ加工が比較的容易で、湾曲部11,15との間に形成される窪みが必要以上に大きくなることによってコンクリートの無駄が発生することを防止するためである。
直線部12と直線部14は、互いの面同士が当接するように形成され、カシメ加工等によって連結されている。これによって、直線部12と直線部14とが離れないようになっている。
折返部13は、断面視略三角形状に形成されており、直線部12と直線部14とが当接するよう、始点と終点が隣接するように折り返されている。
直線部22と直線部24は、互いの面同士が当接するように形成され、カシメ加工等によって連結されている。これによって、直線部22と直線部24とが離れないようになっている。
折返部23は、断面視略三角形状に形成されており、直線部22と直線部24とが当接するよう、始点と終点が隣接するように折り返されている。
傾斜部25は、直線部22と直線部26との間に隙間を形成するためのものであり、この傾斜部25の存在により、直線部22と直線部26との間に形成された隙間を係止部5の受容部50として係止部5を挿入することができる。
リブ1,2は、デッキプレート10の長さ方向(長手方向)に沿って延在するように形成されている。すなわち、リブ1,2は、梁20への懸架方向に沿って一端から他端にわたって連続して形成されている。
リブ1,2は、その下端から面部3の上端(上面)までの高さが75~100mmとなるように形成されていることが好ましい。第1の実施の形態においては、その高さH1がH1=100mmとなるように形成されている。
図3に示すように、面部3は、デッキプレート10において、主に、リブ1,2が形成されていない部分であり、打設されるコンクリートの荷重を主に受ける面である。面部3は、デッキプレート10の幅方向におけるリブ1,2の隣に形成されている。すなわち、デッキプレート10において、リブ1,2と面部3とは交互に形成されている。デッキプレート10において、各面部3は、同一平面上に形成されている。
なお、第1の実施の形態においては、二つのリブ1,2と二つの面部3とが形成されているが、リブと面部を同じ数だけ形成することが好ましい。特に、一つのデッキプレートにおいて、リブと面部をそれぞれ1~3つずつ形成することが好ましい。
図3、図4に示すように、突条部4は、鋼板が曲げ加工されることによって形成されている。突条部4は、面部3において、リブ1,2が形成されている面側に向けて突出するように形成されている。これにより、面部3は、平坦部と谷部(反対側から見ると山部)とが交互に続く面となっている。
突条部4は、デッキプレート10の幅方向に沿って並んで複数形成されており、例えば、一つの面部3あたり3つ形成されている。ここで、図3に示すように、突条部4は、デッキプレート10の面部3aの幅方向の長さL1に対する当該幅方向における突条部4以外の長さ(L4+L5+L6+L7)の割合r1が0.5~0.7の範囲内となるように、突条部4の数、大きさが決定される。デッキプレート10の面部3bにおいても、面部3bの幅方向の長さL2に対する当該幅方向における突条部4以外の長さ(L8+L9+L10+L11)の割合r2が0.5~0.7の範囲内となるように、突条部4の数、幅、深さが決定される。より具体的には、突条部4の数は、その幅にもよるが、例えば、一つの面部3(3a,3b)あたり3~5つに抑えることが好ましい。突条部4は、デッキプレート10の長手方向に沿って延在するように形成されている。
よって、第1の実施の形態において、例えば、突条部4の数を3つとし、突条部4の幅Bを25mmとした場合、リブ1とこのリブ1に隣接する突条部4c,4dとの中心間の間隔は、45mmである。また、隣接する突条部4の中心間の間隔は、55mmである。ここで、リブ1とこのリブ1に隣接する突条部4c,4dとの中心間の間隔は、30~45mmの範囲内であることが好ましく、隣接する突条部4の中心間の間隔は、35~55mmの範囲内であることが好ましい。
また、第1の実施の形態において、例えば、突条部4の数nを3つとし、突条部4の幅Bを25mmとした場合、一つの面部3a,3bの幅方向の長さL1,L2に対する当該幅方向における突条部4以外の長さの割合r(r1,r2)は、下記の式(1)、式(2)によって算出される。
r1=(L1-B×n)/L1 ・・・(1)
r2=(L2-B×n)/L2 ・・・(2)
よって、当該割合r(r1,r2)は、以下の値となる。
r1=(200-25×3)/200=0.625
r2=(200-25×3)/200=0.625
従って、上記のような面部3の幅、突条部4の幅である場合には、割合rを0.5~0.7の範囲内に収めるためには、一つの面部3につき、突条部4の数は3~4つとなる。
係止部5は、デッキプレート10の一端に形成されている。係止部5は、面部3aからほぼ直角に湾曲された鋼材の端部であり、リブ1,2の高さ方向に沿って延びるように形成されている。係止部5の高さhは、10~25mmである。係止部5は、デッキプレート10を連結する際に、一方のデッキプレート10の係止部5が、他方のデッキプレート10のリブ2に形成された受容部50に挿入される。デッキプレート10を連結する際には、リブ2の湾曲部27に連続して形成され、面部3a及び面部3bに沿って延在する延在部8の上面にデッキプレート10の面部3aの一部を載置するように重ね合わせ、係止部5を受容部50に挿入する。ここで、リブ2の中心から延在部8の端部までの距離L3は、10~25mmである。
なお、係止部5は、受容部50に係止できる高さであればよく、必ずしも10~25mmの範囲内である必要はない。あるいは、打設したコンクリートが漏れないことを前提に、係止部5を形成することなく、面部同士の重ね合わせ、又は、溶接による接合、ビス等の締結具による連結であってもよい。
また、受容部50についても、係止部5が受容部50に挿入できればよく、必ずしも10~25mmの範囲内である必要はない。
図2に示すように、エンドクローズ部6は、デッキプレート10の長さ方向(長手方向)の両端部に形成されている。エンドクローズ部6は、リブ1及びリブ2の両端部がデッキプレート10の面に対して直角方向に潰されることによって形成されている。これにより、リブ1及びリブ2は、両端部のエンドクローズ部6が押し潰された断面に形成されており、エンドクローズ部6に挟まれた他の部分は断面視略三角形状に形成されている。その結果、リブ1及びリブ2の両端部は、他の部分よりも高さが低くなるため、梁20のフランジ部上面に載置することができる。エンドクローズ部6は、リブ1及びリブ2の延在方向に沿った長さが梁20のフランジ部上面に載置する長さよりも長くなるように形成されている。
また、断面性能を向上させることにより、従来よりもデッキプレート10の板厚を薄くして軽量化を図ることができる。
また、突条部4は、面部3の幅方向の長さに対する当該幅方向における突条部4以外の長さの割合rが0.5~0.7の範囲内となるように形成されている。より具体的には、突条部4を一つの面部3あたり3~5つ形成することにより、面部3の全てを有効断面とすることができるので、少量の突条部4で十分な断面性能を有するデッキプレート10を製造することができ、デッキプレート10の重量の大幅な増加を抑制することができる。また、デッキプレート10の板厚を薄くしても、コンクリート打設時にリブ1,2間の面部3が撓まない。
また、デッキプレート10の一端には係止部5が形成されており、他端近傍のリブ2には、受容部50が形成されているので、一方のデッキプレートを他方のデッキプレートに重ねて係止部5を受容部50に挿入するだけで、二つのデッキプレート10を簡単に連結することができ、作業性を向上させることができる。
また、突条部4を形成することにより、作業者がデッキプレート10上で作業する際に滑りにくくなり、作業効率を向上させることができる。
次に、図5から図7を参照して、第1の実施の形態に係るデッキプレート10の突条部の形成によるデッキプレートの断面性能の向上について説明する。
図5(a)は、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率をとったグラフである。図5(b)は、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率とデッキプレート10の重量増加率との比をとったグラフである。図5(c)は、図5(a)と図5(b)のグラフを一つにまとめたものであり、断面性能に優れた範囲を示したグラフである。なお、突条部の幅は25mm、高さは6mm、湾曲部の曲げ半径Rは3mmとした。
図5(b)に示すように、有効断面二次モーメントの増加率と、突条部4を増やす(割合rを減らす)ことによるデッキプレート10の重量の増加率との比で比較しても、割合rが0.6近傍の場合に1.6を超えた最も高い数値を示し、それ以上突条部4を増やしても(割合rを減らしても)、有効断面二次モーメントの増加率と重量の増加率との比は徐々に低下する。これは、突条部4の数が少ない場合には、デッキプレート10の重量の増加率が小さくても、そもそも有効断面二次モーメントの増加率が小さいため、大きな増加が見られないこと、突条部4の数が多い場合には、デッキプレート10の重量の増加率が大きいため、割合rが0.6の場合ほどの効果が得られないことによるものである。
また、突条部4を形成しない場合、上述したように、たわみ係数Cは1.6として算定が行われるが、面部3に割合rが0.5~0.7の範囲内となるように突条部4を形成した場合には、突条部4を形成しない場合と比較して、断面性能が格段に向上し、有効断面二次モーメントが1.6倍以上となり、面部3の全ての領域を有効断面として考慮することができるので、たわみ係数Cは1.0となる。
また、1つの面部3に割合rが0.5~0.7の範囲内となるように突条部4を形成することで、デッキプレート10の板厚を0.8mm、鋼材の降伏点を235N/mm2、スラブ厚を150mmとした場合、デッキプレート10の許容スパンは、3300mm(突条部がない場合)から3860mm(突条部が3つの場合)まで長くすることができる。
次に、第1の実施の形態における突条部の変形例1について説明する。
突条部4は、上記の幅と高さに限られるものではない。例えば、突条部4の幅を20mm、高さを7mmとしてもよい。この場合、図6(a)は、変形例1における、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率をとったグラフである。図6(b)は、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率とデッキプレート10の重量増加率との比をとったグラフである。図6(c)は、図6(a)と図6(b)のグラフを一つにまとめたものであり、断面性能に優れた範囲を示したグラフである。
また、突条部4を形成しない場合、上述したように、たわみ係数Cは1.6として算定が行われるが、割合rが0.5~0.7の範囲内である場合には、突条部4を形成しない場合と比較して、断面性能が格段に向上し、有効断面二次モーメントが1.6倍以上となり、面部3の全ての領域を有効断面として考慮することができるので、たわみ係数Cは1.0となる。
また、変形例1において、例えば、突条部4の数nを3つとし、突条部4の幅Bを20mmとした場合、一つの面部3a,3bの幅方向の長さL1,L2に対する当該幅方向における突条部4以外の長さの割合r(r1,r2)は、上記の式(1)、式(2)を用いて算出すると、以下の値となる。
r1=(200-20×3)/200=0.7
r2=(200-20×3)/200=0.7
従って、変形例1のような面部3の幅、突条部4の幅である場合には、割合rを0.5~0.7の範囲内に収めるためには、一つの面部3につき、突条部4の数は3~5つとなる。
次に、第1の実施の形態における突条部の変形例2について説明する。
突条部4は、例えば、突条部4の幅を20mm、高さを8mmとしてもよい。この場合、図7(a)は、変形例2における、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率をとったグラフである。図7(b)は、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率とデッキプレートの重量増加率との比をとったグラフである。図7(c)は、図7(a)と図7(b)のグラフを一つにまとめたものであり、断面性能に優れた範囲を示したグラフである。
また、突条部4を形成しない場合、上述したように、たわみ係数Cは1.6として算定が行われるが、割合rが0.5~0.7の範囲内である場合には、突条部4を形成しない場合と比較して、断面性能が格段に向上し、有効断面二次モーメントが1.6倍以上となり、面部3の全ての領域を有効断面として考慮することができるので、たわみ係数Cは1.0となる。
また、変形例2において、例えば、突条部4の数nを3つとし、突条部4の幅Bを20mmとした場合、一つの面部3a,3bの幅方向の長さL1,L2に対する当該幅方向における突条部4以外の長さの割合r(r1,r2)は、上記の式(1)、式(2)を用いて算出すると、以下の値となる。
r1=(200-20×3)/200=0.7
r2=(200-20×3)/200=0.7
従って、変形例2のような面部3の幅、突条部4の幅である場合には、割合rを0.5~0.7の範囲内に収めるためには、一つの面部3につき、突条部4の数は3~5つとなる。
第2の実施の形態に係るデッキプレート100の構成について、図8、図9を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態に係るデッキプレート100は、上述の第1の実施の形態に係るデッキプレート10のリブ1,2の数、及び、リブ1,2の高さを変更したものであり、その他の部分の構成は同様である。そこで、以下では、第1の実施の形態に係るデッキプレート10と同様の構成については、デッキプレート10と同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、デッキプレート100は、三つのリブ101a,101b,101cと、面部3と、突条部4と、係止部5と、エンドクローズ部6(図2参照)と、を備えている。なお、デッキプレート100の板厚は、第1の実施の形態におけるデッキプレート10と同様、0.6~1.6mmであることが好ましい。第2の実施の形態では、デッキプレート10の板厚を0.8mmとしている。
また、第2の実施の形態においては、リブ101a,101b,101cは、その下端から面部3の上端(上面)までの高さH3がH3=75mmとなるように形成されている。
なお、第2の実施の形態においては、三つのリブ101a,101b,101cと三つの面部3とが形成されているが、リブと面部を同じ数だけ形成することが好ましい。
突条部4は、デッキプレート100の幅方向に沿って並んで複数形成されており、例えば、一つの面部3あたり3つ形成されている。ここで、図8に示すように、突条部4は、デッキプレート100の面部3aの幅方向の長さLaに対する当該幅方向における突条部4以外の長さ(L4+L5+L6+L7)の割合raが0.5~0.7の範囲内となるように、突条部4a,4b,4cの数、大きさが決定される。デッキプレート100の面部3bにおいても、面部3bの幅方向の長さLbに対する当該幅方向における突条部4以外の長さ(L8+L9+L10+L11)の割合rbが0.5~0.7の範囲内となるように、突条部4d,4e,4fの数、幅、深さが決定される。デッキプレート100の面部3cにおいても、面部3cの幅方向の長さLcに対する当該幅方向における突条部4以外の長さ(L12+L13+L14+L15)の割合rcが0.5~0.7の範囲内となるように、突条部4g,4h,4iの数、幅、深さが決定される。より具体的には、突条部4の数は、その幅にもよるが、例えば、一つの面部3(3a,3b,3c)あたり3~5つに抑えることが好ましい。
ra=(La-B×n)/La ・・・(3)
rb=(Lb-B×n)/Lb ・・・(4)
rc=(Lc-B×n)/Lc ・・・(5)
よって、当該割合r(ra,rb,rc)は、以下の値となる。
ra=(210-25×3)/210=0.6428・・・
rb=(210-25×3)/210=0.6428・・・
rc=(210-25×3)/210=0.6428・・・
従って、上記のような面部3の幅、突条部4の幅である場合には、割合rを0.5~0.7の範囲内に収めるためには、一つの面部3につき、突条部4の数は3~4つとなる。
次に、図10から図12を参照して、第2の実施の形態に係るデッキプレート100の突条部の形成によるデッキプレートの断面性能の向上について説明する。すなわち、三つのリブ101a,101b,101cが形成され、リブ101a,101b,101cの高さH3が75mmとなるように形成されたデッキプレート100の突条部4の形成によるデッキプレート100の断面性能の向上について説明する。
図10(b)に示すように、有効断面二次モーメントの増加率と、突条部4を増やす(割合rを減らす)ことによるデッキプレート10の重量の増加率との比で比較しても、割合rが0.6近傍の場合に1.6を超えた最も高い数値を示し、それ以上突条部4を増やしても(割合rを減らしても)、有効断面二次モーメントの増加率と重量の増加率との比は徐々に低下する。これは、突条部4の数が少ない場合には、デッキプレート10の重量の増加率が小さくても、そもそも有効断面二次モーメントの増加率が小さいため、大きな増加が見られないこと、突条部4の数が多い場合には、デッキプレート100の重量の増加率が大きいため、割合rが0.6の場合ほどの効果が得られないことによるものである。
また、突条部4を形成しない場合、上述したように、たわみ係数Cは1.6として算定が行われるが、面部3に割合rが0.5~0.7の範囲内となるように突条部4を形成した場合には、突条部4を形成しない場合と比較して、断面性能が格段に向上し、有効断面二次モーメントが1.6倍以上となり、面部3の全ての領域を有効断面として考慮することができるので、たわみ係数Cは1.0となる。
また、1つの面部3に割合rが0.5~0.7の範囲内となるように突条部4を形成することで、デッキプレート10の板厚を0.8mm、鋼材の降伏点を235N/mm2、スラブ厚を150mmとした場合、デッキプレート10の許容スパンは、2530mm(突条部がない場合)から2780mm(突条部が3つの場合)まで長くすることができる。
次に、第2の実施の形態における突条部の変形例1について説明する。
三つのリブ101a,101b,101cが形成され、リブ101a,101b,101cの高さH3が75mmとなるように形成されたデッキプレート100の突条部4は、上記の幅と高さに限られるものではない。例えば、突条部4の幅を20mm、高さを7mmとしてもよい。この場合、図11(a)は、変形例1における、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率をとったグラフである。図11(b)は、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率とデッキプレート100の重量増加率との比をとったグラフである。図11(c)は、図11(a)と図11(b)のグラフを一つにまとめたものであり、断面性能に優れた範囲を示したグラフである。
また、変形例1において、例えば、突条部4の数nを3つとし、突条部4の幅Bを20mmとした場合、一つの面部3a,3b,3cの幅方向の長さLa,Lb,Lcに対する当該幅方向における突条部4以外の長さの割合r(ra,rb,rc)は、上記の式(3)、式(4)、式(5)を用いて算出すると、以下の値となる。
ra=(210-20×3)/210=0.7142・・・
rb=(210-20×3)/210=0.7142・・・
rc=(210-20×3)/210=0.7142・・・
従って、変形例1のような面部3の幅、突条部4の幅である場合には、割合rを0.5~0.7の範囲内に収めるためには、一つの面部3につき、突条部4の数は4~5つとなる。
次に、第2の実施の形態における突条部の変形例2について説明する。
三つのリブ101a,101b,101cが形成され、リブ101a,101b,101cの高さH3が75mmとなるように形成されたデッキプレート100の突条部4は、例えば、突条部4の幅を20mm、高さを8mmとしてもよい。この場合、図12(a)は、変形例2における、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率をとったグラフである。図12(b)は、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率とデッキプレート100の重量増加率との比をとったグラフである。図12(c)は、図12(a)と図12(b)のグラフを一つにまとめたものであり、断面性能に優れた範囲を示したグラフである。
また、変形例2において、例えば、突条部4の数nを3つとし、突条部4の幅Bを20mmとした場合、一つの面部3a,3b,3cの幅方向の長さLa,Lb,Lcに対する当該幅方向における突条部4以外の長さの割合r(ra,rb,rc)は、上記の式(3)、式(4)、式(5)を用いて算出すると、以下の値となる。
ra=(210-20×3)/210=0.7142・・・
rb=(210-20×3)/210=0.7142・・・
rc=(210-20×3)/210=0.7142・・・
従って、変形例2のような面部3の幅、突条部4の幅である場合には、割合rを0.5~0.7の範囲内に収めるためには、一つの面部3につき、突条部4の数は4~5つとなる。
次に、第2の実施の形態における突条部の変形例3について説明する。
三つのリブ101a,101b,101cが形成され、リブ101a,101b,101cの高さH3が75mmとなるように形成されたデッキプレート100は、上記の板厚に限られるものではない。例えば、デッキプレート100の板厚を0.6mmとしてもよい。この場合、図13(a)は、変形例3における、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率をとったグラフである。図13(b)は、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率とデッキプレート100の重量増加率との比をとったグラフである。図13(c)は、図13(a)と図13(b)のグラフを一つにまとめたものであり、断面性能に優れた範囲を示したグラフである。
また、変形例3において、例えば、突条部4の数nを3つとし、突条部4の幅Bを25mmとした場合、一つの面部3a,3b,3cの幅方向の長さLa,Lb,Lcに対する当該幅方向における突条部4以外の長さの割合r(ra,rb,rc)は、上記の式(3)、式(4)、式(5)を用いて算出すると、以下の値となる。
ra=(210-25×3)/210=0.6428・・・
rb=(210-25×3)/210=0.6428・・・
rc=(210-25×3)/210=0.6428・・・
従って、変形例1のような面部3の幅、突条部4の幅である場合には、割合rを0.5~0.7の範囲内に収めるためには、一つの面部3につき、突条部4の数は3~4つとなる。
次に、第2の実施の形態における突条部の変形例4について説明する。
三つのリブ101a,101b,101cが形成され、リブ101a,101b,101cの高さH3が75mmとなるように形成されたデッキプレート100は、上記の板厚に限られるものではない。例えば、デッキプレート100の板厚を1.2mmとしてもよい。この場合、図14(a)は、変形例4における、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率をとったグラフである。図14(b)は、横軸に面部3の幅方向の長さに対する突条部4以外の長さの割合rをとり、縦軸に有効断面二次モーメントの増加率とデッキプレート100の重量増加率との比をとったグラフである。図14(c)は、図14(a)と図14(b)のグラフを一つにまとめたものであり、断面性能に優れた範囲を示したグラフである。
また、変形例4において、例えば、突条部4の数nを3つとし、突条部4の幅Bを25mmとした場合、一つの面部3a,3b,3cの幅方向の長さLa,Lb,Lcに対する当該幅方向における突条部4以外の長さの割合r(ra,rb,rc)は、上記の式(3)、式(4)、式(5)を用いて算出すると、以下の値となる。
ra=(210-25×3)/210=0.6428・・・
rb=(210-25×3)/210=0.6428・・・
rc=(210-25×3)/210=0.6428・・・
従って、変形例1のような面部3の幅、突条部4の幅である場合には、割合rを0.5~0.7の範囲内に収めるためには、一つの面部3につき、突条部4の数は3~4つとなる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではない。例えば、折返部13,23は、略三角形状に限らず、直線部12と直線部14とが当接し、直線部22と直線部24とが当接するように折り返されていれば、その折り曲げ形状は自由に変更可能である。
また、突条部4は、面部3におけるいずれの方向に突出するように形成してもよい。
また、デッキプレート10,100は、鋼板に限らず、所定の断面性能を満たす金属板であればその材質は問わない。
また、デッキプレート10,100をコンクリート打設時の型枠としてだけではなく、床構造物(または天井構造物)の一部として用いることで、コンクリートの固化後は、コンクリートと一体となって床構造物(または天井構造物)の剛性を高めることもできる。
また、デッキプレート10,100は、鉄骨造の建築物を構築する場合に限らず、鉄筋コンクリート造の建築物を構築する場合の型枠や、プレキャストコンクリートを製造する際の型枠として用いてもよい。
さらに、デッキプレート10(100)上に打設されるコンクリート内に鉄筋を配置してもよい。この場合、床構造物(または天井構造物)の剛性をより高めることができる。
さらに、デッキプレート10(100)のリブ1,2(101a,101b,101c)が形成されている面を上側(コンクリート側)に向けて載置することで、梁20間に載置されたデッキプレート10(100)の下方にリブ1,2(101a,101b,101c)が突出しないので、図16に示すように、1つのデッキプレート10(100)の全長を長くして、3つ以上の梁20間(複数のスパン)にわたって、1つのデッキプレート10(100)を載置することもできるようになる。
また、梁20間に複数のデッキプレート10(100)を架け渡す場合、デッキプレートの幅方向の距離に応じて、係止部5を含む面部3の一部を切り落とし、このデッキプレート10(100)を端部幅の調整板(役物)として用いてもよい。
2 リブ
3 面部
4 突条部
5 係止部
6 エンドクローズ部
10 デッキプレート
43 湾曲部
50 受容部
100 デッキプレート
101a リブ
101b リブ
101c リブ
Claims (4)
- 板厚が0.6~1.6mmの鋼板から形成され、面部とリブとが交互に連続して形成されたデッキプレートであって、
前記リブは、鋼板の一方の面側に折り曲げられた湾曲部と、前記湾曲部に連続し、面方向が面部に直交する方向に延在する直線部と、前記直線部に連続し、複数回にわたって湾曲されて折り返された折返部と、前記折返部に連続し、面方向が前記直線部に沿うように延在する第2の直線部と、前記第2の直線部に連続し、面部に向かって折り曲げられた第2の湾曲部と、を有しており、
前記リブは、その下端から面部の上端までの高さが75~100mmに形成されており、
デッキプレートの幅方向の長さは、400~630mmに形成されており、
一つのリブは、その中心からデッキプレートの幅方向一端部までの長さが200~210mmとなる位置に形成されており、他のリブは、その中心から隣接するリブの中心までの長さが200~210mmとなる位置に形成されており、
各面部には、前記リブが形成されている面側に向けて突出する突条部が形成されており、
前記突条部は、幅方向に所定間隔をあけて並んで形成されており、幅方向中央が最も深くなるように形成された谷部と、前記谷部から幅方向両側に同じ傾斜の傾斜面と、面部との境界部及び谷部に形成された湾曲部と、を有しており、
前記突条部は、幅が20~25mm、高さが4~8mm、湾曲部の曲げ半径が3mmとなるように形成されており、
前記面部の幅方向の長さに対する当該幅方向における前記突条部以外の長さの割合は、0.5~0.7の範囲内であることを特徴とするデッキプレート。 - 幅方向における一端側の面部には、係止部が形成されており、
幅方向における他端側のリブには、前記係止部を受容する受容部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のデッキプレート。 - 前記直線部と前記第2の直線部とが当接する前記リブの中心とこのリブに隣接する前記突条部の前記谷部との間隔は、20~50mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のデッキプレート。
- 隣接する前記突条部の前記谷部の間隔は、30~60mmであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のデッキプレート。
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